JPH02136475A - ドーム状コンクリート構造物の構築方法 - Google Patents

ドーム状コンクリート構造物の構築方法

Info

Publication number
JPH02136475A
JPH02136475A JP28950388A JP28950388A JPH02136475A JP H02136475 A JPH02136475 A JP H02136475A JP 28950388 A JP28950388 A JP 28950388A JP 28950388 A JP28950388 A JP 28950388A JP H02136475 A JPH02136475 A JP H02136475A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dome
concrete
top plate
steel shell
pouring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28950388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2662625B2 (ja
Inventor
Takayoshi Ota
太田 隆義
Nobutaka Okutsu
奥津 宣孝
Yasutaka Nakaya
康隆 中家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Hitachi Zosen Corp
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Hitachi Zosen Corp
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Hitachi Zosen Corp, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP28950388A priority Critical patent/JP2662625B2/ja
Publication of JPH02136475A publication Critical patent/JPH02136475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2662625B2 publication Critical patent/JP2662625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ドーム状コンクリート構造物の構築方法に係
わり、詳しくは、例えばLPGの貯蔵タンクを構成する
コンクリート製のドーム屋根の如く、ドーム形の天板を
有し内部が密・閉された鋼製のスチール殻の上面に前記
天板を下型枠としてドームコンクリートを打設すること
により構築されるドーム状コンクリート構造物の横築方
法に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のコンクリート構造物の構築方法としては
、第12図に示す如き方法が採られきた。
図は、例えばLPGを貯蔵するための貯蔵タンクを構成
するドーム屋根を例にとったもので、本図において、全
体として符号1が貯蔵タンク、2はドーム状に形成され
た天板2aを有する鋼製のスチール殻、3はスチール殻
2の前記天板2a以外の部分に対して施工されたコンク
リート、4はスチール殻2の天板2aに対して施工され
、ドーム屋根1a(ドーム状コンクリート構造物)を構
成するドームコンクリートである。スチール殻2は、内
部を密閉状態とすることができるものとなっている。
天板2aにドームコンクリート4を打設してドーム屋根
1aを構築するには、スチール殻2の内部に総足場(足
場)5を組み立て、該足場5を支保工としてスチール殻
2の天板2aを支持した後、天板2a上面にドームコン
クリート4を打設することにより行っていた。またその
際のドームコンクリート4の打設は、天板2aを下型枠
として単にコンクリートを下方から上方に打ち上げてて
行くことによってなされていた。
しかしながら上記工法にあっては、足場5の仮設のため
の仮設材料費および工数が膨大なものとなる上、タンク
内作業、高所作業となるために作業能率が悪く、かつ危
険ら伴うものであった。
そこで近年では、上記のようなドーム状コンクリート構
造物を横築するにあたり、前記スチール殻2の内圧を圧
縮空気等を送り込むことなどにより高め、この上昇した
内圧によって天板2a上に打設されるドームコンクリー
トを支持させる工法(例えば特開昭58−110758
号公報、「コンクリート製タンクにおけるドーム屋根の
