JPH02135029A - 木炭から成る植木鉢の製造方法 - Google Patents

木炭から成る植木鉢の製造方法

Info

Publication number
JPH02135029A
JPH02135029A JP28584288A JP28584288A JPH02135029A JP H02135029 A JPH02135029 A JP H02135029A JP 28584288 A JP28584288 A JP 28584288A JP 28584288 A JP28584288 A JP 28584288A JP H02135029 A JPH02135029 A JP H02135029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charcoal
flower pot
cement
flowerpot
granular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28584288A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Fujita
文夫 藤田
Ichiro Funayama
船山 一郎
Yoshinari Ohashi
大橋 吉成
Masayuki Ishikawa
正幸 石川
Kazumori Muroya
室屋 数盛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoritsu Yuki Co Ltd
Original Assignee
Kyoritsu Yuki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoritsu Yuki Co Ltd filed Critical Kyoritsu Yuki Co Ltd
Priority to JP28584288A priority Critical patent/JPH02135029A/ja
Publication of JPH02135029A publication Critical patent/JPH02135029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、木炭を主原料とした木炭から成る植木鉢の
製造方法に関する。
ここでいう“木炭”とは、例えば、85〜98%の炭素
を含有する多孔質固体製品であり、セルロース、木、泥
炭等の炭素質物質を空気不存在下において約500〜6
00℃で蒸し焼きして作ったものを指すこととする。
〔従来の技術〕
従来、植木鉢としては、陶器製、素焼き製、プラスチッ
ク製等いろいろな植木鉢が使用されている。陶器製の植
木鉢については、保水性がよく、重厚な感じの装飾性も
有している反面、製作も難しく高価で、重くて、割れ易
いという欠点を有している。また、素焼き製の植木鉢は
、保水性、透水性及び通気性があることにより植物の栽
培に適しているが、外観が悪く、室内で使用するには、
植木鉢カバー等で外側を覆う等しなければならないとい
う問題点がある。更に、プラスチック製の植木鉢は、種
々の形状に成型がし易く、装飾も容易で、軽くて、壊れ
難く且つ安価に製造できることにより比較的多く使用さ
れているが、保水性、通気性等が悪く、植物栽培には、
余り適さないという欠点がある。
ところで、最近の研究により、植物の栽培において木炭
の効用が注目されている。即ち、木炭は、多孔質で空気
を多く含み、保水性、透水性、通気性及び吸着性があり
、植物の水分、養分を保ち、弱アルカリ性で腐敗菌が繁
殖し難いという特性がある。この木炭の特性に注目し、
植物栽培において、木炭を施し、植物の成長を促進させ
ることが行われている。また、植物と一部微生物との共
生は、よく知られているところであるが、植物に木炭を
施したところ、植物共生菌(根粒菌、VA菌等)の有用
微生物が増殖したという研究報告もある。これは、木炭
が、高温で焼かれ無菌状態となっており、有機物が無い
ため腐生性の微生物が入っておらず、そのためこれを土
の中に入れると、他の微生物との競争に弱い共生微生物
が逃げこむための最適の環境となり、木炭が微生物のヘ
ットになるためと考えられている。しかしながら、植物
栽培に木炭を施すことが有効であるからといって、植物
を栽培する際に木炭を施すとしても最近では、木炭を日
常入手することは困難であり、また土壌の中に木炭を入
れ込む作業をしなければならず煩わしさがあると共に、
汚れたりする原因となる諸問題がある。
そこで、従来、上記諸問題を解決するために、例えば、
特開昭63−209522号公報に開示したような木炭
から成る植木鉢が提供されている。
該木炭から成る植木鉢は、保水性、透水性、通気性及び
