JPH02137Y2 - - Google Patents

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JPH02137Y2
JPH02137Y2 JP12313484U JP12313484U JPH02137Y2 JP H02137 Y2 JPH02137 Y2 JP H02137Y2 JP 12313484 U JP12313484 U JP 12313484U JP 12313484 U JP12313484 U JP 12313484U JP H02137 Y2 JPH02137 Y2 JP H02137Y2
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sewing
fabric
sewing machine
detector
cutter device
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は縫製布地の布地端を布地端検出器によ
つて検出し、その検出結果に基づきカツター装置
を作動させて、縫製布地の前後端に連なる空環又
はテープ片を自動的に切断するようにしたミシン
の糸切り装置に関し、詳しくは、布地が押え金か
ら外れることなく布移動経路に沿つて送られる通
常の縫製時にはカツター装置が作動して布地の前
後端に連なる空環又はテープを切断するが、縫外
れを起したために布地を部分的に縫直すとき等の
ように布地が一旦押え金から外れ再びセツトされ
たような場合にはカツター装置が作動して布地を
切断するといつたことがないよう工夫された糸切
り安全装置に関する。
従来の技術 布縫製中に縫外れや糸ぎれ等が発生した場合、
押え金の下から布地を抜き、少し手前に戻して再
び押え金の下に布地を挿入し、縫製をスタートさ
せるといつた方法がとられる。この場合、布地端
検出器は、布地の存在していた遮光状態から布地
の存在していない光透過状態に戻り、再び布地の
存在する遮光状態に移る。このため、この検出器
の信号を解読してカツター装置の作動を制御する
コントローラにとつては、2度目の遮光状態を縫
始め側の布地端信号と判断するため、縫製が再ス
セタートすると、まもなくカツター装置が作動す
ることとなる。この結果、第5図に符号Bで示す
ように縫製布地Cの布身を切断するといつた支障
があつた。図中Dが縫直し箇所である。
このような支障を防止する手段として従来は第
6図に示すものが提案されている。この従来手段
は布地端検出器P1,S1の他にカツター5の近傍
にもう一つの検出器P2,S2(但し、Pは発光器、
Sは受光器である。)を設けて、前者の布地端検
出器P1,S1が遮光状態に転じるとコントローラ
内のカウンタがカウントスタートし、カウント値
が所定値に達するとカウントアツプしてカツター
5が作動するが、このとき、もしもう一方の検出
器P2,S2が遮光状態にあるなら、カツター5が
作動しないよう構成し、これによつて縫直し時に
誤つて布身が切断されるといつた支障が生じるこ
とのないようにしているのである。尚、図中、
H1,H2は受光器S1,S2を内蔵するホルダーであ
る。
考案が解決しようとする問題点 ところで、上記従来手段では次のような問題点
が指摘される。即ち、布地端を検出する検出器が
2個必要であるため、その分コスト高となること
は避けられず、また2個の検出器を針落ち近傍と
いう機械的に密集した部所に設けねばならないた
めスペース的に問題があるし、特に受光器用ホル
ダー2個HA,H2が比較的大きな空間を占有する
ため、縫製布地の操作、針交換、糸通し等の諸作
業がやりづらいといつた欠点もある。その他、検
出器が2つあるために、検出器相互間の干渉をな
くすため仕切板を設けたり、また煩らわしい光学
的調整が必要であるといつた問題ももつている。
問題点を解決するための手段 本考案は、このような点にあつて布地端検出器
を1個とし、この検出器の検出結果に基づき、通
常の縫製時にはカツター装置を作動させるが、縫
直し時にはカツター装置を作動させないようにし
て、上記従来手段における各問題点の解決を図つ
たのである。
即ち、本考案に係るミシンの糸切り安全装置
は、縫製布地の布地端を検出する一個の布地端検
出器と、この検出器の布地端検出信号に基づく制
御信号によつて作動され、布地端に連なる空環又
