JP2002167287A - 多孔性焼成物 - Google Patents

多孔性焼成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色調が実質的に白色であり、容易に任意の色
調に着色し得て、かつ、機械的強度に優れた、炭と同等
の優れた脱臭作用、浄化作用、調湿作用、断熱作用、遮
音作用等の諸機能を有する多孔質体を提供すること。 【解決手段】 粉末状炭、粉末状麦飯石、粉末状トルマ
リンおよび粘土の各原料成分を混練し、必要に応じて上
記原料成分に粉末状黒鉛硅石をも加えて混練し、該混練
物を成形し、該成形体を焼成して得られる実質的に白色
の多孔性焼成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭と同等の脱臭作
用、浄化作用、調湿作用、断熱作用、遮音作用等の優れ
た諸機能を有する多孔性焼成物に関し、さらに詳しく
は、色調が実質的に白色であり、容易に任意の色調に着
色し得て、かつ、機械的強度に優れた、上記のような優
れた諸機能を有する多孔性焼成物に関する。
【0002】
【従来の技術】炭は、脱臭作用、浄化作用、調湿作用、
断熱作用、遮音作用等の優れた諸機能を有する多孔質体
であって、従来から上記優れた諸機能を利用する種々の
用途に用いられている。しかし、炭は、色調が真黒であ
る故に用途が制限されたり、用途への好適性に欠けると
いう問題があり、また、機械的強度が十分でないという
問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の炭の問題点の解決された、色調が実質的に白色で
あり、容易に任意の色調に着色し得て、かつ、機械的強
度に優れた、炭と同等の優れた諸機能を有する多孔質体
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の多孔性焼成物を提供する。 (1)粉末状炭70〜90重量部、粘土10〜30重量
部を混練し、該混練物を成形し、該成形体を焼成して得
られ、実質的に白色であることを特徴とする多孔性焼成
物。 (2)粉末状炭と、粉末状麦飯石、粉末状トルマリンか
ら選ばれる一以上と、粘土とからなる各原料成分を混練
し、該混練物を成形し、該成形体を焼成して得られ、実
質的に白色であることを特徴とする多孔性焼成物。
(3)混練物が、粉末状炭、粉末状麦飯石、粉末状トル
マリン、及び粘土の各 原料成分を含み、各原料成分の使用割合が、粉末状炭、
粉末状麦飯石および粉末状トルマリンの合計重量の70
〜93重量%が粉末状炭、1〜35重量%が粉末状麦飯
石および1〜20重量%が粉末状トルマリンの割合であ
り、かつ粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリ
ンの合計量100重量部に対して粘土が15〜40重量
部の割合である上記(2)に記載の多孔性焼成物。
【0005】(4)原料成分に、粉末状炭、粉末状麦飯
石、粉末状トルマリンおよび粘土に加えて粉末状黒鉛硅
石を用いた上記(2)または(3)に記載の多孔性焼成
物。 (5)粉末状黒鉛硅石の使用割合が、粉末状炭、粉末状
麦飯石および粉末状トルマリンの合計量100重量部に
対して3〜5重量部である上記(4)に記載の多孔性焼
成物。 (6)原料成分に、粉末状炭、粉末状麦飯石、粉末状ト
ルマリンおよび粘土に加えて、粉末状貝殻もしくは粉末
状サンゴを用いた上記(2)または(3)に記載の多孔
性焼成物。 (7)粉末状貝殻もしくは粉末状サンゴの使用割合が、
粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリンの合計
量100重量部に対して3〜5重量部である上記(6)
に記載の多孔性焼成物。 (8)上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載の多孔
性焼成物が粉末状に粉砕されていることを特徴とする粉
末状の多孔性焼成物。 (9)上記(1)記載の多孔性焼成物を粉末状に粉砕
し、該粉砕物と、粉末状麦飯石、粉末状トルマリン、粉
末状黒鉛珪石、粉末状貝殻、粉末状サンゴから選ばれる
一以上とを混合してなる多孔性焼成物。
【0006】(10)原料成分混練物の成形体の焼成
が、600℃以上の温度で行われる上記(1)〜(9)
のいずれか一つに記載の多孔性焼成物。 (11)原料成分混練物の成形体の焼成が、600〜1
000℃で最初の焼成が行われ、一旦常温に冷却した後
1000〜1500℃で再度の焼成が行われる上記
(1)〜(9)のいずれか一つに記載の多孔性焼成物。 (12)原料成分混練物の成形体の焼成が、600〜1
500℃の低温側から高温側に平均昇温速度70〜10
0℃/分で昇温しつつ行われる上記(1)〜(9)のい
ずれか一つに記載の多孔性焼成物。 (13)上記(1)〜(12)のいずれか一つに記載の
多孔性焼成物100重量部に加えて、酸化チタン1〜1
0重量部を用いた多孔性焼成物。 (14)上記(1)〜(13)のいずれか一つに記載の
多孔性焼成物が着色剤によって着色されていることを特
徴とする着色された多孔性焼成物。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の多孔性焼成物の原料に用
いる粉末状の炭としては、種々の炭の粉末を用いること
ができ、その例として、木炭、竹炭、パーム炭、貝殻炭
等の粉末が挙げられる。これらの粉末状炭は、必要に応
じて、一種用いることも、複数種を併用することもでき
る。また、その粒径は、必要に応じて適宜設定すること
ができるが、一般に、0.05〜0.5mm(200〜
60メッシュ)が好ましい。
【0008】原料に用いる粘土としては、磁器用粘土あ
るいは陶器用粘土等を適宜用いることができ、その例と
して、磁器土、蛙目粘土、蝋石、カオリン等が挙げられ
る。これらの粘土は、必要に応じて、一種用いること
も、複数種を併用することもできる。この粘土の使用割
合は、必要に応じて適宜設定することができるが、目的
の多孔性焼成物を粉末状炭と粘土とから構成する場合に
は、一般に、粉末状炭70〜90重量部に対して10〜
30重量部が好ましい。また、原料として、後述する麦
飯石およびトルマリンを用いる場合には、粉末状の炭、
麦飯石およびトルマリンの合計量100重量部に対して
15〜40重量部が好ましい。一般に、上記粉末状の
炭、麦飯石およびトルマリンの使用割合が上記範囲内に
あり、かつ、粘土の使用割合も上記範囲内にある場合に
より一層好適に本発明の目的を達成することができる。
【0009】そして、必要に応じて原料に用いる、粉末
状の麦飯石および粉末状のトルマリン(別名:電気石)
の粒径は、必要に応じて適宜設定することができるが、
一般に粉末状炭と同様、0.05〜0.5mm(200
〜60メッシュ)が好ましい。なお、粉末状の麦飯石お
よび粉末状のトルマリンは、どちらか一方を原料に用い
ることもできるし、両方を用いることもできる。
【0010】上記原料の粉末状の炭、麦飯石およびトル
マリンの使用割合は、必要に応じて適宜設定することが
できるが、一般に、粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末
状トルマリンの合計重量の70〜93重量%が粉末状
炭、1〜35重量%が粉末状麦飯石および1〜20重量
%が粉末状トルマリンである割合が好ましい。一般に、
粉末状の炭、麦飯石およびトルマリンの使用割合が上記
範囲内である場合に好適に本発明の目的を達成すること
ができる。
【0011】本発明の多孔性焼成物の原料には、必要に
応じて、上記の粉末状炭、粉末状麦飯石・粉末状トルマ
リンから選ばれる一以上、および粘土の各原料成分に加
えて、粉末状の黒鉛硅石 (別名:グラファイトシリ
カ)を用いることができる。この粉末状の黒鉛硅石の粒
径は、必要に応じて適宜設定することができるが、一般
に粉末状炭と同様、0.05〜0.5mm(200〜6
0メッシュ)が好ましい。また、粉末状の黒鉛硅石の使
用割合は、必要に応じて適宜設定することができるが、
一般に、粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリ
ンの合計量100重量部に対して3〜5重量部である。
【0012】また、本発明の多孔性焼成物の原料には、
必要に応じて、上記の粉末状炭、粉末状麦飯石、粉末状
トルマリンおよび粘土の各原料成分に加えて、粉末状の
貝殻もしくは粉末状のサンゴを用いることができる。貝
殻の種類は、特に限定されるものではなく、アコヤ貝、
カラス貝等の一般的な貝が採用される。さらに、粉末状
貝殻もしくは粉末状サンゴの粒径は、必要に応じて適宜
設定することができるが、一般に粉末状炭と同様、0.
05〜0.5mm(200〜60メッシュ)が好まし
い。また、粉末状貝殻もしくは粉末状サンゴの使用割合
は、必要に応じて適宜設定することができるが、一般
に、粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリンの
合計量100重量部に対して3〜5重量部である。
【0013】本発明の多孔性焼成物の製造は、まず、上
記の粉末状炭、および粘土、必要に応じて用いる粉末状
麦飯石・粉末状トルマリンから選ばれる一以上、さらに
は必要に応じて粉末状黒鉛硅石、粉末状の貝殻、粉末状
のサンゴを加えた各原料の所定量を混練して混練物を調
製する。この各原料の混練順序は特に制限する要はな
く、任意の順序で、あるいは全原料を同時に混練するこ
とができる。また、この各原料の混練は、それ自体公知
の混練手段を適宜用いて行うことができ、その例とし
て、土捏機、各種ミキサー等が挙げられる。この各原料
の混練に際しては、混練が不十分であったり混練物中に
空気が混入すると焼成時にひび割れを起こして灰状とな
り多孔性焼成物が得られない場合がある。そのため、混
練物中に空気が包含されないように空気を抜きながら、
全体が粘土状になるよう十分に混練することが好まし
く、必要に応じて真空状態で混練することが好ましい。
また、この原料混練物は適度の塑性を有していて、次に
行われる成形に際して良好な成形性を示すように一定量
の水分を含有していることが望ましい。一般に、この水
分は、原料に用いる粘土中に含まれる水分により賄われ
るが、必要に応じて、原料混練物の調整に際し水を添加
することもできる。原料混練物の水分含有量は、原料混
練物が良好な成形性を示す適度の塑性を有する範囲であ
れば特に制限する必要はないが、一般に原料混練物の総
重量の15〜40重量%が好ましい。
【0014】上記調製した原料混練物を、次いで所望の
形状に成形する。成形する形状は、本発明の多孔性焼成
物の用途において求められる形状その他必要に応じて任
意の形状とすることができ、その例として、例えばボー
ル状、板状、棒状等が挙げられる。また、原料混練物の
成形は、それ自体公知の成形手段を適宜用いて行うこと
ができ、その例として、押出成形、金型成形、手成形等
が挙げられる。
【0015】上記所望の形状に成形した原料混練物の成
形体を、次いで一般に600℃以上の温度、好ましくは
600〜1500℃の温度で焼成し、かくして目的の本
発明の多孔性焼成物が得られる。なお、焼成の際には、
必要に応じて成形体を圧縮しつつ焼成を行うことができ
る。圧縮することにより焼成物を硬くすることができ
る。無論、圧縮せずにそのまま焼成しても良く、この場
合には焼成物は比較的脆くなる。また、この焼成は、一
般に、原料混練物成形体を、まず600〜1000℃の
温度で最初の焼成を行い、得られた成形体焼成物を一旦
常温に冷却した後、1000〜1500℃の温度で再度
の焼成を行う2段焼成で行うことができる。焼成時間
は、必要に応じて適宜設定することができるが、一般
に、最初の焼成が4〜30時間、再度の焼成が5〜30
時間が好ましい。この2段焼成によれば、最初の焼成の
具合に対応して再度の焼成の温度・時間を調整できる利
点があり、また一旦常温に冷却することにより焼成物が
崩れて灰状になるのを防ぐ利点もある。また、原料混練
物成形体を、600〜1500℃の範囲で低温側から高
温側まで昇温しつつ連続的に焼成を行う1段焼成で行う
こともできる。焼成に際しての焼成温度の昇温は、連続
的に昇温することも、段階的に昇温することもでき、ま
た、昇温の度合いも必要に応じて適宜設定することがで
きるが、一般に、平均昇温速度が70〜100℃/分で
あることが好ましい。一般に、上記のように、一定の焼
成温度範囲で原料混練物成形体を2段焼成あるいは1段
焼成することにより好適に本発明の目的を達成すること
ができる。また、この原料混練物成形体の焼成は、それ
自体公知の炉ないし窯を用いて行うことができ、その例
として、土釜、炭化プラント、鉄釜プラント等が挙げら
れる。なお、ベルトコンベヤ等を用いて成形体を上記炉
・窯中に送りこむことで連続的に目的の多孔性焼成物を
製造することもできる。この際、一部の成形体を耐火容
器に入れて送りこむことで実質的に白色の多孔性焼成物
とその他の色の焼成物とを同時に製造することもでき
る。さらに、この原料混練物成形体の焼成は、一般に、
大気中の雰囲気下に行われる。焼成終了の際は、2〜5
日程度かけて十分冷却してから焼成物を炉ないし窯内か
ら取り出すのが好ましい。
【0016】上記の如くして得られた本発明の多孔性焼
成物は、多孔性炭素質のマトリックス中に、粘土の微粒
子、および必要に応じて麦飯石・トルマリン、場合によ
ってはさらに黒鉛硅石、貝殻、サンゴも加わった微粒子