構築方法」)が提供されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記圧縮空気サポート方式によれば、前記総
足場5に換えて圧縮空気をスチール殻2内部に送り込む
ことで、天板2aを内部から支持することが可能となる
ため、上記足場5を排除して、作業能率の向上、大幅な
コスト低減、および工期短縮が実現されるものとなる。
しかしながら、この方式にあっても下記の如き問題が生
じていた。
すなわち、ドームコンクリート4を天板2a上に打設し
ていくと、その漸次増加していくコンクリート重量によ
り、内圧が加えられているとはいえ天板2aが弾性変形
を生ずる。そして、この変形は、前記総足場方式に比べ
かなり大きいため、コンクリートの先行打設箇所にひび
割れが発生し、品質低下を沼くおそれがあった。特にド
ームの肩部S、すなわち天板2aの外周部近傍は、天板
2、a上にコンクリートff1ffiが載置された時に
もっとも応力が集中する部位となるため、この肩部にお
けるコンクリートにクラックが生じ易いものとなる。ま
た、天板2aは、大気温度変化によるスチール殻2の内
圧変化や日照条件等によっても大きな変位を生じ、例え
ば本出願人の実験によれば、内圧Pを初期状態のままで
放置した場合、大気温度が30°Cを越えると、日射に
よって鋼板(天板2a)温度が60℃以上にも上昇しく
第11参照)、大形ドーム屋根では天板2aが上向きに
15mm以上変位し、硬化中のコンクリートにことごと
(クラックが発生した。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、上記の如
く施工性に優れた圧縮空気サポート方式を実施するにあ
たり、前記天板2aのコンクリートgimによる弾性変
形および温度変化に伴う膨張・収縮による上記影響を極
力(または全()受けないようにした、ドーム状コンク
リート構造物の構築方法を提供せんとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の発明は、ドーム形の天板を有し内部が密閉さ
れてなるスチール殻の前記天板上面に、該天板を下型枠
としてドームコンクリートを打設することにより構築さ
れるドーム状コンクリート構造物の構築方法であって、
前記スチール殻の内圧を大気圧以上に上昇させる工程と
、前記天板の外周部にコンクリートを打設してアンカー
部を形成する工程と、該アンカー部が形成された後、ド
ームコンクリートを該アンカー部に連続させてリング状
に打設することによりスチール殻の肩部ヲ形成する工程
と、該肩部が形成された後、ドームコンクリートを前記
ドーム天板のセンター部から前記肩部に向ってリング状
に打設する工程と、を有することを特徴とするものであ
る。
また、請求項2の発明は、請求項1項記載のドーム状コ
ンクリート構造物の構築方法において、前記スチール殻
の内圧を、前記ドームコンクリート打設時に生ずる該ス
チール殻の経時的変位に応じ制御することを特徴とする
ものである。
〔作用〕
天板の外周部(アンカー部)を形成した後、このアンカ
ー部に連続する肩部を固める (肩部の構築を先に完了
させる)ことで、後から打設するドームコンクリートに
対しては、実質的に天板のスパンが小さいものとなる。
このため、最も高い応力が生じるこの天板の肩部の変形
が極力抑えられる。
また、天板は、そのセンター部に重量が載置された時の
変位が最も大きいものとなるが、肩部形成後、センター
部よりリング状にドームコンクリートを打設することに
より、大きい変位を打設の初期に発生させてしまい、後
から打設されるコンクリートに変形によるひずみを与え
ないようにすることができる。
さらに、スチール殻の内圧を、ドームコンクリート打設
時に生ずる該スチール殻の経時的変位に応じ制御するこ
とにより、スチール殻の天板を、常にほぼ一定したレベ
ルに保持しておくことが可能とる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を貼付の図面を参照しながら説明
する。
第1図ないし第6図は、本発明を第12図で示した如き
貯蔵タンクのドーム屋根に適用した例を示したもので、
第12図に示したものと同じ構成要素には同符号を付し
てその説明を簡略化する。
第1図は、既にコンクリート3が、スチール殻2におけ
る天板2a以外の部分に対して施工され、貯蔵タンクl
の側壁1bまでが完成された状態を示している。ここま
での施工法は従来工法に準じて行なわれる。以下、ドー
ム屋根1aの施工手順を説明する。
まず第1図に示す如(、スチール殻2の気密テストを行
ってスチール殻2の気密性を確認し、それと同時に、該
スチール殻2の変位特性を把握する。
次に、天板2a上に鉄筋6を組み込む。このとき、該鉄
筋6の重量により天板2aが構造的に危険な状態となる
場合には、スチール殻2の内圧Pを上昇させてサポート
