JPH0213730Y2 - - Google Patents

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JPH0213730Y2
JPH0213730Y2 JP1923583U JP1923583U JPH0213730Y2 JP H0213730 Y2 JPH0213730 Y2 JP H0213730Y2 JP 1923583 U JP1923583 U JP 1923583U JP 1923583 U JP1923583 U JP 1923583U JP H0213730 Y2 JPH0213730 Y2 JP H0213730Y2
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throttle valve
intake throttle
negative pressure
intake
exhaust
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、デイーゼルエンジンの吸気通路を排
気ブレーキ時や暖機、車表内暖房時に絞る吸気絞
弁を制御するための吸気絞弁制御装置に関するも
のである。 従来より、デイーゼルエンジンにおいて、その
排気通路に排気絞弁を、吸気通路に吸気絞弁をそ
れぞれ設け、排気ブレーキ時、上記排気絞弁によ
つて排気通路を閉じることによりいわゆる排気抵
抗を増大させてエンジンを制動し、それと同時に
上記吸気絞弁によつて吸気通路をも絞ることによ
り、上記排気遮断による吸気の吹返しを抑制して
騒音の発生を防止するようにした排気ブレーキ装
置は知られている。 一方、デイーゼルエンジンにおける熱効率は高
く、そのピストン温度や冷却水温等は上昇し難
い。そのため、無負荷運転状態ではHCや未燃ガ
スを多量に含んだ青白煙がエンジンから排出され
る。この青白煙の発生を防止する対策として、従
来、例えば特公昭51−19096号公報等に開示され
ているように、エンジンの無負荷運転状態では吸
気通路を吸気絞弁で一定開度に絞つてエンジンに
若干の負荷を与え、ガバナの調速機能により燃料
噴射量を通常の設定量より増やしてエンジンの発
熱量を増大させるようにすることにより、ピスト
ン温度や冷却水温等を上昇させて燃焼性を確保す
るようにしたものが提案されている。 ところで、上記提案例での考え方に基づき、エ
ンジンが所定回転数以下の低速運転域にあるとき
に吸気通路を上記排気ブレーキ時と共用する吸気
絞弁で絞つてエンジンの発熱量を高めることによ
り、エンジンの暖機ないし車室の暖房を促進する
ようにすることが考えられる。その場合、暖機時
ないし暖房用ヒータ作動時の吸気絞弁の開度を排
気ブレーキ時の吸気絞弁開度のまま一定に保つ
と、該暖機時ないしヒータ作動時の中・高速域で
吸気絞弁下流の吸気通路内の負圧が増大して失火
域に至り、エンジンの運転性が阻害される。 そこで、このような吸気通路内負圧の失火域へ
の移行を防止すべく、吸気絞弁の開度を上記通常
の排気ブレーキ時の吸気絞弁開度よりも若干大に
設定したときには、エンジンの低速運転域で吸気
絞りが不足してしまい、その結果、暖機性、暖房
性が低下するという背反した問題が生じる。 また、暖機時、排気絞弁を所定背圧になるよう
にフイードバツク制御するようにしたものも提案
されており、吸気絞弁も同様に一定負圧にフイー
ドバツク制御することが考えられるが、排気ブレ
ーキ時にも暖機時或いは暖房時と同様、一定負圧
になるように吸気絞弁を制御する場合、特に吸気
騒音が問題となる高速域において、吸気騒音の低
減効果が低下するという問題が生じる。 本考案はかかる諸点に鑑みてなされたもので、
上記した吸気絞弁の開度をエンジンが低速運転域
にある暖機時ないし暖房時には一定とせずに可変
とすることにより、排気ブレーキ時の吸気の吹返
しを低減しつつ、暖機時ないし暖房時の吸気絞り
過ぎによる失火や絞り不足による暖機性、暖房性
