JP3148333U - 園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒 - Google Patents
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Abstract
【課題】庭木の周りや植木鉢などの表面に置く園芸装飾用として最適な多孔質セラミックス顆粒を提供する。【解決手段】粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなるコア部と、第二粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなり、コア部を被覆する、コア部より嵩比重が大きくかつコア部より吸水率の少ない被覆層と、を有することを特徴とする。【選択図】図1
Description
本考案は、庭木の周りや植木鉢などの表面に置く園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒に関するものである。
家庭の或いは公共の庭園や公園、緑地、レジャー施設のグラウンド、ゴルフ場などの場所の土壌表面の装飾用に従来から様々な製品が用いられている。このような製品は庭木の周りや植木鉢など表面に置くことによって次のような効果を期待されている。(1)土を覆って、土埃などが周りを汚すことを防ぐ。(2)見た目がきれいで装飾的効果を発揮する。(3)水分を内蔵し、土の乾燥を防ぐ。
従来から、上記目的に(a)木片、(b)天然の小石、(c)軽石、発泡した火山岩、発泡させたパーライト等が用いられている。また必ずしも上記目的のためだけではないが、顆粒状で吸湿性のある人工的な製品として以下のような製品が開示されている。
(d)人工のガラス発泡体:例えば、PCT WO 2007/094803 A2, WO 2008/060648 A2, WO 03/038024 A1 などで知られるガラス発泡体。Growstone という商品名で知られている。(e)人工の多孔質セラミックス:例えば、PCT WO 91/15109, WO 85/04862 A1, WO 91/15109 A1 などで知られている多孔質セラミックス。(f)人工の多孔質セラミックスであって、特に軽量建築材料として利用される顆粒物:例えば、WO 1998/15349 などで知られる多孔体はLECAという商品名で知られている顆粒体である。
国際公開第2007/94803号パンフレット
国際公開第2008/60648号パンフレット
国際公開第03/38024号パンフレット
国際公開第91/15109号パンフレット
国際公開第85/4862号パンフレット
国際公開第98/15349号パンフレット
園芸装飾用の顆粒として、上記目的にかなうためには、取り扱いのしやすい大きさ及び重さであり、適度の強度を持ち、見た目がきれいであり、水分を内蔵できるように多孔質であり、また、簡単に乾燥せず、さらに、汚れても容易に汚れが取れることが望まれる。
この観点からすると、上記(a)に記載の木片には、しばらく使うと汚れて、汚れが取りにくくなる、また見た目がきれいな色のものがない、さらに軽いので植木鉢の周りに飛散しやすく、屋外では、風で飛ばされることもある等の問題点がある。
上記(b)に記載の天然の小石には、比重が2g/cm3以上あって重い、またその色が白や灰色等に限定される、さらに吸水性が無く、湿度を保つ機能は少ないという問題点がある。
上記(c)に記載の軽石などには、表面にミリメートル単位のかなり大きな穴が無数に開いており、表面が滑らかでないので、一旦土がつくと汚れが落ちない、また色も白や黒に限定されて、美観上優れないという問題点がある。
上記(d)及び引用文献1〜3に記載のガラス発泡体には、上記の(c)と同様に、表面にミリメートル単位のかなり大きな穴が無数に開いており、表面が滑らかでないので、一旦土がつくと汚れが落ちないという問題点がある。
上記(e)及び引用文献4〜5に記載の多孔質セラミックスには、やはり、表面に肉眼で見えるかなり大きな穴が無数に開いており、表面が滑らかでないので、一旦土がつくと汚れが落ちない、また強度も小さく使用しているうちに粉末になっていくという問題点がある。
上記(f)及び引用文献6に記載の多孔質セラミックスには、十分な強度を持つ顆粒体であるが、表面は凹凸が多く、肉眼で見える気孔も存在し、汚れると洗うことが容易には出来ない、また比重が0.3−0.6g/cm3と軽すぎるという問題点がある。
本考案は、このような事情に鑑みてなされたものであり、上記した園芸装飾用に適した多孔質セラミックス顆粒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案者らは鋭意研究を重ねた結果、この多孔質セラミックス顆粒を、粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスとし、またこの顆粒に被覆層を設け、その被覆層を、内部より緻密で吸水率を少なくすることによって、外観、乾燥等において上記目的にあう多孔質セラミックス顆粒が得られることを見いだし、本考案を完成するに至った。
すなわち本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなるコア部と、第二粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなり、該コア部を被覆する、該コア部より嵩比重が大きくかつ該コア部より吸水率の少ない被覆層と、を有することを特徴とする。
上記構成によれば、被覆層はコア部よりも嵩比重が大きく、吸水率が小さいため、コア部より大きな空孔や亀裂が少ないものとなる。そのため一旦吸水した水分がコア部に保水され、被覆層からゆっくり放出されることになる。また被覆層はコア部より緻密となるため、汚れが付きにくくなり、またコア部より洗いやすい。
またコア部及び被覆層は粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなる。そのため園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒として十分な強度を有する。
上記コア部は、その嵩比重が0.8−1.8g/cm3、その吸水率が20−65%であり、かつ上記被覆層は、その厚さが平均0.1から1mmであり、その嵩比重が1.8−2.3g/cm3であり、その吸水率が5−20%であることが好ましい。
上記コア部は、その嵩比重がさらに1.0−1.5g/cm3であることがより好ましい。上記多孔質セラミックス顆粒の大部分を占めるコア部の嵩比重が大きいと多孔質セラミックス顆粒が重く取り扱い難くなる。また軽すぎると顆粒が風で動いたり、植木鉢などを動かした時にこぼれやすくなる。また嵩比重が大きいと吸水率が小さくなるため、所定の吸水率とするためには嵩比重が所定の大きさより小さくなければならない。そのため嵩比重は上記範囲が好ましい。
また上記コア部は、その吸水率がさらに30−55%であることがより好ましい。吸水率が小さすぎては湿度を保つ効果が小さくなる。また吸水率が大きすぎると、コア部の空孔が大きくなり、コア部の表面に被覆層を均一に被覆しにくくなる。またコア部の空孔が大きくなると顆粒全体の強度が小さくなる。そのためコア部の吸水率は上記範囲が好ましい。
上記被覆層はコア部を被覆する。被覆層をコア部に全く均一に付与することは難しいが、コア部には被覆層がない部分を生じさせない。そのためにも上記被覆層は、少なくともその厚みが平均で0.1mm以上あることが好ましい。また被覆層はその厚みが平均で1mm以下あれば十分効果が得られる。
また上記被覆層は、その嵩比重がさらに1.9−2.2g/cm3であることがより好ましい。このような範囲にすることにより、被覆層は、緻密な構造となり、水は通すが汚れが付きにくくなる。また上記被覆層は、その吸水率が7−15%であることがより好ましい。吸水率が20%より大きいと空孔が大きくなることになり、汚れが付きやすくなる。また吸水率が5%より小さいと水を吸収しにくくなる。
さらに上記多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが直径2−30mmであることが好ましい。
その形状が球形であることによって、その表面に付いた汚れが取りやすい。またその大きさは5−20mmであるとさらに好ましい。この顆粒は園芸装飾用の顆粒であり、その大きさがあまり小さいと植木鉢などに設置する手間が面倒であり、また顆粒に付いた汚れをとりさりにくい。またその大きさが大きすぎると美観的に好ましくない。
また園芸に用いる植木鉢等はテラコッタ色であることが多いので、上記被覆層は、テラコッタ色や明るい土の色であることが好ましい。
本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、コア部は、その嵩比重が1.2−1.7g/cm3であり、その吸水率が21.2−48.6%であり、被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.45mmであり、その嵩比重が2.1g/cm3であり、その吸水率が9%であるとしてもよい。
また本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径5−7mmであり、コア部は、その嵩比重が1.55g/cm3であり、その吸水率が27%であり、被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.4mmであり、その嵩比重が2.0g/cm3であり、その吸水率が12%であるとしてもよい。
また本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、コア部は、その嵩比重が1.5g/cm3であり、その吸水率が30.5%であり、被覆層は、その色が赤みが強いテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.5mmであり、その嵩比重が2.15g/cm3であり、その吸水率が7.5%であるとしてもよい。
さらに本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、水とを混合・混練して混合物とし、得られた混合物を押し出し機から押し出して棒状に成形し、押し出された棒状の混合物を切断し、球形に成形して顆粒状成形物とし、得られた顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、第二粘土含有無機粉末を付与された顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られることを特徴とする。
また本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、を混合して混合粉末とし、混合粉末を機械的に回転する傾いた皿状あるいは容器状の造粒装置に入れ、水を噴霧しながら造粒装置を回転させて混合粉末を球形に成形して顆粒状成形物とし、顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、第二粘土含有無機粉末を付与された顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られることを特徴とする。
上記のようにして得られる多孔質セラミックス顆粒とすることによって、園芸装飾用に適した多孔質セラミックス顆粒となる。
上記第二粘土含有無機粉末は、焼成後テラコッタ色を呈する粘土を含んでも良いし、酸化物顔料を含有してもよい。これにより被覆層の色をテラコッタ色などの園芸装飾用に適した任意の色に設定することができる。
本考案の多孔質セラミックス顆粒によれば、庭木の周りや植木鉢などの表面に置く園芸装飾用に最適な顆粒とすることができる。
本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、コア部と、コア部を被覆する被覆層とからなる。
コア部は、粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなる。粘土含有組成物は、焼成してセラミックスとなる粘土を含有していればよい。また多孔質とするために、粘土含有組成物は、気孔形成材として高分子粉末、有機質繊維、炭素粉末等の有機物を含有していても良い。
粘土は、天然産出の粘土をそのまま、または人工的に組成を調整した粘土を用いることが出来る。一般的な粘土の化学成分は、シリカ、アルミナ、酸化鉄、有機物、水などで、その他にもFe、Ti、Mg、Ca、Na、K等が化合物として含まれる。
上記粘土は、有機物粉末と混合・混練し、成形することが出来る成形性を有し、又800℃以上の温度で焼成した際に所定の強度を得られるものであれば特に限定されない。
また上記粘土として焼成後にテラコッタ色を呈する粘土を用いることも出来る。テラコッタ色とは、茶色がかったオレンジ色或いは赤褐色を指す。焼成後にテラコッタ色を呈する粘土とは、概して鉄、石灰の含有量が多いものを指す。
また有機物は、焼成時に完全に焼失し、空孔を形成出来るものであれば特に限定されない。例えば、小片、粒状、粉末状の木片、籾殻、おがくず、わら、サトウキビ残渣等の農業廃棄物などが使用できる。
また粘土含有組成物は、砂(主成分はSiO2)、フライアッシュ、スラグ、アルミナ、マイカ、珪藻土、雲母、岩石粉末(シラス、抗火石など)、玄武岩、長石、珪灰石、ボーキサイト、セピオライト等を含有していても良い。
また上記多孔質について、多孔質の微細な構造、例えば、空孔の形状や大きさ等は特に限定されない。多孔質セラミックス顆粒は水分を含有できるように多孔体であればよく、その特性は吸水率で規定されるので、空孔の形状や大きさは任意でよい。
上記コア部は、上記多孔質セラミックス顆粒の大部分を占めることが好ましい。その場合多孔質セラミックス顆粒の全体の嵩比重及び吸水率は、コア部に依存する。そのため、園芸装飾用に必要な嵩比重及び吸水率を、コア部で有するようにすればよい。
この時、コア部は、その嵩比重が0.8−1.8g/cm3であることが好ましく、1.0−1.5g/cm3であることがより好ましく、またその吸水率が20−65%であることが好ましく、30−55%であることがより好ましい。
上記コア部の嵩比重は、被覆層を除いたコア部のみを水中に浸し、これを煮沸してコア部内の空孔に水を十分に浸漬させた後、通常のセラミックスの嵩比重の測定法(JIS R1634 ファインセラミックスの焼結密度・開気孔率の測定方法)に準拠して測定することによって求められる。
また上記吸水率は、被覆層を除いたコア部のみを水に十分浸漬して増加した質量から以下の式で求めることが出来る。
吸水率(%)=100×(水を吸水した後の質量(Ww)−乾燥質量(Wd))÷Wd
被覆層は、第二粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなり、コア部より嵩比重が大きくかつコア部より吸水率が少ない。
被覆層は、第二粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなり、コア部より嵩比重が大きくかつコア部より吸水率が少ない。
第二粘土含有組成物は、上記した粘土含有組成物と同様のものである。焼成した時に被覆層が、コア部より嵩比重が大きくかつコア部より吸水率が少なくなるような粘土含有組成物を用いればよい。
被覆層は、その嵩比重が内部のコア部よりも大きく、その吸水率がコア部より少ないことによって、コア部より大きな空孔や亀裂が少なく緻密な構造を有する。コア部より緻密な被覆層がコア部に被覆されていることによって、コア部に保水した水分を保持しやすく、また被覆層の表面がコア部よりなめらかとなり汚れが付いても取りやすくなる。
この時、被覆層は、その厚さが平均0.1から1mmであることが好ましく、その嵩比重が1.8−2.3g/cm3であることが好ましく、1.9−2.2g/cm3であることがより好ましく、その吸水率が5−20%であることが好ましく、7−15%であることがより好ましい。
上記被覆層の嵩比重及び吸水率は、被覆層が薄い層であるため、その被覆層の厚みのままで嵩比重及び吸水率を正確に測定することは難しい。そのため被覆層と同じ材料を、被覆層を形成するのと同じ方法で2−3mm以上の厚さに形成し、その厚い層を機械的に切り出したものを測定する。従って上記被覆層の好ましい嵩比重及び吸水率の値は、その厚い層の嵩比重及び吸水率を通常のセラミックスの嵩比重及び吸水率の測定方法に準じて測定した値である。
このような上記多孔質セラミックス顆粒はその形状を特に限定するものではない。ただし取り扱いにおいてけがをしにくいように鋭い角のない形状が好ましい。従って上記多孔質セラミックス顆粒はその形状がほぼ球形であることが好ましい。また多孔質セラミックス顆粒は、その大きさも特に限定されず、園芸装飾用に適した大きさとすればよい。例えば直径2−30mm、更に好ましくは直径5−20mmとすることが出来る。
また被覆層は、その色を特に限定するものではない。被覆層は、園芸装飾用に適した色を有すれば良く、被覆層の原料に、酸化物顔料を混ぜたり、色調の異なる粘土を用いることによって容易に被覆層の色を設定することが出来る。
例えば園芸用の植木鉢によく使用されるテラコッタ色としても良い。
本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、コア部は、その嵩比重が1.2−1.7g/cm3であり、その吸水率が21.2−48.6%であり、被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.45mmであり、その嵩比重が2.1g/cm3であり、その吸水率が9%であるとしてもよい。
上記顆粒は、顆粒の粒径が大きく、被覆層の吸水率が9%と小さく、顆粒表面がなめらかであるので屋外の植木の周囲に装飾用として置くのに用いると良い。
また本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径5−7mmであり、コア部は、その嵩比重が1.55g/cm3であり、その吸水率が27%であり、被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.4mmであり、その嵩比重が2.0g/cm3であり、その吸水率が12%であるとしてもよい。
上記顆粒は粒径が小さいので、直径が例えば10cm以下の植木鉢の装飾用に最適である。
また本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、コア部は、その嵩比重が1.5g/cm3であり、その吸水率が30.5%であり、被覆層は、その色が赤みが強いテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.5mmであり、その嵩比重が2.15g/cm3であり、その吸水率が7.5%であるとしてもよい。
上記顆粒は、被覆層の吸水率が7.5%と小さい。これは被覆層の気孔が少なく小さいことを意味し、そのためこの顆粒を用いると植木鉢の表面が乾きにくい。従ってこの顆粒は、特に屋内用の植木鉢の保湿用に適する。またこの顆粒の色の赤みが強いテラコッタ色は、落ち着いた雰囲気を出すのに適している。
本考案の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒は、以下のようにして作成される多孔質セラミックス顆粒である。
本考案の多孔質セラミックス顆粒は、粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、水とを混合・混練して混合物とし、得られた混合物を押し出し機から押し出して棒状に成形し、押し出された棒状の混合物を切断し、球形に成形して顆粒状成形物とし、得られた顆粒状成形物の外周に乾燥した第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、第二粘土含有無機粉末を付与された顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られる。
粘土含有無機粉末には、天然産出の粘土をそのまま、または人工的に組成を調整した粘土を用いることが出来る。また、粘土含有無機粉末は、砂(主成分はSiO2)フライアッシュ、スラグ、アルミナ、マイカ、珪藻土、雲母、岩石粉末(シラス、抗火石など)、玄武岩、長石、珪灰石、ボーキサイト、セピオライト等を含有することも出来る。
粘土含有無機粉末は、その大きさが、最大で粒径0.5mm以下、かつ平均粒径20ミクロン以下であることが好ましい。平均粒径が大きすぎると、粘土含有無機粉末と有機物とを混合・混練した混合物の保形性が劣る。
有機粉末は、焼成時に完全に焼失し、空孔を形成出来るものであれば特に限定されない。例えば、小片、粒状、粉末状の木片、籾殻、おがくず、わら、サトウキビ残渣等の農業廃棄物などが使用できる。
有機粉末は、その大きさが、最大1mm以下、平均粒径0.3mm以下であることが好ましい。有機粉末の大きさを制御することによって形成する空孔の大きさを規定できる。有機粉末が大きすぎると、形成される空孔の大きさが大きくなり、嵩比重が既定値内であっても顆粒が取り扱い中に割れる恐れがある。
混合、混練の方法は、特に限定されない。一般的に用いられる混練機を用いて混合すればよい。
切断された棒状の混合物を球形に成形する方法は、特に限定されず、混合物を回転させたり、振動させたりして球形に出来る方法であれば何でも用いることが出来る。例えば振動板の上に混合物を置いて混合物を振動させて球形にしても良い。また2枚のほぼ平行な板の間に切断された混合物を置いて、上下の板を相対的に回転させることによって混合物を球形にすることも出来る。
表面に付与する第二粘土含有無機粉末には、上記粘土含有無機粉末と同様のものを用いることが出来る。またその際、第二粘土含有無機粉末を上記粘土含有無機粉末と全く同じものを用いても良いし、上記粘土含有無機粉末よりも焼成後に緻密な構造となるような成分を含んでも良い。
また表面に付与する第二粘土含有無機粉末によって顆粒の色が決まる。そのため、焼成後にテラコッタ色を呈する酸化鉄を2−3質量%以上含む粘土を用いることが好ましい。テラコッタ色は、橙色から赤褐色まで様々な色合いがある。その色合いは天然の粘土に含有される酸化鉄の量によっても変化するため、必要に応じ、天然の粘土に酸化鉄を更に添加しても良い。
第二粘土含有無機粉末は、その大きさが最大で粒径0.3mm以下とすることが好ましい。最大の粒径を0.3mm以下とすることにより、焼成後になめらかな表面の顆粒が得られる。
第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付ける方法は、特に限定されない。例えば容器状の回転装置に顆粒状成形物をいれ、この回転装置に第二粘土含有無機粉末を付与しながら、顆粒状成形物を回転させることによって顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶすことが出来る。
またこの際、この第二粘土含有無機粉末には、酸化物顔料を混ぜることも出来る。これによって、多孔質セラミックス顆粒の被覆層の色を任意に設定することが出来る。
酸化物顔料は、市販の無機酸化物顔料を使用することも出来るし、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化コバルトなどの単体無機酸化物を使用することも出来る。
焼成は通常のセラミックスの焼成条件で行えば良く、焼成温度は通常のテラコッタの焼成温度である800−1100℃程度を用いることが出来る。焼成温度が低すぎるとセラミックスとしての所定の強度が出ない。また焼成温度が高すぎると、焼成のエネルギーが大きく経済的でないばかりでなく、出来上がった多孔質セラミックス顆粒の色が黒っぽくなり、美観的に好ましくない。
また本考案の多孔質セラミックス顆粒は、粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、を混合して混合粉末とし、混合粉末を機械的に回転する傾いた皿状あるいは容器状の造粒装置に入れ、水を噴霧しながら造粒装置を回転させて混合粉末を球形に成形して顆粒状成形物とし、顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、第二粘土含有無機粉末を付与された顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られる。
この場合、粘土含有無機粉末と、有機粉末とは乾燥した状態で混合される。混合粉末は造粒装置に入れられ、水を噴霧しながら造粒装置を回転させることによって、混合粉末は球形に成形される。
造粒装置は特に限定されない。例えば、回転円盤式造粒装置を用いて成形することが出来る。
以下に、本考案を実施例を挙げてより具体的に説明する。
(実施例1)
主成分として45−75質量%SiO2、10−30質量%Al2O3及び2−10質量%Fe2O3を含有する乾燥したタイ国ラチャブリ地方産粘土80質量%と0.3mm以下に粉砕した籾殻20質量%とを乾式で混合した後、適量の水を加えてタナラコンラカン社(Thanarakkonlakarn Ltd.)製モルタルミキサーで30分間混練して粘土状とした。
主成分として45−75質量%SiO2、10−30質量%Al2O3及び2−10質量%Fe2O3を含有する乾燥したタイ国ラチャブリ地方産粘土80質量%と0.3mm以下に粉砕した籾殻20質量%とを乾式で混合した後、適量の水を加えてタナラコンラカン社(Thanarakkonlakarn Ltd.)製モルタルミキサーで30分間混練して粘土状とした。
この粘土状物をペットカセム社(Petkasem Ceramic Machine Co.,Ltd.)製押出成形機にいれ、直径13mmの棒状に成形した。この棒状の粘土をワイヤーで長さ約13mmに切断し円筒状の湿った成形物を得た。
次にこの円筒状成形物を毎分1440回振動するペットカセム社製振動篩の上において、篩の金網の振動によりほぼ球形にした。その後、この球形の成形物を、通常セメントを混合するのに用いられるノフアチョー社(Ngohuatyoo Ltd.)製セメント・ミキサーに入れ、このセメント・ミキサーに上記タイ国ラチャブリ地方産粘土100質量%の被覆層となる粉末を加えながら毎分25回転で回転させ、成形物に被覆層となる粉末を付着させた。
成形物は湿っているので、その水分により被覆層となる粉末はコア部となる成形体の表面に付着した。この粉末を付与された成形体を乾燥した後、耐火物製のさや鉢に入れてガス炉で900℃で焼成した。
得られた顆粒はほぼ球形で、大きさは直径約15mm、テラコッタ色をし、平均厚さ約0.45mm、嵩比重2.1g/cm3、吸水率9%の被覆層を有し、コア部の嵩比重は1.4g/cm3、吸水率は33.3%であった。
また実施例1と同様な方法で籾殻の混合割合を変えて形成したコア部の嵩比重及び吸水率を測定した。粘土:籾殻=90質量%:10質量%の場合、コア部の嵩比重は、1.7g/cm3、吸水率は21.2%であった。また粘土:籾殻=70質量%:30質量%の場合、コア部の嵩比重は1.2g/cm3、吸水率は48.6%であった。
(実施例2)
上記した乾燥したタイ国ラチャブリ地方産粘土85質量%と0.2mm以下に粉砕した木屑15質量%とをワンナム社(Wannam Co.,Ltd.)製V型ミキサーで乾式混合した。この混合粉をTCUエンタープライズ社(TCU Enterprice Co.,Ltd)製回転円盤式造粒機パン・ミルに入れ、霧状の水を加えながら毎分30回転で回転して、直径5−7mmの粒状成形体とした。
上記した乾燥したタイ国ラチャブリ地方産粘土85質量%と0.2mm以下に粉砕した木屑15質量%とをワンナム社(Wannam Co.,Ltd.)製V型ミキサーで乾式混合した。この混合粉をTCUエンタープライズ社(TCU Enterprice Co.,Ltd)製回転円盤式造粒機パン・ミルに入れ、霧状の水を加えながら毎分30回転で回転して、直径5−7mmの粒状成形体とした。
この粒状の成形体を、ノフアチョー社製セメント・ミキサーに入れ、このセメント・ミキサーにタイ国ラチャブリ地方産粘土100質量%の被覆層となる粉末を加えながら毎分25回転で回転させ、粒状成形体に被覆層となる粉末を付着させた。この粉末を付与された粒状成形体を乾燥した後、さや鉢に入れてガス炉で850℃で焼成した。
得られた顆粒はほぼ球形で、大きさは直径約5−7mm、テラコッタ色をし、平均厚さ約0.4mm、嵩比重2.0g/cm3、吸水率12%の被覆層を有し、コア部の嵩比重は1.55g/cm3、吸水率は27%であった。
(実施例3)
実施例1と同じ方法、条件で被覆層を有する成形体を作成した。ただし、被覆層とする上記タイ国ラチャブリ地方産粘土粉末にあらかじめ3質量%の平均粒径約6ミクロンの酸化鉄を加えよく混合しておいた。
実施例1と同じ方法、条件で被覆層を有する成形体を作成した。ただし、被覆層とする上記タイ国ラチャブリ地方産粘土粉末にあらかじめ3質量%の平均粒径約6ミクロンの酸化鉄を加えよく混合しておいた。
この粉末を付与された成形体を乾燥した後、さや鉢に入れ、ガス炉で980℃で焼成した。
得られた顆粒はほぼ球形で、大きさは直径約15mm、赤みの強いテラコッタ色をし、平均厚さ約0.5mm、嵩比重2.15g/cm3、吸水率7.5%の被覆層を有し、コア部の嵩比重は1.5g/cm3、吸水率は30.5%であった。
(構造観察)
実施例1で形成された多孔質セラミックス顆粒の被覆層とコア部の構造を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した観察結果を示す。
実施例1で形成された多孔質セラミックス顆粒の被覆層とコア部の構造を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察した観察結果を示す。
図1は、実施例1の多孔質セラミックス顆粒の被覆層とコア部とを含む断面を観察したSEM写真である。
被覆層の平均厚みは0.45mmである。図1より、被覆層はコア部より緻密であることがわかる。コア部の空孔の大きさ及び形状は一定でなく、幅で0.1mm程度、長さ0.3−1mm程度の大きさのものが観察された。それに対し被覆層には0.1mmを超えるような孔は観察されない。
図2は図1に示した多孔質セラミックス顆粒の被覆層を観察したSEM写真である。図2から、被覆層の表面には、深さ0.05mmから0.5mm程度の窪みが見られる。しかし全体的に被覆層はなめらかな表面であることがわかる。
図3は図2に示した多孔質セラミックス顆粒の被覆層を高倍率で観察したSEM写真である。図3より、被覆層表面には数μmの長さで1μm以下の幅の亀裂が多数観察された。この亀裂が被覆層にある1種の空孔であると考えられる。
Claims (11)
- 粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなるコア部と、
第二粘土含有組成物を焼成して得られる多孔質セラミックスからなり、該コア部を被覆する、該コア部より嵩比重が大きくかつ該コア部より吸水率の少ない被覆層と、
を有することを特徴とする園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒。 - 該コア部は、その嵩比重が0.8−1.8g/cm3、その吸水率が20−65%であり、かつ該被覆層は、その厚さが平均0.1から1mmであり、その嵩比重が1.8−2.3g/cm3であり、その吸水率が5−20%である請求項1に記載の多孔質セラミックス顆粒。
- 該多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが直径2−30mmである請求項2に記載の多孔質セラミックス顆粒。
- 該被覆層は、その色がテラコッタ色である請求項3に記載の多孔質セラミックス顆粒。
- 該多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、
該コア部は、その嵩比重が1.2−1.7g/cm3、その吸水率が21.2−48.6%であり、
該被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.45mmであり、その嵩比重が2.1g/cm3、その吸水率が9%である請求項4に記載の多孔質セラミックス顆粒。 - 該多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径5−7mmであり、
該コア部は、その嵩比重が1.55g/cm3、その吸水率が27%であり、
該被覆層は、その色がテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.4mmであり、その嵩比重が2.0g/cm3、その吸水率が12%である請求項4に記載の多孔質セラミックス顆粒。 - 該多孔質セラミックス顆粒は、その形状がほぼ球形であり、その大きさが平均で直径15mmであり、
該コア部は、その嵩比重が1.5g/cm3、その吸水率が30.5%であり、
該被覆層は、その色が赤みが強いテラコッタ色であり、その厚さが平均で0.5mmであり、その嵩比重が2.15g/cm3、その吸水率が7.5%である請求項4に記載の多孔質セラミックス顆粒。 - 粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、水とを混合・混練して混合物とし、
得られた該混合物を押し出し機から押し出して棒状に成形し、押し出された棒状の該混合物を切断し、球形に成形して顆粒状成形物とし、
得られた該顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、
該第二粘土含有無機粉末を付与された該顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られることを特徴とする園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒。 - 粘土含有無機粉末と、焼成時に焼失して空孔を形成するための有機粉末と、を混合して混合粉末とし、
該混合粉末を機械的に回転する傾いた皿状あるいは容器状の造粒装置に入れ、水を噴霧しながら該造粒装置を回転させて該混合粉末を球形に成形して顆粒状成形物とし、
該顆粒状成形物の外周に第二粘土含有無機粉末をまぶして、或いは吹き付けて付与し、
該第二粘土含有無機粉末を付与された該顆粒状成形物を乾燥し焼成することによって得られることを特徴とする園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒。 - 該第二粘土含有無機粉末は、焼成後テラコッタ色を呈する粘土を含む請求項8または請求項9に記載の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒。
- 該第二粘土含有無機粉末は、酸化物顔料を含有する請求項8または請求項9に記載の園芸装飾用の多孔質セラミックス顆粒。
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