吸着性を有し、種々の形状に成型し易く、軽くて、落と
しても壊れ難く、また共生微生物の増殖を助長し、植物
の成長を促進させ、外観も優れ、更に土壌中の腐敗ガス
の吸着及び脱臭効果もあり、環境等に対しても極めて好
ましいものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
前掲特開昭63−209522号公報に開示された上記
木炭から成る植木鉢は、粒状木炭をバインダにより互い
に硬化結合状態に成型したものであり、バインダとして
、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂等の熱可塑性樹脂、メ
ラミン、フェノール、ウレア系熱硬化性樹脂、エポキシ
ポリエステル系熱硬化性樹脂等の通常粒状物を固め硬化
成型するバインダが使用されることが、実施例として開
示されているものである。しかしながら、粒状木炭をセ
メントを用いて互いに硬化結合状態に成型した点につい
ては、積極的に開示されたものではない。
そこで、木炭をバインダによって互いに硬化結合状態に
成型する場合に、木炭の植物に与える上記効用を発揮さ
せ且つ確保しつつ、粒状木炭を互いに強固に固着して植
木鉢の形状を長期間維持しておくことができるかの課題
があった。
この発明の目的は、上記の課題を解決することであり、
粒状木炭をセメントによって互いに硬化結合状態に成形
し、それによって、木炭の植物に与える上記効用を低下
させることなく十分に発揮させ且つ確保しつつ、粒状木
炭を互いに強固に固着して長期間にわたって植木鉢の形
状を維持しておくことができ、植木鉢自体の保水性及び
透水性を向上させ、しかも通常酸性になり易い土壌に対
しても好都合のセメントによって粒状木炭を硬化結合し
た木炭から成る植木鉢の製造方法を提供することである
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するために、次のように
構成されている。即ち、この発明は、粒状木炭とセメン
トとを混合し、次いで前記粒状木炭を前記セメントによ
り硬化結合して成形したことを特徴とする木炭から成る
植木鉢の製造方法に関する。
また、前記粒状木炭と前記セメントとの混合比は40:
60〜80:20であることを特徴とするものである。
更に、前記粒状木炭の粒度は10〜100メッシュアン
ダーであることを特徴とするものである。
ヌは、前記粒状木炭の粒度より大きい粒度の粒状木炭か
ら成る表層体を少なくとt)内側部又は夕(側部に配置
したことを特徴とするものである。
更に、表面を合成樹脂塗料で被覆処理とたこと−を特徴
とするものである、 〔作用〕 この発明による木炭かδ1成、る植木鉢の製造方法は、
以上のように構成されており1次のよ・)な作用を有す
る。即ち、この木炭から成る植木鉢の製造方法は、粒状
木炭とセメントとを混合し4、次いで前記粒状木炭を前
記セメントにより硬化結合して成形したので、粉砕した
粒状木炭をセメントによって互いに極めて強固に硬化結
合することができると共に、植木鉢自体の内部に空隙が
形成され、木炭自体が有する特性と空隙とで−・層好ま
し、い植物栽培において植木鉢に求められる保水性、透
水性、通気性等の特性を提供できる。また、植木鉢自体
の強度を好ましい程度に確保でき且つ軽量な植木鉢を提
供でき、しかも植木鉢自体を種々の形状に極めて容易に
且つ安価に製作することができ、製造J稈においで七メ
゛/(と木炭とは取扱が簡単であり、製造そのものも容
易に行うことができる。
また、セメント自体は弱アルカリ性であり、植木鉢自体
ね二キまれでいる程度のセメントでは、植木鉢に入れる
上に対して少けとなり、該セメントが土に対1,7て中
和する機能を果たし、植物の成育に極めて有効に作用す
る。
〔実施例〕
以1ζ、図面を参照j7て、この発明による木炭から成
る植木鉢の製造方法の一実施例を説明する。
第1図においで、この木炭から成る植木鉢1は、通常よ
く使用される排水用底孔7を存する逆円錐台形状に成型
したものであり、木炭を粉砕した粒状木炭2をセメント
3で固めて硬化成型したものである。1、−こでは、植
木鉢1の形状を上記のように逆円錐台形状に形成し7て
いるが、植木鉢の形状については、何ら限定されるもの
でなく、例えば、四角形、三角形、円筒形等でもよく、
場合によっては、箱形のケースを例えば粒状木炭で成形
した仕切板で数区画に区切った形状のものでもよいこと
は勿論である。
この発明による木炭から成る植木鉢の製造方法の一実施
例を説明する。まず、第1図に示すような植木鉢1を製
造する場合について説明する。木炭を粒状に粉砕して粒
状木炭2を作る。この場合に、木炭の粒度は、10メッ
シュ〜1ooメッシュアンダーになるように粉砕する。
木炭の粒度を所定の粒度以下にする場合にば、該規定に
当てはまる各種のメソシュの篩で篩って木炭粒度を整え
る。場合によっては、10メツシュ〜100メッシュの
範囲以下の粒度を数種類混合して粒状木炭2を作ること
もできる。例えば、10〜1oメッシュアンダーの粒状
木炭2を約70%と、5oメッシュ以下の粒状木炭2を
約30%とを混合するように粒状木炭2を作ってもよい
。また、粒状木炭2の所定量及び該粒状木炭2に混合す
るセメント3の所定量を計量し、粒状木炭2とセメント
3とを混合する。この場合、粒状木炭2とセメント3と
の混合比は、40:60から80=20までの間の混合
比にすることが、好ましい植木鉢を製造することになる
。即ち、木炭の量がセメント3の量に比較して、多いと
木炭の効用が良好になるが、粒状木炭2の結合力が弱く
なり、植木鉢としての形状を維持するのが困難になる。
また、木炭の粒度が小さい程、またセメント3の量が多
い程、粒状木炭2の結合力が強くなるが、それらの程度
が過ぎると、植木鉢自体の保水性、透水性等の点から好
ましくないようになる。従って、上記の条件の範囲が好
ましい範囲となる。粒状木炭2とセメント3とを、上記
の割合で混合するが、植木鉢自体の強度を一層強固なも
のに成形する場合には、砂を混合しても良いことは勿論
である。
次いで、粒状木炭2とセメント3との混合物に対して、
該セメント3の硬化に適する水を加え、該混合物を混練
する。この場合に、加える水の量を少なくして硬化結合
状態を向上させるために、水を控え目にすることが好ま
しいが、その場合には減水剤を混合する。この混練物を
、植木鉢の成形型に流し込んで、植木鉢の形状に成形す
る。
成形型としては、プラスチック、石膏、ステンレススチ
ール等の材料から製作され、例えば、第5図に示すよう
に、成形雄型8と成形雌型10から構成することができ
る。成形雄型8は、逆円錐台形状の雄型本体9と該雄型
本体9の下面に突出した排水川底孔形成突出部13から
形成されている。また、成形雌型10は、成形雄型8が
植木鉢1の肉厚骨だけ隔置した状態に嵌合できる嵌合穴
14が形成され、且つ底部に成形雄型8の底孔形成突出
部13が嵌合する嵌合孔11が形成されている雌型本体
12から構成されている。また、この成形雌型10は、
植木鉢1の成形に当たっては嵌合孔11の大きさに対応
するサイズの逃がし孔16を備えた機台15に設置され
て使用すると、植木鉢の成形を容易に行うことができる
上記のように、形成された成形型を使用することができ
るが、植木鉢を成形するのに必要所定量の粒状木炭2と
セメント3との混練物を、成形雌型10に流し込み、次
いで、混線物が流し込まれている成形雌型10の嵌合穴
14に対して、矢印で示すように、成形雄型8を嵌合降
下させる。この場合に、成形された植木鉢を成形型から
離脱させ易いようにするため、成形雌型10及び成形雄
型8に離型剤を塗布しておくことが好ましい。成形雄型
8に設けた排水川底孔形成突出部13の長さは、植木鉢
自体の肉厚が出せるように、成形雌型10に形成した嵌
合孔11の長さより長く形成されているので、成形雌型
10に対して成形雄型8を嵌合降下させる工程は、何ら
支障なく所定の位置まで降下させることができ、植木鉢
1自体の肉厚を確保することができる。
粒状木炭2とセメント3との混練物を流し込んだ成形雌
型10に、成形雄型8を降下嵌合した状態で、所定時間
、例えば、5〜12時間放置し、セメント3の硬化反応
後に、成形雄型8を離脱し、成形雌型10から成形され
た植木鉢1を取り出す。
このように硬化結合された植木鉢1を水に浸漬して、所
定時間放置して、セメントの水中養生を行って植木鉢1
を完成する。場合によっては、空中養生、或いは連結硬
化養生を行ってもよいことは勿論である。
なお、図示していないが、成形型を第5図に示すように
1個の植木鉢を成形する型としてでなく、複数個の植木
鉢を同時に成形するように構成することも可能である。
例えば、1つの型に複数個の嵌合穴を形成して複数個の
成形雌型を連続して構成し、該複数個の成形雌型に対応
する数の雄型本体を同様に1つの型に形成した複数個の
成形雄型を形成することによって、複数個の植木鉢を同
時に成形する成形型が提供できる。
第2図において、この発明による木炭から成る植木鉢の
製造方法によって製作した別の例が示されている。この
植木鉢1は、内側に粒度10メッシュ〜100メツシュ
アンダーの粒状木炭から形成された植木鉢本体4が配置
され、該植木鉢本体4の外側に粒度より大きい粒度5メ
ツシュ〜10メッシュの粒状木炭から形成された表層体
が配置して構成されている。この植木鉢の製造工程は、
例えば、最初に、粒度の大きい粒状木炭とセメントとの
混線物によって植木鉢の表層体となる外側部分6を一旦
成形し、ある程度粒状木炭とセメントとが硬化した時に
、成形雄型を離脱し、次いで、ある程度硬化した上記混
練物内に粒度の小さい粒状木炭とセメントとの混練物を
流し込み、次いで上記成形雄型より所定量僅かに小さい
成形雄型を降下嵌合して、上記同様に成形することによ
って完成品を得ることができる。
第3図において、この発明による木炭から成る植木鉢の
製造方法によって製作した更に別の例が示されている。
この植木鉢1は、第2図に示した植木鉢と比較して粒状
木炭の粒度が内側と外側で逆になっている以外は同一の
ものである。即ち、該植木鉢1は、外側に粒度10メツ
シュ〜100メツシュアンダーの粒状木炭から形成され
た植木鉢本体4が配置され、該植木鉢本体4の内側に粒
度より大きい粒度5メッシュ〜10メッシュの粒状木炭
から形成された植木鉢の表層体となる内側部分5が配置
して構成されている。
第4図において、この発明による木炭から成る植木鉢の
製造方法によって製作した他の例が示されている。この
植木鉢1は、中心部に粒度10メソシブ、〜100メソ
シュアンダーの粒状木炭から形成された植木鉢本体4が
配置され、外側により大きい粒度5メッシュ〜10メッ
シュの粒状木炭から形成された表層体である外側部分6
と内側により大きい粒度5メッシュ〜10メッシュの粒
状木炭から形成された表層体である内側部分5が配置さ
れたものである。該植木鉢の製造工程は、第2図に示し
た植木鉢の製造工程を繰り返せば達成できるものである
更に、図示していないが、木炭から成る植木鉢に対して
、保水性及び透水性を調整するため、植木鉢1の表面に
、合成樹脂塗料で被覆処理することもできることは勿論
である。
この発明による木炭から成る植木鉢の製造方法は、上記
のよ・うにして植木鉢を製作することができるが、上記
の製造方法によって得られた植木鉢の特性の一例を次に
示す。
特性−1 水セメント比 200% 植木鉢成形後、2週間経過した時の測定値、植木鉢を構
成する試料の板の厚さ:8〜9II11植木鉢を構成す
る試料の板の直径:35mm曲げ強さの測定は、上記資
料の円形板の両端を支持部材で支持し、中央部に荷重を
掛けて測定した。曲げ強さの測定値は試料の板材の破壊
時の荷重である。
特性−2 上記特性−1の木炭のうち、粒状木炭の粒度20〜30
メッシュ以下の鉢の吸水率と乾燥状況を第6図に示す。
第6図に示すグラフより、この発明により得た植木鉢1
ば、従来の素焼鉢に比較して、吸水率が数倍で有り且つ
保水性が高いことが分かる。また、この木炭から成る植
木鉢と素焼鉢については、播種時及び発芽時において、
同量の水やりでは、素焼鉢の方が土が乾燥し、発芽が遅
れる(川向がある。
特性−3 水セメント比:94% 減水剤   :1.9%(マイティ150)木炭粒度 
 :100メツシュアンダー植木鉢厚さ :10〜11
龍 測定は、植木鉢の成形後、3週間経過した時である。
5〜7 mmのものが、2525−4oであり、見掛け
の比重は、1.9〜2.0  であった。
特性−4 透水性及び通気性が良く、内部の土の乾燥が早くて不都
合の場合には、合成樹脂塗料で透水性及び通気性を調整
した。
合成樹脂塗料で処理した際の透水性の変化は、次のよう
な結果を得た。
合成樹脂塗料として、浸透型シラン系防水材のトスバリ
ア100 (東芝シリコーン)を使用した。
植木鉢を構成する試料について、 木炭、セメント比: 1 水セメント比  :200% 木炭粒度    :60メソシュアンダー大きさ   
  : 4cmX 4cmX 7 as塗布量    
 ’6g/100c己 透水量−未塗布 : 14g/24hr cm2cm塗
布  :  0.6g/24hr cm2cm(以下、
この頁余白) なお、市販の素焼鉢の曲げ強さは、試料の厚さまた、上
記トスバリア100の塗布量と吸水率の関係を、次の表
に示す。
なお、市販の素焼鉢の吸水率は、6〜10%であった。
〔発明の効果〕
この発明による木炭から成る植木鉢の製造方法は、上記
のように構成されており、次のような効果を有する。即
ち、この木炭から成る植木鉢の製造方法は、粒状木炭と
セメントとを混合し、次いで前記粒状木炭を前記セメン
トにより硬化結合して成形したので、粉砕した粒状木炭
をセメントによって互いに極めて強固に硬化結合するこ
とができ、且つ植木鉢自体の強度を好ましい程度に確保
でき且つ軽量な植木鉢を提供でき、しかも植木鉢自体を
種々の形状に極めて容易に且つ安価に製作することがで
き、製造工程においてセメントと木炭とは取り扱いが簡
単であり、製造そのものも容易に行うことができる。即
ち、この木炭から成る植木鉢は、従来の素焼鉢が製造工
程で焼成を必要としたが、該焼成工程を全く必要とせず
、単に混練したものを養生し乾燥するだけで完成品を得
ることができ、製造コストを大幅に低減できる。しかも
、この植木鉢の素材は、木炭とセメントであり、容易に
入手できると共に材料コストも低減できる。また、木炭
は軽量なため、完成品の植木鉢自体の重さも軽くなり、
従来の素焼鉢に比較して約60%であり、しかも、植木
鉢としての強度も十分に確保することができ、持ち運び
及び取り扱いが極めて容易である。また、セメント自体
は弱アルカリ性であり、植木鉢自体に含まれている程度
のセメントでは、植木鉢に入れる土に対して少量となり
、該セメントが土に対して中和する機能を果たし、植物
の成育にとっても極めて有効に作用する。
また、粒状木炭とセメントとの混合比は4o:60〜8
0 : 20であるので、前記粒状木炭の結合状態を良
好にし、植木鉢の強度を適度に確保できると共に、木炭
の効用を十分に発揮させることができる。
更に、前記粒状木炭の粒度は10〜100メツシュアン
ダーであるので、前記セメントとの結合状態を極めて強
固なものにでき、製造、取り扱いが容易である。
或いは、前記粒状木炭の粒度より大きい粒度5メツシュ
〜10メッシュの粒状木炭から成る表層体を少なくとも
内側部又は外側部に配置したので、外面に晒される面或
いは植物の根が直接触れる面が木炭面が多くなり、木炭
の効用をより一層十分に発揮させることができる。
また、木炭を含有した植木鉢を製作することによって、
木炭が植物に対して有している特性を発揮させることが
できる。即ち、木炭そのものは多孔質であり、植物栽培
において植木鉢に求められる保水性、透水性、通気性等
を有し、木炭中には、植物に必要な微量成分であるカリ
ウム、リン等のミネラル即ち灰分が含まれていること等
により、植物の発育成長にとって最適の条件を有するこ
ととなり、更に内部に空隙が形成されているため、−層
保水性が向上し、−層通気性がよく有効に植物に対して
作用することができる。しかも植物の有害分泌物を吸着
し、更に植物の生長に大きく働(共生微生物の増殖にと
って最適環境を作り出すという優れた効果を有する。更
に、木炭が有する吸着性、脱臭性等により、肥料等の好
ましくない臭い、植木鉢を置いた周囲の悪臭等を脱臭す
ることができる。更に、植物の根は植木鉢の内側に繁茂
する性質があるが、植木鉢そのものが木炭質によって構
成されているので、植物の根に対して木炭が有効に作用
できる。
また、木炭から成る植木鉢の表面を合成樹脂塗料で被覆
処理することによって、植木鉢の保水性及び透水性を簡
単に調整することができ、更に、放水性等を抑え、外面
に模様等を形成させることもでき、外観を好みに応じて
良好にすることもできる。
更に、木炭の吸着性、脱臭性等の特性により、肥*」等
の好ましくない臭い、植木鉢を置いた周囲の悪臭、不快
臭、たばこ等の煙等を脱臭、吸着することができ、植木
鉢としての機能の他に、空気を浄化する機能をも有する
という種々の優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による木炭から成る植木鉢の製造方法
によって製造した植木鉢の一例を示す断面図、第2図は
植木鉢の別の例を示す断面図、第3図は植木鉢の更に別
の例を示す断面図、及び第4図は植木鉢の他の例を示す
断面図、第5図はこの発明による木炭から成る植木鉢の
製造方法を達成するための成形型の一例を示す概略図、
及び第6図はこの発明による木炭から成る植木鉢の製造
方法で製作した植木鉢と素焼鉢との吸水率の比較を示す
グラフである。 1− 木炭から成る植木鉢、2−−−−一粒状木炭、3
−−一一−セメント、4−−−植木鉢本体、5−−−−
−−内側部分(表層体)、6−−−−外側部分(表層体
)、8成形雄型、10−−−−−成形雌型、15機台。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒状木炭とセメントとを混合し、次いで前記粒状
    木炭を前記セメントにより硬化結合して成形したことを
    特徴とする木炭から成る植木鉢の製造方法。
  2. (2)粒状木炭とセメントとの混合比は40:60〜8
    0:20であることを特徴とする請求項1に記載の木炭
    から成る植木鉢の製造方法。
  3. (3)前記粒状木炭の粒度は10〜100メッシュアン
    ダーであることを特徴とする請求項1に記載の木炭から
    成る植木鉢の製造方法。
  4. (4)前記粒状木炭の粒度より大きい粒度5メッシュ〜
    10メッシュの粒状木炭から成る表層体を少なくとも内
    側部又は外側部に配置したことを特徴とする請求項3に
    記載の木炭から成る植木鉢の製造方法。
  5. (5)表面を合成樹脂塗料で被覆処理したことを特徴と
    する請求項1又は4に記載の木炭から成る植木鉢の製造
    方法。
JP28584288A 1988-11-14 1988-11-14 木炭から成る植木鉢の製造方法 Pending JPH02135029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28584288A JPH02135029A (ja) 1988-11-14 1988-11-14 木炭から成る植木鉢の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28584288A JPH02135029A (ja) 1988-11-14 1988-11-14 木炭から成る植木鉢の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02135029A true JPH02135029A (ja) 1990-05-23

Family

ID=17696786

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28584288A Pending JPH02135029A (ja) 1988-11-14 1988-11-14 木炭から成る植木鉢の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02135029A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07143822A (ja) * 1991-11-29 1995-06-06 Katsuo Uchida 装飾用鉢類及びその製造方法ならびにその製造に用いる基本型の成形方法
US8584399B2 (en) * 2005-10-26 2013-11-19 Ames True Temper, Inc. Hybrid polyurethane planters and method of forming thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07143822A (ja) * 1991-11-29 1995-06-06 Katsuo Uchida 装飾用鉢類及びその製造方法ならびにその製造に用いる基本型の成形方法
JP2525303B2 (ja) * 1991-11-29 1996-08-21 勝男 内田 装飾用鉢類及びその製造方法
US8584399B2 (en) * 2005-10-26 2013-11-19 Ames True Temper, Inc. Hybrid polyurethane planters and method of forming thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105706871B (zh) 一种含生物质活性炭种植海绵状基质及其制备方法
CN1292364A (zh) 有空囊多细孔烧结粘土块及其制作工艺及用途
JPH02135029A (ja) 木炭から成る植木鉢の製造方法
US20080141746A1 (en) Shape-permanent growing medium and a process for the manufacture thereof
JP3865700B2 (ja) 緑化用培地
JP5951952B2 (ja) 保水性団粒体
JP3148333U (ja) 園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒
JP3024872B2 (ja) 植物緑化体
JPS63209522A (ja) 木炭から成る植木鉢
JP2002084877A (ja) 人工ゼオライト混合園芸用培養土
KR20160019593A (ko) 식생기반재 조성물 및 이를 이용한 식생기반재의 제조방법
KR101896779B1 (ko) 야생화 용토 및 이의 제조방법
JP4649361B2 (ja) 産業廃液を活用した複合材料、産業廃液の固液分離方法、並びに産業廃液の保存方法
KR102675389B1 (ko) 식재 타일 제조 방법
KR101477062B1 (ko) 화분 및 화분 제조방법
KR100996605B1 (ko) 황토볼 블록을 사용한 잘피 이식방법
KR101418739B1 (ko) 이끼를 포함한 비탈면 녹화용 혼합토양
JP2004113102A (ja) 栽培容器等の成形物
JP4111488B2 (ja) 人工土壌
JP4699771B2 (ja) 機械定植用育苗培土
WO2010061485A1 (ja) 園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒及びその製造方法
JP3075172U (ja) 木炭ペレット及び木炭ペレット製品
JP2005160465A (ja) 植物生育用容器
KR100370837B1 (ko) 목질배지가충진된초화및엽채류목분재배용기와양액재배용고형배지
JP4838966B2 (ja) 顆粒状粘土焼成物の製造方法