の低下を防止することを目的とするものである。 この目的の達成のため、本考案の構成は、エン
ジンの排気通路を開閉する排気絞弁を備え、排気
ブレーキ時該排気絞弁を閉じるようにしたデイー
ゼルエンジンにおいて、吸気通路を開閉する吸気
絞弁と、該吸気絞弁を開閉制御する制御装置とを
設ける。そして、該制御装置は、エンジン回転数
が所定回転数以下の暖機時ないし暖房用ヒータ作
動時には吸気絞弁下流の吸気通路内負圧が所定範
囲内に保たれるよう吸気絞弁の開度を変更制御
し、エンジン回転数が少なくとも上記所定回転数
以上の排気ブレーキ時には吸気絞弁の開度を一定
開度に保つように構成したものである。このこと
により、暖機ないし暖房を行うエンジンの低速回
転域に限定して、吸気絞弁により発生する吸気通
路内負圧を所定範囲内に保つてエンジンの失火を
発生させることなく発熱量を増加させ、暖機性或
いは暖房性を向上させるようにしたものである。 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 第1図は本考案の第1実施例を示し、1はシリ
ンダ2と該シリンダ2内を往復動するピストン3
とを備えたデイーゼルエンジン、4はエンジン1
内に吸気(空気)を供給するための吸気通路、5
は吸気バルブ、6はエンジン1内の排気を排出す
るための排気通路、7は排気バルブである。上記
排気通路6の途中には排気通路6を開閉する排気
絞弁8が配設され、該排気絞弁8はロツド9を介
して排気絞弁駆動用ダイアフラム装置10に連結
されている。該排気絞弁駆動用ダイアフラム装置
10は、ケース10aと、該ケース10a内に設
けられ、負圧の導入によりダイアフラム10bを
偏倚させて該ダイアフラム10bと一体の排気絞
弁8を閉じる負圧導入室10cとを備えて成り、
上記負圧導入室10cは第1及び主負圧導入通路
11,12を介して負圧源としての真空ポンプ1
3に連通されており、真空ポンプ13の吸引によ
つて排気絞弁8を閉じることにより、エンジン1
における排気抵抗を増大させて排気ブレーキ動作
を行わせるように構成されている。 一方、上記吸気通路4の途中には吸気通路4を
開閉する吸気絞弁14が配設され、該吸気絞弁1
4はロツド15を介して吸気絞弁駆動用ダイアフ
ラム装置16に連結されている。該吸気絞弁駆動
用ダイアフラム装置16は、隔壁16bによつて
2室に区切られたケース16aと、該ケース16
aの一方の室内に設けられ、負圧の導入により第
1ダイアフラム16cを偏倚して該第1ダイアフ
ラム16cと一体の吸気絞弁14を閉じる第1負
圧導入室16dと、ケース16aの他方の室内に
設けられ、負圧の導入により上記第1ダイアフラ
ム16cに所定ストロークだけ相対変位可能に連
結された第2ダイアフラム16eを偏倚する第2
負圧導入室16fとを備えて成る。そして、上記
第1負圧導入室16dは第2負圧導入通路17を
介して、また第2負圧導入室16fは第3負圧導
入通路18を介してそれぞれ上記主負圧導入通路
12に連通されている。また、上記第2負圧導入
通路17の途中には、上記第1負圧導入室16d
に導入される負圧を稀釈補正する補正用ダイアフ
ラム装置19が配設されている。該補正用ダイア
フラム装置19は、ケース19aと、該ケース1
9a内を第2負圧導入通路17の一部を構成する
第1負圧室19b及び第2負圧室19cに区画形
成するダイアフラム19dと、該ダイアフラム1
9dに連結され、上記第1負圧室19bの壁部
(ケース19a)に形成した大気圧導入口19e
を開閉する弁体19fと、上記第2負圧室19c
内に縮装され、上記弁体19fを大気圧導入口1
9eが閉じる方向に付勢するスプリング19gと
から成り、上記第2負圧室19cは連通路20を
介して上記吸気絞弁14下流の吸気通路4内に連
通している。 しかして、吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置1