はテープ片を切断するカツター装置と、ミシンが
高速回転をしているか低速回転をしているかを判
別する速度判別手段と、前記カツター装置の制御
信号入力回路に設けられたゲート手段とを備える
と共に、布地端検出器が布地の縫始め端を検出し
た時点でミシンが低速回転をしていると速度判別
手段が判別したときに前記ゲート手段を閉じて制
御信号がカツター装置に加わらないように構成し
たことを特徴とする。
ここで、カツター装置の制御信号入力回路は、
ミシンの回転を検出する回転検出器と、布地端検
出器が縫製布地の縫始め端を検出した時点から回
転検出器にて検出されるミシンの回転をカウント
する縫始め側カウンタと、布地端検出器が縫製布
地の縫終り端を検出した時点から回転検出器にて
検出されるミシンの回転をカウントする縫終り側
カウンタとを含み、前記縫始め側カウンタ及び縫
終り側カウンタのカウント値が夫々予じめ設定さ
れた値に達するとカツター装置に制御信号を加え
て布地端に連なる空環又はテープ片を切断するよ
う構成することができる。
そして、この構成の制御入力回路を用いた場
合、ゲート手段は縫始め側カウンタの入力側に設
ければよい。
作 用 布地端検出器は一般に発光器と受光器とからな
る光センサー用い、それを針落とカツターとの間
に設けるようにするのがよい。
通常、布地は針落より手前にセツトされ、その
状態から縫製スタートされるので、この布地によ
つて布地端検出器が遮光される時にはミシンは既
に高速回転となつている。一方、縫直し時におい
ては、布地を押え金の下に挿入した状態で縫製ス
タートするので、ミシンが回転を始める時(従つ
て、低速回転から高速回転に移る時)には既に検
出器が布地によつて遮光されているといえる。
本考案は、この違いに着目したもので、布地端
検出器が遮光された時、既にミシンが高速回転と
なつていれば、布地端検出信号に基づく制御信号
によつてカツター装置が作動し、布地の縫始め端
に連なる空環又はテープ片を切断する。他方、布
地端検出器が遮光状態にあるのにミシンがまだ低
速回転(停止も含む)であれば、カツター装置の
制御信号入力回路に設けたゲート手段を閉じて制
御信号がカツター装置に加わらないようにしてい
る。従つて、カツター装置は作動しないので縫直
し時に布身が誤つて切断されるといつた支障が解
消されるのである。尚、本考案においては、ミシ
ンの低速回転は停止も含むものとする。また、低
速回転と高速回転との閾値は、5000〜10000rpm
で稼動する工業用ミシンの場合であると200〜
500rpm程度に設定しておくのがよい。工業用ミ
シンの場合、ミシンスタートからほとんど瞬時に
高速域に達するので閾値を上記速度に設定してお
けば、中間速度でカツター装置が働いたり、働か
なかつたりするといつた不都合を生じることがな
い。
実施例 第3図は本考案の適用されたミシンを示し、1
はミシンアーム、2はミシンベツドである。ミシ
ンベツド2上には布地進行方向Aに沿つて手前か
ら針落ち3、布地端検出器4、カツター装置5の
順に配されている。布地端検出器4は第4図に示
すようにミシンベツド側に発光器4aを埋設し、
これと対向する上方に受光器4bを設けて構成さ
れる。受光器4bを上方に設けたのは、外部から
の光の入射を少なくするためである。受光器4b
は受光器ホルダー6に保持され、ミシンアーム1
の側壁に取付けられる。
カツター装置5は、固定刃5aと回動可能な可
動刃5bとからなり、可動刃5bの回動によつて
固定刃5aと共に剪断作用をなす。可動刃5bは
ロータリソレノイドRSによつて回転駆動される。
駆動構造は、ロータリソレノイドRSの軸に、先
端面にギヤー部が刻設された揺動腕17を取付け
固定し、一方可動刃5bの回転伝導軸5cにギヤ
ー体5dを固定し、このギヤー体5dと前記揺動
腕17のギヤー部とを咬合させて構成してある。
ところで、前記布地端検出器4a,4bは一個
しか用いておらず、その一個の検出器の検出結果
によつてカツター装置5を、正常な縫製時には作
動させ、他方縫直し時には作動させないよう制御
するため、第1図に示す如き制御信号入力回路が
組まれている。図中、7はミシンの回転を検出す
る回転検出器、8a〜8dは波形整形回路、9は
インバータ回路、10は縫始め側カウンタ、11
は縫終り側カウンタ、12は縫始め側カウント設
