JPH051604A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置

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JPH051604A
JPH051604A JP15679891A JP15679891A JPH051604A JP H051604 A JPH051604 A JP H051604A JP 15679891 A JP15679891 A JP 15679891A JP 15679891 A JP15679891 A JP 15679891A JP H051604 A JPH051604 A JP H051604A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カム特性に対応して制御特性を修正し、安定
したアイドル回転の制御を実現することを目的とする。 【構成】 低出力と高出力とのカムプロフィルをもつ少
なくとも2つのカム1と、これらのカムを選択的に切換
る手段2と、機関回転数を検出する手段と3、吸気通路
のスロットルバルブを迂回するバイパス通路に介装した
アイドル制御弁4と、アイドル回転数を目標値に一致さ
せるようにアイドル制御弁の開度をフィードバック制御
する手段5と、前記カムの切換を検出する手段6と、カ
ムの出力特性に対応してそれぞれ異なったフィードバッ
ク制御特性を設定した手段7と、前記フィードバック制
御手段5の制御特性を切換られたカムに対応して選択す
る手段8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は運転条件によって選択的
にカムを切換る可変動弁機構を備えた内燃機関の吸入空
気量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の吸排気弁を駆動する動弁装置
は、機関の要求する出力特性に合わせて、最適なバルブ
タイミングが得られるように設定されている。
【0003】ところが、この要求バルブタイミングは機
関の運転条件によってそれぞれ異なり、例えば低負荷域
ではバルブリフト、開弁期間は共に小さく、これに対し
て高負荷域では大きなバルブリフトと開弁期間が要求さ
れる。自動車用内燃機関のように運転条件が広範囲にわ
たるものは、バルブタイミングをどの運転領域を対象に
設定するかがなかなか難しく、いずれにしても、全ての
運転条件で最適なマッチングとすることはできない。
【0004】そこで、特開昭63−167016号公報
にあるように、カム特性(カムプロフィル)の異なる複数
のカムを備えておき、運転条件によって選択的にカムの
切換えを行うことにより、それぞれにおいて最適なバル
ブタイミングで運転することを可能とした可変動弁装置
が提案されている。
【0005】これは低回転域で高いトルク特性をもつ低
速型の高出力カムと、高回転域で高いトルク特性の高速
型の高出力カムとを、運転条件に応じて切換ることによ
り、低速域から高速域まで高出力を発揮させようとする
ものである。また、これに加えて低中回転、部分負荷域
での燃費特性にすぐれた低出力カム(燃費カム)を備
え、部分負荷域での燃費向上を図ることも提案されてい
る。
【0006】ところで、内燃機関のアイドル回転を安定
させるために、スロットルバルブを迂回するバイパス空
気通路にアイドル制御弁を設け、所定の回転数に一致さ
せるようにフィードバック制御することが知られてい
る。
【0007】例えば、エアコン等の補機負荷が加わると
アイドル回転数が低下するが、回転数の低下を検出して
アイドル制御弁が開き、吸入空気量を増量して回転数を
目標値まで上昇させ、逆に回転数が目標値よりも高くな
れば、アイドル制御弁の開度が減少して、回転数を下げ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする問題点】ところが、このアイ
ドル回転数のフィードバック制御を行うのに、従来の単
一の動弁系の場合は、制御特性もこれに対応して単一の
特性に設定するだけでよいが、このように複数の動弁系
を備え、運転状況によって出力特性の異なるカムに切換
ていくものでは、カムの種類によって吸気特性(容積効
率、吸気系の伝達関数等)が変化し、さらにカムを駆動
するのに必要なトルクやフリクション等が変わってくる
ため、同一の制御特性では応答性等が悪化することがあ
る。
【0009】とくに、アイドル回転では機関出力に対す
るフリクションの占める影響割合が大きく、カムが相違
したときには、アイドル回転を精度よく目標値に収束さ