することもできる。
鉄筋6の組み込みが完了したら、第2図の如く天板2 
aの外周部にコンクリートを打設してアンカー部7を形
成する。アンカー部7は側壁部1bを構成するコンクリ
ート3と一体に形成され、これにより天板2aは側壁部
1bと一体に固定されたものとなる。
前記アンカー部7が所定強度に達したら、スチール殻2
の内圧Pを、ドームコンクリートを打設しても耐え得る
だけの圧力に上昇させる。この内圧Pの値の決定法、お
よび制御方法に関しては後述するものとする。
次いで第3図および第6図に示すように、上記状態での
内圧Pを保持したまま、ドームコンクリ−)4(4A)
を天板2aの外周部近傍に前記アンカー部7に連続させ
てリング状に打設することによりドームの肩部を形成す
る。このとき、前記ドームコンクリート4Aは、コンク
リート重量が偏重しないように均等に打設する。
前記ドームコンクリート4Aに所定の強度が発現し、ド
ーム屋根1aの肩部Sが形成されたならば、第4図およ
び第6図に示すように、ドームコンクリート4(4B)
を天板2aのセンター部からその肩部Sに向って、つま
り外周方向にリング状に打設する。この場合のドームコ
ンクリート4Bも、コンクリート重量が偏重しないよう
均等に打設する。
そして、前記アンカー部7およびドームコンクリート4
の各コンクリートが所定の強度に達したら、スチール殻
2の内圧Pを徐々に解放して大気圧に戻す。
以上の手順により、貯蔵タンクlのドーム屋根la(ド
ーム状コンクリート構造物)が完成される。
次いで以下に、前記ドームコンクリート4を打設する際
のスチール殻2内圧力Pおよび天板2aの変位量の制御
方法について説明する。
1上囚麦ス まず、上記制御を行うシステムの構成を第9図に示す。
図中、符号10は空気圧縮機ユニット、11は該圧縮機
ユニット10からの圧縮空気をスチール殻2に送り込む
ための圧縮空気供給ライン、12は前記圧縮空気供給ラ
イン11に介在された制限オリフィス、13は同じく流
量計、14はスチール殻2の内圧Pを計測する圧力計、
15,16はスチール殻2の鋼板温度を計測する熱電対
、17.18.19はスチール殻2内温度を計測する熱
電対、20は温度表示計、21はスチール殻2の内圧を
維持するための水を貯留する水封タンク、22はスチー
ル殻の内圧を維持するための水封ライン、23は天板2
aの変位を監視するトランシットである。
次に、ドームコンクリート4打設中における上記システ
ムによるスチール殻2 (天板2a)の変位制御法につ
いて説明する。
まずスチール殻2の開口部(図示せず)を全て閉じて、
配管を含めた気密テストを実施する。
コンクリート打設中、ドームに作用する外部荷重を想定
し、それに相当する値を目標に、空気圧縮ユニッ)10
を運転して内圧Pを昇圧し始め、同時にドームコンクリ
ート4の打設を開始する。
ここでドームコンクリート4の打設要領は上記説明に従
って実施する。
打設中の内圧Pの管理は、前記トランシット23によっ
て、天板2aのレベル変化をみながら行い、内圧は飽く
まで参考値である。ドームコンクリート4の打設中およ
び硬化中、空気圧縮機ユニット10を連続運転してもよ
いし、間欠運転してもよい。連続運転の場合は、流量を
絞って運転する。
そして、ドームコンクリート4の打設中、内圧Pを加几
ているにも拘わらず天板2aのレベルが下方に変位しよ
うとする場合には、前記圧縮空気供給ラインllよりス
チール殻2内にさらに圧縮空気を送り込んでその内圧P
を上昇させ、天板2aのレベルを保つようにする。
また一方、ドームコンクリート4の打設中、コンクリー
ト重量が載置されるにも拘わらず温度上昇等により天板
2aが上方に変位しようとする場合には、前記水封タン
ク21内に貯留された水Wの液面を下げる。この液面の
下降は、ドレンライン24に設けられたバルブ25を解
放することによりなされる。前記液面を下げると、スチ
ール殻2内の保持圧力が下がるから、スチール殻2の内
圧Pはその液面レベルにつり合う圧力にまで降圧され、
かつその低い圧力が維持された状態となるわけである。
逆に、液面レベルを上げた場合には、スチール殻2内の
保持圧力は上昇し、内圧Pを高い値で保つことが可能と
なる。液面レベルを上げるには、水供給ライン26より
水封タンク21内に水Wを注水すればよい。
そして、これら上記の制御を行うに当たっては、前記熱
電対15〜19により検知されるスチール殻2内の温度
変動および天板2aの温度変動、さらには大気圧変動を
考慮して行う。
第2の方式 次に、内圧Pおよび天板2aの変位量の制御を行うシス
テムの第2の方式を第10図に示す。
この第2の方式と前記第1の方式との最大の相異点は、
天板2aの変位制御を自動化した点である。このシステ
ムにおいて、第7図に示したものと同じ構成要素のもの
には同符号を付してその説明を省略する。