定器、13は縫終り側カウント設定器である。上
記各カウンタ10,11のカウント値が夫々の設
定器12,13の設定値に達すとカウントアツプ
信号を発し、オア回路14、波形整形回路8dを
通じてロータリソレノイドを通電し、カツター装
置5を作動せしめる。15はミシンが低速回転し
ているか高速回転しているかを判別する速度判別
手段、16は前記手段15が低速回転と判別した
場合にはゲートを閉じて縫始め側カウンタ10を
カウントしないようにするゲート手段としてアン
ドゲートである。
回転検出器7は例えば主軸に固着したプーリ又
は潤滑油冷却用フアンに磁石を設け、一方ミシン
本体にホール素子を設けて、プーリ又はフアンの
回転を磁石とホール素子との組合せによつて検出
するようにした構成で実施できる。波形整形回路
8a〜8dのうち8bは、布地端検出器4が布地
の縫始め端を検出した際に第2図ロに示す如きパ
ルスを発生し、一方8cは布地端検出器4が布地
の縫終り端を検出した際に図ハに示す如きパルス
を発する。縫始め側カウンタ10は前記波形整形
回路8bの発するパルスにトリガーされて回転検
出器7からの回転信号パルス(第2図ニ)をカウ
ントする。また、縫終り側カウンタ11は波形整
形回路8cの発するパルスにトリガーされて回転
検出器7からの回転信号パルスをカウントする。
カウント設定器12,13は布地端が検出器4で
出されてからカツター装置5に達するまでの間の
ミシンの回転数に対応した数値が設定される。速
度判別手段15は、この実施例では一定周波数の
基準パルスを発する基準パルス発生器と、ミシン
の2つの回転信号パルスの間に発される基準パル
スの数をカウントするカウンタと、このカウンタ
のカウント値が基準値より大きいか小さいかを比
較する比較器とで構成し、比較器の出力端から高
速、低速の速度判定出力を得るようにしている。
第2図ホにこの判定出力を示す。もつとも、判別
手段15としては、上記のような構成によらずと
も、例えば周知の回転数検出器(タコメータ)で
回転数を測定し、これを予じめ設定された基準回
転数と比較して高速、低速の速度判定を行なうよ
うにした構成とすることもできるし、更に次のよ
うな構成で実施することもできる。即ち、ミシン
を駆動するモータのクラツチレバーの近くに、ク
ラツチレバーの操作によつてオン、オフするリミ
ツトスイツチを設け、このリミツトスイツチのオ
ン、オフ信号を速度判別信号に利用するのであ
る。
上述した構成によれば、布地端検出器4が布地
の縫始め端を検出した時、既にミシンが高速回転
になつていると、アンドゲート16が開き、縫始
め側の布地端検出信号をカウンタ10に加える。
カウンタ10はこの検出信号にトリガさて回転検
出器7にて検出されるミシンの回転をカウントす
る。そして、カウンタ10のカウント値がカウン
ト設定器12の設定値に等しくなるとカウントア
ツプし制御信号を発する。これによつてロータリ
ソレノイドを通電し、カツター装置5が作動す
る。カツター装置5の作動により、布地の前端に
連なる空環又はテープ片が切断される。
布地が更に進行し布地の縫終り端を検出器4が
検出した場合には縫終り側カウンタ11がミシン
の回転をカウントすることによつて、上記と同
様、制御信号がロータリソレノイドに加えられて
カツター装置5が作動し、縫終り側の布地端に連
なる空環又はテープ片が切断される。
一方、布地端検出器4が遮光状態にあるのにミ
シンがまだ低速回転の場合には、アンドゲート1
6が閉じ、従つて布地端検出信号が縫始め側カウ
ンタ10に入力されない。このため、前記カウン
タ10がいつまでもカウントアツプすることがな
いので、制御信号がカツター装置に加えられず、
カツター装置5は作動しない。従つて、誤つて布
身を切断するといつた支障を生じることなく、縫
直し作業を行なうことができるのである。
第3,4図中、18は押え金、19はカツター
装置5によつて切断された空環やテープ片を吸い
出すチユーブ、19aはその吸い出し口である。
考案の効果 本考案に係るミシンの糸切り安全装置は上述の
如く構成したので、布地端検出器を一個しか用い
ないにも拘らず、通常の縫製時には、前記検出器
の検出結果に基づいてカツター装置を作動させ布
地の前後端に連なる空環又はテープ片を切断する
と共に、その一方で、縫直し時にはカツター装置
を作動させないでおくといつた動作を行なうこと