せるのが難しく、アイドル安定性が損なわれやすくな
る。
【0010】そこで本発明は、カム特性に対応して制御
特性を修正し、安定したアイドル回転の制御を実現する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は図1に示すよう
に、低出力と高出力とのカムプロフィルをもつ少なくと
も2つのカム1と、これらのカムを選択的に切換える手
段2と、機関回転数を検出する手段と3、吸気通路のス
ロットルバルブを迂回するバイパス通路に介装したアイ
ドル制御弁4と、アイドル回転数を目標値に一致させる
ようにフィードバック制御特性に基づいてアイドル制御
弁4の開度をフィードバック制御する手段5とを備えた
内燃機関の吸入空気量制御装置において、前記カムの切
換を検出する手段6と、カムの出力特性に対応してそれ
ぞれ異なったフィードバック制御特性を設定した手段7
と、前記フィードバック制御手段5の制御特性を切換ら
れたカムに対応して選択する手段8とを備える。
【0012】
【作用】したがって、カムが切換られると、これに対応
したフィードバック制御特性が選択され、この制御特性
に基づいてアイドル回転数のフィードバック制御が行わ
れる。カムによって相違するフリクション特性等に対応
してフィードバック制御特性が選択されるので、カムが
切換られても、アイドル回転制御の応答性が常に最良の
状態に維持される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】まず、図2、図3に可変動弁機構の基本的
な構成を示すが、これ自体は本出願人により、特願平2
−117261号として既に提案されているもので、低
回転域と高回転域でそれぞれ出力を重視した2つの高出
力カムと、これとは別に部分負荷域などで燃費を重視し
た低出力(燃費)カムとの3つのカムを運転状況に応じ
て切り換えるようになっている。
【0015】21は燃費重視型のカムプロフィルに設定
され、カムリフトが小さく、かつリフト開始が遅くリフ
ト終了が早いリフト区間の小さい第1カム(低出力カ
ム)、22は低回転域で高トルクを発生するカムプロフ
ィルに設定され、前記第1カム21よりもカムリフトが
相対的に大きい第2カム(低速型高出力カム)、23は高
回転域で高トルクを発生するカムプロフィルに設定さ
れ、第2カム22よりもカムリフト、リフト区間の大き
い第3カム(高速型高出力カム)で、これらは同一のカム
シャフトに並列的に設けられる。
【0016】24は吸・排気弁(吸気弁または排気弁)、
25はローラ26を介して前記第1カム21と常時接触
するメインロッカーアームで、ロッカーシャフト27を
支点に揺動して、吸・排気弁24を開閉する。
【0017】メインロッカーアーム25にはシャフト3
0を支点にして揺動する2つのサブロッカーアーム2
8,29が前記ローラ26と並列的に支持され、一方の
サブロッカーアーム28は前記第2カム22と、他方の
サブロッカーアーム29は前記第3カム23と接触す
る。
【0018】これらサブロッカーアーム28,29はメ
インロッカーアーム25と係合していないときは、ロス
トモーションスプリング31により常時第2,第3カム
22,23に接触するように付勢され、メインロッカー
アーム25からは独立して運動(揺動)する。
【0019】サブロッカーアーム28,29をメインロ
ッカーアーム25に対して選択的に係合するため、まず
一方のサブロッカーアーム28の揺動部位には円柱形の
ピン32が、またメインロッカーアーム24にもこのピ
ン32と同軸上にピン34が、それぞれカムシャフト方
向に摺動自由に配設され、かつこれらピン32,34は
常時はリターンスプリング36に付勢されて図2の状態
に保持され、メインロッカーアーム25との係合を解か
れているが、ピン34の収装された油圧室38に通路4
0を介して圧油が導かれると、ピン32と34が所定量
だけ押し出されて、サブロッカーアーム28がメインロ
ッカーアーム25と係合するようになっている。
【0020】サブロッカーアーム28がメインロッカー
アーム25と一体になるのは、第1カム21及び第2カ
ム22のベースサークルにあるときで、一体後は第1カ
ム21よりもリフトの大きい第2カム22に従ったバル
ブタイミングに切換わる。つまり、第1カム21による
燃費重視の特性から、第2カム22による低回転域での
出力重視の特性に切換られるのである。
【0021】他方のサブロッカーアーム29について
も、これと同様に構成され、油圧室39に通路41を介
して圧油が導かれると、ピン35と33がリターンスプ