空気圧縮機ユニット10からスチール殻2に至る圧縮空
気供給ライン11には、電磁開閉式の制御バルブ27が
介されている。また、スチール殻2の内圧を下げるため
の減圧ライン28にも、同様に電磁開閉式の制御バルブ
29が介されている。
さらに、天板2aの頂部には、該天板2aの変位を検出
するための変位計30が付設されている。
この変位計30には、作動範囲を自由に設定することの
できる上限スイッチ31と下限スイッチ32とがそれぞ
れ接続されている。そしてこれら上限・下限スイッチ3
1.32からの信号が、それぞれ信号ライン33.34
を介して前記制御バルブ27.29に送出されるように
なっている。その他の構成は上記第1方式と同様である
この第2の方式によるシステムでは、ドームコンクリー
ト4打設中における天板2aの変位が、前記変位計30
により自動的に検出される。そして、天板2aの変位量
が上限、値あるいは下限値に至った時点で、前記上限ス
イッチ31または下限スイッチ32が作動され、それぞ
れの状況に応じて、前記制御バルブ27.29に動作信
号が送出される。つまり、圧縮空気供給中において上限
スイッチ31が作動した場合には、圧縮空気供給ライン
11に設けられた制御バルブ27が閉じられ、また、圧
縮空気の供給が停止状態にありながらやはり上限スイッ
チ31が作動した場合には、減圧ライン28に設けられ
た制御バルブ29が開かれ、内圧Pが降下する。
このようにして、ドームコンクリート4の打設中、天板
2aの変位は自動的に許容範囲内に制御されるものとな
る。
以上の如く本実施例によれば、貯蔵タンクlのドーム屋
根1aを構築すべく天板2a上にドームコンクリート4
を打設するにあたり、まず天板2aの肩部Sを施工する
ので、ドームコンクリートの打設時に生ずるスチール殻
2の変位がこの肩部S1こ及ぼす影響を排除でき、この
肩部Sの品質を確保することができる。またこのように
、天板2aの肩部Sを先に固めることで、天板2aのス
パン(径)を実質的に小さ(することができ、後から打
設されるドームコンクリート4に対して、天板2aの強
度特性が向上されたものとなる。従って、続いて天板2
aセンター部に打設されるドームコンクIJ −ト4 
B打設時の天板2aの変形が小さくなり、このドームコ
ンクリート4Bの品質も確保されるものとなる。
さらに、外周部(肩部S)に続いて打設するドームコン
クリート4Bは、これを天板2aのセンター部より外周
に向ってリング状にかつ均等に打設するためさらにその
品質が保証されるものとなる。
これは、ドームコンクリート4打設時の天板2aの変位
量は、打設位置がドームのセンターに近い程大きくなる
ものであって、このようにドームコンクリート4Bをセ
ンター部から打設することにより、大きい変位を打設の
初期段階に発生させてしまうとともに、その変形により
生じるひずみを吸収することができるからである。また
、このようにリング状均等にコンクリートを打設するこ
とにより、天板2aに対する偏重荷重を防止して、ドー
ムコンクリート4のひび割れ防止上、さらに有利なもの
となる。
そしてさらに、ドームコンクリート4の打設の際、前記
スチール殻2の内圧を、ドームコンクリート4打設時に
生ずるスチール殻2(天板2a)の経時的変位に応じて
制御すれば、スチール殻2の変形を確実に防止し得る。
従って、本発明をこのように内圧制御を行いながら実施
した場合には、上述したドームコンクリート4の打設方
法による天板2aの変形抑制作用と相俟って、クラック
の発生等、これらスチ゛−ル殻2の変形に起因するドー
ムコンクリート4の品質低下を完全に防止することがで
きるものとなる。
なお、本実施例においては、スチール殻2の変位制御手
段として、上記2つの方式を説明したが、該制御手段と
しては上述のものに限定されず、要゛は、天板2aの上
下変位が予め定められた許容範囲を越えた場合に、その
変位を、スチール殻2の内圧Pを操作することにより前
記許容範囲内に戻すことのできるように構成されたシス
テムであればよい。さらに、この、スチール殻2の変位
制御法は、従来の圧搾空気サポート方式によるドーム状
コンクリート構造物の構築に適用してもよく、その場合
でも上記作用が発揮されるから、天板2aの過剰な変位
を抑制することにより、ドームコンクリートの品質向上
に貢献するものとなる。
なお、実施例においては本発明を、貯蔵タンクlのドー
ム屋根1aに適用した例を示したが、本発明はこれに限
定されるものではな(、従来工法により施工されていた
全てのドーム状コンクリート構造物に適用することがで
きることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したとおり、本発明によれば、ドーム状コンク
リート構造物を構築すべく天板上にドームコンクリート
を打設するにあたり、まず天板のアンカー部〜肩部を施