ができる。従つて、布地端検出器が一個で足りる
ところから、低コストで構成できるし、スペース
的に余裕があり、縫製布地の操作、針交換、糸通
し等の作業が行ないやすく、また検出器相互間の
干渉防止のための対策も不要となるといつた実用
的効果を生じるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の要部を構成する制御信号入力
回路図、第2図は第1図の各部のパルス波形を示
す図、第3図は本考案の適用されたミシンの全体
図、第4図は布地端検出器の設けられる針落周辺
を示す図、第5図は縫直し時に布身が切断された
状態を示す図、第6図は従来の糸切り安全装置を
備えたミシンの部分拡大図である。 4…布地端検出器、5…カツター装置、7〜1
4…制御信号入力回路、7…回転検出器、10…
縫始め側カウンタ、11…縫終り側カウンタ、1
5…判別手段、16…ゲート手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 縫製布地の布地端を検出する一個の布地端検
    出器と、 この検出器の布地端検出信号に基づく制御信
    号によつて作動され、布地端に連なる空環又は
    テープ片を切断するカツター装置と、 ミシンが高速回転をしているか低速回転をし
    ているかを判別する速度判別手段と、 前記カツター装置の制御信号入力回路に設け
    られたゲート手段とを備えると共に、 布地端検出器が布地の縫始め端を検出した時
    点でミシンが低速回転をしていると速度判別手
    段が判別したときに前記ゲート手段を閉じて制
    御信号がカツター装置に加わらないように構成
    したことを特徴とするミシンの糸切り安全装
    置。 (2) 前記カツター装置の制御信号入力回路は、ミ
    シンの回転を検出する回転検出器と、布地端検
    出器が縫製布地の縫始め端を検出した時点から
    回転検出器にて検出されるミシンの回転をカウ
    ントする縫始め側カウンタと、 布地端検出器が縫製布地の縫終り端を検出し
    た時点から回転検出器にて検出されるミシンの
    回転をカウントする縫終り側カウンタとを含
    み、前記縫始め側カウンタ及び縫終り側カウン
    タのカウント値が夫々予じめ設定された値に達
    するとカツター装置に制御信号を加えて布地端
    に連なる空環又はテープ片を切断するよう構成
    されており、かかる制御信号入力回路において
    ゲート手段は縫始め側カウンタの入力側に設け
    られていることを特徴とする実用新案登録請求
    の範囲第(1)項に記載のミシンの糸切り安全装
    置。
JP12313484U 1984-08-11 1984-08-11 ミシンの糸切り安全装置 Granted JPS6139089U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12313484U JPS6139089U (ja) 1984-08-11 1984-08-11 ミシンの糸切り安全装置

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JP12313484U JPS6139089U (ja) 1984-08-11 1984-08-11 ミシンの糸切り安全装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6139089U JPS6139089U (ja) 1986-03-12
JPH02137Y2 true JPH02137Y2 (ja) 1990-01-05

Family

ID=30681882

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12313484U Granted JPS6139089U (ja) 1984-08-11 1984-08-11 ミシンの糸切り安全装置

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JPS6139089U (ja) 1986-03-12

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