リング37に抗して押し出され、サブロッカーアーム2
9がメインロッカーアーム25に係合することにより、
バルブタイミングは前記と同じく第1カム21よりもリ
フト量、リフト区間の共に大きい第3カム23に依存す
るように切換られ、高回転域での出力重視の特性が得ら
れるのである。
【0022】なお、図4に第1カム21から第3カム2
3までのバルブリフト特性を示す。そして、各カムを用
いたときの全開出力特性は、図5のようになり、第1カ
ム21によれば、発生トルクは低いものの燃費が良く、
第2カム22では低回転域での最大トルクが最も高く、
第3カム23は低回転域での発生トルクは第2カム22
よりも小さいものの、高回転域での最大トルクは最も大
きくなる。
【0023】ところで、第1カム21から第2、第3カ
ム22,23への切換や、その反対に第2、第3カム2
2,23から第1カム21への切換を制御するために図
6に示すようなコントロールユニット51が備えられ、
運転状態によって最適なカムが選択されるのである。
【0024】コントローユニット51におけるこのカム
の選択は図5の特性に基づいて、要求するトルクと回転
数が例えば低出力の燃費カムである第1カム21の領域
にあるときはこの燃費カムを用い、この状態からアクセ
ル開度が増加して要求トルクが燃費カムの領域を外れて
例えば低速型出力カムである第2カム22の領域に移行
すると、燃費カムから低速型出力カムに切換られ、ま
た、回転数が低回転域から高回転域に上昇してくると、
高速型出力カムである第3カム23に切換られるのであ
る。
【0025】このため、コントロールユニット51には
運転状態を代表するパラメータとして、機関回転数、ク
ランク角度位置を検出するクランク角センサ52、アク
セルペダルの操作量(踏込量)を検出するアクセル操作量
センサ53、実際に選択されたカム位置を検出するカム
ポジションセンサ58からの各信号が入力し、これらに
基づいて上記のようにカムの切換時期が判定されたら、
前記2つの油圧室38,39への油圧の切換を行う電磁
弁45と46の作動を制御する。
【0026】つまり、一方の電磁弁45が開かれると第
2カム22を働かせるために油圧室38にオイルポンプ
からの圧油が導かれ、他方の電磁弁46を開くことによ
り今度は第3カム23を働かせるため油圧室39に圧油
が導かれるのである。
【0027】ところでコントロールユニット51は、カ
ムの切換時に、スロットル開度が同一のままでは、カム
の出力特性により大きなトルク段差を生じ、不連続な出
力変動により運転性を悪化させたり、車体振動を誘発し
たりするため、これを防ぐように、カム切換に対応して
吸気通路に設けたスロットルバルブ57の開度を補正制
御している。
【0028】スロットルバルブ57はコントロールユニ
ット51からの信号を受けるサーボ駆動回路55、及び
この駆動信号に基づいて作動するサーボモータ56を介
して、図示しないアクセルペダルとは独立して開度が増
減され、同時にスロットルバルブ57の実際の開度はス
ロットル開度センサ54を介してコントロールユニット
51にフィードバックされる。
【0029】コントロールユニット51は基本的にはア
クセル操作量センサ53の信号から要求トルクを判断
し、カムポジョシンセンサ58の出力から求めたそのと
きのカム位置で、要求トルクを発生するのに必要なスロ
ットル開度位置を演算し、サーボモータ56を介してス
ロットルバルブ57の開度を決定する。
【0030】そして、カム切換が判断され、例えば第1
カム21から出力トルクの大きい第2または第3カム2
2、23への切換時には、トルク増大分を吸収するよう
に、サーボ駆動回路55、サーボモータ56を介してス
ロットルバルブ57の開度を、その切換目標カムとのト
ルク段差に応じて減少補正し、また、第2または第3カ
ム22、23から出力トルクの小さい第1カム21に切
換るときは、逆にスロットルバルブ57の開度を増大さ
せてトルク段差を吸収するように出力の補正制御を行
う。
【0031】図示しないが、同時に点火装置の点火時期
を補正制御することにより、切換時の出力変動をさらに
抑制することも可能である。
【0032】ところで、図7にも示すように、機関のア
イドル回転数を目標値に精度よくフィードバック制御す
るために、吸気通路62には前記スロットルバルブ57
を迂回してバイパス通路63が形成され、このバイパス
通路63の開度を制御するアイドル制御弁64が設けら
れる。なお、65は燃料噴射弁で、所定の空燃比となる
ように吸入空気量に応じて燃料を吸気ポートに噴射す
る。
【0033】そして、前記コントロールユニット51は
クランク角センサ52の出力に基づいて検出されたアイ
ドル回転数が目標とする回転数と一致するように、アイ
ドル制御弁64の開度をフィードバック制御する。この
アイドル回転数の目標値は、水温センサ59の出力や、
図示しないがエアコン用コンプレッサの負荷スイッチ等
からの信号に基づいて設定され、補機類の負荷が増加す
ると設定回転数も高くなる。
【0034】図8はアイドル制御弁の開度と弁通過空気
量の関係を示す特性図、また、図9は、第1カム21か
ら第3カム23を用いたときの機関回転数と吸入空気量
との関係を表している。
【0035】図9からも分かるように、ある回転数にお
ける必要空気量はカムの種類によって相違し、しかも空
気量を増減したときの回転数の変動率(応答感度)もカ
ムによって異なる。例えば機関回転数が750rpmの
ときの必要空気量は、第1カム21のときは4.0g/
sec、第2カム22のときは4.3g/sec、第3
カム23では3.8g/secとなっている。これらの
差はカムによって相違するフリクションや吸入抵抗に起
因する。
【0036】したがって、具体的な1例を示すと、目標
とする機関回転数が750rpmであるとき、実際の回
転数が650rpmであったとすると、第1カム21
(第1の動弁系)を使用している場合は、目標回転数に
するために必要な追加空気量は0.3g/secであ
り、これはアイドル制御弁64の開度にして3.0%の
増加となる。これに対して、第2カム22(第2の動弁
系)を使用しているときは、追加空気量は0.4g/s
ecで、開度の増加は4.0%となる。
【0037】したがって、第2カム22を使用している
とき、650rpmから750rpmに回転数をあげる
のに、もし、第1カム21のときの制御特性のままでア
イドル制御弁64の開度を制御したとすると、3.0%
だけしか開度が増加せず、空気量は0.1g/secだ
け不足し、実際の回転数は750rpmよりも低い値に
なってしまう。つまり、第1カム21と第2カム22の
ときでは、同じ応答時間で回転数を同じだけ上昇させる
のに必要な制御定数は異なり、第1カム21に比較して
第2カム22のときはアイドル制御弁64の制御定数を
概略30%ほど増す必要がある。
【0038】ただし、実際には、機関回転数を検出しな
がら目標回転数と一致するようにフィードバック制御を
しているので修正が行われ、ある時間を経過した時点で
は目標回転数と一致するが、それだけ応答時間が長くな
る。
【0039】そこで本発明では、このような応答遅れを
避けるため、カムが切換られたときは、カムに対応した
制御定数に切換えるようにした。
【0040】異なるカムに対する制御定数は、それぞれ
の回転数と吸入空気量との関係に基づいて完全に独立し
て設定しても良いし、また、アイドル回転数付近では、
図9のように、各特性はほぼ一次関数(直線)となって
おり、したがって静的特性の偏差及び傾きの差に基づい
て、例えば第1カム21の制御定数を基本として、第
2、第3カムの制御定数を補正するようにしても良い。
【0041】図10、図11はこのように制御定数をカ
ムによって切換るため、コントロールユニット51で実
行される制御動作を示すフローチャートで、図10は制
御定数を独立して設定した場合、図11は基本の制御定
数を補正する場合を示す。
【0042】図10において、ISC(アイドルスピー
ドコントロール)制御に移行すると、まずステップ1で
カムポジションセンサ58の出力をみて、第1カム21
(第1の動弁系)を使用しているかどうかを判断し、第
1カム21のときは、ステップ2で第1カム21に対応
して予め設定された制御定数をテーブルルックアップに
より選択する。
【0043】この場合、PID制御の各制御定数とし
て、fpxは比例分、fixは積分分、fdxは微分分
の制御定数をあらわし、これらは各カムに対応して設定
されているが、エアコン等の負荷やエンジン冷却水温等
の条件によって、さらに別の特性がテーブルに設定され
る。
【0044】第1カム21でないときは、ステップ4に
移行して第2カム22(第2の動弁系)かどうかを判断
する。第2カム22のときは、ステップ5において、第
2カムポジションセンサ22に対応した各制御定数をテ
ーブルルックアップにより求める。
【0045】さらに第2カム22でもないときは、ステ
ップ6に移行して第3カム23(第3の動弁系)に対応
した各制御定数をテーブルルックアップにより求める。
【0046】このようにして、いずれかそのとき使用さ
れているカムに対応した制御定数を読み込んだら、ステ
ップ3において、これら各制御定数を用いてPID制御