6の各負圧導入室16d,16fへ真空ポンプ1
3からの負圧を導入して第1及び第2ダイアフラ
ム16c,16eをそれぞれ所定量だけ偏倚させ
ることで吸気絞弁14が閉じた状態において、第
2図aで実線で示すように、エンジン回転数が所
定回転数(例えば2500rpm)以下で吸気絞弁14
下流の吸気通路4内の負圧が比較的低い場合に
は、該吸気通路4内の負圧をエンジン回転数の変
動に関係なく略一定の基準値(例えば−120mmH
g)に保つよう、吸気通路4内の負圧に応じて吸
気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の第1ダイア
フラム16cを第2ダイアフラム16eに対し相
対変位させることにより、吸気絞弁14の開度を
フイードバツク制御するようにしている。すなわ
ち、吸気絞弁14下流の吸気通路4内の負圧が基
準値より上昇したときには、その差に応じて補正
用ダイアフラム装置19のダイアフラム19dが
図で下方に偏倚して大気圧導入口19cの開口面
積を増加させ、それに伴つて吸気絞弁駆動用ダイ
アフラム装置16の第1負圧導入室16d内の負
圧が低下して第1ダイアフラム16cが図で下方
に偏倚することにより、吸気絞弁14の開度が増
大して吸気通路4内の負圧を低下させる。逆に、
吸気絞弁14下流の吸気通路4内の負圧が基準値
より低下したときには、その差に応じて上記補正
用ダイアフラム装置19のダイアフラム19dが
図で上方に偏倚して大気圧導入口19eの開口面
積を減少し、それに伴つて上記吸気絞弁駆動用ダ
イアフラム装置16の第1負圧導入室16d内の
負圧が上昇して第1ダイアフラム16cが図で上
方に偏倚することにより、吸気絞弁14開度が減
少して吸気通路4内の負圧を上昇させるように制
御するものである。一方、エンジン回転数が所定
回転数(2500rpm)以上に上昇して上記吸気絞弁
14下流の吸気通路4内の負圧が上昇した場合に
は、上記第1ダイアフラム16cが所定量以上に
偏倚してその動きが第2ダイアフラム16eで規
制されることにより、上記吸気絞弁14の開度を
上記吸気通路4内の負圧の変化に関係なく一定に
保つて、該吸気絞弁14下流の吸気通路4内の負
圧をエンジン回転数の変動に応じて変化させるよ
うにしている。よつて吸気絞弁駆動用ダイアフラ
ム装置16及び補正用ダイアフラム装置19によ
り、エンジン回転数に対する吸気絞弁14開度の
制御特性として、エンジン回転数が所定回転数以
下のときにはエンジン回転数の増大に応じて吸気
絞弁14開度が増大変化し、エンジン回転数が所
定回転数以上になると吸気絞弁14開度が一定と
なるような1つの制御特性が得られるように構成
されている。 また、上記主負圧導入通路12の途中には第1
電磁三方弁21が配設され、該第1電磁三方弁2
1は非作動時(OFF時)には上記第1〜第3負
圧導入通路11,17,18を大気に開放し、作
動時(ON時)には真空ポンプ13と連通するよ
うに切り換わるものである。また、上記第1負圧
導入通路11の途中には第2電磁三方弁22が配
設され、該第2電磁三方弁22は非作動時
(OFF時)には排気弁駆動用ダイアフラム装置1
0の負圧導入室10cを大気に開放し、作動時
(ON時)には真空ポンプ13と連通するように
切り換わるものである。 さらに、23は排気ブレーキ操作時にON動作
する排気ブレーキスイツチ、24はエンジン回転
数が上記所定回転数(2500rpm)以下にあつてエ
ンジン1の暖機時ないし車室内暖房用ヒータ(図
示せず)の作動時にON動作する昇温スイツチ
で、これらのスイツチ23,24の出力信号は上
記両電磁三方弁21,22を作動制御するCPU
よりなる制御回路25に入力されている。該制御
回路25は、昇温スイツチ24からの出力信号を
受けたときには、第1電磁三方弁21のみを作動
させて、吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の
第1及び第2負圧導入室16d,16fに真空ポ
ンプ13からの負圧を導入する一方、排気ブレー
キスイツチ23からの出力信号を受けたときに
は、両電磁三方弁21,22を作動させて、上記
吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の各負圧導
入室16d,16fのみならず、排気絞弁駆動用
ダイアフラム装置10の負圧導入室10cにも負
圧を導入するように制御するものである。 しかして、上記吸気絞弁駆動用ダイアフラム装
置16及び補正用ダイアフラム装置19で制御さ
れるエンジン回転数に対する吸気絞弁開度の制御
特性に基づいて、エンジン回転数が所定回転数
(2500rpm)以下の暖機時ないし暖房用ヒータの
作動時には吸気絞弁14下流の吸気通路4内の負
圧が所定範囲内の基準値(−120mmHg)に保た
れるよう吸気絞弁14の開度を変更制御し、一
方、エンジン回転数が所定回転数以上の排気ブレ
ーキ時には吸気絞弁14の開度を一定開度に保つ
ようにした制御装置26が構成されている。 以上の構成において、排気ブレーキスイツチ2
3及び昇温スイツチ24のON/OFF状態と、エ
ンジン回転数と、第1及び第2電磁三方弁21,
22とのON/OFF状態との関係を以下の表1に
示す。表中、「ON」は電磁三方弁21,22が
真空ポンプ13に連通した状態を、また「OFF」
は大気に開放された状態をそれぞれ示す。
【表】 したがつて、上記実施例においては、排気ブレ
ーキ時に排気ブレーキスイツチ23がON動作
し、又はそれと同時にエンジン暖機ないし車室暖
房のために昇温スイツチ24がON動作すると、
両電磁三方弁21,22が作動して真空ポンプ1
3からの負圧が排気絞弁駆動用ダイアフラム装置
10の負圧導入室10cに導入され、このことに
より排気絞弁8が閉じて排気通路6を閉じ、排気
ブレーキ動作が行われる。また、この排気ブレー
キ動作と同時に、上記真空ポンプ13からの負圧
は吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の各負圧
導入室16d,16fにも導入され、このことに
より、第2図bに示す如く、吸気絞弁14は吸気
絞弁駆動用ダイアフラム装置16及び補正用ダイ
アフラム装置19により制御される制御特性、す
なわちエンジン回転数が所定回転数(2500rpm)
以下のときには、エンジン回転数の増大に応じて
吸気絞弁14の開度が増大変化し、エンジン回転
数が所定回転数以上になると、吸気絞弁14の開
度が一定となる制御特性でもつて駆動制御され
る。換言すれば、上記吸気絞弁14はその開度が
エンジン回転数の変動に応じて若干変化するもの
の常に略閉じた状態にあり、このことによつて上
記排気絞弁8による排気通路6の閉塞に伴う吸気
通路4への吹返しが抑制され、吹返し騒音を低減
することができる。 一方、排気ブレーキ状態になく、かつエンジン
暖機ないし車室暖房のために昇温スイツチ24が
ON動作すると、第1電磁三方弁21のみが作動
して真空ポンプ13からの負圧が吸気絞弁駆動用
ダイアフラム装置16の各負圧導入室16d,1
6fに導入される。すなわち、エンジン回転数が
所定回転数(2500rpm)以下のときには、上記吸
気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の各負圧導入
室16d,16fへの負圧の導入により、第2図
cの左半部に示す如く、吸気絞弁14が上記した
制御特性でもつて制御されながら吸気通路4を閉
じる。このことによりエンジン1に吸気抵抗によ
る負圧が作用してその発熱量が増加し、それに伴
つてピストン3温度や冷却水温等が急速に上昇
し、よつてエンジン1の暖機なしい車室の暖房を
促進することができる。 その場合、上記吸気通路4の開度は上記制御特
性に基づきエンジン回転数の増大に応じて増大変
化するようにフイードバツク制御され、該吸気絞
弁14下流の吸気通路4内の負圧がエンジン回転
数の変動に拘らず略一定の基準値(−20mmHg)
に保たれるため、第2図aで破線で示す如く吸気
絞弁14の開度を一定に保つて吸気通路4内の負
圧をエンジン回転数の増大に応じて上昇させた場
合のように、吸気絞弁14の絞り過ぎにより吸気
通路4内の負圧が失火域(−140mmHg以上)に
まで異常に上昇してエンジン1が失火したり、或
いは逆に、絞り不足により吸気抵抗が減少して暖
房性が低下するのを防止することができる。 尚、エンジン回転数が上記所定回転数以上に増
大したときには、第2図cの右半部に示す如く、
上記昇温スイツチ24が自動的に切れるので、吸
気絞弁駆動用ダイアフラム装置16の負圧導入室
16fに大気圧が導入されて吸気絞弁14は全開
になり、上記の如き吸気絞りは解除され、エンジ
ン1の良好な出力性能や燃費性能が確保される。 第3図は第2実施例を示し、上記第1実施例に
おける吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16及び
補正用ダイアフラム装置19を別の構成に変更し
たものである。 すなわち、本実施例における吸気絞弁駆動用ダ
イアフラム装置27は、上記第1実施例の如き2
段タイプのものではなく、ケース27aと、該ケ
ース27a内に設けられ、負圧の導入によりダイ
アフラム27bを偏倚して該ダイアフラム27b
と一体の吸気絞弁14を閉じる負圧導入室27c
とを備えて成る通常の1段タイプのもので構成さ
れていて、上記負圧導入室27cは第3負圧導入
通路18を介して真空ポンプ13に連通されてい
る。一方、補正用ダイアフラム装置28は、ケー
ス28a内を、連通路29を介して上記第3負圧
導入通路18に連通する大気圧室28bと連通路
20を介して上記吸気絞弁14下流の吸気通路4
に連通する負圧室28cとに区画形成するダイア
フラム28dと、該ダイアフラム28dに連結さ
れ、大気圧室28dの連通路29接続口を開閉す
る弁体28eと、負圧室28c内に縮装されて上
記弁体28eを閉じ方向に付勢するスプリング2
8fとから成る。そして、上記大気圧室28bと
第3負圧導入通路18とを連通する連通路29に
はオリフイス30が介設されている。その他は上
記第1実施例と同様の構成である。 したがつて、本実施例では、吸気絞弁駆動用ダ
イアフラム装置27の負圧導入室27cに真空ポ
ンプ13からの負圧を導入して吸気絞弁14を閉
じた場合において、エンジン回転数が所定回転数
以下で低いときには、エンジン回転数の増大に伴
つて補正用ダイアフラム装置28のダイアフラム
28dが図で下方に偏倚して弁体28eが開動作
し、上記吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置27の
負圧導入室27cへ大気が送給されてその負荷が
低下することにより、吸気絞弁14が開いて該吸
気絞弁14下流の吸気通路4内の負圧が略一定に
保たれる。 一方、エンジン回転数が所定回転数以上に増大
すると、上記補正用ダイアフラム装置28の弁体
28eは最大に開く。その状態では吸気絞弁駆動
用ダイアフラム装置27の負圧導入室27cの負
圧は連通路29のオリフイス30による通路抵抗
と真空ポンプ13の吸引力との平衡によつて所定
の大きさに維持され、その結果、吸気絞弁14の
開度が一定開度に保たれることになる。すなわ
ち、エンジン回転数に対する吸気絞弁14開度の
制御特性として上記第1実施例と同様の制御特性
が得られることになり、よつて第1実施例と同様
の作用効果を奏することができる。 第4図〜第6図は第3実施例を示し、上記両実
施例ではエンジン回転数に対する吸気絞弁14開
度の制御特性を1つに限定し、排気ブレーキ時又
は暖機時ないし暖房時のいずれにも該1つの制御
特性を共用しながら吸気絞弁14を開閉制御する
ようにしているのに対し、上記制御特性として2
つの特性に制御可能な構造とし、排気ブレーキ時
又は暖機時ないし暖房時に応じてそれぞれ2特性
を使い分けるようにしたものである。 すなわち、本実施例の全体構成は上記第1実施
例と略同様に構成される。また、真空ポンプ13
と補正用ダイアフラム装置19の第1負圧室19
bとの間の第2負圧導入通路17には第3電磁三
方弁31が配設され、該第3電磁三方弁31は、
非作動時には上記第1負圧室19b及び吸気絞弁
駆動用ダイアフラム装置16の第1負圧導入室1
6dを大気に開放し、作動時には真空ポンプ13
に連通させるように切り換わるものである。そし
て、主負圧導入通路12の第1電磁三方弁21を
作動させて吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16
の第2負圧導入室16fに負圧を導入している状
態において、第3電磁三方弁31を作動させたと
きには、上記第1実施例と同様に吸気絞弁駆動用
ダイアフラム装置16の第1負圧導入室16dに
負圧が導入されることにより、エンジン回転数の
増大に応じて吸気絞弁14開度が増大変化する可
変開度特性でもつて吸気絞弁14を開閉制御し、
逆に第3電磁三方弁31を非作動状態に保持した
ときには、吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置16
の第1負圧導入室16dへ常に第3電磁三方弁3
1からの大気圧が導入されることにより、エンジ
ン回転数の変動に対して吸気絞弁14開度が略一
定となる定開度特性でもつて吸気絞弁14を開閉
制御するように、すなわちエンジン回転数に対す
る吸気絞弁14開度の制御特性として可変開度特
性と定開度特性との2特性を備えるように構成さ
れている。 また、制御回路25′は、排気ブレーキスイツ
チ23のON動作により第1及び第2電磁三方弁
21,22のみを作動状態とし、昇温スイツチ2
4のON動作により第1及び第3電磁三方弁2
1,31のみを作動状態とするように制御作動す
る。尚、この制御回路25′はCPUを使用する代
りに第5図に示すようにスイツチのみで構成する
こともできる。すなわち、第5図に示す制御回路
25′は、排気ブレーキスイツチ23と第1及び
第2電磁三方弁21,22の各ソレノイドとの間
に、変速機の非ニユートラル位置でON動作する
ニユートラルスイツチ32と、クラツチ接続時に
ON動作するクラツチスイツチ33と、アクセル
ペダルを戻すとON動作するアクセルスイツチ3
4とを直列に接続する一方、昇温スイツチ24と
第1及び第3電磁三方弁21,31の各ソレノイ
ドとの間に、エンジン回転数の所定回転数
(2500rpm)以下でON動作する回転スイツチ3
5と、冷却水温の所定温度(例えば50℃)以下で
ON動作する冷却水温スイツチ36とを直列に接
続して成るものである。37及び38はインジケ
ータランプ、39は始動スイツチ、40はバツテ
リである。 以上の構成において、排気ブレーキスイツチ2
3及び昇温スイツチ24のON/OFF状態と、エ
ンジン回転数と、第1〜第3電磁三方弁21,2
2,31とのON/OFF状態との関係を以下の表
2に示す。
【表】 したがつて、本実施例では、昇温スイツチ24
のON動作により第1及び第3電磁三方弁21,
31が作動して吸気絞弁14が第6図cに示す可
変開度特性に沿つて開閉制御され、該吸気絞弁1
4下流の吸気通路4内の負圧は第6図aでA線で
示すようにエンジン回転数の変動に関係なく略一
定(−120mmHg)となり、よつて吸気の絞り過
ぎによる失火や絞り不足による暖機性、暖房性の
低下を防止することができる。 一方、排気ブレーキ時の排気ブレーキスイツチ
23のON動作により、第1及び第2電磁三方弁
21,22が作動して排気絞弁8が閉じられると
ともに、吸気絞弁14が第6図bに示す定開度特
性に沿つて開閉制御され、該吸気絞弁14下流の
吸気通路4内の負圧は第6図aでB線で示すよう
にエンジン回転数の増大に応じて上昇変化し、よ
つて排気ブレーキ時の吸気を吹返しを低減するこ
とができる。 また、排気ブレーキスイツチ23及び昇温スイ
ツチ24が共にON動作されると、第1〜第3電
磁三方弁21,22,31が全て作動するので、
吸気絞弁14は第6図dに示す開度特性で開閉制
御される。 第7図は第4実施例を示し、吸気バイパス方式
を採用したものである。 すなわち、本実施例では、吸気通路4の途中が
主吸気通路41と補助吸気通路42とに並列に分
割されている。上記主吸気通路41には、上記第
2実施例と同じ構成の主吸気絞弁駆動用ダイアフ
ラム装置43で開閉駆動される主吸気絞弁44が
配設され、上記主吸気絞弁駆動用ダイアフラム装
置43の負圧導入室43aは電磁三方弁45を介
して真空ポンプ13に連通されており、該電磁三
方弁45を作動させて主吸気絞弁駆動用ダイアフ
ラム装置43の負圧導入室43aに真空ポンプ1
3からの負圧を導入することにより、主吸気絞弁
44を閉じるようにしている。 一方、上記補助吸気通路42には補助吸気通路
42をスライド開閉する補助吸気絞弁46が配設
され、該補助吸気絞弁46は補助吸気絞弁駆動用
ダイアフラム装置47に連結されている。該補助
吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置47は、ケース
47aと、該ケース47a内に設けられ、負圧の
導入によりダイアフラム47bを偏倚させて該ダ
イアフラム47bと一体の補助吸気絞弁46を閉
じる負圧導入室47cとを備えて成り、上記負圧
導入室47cは上記第3実施例と同様の補正用ダ
イアフラム装置48及び電磁三方弁49を介して
真空ポンプ13に連通されており、電磁三方弁4
5の作動により上記主吸気絞弁44を閉じた状態
において、電磁三方弁49を作動させて補助吸気
絞弁駆動用ダイアフラム装置47の負圧導入室4
7cに真空ポンプ13からの負圧を導入すること
により、エンジン回転数が所定回転数以下のとき
には、エンジン回転数の増大に伴つて補助吸気絞
弁46開度を増大させて該補助吸気絞弁46(主
吸気絞弁44)下流の吸気通路4内の負圧を略一
定値(−120mmHg)に保ち、エンジン回転数が
所定回転数以上に増大すると、補助吸気絞弁駆動
用ダイアフラム装置47の負圧導入室47cに補
正用ダイアフラム装置48の大気導入口48aか
らの大気を導入して補助吸気通路46を最大に開
き、吸気通路4の通路面積を補助吸気通路42の
みによつて一定に保つように構成されている。 したがつて、本実施例では、両電磁三方弁4
5,49を共に作動させると、エンジン1の低速
回転域では吸気絞弁44,46下流の吸気負圧が
エンジン回転数の変動に拘らず一定となり、高回
転域ではエンジン回転数の増大に応じて上昇す
る。また、電磁三方弁45のみを作動させたとき
には、補助吸気絞弁46が常に開かれ、吸気絞弁
44,46下流の吸気通路4内の負圧はエンジン
回転数の増大に伴つて上昇するように制御され
る。そのため、両電磁三方弁45,49を作動制
御することにより、エンジン回転数に対する吸気
絞弁開度の制御特性として、所定回転数で吸気絞
弁開度が変化する1特性と、可変開度特性及び定
開度特性の2特性とのいずれか一方を選択するこ
とやできる利点を有する。 さらに、第8図及び第9図は第5実施例を示
し、上記したバイパス方式のものにおいて補助吸
気絞弁46をON−OFF的に開閉制御するように
したものである。 すなわち、本実施例では、補助吸気絞弁46を
駆動する補助吸気絞弁駆動用ダイアフラム装置4
7の負圧導入室47cは電磁三方弁49のみを介
して真空ポンプ13に連通されている。また、エ
ンジン1にはエンジン回転数を検出する回転数セ
ンサ50が取り付けられ、該回転数センサ50の
出力信号は両電磁三方弁45,49を作動制御す
る制御回路25″に入力されており、制御回路2
5″により両電磁三方弁45,49を作動させて
主及び補助吸気絞弁44,46を閉じた状態にお
いて、エンジン回転数が上記両吸気絞弁44,4
6下流の吸気通路4内の負圧の所定負圧(例えば
−170mmHg)に対応する所定回転数以上に増大
すると、電磁三方弁49のみを作動停止させて補
助吸気絞弁46を開くことにより、第9図に示す
ように上記吸気通路4内の負圧をエンジン回転数
の変動に応じて2段階に切換制御するようにして
いる。 したがつて、本実施例では、暖機時ないし暖房
時の吸気絞弁44,46下流の吸気通路4内の負
圧が所定範囲内に保たれるので、上記第1実施例
と同様の作用効果を奏することができる。 尚、上記各実施例では、暖機時ないし暖房時に
吸気絞りを行つてエンジン1に負荷を与えるよう
にしたが、吸気絞りと同時に排気絞りをも行うよ
うにしてもよい。 以上説明したように、本考案によれば、デイー
ゼルエンジンの吸気通路に吸気絞弁を設け、該吸
気絞弁によつて排気ブレーキ時のみならずエンジ
ン暖機時ないし車室暖房時にも吸気絞りを行うよ
うにしたデイーゼルエンジンの吸気絞弁制御装置
において、上記吸気絞弁の開度をエンジン回転数
が所定回転数以下の暖機時ないし暖房時には吸気
絞弁下流の吸気通路内負圧が所定範囲内に保たれ
るよう変更制御し、エンジン回転数が少なくとも
上記所定回転数以上の排気ブレーキ時には一定開
度に保つようにしたことにより、排気ブレーキ時
の排気絞りに伴う吸気吹返しを減少して発生騒音
を低減しつつ、暖機時ないし暖房時の吸気の絞り
過ぎによるエンジン失火や絞り不足による暖機暖
房性の低下を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は第1実
施例の全体説明図、第2図は同エンジン回転数と
吸気通路内負圧及び絞弁開度との関係を示す説明
図である。第3図は第2実施例の全体説明図であ
る。第4図は第3実施例を示す全体説明図、第5
図は同制御回路例を示す説明図、第6図は同第2
図相当図である。第7図は第4実施例を示す全体
説明図である。第8図は第5実施例を示す全体説
明図、第9図は同第2図相当図である。 1……デイーゼルエンジン、4……吸気通路、
6……排気通路、8……排気絞弁、10……排気
絞弁駆動用ダイアフラム装置、13……真空ポン
プ、14……吸気絞弁、16……吸気絞弁駆動用
ダイアフラム装置、19……補正用ダイアフラム
装置、21……第1電磁三方弁、22……第2電
磁三方弁、23……排気ブレーキスイツチ、24
……昇温スイツチ、25,25′,25″……制御
回路、26……制御装置、27……吸気絞弁駆動
用ダイアフラム装置、28……補正用ダイアフラ
ム装置、29……連通路、30……オリフイス、
31……第3電磁三方弁、41……主吸気通路、
42……補助吸気通路、43……主吸気絞弁駆動
用ダイアフラム装置、44……主吸気絞弁、4
5,49……電磁三方弁、46……補助吸気絞
弁、47……補助吸気絞弁駆動用ダイアフラム装
置、48……補正用ダイアフラム装置、50……
回転数センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンの排気通路を開閉する排気絞弁を備
    え、排気ブレーキ時該排気絞弁を閉じるようにし
    たデイーゼルエンジンにおいて、吸気通路を開閉
    する吸気絞弁と、該吸気絞弁を開閉制御する制御
    装置とを設け、該制御装置は、エンジン回転数が
    所定回転数以下の暖機時ないし暖房用ヒータ作動
    時には吸気絞弁下流の吸気通路内負圧が所定範囲
    内に保たれるよう吸気絞弁の開度を変更制御し、
    エンジン回転数が少なくとも上記所定回転数以上
    の排気ブレーキ時には吸気絞弁の開度を一定開度
    に保つように構成されていることを特徴とするデ
    イーゼルエンジンの吸気絞弁制御装置。
JP1923583U 1983-02-12 1983-02-12 デイ−ゼルエンジンの吸気絞弁制御装置 Granted JPS59126148U (ja)

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