工するので、ドームコンクリートの打設時に生ずるスチ
ール殻の変位がこの肩部に及ぼす影響を排除でき、この
ドーム肩部の品質を確保することができる。またこのよ
うに、天板の肩部を先に固めることで、天板のスパンを
実質的に小さくして天板の強度特性を同上させ、後続し
て打設されるドームコンクリート打設時ノ天板の変形を
小さくシ、ドームコンクリートの品質を確保することが
できる。しかも、肩部に続いて打設するドームコンクリ
ートは、これを天板のセンター部より外周に向ってリン
グ状にかつ均等に打設するため、大きい変位を打設の初
期段階に発生させるとともにその変形により生じる応力
を吸収して打設されたコンクリートにひずみを生じさせ
ず、さらにその品質が保証されるものとなる上、このよ
うにドームコンクリートをリング状均等に打設すること
により、天板に対する偏荷重も防止して、ドームコンク
リートのひび割れ防止上さらに有利なものとなる。
また、請求項2に記載した発明によれば、ドー゛ムコン
クリート打設時に生ずるスチール殻の変形を確実に防止
し得、請求項1記載の発明によって得られる天板の変形
抑制作用と相俟って、クラックの発生等スチール殻の変
形に起因するドームコンクリートの品質低下を完全に防
止することができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明の一実施例を示したもので
、第1図〜第5図はそれぞれ、貯蔵タンクのドーム屋根
(ドーム状コンクリート構造物)の構築状況を工程順に
示した部分室断面図、第6図は同ドーム屋根の施工手順
を示した平面図、第7図は当実施例に係る貯蔵タンクの
完成状態を示す全体立話面図、第8図は同じく平面断面
図、第9図および第10図は請求項2記戦の発明に係る
変位制御システムのを示すもので第9図はその一実施例
による概略構成図、第10図は同じく他の実施例による
概略構成図、第11図は大気温度と天板の変位との関係
を示すグラフ、第12図は従来工法の一例を示すもので
貯蔵タンクの全体立話面図である。 第7図 第8図 ■・・・・・・貯蔵タンク、 1a・・・・・・ドーム屋根 (ドーム状コンクリート構造物)、 2・・・・・・スチール殻、   2a・・・・・・天
板、4・・・・・・ドームコンクリート、 7・・・・・・アンカー部、    S・・・・・・肩
部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ドーム形の天板を有し内部が密閉されてなるスチ
    ール殻の前記天板上面に、該天板を下型枠としてドーム
    コンクリートを打設することにより構築されるドーム状
    コンクリート構造物の構築方法であって、 前記スチール殻の内圧を大気圧以上に上昇させる工程と
    、前記天板の外周部にコンクリートを打設してアンカー
    部を形成する工程と、該アンカー部が形成された後、ド
    ームコンクリートを該アンカー部に連続させてリング状
    に打設することによりスチール殻の肩部を形成する工程
    と、該肩部が形成された後、ドームコンクリートを前記
    天板のセンター部から前記肩部に向ってリング状に打設
    する工程と、 を有することを特徴とするドーム状コンクリート構造物
    の構築方法。
  2. (2)請求項1項記載のドーム状コンクリート構造物の
    構築方法において、前記スチール殻の内圧を、前記ドー
    ムコンクリート打設時に生ずる該スチール殻の経時的変
    位に応じ制御することを特徴とするドーム状コンクリー
    ト構造物の構築方法。
JP28950388A 1988-11-16 1988-11-16 ドーム状コンクリート構造物の構築方法 Expired - Fee Related JP2662625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28950388A JP2662625B2 (ja) 1988-11-16 1988-11-16 ドーム状コンクリート構造物の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28950388A JP2662625B2 (ja) 1988-11-16 1988-11-16 ドーム状コンクリート構造物の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02136475A true JPH02136475A (ja) 1990-05-25
