JPH02139269A - 微小変位拡大機構及び該機構を用いた印字ヘッド - Google Patents
微小変位拡大機構及び該機構を用いた印字ヘッドInfo
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- JPH02139269A JPH02139269A JP27898588A JP27898588A JPH02139269A JP H02139269 A JPH02139269 A JP H02139269A JP 27898588 A JP27898588 A JP 27898588A JP 27898588 A JP27898588 A JP 27898588A JP H02139269 A JPH02139269 A JP H02139269A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/22—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material
- B41J2/23—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of impact or pressure on a printing material or impression-transfer material using print wires
- B41J2/235—Print head assemblies
- B41J2/24—Print head assemblies serial printer type
Landscapes
- Impact Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1
本発明は圧電縦効果を有する圧電素子を用いた微小変位
拡大機構及び該機構を用いた印字ヘッドに関する。
拡大機構及び該機構を用いた印字ヘッドに関する。
「従来の技術J
−49に、ドツト式プリンタの印字ヘッドにあっては、
圧電素子の圧電縦効果により生ずる寸法歪を拡大して駆
動部に伝達し、印字ワイヤの駆動力を得るために微小変
位拡大機構が用いられている。
圧電素子の圧電縦効果により生ずる寸法歪を拡大して駆
動部に伝達し、印字ワイヤの駆動力を得るために微小変
位拡大機構が用いられている。
従来、この種の微小変位拡大機構は例えば第38図に示
すように構成されている。図中、1は圧電縦効果による
寸法歪を発生する圧電素子である。この圧電素子lはそ
の下端側が固定部、また上端側が駆動部となっており、
固定部は金属製の固定フレーム2に設けた取付部3に固
着され、ま・た駆動部は取付部4に固着されている。取
付部4には2つの可動連結部a、bが設けられ、これら
可動連結部a、bを介して可動部材5.6の各基端部が
連結されている。可動部材5.6の各基端部は、さらに
それぞれ可動連結部c、dを介して固定フレーム2の両
端部に連結されており、圧電素子lに寸法歪が生ずると
、可動部材5.6はそれぞれ可動連結部c、dを支点と
して回動し、互いに逆方向に変位するようになっている
。可動部材5の先端部には棒状のばね部材7の一端部が
固定され、また可動部材6の先端部には略への字状のば
ね部材8の一端部が固定され、このばね部材8の他端部
がばね部材7の他端部と互いに結合されている。結合部
gには外方に延在する印字ワイヤ9の基端部が取付けら
れている。
すように構成されている。図中、1は圧電縦効果による
寸法歪を発生する圧電素子である。この圧電素子lはそ
の下端側が固定部、また上端側が駆動部となっており、
固定部は金属製の固定フレーム2に設けた取付部3に固
着され、ま・た駆動部は取付部4に固着されている。取
付部4には2つの可動連結部a、bが設けられ、これら
可動連結部a、bを介して可動部材5.6の各基端部が
連結されている。可動部材5.6の各基端部は、さらに
それぞれ可動連結部c、dを介して固定フレーム2の両
端部に連結されており、圧電素子lに寸法歪が生ずると
、可動部材5.6はそれぞれ可動連結部c、dを支点と
して回動し、互いに逆方向に変位するようになっている
。可動部材5の先端部には棒状のばね部材7の一端部が
固定され、また可動部材6の先端部には略への字状のば
ね部材8の一端部が固定され、このばね部材8の他端部
がばね部材7の他端部と互いに結合されている。結合部
gには外方に延在する印字ワイヤ9の基端部が取付けら
れている。
上記構成の微小変位拡大機構においては、圧電素子1の
電極に電圧が印加されると、矢印六方向に微小な寸法歪
を生じ、この寸法歪より可動部材5.6がそれぞれ可動
連結部c、dを支点として、また連結部a、bを力点と
して矢印B、 C方向に回動し、圧電素子lの寸法歪が
拡大して伝達される。可動部材5.6がそれぞれ変位す
ると、これらの変位を受けてばね部材7.8が矢印り、
Eに示すように互いに反対方向に変位する。
電極に電圧が印加されると、矢印六方向に微小な寸法歪
を生じ、この寸法歪より可動部材5.6がそれぞれ可動
連結部c、dを支点として、また連結部a、bを力点と
して矢印B、 C方向に回動し、圧電素子lの寸法歪が
拡大して伝達される。可動部材5.6がそれぞれ変位す
ると、これらの変位を受けてばね部材7.8が矢印り、
Eに示すように互いに反対方向に変位する。
これにより結合部gには矢印Fで示す方向に偶力が働き
、したがって結合部gに固定された印字ワイヤ9が矢印
Gで示す方向に駆動される。
、したがって結合部gに固定された印字ワイヤ9が矢印
Gで示す方向に駆動される。
[発明が解決しようとする課題]
上述のように従来の微小変位拡大機構においては、圧電
素子lの寸法歪を2組の可動部材5.6及びばね部材7
.8により拡大することにより、印字ワイヤ9に必要な
拡大比(数10倍)を得ている。
素子lの寸法歪を2組の可動部材5.6及びばね部材7
.8により拡大することにより、印字ワイヤ9に必要な
拡大比(数10倍)を得ている。
しかしながら、このような従来の構成にあっては、図か
らも明らかなように駆動部、拡大部及びワイヤ部がほぼ
直列的に配列されていると共に、印字ワイヤ9が外方に
向って駆動されるため、機構全体が太き(なり、この機
構を用いて多数のワイヤ(例えば24ワイヤ)の印字ヘ
ッドを構成する場合を考えると、形状及び重量共相当人
きくなる。このことは機器の小型化又は低価格化の目的
から考えると大きな支障となるものである。また、この
ような印字ヘッドは、重量が重(なるために、その駆動
制御にも問題が生じていた。
らも明らかなように駆動部、拡大部及びワイヤ部がほぼ
直列的に配列されていると共に、印字ワイヤ9が外方に
向って駆動されるため、機構全体が太き(なり、この機
構を用いて多数のワイヤ(例えば24ワイヤ)の印字ヘ
ッドを構成する場合を考えると、形状及び重量共相当人
きくなる。このことは機器の小型化又は低価格化の目的
から考えると大きな支障となるものである。また、この
ような印字ヘッドは、重量が重(なるために、その駆動
制御にも問題が生じていた。
さらに、印字ヘッドの各ワイヤは、所定の間隔で配列さ
せるために、その先端をまとめてワイヤ整列部材に向か
って集束させ、整列部材に設けられた24個の孔によっ
て正確な位置関係を保つように案内しなければならない
。このため従来の印字ヘッドは、例えば特開昭59−2
29349号公報に示すように、微小変位拡大機構と印
字ワイヤから成るユニットを12枚扇状に積み重ねて、
この12枚重ねのグループを左右向き合わせて全体で2
4枚になるように構成している。そして、このような構
成であるために、微小変位拡大機構とスペーサとを交互
に積み重ね、全体を湾曲したねじ等で締め付けて固定し
なければならなかった。このため、従来の印字ヘッドを
組立てるには多数の部品を必要とし、またそのために組
立てのための工数が多くなると共に高精度のものを得る
ことができないという問題があった。
せるために、その先端をまとめてワイヤ整列部材に向か
って集束させ、整列部材に設けられた24個の孔によっ
て正確な位置関係を保つように案内しなければならない
。このため従来の印字ヘッドは、例えば特開昭59−2
29349号公報に示すように、微小変位拡大機構と印
字ワイヤから成るユニットを12枚扇状に積み重ねて、
この12枚重ねのグループを左右向き合わせて全体で2
4枚になるように構成している。そして、このような構
成であるために、微小変位拡大機構とスペーサとを交互
に積み重ね、全体を湾曲したねじ等で締め付けて固定し
なければならなかった。このため、従来の印字ヘッドを
組立てるには多数の部品を必要とし、またそのために組
立てのための工数が多くなると共に高精度のものを得る
ことができないという問題があった。
また、 RHに、この種の微小変位拡大機構においては
、圧電素子を取付ける際、この圧電素子の歪発生方向の
寸法及び圧電素子を取付けるための取付部間の寸法精度
が問題となる。数μmからせいぜいC1l Ou m程
度の変位しかない圧電素子の変位を伝達するために、両
者の寸法精度を極めて高くして取付けた状態では、両者
の間に隙間があってはならない。むしろ、圧電素子をあ
る程度圧縮する程度の状態でないと、圧電素子の変位を
拡大機構に伝達するうえで効率が悪くなる。
、圧電素子を取付ける際、この圧電素子の歪発生方向の
寸法及び圧電素子を取付けるための取付部間の寸法精度
が問題となる。数μmからせいぜいC1l Ou m程
度の変位しかない圧電素子の変位を伝達するために、両
者の寸法精度を極めて高くして取付けた状態では、両者
の間に隙間があってはならない。むしろ、圧電素子をあ
る程度圧縮する程度の状態でないと、圧電素子の変位を
拡大機構に伝達するうえで効率が悪くなる。
しかしながら、両者の寸法精度を管理して、このような
圧電素子の取付は状態にすることは、事実上無理があり
、できるとしても製品の価格が著しく高(なる。また、
このような寸法関係にある両者を組立てることは大変困
難である。そこで、従来は、−旦、圧電素子を微小変位
拡大機構の取付部間に隙間をもたせた状態で挿入し、そ
の後に取付状態を調整して圧電素子を圧縮固定させる方
法が採用されている。
圧電素子の取付は状態にすることは、事実上無理があり
、できるとしても製品の価格が著しく高(なる。また、
このような寸法関係にある両者を組立てることは大変困
難である。そこで、従来は、−旦、圧電素子を微小変位
拡大機構の取付部間に隙間をもたせた状態で挿入し、そ
の後に取付状態を調整して圧電素子を圧縮固定させる方
法が採用されている。
従来、このような圧電素子の取付状態を調整する技術と
しては、圧電素子の一端をくさび状の隙間部材を介して
固定部材に固定させるもの(実開昭59−137041
号公報)、固定部に機械的痕跡を設けることにより圧電
素子を固定させるもの(実開昭62−28537号公報
)、ベス部との間に設けた接続部材にポンチ等により窪
みを設け、この窪みにより圧電素子を固定させるもの(
実開昭62−87839号公報)、ベース部に穴を設け
、この穴に断面が楕円状のビンを押込んでベース部を押
上げることにより圧電素子を固定させるもの(実開昭6
2−87840号公報)、及びベース部に穴を設け、こ
の穴にテーバビンを圧入してベース部を押上げることに
より圧電素子を固定させるもの(実開昭62−9014
1号公報)等種々提案されている。
しては、圧電素子の一端をくさび状の隙間部材を介して
固定部材に固定させるもの(実開昭59−137041
号公報)、固定部に機械的痕跡を設けることにより圧電
素子を固定させるもの(実開昭62−28537号公報
)、ベス部との間に設けた接続部材にポンチ等により窪
みを設け、この窪みにより圧電素子を固定させるもの(
実開昭62−87839号公報)、ベース部に穴を設け
、この穴に断面が楕円状のビンを押込んでベース部を押
上げることにより圧電素子を固定させるもの(実開昭6
2−87840号公報)、及びベース部に穴を設け、こ
の穴にテーバビンを圧入してベース部を押上げることに
より圧電素子を固定させるもの(実開昭62−9014
1号公報)等種々提案されている。
しかしながら、上述の従来の技術にあっては。
拡大機構の取付部間に圧電素子を挿入し、その後にくさ
び状の隙間部材1機械的な痕跡、窪み、楕円状のビン、
及びテーパビン等を用いて調整を行うもので、取付は時
にこれらの特別な調整作業を行う必要があり、組立作業
が容易ではなかった。
び状の隙間部材1機械的な痕跡、窪み、楕円状のビン、
及びテーパビン等を用いて調整を行うもので、取付は時
にこれらの特別な調整作業を行う必要があり、組立作業
が容易ではなかった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであ
って、機構全体の小型化を図ることができ、プリンタ等
の機器の小型化及び低価格化を実現することが可能であ
る微小変位拡大機構を提供することを目的とする。
って、機構全体の小型化を図ることができ、プリンタ等
の機器の小型化及び低価格化を実現することが可能であ
る微小変位拡大機構を提供することを目的とする。
本発明は、また、従来のような圧電素子を圧縮固定する
ための特別な調整作業を必要とせず、圧電素子を取付け
ると同時に調整作業を行うことができ、組立てが容易と
なる微小変位拡大機構に圧電素子を取付ける方法を提供
することを目的とする。
ための特別な調整作業を必要とせず、圧電素子を取付け
ると同時に調整作業を行うことができ、組立てが容易と
なる微小変位拡大機構に圧電素子を取付ける方法を提供
することを目的とする。
本発明は、さらに、小型化及び軽量化が図れると共に印
字ワイヤの駆動制御が容易であり、かつ組立のための補
助部品が不要であり、組立工数が低減されると共に組立
精度が向上した印字ヘッドを提供することを目的とする
。
字ワイヤの駆動制御が容易であり、かつ組立のための補
助部品が不要であり、組立工数が低減されると共に組立
精度が向上した印字ヘッドを提供することを目的とする
。
[課題を解決するための手段1
上記従来の課題を解決するために本発明に係る微小変位
拡大機構は、印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素
子と、該圧電素子を間にし、かつその作動方向に対して
実質的に並列に配置された第1のフレーム及び第2のフ
レームと、複数の要素を多角形状にリンク結合してなり
、前記圧電素子を圧縮固定する一対の取付部を有し、か
つ前記第1のフレーム側のいずれか一辺の少なくとも一
部を第1のフレームと一体化すると共に、前記圧電素子
を挟んで前記辺と対向するいずれか一辺の少なくとも一
部を第2のフレームと一体化してなる可動部材と、該可
動部材を介して前記第1のフレーム及び第2のフレーム
の少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法
歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの相対変位
により拡大して出力する出力部とを備え、前記出力部に
駆動部材を取付けることを特徴とする。
拡大機構は、印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素
子と、該圧電素子を間にし、かつその作動方向に対して
実質的に並列に配置された第1のフレーム及び第2のフ
レームと、複数の要素を多角形状にリンク結合してなり
、前記圧電素子を圧縮固定する一対の取付部を有し、か
つ前記第1のフレーム側のいずれか一辺の少なくとも一
部を第1のフレームと一体化すると共に、前記圧電素子
を挟んで前記辺と対向するいずれか一辺の少なくとも一
部を第2のフレームと一体化してなる可動部材と、該可
動部材を介して前記第1のフレーム及び第2のフレーム
の少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法
歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの相対変位
により拡大して出力する出力部とを備え、前記出力部に
駆動部材を取付けることを特徴とする。
また、本発明に係る微小変位拡大機構は、印加電圧に応
じて寸法歪を発生する圧電素子と、該圧電素子の一端部
が固定される固定フレームと、それぞれ前記固定フレー
ムに前記圧電素子の固定部を挟んで連結された第1のフ
レーム及び第2のフレームと、可動連結された2辺から
なり、前記圧電素子の他端部が取付けられ、かつ一端部
が可動連結部を介して前記第2のフレームの前記取付部
より固定フレーム側に連結されると共に他端部が可動連
結部を介して前記第1のフレームに連結された可動部材
と、該可動部材を介して前記第1のフレーム及び第2の
フレームの少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素
子の寸法歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの
相対変位により拡大して出力する出力部とを備え、前記
出力部に駆動部材を取付けることを特徴とする。
じて寸法歪を発生する圧電素子と、該圧電素子の一端部
が固定される固定フレームと、それぞれ前記固定フレー
ムに前記圧電素子の固定部を挟んで連結された第1のフ
レーム及び第2のフレームと、可動連結された2辺から
なり、前記圧電素子の他端部が取付けられ、かつ一端部
が可動連結部を介して前記第2のフレームの前記取付部
より固定フレーム側に連結されると共に他端部が可動連
結部を介して前記第1のフレームに連結された可動部材
と、該可動部材を介して前記第1のフレーム及び第2の
フレームの少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素
子の寸法歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの
相対変位により拡大して出力する出力部とを備え、前記
出力部に駆動部材を取付けることを特徴とする。
また、本発明に係る微小変位拡大機構は、印加電圧に応
して寸法歪を発生する圧電素子と、固定フレームと、そ
れぞれ前記固定フレームに連結された第1のフレーム及
び第2のフレームと、?!数の要素を閉ループ状にリン
ク結合してなり、前記部p1のフレーム及び第2のフレ
ームに可動連結部を介して連結された可動部材と、該可
動部材を介して前記第1のフレーム及び第2のフレーム
の少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法
歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの相対変位
により拡大して出力する出力部とを備え、前記出力部に
駆動部材を取付けることを特徴とする。
して寸法歪を発生する圧電素子と、固定フレームと、そ
れぞれ前記固定フレームに連結された第1のフレーム及
び第2のフレームと、?!数の要素を閉ループ状にリン
ク結合してなり、前記部p1のフレーム及び第2のフレ
ームに可動連結部を介して連結された可動部材と、該可
動部材を介して前記第1のフレーム及び第2のフレーム
の少なくとも一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法
歪を前記第1のフレームと第2のフレームとの相対変位
により拡大して出力する出力部とを備え、前記出力部に
駆動部材を取付けることを特徴とする。
さらに1本発明に係る微小変位拡大機構は、印加電圧に
応じて寸法歪を発生する圧電素子と、固定フレームと、
複数の要素を多角形状にリンク結合してなり1両頂部に
それぞれ取付部を有し、当該取付部間で前記圧電素子を
圧縮固定すると共に、前記取付部の一方が前記同定フレ
ームと一体化された可動部材と、それぞれ前記可動部材
の前記固定フレーム側の2辺と一体化された第1フレー
ム及び第2フレームと、前記可動部材を介して前記第1
のフレーム及び第2のフレームの少なくとも一方に拡大
伝達された前記圧電素子の寸法歪を前記第1のフレーム
と第2のフレームとの相対変位により拡大して出力する
出力部とを備え、前記出力部に駆動部材を取付けること
を特徴とする。また、本発明に係る微小変位拡大機構は
、前記駆動部材を、印字ワイヤで構成すると共に前記圧
電素子と並列に配置したことを特徴とする。
応じて寸法歪を発生する圧電素子と、固定フレームと、
複数の要素を多角形状にリンク結合してなり1両頂部に
それぞれ取付部を有し、当該取付部間で前記圧電素子を
圧縮固定すると共に、前記取付部の一方が前記同定フレ
ームと一体化された可動部材と、それぞれ前記可動部材
の前記固定フレーム側の2辺と一体化された第1フレー
ム及び第2フレームと、前記可動部材を介して前記第1
のフレーム及び第2のフレームの少なくとも一方に拡大
伝達された前記圧電素子の寸法歪を前記第1のフレーム
と第2のフレームとの相対変位により拡大して出力する
出力部とを備え、前記出力部に駆動部材を取付けること
を特徴とする。また、本発明に係る微小変位拡大機構は
、前記駆動部材を、印字ワイヤで構成すると共に前記圧
電素子と並列に配置したことを特徴とする。
また、本発明に係る微小変位拡大機構は、印加電圧に応
じて寸法歪を発生する圧電素子と、複数の要素を閉ルー
プ状にリンク結合してなり、前記圧電素子の両端部をそ
れぞれ圧縮固定する一対の取付部及び前記圧電素子の両
側に設けられた一対の出力部とを有する拡大部材とを備
えたことを特徴とする。
じて寸法歪を発生する圧電素子と、複数の要素を閉ルー
プ状にリンク結合してなり、前記圧電素子の両端部をそ
れぞれ圧縮固定する一対の取付部及び前記圧電素子の両
側に設けられた一対の出力部とを有する拡大部材とを備
えたことを特徴とする。
さらに、本発明に係る微小変位拡大機構は、印加電圧に
応じて寸法歪を発生する圧電素子と、該圧電素子の両端
部をそれぞれ圧縮固定する一対の取付部と、前記圧電素
子を挟んで両側に並設された一対の出力部とからなり、
前記取付部と出力部との間を各々互いにリンク結合した
ことを特徴とする。
応じて寸法歪を発生する圧電素子と、該圧電素子の両端
部をそれぞれ圧縮固定する一対の取付部と、前記圧電素
子を挟んで両側に並設された一対の出力部とからなり、
前記取付部と出力部との間を各々互いにリンク結合した
ことを特徴とする。
また、本発明に係る微小変位拡大機構に圧電素子を取付
ける方法は、前記微小変位拡大機構の出力部に外力を加
えることにより、前記取付部間の間隔を前記圧電素子の
長さより長く拡げ、前記圧電素子を前記取付部間に挿入
させた後、前記外力を取り除くことにより前記取付部間
で前記圧電素子を圧縮固定させることを特徴とする。
ける方法は、前記微小変位拡大機構の出力部に外力を加
えることにより、前記取付部間の間隔を前記圧電素子の
長さより長く拡げ、前記圧電素子を前記取付部間に挿入
させた後、前記外力を取り除くことにより前記取付部間
で前記圧電素子を圧縮固定させることを特徴とする。
さらに、本発明に係る印字ヘッドは、内周部に複数の取
付溝を放射状に有する有底筒状に形成されると共に底部
にワイヤ整列部材を設けてなる印字ユニット取付部材と
、印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子の当該寸
法歪を拡大して伝達する変位伝達部と該変位伝達部が連
結される固定取付部と前記変位伝達部の出力部に前記固
定取付部に対して並列に取付けられた印字ワイヤとをそ
れぞれ有し、前記固定取付部を前記取付溝に嵌合させて
なる複数の印字ユニットとを備えたことを特徴とし、ま
た、底部表面に複数の取付溝を放射状に設けると共に底
部中央部にワイヤ整列部材を設けてなる印字ユニット取
付部材と、固定取付部と該固定取付部に対して実質的に
直交する方向に取付けられた圧電素子と該圧電素子の寸
法歪を拡大して伝達する変位伝達部と該変位伝達部に対
して実質的に並列に取付けられた印字ワイヤとをそれぞ
れ有し、前記固定取付部を前記取付溝に嵌合させてなる
複数の印字ユニットとを備えたことを特徴とする。
付溝を放射状に有する有底筒状に形成されると共に底部
にワイヤ整列部材を設けてなる印字ユニット取付部材と
、印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子の当該寸
法歪を拡大して伝達する変位伝達部と該変位伝達部が連
結される固定取付部と前記変位伝達部の出力部に前記固
定取付部に対して並列に取付けられた印字ワイヤとをそ
れぞれ有し、前記固定取付部を前記取付溝に嵌合させて
なる複数の印字ユニットとを備えたことを特徴とし、ま
た、底部表面に複数の取付溝を放射状に設けると共に底
部中央部にワイヤ整列部材を設けてなる印字ユニット取
付部材と、固定取付部と該固定取付部に対して実質的に
直交する方向に取付けられた圧電素子と該圧電素子の寸
法歪を拡大して伝達する変位伝達部と該変位伝達部に対
して実質的に並列に取付けられた印字ワイヤとをそれぞ
れ有し、前記固定取付部を前記取付溝に嵌合させてなる
複数の印字ユニットとを備えたことを特徴とする。
[作 用]
上記構成により本発明による微小変位拡大機構において
は、印加電圧に応じて圧電素子に寸法歪が生ずると、こ
の寸法歪は可動部材又は拡大部材により圧電素子に対し
て横方向に方向を変えて拡大出力され、さらにこの拡大
出力により第1のフレーム及び又は第2のフレームが回
動し、その結果これらのフレームの取出端部の相対変位
により上記拡大出力がさらに拡大されて出力され、この
拡大出力が駆動部材に伝達される。さらに、本発明の微
小変位拡大機構にあっては、駆動部材を印字ワイヤで構
成し、該印字ワイヤを圧電素子と並列に配置すれば、コ
ンパクトな印字ヘッドが得られる。
は、印加電圧に応じて圧電素子に寸法歪が生ずると、こ
の寸法歪は可動部材又は拡大部材により圧電素子に対し
て横方向に方向を変えて拡大出力され、さらにこの拡大
出力により第1のフレーム及び又は第2のフレームが回
動し、その結果これらのフレームの取出端部の相対変位
により上記拡大出力がさらに拡大されて出力され、この
拡大出力が駆動部材に伝達される。さらに、本発明の微
小変位拡大機構にあっては、駆動部材を印字ワイヤで構
成し、該印字ワイヤを圧電素子と並列に配置すれば、コ
ンパクトな印字ヘッドが得られる。
また1本発明による微小変位拡大機構にあっては、出力
部における一対の結合部間の長さを一対の取付部間の長
さより短く形成した場合には、取付部に伝達された圧電
素子の寸法歪は圧電素子から近接する方向に拡大して出
力され、また、出力部における一対の結合部間の長さを
一対の取付部間の長さより長く形成した場合には、取付
部に伝達された圧電素子の寸法歪は該圧電素子から離間
する方向に拡大して出力される。
部における一対の結合部間の長さを一対の取付部間の長
さより短く形成した場合には、取付部に伝達された圧電
素子の寸法歪は圧電素子から近接する方向に拡大して出
力され、また、出力部における一対の結合部間の長さを
一対の取付部間の長さより長く形成した場合には、取付
部に伝達された圧電素子の寸法歪は該圧電素子から離間
する方向に拡大して出力される。
また、本発明による微小変位拡大機構に圧電素子を取付
ける方法にあっては、拡大部材の変形及び復元が容易で
あり、したがって出力部に外力を加えることにより取付
部間の間隔が拡がり、容易に圧電素子を挿入できると共
に、外力を取り除くことにより取付部間で容易に圧電素
子を圧縮固定させることができる。
ける方法にあっては、拡大部材の変形及び復元が容易で
あり、したがって出力部に外力を加えることにより取付
部間の間隔が拡がり、容易に圧電素子を挿入できると共
に、外力を取り除くことにより取付部間で容易に圧電素
子を圧縮固定させることができる。
また、本発明による印字ヘッドにあっては、印字ユニッ
トは、印字ユニット取付部材に放射状に設けられた複数
の取付溝にそれぞれ固定取付部が挿入嵌合されると共に
、突起が印字ユニット取付部材の上端面に設けた嵌合溝
に嵌合されて強固に固定される。
トは、印字ユニット取付部材に放射状に設けられた複数
の取付溝にそれぞれ固定取付部が挿入嵌合されると共に
、突起が印字ユニット取付部材の上端面に設けた嵌合溝
に嵌合されて強固に固定される。
[実施例]
以下1図面を参照して本発明の実施例を具体的に説明す
る。
る。
(第1の実施例)
第1図は本発明の第1の実施例に係る微小変位拡大機構
の構成を示すものである6図中、11は弾性係数の大き
な金属部材、例えばばね用鋼材により形成された第1の
フレームとしての固定フレームであり、この固定フレー
ム11は略し字状に形成され、水平固定部11a及び垂
直固定部11bを有している。12は多角形、例えばb
f、fe、ed、dh、hg、gbの各辺からなる略菱
形状に形成された第1の可動部材である。ここで、この
第1の可動部材12の辺fe、hgはそれぞれ一定の幅
をもつ圧電素子取付部12a、12bを構成するもので
、直視すれば、外形上6角形状となる。しかし、この辺
fehgの長さは圧電素子13の幅に応じて決定される
もので、動作原理上、辺fe、hgはそれぞれ1つのリ
ンク結4 Cとして作用す、るので、以下の動作原理と
の関係から、本実施例では第1の可動部材12をa、b
、c、dを頂点とする菱形機構として説明する。(なお
、これは以下の第3.4.5.6の実施例においても同
様である)。すなわち、この第1の可動部材12には一
方の対角位置における頂部a、cに互いに平行な面を有
する圧電素子取付部12a、12bが設けられており、
これら圧電素子取付部12a。
の構成を示すものである6図中、11は弾性係数の大き
な金属部材、例えばばね用鋼材により形成された第1の
フレームとしての固定フレームであり、この固定フレー
ム11は略し字状に形成され、水平固定部11a及び垂
直固定部11bを有している。12は多角形、例えばb
f、fe、ed、dh、hg、gbの各辺からなる略菱
形状に形成された第1の可動部材である。ここで、この
第1の可動部材12の辺fe、hgはそれぞれ一定の幅
をもつ圧電素子取付部12a、12bを構成するもので
、直視すれば、外形上6角形状となる。しかし、この辺
fehgの長さは圧電素子13の幅に応じて決定される
もので、動作原理上、辺fe、hgはそれぞれ1つのリ
ンク結4 Cとして作用す、るので、以下の動作原理と
の関係から、本実施例では第1の可動部材12をa、b
、c、dを頂点とする菱形機構として説明する。(なお
、これは以下の第3.4.5.6の実施例においても同
様である)。すなわち、この第1の可動部材12には一
方の対角位置における頂部a、cに互いに平行な面を有
する圧電素子取付部12a、12bが設けられており、
これら圧電素子取付部12a。
12b間に、圧電縦効果により寸法歪を生ずる圧電素子
13を圧縮固定した状態で取付けるようになっている。
13を圧縮固定した状態で取付けるようになっている。
ここで、圧電素子取付部2a、2bの各両端部e、f、
g、hはそれぞれ可動連結部(ヒンジ)の役目を果す程
度に切欠き形成されている。
g、hはそれぞれ可動連結部(ヒンジ)の役目を果す程
度に切欠き形成されている。
第1の可動部材12の水平固定部11a側でかつ垂直固
定部11b側の辺hdは垂直固定部11bの下部に一体
化されており、第1の可動部材12は圧電素子13に生
じた寸法歪に応じて辺hdを支点として変形しながら固
定フレーム11方向に回動する第1の拡大変位を生じる
ようになっている。ここで、辺hdと垂直固定部11b
との連結部の長さ(d−d′)は可動連結部d、hにお
けるヒンジ機能を妨げない程度であり、例えばその上部
の略3分の2部分となっている。また、第1の可動部材
12の上記辺hdに圧電素子13を軸にして対向する辺
bgには第2のフレームとしての略くの字状に形成され
た第2の可動部材14の基端部が一体化されている。第
2の可動部材14は、先端部側が第1の可動部材12の
上部側まで延在しており、上記第1の可動部材2におけ
る頂部すの水平方向の変位、すなわち辺bgの角変位に
伴い基端部gを支点として固定フレーム1の垂直固定部
11b側に回動可能であり、その先端部に第2の拡大変
位を生ずるようになっている。第2の可動部材14の先
端には連結部Jを介して板状のばね部材15の一端部が
ロー付けにより結合されている。一方、固定フレーム1
1の先端には連結部iを介してばね部材16の一端部が
同じくロー付けにより結合されている。ばね部材15.
16の各他端部は結合部kにおいて互いに結合されてい
る。さらに、この結合部kには印字ワイヤ17の駆動端
が固定され、上記圧電素子13と並行になるように配設
されている。なお、上記固定フレーム11はその水平固
定部11aが第2の可動部材14の下端部に対応する位
置にまで延在すると共に、垂直固定部11bが第2の可
動部材14の上端部に対応する位置より上方に延在しで
おり、この固定フレーム11により第1の可動部材12
及び第2の可動部材14からなる拡大部を側面及び底面
部から囲んで保護する構造となっている。また、固定フ
レーム11の垂直固定部1. l bには後述する印字
ユニット取付部材20の嵌合溝22に対応させて突起1
8が設けられている。なお、第1の可動部材12及び第
2の可動部材14は固定フレーム11と共に金属板によ
り一体に成形されているが、ばね部材15.16も第1
の可動部材12及び第2の可動部材14と共に一体に成
形するようにしてもよい。
定部11b側の辺hdは垂直固定部11bの下部に一体
化されており、第1の可動部材12は圧電素子13に生
じた寸法歪に応じて辺hdを支点として変形しながら固
定フレーム11方向に回動する第1の拡大変位を生じる
ようになっている。ここで、辺hdと垂直固定部11b
との連結部の長さ(d−d′)は可動連結部d、hにお
けるヒンジ機能を妨げない程度であり、例えばその上部
の略3分の2部分となっている。また、第1の可動部材
12の上記辺hdに圧電素子13を軸にして対向する辺
bgには第2のフレームとしての略くの字状に形成され
た第2の可動部材14の基端部が一体化されている。第
2の可動部材14は、先端部側が第1の可動部材12の
上部側まで延在しており、上記第1の可動部材2におけ
る頂部すの水平方向の変位、すなわち辺bgの角変位に
伴い基端部gを支点として固定フレーム1の垂直固定部
11b側に回動可能であり、その先端部に第2の拡大変
位を生ずるようになっている。第2の可動部材14の先
端には連結部Jを介して板状のばね部材15の一端部が
ロー付けにより結合されている。一方、固定フレーム1
1の先端には連結部iを介してばね部材16の一端部が
同じくロー付けにより結合されている。ばね部材15.
16の各他端部は結合部kにおいて互いに結合されてい
る。さらに、この結合部kには印字ワイヤ17の駆動端
が固定され、上記圧電素子13と並行になるように配設
されている。なお、上記固定フレーム11はその水平固
定部11aが第2の可動部材14の下端部に対応する位
置にまで延在すると共に、垂直固定部11bが第2の可
動部材14の上端部に対応する位置より上方に延在しで
おり、この固定フレーム11により第1の可動部材12
及び第2の可動部材14からなる拡大部を側面及び底面
部から囲んで保護する構造となっている。また、固定フ
レーム11の垂直固定部1. l bには後述する印字
ユニット取付部材20の嵌合溝22に対応させて突起1
8が設けられている。なお、第1の可動部材12及び第
2の可動部材14は固定フレーム11と共に金属板によ
り一体に成形されているが、ばね部材15.16も第1
の可動部材12及び第2の可動部材14と共に一体に成
形するようにしてもよい。
次に、上記構成の微小変位拡大機構の動作について第2
図乃至第4図を参照して説明する。
図乃至第4図を参照して説明する。
第2図は第1の可動部材12を概略的に示す図である。
ここで、菱形の各頂点a、b、c、dはそれぞれ切欠き
によりヒンジの役割を果たすものである。ab、bc、
cd、deの各辺の長さは常に一定であり、かつ長手方
向の対角線aCに沿って圧電素子13が取付けられてい
るので、対角線aCの長さの変化が対角線bdの長さの
変化として現われる。また、対角線aCを境にしてΔa
bc及びΔadcは対称であるから、対角線aCの長さ
の変化に対するboの変化は対角線bdの長さの変化の
1/2であり、またΔab。
によりヒンジの役割を果たすものである。ab、bc、
cd、deの各辺の長さは常に一定であり、かつ長手方
向の対角線aCに沿って圧電素子13が取付けられてい
るので、対角線aCの長さの変化が対角線bdの長さの
変化として現われる。また、対角線aCを境にしてΔa
bc及びΔadcは対称であるから、対角線aCの長さ
の変化に対するboの変化は対角線bdの長さの変化の
1/2であり、またΔab。
を考えたときの辺aOの変化は対角線aCの変化の1/
2である。
2である。
以上のことを前提として、菱形を構成している4つの三
角形のうちの1つの△aboを用いて第1の可動部材1
2の拡大機能の説明をする。
角形のうちの1つの△aboを用いて第1の可動部材1
2の拡大機能の説明をする。
第3図(a)の実線は菱形の長平方向の対角線aCが変
化していないとき、すなわち圧電素子13に電圧が印加
されていない状態である。
化していないとき、すなわち圧電素子13に電圧が印加
されていない状態である。
一方、同図(b)は圧電素子13に電圧が印加され第1
図の矢印六方向に寸法歪が生ずることにより、対角Ma
cがわずかにΔA、ΔA′だけ伸びた状態を示す(圧電
素子13全体の変位量は△A+ΔA゛となる)、また、
左右の辺abとadが等しいことは前述の通りである。
図の矢印六方向に寸法歪が生ずることにより、対角Ma
cがわずかにΔA、ΔA′だけ伸びた状態を示す(圧電
素子13全体の変位量は△A+ΔA゛となる)、また、
左右の辺abとadが等しいことは前述の通りである。
実用的な形として、/bao=10〜20度程度が考え
られるので、20度と10度の場合のそれぞれの拡大比
率を算出してみた6便宜的に辺abの長さを10mmと
し、辺aoの伸びへAを0.01mm。
られるので、20度と10度の場合のそれぞれの拡大比
率を算出してみた6便宜的に辺abの長さを10mmと
し、辺aoの伸びへAを0.01mm。
すなわち圧電素子13全体の変位量を0.O2nmとし
て計算すると、θ=20度の場合は対角線bdの伸びは
0.054mmとなり2.7倍の拡大率となった。また
、θ=IO度の場合は57倍程度となった。
て計算すると、θ=20度の場合は対角線bdの伸びは
0.054mmとなり2.7倍の拡大率となった。また
、θ=IO度の場合は57倍程度となった。
さて、第1図に戻ると、第1の可動部材12の拡大作用
は以上のようになるが、前述のよ−うにこの菱形機構は
、辺hdにおいて固定フレーム11の垂直固定部11b
と一体となっている。したがって、菱形機構で拡大され
た圧電素子13の矢印六方向の寸法歪は第1の可動部材
12の辺fb。
は以上のようになるが、前述のよ−うにこの菱形機構は
、辺hdにおいて固定フレーム11の垂直固定部11b
と一体となっている。したがって、菱形機構で拡大され
た圧電素子13の矢印六方向の寸法歪は第1の可動部材
12の辺fb。
bg、deの位置に固定フレーム11側に回動するよう
な方向、すなわち矢印B方向に方向を変えて集中して発
生する。ここで、第2の可動部材14は、第3図(b)
に実線で示したように変形するが、辺cd部で垂直固定
部11bと一体化されているために、同図(a)に破線
で示すように点Cをヒンジ支点として垂直固定部1 l
b +!!++に回動して角度変位を生じ、その結果
先端の連結部jに拡大変位が生ずる。この場合の拡大比
率はjg/Iとなる。第2の可動部材14の先端に生じ
た拡大変位は、さらにばね部材15により拡大された後
、印字ワイヤ17に伝達される。この拡大機能を第4図
により説明する。すなわち、第2の可動部材14の先端
部において矢印C方向に拡大変位が生ずると、この第2
の可動部材14に連結されているばね部材15も矢印り
方向に移動する。ここで、ばね部材15の他端部は結合
部kにおいて他方のばね部材16の一端部と連結してお
り、かつばね部材16の他端部は固定フレーム11にお
ける垂直固定部11bの先端部lに連結されている。し
たがって、ばね部材15.16の結合部k及び連結部j
、iは互いに一つの三角形を形成しており、連結部iを
支点のヒンジとし、ばね部材15に対して力が矢印り方
向に働くと、その分力が結合部kに対して矢印E方向に
動くことになる。このときの変位の拡大比率はik/1
Jとなる。このようにして結合部kに発生した変位は、
変位の発生源である圧電素子13の寸法歪の数10倍に
も達し、この変位はそのまま結合部kに取付けられた印
字ワイヤ17に伝達される。
な方向、すなわち矢印B方向に方向を変えて集中して発
生する。ここで、第2の可動部材14は、第3図(b)
に実線で示したように変形するが、辺cd部で垂直固定
部11bと一体化されているために、同図(a)に破線
で示すように点Cをヒンジ支点として垂直固定部1 l
b +!!++に回動して角度変位を生じ、その結果
先端の連結部jに拡大変位が生ずる。この場合の拡大比
率はjg/Iとなる。第2の可動部材14の先端に生じ
た拡大変位は、さらにばね部材15により拡大された後
、印字ワイヤ17に伝達される。この拡大機能を第4図
により説明する。すなわち、第2の可動部材14の先端
部において矢印C方向に拡大変位が生ずると、この第2
の可動部材14に連結されているばね部材15も矢印り
方向に移動する。ここで、ばね部材15の他端部は結合
部kにおいて他方のばね部材16の一端部と連結してお
り、かつばね部材16の他端部は固定フレーム11にお
ける垂直固定部11bの先端部lに連結されている。し
たがって、ばね部材15.16の結合部k及び連結部j
、iは互いに一つの三角形を形成しており、連結部iを
支点のヒンジとし、ばね部材15に対して力が矢印り方
向に働くと、その分力が結合部kに対して矢印E方向に
動くことになる。このときの変位の拡大比率はik/1
Jとなる。このようにして結合部kに発生した変位は、
変位の発生源である圧電素子13の寸法歪の数10倍に
も達し、この変位はそのまま結合部kに取付けられた印
字ワイヤ17に伝達される。
上述のような拡大機能を有する本実施例の微小変位拡大
機構は、固定フレーム11、第1の可動部材12及び第
2の可動部材14が一枚の金属版により一体に形成され
ると共に、圧電素子13と固定フレーム11、第1の可
動部材12、第2の可動部材14及び印字ワイヤ17が
並列的に配置され、かつ印字ワイヤ17が内側に駆動さ
れると共に、第2の可動部材14が圧電素子13に向う
方向に駆動される構成であるため、駆動部、拡大部及び
印字ワイヤ部が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、
圧電素子13の大きさ(本実施例においては長平方向の
大きさ)及び全体の拡大比を同じにして従来の機構とそ
の大きさを比較すると、本実施例の微小変位拡大機構で
は著しく小型化される。このことは多数ワイヤ(例えば
24ワイヤ)の印字ヘッドを構成した場合、同様に大幅
な小型化及び軽量化、さらには低価格化が可能になるば
かりではなく、小型かつ軽量なるがゆえに印字へ・ンド
の新しい利用の展間を可能にさせるものである。
機構は、固定フレーム11、第1の可動部材12及び第
2の可動部材14が一枚の金属版により一体に形成され
ると共に、圧電素子13と固定フレーム11、第1の可
動部材12、第2の可動部材14及び印字ワイヤ17が
並列的に配置され、かつ印字ワイヤ17が内側に駆動さ
れると共に、第2の可動部材14が圧電素子13に向う
方向に駆動される構成であるため、駆動部、拡大部及び
印字ワイヤ部が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、
圧電素子13の大きさ(本実施例においては長平方向の
大きさ)及び全体の拡大比を同じにして従来の機構とそ
の大きさを比較すると、本実施例の微小変位拡大機構で
は著しく小型化される。このことは多数ワイヤ(例えば
24ワイヤ)の印字ヘッドを構成した場合、同様に大幅
な小型化及び軽量化、さらには低価格化が可能になるば
かりではなく、小型かつ軽量なるがゆえに印字へ・ンド
の新しい利用の展間を可能にさせるものである。
本実施例の微小変位拡大機構では、さらにもう一つの効
果として拡大機構への圧電素子13の取付けの容易性の
向上が挙げられる。一般に圧電素子13の縦方向の寸法
はl/100n++n単位の精度で製造されており、比
較的寸法精度は高く管理されているが、当然ばらつきは
ある。また、拡大機構の方においてこの圧電素子13を
取付ける部分の寸法も高い精度で管理しなければならな
いが、やはりばらつきは避けられない。また、一般に積
層型の圧電素子13は圧縮力には強いが、引張力には弱
いので、拡大機構に組付けた場合、電圧が印加されてい
ない定常状態においては、ある程度の圧縮力が圧電素子
13に加わるように配慮しなければならない。勿論、拡
大機構が圧電素子13の変位を受けて拡大変位する範囲
は機構全体の弾性限界内に入るようにされているので、
変位拡大された機構が元へ戻る場合は機構のもつ戻りの
弾性力と圧電素子13自身の収縮力とが一体となってい
るが、前述のように定常状態で圧電素子13に圧縮力が
かかつているようにしておくと、圧電素子13に大きな
引張力がかからないので、圧電素子13の保護の面で非
常に有効である。この点につき、本機構では、第1の可
動部材12の圧電素子取付部12a、12b間の寸法を
圧電素子13よりやや小さめにしておいて、圧電素子1
3を取付ける場合は短い方の対角線bdに沿う頂部dと
頂部すとの間に互いに内側に働くような外力を加え、こ
れにより圧電素子取付部12a。
果として拡大機構への圧電素子13の取付けの容易性の
向上が挙げられる。一般に圧電素子13の縦方向の寸法
はl/100n++n単位の精度で製造されており、比
較的寸法精度は高く管理されているが、当然ばらつきは
ある。また、拡大機構の方においてこの圧電素子13を
取付ける部分の寸法も高い精度で管理しなければならな
いが、やはりばらつきは避けられない。また、一般に積
層型の圧電素子13は圧縮力には強いが、引張力には弱
いので、拡大機構に組付けた場合、電圧が印加されてい
ない定常状態においては、ある程度の圧縮力が圧電素子
13に加わるように配慮しなければならない。勿論、拡
大機構が圧電素子13の変位を受けて拡大変位する範囲
は機構全体の弾性限界内に入るようにされているので、
変位拡大された機構が元へ戻る場合は機構のもつ戻りの
弾性力と圧電素子13自身の収縮力とが一体となってい
るが、前述のように定常状態で圧電素子13に圧縮力が
かかつているようにしておくと、圧電素子13に大きな
引張力がかからないので、圧電素子13の保護の面で非
常に有効である。この点につき、本機構では、第1の可
動部材12の圧電素子取付部12a、12b間の寸法を
圧電素子13よりやや小さめにしておいて、圧電素子1
3を取付ける場合は短い方の対角線bdに沿う頂部dと
頂部すとの間に互いに内側に働くような外力を加え、こ
れにより圧電素子取付部12a。
12b間を圧電素子13の長さより拡げるものである。
したがって、圧電素子13が容易に取付けられ、しかも
取付は後も機構のもつ弾性によって圧電素子13に圧縮
力を与えることができる。このように本機構においては
、従来機構に比べて圧電素子13の取付けが容易になる
。
取付は後も機構のもつ弾性によって圧電素子13に圧縮
力を与えることができる。このように本機構においては
、従来機構に比べて圧電素子13の取付けが容易になる
。
また、上記微小変位拡大機構においては、第1の可動部
材12が圧電素子13の軸方向に対して左右対象な菱形
構造になっているため、圧電素子13の縦方向の変位は
左右に均等に伝達され、したがって圧電素子13に曲げ
応力が作用することはない。さらに、比較的ヒンジの数
が少なく、無駄なエネルギの消費を少なくすることがで
きる。また、固定フレーム11が、可動部である第1の
可動部材12及び第2の可動部材14の底部及び側面部
を囲むように配置されているため、可動部を保護するこ
とができると共に、後述の印字ユニット取付部材20へ
の取付けが容易になる。また、上2実施例において、第
1の可動部材12からなる菱形機構は必ずしも幾何学上
の厳格な菱形に限定されるものではなく、多少の変形を
含むものである。さらに、例えば6角形等その他の多角
形のものについても適用は可能であり、要は圧電素子1
3の寸法歪を当該圧電素子13に対して横方向に方向を
変えて発生できるものであればよい。
材12が圧電素子13の軸方向に対して左右対象な菱形
構造になっているため、圧電素子13の縦方向の変位は
左右に均等に伝達され、したがって圧電素子13に曲げ
応力が作用することはない。さらに、比較的ヒンジの数
が少なく、無駄なエネルギの消費を少なくすることがで
きる。また、固定フレーム11が、可動部である第1の
可動部材12及び第2の可動部材14の底部及び側面部
を囲むように配置されているため、可動部を保護するこ
とができると共に、後述の印字ユニット取付部材20へ
の取付けが容易になる。また、上2実施例において、第
1の可動部材12からなる菱形機構は必ずしも幾何学上
の厳格な菱形に限定されるものではなく、多少の変形を
含むものである。さらに、例えば6角形等その他の多角
形のものについても適用は可能であり、要は圧電素子1
3の寸法歪を当該圧電素子13に対して横方向に方向を
変えて発生できるものであればよい。
上記実施例の微小変位拡大機構は、ドツト式印字ヘッド
や、リレー、位置決め機構、スピーカ等に種々適用でき
るものである。
や、リレー、位置決め機構、スピーカ等に種々適用でき
るものである。
第5図は上記微小変位拡大機構を用いた印字ヘッドの平
面構造、第6図は第5図のVl −Vl線に沿う縦断面
構造、第7図は印字ユニット取付部材の平面構造、第8
図は第7図の■−■線に沿う縦断面構造をそれぞれ示す
ものである0図中、20は有底円筒状の印字ユニット取
付部材であり、この印字ユニット取付部材20の内部に
は複数、例えば24個の上記微小変位拡大機構19が放
射状に配設されている。すなわち、印字ユニット取付部
材20には、内周部及び底部に上記微小変位拡大機構1
9の水平固定部11a及び垂直固定部11bの取付位置
に対応させて24個の取付構21が放射状に設けられて
おり、これら取付溝21にそれぞれ各微小変位拡大機構
19の水平固定部11a及び垂直固定部11bが挿入さ
れ嵌合される。また、印字ユニット取付部材20の内部
中央部には円筒状の案内部22が突出形成されている。
面構造、第6図は第5図のVl −Vl線に沿う縦断面
構造、第7図は印字ユニット取付部材の平面構造、第8
図は第7図の■−■線に沿う縦断面構造をそれぞれ示す
ものである0図中、20は有底円筒状の印字ユニット取
付部材であり、この印字ユニット取付部材20の内部に
は複数、例えば24個の上記微小変位拡大機構19が放
射状に配設されている。すなわち、印字ユニット取付部
材20には、内周部及び底部に上記微小変位拡大機構1
9の水平固定部11a及び垂直固定部11bの取付位置
に対応させて24個の取付構21が放射状に設けられて
おり、これら取付溝21にそれぞれ各微小変位拡大機構
19の水平固定部11a及び垂直固定部11bが挿入さ
れ嵌合される。また、印字ユニット取付部材20の内部
中央部には円筒状の案内部22が突出形成されている。
この案内部22には、微小変位拡大機構19に取付けた
印字ワイヤ17の略中央部を案内するための補助案内部
材23と、各印字ワイヤ17の先端部を2列に整列させ
るためのワイヤ整列部材24とが取付けられる。さらに
、上記印字ユニット取付部材20の上端面には嵌合溝2
5が設けられており、この嵌合溝25に前述の微小変位
拡大機構19に設けた突起18が嵌合するようになって
いる。
印字ワイヤ17の略中央部を案内するための補助案内部
材23と、各印字ワイヤ17の先端部を2列に整列させ
るためのワイヤ整列部材24とが取付けられる。さらに
、上記印字ユニット取付部材20の上端面には嵌合溝2
5が設けられており、この嵌合溝25に前述の微小変位
拡大機構19に設けた突起18が嵌合するようになって
いる。
すなわち、上記印字ヘッドにおいては、微小変位拡大機
構19は印字ユニット取付部材20に放射状に設けられ
た複数の取付溝21にそれぞれ固定フレーム11の水平
固定部11a及び垂直固定部11bが挿入され、さらに
突起18が印字ユニ・シト取付部材20の上端面に設け
た嵌合溝25に嵌合され、かつ各印字ワイヤ17は案e
4部22に設けた補助案内部材23により案内されると
共に、ワイヤ整列部材24の所定の孔に挿入され整列さ
れる。
構19は印字ユニット取付部材20に放射状に設けられ
た複数の取付溝21にそれぞれ固定フレーム11の水平
固定部11a及び垂直固定部11bが挿入され、さらに
突起18が印字ユニ・シト取付部材20の上端面に設け
た嵌合溝25に嵌合され、かつ各印字ワイヤ17は案e
4部22に設けた補助案内部材23により案内されると
共に、ワイヤ整列部材24の所定の孔に挿入され整列さ
れる。
この印字ヘッドによれば、従来構造に比較してスペーサ
等が不要であり、部品数が大幅に減少しているばかりで
なく、印字ユニット取付部材20の取付構21に微小変
位拡大機構2の固定フレーム11を挿入し、また突起1
8を嵌合溝25に嵌合させるだけでよいので、ねじ締め
等の煩雑な作業が不要であり、組立に必要な工数が大幅
に削減され組立精度が向上する。さらに、取付構21が
固定フレーム11と一体となり、該フレーム11の強度
を補強することにもなる。また、第6図のように印字ユ
ニット取付部材20の上部にキャップ部材26を、固定
ねじ27等によりキャップ部材26の内面が微小変位拡
大機構19の垂直固定部11bの上端面と当接するよう
に取付ければ、全ての微小変位拡大機構19を上部から
一度に印字ユニット取付部材20に抑圧固定することが
できる。なお、第5図において、27aは固定ねじ27
に対応させて設けられたねじ孔を示す、さらに、上記印
字ヘッドでは、微小変位拡大機構19の形状及びこれら
を組付ける印字ユニット取付部材20の形状等から、ヘ
ッド形状を略々円筒形にすることができ、外形がシンプ
ルで、しかも大きさ、重量共に従来のものに比較して大
幅に小さくすることができるために、駆動制御が容易に
なり、さらに従来のものでは考えられなかった用途展開
が可能となる。
等が不要であり、部品数が大幅に減少しているばかりで
なく、印字ユニット取付部材20の取付構21に微小変
位拡大機構2の固定フレーム11を挿入し、また突起1
8を嵌合溝25に嵌合させるだけでよいので、ねじ締め
等の煩雑な作業が不要であり、組立に必要な工数が大幅
に削減され組立精度が向上する。さらに、取付構21が
固定フレーム11と一体となり、該フレーム11の強度
を補強することにもなる。また、第6図のように印字ユ
ニット取付部材20の上部にキャップ部材26を、固定
ねじ27等によりキャップ部材26の内面が微小変位拡
大機構19の垂直固定部11bの上端面と当接するよう
に取付ければ、全ての微小変位拡大機構19を上部から
一度に印字ユニット取付部材20に抑圧固定することが
できる。なお、第5図において、27aは固定ねじ27
に対応させて設けられたねじ孔を示す、さらに、上記印
字ヘッドでは、微小変位拡大機構19の形状及びこれら
を組付ける印字ユニット取付部材20の形状等から、ヘ
ッド形状を略々円筒形にすることができ、外形がシンプ
ルで、しかも大きさ、重量共に従来のものに比較して大
幅に小さくすることができるために、駆動制御が容易に
なり、さらに従来のものでは考えられなかった用途展開
が可能となる。
尚、微小変位拡大機構19の印字ユニット取付部材20
への取付構造は、第6図では取付溝21を、微小変位拡
大機構19の水平固定部11a及び垂直固定部11bに
対応させて印字ユニット取付部材20の底面部及び内周
壁面部にそれぞれ設けるようにしたが、これは内周壁面
部のみに設けて微小変位拡大機構・19の垂直固定部1
1bのみを挿入させる構造としてもよい6また、第9図
に示すように垂直固定部11bの下端部に固定用突片2
8を設けると共に、印字ユニット取付部材20の底部に
嵌合孔29を穿設し、固定用突片28を嵌合孔29に挿
入固定させるようにしてもよい、さらに、案内部22の
周部にも取付溝を設け、この取付溝に微小変位拡大機構
19の水平固定部11aの先端部を挿入させるような構
造としてもよい。また、微小変位拡大機構19は上記実
施例のものに限らず、それぞれ拡大機能の異なる例えば
後述の第10図及び第17図に示すような構造の微小変
位拡大機構でもよく、要は少なくとも垂直部分に固定取
付部を有するものであればよい、なお、本印字ヘッドに
おいて、印字ユニット取付部材の形状は必ずしも円筒形
状に限定されるものではなく、楕円状等多少の変形、さ
らに角筒等の形状を含むものである。
への取付構造は、第6図では取付溝21を、微小変位拡
大機構19の水平固定部11a及び垂直固定部11bに
対応させて印字ユニット取付部材20の底面部及び内周
壁面部にそれぞれ設けるようにしたが、これは内周壁面
部のみに設けて微小変位拡大機構・19の垂直固定部1
1bのみを挿入させる構造としてもよい6また、第9図
に示すように垂直固定部11bの下端部に固定用突片2
8を設けると共に、印字ユニット取付部材20の底部に
嵌合孔29を穿設し、固定用突片28を嵌合孔29に挿
入固定させるようにしてもよい、さらに、案内部22の
周部にも取付溝を設け、この取付溝に微小変位拡大機構
19の水平固定部11aの先端部を挿入させるような構
造としてもよい。また、微小変位拡大機構19は上記実
施例のものに限らず、それぞれ拡大機能の異なる例えば
後述の第10図及び第17図に示すような構造の微小変
位拡大機構でもよく、要は少なくとも垂直部分に固定取
付部を有するものであればよい、なお、本印字ヘッドに
おいて、印字ユニット取付部材の形状は必ずしも円筒形
状に限定されるものではなく、楕円状等多少の変形、さ
らに角筒等の形状を含むものである。
(第2の実施例)
第1O図は本発明の第2の実施例に係る微小変位拡大機
構の構成を示すものである。図中、31は例えばばね用
鋼材等の弾性係数の大きな金属板により形成された固定
フレームである。この固定フレーム31の上面には圧電
素子33の一端部が固定されている。さらに、固定フレ
ーム31には圧電素子33の両側にそれぞれ圧電素子3
3に対して並列に第2のフレームとしての可動フレーム
32及び第1のフレームとしての固定フレーム31aが
連結されている。可動フレーム32は略くの字状に形成
されており、可動連結部Cを介して固定フレーム31に
連結されている。一方、固定フレーム31aは固定フレ
ーム31に対してL字状をなすように一体形成されてい
る。圧電素子33の上端側は駆動部33aとなっており
、この駆動部33aは圧電素子取付部36を介して第1
の可動部材35に連結されている。第1の可動部材35
は中央部が可動連結部aであり、該可動連結部aにおい
て任意の角度、例えば120度をなす2辺から構成され
、その−辺は水平に配置されると共に可動連結部34を
介して固定フレーム31aの略中央部に結合されている
。これにより第1の可動部材35は圧電素子33の寸法
歪に応じて可動連結部34を支点として微小回動が可能
となり、可動連結部aに拡大変位を生じるようになって
いる。一方、第1の可動部材35の使辺は可動連結部す
を介して圧電素子取付部36より下方の位置において可
動フレーム32の中間部に連結されており、可動連結部
aに生じた拡大変位をさらに拡大して可動連結部すに伝
達するようになっている。なお、上記可動フレーム32
及び第1の可動部材35は固定フレーム31と共に金属
板により一体に形成されている。
構の構成を示すものである。図中、31は例えばばね用
鋼材等の弾性係数の大きな金属板により形成された固定
フレームである。この固定フレーム31の上面には圧電
素子33の一端部が固定されている。さらに、固定フレ
ーム31には圧電素子33の両側にそれぞれ圧電素子3
3に対して並列に第2のフレームとしての可動フレーム
32及び第1のフレームとしての固定フレーム31aが
連結されている。可動フレーム32は略くの字状に形成
されており、可動連結部Cを介して固定フレーム31に
連結されている。一方、固定フレーム31aは固定フレ
ーム31に対してL字状をなすように一体形成されてい
る。圧電素子33の上端側は駆動部33aとなっており
、この駆動部33aは圧電素子取付部36を介して第1
の可動部材35に連結されている。第1の可動部材35
は中央部が可動連結部aであり、該可動連結部aにおい
て任意の角度、例えば120度をなす2辺から構成され
、その−辺は水平に配置されると共に可動連結部34を
介して固定フレーム31aの略中央部に結合されている
。これにより第1の可動部材35は圧電素子33の寸法
歪に応じて可動連結部34を支点として微小回動が可能
となり、可動連結部aに拡大変位を生じるようになって
いる。一方、第1の可動部材35の使辺は可動連結部す
を介して圧電素子取付部36より下方の位置において可
動フレーム32の中間部に連結されており、可動連結部
aに生じた拡大変位をさらに拡大して可動連結部すに伝
達するようになっている。なお、上記可動フレーム32
及び第1の可動部材35は固定フレーム31と共に金属
板により一体に形成されている。
可動フレーム32の先端部には連結部dを介してばね部
材37の一端部がロー付けにより結合されている6一方
、固定フレーム31aの上端部は逆り字状に折曲げ形成
され、該水平部31cには連結部eを介してばね部材3
8の一端部が同じくロー付けにより結合されている。ば
ね部材37.38の各他端部は結合部fにおいてロー付
けにより結合されている。さらにこの結合部fには印字
ワイヤ39の基端部が固定され、圧電素子33に対して
平行に配設されている。なお、これらばね部材37.3
8も上記可動フレーム32及び固定フレーム31と共に
一体に形成してもよい。
材37の一端部がロー付けにより結合されている6一方
、固定フレーム31aの上端部は逆り字状に折曲げ形成
され、該水平部31cには連結部eを介してばね部材3
8の一端部が同じくロー付けにより結合されている。ば
ね部材37.38の各他端部は結合部fにおいてロー付
けにより結合されている。さらにこの結合部fには印字
ワイヤ39の基端部が固定され、圧電素子33に対して
平行に配設されている。なお、これらばね部材37.3
8も上記可動フレーム32及び固定フレーム31と共に
一体に形成してもよい。
次に、上記構成の微小変位拡大機構の動作について第1
0図及び第11図を用いて説明する6本機構は4段階の
拡大機能を有しており、先ず第1段階の拡大機能につい
て説明する。すなわち、電圧が印加され、圧電素子33
が縦方向に変位すると第1の可動部材35における水平
片の中間部を押し上げ、これにより第1の可動部材35
は一端側の可動連結部34を支点として回動する。その
ため、第1の可動部材35の中央部の可動連結部aには
約2倍に拡大されたモーメントが生じて矢印Aで示す縦
方向に拡大変位が生ずる。この拡大比率は圧電素子33
と第1の可動部材35との連結位置により異なることは
勿論である。次に、第2段階では可動連結部aに生じた
変位が第1の可動部材35の他端例の可動連結部すに矢
印Bで示す水平方向に向きを変えて拡大された変位とし
で伝達される。ここで、第1の可動部材35の可動連結
部aと可動連結部す及び可動フレーム2の可動連結部C
との間はトグルジヨイントの形を形成しており、可動連
結部a、可動連結部す及び可動連結部Cはそれぞれヒン
ジの役目を果たす。
0図及び第11図を用いて説明する6本機構は4段階の
拡大機能を有しており、先ず第1段階の拡大機能につい
て説明する。すなわち、電圧が印加され、圧電素子33
が縦方向に変位すると第1の可動部材35における水平
片の中間部を押し上げ、これにより第1の可動部材35
は一端側の可動連結部34を支点として回動する。その
ため、第1の可動部材35の中央部の可動連結部aには
約2倍に拡大されたモーメントが生じて矢印Aで示す縦
方向に拡大変位が生ずる。この拡大比率は圧電素子33
と第1の可動部材35との連結位置により異なることは
勿論である。次に、第2段階では可動連結部aに生じた
変位が第1の可動部材35の他端例の可動連結部すに矢
印Bで示す水平方向に向きを変えて拡大された変位とし
で伝達される。ここで、第1の可動部材35の可動連結
部aと可動連結部す及び可動フレーム2の可動連結部C
との間はトグルジヨイントの形を形成しており、可動連
結部a、可動連結部す及び可動連結部Cはそれぞれヒン
ジの役目を果たす。
第12図はこの′トグルジヨイント部の変位拡大原理を
示すものである。すなわち、abとbcの和は常に一定
であり、aが矢印六方向にa′点まで移動すると、辺a
bは長さが一定であり、またb点でbc間を接続してお
り、かつ0点は移動しないためb点は辺bcを半径とし
た円弧b−b′−b″を描いて矢印B方向に移動する。
示すものである。すなわち、abとbcの和は常に一定
であり、aが矢印六方向にa′点まで移動すると、辺a
bは長さが一定であり、またb点でbc間を接続してお
り、かつ0点は移動しないためb点は辺bcを半径とし
た円弧b−b′−b″を描いて矢印B方向に移動する。
今、a点がa′点までの距離△Aだけ動くと、b点はb
″に移動し、その移動距離はΔBとなる。この場合、△
Aと△Bの比率は可動フレーム32の可動連結部す、c
間の傾斜角αの大小によって決定され、第13図に示す
ようにαが小さくなる程比率は大となる。a点の移動距
離△Aは、ab=bcの場合、b点が動くことによって
生ずる矢印六方向の変位△Cの倍となり、ΔCはb点の
描く円弧がb”点に近づくとb″Cに対して殆ど垂直に
なる。したがって、b点の移動によって生ずる△Cは零
に近くなり非常に小さくなる。また、同時に△Cに対す
るΔBの比は増々大きくなる。このことは、2△C=△
Aであることから、aが零に近い付近では△B/△Aは
非常に大きくなることを意味する。αを実用的な角度(
10〜20度)とした場合、ΔB/ΔAは5〜6倍がら
2〜3倍となる。
″に移動し、その移動距離はΔBとなる。この場合、△
Aと△Bの比率は可動フレーム32の可動連結部す、c
間の傾斜角αの大小によって決定され、第13図に示す
ようにαが小さくなる程比率は大となる。a点の移動距
離△Aは、ab=bcの場合、b点が動くことによって
生ずる矢印六方向の変位△Cの倍となり、ΔCはb点の
描く円弧がb”点に近づくとb″Cに対して殆ど垂直に
なる。したがって、b点の移動によって生ずる△Cは零
に近くなり非常に小さくなる。また、同時に△Cに対す
るΔBの比は増々大きくなる。このことは、2△C=△
Aであることから、aが零に近い付近では△B/△Aは
非常に大きくなることを意味する。αを実用的な角度(
10〜20度)とした場合、ΔB/ΔAは5〜6倍がら
2〜3倍となる。
さて、第1.1図の説明に戻るが、上述のように第1の
可動部材35が圧電素子33の寸法歪により押し上げら
れると、第1の可動部材35の可動連結部aの変位量の
数倍の変位量が連結部すにおいて方向を変えて発生する
。
可動部材35が圧電素子33の寸法歪により押し上げら
れると、第1の可動部材35の可動連結部aの変位量の
数倍の変位量が連結部すにおいて方向を変えて発生する
。
次に、第3段階においては、可動フレーム32の各連結
部c、b、dはさらに別のてこを形成しており、可動連
結部Cを支点とし、可動連結部すが力点、連結部dが作
用点となる。したがって。
部c、b、dはさらに別のてこを形成しており、可動連
結部Cを支点とし、可動連結部すが力点、連結部dが作
用点となる。したがって。
可動連結部すの変位が連結部dに拡大されて発生するこ
とになり、その拡大比率は約Cd / c bとなる4 次に、第1O図及び第14図により第4段階の拡大機能
について説明する。ばね部材38は一端部が前述のよう
に連結部eにおいて固定フレーム31の水平部31cに
固定されており、また、ばね部材37は一端部が可動フ
レーム32の連結部dに固定されている。さらに、ばね
部材3738は結合部fにおいて互いに結合され、同時
に印字ワイヤ39も取付けられている。したがって、可
動フレーム32の回動により連結部dが矢印り方向に変
位すると、これに伴いばね部材37が矢印Eの方向に移
動し、その結果ばね部材38が曲がり、結合部fは矢印
Fの方向に変位する。このときの連結部dの変位量に対
する結合部fの変位量の拡大比率は、ばね部材38が連
結部e及び結合部fの近傍で、またばね部材37は連結
部d及び結合部fの近傍でそれぞれヒンジのように曲る
ため、約e f / d fとなる。
とになり、その拡大比率は約Cd / c bとなる4 次に、第1O図及び第14図により第4段階の拡大機能
について説明する。ばね部材38は一端部が前述のよう
に連結部eにおいて固定フレーム31の水平部31cに
固定されており、また、ばね部材37は一端部が可動フ
レーム32の連結部dに固定されている。さらに、ばね
部材3738は結合部fにおいて互いに結合され、同時
に印字ワイヤ39も取付けられている。したがって、可
動フレーム32の回動により連結部dが矢印り方向に変
位すると、これに伴いばね部材37が矢印Eの方向に移
動し、その結果ばね部材38が曲がり、結合部fは矢印
Fの方向に変位する。このときの連結部dの変位量に対
する結合部fの変位量の拡大比率は、ばね部材38が連
結部e及び結合部fの近傍で、またばね部材37は連結
部d及び結合部fの近傍でそれぞれヒンジのように曲る
ため、約e f / d fとなる。
このような4段階の拡大機能により、上記微小変位拡大
機構にあっては、圧電素子33の変位は順次拡大されて
結合部fに矢印Fに示す方向に、本実施例においては数
10倍になって伝達され、その結果結合部fに取付けら
れた印字ワイヤ39が駆動される。
機構にあっては、圧電素子33の変位は順次拡大されて
結合部fに矢印Fに示す方向に、本実施例においては数
10倍になって伝達され、その結果結合部fに取付けら
れた印字ワイヤ39が駆動される。
以上のような拡大機能を有する本実施例の微小変位拡大
機構は、第1の実施例と同様に固定フレーム31、可動
フレーム32及び第1の可動部材35が一枚の金属板に
より一体に形成されると共に、圧電素子33と固定フレ
ーム31.可動フレーム32及び印字ワイヤ39が並列
的に配置され、かつ印字ワイヤ39が内側に駆動される
と共に可動フレーム32が圧電素子33に向う方向に駆
動される構成であるため、駆動部、拡大部及び被駆動部
が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、第1の実施例
と同様に圧電素子33の大きさ(本実施例においては長
さの大小)及び全体の拡大比を従来機構と同じにして双
方の大きさを比較すると、大幅に小型化を図ることがで
きる。
機構は、第1の実施例と同様に固定フレーム31、可動
フレーム32及び第1の可動部材35が一枚の金属板に
より一体に形成されると共に、圧電素子33と固定フレ
ーム31.可動フレーム32及び印字ワイヤ39が並列
的に配置され、かつ印字ワイヤ39が内側に駆動される
と共に可動フレーム32が圧電素子33に向う方向に駆
動される構成であるため、駆動部、拡大部及び被駆動部
が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、第1の実施例
と同様に圧電素子33の大きさ(本実施例においては長
さの大小)及び全体の拡大比を従来機構と同じにして双
方の大きさを比較すると、大幅に小型化を図ることがで
きる。
第15図は上記微小変位拡大機構を組み込んだ印字ヘッ
ドを示す縦断面構造、第16図は同じく平面構造を示す
もので、第15図は第16図のW−W線に沿う断面図で
ある。すなわち、本実施例の微小変位拡大機構40は、
印字ヘッド取付台41上の印字ユニット取付基台42に
設けられた複数の取付溝43にそれぞれ組込まれる。
ドを示す縦断面構造、第16図は同じく平面構造を示す
もので、第15図は第16図のW−W線に沿う断面図で
ある。すなわち、本実施例の微小変位拡大機構40は、
印字ヘッド取付台41上の印字ユニット取付基台42に
設けられた複数の取付溝43にそれぞれ組込まれる。
また、各印字ヴイヤ39は、その中央部が案内部材46
により案内されると共に、その先端部がワイヤ整列部材
44により2列に整列されている。
により案内されると共に、その先端部がワイヤ整列部材
44により2列に整列されている。
さらに、微小変位拡大機構40全体が印字ヘッドカバー
45により覆われている。
45により覆われている。
このような構成から明らかなように本実施例の微小変位
拡大機構40は第1の実施例と同様に、印字ヘッド部に
コンパクトに収納設置できるものである。
拡大機構40は第1の実施例と同様に、印字ヘッド部に
コンパクトに収納設置できるものである。
(第3の実施例)
第17図は本発明の第3の実施例に係る微小変位拡大機
構の構成を示すものである。図中、51は前記実施例と
同様の金属板により形成された固定フレームである。こ
の固定フレーム51の上方には第1の可動部材54が配
設されている。
構の構成を示すものである。図中、51は前記実施例と
同様の金属板により形成された固定フレームである。こ
の固定フレーム51の上方には第1の可動部材54が配
設されている。
第1の可動部材54は多角形状、例えば略菱形状に形成
され、長平方向の対角位置におけるr負部a、cに互い
に平行な面を有する圧電素子取付部54a、54bが設
けられており、これら圧電素子取付部54a、54b間
において圧電素子53を圧縮固定するようになっている
。固定フレーム5Iには第1の可動部材54の両側にそ
れぞれ圧電素子53に対して並列に第1のフレームとし
ての固定フレーム51a及び第2のフレームとしての可
動フレーム52aか連結されている。可動フレーム52
は略くの字状に形成されており、可動連結部eを介して
固定フレーム51に連結されている。一方、固定フレー
ム51aは固定フレーム51とL字状をなすように一体
形成されている。
され、長平方向の対角位置におけるr負部a、cに互い
に平行な面を有する圧電素子取付部54a、54bが設
けられており、これら圧電素子取付部54a、54b間
において圧電素子53を圧縮固定するようになっている
。固定フレーム5Iには第1の可動部材54の両側にそ
れぞれ圧電素子53に対して並列に第1のフレームとし
ての固定フレーム51a及び第2のフレームとしての可
動フレーム52aか連結されている。可動フレーム52
は略くの字状に形成されており、可動連結部eを介して
固定フレーム51に連結されている。一方、固定フレー
ム51aは固定フレーム51とL字状をなすように一体
形成されている。
第1の可動部材54の他方の対角位置における一方の頂
部は可動連結部dを介して固定フレーム51aに固定さ
れている。一方、他方の頂部は可動連結部すを介して可
動フレーム52の上記固定連結部dと水平かつ対称にな
る位置に連結されている。すなわち、第1の可動部材5
4は圧電素子53を間にして左右対称となっており、し
たがって圧電素子53に寸法歪が生ずると、可動部材5
4には応力歪が左右はぼ均等に発生する。このことは、
換言すれば圧電素子53には偏った応力がかかることが
ないということであり、これにより圧電素子53への曲
げ応力の発生が防止される。したがって、圧電素子53
の破壊を防止できると共に圧電素子53の発生エネルギ
を効果的に消費することかできる。
部は可動連結部dを介して固定フレーム51aに固定さ
れている。一方、他方の頂部は可動連結部すを介して可
動フレーム52の上記固定連結部dと水平かつ対称にな
る位置に連結されている。すなわち、第1の可動部材5
4は圧電素子53を間にして左右対称となっており、し
たがって圧電素子53に寸法歪が生ずると、可動部材5
4には応力歪が左右はぼ均等に発生する。このことは、
換言すれば圧電素子53には偏った応力がかかることが
ないということであり、これにより圧電素子53への曲
げ応力の発生が防止される。したがって、圧電素子53
の破壊を防止できると共に圧電素子53の発生エネルギ
を効果的に消費することかできる。
可動フレーム52は上記第1の可動部材53の応力歪に
よる水平方向への変形に伴い、可動連結部eを支点とし
て回動可能となっている。可動フレーム52の先端には
連結部gを介して板状のばね部材55の一端部がロー付
けにより結合されている。一方、固定フレーム51aの
上端部には水平部51cが折曲げ形成され、該水平部5
1cには連結部fを介してばね部材56の一端部が同じ
くロー付けにより結合されている。ばね部材55.56
の各他端部は結合部りにおいて結合されており、さらに
この結合部りには下方向に延在する印字ワイヤ57の基
端部が固定されている。
よる水平方向への変形に伴い、可動連結部eを支点とし
て回動可能となっている。可動フレーム52の先端には
連結部gを介して板状のばね部材55の一端部がロー付
けにより結合されている。一方、固定フレーム51aの
上端部には水平部51cが折曲げ形成され、該水平部5
1cには連結部fを介してばね部材56の一端部が同じ
くロー付けにより結合されている。ばね部材55.56
の各他端部は結合部りにおいて結合されており、さらに
この結合部りには下方向に延在する印字ワイヤ57の基
端部が固定されている。
なお、可動フレーム52及び第1の可動部材54は固定
フレーム21と共に金属板により一体に形成されている
が、さらに、ばね部材55.56も固定フレーム5I、
可動フレーム52と一体に形成してもよい。
フレーム21と共に金属板により一体に形成されている
が、さらに、ばね部材55.56も固定フレーム5I、
可動フレーム52と一体に形成してもよい。
次に、上記構成の微小変位拡大機構の動作について第1
7図乃至第20図を参照して説明する。
7図乃至第20図を参照して説明する。
第18図は第1の可動部材54を概略的に取出して示す
図である。ここで、菱形の各頂点a、b。
図である。ここで、菱形の各頂点a、b。
c、dはそれぞれ切欠きによりヒンジの役割を果たすも
のとする。ab、bc、cd、deの各辺の長さは常に
一定であり、かつ長手方向の対角線aCに沿って圧電素
子53が取付けられているので、対角!sacの長さの
変化が対角線bdの長さの変化として現われる。また、
対角線aCを境にしてΔabcおよびΔadcは対称で
あるから、対角線acの長さの変化に対するbOの変化
は対角#1lbdの長さの変化の1/2であり、またΔ
aboを考えたときの辺aOの変化は対角線aCの変化
の変化の1/2である。
のとする。ab、bc、cd、deの各辺の長さは常に
一定であり、かつ長手方向の対角線aCに沿って圧電素
子53が取付けられているので、対角!sacの長さの
変化が対角線bdの長さの変化として現われる。また、
対角線aCを境にしてΔabcおよびΔadcは対称で
あるから、対角線acの長さの変化に対するbOの変化
は対角#1lbdの長さの変化の1/2であり、またΔ
aboを考えたときの辺aOの変化は対角線aCの変化
の変化の1/2である。
以上のことを前提として、菱形を構成している4つの三
角形のうちの1つのΔaboを用いて第1の可動部材5
4の拡大機能の説明をする。
角形のうちの1つのΔaboを用いて第1の可動部材5
4の拡大機能の説明をする。
第19図(a)・は菱形の長手方向の対角線acが変化
していないとき、すなわち圧電素子23に電圧が印加さ
れていない状態である。一方、同図(b)は圧電素子5
3に電圧が印加され第17図の矢印A方向に寸法歪が生
ずることにより、対角線acが上方にわずかΔAだけ伸
びた状態を示す(圧電素子53全体の変位量はΔA+Δ
A′となる)、また、左右の辺abとadが等しいこと
は前述の通りである。実用的な形として、Zba。
していないとき、すなわち圧電素子23に電圧が印加さ
れていない状態である。一方、同図(b)は圧電素子5
3に電圧が印加され第17図の矢印A方向に寸法歪が生
ずることにより、対角線acが上方にわずかΔAだけ伸
びた状態を示す(圧電素子53全体の変位量はΔA+Δ
A′となる)、また、左右の辺abとadが等しいこと
は前述の通りである。実用的な形として、Zba。
=10〜20度程度が考えられるので、20度と10度
の場合のそれぞれの拡大比率を算出してみた。便宜的に
辺abの長さを10mmとし、辺aOの伸びΔAを0.
01mm、すなわち圧電素子53全体の変位量を0.0
2mmとして計算すると、θ=20度の場合は対角線b
dの伸びは0.054mmとなり2.7倍の拡大率とな
った。また。
の場合のそれぞれの拡大比率を算出してみた。便宜的に
辺abの長さを10mmとし、辺aOの伸びΔAを0.
01mm、すなわち圧電素子53全体の変位量を0.0
2mmとして計算すると、θ=20度の場合は対角線b
dの伸びは0.054mmとなり2.7倍の拡大率とな
った。また。
θ=IO度の場合は5.7倍程度となった。
さて、第1の可動部材54の拡大作用は以上のようにな
るが、前述のようにこの菱形機構は可動連結部dを介し
て固定フレームlと一体となっており、さらに可動連結
部dに対向する可動連結部すにおいて可動フレーム52
と一体となっている。また、可動フレーム52はその基
端部が可動連結部eを介して固定フレーム51aに連結
されている。したがって、菱形機構で拡大された圧電素
子53の寸法歪は可動連結部すの位置に矢印B方向に方
向を変えて集中して発生する。これにより可動フレーム
52は可動連結部eを支点として回動し、その結果先端
のばね部材55との連結部gに拡大変位が生ずる。この
場合の拡大比率はe g / e bとなる。可動フレ
ーム52の先端に生じた拡大変位は、さらにばね部材5
5.56部によりさらに拡大された後、印字ワイヤ57
に伝達される。
るが、前述のようにこの菱形機構は可動連結部dを介し
て固定フレームlと一体となっており、さらに可動連結
部dに対向する可動連結部すにおいて可動フレーム52
と一体となっている。また、可動フレーム52はその基
端部が可動連結部eを介して固定フレーム51aに連結
されている。したがって、菱形機構で拡大された圧電素
子53の寸法歪は可動連結部すの位置に矢印B方向に方
向を変えて集中して発生する。これにより可動フレーム
52は可動連結部eを支点として回動し、その結果先端
のばね部材55との連結部gに拡大変位が生ずる。この
場合の拡大比率はe g / e bとなる。可動フレ
ーム52の先端に生じた拡大変位は、さらにばね部材5
5.56部によりさらに拡大された後、印字ワイヤ57
に伝達される。
この拡大機能を第20図により説明する。すなわち、可
動フレーム52の先端部において矢印C方向に拡大変位
が生ずると、この可動フレーム52に連結されているば
ね部材55も矢印り方向に移動する。ここで、ばね部材
55の他端部は結合部りにおいて他方のばね部材56の
一端部と連結しており、かつばね部材56の他端部は固
定フレーム51の先端部に連結されている。したがって
、ばね部材55.56の結合部り及び連結部f、gは互
いに一つの三角形を形成しており、ばね部材55に対し
て力が連結部fを支点のヒンジとして、矢印り方向に働
くと、その分力が結合部りに対して矢印E方向に動くこ
とになる。このときの変位の拡大比率はfh/fgとな
る。このようにして本実施例の微小変位拡大機構におい
ては、圧電素子53の寸法歪が順次拡大されて印字ワイ
ヤ57に伝達される。
動フレーム52の先端部において矢印C方向に拡大変位
が生ずると、この可動フレーム52に連結されているば
ね部材55も矢印り方向に移動する。ここで、ばね部材
55の他端部は結合部りにおいて他方のばね部材56の
一端部と連結しており、かつばね部材56の他端部は固
定フレーム51の先端部に連結されている。したがって
、ばね部材55.56の結合部り及び連結部f、gは互
いに一つの三角形を形成しており、ばね部材55に対し
て力が連結部fを支点のヒンジとして、矢印り方向に働
くと、その分力が結合部りに対して矢印E方向に動くこ
とになる。このときの変位の拡大比率はfh/fgとな
る。このようにして本実施例の微小変位拡大機構におい
ては、圧電素子53の寸法歪が順次拡大されて印字ワイ
ヤ57に伝達される。
以上のような拡大機能を有する本実施例の微小変位拡大
機構は、前記実施例と同様に、固定フレーム51.可動
フレーム52及び第1の可動部材54が一枚の金属版に
より一体に形成されると共に圧電素子53と固定フレー
ム51、可動フレーム52及び印字ワイヤ57が並列的
に配置され、かつ印字ワイヤ57が内側に駆動されると
共に可動フレーム52が圧電素子53に近接する方向に
駆動される構成であるため、駆動部、拡大部及び被駆動
部が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、圧電素子5
3の大きさ及び全体の拡大比を同じにして、従来の機構
とその大きさを比較すると、大幅に小型化を図ることが
できる。
機構は、前記実施例と同様に、固定フレーム51.可動
フレーム52及び第1の可動部材54が一枚の金属版に
より一体に形成されると共に圧電素子53と固定フレー
ム51、可動フレーム52及び印字ワイヤ57が並列的
に配置され、かつ印字ワイヤ57が内側に駆動されると
共に可動フレーム52が圧電素子53に近接する方向に
駆動される構成であるため、駆動部、拡大部及び被駆動
部が殆ど同じ領域内に収まる。したがって、圧電素子5
3の大きさ及び全体の拡大比を同じにして、従来の機構
とその大きさを比較すると、大幅に小型化を図ることが
できる。
第21図は上記微小変位拡大機構を用いた印字ヘッドを
示すものである。すなわち、本実施例の微小変位拡大機
構58は、印字ヘッド取付台59上の印字ユニット取付
基台60に設けられた複数の取付溝にそれぞれ組込まれ
、各印字ワイヤ57は中央部から先端部分までが案内部
材62により案内されると共に先端部がワイヤ整列部材
61により2列に整列されており、従来構造に比べてコ
ンパクトに収納設置される。なお、63は印字ヘッドカ
バーである。
示すものである。すなわち、本実施例の微小変位拡大機
構58は、印字ヘッド取付台59上の印字ユニット取付
基台60に設けられた複数の取付溝にそれぞれ組込まれ
、各印字ワイヤ57は中央部から先端部分までが案内部
材62により案内されると共に先端部がワイヤ整列部材
61により2列に整列されており、従来構造に比べてコ
ンパクトに収納設置される。なお、63は印字ヘッドカ
バーである。
上記第3の実施例の微小変位拡大機構では、さらにもう
一つの効果として、第1の実施例と同様に圧電素子53
の取付けの容易性の向上が挙げられる。すなわち、第1
7図において第1の可動部材54の圧電素子取付部54
a、54b間の寸法を圧電素子53よりやや小さめにし
ておいて、圧電素子53を取付ける場合は、短い方の対
角線bdに沿う可動連結部dと可動連結部すとの間に互
いに内側に働くような外力を加えて、圧電素子取付部5
4a、54b間を圧電素子53の長さより拡げる。した
がって、圧電素子53が容易に取付けられ、しかも取付
は後も菱形機構のもつ弾性によって圧電素子53に圧縮
力を与えることができる。このように本機構においては
、従来機構に比べて圧電素子53の取付けが容易になる
。
一つの効果として、第1の実施例と同様に圧電素子53
の取付けの容易性の向上が挙げられる。すなわち、第1
7図において第1の可動部材54の圧電素子取付部54
a、54b間の寸法を圧電素子53よりやや小さめにし
ておいて、圧電素子53を取付ける場合は、短い方の対
角線bdに沿う可動連結部dと可動連結部すとの間に互
いに内側に働くような外力を加えて、圧電素子取付部5
4a、54b間を圧電素子53の長さより拡げる。した
がって、圧電素子53が容易に取付けられ、しかも取付
は後も菱形機構のもつ弾性によって圧電素子53に圧縮
力を与えることができる。このように本機構においては
、従来機構に比べて圧電素子53の取付けが容易になる
。
尚、本機構においても、第1の可動部材54からなる略
菱形部は必ずしも幾何学上の厳格な菱形に限定されるも
のではないこと等は第1の実施例と同様である。
菱形部は必ずしも幾何学上の厳格な菱形に限定されるも
のではないこと等は第1の実施例と同様である。
(第4の実施例)
第22図は本発明の第4の実施例に係る微小変位拡大機
構の構成を示すものである0図中、71は前記実施例と
同様の金属板により形成された固定フレームである。こ
の固定フレーム71には可動連結部e、fをそれぞれ介
して第1のフレームとしての第1の可動フレーム72及
び第2のフレームとしての略くの字形に形成された第2
の可動フレーム73が対向して連結されている。圧電素
子74は多角形、例えば略菱形状に形成された第1の可
動部材75に取付けられている。この第1の可動部材7
5には、長手方向の対角位置の頂部に互いに平行な面を
有する圧電素子取付部75a、75bが設けられており
、これら圧電素子取付部75a、75b間で圧電素子7
4を圧縮固定する。第1の可動部材75の他方の対角位
置における一方の頂部は可動連結部dを介して第1の可
動フレーム72に連結されている。また、他方の頂部は
同じく可動連結部すを介して第2の可動フレーム73の
上記可動連結部dと水平かつ対称となる位置に連結され
ており、圧電素子74に寸法歪が生ずると、第1の可動
部材75の可動連結部す、dにはそれぞれ応力歪が左右
均等に発生する。すなわち、圧電素子74には偏った応
力がかかることがなく、これにより圧電素子74への曲
げ応力の発生が防止される。したがって、圧電素子74
の破壊を防止できると共に圧電素子74の発生エネルギ
を効果的に消費することができる。
構の構成を示すものである0図中、71は前記実施例と
同様の金属板により形成された固定フレームである。こ
の固定フレーム71には可動連結部e、fをそれぞれ介
して第1のフレームとしての第1の可動フレーム72及
び第2のフレームとしての略くの字形に形成された第2
の可動フレーム73が対向して連結されている。圧電素
子74は多角形、例えば略菱形状に形成された第1の可
動部材75に取付けられている。この第1の可動部材7
5には、長手方向の対角位置の頂部に互いに平行な面を
有する圧電素子取付部75a、75bが設けられており
、これら圧電素子取付部75a、75b間で圧電素子7
4を圧縮固定する。第1の可動部材75の他方の対角位
置における一方の頂部は可動連結部dを介して第1の可
動フレーム72に連結されている。また、他方の頂部は
同じく可動連結部すを介して第2の可動フレーム73の
上記可動連結部dと水平かつ対称となる位置に連結され
ており、圧電素子74に寸法歪が生ずると、第1の可動
部材75の可動連結部す、dにはそれぞれ応力歪が左右
均等に発生する。すなわち、圧電素子74には偏った応
力がかかることがなく、これにより圧電素子74への曲
げ応力の発生が防止される。したがって、圧電素子74
の破壊を防止できると共に圧電素子74の発生エネルギ
を効果的に消費することができる。
第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73は
それぞれ上記第1の可動部材75における可動連結部す
、dの水平方向の変位に伴い可動連結部f、eを支点と
して回動可能となっている。第2の可動フレーム73の
先端には連結部りを介して棒状のばね部材76の一端部
がロー付けにより結合されている。一方、第1の可動フ
レーム72の先端には連結部gを介してばね部材77の
一端部が同じくロー付けにより結合されている。ばね部
材76.71の各他端部は結合部iにおいて互いに結合
されており、さらにこの結合部iには下方向に延在する
印字ワイヤ78の基端部が固定されている。なお、第1
の可動フレーム72、第2の可動フレーム73及び第1
の可動部材75は固定フレーム71と共に金属板により
体に形成されているが、ばね部材76.71も第1の可
動フレーム72及び第2の可動フレーム73と一体に形
成してもよい。
それぞれ上記第1の可動部材75における可動連結部す
、dの水平方向の変位に伴い可動連結部f、eを支点と
して回動可能となっている。第2の可動フレーム73の
先端には連結部りを介して棒状のばね部材76の一端部
がロー付けにより結合されている。一方、第1の可動フ
レーム72の先端には連結部gを介してばね部材77の
一端部が同じくロー付けにより結合されている。ばね部
材76.71の各他端部は結合部iにおいて互いに結合
されており、さらにこの結合部iには下方向に延在する
印字ワイヤ78の基端部が固定されている。なお、第1
の可動フレーム72、第2の可動フレーム73及び第1
の可動部材75は固定フレーム71と共に金属板により
体に形成されているが、ばね部材76.71も第1の可
動フレーム72及び第2の可動フレーム73と一体に形
成してもよい。
次に、上記構成の微小変位拡大機構の動作について第2
2図乃至第25図を参照して説明する。
2図乃至第25図を参照して説明する。
第23図は第1の可動部材75を概略的に取り出して示
す図である。菱形の各頂部a、b、c、dはそれぞれ切
欠きによりヒンジの役割を果たすものである。ここで、
ab、be、cd、deの各辺の長さは常に一定であり
、かつ長平方向の対角線aCに沿って圧電素子74が取
付けられているので、圧電素子74の寸法歪による対角
線acの長さの変化が対角19 b dの長さの変化と
して現われることになる。また、対角線aCを境にして
Δabc及び△abcは対称であるから、対角線acの
長さの変化に対するbOの変化は対角線bdの長さの変
化の1/2であり、また、△aboを考えたときの辺a
Oの変化は対角線aCの変化の1/2である。
す図である。菱形の各頂部a、b、c、dはそれぞれ切
欠きによりヒンジの役割を果たすものである。ここで、
ab、be、cd、deの各辺の長さは常に一定であり
、かつ長平方向の対角線aCに沿って圧電素子74が取
付けられているので、圧電素子74の寸法歪による対角
線acの長さの変化が対角19 b dの長さの変化と
して現われることになる。また、対角線aCを境にして
Δabc及び△abcは対称であるから、対角線acの
長さの変化に対するbOの変化は対角線bdの長さの変
化の1/2であり、また、△aboを考えたときの辺a
Oの変化は対角線aCの変化の1/2である。
以上のことを前提として、菱形を構成している4つの三
角形の内の1つのへaboを用いて第1の可動部材75
の拡大機能の説明をする。第24図(a)は菱形の長平
方向の対角線acが変化していないとき、すなわち圧電
素子74に電圧が印加されていない状態である。一方、
同図(b)は圧電素子74に電圧が印加され第22図の
矢印A、A’方向に寸法歪が生ずることにより対角線a
cが上方にわずか△Aだけ伸びた状態を示す(圧電素子
74全体の変位量は△A+△A′となる)。また、左右
の辺abとadとが等しいことは前述の通りである。実
用的な形として、/bao=lo〜20度程度が考えら
れるので、20度と10度の場合のそれぞれの拡大比率
を算出してみた0便宜的に辺abの長さを10mmとし
1辺aOの伸びΔAを0.01mm、すなわち圧電素子
74全体の変位量を0.02mmとして計算すると、θ
=20度の場合は対角線bdの伸びは0.054mmと
なり、2,7倍の拡大率となった。また、θ=lO度の
場合は5.7倍程度となった。
角形の内の1つのへaboを用いて第1の可動部材75
の拡大機能の説明をする。第24図(a)は菱形の長平
方向の対角線acが変化していないとき、すなわち圧電
素子74に電圧が印加されていない状態である。一方、
同図(b)は圧電素子74に電圧が印加され第22図の
矢印A、A’方向に寸法歪が生ずることにより対角線a
cが上方にわずか△Aだけ伸びた状態を示す(圧電素子
74全体の変位量は△A+△A′となる)。また、左右
の辺abとadとが等しいことは前述の通りである。実
用的な形として、/bao=lo〜20度程度が考えら
れるので、20度と10度の場合のそれぞれの拡大比率
を算出してみた0便宜的に辺abの長さを10mmとし
1辺aOの伸びΔAを0.01mm、すなわち圧電素子
74全体の変位量を0.02mmとして計算すると、θ
=20度の場合は対角線bdの伸びは0.054mmと
なり、2,7倍の拡大率となった。また、θ=lO度の
場合は5.7倍程度となった。
さて、菱形状の第1の可動部材75の拡大作用は以上の
ようになるが、前述のように、この菱形imは、可動連
結部す、dにおいて第1の可動フレーム72及び第2の
可動フレーム73と一体となり、さらに、これら可動フ
レーム72.73はそれぞれその基端部が可動連結部e
、fを介して固定フレーム71に連結されている。した
がって、菱形機構で拡大された圧電素子74の矢印六方
向の寸法歪は可動連結部す、dの位置に矢印B方向に方
向を変えて集中して発生し、これにより第1の可動フレ
ーム72及び第2の可動フレーム73はそれぞれ可動連
結部e、fを支点とじて回動し、その結果先端の連結部
g、hにそれぞれ拡大変位が生ずる。この場合の変位は
矢印C,Dで示すように互いに反対方向であるが、変位
量が等しいことが好ましい。そのため、双方の拡大比h
f/b fとge/丁下とが等しくなるように可動連
結部e、fの位置をずらしである。
ようになるが、前述のように、この菱形imは、可動連
結部す、dにおいて第1の可動フレーム72及び第2の
可動フレーム73と一体となり、さらに、これら可動フ
レーム72.73はそれぞれその基端部が可動連結部e
、fを介して固定フレーム71に連結されている。した
がって、菱形機構で拡大された圧電素子74の矢印六方
向の寸法歪は可動連結部す、dの位置に矢印B方向に方
向を変えて集中して発生し、これにより第1の可動フレ
ーム72及び第2の可動フレーム73はそれぞれ可動連
結部e、fを支点とじて回動し、その結果先端の連結部
g、hにそれぞれ拡大変位が生ずる。この場合の変位は
矢印C,Dで示すように互いに反対方向であるが、変位
量が等しいことが好ましい。そのため、双方の拡大比h
f/b fとge/丁下とが等しくなるように可動連
結部e、fの位置をずらしである。
第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73の
各先端に生じた拡大変位は、さらにばね部材76.71
部によりさらに拡大されて、印字ワイヤ78に伝達され
る。この拡大機能を第25図により説明する。ばね部材
76.77の連結部り1gに与えられるモーメントは互
いに等しく反対方向であるため、このモーメントは連結
部g、hを継ぐ線を偶力の腕として作用し、結合部lに
集中して矢印Eで示す方向にモーメントとして出力され
る。この場合の拡大比は、連結部g、hでのモーメント
が等しく、また2点g、hを結ぶ線の中間点pを軸とし
て考えられるので。
各先端に生じた拡大変位は、さらにばね部材76.71
部によりさらに拡大されて、印字ワイヤ78に伝達され
る。この拡大機能を第25図により説明する。ばね部材
76.77の連結部り1gに与えられるモーメントは互
いに等しく反対方向であるため、このモーメントは連結
部g、hを継ぐ線を偶力の腕として作用し、結合部lに
集中して矢印Eで示す方向にモーメントとして出力され
る。この場合の拡大比は、連結部g、hでのモーメント
が等しく、また2点g、hを結ぶ線の中間点pを軸とし
て考えられるので。
p i / p h又はp t / p gとなる。こ
のようにして結合部iに発生した変位は、変位の発生源
である圧電素子74の寸法歪の数10倍にも達し、この
変位はそのまま結合部iに取付けられた印字ワイヤ78
に伝達される。
のようにして結合部iに発生した変位は、変位の発生源
である圧電素子74の寸法歪の数10倍にも達し、この
変位はそのまま結合部iに取付けられた印字ワイヤ78
に伝達される。
以上説明したように上記第4の実施例の拡大機構では、
圧電素子74の変位エネルギを菱形機構を介して均等に
2分しこれを互いに反対方向に作動する2つのてこ部材
に伝達するようにしたので、機構を構成する各作用点、
作用部材に働く歪や応力が従来方法の場合と比較すると
ばぼl/2ずつに配分されている。このことは、当然の
ことながら機構全体の寿命を伸ばすことになり、破壊な
どの生ずる割合もより減少させることになる。
圧電素子74の変位エネルギを菱形機構を介して均等に
2分しこれを互いに反対方向に作動する2つのてこ部材
に伝達するようにしたので、機構を構成する各作用点、
作用部材に働く歪や応力が従来方法の場合と比較すると
ばぼl/2ずつに配分されている。このことは、当然の
ことながら機構全体の寿命を伸ばすことになり、破壊な
どの生ずる割合もより減少させることになる。
また、一方、機構の出力端である連結部g、hには互い
に反対方向でしかも均等なモーメントが得られるので、
これらに接続されているばね部材76.77を介して偶
力を無理なく円滑に印字ワイヤ78に拡大伝達できる。
に反対方向でしかも均等なモーメントが得られるので、
これらに接続されているばね部材76.77を介して偶
力を無理なく円滑に印字ワイヤ78に拡大伝達できる。
(第5の実施例)
第26図は本発明の第5の実施例に係る微小変位拡大機
構を示すものである。上記第4の実施例においては、圧
電素子74の寸法歪を受けた場合に第1の可動部材75
が独立した動きをなすように構成したが、本実施例にお
いては、第1の可動部材75の下半分の2つの辺ed、
bfをそれぞれ第1の可動フレーム72、第2の可動フ
レーム73の一部と共通にして、これらフレームと一体
に作動するように構成したものである。
構を示すものである。上記第4の実施例においては、圧
電素子74の寸法歪を受けた場合に第1の可動部材75
が独立した動きをなすように構成したが、本実施例にお
いては、第1の可動部材75の下半分の2つの辺ed、
bfをそれぞれ第1の可動フレーム72、第2の可動フ
レーム73の一部と共通にして、これらフレームと一体
に作動するように構成したものである。
言い換えれば、第1の可動部材75の上半分の両端部を
第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73に
それぞれ可動連結部す、dを介して連結させたものであ
る。
第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73に
それぞれ可動連結部す、dを介して連結させたものであ
る。
このような構成とすることにより、第4の実施例の機構
に比べて構造が簡単になる。したがって加工がより容易
になり、より安価な機構を実現できる。また、ヒンジと
なる切欠きの数が減少するので、その分だけ圧電素子7
4の発生エネルギの浪費が少なく、機構全体の効果が向
上する。
に比べて構造が簡単になる。したがって加工がより容易
になり、より安価な機構を実現できる。また、ヒンジと
なる切欠きの数が減少するので、その分だけ圧電素子7
4の発生エネルギの浪費が少なく、機構全体の効果が向
上する。
なお、第24図において、第20図と同一構成部分は同
一符合を付してその説明を省略する。
一符合を付してその説明を省略する。
この第5の実施例の第1の可動部材75に関する拡大機
能は基本的には上記第4の実施例のそれと同様であるが
、第27図に示すように下端の圧電素子取付部75bを
固定端としているので、圧電素子74の全変位は矢印A
のように上端の圧電素子取付部75a側に与えられる。
能は基本的には上記第4の実施例のそれと同様であるが
、第27図に示すように下端の圧電素子取付部75bを
固定端としているので、圧電素子74の全変位は矢印A
のように上端の圧電素子取付部75a側に与えられる。
このとき圧電素子74の変位量に対する可動連結部す、
dの変位量は第4の実施例の場合と殆ど同じであるが、
第4の実施例の場合、可動連結部す、dの変位はこれら
可動連結部す、dを結ぶ直線上で共に内側方向に発生す
るが、第5の実施例の場合は、可動連結部e、fをそれ
ぞれ支点として半径ed。
dの変位量は第4の実施例の場合と殆ど同じであるが、
第4の実施例の場合、可動連結部す、dの変位はこれら
可動連結部す、dを結ぶ直線上で共に内側方向に発生す
るが、第5の実施例の場合は、可動連結部e、fをそれ
ぞれ支点として半径ed。
fbが描く円弧上で共に内側方向に発生する点が相違す
る。しかしながら、可動連結部す、dの各点の変位量は
拡大されているとはいえ、まだ微小遣であるため、殆ど
可動連結部す、dを結ぶ直線上にあるとみても差しつか
えない。
る。しかしながら、可動連結部す、dの各点の変位量は
拡大されているとはいえ、まだ微小遣であるため、殆ど
可動連結部す、dを結ぶ直線上にあるとみても差しつか
えない。
次に、この第1の可動部材75で拡大された変位は、上
記第4の実施例では別に独立した形をもつ第1の可動フ
レーム72及び第2の可動フレーム73のてこ部に伝達
され、さらに拡大されていた。これに対して、本実施例
では第1の可動部材75の下側の2辺ed、bfがその
まま第1の可動フレーム72、第2の可動フレーム73
の一部となっている。すなわち、第27図で説明すると
、第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73
は第1の可動部材75の拡大機構を受けてそれぞれ可動
連結部e、fを支点としてそれぞれ連結部g、bに拡大
変位を発生する。この場合の拡大比率はそれぞれ、eg
/ed、fh ′/丁「′となる。ここで、連結部g、
hに発生モーメントが方向を逆にして同じになるように
、それぞれの支点の位置を変えてT1/「丁=TW/f
bとなるようにしであるのは、上記実施例の場合と同様
である。
記第4の実施例では別に独立した形をもつ第1の可動フ
レーム72及び第2の可動フレーム73のてこ部に伝達
され、さらに拡大されていた。これに対して、本実施例
では第1の可動部材75の下側の2辺ed、bfがその
まま第1の可動フレーム72、第2の可動フレーム73
の一部となっている。すなわち、第27図で説明すると
、第1の可動フレーム72及び第2の可動フレーム73
は第1の可動部材75の拡大機構を受けてそれぞれ可動
連結部e、fを支点としてそれぞれ連結部g、bに拡大
変位を発生する。この場合の拡大比率はそれぞれ、eg
/ed、fh ′/丁「′となる。ここで、連結部g、
hに発生モーメントが方向を逆にして同じになるように
、それぞれの支点の位置を変えてT1/「丁=TW/f
bとなるようにしであるのは、上記実施例の場合と同様
である。
以上のような拡大機能を有する第4及び第5の実施例に
係る微小変位拡大機構は、第1乃至第3の実施例と同様
に、固定フレーム71、第1の可動フレーム72及び第
2の可動フレーム73及び第1の可動部材75が一枚の
金属板により一体に形成されると共に、圧電素子74と
第1の可動フレーム72.第2の可動フレーム73及び
印字ワイヤ78が並列的に配置され、かつ印字ワイヤ7
8が内側に駆動されると共に第1の可動フレーム72及
び第2の可動フレーム73がそれぞれ圧電素子74に近
接する方向に駆動される構成であるため、駆動部、拡大
部及び被駆動部が殆ど同じ領域内に収まり、したがって
大幅に小型化を図ることができる。
係る微小変位拡大機構は、第1乃至第3の実施例と同様
に、固定フレーム71、第1の可動フレーム72及び第
2の可動フレーム73及び第1の可動部材75が一枚の
金属板により一体に形成されると共に、圧電素子74と
第1の可動フレーム72.第2の可動フレーム73及び
印字ワイヤ78が並列的に配置され、かつ印字ワイヤ7
8が内側に駆動されると共に第1の可動フレーム72及
び第2の可動フレーム73がそれぞれ圧電素子74に近
接する方向に駆動される構成であるため、駆動部、拡大
部及び被駆動部が殆ど同じ領域内に収まり、したがって
大幅に小型化を図ることができる。
第28図は上記第5の実施例の微小変位拡大機構を用い
た印字ヘッドを示すものである。すなわち、本実施例の
微小変位拡大機構79は、印字ヘッド取付台80上の印
字ユニット取付基台81に設けられた複数の取付溝にそ
れぞれ組込まれ、各印字ワイヤ78は中央部が案内部材
83により案内されると共に、先端部がワイヤ整列部材
82により2列に整列され、従来構造に比べてコンパク
トに収納設置される。なお、84は印字ヘッドカバーで
ある。
た印字ヘッドを示すものである。すなわち、本実施例の
微小変位拡大機構79は、印字ヘッド取付台80上の印
字ユニット取付基台81に設けられた複数の取付溝にそ
れぞれ組込まれ、各印字ワイヤ78は中央部が案内部材
83により案内されると共に、先端部がワイヤ整列部材
82により2列に整列され、従来構造に比べてコンパク
トに収納設置される。なお、84は印字ヘッドカバーで
ある。
また、第4及び第5の実施例に係る微小変位拡大機構も
、第3の実施例と同様に圧電素子の取付けが容易になる
ことは同様である。
、第3の実施例と同様に圧電素子の取付けが容易になる
ことは同様である。
(第6の実施例)
第29図は本、発明の第6の実施例に係る微小変位拡大
機構を示すものである1本実施例の微小変位拡大機構は
、圧電素子91の長平方向の寸法歪を弾性係数の大きな
金属部材、例えばばね用鋼材により形成された拡大部材
93により拡大してその出力部92a、92bにそれぞ
れ圧電素子91に近接する方向に拡大出力を得るもので
ある。拡大部材93は4つの要素(リンク)fg、hi
。
機構を示すものである1本実施例の微小変位拡大機構は
、圧電素子91の長平方向の寸法歪を弾性係数の大きな
金属部材、例えばばね用鋼材により形成された拡大部材
93により拡大してその出力部92a、92bにそれぞ
れ圧電素子91に近接する方向に拡大出力を得るもので
ある。拡大部材93は4つの要素(リンク)fg、hi
。
jk、ej2を相互に閉ループ状、例えば略菱形状にリ
ンク結合した形状となっており、一対の取付部94a、
94b、及び圧電素子91の両側の対称位置に配置され
た一対の出力部92a、92bを備えている。取付部9
4a、94bは、拡大部材93の長手方向の対角位置の
両頂部a、Cにおいてそれぞれ互いに平行面をもつよう
に形成されており、これらの取付部94a、94b間で
圧電素子91を圧縮固定する。出力部92a、92bは
それぞれ他方の対角位置の両頭部す、dに設けられてい
る。出力部92a、92bと取付部94a、94bとの
間の連結部e−βには切欠き95a〜95hが設けられ
ており、これらの切欠き95a〜95hがヒンジの役割
を果すようになっている。
ンク結合した形状となっており、一対の取付部94a、
94b、及び圧電素子91の両側の対称位置に配置され
た一対の出力部92a、92bを備えている。取付部9
4a、94bは、拡大部材93の長手方向の対角位置の
両頂部a、Cにおいてそれぞれ互いに平行面をもつよう
に形成されており、これらの取付部94a、94b間で
圧電素子91を圧縮固定する。出力部92a、92bは
それぞれ他方の対角位置の両頭部す、dに設けられてい
る。出力部92a、92bと取付部94a、94bとの
間の連結部e−βには切欠き95a〜95hが設けられ
ており、これらの切欠き95a〜95hがヒンジの役割
を果すようになっている。
すなわち、本実施例による微小変位拡大機構においては
、各出力部92a、92bにおける切欠き95f−95
g、95e−95h間の長さが、それぞれ取付部94a
、94bにおける切欠き95b−95c、95a−95
d間の長さより短く形成されており、取付部94a、9
4bに伝達された圧電素子91の寸法歪は、出力部92
a。
、各出力部92a、92bにおける切欠き95f−95
g、95e−95h間の長さが、それぞれ取付部94a
、94bにおける切欠き95b−95c、95a−95
d間の長さより短く形成されており、取付部94a、9
4bに伝達された圧電素子91の寸法歪は、出力部92
a。
92bにおいて、圧電素子91の変位方向と直交し、か
つ圧電素子91に近接する方向に拡大出力される。
つ圧電素子91に近接する方向に拡大出力される。
第30図は上記拡大部材93の拡大原理を概略的に説明
するための図である。ここで、辺ab。
するための図である。ここで、辺ab。
bc、cd、daの長さは等しく、また、常に一定であ
り、かつ長手方向の対角線acに沿って圧電素子91が
取付けられているので、圧電素子91の変位は対角線a
Cの長さの変化となる。
り、かつ長手方向の対角線acに沿って圧電素子91が
取付けられているので、圧電素子91の変位は対角線a
Cの長さの変化となる。
これが頂部a、Cにおける頂角la、lα′の変化とな
り、したがって対角線bdの変化として現われる。ここ
で、両対角線の交点を0とすると、対角線acを境にし
て△abc及び△adcは対称であり、また、対角#1
lbdを境にして△abd及び△cbdは対称であるの
で、対角II a cの長さの変化に対するboの変化
は対角!ibdの長さの変化の1/2であり、また、△
aboを考えたときの辺aOの変化は対角線acの変化
の1/2である。
り、したがって対角線bdの変化として現われる。ここ
で、両対角線の交点を0とすると、対角線acを境にし
て△abc及び△adcは対称であり、また、対角#1
lbdを境にして△abd及び△cbdは対称であるの
で、対角II a cの長さの変化に対するboの変化
は対角!ibdの長さの変化の1/2であり、また、△
aboを考えたときの辺aOの変化は対角線acの変化
の1/2である。
以上のことを前提として、菱形を構成している4つの三
角形の内の1つの△abcを用いて上記微小変位拡大機
構の拡大作用について説明する。
角形の内の1つの△abcを用いて上記微小変位拡大機
構の拡大作用について説明する。
第31図(a)は菱形の長手方向の対角線ac間に取付
けられた圧電素子91に寸法歪が発生していないときの
状態である。一方、第31図(b)は圧電素子91に電
圧が印加されることにより寸法歪が発生した状態を示す
ものであり、辺acが上方に△A、下方に△A′だけ伸
びた状態となっている(ΔA=△A’)。
けられた圧電素子91に寸法歪が発生していないときの
状態である。一方、第31図(b)は圧電素子91に電
圧が印加されることにより寸法歪が発生した状態を示す
ものであり、辺acが上方に△A、下方に△A′だけ伸
びた状態となっている(ΔA=△A’)。
ところで、前述のように辺ab及びbcは等しく、また
、常に一定であるため、対角線aCの長さの変化はZθ
の変化になり、また、/abCの角度変化になる。すな
わち△abcの高さに相当する辺boの長さの変化とな
って現われる。この場合、辺aCの長さの変化に対する
辺bOの長さの変化の割合は、/θの設定によって大き
く異なり、Zθが小さくなるほど割合は大きくなる。
、常に一定であるため、対角線aCの長さの変化はZθ
の変化になり、また、/abCの角度変化になる。すな
わち△abcの高さに相当する辺boの長さの変化とな
って現われる。この場合、辺aCの長さの変化に対する
辺bOの長さの変化の割合は、/θの設定によって大き
く異なり、Zθが小さくなるほど割合は大きくなる。
/θの実用的な形としてlO°〜20°程度が考えられ
るが、例えば/θ=20°では約27倍、また/θ=1
0゛では約5.7程度度の拡大率が得られる。
るが、例えば/θ=20°では約27倍、また/θ=1
0゛では約5.7程度度の拡大率が得られる。
なお、上記拡大部材93は必ずしも幾何学上の厳格な菱
形に限定されるものではなく、多少の変形を含むもので
あり、要は圧電素子91の寸法歪を圧電素子91に対し
て横方向に方向を変えて発生することができるものであ
ればよい。
形に限定されるものではなく、多少の変形を含むもので
あり、要は圧電素子91の寸法歪を圧電素子91に対し
て横方向に方向を変えて発生することができるものであ
ればよい。
また、出力部92a、92bは、上記実施例においては
、拡大部材93の頂部す、dに設けるようにしたが、第
32図に示すように各リンクに設けるようにして、リン
ク部材の角変位を利用するようにしてもよい。
、拡大部材93の頂部す、dに設けるようにしたが、第
32図に示すように各リンクに設けるようにして、リン
ク部材の角変位を利用するようにしてもよい。
(第7の実施例)
第33図は本発明の第7の実施例に係る微小変位拡大機
構を示すものである1本実施例における拡大部材1−0
1は、拡大部材93の各出力部92−a、92bにおけ
る切欠き95f−95g。
構を示すものである1本実施例における拡大部材1−0
1は、拡大部材93の各出力部92−a、92bにおけ
る切欠き95f−95g。
95e−95b間の長さをそれぞれ取付部94a94b
における95b−95c、95a−95d間の長さより
も長く形成したものである。
における95b−95c、95a−95d間の長さより
も長く形成したものである。
このような構成により、圧電素子91に生じた寸法歪は
、出力部92a、92bの両端におけるヒンジ部e −
hにそれぞれ圧電素子91の変位方向に対して直交し、
かつ圧電素子91から離間する方向に拡大して出力され
、これらのヒンジ部e −hの変位に伴い出力部92a
、92bが変位する。なお、本実施例に係る拡大部材1
01の拡大比率については第29図に示した拡大部材9
3と同様であるので、その説明は省略する。
、出力部92a、92bの両端におけるヒンジ部e −
hにそれぞれ圧電素子91の変位方向に対して直交し、
かつ圧電素子91から離間する方向に拡大して出力され
、これらのヒンジ部e −hの変位に伴い出力部92a
、92bが変位する。なお、本実施例に係る拡大部材1
01の拡大比率については第29図に示した拡大部材9
3と同様であるので、その説明は省略する。
上記微小変位拡大機構はその目的によってこのまま使用
することはもちろん可能であり、また、前述の実施例の
ようにさらに第2段、第3段の拡大機構と組合わせて使
用することも可能である。
することはもちろん可能であり、また、前述の実施例の
ようにさらに第2段、第3段の拡大機構と組合わせて使
用することも可能である。
第34図は第29図の微小変位拡大機構をそのまま応用
した例である。すなわち、圧電素子91にパルス電圧を
加えることによって圧電素子91を振動せしめ、この振
動を拡大して一方の出力部92aに出力し、この出力部
92aに取付けたカッター等の工具102を振動させる
ものである。
した例である。すなわち、圧電素子91にパルス電圧を
加えることによって圧電素子91を振動せしめ、この振
動を拡大して一方の出力部92aに出力し、この出力部
92aに取付けたカッター等の工具102を振動させる
ものである。
この振動によって工具102の加工効率を向上させるこ
とができる。
とができる。
また、第35図は第2段目にてこ部材103を応用して
リレースイッチ104を設けた応用例である。すなわち
、第29図の拡大機構の一方の出力部92aを固定フレ
ーム105に固定し、他の出力部92bをてこ部材10
3に連結させたものである。この構造においては、出力
部92bに生じた拡大変位は、てこ部材103の先端部
103aからさらに拡大して出力され、この拡大出力に
よってリレースイッチ104が作動する。
リレースイッチ104を設けた応用例である。すなわち
、第29図の拡大機構の一方の出力部92aを固定フレ
ーム105に固定し、他の出力部92bをてこ部材10
3に連結させたものである。この構造においては、出力
部92bに生じた拡大変位は、てこ部材103の先端部
103aからさらに拡大して出力され、この拡大出力に
よってリレースイッチ104が作動する。
その他、第29図、第32図及び第33図の微小変位拡
大機構は、さらにワイヤドツトプリンタのワイヤ駆動用
の拡大機構等にも応用できることは勿論である。
大機構は、さらにワイヤドツトプリンタのワイヤ駆動用
の拡大機構等にも応用できることは勿論である。
以上のように上記実施例による微小変位拡大機構は、そ
の構造が全体的に一体構造となっているため、加工が容
易であり、しかも構造的に堅固である。また、圧電素子
91の歪発生方向に対して横方向に出力を取出すことが
できるので、第35図に示したように複数段階に拡大機
構を組合わせた場合に、圧電素子91に対して第2の拡
大部を並列に配置することができるようになり、このた
め全体がコンパクトな構造になる。
の構造が全体的に一体構造となっているため、加工が容
易であり、しかも構造的に堅固である。また、圧電素子
91の歪発生方向に対して横方向に出力を取出すことが
できるので、第35図に示したように複数段階に拡大機
構を組合わせた場合に、圧電素子91に対して第2の拡
大部を並列に配置することができるようになり、このた
め全体がコンパクトな構造になる。
さらに、この微小変位拡大機構は、拡大部材93.10
1が弾性部材で形成されると共に、閉ループ形状に形成
されているため、極めて弾性に冨み、したがって変形及
び復元が容易である。このため、組立、すなわち圧電素
子91の取付は及び圧縮固定の調整が極めて容易である
。
1が弾性部材で形成されると共に、閉ループ形状に形成
されているため、極めて弾性に冨み、したがって変形及
び復元が容易である。このため、組立、すなわち圧電素
子91の取付は及び圧縮固定の調整が極めて容易である
。
次に、この電圧素子91の取付方法について説明する。
第29図の拡大機構においては、拡大部材3の取付部9
4aと取付部94bとの間の間隔を圧電素子91の長平
方向の長さよりやや短かめに形成する。そして、圧電素
子91を取付けるときには、先ず、第36図に示すよう
に例えば万力25により出力部92a、92bの両側か
ら内側に外力を加えることにより、取付部94aと取付
部94bとの間の間隔を圧電素子91の両端部との間に
それぞれ隙間107が形成される程度に拡げ、この状態
で取付部94a、94b間に圧電素子91を挿入する。
4aと取付部94bとの間の間隔を圧電素子91の長平
方向の長さよりやや短かめに形成する。そして、圧電素
子91を取付けるときには、先ず、第36図に示すよう
に例えば万力25により出力部92a、92bの両側か
ら内側に外力を加えることにより、取付部94aと取付
部94bとの間の間隔を圧電素子91の両端部との間に
それぞれ隙間107が形成される程度に拡げ、この状態
で取付部94a、94b間に圧電素子91を挿入する。
その後、外力を取り除(と拡大部材93が元の状態に戻
り、その結果、圧電素子91は、第29図に示したよう
に取付部94a94b間で圧縮固定される。すなわち、
容易に圧電素子91を取付けることができると共に、圧
縮固定の調整作業が自動的に行われる。
り、その結果、圧電素子91は、第29図に示したよう
に取付部94a94b間で圧縮固定される。すなわち、
容易に圧電素子91を取付けることができると共に、圧
縮固定の調整作業が自動的に行われる。
第37図は第33図の微小変位拡大機構に圧電素子91
を取付ける場合であり、この場合には出力部92a、9
2bに対して外側に開くような外力を加えるものである
。その他の方法は第36図の場合と同様であるので、そ
の説明は省略する。
を取付ける場合であり、この場合には出力部92a、9
2bに対して外側に開くような外力を加えるものである
。その他の方法は第36図の場合と同様であるので、そ
の説明は省略する。
尚、第29図、第32図及び第33図の実施例において
は、拡大部材93.101を圧電素子91に対して対称
形状のループ状に構成したが、対称形状に限ら′ず非対
称形状に構成してもよい。
は、拡大部材93.101を圧電素子91に対して対称
形状のループ状に構成したが、対称形状に限ら′ず非対
称形状に構成してもよい。
以上に実施例を挙げて本発明を説明したが。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形可能であることは
勿論である。
の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形可能であることは
勿論である。
[発明の効果]
以上説明したように本発明に係る微小変位拡大機構によ
れば、圧電素子からなる駆動部、変位拡大部及び駆動部
材を殆ど同じ領域に収めることができ、機構全体の小型
化を図れ、ひいてはプリンタ等の機器の小型化、軽量化
及び低価格化を実現できるとともにその応用範囲も拡大
し、さらに圧電素子の取付けも容易になるという効果を
奏する。さらに、本発明の微小変位拡大機構にあっては
、駆動部材を印字ワイヤで構成し、該印字ワイヤを圧電
素子と並列に配置すれば、コンパクトな印字ヘッドが得
られる。
れば、圧電素子からなる駆動部、変位拡大部及び駆動部
材を殆ど同じ領域に収めることができ、機構全体の小型
化を図れ、ひいてはプリンタ等の機器の小型化、軽量化
及び低価格化を実現できるとともにその応用範囲も拡大
し、さらに圧電素子の取付けも容易になるという効果を
奏する。さらに、本発明の微小変位拡大機構にあっては
、駆動部材を印字ワイヤで構成し、該印字ワイヤを圧電
素子と並列に配置すれば、コンパクトな印字ヘッドが得
られる。
また、本発明に係る微小変位拡大機構に圧電素子を取付
ける方法によれば、極めて簡単な構造で、変位拡大を行
うことができると共に、拡大部材が弾性に冨むため、変
形及び復元が容易であり、このため圧電素子を取付ける
に際して、取付けると同時に圧縮固定の調整作業を行う
ことができ、極めて容易に組立作業を行うことができる
という効果を奏する。
ける方法によれば、極めて簡単な構造で、変位拡大を行
うことができると共に、拡大部材が弾性に冨むため、変
形及び復元が容易であり、このため圧電素子を取付ける
に際して、取付けると同時に圧縮固定の調整作業を行う
ことができ、極めて容易に組立作業を行うことができる
という効果を奏する。
さらに、本発明に係る印字ヘッドによれば、有底筒状の
印字ユニット取付部材に設けた複数の取付溝にそれぞれ
上記微小変位拡大機構の固定取付部を嵌合させる構成と
したので、従来構造に比較して部品数が大幅に減少する
とともに組立工数が大幅に削減され組立精度が向上する
。また、前記印字ユニット取付部材を有底筒状にすると
ともに、前記微小変位拡大機構を放射状に配設するよう
にしたので、ヘッドの外形がシンプルでしかも大きさ、
重量とも従来のものに比較して大幅に小さくすることが
でき、駆動制御も容易になるという効果を奏する。
印字ユニット取付部材に設けた複数の取付溝にそれぞれ
上記微小変位拡大機構の固定取付部を嵌合させる構成と
したので、従来構造に比較して部品数が大幅に減少する
とともに組立工数が大幅に削減され組立精度が向上する
。また、前記印字ユニット取付部材を有底筒状にすると
ともに、前記微小変位拡大機構を放射状に配設するよう
にしたので、ヘッドの外形がシンプルでしかも大きさ、
重量とも従来のものに比較して大幅に小さくすることが
でき、駆動制御も容易になるという効果を奏する。
第1図は本発明の第1の実施例に係る微小変位拡大機構
を示す側面図、第2図乃至第4図はそれぞれ第1図の機
構の拡大原理を説明するための図、第5図は第1図の機
構を用いた印字ヘッドの構成を示す平面図、第6図は第
5図のVl −Vl 1−1itに沿う縦断面図、第7
図は印字ユニット取付部材の平面図、第8図は第7図の
■−■線に沿う縦断面図、第9図は上記印字ヘッドの変
形例を示す部分断面図、第1O図は本発明の第2の実施
例に係る微小変位拡大機構を示す側面図、第11図乃至
第14図はそれぞれ第10図の機構の拡大原理を説明す
るための図、第15図は第10図の機構を用いた印字ヘ
ッドの構成を示す縦断面図、第16図は同じく平面図、
第17図は本発明の第3の実施例に係る微小変位拡大機
構を示す側面図、第18図乃至第20図はそれぞれ第1
7図の機構の拡大原理を説明するための図、第21図は
第17図の機構を用いた印字ヘッドの構成を示す縦断面
図、第22図は本発明の第4の実施例に係る微小変位拡
大機構を示す側面図、第23図乃至第25図はそれぞれ
第22図の機構の拡大原理を説明するための図、第26
図は本発明の第5の実施例に係る微小変位拡大機構を示
す側面図、第27図は第26図の機構の拡大原理を説明
するための図、第28図は第26図の機構を用いた印字
ヘッドの構成を示す縦断面図、第29図は本発明の第6
の実施例に係る微小変位拡大8i構を示す側面図、第3
0図は第1図の機構の拡大作用を説明するための概略図
、第31図は同じ(拡大比率を説明するための原理図、
第32図は上記実施例の変形例を示す側面図、第33図
は本発明の第7の実施例に係る微小変位拡大機構を示す
側面図、第34図及び第35図はそれぞれ第29図の拡
大機構の応用例を示す側面図、第36図及び第37図は
それぞれ第29図及び第33図の拡大機構に対して圧電
素子を取付ける方法を説明するための図、第38図は従
来の微小変位拡大機構を示す側面図である。 11.31.51.71・・・固定フレーム12.35
.54.75・・−第1の可動部材13.33.53.