によりアイドル回転数を目標値に一致させるように制御
する。
【0047】また、基本制御定数を補正する方式の図1
1にあっては、第1カム21(第1の動弁系)の制御
(比例・積分・微分)定数が基本として設定してあり、
ステップ1において、この基本制御定数をテーブルルッ
クアップにより読み込み、次いでステップ2で第1カム
21(第1の動弁系)を使用しているかどうかを判断し
て、第1カム21の場合はそのままステップ3に移行し
て、前記基本の制御定数によってアイドル回転数のPI
D制御を行う。
【0048】これに対して、第1カム21でないとき
は、ステップ4で第2カム22(第2の動弁系)かどう
かを判断し、第2カム22のときは、ステップ5で基本
制御定数を1.3倍して、これを第2カム22による制
御定数とする。
【0049】この場合、図9から、アイドル制御弁64
の制御量に対する必要とする吸入空気量の変化率(感
度)が、第1カム21に対して第2カム22は1.3
倍、第3カム23は0.8倍であると算出した。
【0050】さらにステップ4において第2カム22で
はないときは、第3カム23(第3の動弁系)と判断し
て、ステップ6において各制御定数をそれぞれ0.8倍
したものを、第3カム23による制御定数とする。
【0051】そして、ステップ3において、各カムに対
応した補正された制御定数を用いてPID制御を行う。
なお、この例では補正係数を1.3と0.8としたが、
これらは実際のカムに対応した数値を、実験等により求
めて設定するのであり、これらの数値は一例に過ぎな
い。
【0052】このようにして、アイドル回転数を目標値
と一致するように、各カムに対応した制御定数を用いて
フィードバック制御することにより、どのカムの場合も
同一の応答性をもってアイドル回転数を精度よく目標と
する回転数に制御することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カムの切
換に対応してフィードバック制御特性が選択され、この
制御特性に基づいてアイドル制御弁の開度が制御される
ため、使用されるカムによってフリクションや吸入抵抗
等が相違しても、アイドル回転制御の応答性は常に最良
の状態に維持され、アイドル回転数を精度よく目標値に
収束させることができ、機関のアイドル安定性を向上さ
せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す可変動弁機構の要部の平
面図である。
【図3】図2のX−X線断面図である。
【図4】各カムのリフト特性を示す説明図である。
【図5】各カムによる全開出力特性を示す説明図であ
る。
【図6】コントロールユニットのブロック図である。
【図7】吸気系の断面図である。
【図8】アイドル制御弁の開度と空気量の関係を示す特
性図である。
【図9】機関回転数と吸入空気量の関係を各カム毎に表
す説明図である。
【図10】コントロールユニットで実行される制御動作
の一例を示すフローチャートである。
【図11】同じくコントロールユニットで実行される制
御動作の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 第1カム 22 第2カム 23 第3カム 24 吸・排気弁 25 メインロッカアーム 28 サブロッカアーム 29 サブロッカアーム 51 コントロールユニット 52 クランク角センサ 57 スロットルバルブ 58 カムポジションセンサ 63 バイパス通路 64 アイドル制御弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 低出力と高出力とのカムプロフィルをも
    つ少なくとも2つのカムと、これらのカムを選択的に切
    換る手段と、機関回転数を検出する手段と、吸気通路の
    スロットルバルブを迂回するバイパス通路に介装したア
    イドル制御弁と、アイドル回転数を目標値に一致させる
    ようにフィードバック制御特性に基づいてアイドル制御
    弁の開度をフィードバック制御する手段とを備えた内燃
    機関の吸入空気量制御装置において、前記カムの切換を
    検出する手段と、カムの出力特性に対応してそれぞれ異
    なったフィードバック制御特性を設定した手段と、前記
    フィードバック制御手段の制御特性を切換られたカムに
    対応して選択する手段とを備えたことを特徴とする内燃
    機関の制御装置。
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