JP2662625B2 JP2662625B2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=17744115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28950388A Expired - Fee Related JP2662625B2 (ja) 1988-11-16 1988-11-16 ドーム状コンクリート構造物の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2662625B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097375A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Japan Servo Co Ltd ブラシレスdcモータの回転数検出装置
JP2011094379A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Ihi Corp 打設計画作成方法及び打設計画作成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007097375A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Japan Servo Co Ltd ブラシレスdcモータの回転数検出装置
JP2011094379A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Ihi Corp 打設計画作成方法及び打設計画作成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2662625B2 (ja) 1997-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2886664C (en) Method for constructing cylindrical tank
CN108005401B (zh) 一种既有框架结构隔震加固的柱的托换方法
CN105715068A (zh) 既有砖混结构隔震支座托换加固结构及其施工方法
JP3670213B2 (ja) 天然ガスの貯蔵設備
KR102110720B1 (ko) Frp패널을 이용한 콘크리트구조물 보강구조
IE57962B1 (en) Process for producing hollow structures such as conduits,silos or shelters
JPH02136475A (ja) ドーム状コンクリート構造物の構築方法
CN109610338B (zh) 一种悬索桥塔柱底口防漏浆施工方法
JPS6092565A (ja) 複合迫高カバ−
CN108517885B (zh) 一种高桩承台围堰及围堰施工方法
US5468089A (en) Buried storage tank with a single fluid-tight vessel for the confinement of a liquefied gas for example and arrangement of such storage tanks
CN113089777B (zh) 模块化环形混凝土不锈钢水箱及其施工方法
JP3293045B2 (ja) 鋼板とコンクリート体の複合構造貯槽とその構築法
US5748690A (en) Construction method of nuclear reactor reinforced concrete containment vessel and diaphragm floor structure of nuclear reactor reinforced concrete containment vessel
WO1998038392A1 (en) Method and diminution device of the strength structures vibrations
CN111456220A (zh) 一种用于地下室外墙的单面支模体系及应用方法
CN114319092B (zh) 连接装置、桥梁及连接装置的安装方法
JP2019100061A (ja) コンクリート壁を備えたタンクの施工方法
CN210421149U (zh) 一种陶粒混凝土结构件预制箱式变压器基础
KR102678225B1 (ko) 초저온 저장탱크의 내부탱크 상부보강링 구조
KR102448763B1 (ko) Lng 탱크의 루프 시공방법
CN113502921B (zh) 一种钢管混凝土拱肋的施工方法
JP6075004B2 (ja) 地上式低温タンクの施工方法
TW202332825A (zh) 三重殼儲槽之施工方法
JP3211193B2 (ja) 複合構造貯槽

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees