JP2606069B2 - 圧電素子変位増幅機構およびその駆動方法 - Google Patents
圧電素子変位増幅機構およびその駆動方法Info
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- JP2606069B2 JP2606069B2 JP5094743A JP9474393A JP2606069B2 JP 2606069 B2 JP2606069 B2 JP 2606069B2 JP 5094743 A JP5094743 A JP 5094743A JP 9474393 A JP9474393 A JP 9474393A JP 2606069 B2 JP2606069 B2 JP 2606069B2
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電素子を変位発生源
としこの圧電素子が発生した微小ひずみを増幅して外部
へ伝達するための圧電素子変位増幅機構に関するもので
ある。
としこの圧電素子が発生した微小ひずみを増幅して外部
へ伝達するための圧電素子変位増幅機構に関するもので
ある。
【従来の技術】圧電素子は、圧電性セラミックなどが駆
動電圧に応じて発生するひずみを利用して電気エネルギ
ーを機械エネルギーに変換する素子であって、サーボモ
ータやステップモータあるいはコイルなどの他の電気式
アクチュエータに比べて応答速度が極めて高速でしかも
変位の制御精度が良好であるなどの優れた特徴を持って
いる。しかし、圧電素子が発生できるひずみ量自体はた
かだか数10μm程度が限度であることから、これを実
用に供するには大部分の用途で、何等かの変位増幅手段
(圧電素子変位増幅機構。以後、増幅機構と記す)によ
りその圧電素子の発生する微小ひずみを用途に応じた変
位量に増幅しなければならない。この種の増幅機構の一
例の斜視図を図7に示す。この図に示す増幅機構は、こ
の出願発明の譲受人と同一譲受人による特開平2ー11
9277号公報に開示されたものである。図7を参照す
るとこの図に示す増幅機構は、圧電素子1の両端がそれ
ぞれ、二つのヒンジ5a/5bによって二つのレバーア
ーム6a/6bのそれぞれの一端に接続されている。レ
バーアーム6a/6bはそれぞれ、支点を二つのヒンジ
10a/10bのそれぞれによって基板7に接続されて
いる。レバーアーム6a/6bそれぞれの他端には、ブ
リッジ状の座屈ばね2がこれら二つのレバーアーム6a
/6bに挟まれるように、二つのリベット8a/8bの
それぞれによって固定されている。この構造により、圧
電素子1が図7中に矢印Aで示す方向に発生する数10
μm程度の微小ひずみが、レバーアーム6a/6bでの
増幅と更に座屈ばね2での増幅との二度の増幅を受け、
最終的に座屈ばね2の頂点に、同図中に矢印Bで示す方
向の数10倍に増幅された0.5mm前後の変位が生じ
る。圧電素子のひずみがこの程度、すなわち数10倍に
拡大されると、例えば、ガスのバルブの開閉やビデオテ
ープレコーダのトラッキング調整などの用途に用いるこ
とができる。このような増幅率を得るには、通常、上述
したようなレバーアームによる増幅と座屈ばねによる増
幅との二回の増幅が必要である。
動電圧に応じて発生するひずみを利用して電気エネルギ
ーを機械エネルギーに変換する素子であって、サーボモ
ータやステップモータあるいはコイルなどの他の電気式
アクチュエータに比べて応答速度が極めて高速でしかも
変位の制御精度が良好であるなどの優れた特徴を持って
いる。しかし、圧電素子が発生できるひずみ量自体はた
かだか数10μm程度が限度であることから、これを実
用に供するには大部分の用途で、何等かの変位増幅手段
(圧電素子変位増幅機構。以後、増幅機構と記す)によ
りその圧電素子の発生する微小ひずみを用途に応じた変
位量に増幅しなければならない。この種の増幅機構の一
例の斜視図を図7に示す。この図に示す増幅機構は、こ
の出願発明の譲受人と同一譲受人による特開平2ー11
9277号公報に開示されたものである。図7を参照す
るとこの図に示す増幅機構は、圧電素子1の両端がそれ
ぞれ、二つのヒンジ5a/5bによって二つのレバーア
ーム6a/6bのそれぞれの一端に接続されている。レ
バーアーム6a/6bはそれぞれ、支点を二つのヒンジ
10a/10bのそれぞれによって基板7に接続されて
いる。レバーアーム6a/6bそれぞれの他端には、ブ
リッジ状の座屈ばね2がこれら二つのレバーアーム6a
/6bに挟まれるように、二つのリベット8a/8bの
それぞれによって固定されている。この構造により、圧
電素子1が図7中に矢印Aで示す方向に発生する数10
μm程度の微小ひずみが、レバーアーム6a/6bでの
増幅と更に座屈ばね2での増幅との二度の増幅を受け、
最終的に座屈ばね2の頂点に、同図中に矢印Bで示す方
向の数10倍に増幅された0.5mm前後の変位が生じ
る。圧電素子のひずみがこの程度、すなわち数10倍に
拡大されると、例えば、ガスのバルブの開閉やビデオテ
ープレコーダのトラッキング調整などの用途に用いるこ
とができる。このような増幅率を得るには、通常、上述
したようなレバーアームによる増幅と座屈ばねによる増
幅との二回の増幅が必要である。
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、圧電
素子の変位を数10倍程度に増幅するには、レバーアー
ムによる増幅と座屈ばねによる増幅とが必要で、この増
幅を実現するためにレバーアーム、ヒンジおよび基板な
どの部品が欠かせない。これらの部品はワイヤー放電加
工や精密プレス加工などによって製作されるが、形状が
複雑であることと部品点数が多いこととによりコスト低
減が難しい。しかも、増幅率を大きくするためにはレバ
ーアームを長くしなければならないので、部品点数が多
いことも相まって小型化が困難である。更にレバーアー
ムが長いとそこでの共振周波数が低下するので、圧電素
子自体の持つ高速応答性を十分生かしきれないというデ
メリットを伴なう。従来の増幅機構におけるこれらの問
題点は、この増幅機構に要求される増幅率が少なくとも
数10倍程度以上であることに起因する。これに対し
て、増幅機構に対する要求性能の観点から今後、従来よ
り更に高増幅率化の要求が強まる一方で、従来より低い
増幅率の増幅機構に対する要求も増加してくるものと見
込まれる。すなわち、近年この種のアクチュエータの応
用範囲が広まってきており、例えば、光学機器における
ミラーのポジショニング制御やXーYステージの位置の
制御などのように、変位量が0.1mm前後で十分な用
途にも圧電素子を用いたアクチュエータが用いられるよ
うになってきている。このような用途では、増幅機構で
の増幅はたかだか数倍程度で十分である。又、圧電素子
の改良も活発に行われておりその発生ひずみ量そのもの
も増大しつつあるのでその結果、上記した従来の変位量
と同程度の変位を得るにも、増幅機構での増幅が従来よ
り少なくて済むようになってきている。このような状況
のもとでは、圧電素子の増幅機構には、増幅率の増大も
さることながら、小型化、低コスト化および高速応答性
の向上が強く望まれる。したがって本発明は、圧電素子
一個当りの増幅率が従来の圧電素子変位増幅機構の増幅
率以下程度の、小型でしかも高速応答性に優れた増幅機
構を低コストで提供することを目的とするものである。
素子の変位を数10倍程度に増幅するには、レバーアー
ムによる増幅と座屈ばねによる増幅とが必要で、この増
幅を実現するためにレバーアーム、ヒンジおよび基板な
どの部品が欠かせない。これらの部品はワイヤー放電加
工や精密プレス加工などによって製作されるが、形状が
複雑であることと部品点数が多いこととによりコスト低
減が難しい。しかも、増幅率を大きくするためにはレバ
ーアームを長くしなければならないので、部品点数が多
いことも相まって小型化が困難である。更にレバーアー
ムが長いとそこでの共振周波数が低下するので、圧電素
子自体の持つ高速応答性を十分生かしきれないというデ
メリットを伴なう。従来の増幅機構におけるこれらの問
題点は、この増幅機構に要求される増幅率が少なくとも
数10倍程度以上であることに起因する。これに対し
て、増幅機構に対する要求性能の観点から今後、従来よ
り更に高増幅率化の要求が強まる一方で、従来より低い
増幅率の増幅機構に対する要求も増加してくるものと見
込まれる。すなわち、近年この種のアクチュエータの応
用範囲が広まってきており、例えば、光学機器における
ミラーのポジショニング制御やXーYステージの位置の
制御などのように、変位量が0.1mm前後で十分な用
途にも圧電素子を用いたアクチュエータが用いられるよ
うになってきている。このような用途では、増幅機構で
の増幅はたかだか数倍程度で十分である。又、圧電素子
の改良も活発に行われておりその発生ひずみ量そのもの
も増大しつつあるのでその結果、上記した従来の変位量
と同程度の変位を得るにも、増幅機構での増幅が従来よ
り少なくて済むようになってきている。このような状況
のもとでは、圧電素子の増幅機構には、増幅率の増大も
さることながら、小型化、低コスト化および高速応答性
の向上が強く望まれる。したがって本発明は、圧電素子
一個当りの増幅率が従来の圧電素子変位増幅機構の増幅
率以下程度の、小型でしかも高速応答性に優れた増幅機
構を低コストで提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】本発明の圧電素子変位増
幅機構は、第1の圧電素子と第2の圧電素子とをそれ ぞ
れが発生するひずみに関して直列になるように空間を保
って配置し、それぞれの圧電素子の互いに他の圧電素子
の駆動端面と向き合う駆動端面の間に少なくとも一つ以
上の座屈ばねをブリッジ状に設け、第1の圧電素子と第
2の圧電素子の作る空間内に、第3の圧電素子をそのひ
ずみに関して第1の圧電素子および第2の圧電素子と直
列になるように配置し、この第3の圧電素子の一方の駆
動端面と第1の圧電素子の座屈ばねが固着された駆動端
面とを座屈ばねを介して固着し、第3の圧電素子の他方
の駆動端面と第2の圧電素子の座屈ばねが固着された駆
動端面とを座屈ばねを介して固着した構成となってい
る。そして、本発明の圧電素子変位増幅機構の駆動方法
は、上記の圧電素子変位増幅機構に対して、第1の圧電
素子と第2の圧電素子とを同位相で駆動し、第3の圧電
素子を第1の圧電素子および第2の圧電素子とは逆位相
で駆動することを特徴としている。
幅機構は、第1の圧電素子と第2の圧電素子とをそれ ぞ
れが発生するひずみに関して直列になるように空間を保
って配置し、それぞれの圧電素子の互いに他の圧電素子
の駆動端面と向き合う駆動端面の間に少なくとも一つ以
上の座屈ばねをブリッジ状に設け、第1の圧電素子と第
2の圧電素子の作る空間内に、第3の圧電素子をそのひ
ずみに関して第1の圧電素子および第2の圧電素子と直
列になるように配置し、この第3の圧電素子の一方の駆
動端面と第1の圧電素子の座屈ばねが固着された駆動端
面とを座屈ばねを介して固着し、第3の圧電素子の他方
の駆動端面と第2の圧電素子の座屈ばねが固着された駆
動端面とを座屈ばねを介して固着した構成となってい
る。そして、本発明の圧電素子変位増幅機構の駆動方法
は、上記の圧電素子変位増幅機構に対して、第1の圧電
素子と第2の圧電素子とを同位相で駆動し、第3の圧電
素子を第1の圧電素子および第2の圧電素子とは逆位相
で駆動することを特徴としている。
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の斜視
図である。ここで、本発明の理解を容易にするために、
始めに本発明の幾つかの参考例について説明する。図2
は、本発明の第1の参考例を示す斜視図である。図2を
参照すると本参考例は、圧電効果により同図中にAで示
す矢印方向に微小ひずみを発生する圧電素子1からなる
変位発生部と、帯状の金属製薄板を山形のブリッジ状に
加工して弾性座屈を起し易くした二つのばね板(以後、
座屈ばねと記す)2A/2Bをリング状に合成した構造
の変位増幅部(以下、増幅部と記す)とからなる。圧電
素子1は、チタン酸ジルコン酸鉛を主原料とする圧電性
セラミックの層と内部電極層とが交互に積層された積層
型の素子である。この素子1には、上記の内部電極層を
一層おきに電気的に接続する一対の外部電極が設けられ
ている。その二つの外部電極の間に駆動電圧を加える
と、積層構造中でセラミック層を挟んで隣り合う内部電
極どうしが互いに対向電極として作用するので、それぞ
れのセラミック層に圧電効果によるひずみが発生し、圧
電素子1全体として、図2中の矢印Aの方向に数μm〜
数10μm程度のひずみが生じる。本参考例では、圧電
素子1は、ひずみ方向に垂直な断面形状が5mm×5m
mの正方形で、ひずみ方向に沿う長さが20mmの直方
体であり、駆動電圧150DCVを印加したときの発生
ひずみ量は20μmである。尚、圧電性セラミック材料
としては上記チタン酸ジルコン酸鉛に限らず、例えばチ
タン酸鉛など他の材料を用いることができる。増幅部を
構成する座屈ばね2A/2Bには、厚さ0.08mm、
幅5mmのステンレス板をプレス加工してブリッジ状に
成形したものを用い、これら二つの座屈ばねをスポット
溶接でリング状にする。このリングには、二つの座屈ば
ね2A/2Bのブリッジ状の頂点を通る垂直断面に平行
な面となるように平坦部分を設けておき、この平坦部分
で素子1の駆動端面(素子1の、ひずみ方向Aに垂直な
端面)3a/3bとリングとを接着する。本参考例は、
全体としての形状が10mm×5mm×20mm(=1
cm3 )である。圧電素子1に駆動電圧150DCVを
印加すると、矢印A方向に20μmのひずみが発生し、
この発生ひずみにより座屈ばね2A/2Bが伸ばされる
ので、その結果として座屈ばね2A/2Bのブリッジ形
状の頂点に、図1中に矢印Bで示す方向に0.3mmの
変位が発生する。したがって、増幅率は15倍である。
本参考例における共振周波数は3kHzであった。一
方、図7に示す従来の構造で、本参考例における圧電素
子と同一の素子を用いた増幅率30倍の増幅機構では、
形状が30mm×30mm×5mm(=4.5cm3 )
で本参考例の4.5倍であり、その共振周波数は1kH
zで本参考例の1/3であった。本参考例は、増幅率は
従来の増幅機構に比べて低いが、小型化、高速応答性の
点で従来よりも優れているといえる。又、部品点数も少
なく、組立て工数も少ないので低コストで製造できる。
尚、本参考例では、座屈ばね2A/2Bのブリッジ形状
の頂点を、図3(a)に示すように一ヵ所で曲げ加工を
した形状にしたが、座屈ばねはこれに限られるものでは
ない。図3(b)に示すように二ヵ所で曲げ、変位方向
に垂直な平坦面を設けるようにしてもよい。更に、図2
(c)のように、鋭角ではなく曲面をなすように加工し
ても本参考例と同様の効果が得られる。又、リング状増
幅部の二つの平坦部分が双方とも、圧電素子1の二つの
駆動端面3a/3bのそれぞれに固着された例について
説明したが、この平坦部分の固着は一方のみでもよい。
例えば、リング状増幅部の駆動端面3a側の平坦部分は
素子1に固定せず、この増幅機構を用いる装置のフレー
ムなどに固定した場合でも、このフレームに対して素子
1の駆動端面3aが相対運動を起さないように固定すれ
ば、リング状増幅部の平坦部分が実効的に素子1の駆動
端面3aに固定されたことになるので、本参考例と同様
の効果が得られる。以上の第1の参考例では、圧電素子
1の伸張に対して変位発生方向が図2に矢印Bで示すよ
うに、素子1の方向に向くような増幅機構について説明
したが、次に示す第2の参考例のように、変位方向を第
1の参考例とは反対方向にすることもできる。図4は、
本発明の第2の参考例の構造を示す斜視図である。図4
を参照すると、本参考例は、圧電素子1の両端面3a/
3bのそれぞれにステンレス鋼製の端部金具9a/9b
が接着され、座屈ばね2A/2Bがそれぞれごとに二つ
の端部金具9a/9b間にブリッジ状に取付けられてい
る点と、ブリッジの頂点が内側(素子1の方向)を向い
ている点とが、第1の参考例と異なっている。それぞれ
の座屈ばね2A/2Bと端部金具9a/9bとは、レー
ザ溶接により接合されている。本参考例の場合、素子1
に駆動電圧が加わると、素子1が図4中矢印Aの方向に
ひずみを発生しこれが座屈ばねの伸びにより増幅され
て、座屈ばね2A/2Bのブリッジの頂点に同図中矢印
Bの方向に増幅された変位が発生する。尚、本参考例で
は、二つの座屈ばね2A/2Bが圧電素子1の両駆動端
面3a/3bに直接固定されているわけではなく、端部
金具9a/9bに固定されているのであるが、この場
合、端部金具9a/9bは何ら能動的に増幅作用を行な
うものではなく、単に座屈ばね2A/2Bのブリッジの
頂点を内側に向けるための空間を作り出すためのもので
あるので、座屈ばね2A/2Bは素子1の両端部3a/
3bに実効的に直接固定されているといえる。上述の二
つの参考例は、圧電素子1の伸張に対して座屈ばねが伸
びることによって増幅作用を示す構造のものであった
が、本発明によれば、座屈ばねを圧縮することによって
素子1の発生ひずみを増幅することも可能である。本発
明の第3の参考例の斜視図を示す図5を参照すると、こ
の図に示す第3の参考例は、第1の参考例(図2参照)
におけるリング状増幅部の平坦部分のそれぞれに、リン
グの外側から二つの素子1A/1Bのそれぞれの駆動端
面3Aa/3Bbが接着された構造となっている。素子
1A/1Bのそれぞれのもう一方の駆動端面は、ベース
4a/4bに固定されている。尚、ベース4a/4b
は、この増幅機構を用いる装置の筐体の一部あるいはフ
レームの一部である。本参考例において、二つの圧電素
子1A/1Bのそれぞれに外部から駆動電圧を加える
と、それぞれの素子は図5中に矢印Aで示す方向にひず
みを発生する。そして、このひずみが座屈ばね2A/2
Bのたわみによって増幅され、それぞれの座屈ばねのブ
リッジの頂点に同図中に矢印Bで示す方向の増幅された
変位が取り出される。本参考例において、図2に示す第
1の参考例と同一の素子および座屈ばねを用いた場合、
座屈ばねの先端部におけるたわみ量(変位量)は0.6
mmであって、第1の参考例の2倍である。変位量が第
1の参考例におけると同様に0.3mmでよい場合に
は、二つの素子1A/1Bの長さを1/2程度にするこ
とができる。本参考例よれば、第1の参考例に比べて形
状は多少大きくなるが変位の方向を変えることができる
ので、用途に対する適応性を広げることができる。尚、
本参考例では座屈ばねを圧縮するのに二つの圧電素子を
用いたが、素子は一つでも構わない。この場合は、リン
グ状増幅部の二つの平坦部分のうちの一方を、直接ベー
ス4aまたは4bに固定する。次に、本発明の第4の参
考例の斜視図を示す図6を参照すると、この図に示す第
4の参考例は、二つの座屈ばね2A/2Bのそれぞれの
ブリッジの頂点が、これら二つの座屈ばねが作るリング
状増幅部の内側を向いている点が第3の参考例とは異な
る。従って、本参考例では、圧電素子1A/1Bのひず
み方向と増幅された変位の方向との関係が、第3の参考
例におけると反対である。以上の参考例をもとに、本発
明を、三つの圧電素子を用いた増幅機構に適用した実施
例について説明する。図1は、本発明の一実施例の斜視
図である。同図を参照すると本実施例は、図5に示す第
3の参考例に対して、二つの座屈ばね2A/2Bで作る
リング状増幅部の内側に、更に圧電素子1Cが設けられ
ている。素子1Cの二つの駆動端面3Ca/3Cbはそ
れぞれ、リング状増幅部に設けられた平坦部分のそれぞ
れに接着されている。尚、本実施例における二つの圧電
素子1A/1Bは、長さが第3の参考例におけるものの
1/2の10mmであり、したがって150DCVの駆
動電圧を加えられたときにそれぞれが発生するひずみ量
も半分の10μmである。一方、リング状増幅部の内側
に新たに設けられた素子1Cは、長さが20mmで、発
生ひずみ量が20μmのものである。本実施例において
は、圧電素子1Aの駆動端面3Aaと圧電素子1Cの駆
動端面3Caとがリング状増幅部の平坦部分を挟んで向
き合い、圧電素子1Bの駆動端面3Bbと圧電素子1C
の駆動端面3Cbとが同様に向き合う構造となってい
る。このような構成で、リング状増幅部の外側の二つの
素子1A/1Bに加える駆動電圧の位相と、増幅部の内
側の素子1Cに加える駆動電圧の位相とを互いに逆位相
にする、すなわち素子1A/1Bが伸長するときは素子
1Cが収縮し、素子1A/1Bが収縮するときは素子1
Cが伸長するようにそれぞれの素子を駆動すると、リン
グ状増幅部の二つの平坦部分がそれぞれ、素子1Aと素
子1Cおよび素子1Bと素子1Cとによって常に緊密に
支持されながら変形するので、それぞれの座屈ばね2A
/2Bに外部から力が加わってもばねの変形が起きにく
くなり変位の制御精度が向上する。尚、以上の参考例お
よび実施例は全て、互いに反対方向に変位する一組の座
屈ばねを備えた増幅機構であるが、座屈ばねの数および
形状は特に対称的である必要はない。
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例の斜視
図である。ここで、本発明の理解を容易にするために、
始めに本発明の幾つかの参考例について説明する。図2
は、本発明の第1の参考例を示す斜視図である。図2を
参照すると本参考例は、圧電効果により同図中にAで示
す矢印方向に微小ひずみを発生する圧電素子1からなる
変位発生部と、帯状の金属製薄板を山形のブリッジ状に
加工して弾性座屈を起し易くした二つのばね板(以後、
座屈ばねと記す)2A/2Bをリング状に合成した構造
の変位増幅部(以下、増幅部と記す)とからなる。圧電
素子1は、チタン酸ジルコン酸鉛を主原料とする圧電性
セラミックの層と内部電極層とが交互に積層された積層
型の素子である。この素子1には、上記の内部電極層を
一層おきに電気的に接続する一対の外部電極が設けられ
ている。その二つの外部電極の間に駆動電圧を加える
と、積層構造中でセラミック層を挟んで隣り合う内部電
極どうしが互いに対向電極として作用するので、それぞ
れのセラミック層に圧電効果によるひずみが発生し、圧
電素子1全体として、図2中の矢印Aの方向に数μm〜
数10μm程度のひずみが生じる。本参考例では、圧電
素子1は、ひずみ方向に垂直な断面形状が5mm×5m
mの正方形で、ひずみ方向に沿う長さが20mmの直方
体であり、駆動電圧150DCVを印加したときの発生
ひずみ量は20μmである。尚、圧電性セラミック材料
としては上記チタン酸ジルコン酸鉛に限らず、例えばチ
タン酸鉛など他の材料を用いることができる。増幅部を
構成する座屈ばね2A/2Bには、厚さ0.08mm、
幅5mmのステンレス板をプレス加工してブリッジ状に
成形したものを用い、これら二つの座屈ばねをスポット
溶接でリング状にする。このリングには、二つの座屈ば
ね2A/2Bのブリッジ状の頂点を通る垂直断面に平行
な面となるように平坦部分を設けておき、この平坦部分
で素子1の駆動端面(素子1の、ひずみ方向Aに垂直な
端面)3a/3bとリングとを接着する。本参考例は、
全体としての形状が10mm×5mm×20mm(=1
cm3 )である。圧電素子1に駆動電圧150DCVを
印加すると、矢印A方向に20μmのひずみが発生し、
この発生ひずみにより座屈ばね2A/2Bが伸ばされる
ので、その結果として座屈ばね2A/2Bのブリッジ形
状の頂点に、図1中に矢印Bで示す方向に0.3mmの
変位が発生する。したがって、増幅率は15倍である。
本参考例における共振周波数は3kHzであった。一
方、図7に示す従来の構造で、本参考例における圧電素
子と同一の素子を用いた増幅率30倍の増幅機構では、
形状が30mm×30mm×5mm(=4.5cm3 )
で本参考例の4.5倍であり、その共振周波数は1kH
zで本参考例の1/3であった。本参考例は、増幅率は
従来の増幅機構に比べて低いが、小型化、高速応答性の
点で従来よりも優れているといえる。又、部品点数も少
なく、組立て工数も少ないので低コストで製造できる。
尚、本参考例では、座屈ばね2A/2Bのブリッジ形状
の頂点を、図3(a)に示すように一ヵ所で曲げ加工を
した形状にしたが、座屈ばねはこれに限られるものでは
ない。図3(b)に示すように二ヵ所で曲げ、変位方向
に垂直な平坦面を設けるようにしてもよい。更に、図2
(c)のように、鋭角ではなく曲面をなすように加工し
ても本参考例と同様の効果が得られる。又、リング状増
幅部の二つの平坦部分が双方とも、圧電素子1の二つの
駆動端面3a/3bのそれぞれに固着された例について
説明したが、この平坦部分の固着は一方のみでもよい。
例えば、リング状増幅部の駆動端面3a側の平坦部分は
素子1に固定せず、この増幅機構を用いる装置のフレー
ムなどに固定した場合でも、このフレームに対して素子
1の駆動端面3aが相対運動を起さないように固定すれ
ば、リング状増幅部の平坦部分が実効的に素子1の駆動
端面3aに固定されたことになるので、本参考例と同様
の効果が得られる。以上の第1の参考例では、圧電素子
1の伸張に対して変位発生方向が図2に矢印Bで示すよ
うに、素子1の方向に向くような増幅機構について説明
したが、次に示す第2の参考例のように、変位方向を第
1の参考例とは反対方向にすることもできる。図4は、
本発明の第2の参考例の構造を示す斜視図である。図4
を参照すると、本参考例は、圧電素子1の両端面3a/
3bのそれぞれにステンレス鋼製の端部金具9a/9b
が接着され、座屈ばね2A/2Bがそれぞれごとに二つ
の端部金具9a/9b間にブリッジ状に取付けられてい
る点と、ブリッジの頂点が内側(素子1の方向)を向い
ている点とが、第1の参考例と異なっている。それぞれ
の座屈ばね2A/2Bと端部金具9a/9bとは、レー
ザ溶接により接合されている。本参考例の場合、素子1
に駆動電圧が加わると、素子1が図4中矢印Aの方向に
ひずみを発生しこれが座屈ばねの伸びにより増幅され
て、座屈ばね2A/2Bのブリッジの頂点に同図中矢印
Bの方向に増幅された変位が発生する。尚、本参考例で
は、二つの座屈ばね2A/2Bが圧電素子1の両駆動端
面3a/3bに直接固定されているわけではなく、端部
金具9a/9bに固定されているのであるが、この場
合、端部金具9a/9bは何ら能動的に増幅作用を行な
うものではなく、単に座屈ばね2A/2Bのブリッジの
頂点を内側に向けるための空間を作り出すためのもので
あるので、座屈ばね2A/2Bは素子1の両端部3a/
3bに実効的に直接固定されているといえる。上述の二
つの参考例は、圧電素子1の伸張に対して座屈ばねが伸
びることによって増幅作用を示す構造のものであった
が、本発明によれば、座屈ばねを圧縮することによって
素子1の発生ひずみを増幅することも可能である。本発
明の第3の参考例の斜視図を示す図5を参照すると、こ
の図に示す第3の参考例は、第1の参考例(図2参照)
におけるリング状増幅部の平坦部分のそれぞれに、リン
グの外側から二つの素子1A/1Bのそれぞれの駆動端
面3Aa/3Bbが接着された構造となっている。素子
1A/1Bのそれぞれのもう一方の駆動端面は、ベース
4a/4bに固定されている。尚、ベース4a/4b
は、この増幅機構を用いる装置の筐体の一部あるいはフ
レームの一部である。本参考例において、二つの圧電素
子1A/1Bのそれぞれに外部から駆動電圧を加える
と、それぞれの素子は図5中に矢印Aで示す方向にひず
みを発生する。そして、このひずみが座屈ばね2A/2
Bのたわみによって増幅され、それぞれの座屈ばねのブ
リッジの頂点に同図中に矢印Bで示す方向の増幅された
変位が取り出される。本参考例において、図2に示す第
1の参考例と同一の素子および座屈ばねを用いた場合、
座屈ばねの先端部におけるたわみ量(変位量)は0.6
mmであって、第1の参考例の2倍である。変位量が第
1の参考例におけると同様に0.3mmでよい場合に
は、二つの素子1A/1Bの長さを1/2程度にするこ
とができる。本参考例よれば、第1の参考例に比べて形
状は多少大きくなるが変位の方向を変えることができる
ので、用途に対する適応性を広げることができる。尚、
本参考例では座屈ばねを圧縮するのに二つの圧電素子を
用いたが、素子は一つでも構わない。この場合は、リン
グ状増幅部の二つの平坦部分のうちの一方を、直接ベー
ス4aまたは4bに固定する。次に、本発明の第4の参
考例の斜視図を示す図6を参照すると、この図に示す第
4の参考例は、二つの座屈ばね2A/2Bのそれぞれの
ブリッジの頂点が、これら二つの座屈ばねが作るリング
状増幅部の内側を向いている点が第3の参考例とは異な
る。従って、本参考例では、圧電素子1A/1Bのひず
み方向と増幅された変位の方向との関係が、第3の参考
例におけると反対である。以上の参考例をもとに、本発
明を、三つの圧電素子を用いた増幅機構に適用した実施
例について説明する。図1は、本発明の一実施例の斜視
図である。同図を参照すると本実施例は、図5に示す第
3の参考例に対して、二つの座屈ばね2A/2Bで作る
リング状増幅部の内側に、更に圧電素子1Cが設けられ
ている。素子1Cの二つの駆動端面3Ca/3Cbはそ
れぞれ、リング状増幅部に設けられた平坦部分のそれぞ
れに接着されている。尚、本実施例における二つの圧電
素子1A/1Bは、長さが第3の参考例におけるものの
1/2の10mmであり、したがって150DCVの駆
動電圧を加えられたときにそれぞれが発生するひずみ量
も半分の10μmである。一方、リング状増幅部の内側
に新たに設けられた素子1Cは、長さが20mmで、発
生ひずみ量が20μmのものである。本実施例において
は、圧電素子1Aの駆動端面3Aaと圧電素子1Cの駆
動端面3Caとがリング状増幅部の平坦部分を挟んで向
き合い、圧電素子1Bの駆動端面3Bbと圧電素子1C
の駆動端面3Cbとが同様に向き合う構造となってい
る。このような構成で、リング状増幅部の外側の二つの
素子1A/1Bに加える駆動電圧の位相と、増幅部の内
側の素子1Cに加える駆動電圧の位相とを互いに逆位相
にする、すなわち素子1A/1Bが伸長するときは素子
1Cが収縮し、素子1A/1Bが収縮するときは素子1
Cが伸長するようにそれぞれの素子を駆動すると、リン
グ状増幅部の二つの平坦部分がそれぞれ、素子1Aと素
子1Cおよび素子1Bと素子1Cとによって常に緊密に
支持されながら変形するので、それぞれの座屈ばね2A
/2Bに外部から力が加わってもばねの変形が起きにく
くなり変位の制御精度が向上する。尚、以上の参考例お
よび実施例は全て、互いに反対方向に変位する一組の座
屈ばねを備えた増幅機構であるが、座屈ばねの数および
形状は特に対称的である必要はない。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧電素子
変位増幅機構は、変位発生源としての圧電素子が発生す
るひずみを、この素子の駆動端面に直接取り付けた座屈
ばねにより増幅している。これにより、本発明によれ
ば、従来の増幅機構におけるほどには大きな増幅率を必
要としない用途に対して、小型でしかも高速応答性に優
れた圧電素子変位増幅機構を低コストで提供することが
できる。又、圧電素子を三つ用い、座屈ばねの両端をそ
れぞれを二つの圧電素子どうしで緊密に支持し合う構造
とし、互いに隣り合う素子どうしを逆位相の駆動電圧で
駆動するようにしているので、変位の制御精度が非常に
高い。
変位増幅機構は、変位発生源としての圧電素子が発生す
るひずみを、この素子の駆動端面に直接取り付けた座屈
ばねにより増幅している。これにより、本発明によれ
ば、従来の増幅機構におけるほどには大きな増幅率を必
要としない用途に対して、小型でしかも高速応答性に優
れた圧電素子変位増幅機構を低コストで提供することが
できる。又、圧電素子を三つ用い、座屈ばねの両端をそ
れぞれを二つの圧電素子どうしで緊密に支持し合う構造
とし、互いに隣り合う素子どうしを逆位相の駆動電圧で
駆動するようにしているので、変位の制御精度が非常に
高い。
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第1の参考例の斜視図である。
【図3】本発明の第1の参考例における座屈ばねの形状
の三つの例を示す図である。
の三つの例を示す図である。
【図4】本発明の第2の参考例の斜視図である。
【図5】本発明の第3の参考例の斜視図である。
【図6】本発明の第4の参考例の斜視図である。
【図7】従来の圧電素子変位増幅機構の一例の斜視図で
ある。
ある。
1,1A,1B,1C 圧電素子 2,2A,2B 座屈ばね 3a,3b,3Aa,3Bb,3Ca,3Cb 駆動
端面 4a,4b ベース 5a,5b ヒンジ 6a,6b レバーアーム 7 基板 8a,8b リベット 9a,9b 端部金具 10a,10b ヒンジ
端面 4a,4b ベース 5a,5b ヒンジ 6a,6b レバーアーム 7 基板 8a,8b リベット 9a,9b 端部金具 10a,10b ヒンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−42284(JP,A) 特開 昭61−168025(JP,A) 特開 昭63−216392(JP,A)
Claims (3)
- 【請求項1】 それぞれが発生するひずみに関して直列
になるように空間を保って配置された第1の圧電素子お
よび第2の圧電素子と、 前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の互いに
相手の圧電素子の駆動端面と向き合う駆動端面どうしの
間にブリッジ状に設けられた少なくとも一つ以上の座屈
ばねと、 前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の作る前
記空間内に配置された圧電素子であって、ひずみに関し
て前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子と直列
になるように配置された第3の圧電素子とを含み、 前記第3の圧電素子の一方の駆動端面と前記第1の圧電
素子の前記座屈ばねの一端が固着された駆動端面とを前
記座屈ばねの一端を介して固着し、前記第3の圧電素子
の他方の駆動端面と前記第2の圧電素子の前記座屈ばね
の他端が固着された駆動端面とを前記座屈ばねの他端を
介して固着したことを特徴とする圧電素子変位増幅機
構。 - 【請求項2】 請求項1記載の圧電素子変位増幅機構に
おいて、 互いに反対方向に変形する二つの座屈ばねからなる一組
の座屈ばねを備えることを特徴とする圧電素子変位増幅
機構。 - 【請求項3】 前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素
子とを同位相で駆動し、前記第3の圧電素子を前記第1
の圧電素子および前記第2の圧電素子とは逆位相で駆動
することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の圧電
素子変位増幅機構の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5094743A JP2606069B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 圧電素子変位増幅機構およびその駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5094743A JP2606069B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 圧電素子変位増幅機構およびその駆動方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06310771A JPH06310771A (ja) | 1994-11-04 |
JP2606069B2 true JP2606069B2 (ja) | 1997-04-30 |
Family
ID=14118611
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5094743A Expired - Lifetime JP2606069B2 (ja) | 1993-04-22 | 1993-04-22 | 圧電素子変位増幅機構およびその駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2606069B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0500616D0 (en) * | 2005-01-13 | 2005-02-23 | Univ Dundee | Hearing implant |
GB0704125D0 (en) | 2007-03-03 | 2007-04-11 | Univ Dundee | Ossicular replacement prosthesis |
JP5827422B2 (ja) * | 2012-08-15 | 2015-12-02 | ベイジンウェスト・インダストリーズ・カンパニー・リミテッドBeijingwest Industries Co., Ltd. | マウント装置 |
FR3000301B1 (fr) * | 2012-12-20 | 2015-02-06 | Dav | Actionneur piezo-electrique et procede de fabrication associe |
CN105301763A (zh) * | 2015-10-30 | 2016-02-03 | 西安交通大学 | 一种基于二级桥式位移放大器的二维快速偏转装置及方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61168025A (ja) * | 1985-01-21 | 1986-07-29 | Hitachi Ltd | 駆動装置 |
JPS6142284A (ja) * | 1984-08-03 | 1986-02-28 | Nec Kansai Ltd | 変位拡大装置 |
JPS63216392A (ja) * | 1987-03-05 | 1988-09-08 | Inahata Kenkyusho:Kk | 積層アクチユエ−タのストロ−ク増幅器 |
-
1993
- 1993-04-22 JP JP5094743A patent/JP2606069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06310771A (ja) | 1994-11-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19961210 |