74.91・・・圧電素子14・・・第2の可動部材 15.16・・・ばね部材 17.39.57.78・・・印字ワイヤ18・・−突
起 19・・−微小変位拡大機構 20・・−印字ユニット取付部材 21・・・取付溝 32.52.73・・・可動フレーム 92a、92b=−出力部 93、lot・・・拡大部材 94a、94b・・・圧電素子取付部
を示す側面図、第2図乃至第4図はそれぞれ第1図の機
構の拡大原理を説明するための図、第5図は第1図の機
構を用いた印字ヘッドの構成を示す平面図、第6図は第
5図のVl −Vl 1−1itに沿う縦断面図、第7
図は印字ユニット取付部材の平面図、第8図は第7図の
■−■線に沿う縦断面図、第9図は上記印字ヘッドの変
形例を示す部分断面図、第1O図は本発明の第2の実施
例に係る微小変位拡大機構を示す側面図、第11図乃至
第14図はそれぞれ第10図の機構の拡大原理を説明す
るための図、第15図は第10図の機構を用いた印字ヘ
ッドの構成を示す縦断面図、第16図は同じく平面図、
第17図は本発明の第3の実施例に係る微小変位拡大機
構を示す側面図、第18図乃至第20図はそれぞれ第1
7図の機構の拡大原理を説明するための図、第21図は
第17図の機構を用いた印字ヘッドの構成を示す縦断面
図、第22図は本発明の第4の実施例に係る微小変位拡
大機構を示す側面図、第23図乃至第25図はそれぞれ
第22図の機構の拡大原理を説明するための図、第26
図は本発明の第5の実施例に係る微小変位拡大機構を示
す側面図、第27図は第26図の機構の拡大原理を説明
するための図、第28図は第26図の機構を用いた印字
ヘッドの構成を示す縦断面図、第29図は本発明の第6
の実施例に係る微小変位拡大8i構を示す側面図、第3
0図は第1図の機構の拡大作用を説明するための概略図
、第31図は同じ(拡大比率を説明するための原理図、
第32図は上記実施例の変形例を示す側面図、第33図
は本発明の第7の実施例に係る微小変位拡大機構を示す
側面図、第34図及び第35図はそれぞれ第29図の拡
大機構の応用例を示す側面図、第36図及び第37図は
それぞれ第29図及び第33図の拡大機構に対して圧電
素子を取付ける方法を説明するための図、第38図は従
来の微小変位拡大機構を示す側面図である。 11.31.51.71・・・固定フレーム12.35
.54.75・・−第1の可動部材13.33.53.
74.91・・・圧電素子14・・・第2の可動部材 15.16・・・ばね部材 17.39.57.78・・・印字ワイヤ18・・−突
起 19・・−微小変位拡大機構 20・・−印字ユニット取付部材 21・・・取付溝 32.52.73・・・可動フレーム 92a、92b=−出力部 93、lot・・・拡大部材 94a、94b・・・圧電素子取付部
Claims (28)
- (1)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と、
該圧電素子を間にし、かつその作動方向に対して実質的
に並列に配置された第1のフレーム及び第2のフレーム
と、複数の要素を多角形状にリンク結合してなり、前記
圧電素子を圧縮固定する一対の取付部を有し、かつ前記
第1のフレーム側のいずれか一辺の少なくとも一部を第
1のフレームと一体化すると共に、前記圧電素子を挟ん
で前記辺と対向するいずれか一辺の少なくとも一部を第
2のフレームと一体化してなる可動部材と、該可動部材
を介して前記第1のフレーム及び第2のフレームの少な
くとも一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法歪を前
記第1のフレームと第2のフレームとの相対変位により
拡大して出力する出力部とを備え、前記出力部に駆動部
材を取付けることを特徴とする微小変位拡大機構。 - (2)前記第1のフレームを固定取付部としてなる請求
項1記載の微小変位拡大機構。 - (3)前記可動部材は略菱形状に形成され、前記圧電素
子にほぼ平行な対角線上の両頂部にそれぞれ前記取付部
を有してなる請求項1記載の微小変位拡大機構。 - (4)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と、
該圧電素子の一端部が固定される固定フレームと、それ
ぞれ前記固定フレームに前記圧電素子の固定部を挟んで
連結された第1のフレーム及び第2のフレームと、可動
連結された2辺からなり、前記圧電素子の他端部が取付
けられ、かつ一端部が可動連結部を介して前記第2のフ
レームの前記取付部より固定フレーム側に連結されると
共に他端部が可動連結部を介して前記第1のフレームに
連結された可動部材と、該可動部材を介して前記第1の
フレーム及び第2のフレームの少なくとも一方に拡大伝
達された前記圧電素子の寸法歪を前記第1のフレームと
第2のフレームとの相対変位により拡大して出力する出
力部とを備え、前記出力部に駆動部材を取付けることを
特徴とする微小変位拡大機構。 - (5)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と、
固定フレームと、それぞれ前記固定フレームに連結され
た第1のフレーム及び第2のフレームと、複数の要素を
閉ループ状にリンク結合してなり、前記圧電素子を圧縮
固定する取付部を有すると共に前記圧電素子の作動方向
に対して横方向の対向するリンク結合端部が対応する前
記第1のフレーム及び第2のフレームにそれぞれ可動連
結部を介して連結された可動部材と、該可動部材を介し
て前記第1のフレーム及び第2のフレームの少なくとも
一方に拡大伝達された前記圧電素子の寸法歪を前記第1
のフレームと第2のフレームとの相対変位により拡大し
て出力する出力部とを備え、前記出力部に駆動部材を取
付けることを特徴とする微小変位拡大機構。 - (6)前記第1のフレームが固定フレームに一体に固定
されると共に、前記第2のフレームが可動連結部を介し
て前記固定フレームに連結され、前記可動部材は第1の
拡大変位を前記第2のフレームに伝達して、前記第2の
フレームの取出端部に第2の拡大変位を生じさせてなる
請求項4又は5記載の微小変位拡大機構。 - (7)前記第1のフレームと固定フレームとは略L字状
をなすように一体化されて成る請求項6記載の微小変位
拡大機構。 - (8)前記第1のフレーム及び第2のフレームはそれぞ
れ可動連結部を介して前記固定フレームに連結され、前
記可動部材は第1の拡大変位を第1のフレーム及び第2
のフレームのそれぞれに伝達して、両フレームの取出端
部にそれぞれ第2の拡大変位を生じさせてなる請求項4
又は5記載の微小変位拡大機構。 - (9)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と、
固定フレームと、複数の要素を多角形状にリンク結合し
てなり、両頂部にそれぞれ取付部を有し、当該取付部間
で前記圧電素子を圧縮固定すると共に、前記取付部の一
方が前記固定フレームと一体化された可動部材と、それ
ぞれ前記可動部材の前記固定フレーム側の2辺と一体化
された第1フレーム及び第2フレームと、前記可動部材
を介して前記第1のフレーム及び第2のフレームのそれ
ぞれに拡大伝達された前記圧電素子の寸法歪を前記第1
のフレームと第2のフレームとの相対変位により拡大し
て出力する出力部とを備え、前記出力部に駆動部材を取
付けることを特徴とする微小変位拡大機構。 - (10)前記駆動部材を、印字ワイヤで構成すると共に
前記圧電素子と並列に配置してなる請求項1乃至9のい
ずれか1つに記載の微小変位拡大機構。 - (11)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と
、複数の要素を閉ループ状にリンク結合してなり、前記
圧電素子の両端部をそれぞれ圧縮固定する一対の取付部
及び前記圧電素子の両側に設けられた一対の出力部とを
有する拡大部材とを備えたことを特徴とする微小変位拡
大機構。 - (12)前記拡大部材は、前記圧電素子に対して対称形
状に形成されてなる請求項11記載の微小変位拡大機構
。 - (13)前記拡大部材は略菱形状に形成されてなる請求
項12記載の微小変位拡大機構。 - (14)前記拡大部材の一方の対角位置の両頂部にそれ
ぞれ前記取付部を有すると共に、他方の対角位置の両頂
部に前記出力部を有する請求項13記載の微小変位拡大
機構。 - (15)前記拡大部材の一方の対角位置の両頂部にそれ
ぞれ前記取付部を有すると共に、前記圧電素子を挟んで
対向する2辺に前記出力部を有してなる請求項13記載
の微小変位拡大機構。 - (16)印加電圧に応じて寸法歪を発生する圧電素子と
、該圧電素子の両端部をそれぞれ圧縮固定する一対の取
付部と、前記圧電素子を挟んで両側に並設された一対の
出力部とからなり、前記取付部と出力部との間を各々互
いにリンク結合したことを特徴とする微小変位拡大機構
。 - (17)前記各出力部における一対の結合部間の長さが
、対応する取付部における結合部間の長さより短く形成
されてなり、前記取付部に伝達された前記圧電素子の寸
法歪を該圧電素子に近接する方向に拡大して出力する請
求項16記載の微小変位拡大機構。 - (18)前記各出力部における一対の結合部間の長さが
、対応する取付部における結合部間の長さより長く形成
されてなり、前記取付部に伝達された前記圧電素子の寸
法歪を該圧電素子から離間する方向に拡大して出力する
請求項16記載の微小変位拡大機構。 - (19)前記一対の取付部は互いに平行な面を形成して
なる請求項11乃至18のいずれか1つに記載の微小変
位拡大機構。 - (20)請求項11乃至19のいずれか1つに記載の微
小変位拡大機構に圧電素子を取付ける方法であって、前
記出力部に外力を加えることにより、前記取付部間の間
隔を前記圧電素子の長さより長く拡げ、前記圧電素子を
前記取付部間に挿入させた後、前記外力を取り除くこと
により前記取付部間で前記圧電素子を圧縮固定させるこ
とを特徴とする微小変位拡大機構に圧電素子を取付ける
方法。 - (21)内周部に複数の取付溝を放射状に有する有底筒
状に形成されると共に底部にワイヤ整列部材を設けてな
る印字ユニット取付部材と、印加電圧に応じて寸法歪を
発生する圧電素子の当該寸法歪を拡大して伝達する変位
伝達部と該変位伝達部が連結される固定取付部と前記変
位伝達部の出力部に前記固定取付部に対して並列に取付
けられた印字ワイヤとをそれぞれ有し、前記固定取付け
部を固定取付溝に嵌合させてなる複数の印字ユニットと
を備えたことを特徴とする印字ヘッド。 - (22)前記印字ユニット取付部材の底部中央部に、内
部に向けて突出する円筒状の案内部を設けてなる請求項
21記載の印字ヘッド。 - (23)前記印字ユニットの上端面と当接するキャップ
部材を冠着することにより前記印字ユニットを固定して
なる請求項21又は22記載の印字ヘッド。 - (24)前記印字ユニットの底部に沿って固定取付部が
延在すると共に、該取付部に対応させて前記印字ユニッ
ト取付部材の底部に前記取付溝部が延長して設けられて
なる請求項21乃至23のいずれか1つに記載の印字ヘ
ッド。 - (25)前記印字ユニットの底部先端に対向させて前記
案内部の外周部に複数の取付溝を設けてなる請求項24
に記載の印字ヘッド。 - (26)前記印字ユニットの固定取付部の下端部に固定
用突片を設けると共に、該突片に対向させて前記印字ユ
ニット取付部材の底部に嵌合孔を設けてなる請求項21
乃至25のいずれか1つに記載の印字ユニット。 - (27)前記印字ユニット取付部材の上端面に沿って嵌
合溝を設けると共に前記各印字ユニットの固定取付部の
側面に前記嵌合溝に対応させて突起を設けてなる請求項
21乃至26のいずれか1つに記載の印字ヘッド。 - (28)底部表面に複数の取付溝を放射状に設けると共
に底部中央部にワイヤ整列部材を設けてなる印字ユニッ
ト取付部材と、固定取付部と該固定取付部に対して実質
的に直交する方向に取付けられた圧電素子と該圧電素子
の寸法歪を拡大して伝達する変位伝達部と該変位伝達部
に対して実質的に並列に取付けられた印字ワイヤとをそ
れぞれ有し、前記固定取付部を前記取付溝に嵌合させて
なる複数の印字ユニットとを備えたことを特徴とする印
字ヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/281,438 US4976553A (en) | 1987-12-09 | 1988-12-08 | Very small displacement enlargement mechanism and printing head using the same |
DE3841416A DE3841416A1 (de) | 1987-12-09 | 1988-12-08 | Vorrichtung zur vergroesserung sehr kleiner verschiebungen und druckkopf unter verwendung dieser vorrichtung |
Applications Claiming Priority (14)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18749487 | 1987-12-08 | ||
JP62-311558 | 1987-12-09 | ||
JP31155887 | 1987-12-09 | ||
JP31155987 | 1987-12-09 | ||
JP63-138704 | 1988-06-06 | ||
JP13870488 | 1988-06-06 | ||
JP14136188 | 1988-06-08 | ||
JP63-141361 | 1988-06-08 | ||
JP21407888 | 1988-08-29 | ||
JP63-214078 | 1988-08-29 | ||
JP62-187494 | 1988-08-31 | ||
JP21810788 | 1988-08-31 | ||
JP62-311559 | 1988-08-31 | ||
JP63-218107 | 1988-08-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02139269A true JPH02139269A (ja) | 1990-05-29 |
JPH0677999B2 JPH0677999B2 (ja) | 1994-10-05 |
Family
ID=27566058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27898588A Expired - Fee Related JPH0677999B2 (ja) | 1987-12-08 | 1988-11-04 | 微小変位拡大機構及び該機構を用いた印字ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0677999B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005312208A (ja) * | 2004-04-22 | 2005-11-04 | Japan Science & Technology Agency | 無反動型変位拡大位置決め装置 |
JP2007298153A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Daiwa House Ind Co Ltd | 増幅機能付き制震構造 |
WO2017061606A1 (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | 住友重機械工業株式会社 | 運動変換機構 |
CN113558819A (zh) * | 2021-07-09 | 2021-10-29 | 北京工商大学 | 改善人工晶状体屈光能力的新型空间柔性运放襻结构 |
-
1988
- 1988-11-04 JP JP27898588A patent/JPH0677999B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4623547B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2011-02-02 | 国立大学法人名古屋大学 | 無反動型変位拡大位置決め装置 |
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