が分散され、これらの各構成成分が焼結されている構造
を有する成形された状態の多孔質体であり、その色調が
実質的に白色であるものである。本発明の多孔性焼成物
は、上記のような構造を有するから、炭より機械的強度
が優れている。また、本発明の多孔性焼成物は、上記の
ようにその原料混練物は容易に所望の形状に成形し得る
ものであるから、該原料混練物を所望の形状に成形する
ことにより、容易に所望の形状の成形体として得ること
ができる。また、本発明の多孔性焼成物は、優れた脱臭
作用、浄化作用、調湿作用、断熱作用、遮音作用、防火
作用等の諸機能を有し、殺菌作用等も有する。
【0017】また、本発明の多孔性焼成物は、その用途
等に応じて、得られた成形体の状態のものを、そのまま
用途に供することも、また、得られた成形体の状態のも
のを粉砕し、粉末状にして用途に供することもでき、用
途に供する形状は必要に応じて適宜選択することができ
る。成形体の状態の多孔性焼成物の粉砕は、それ自体公
知の粉砕手段を適宜用いて容易に行うことができ、その
例として、各種粉砕機、石臼、ミキサー等が挙げられ
る。
【0018】上記粉末状の多孔性焼成物には、さらに粉
末状麦飯石、粉末状トルマリン、粉末状黒鉛珪石、粉末
状貝殻、粉末状サンゴから選ばれる一以上の物質を改め
て混合し、種々の用に供することができる。
【0019】また、上記多孔性焼成物には、必要に応じ
て酸化チタンを併用することができる。酸化チタンは、
抗菌、消臭・防臭、防汚、防藻、防錆・劣化防止、塩害
対策、カビ防止、油の付着や便器等の黄ばみ防止、水質
保全・浄化等に効果があり、これを併用することで本発
明の効果をさらに強力に発揮することができる。酸化チ
タンの割合は、特に限定されるものではないが、上記多
孔性焼成物100重量部に対して1〜10重量部が好ま
しい。
【0020】さらに、本発明の多孔性焼成物は、実質的
に白色であるから、それが成形体あるいは粉末状の何れ
の形状であっても、必要に応じて、着色剤を用いて容易
に所望の色調に着色することができる。この着色剤の例
として、紅花、くちなしの実、よもぎ、しそ、ザクロの
皮等の植物染料、藍染用染料、柿のシブ、鉱物、草の
根、お茶、絵の具用染料等が挙げられる。
【0021】また、本発明の多孔性焼成物は、炭を適用
し得る用途は勿論のこと、炭の有する上記問題点に起因
して炭を適用し得ない用途にも好適に適用することがで
きる。以下に本発明の多孔性焼成物を好適に適用し得る
用途の例を示す。
【0022】(a)塗料に本発明の多孔性焼成物の粉末
を、該塗料100重量部に対して10〜30重量部程度
の割合で混合し、この混合物を塗料として用いる。この
混合物塗料の塗膜は、混合した本発明の多孔性焼成物の
粉末に起因する優れた脱臭作用、浄化作用、調湿作用、
断熱作用、遮音作用、防火作用、白蟻予防作用等を有す
る。塗料の種類は特に限定されるものではなく、フェノ
ール樹脂系等の一般的な塗料を用いることができる。ま
た、この混合物塗料による塗装の例として、実質的に白
色である利点を生かして、家屋の天井、壁、サッシ等の
塗装、自動車内部の塗装、照明器具、冷蔵庫、テレビ、
パソコン等の電気機器の塗装等が挙げられる。また、こ
の混合物塗料をエアコンのフィルターに塗布すれば、エ
アコンから出る異臭が緩和されるとともに、フィルター
自体を燃えにくくする効果がある。 (b)塗料に本発明の多孔性焼成物の粉末と竹炭の粉末
を、該塗料100重量部に対して10〜30重量部程度
の割合で混合し、この混合物をトンネル内壁用塗料とし
て用いてトンネル内壁に吹き付ける。そのようにする
と、トンネルの土台であるコンクリートが長持ちするだ
けでなく、該コンクリートの砂利に含まれる塩分を中和
させる働きがあるし、また、該トンネルが道路のトンネ
ルである場合、自動車の排気ガス(CO2 )を吸収分解
し、騒音を緩和させる働きがある。 (c)本発明の多孔性焼成物を飲料水の浄化材として用
いる。例えば、水道水中に本発明の多孔性焼成物を浸漬
させて2時間程度経過すると、この水道水の臭いがと
れ、その味がまろやかになった。また、この水道水を用
いてちくわやてんぷらを作ったところ、その味が良くな
ったばかりでなく、このちくわやてんぷらは7日経過し
ても腐ることなく、美味しく食べることができた。ま
た、本発明の多孔性焼成物を工場排水の浄化材として用
いることもできる。飲料水あるいは工場排水の浄化材と
して用いるに際し、本発明の多孔性焼成物を筒状に成形
し、その表面に多数の穴をあけて表面積を大きくした形
状にすれば、浄化作用が一層促進される。 (d)糠漬けの糠床に本発明の多孔性焼成物を添加す
る。そのようにすれば、糠床の塩分が程よい状態にな
り、漬物の味も美味しくなる。
【0023】(e)U字溝等の側溝やタイルの作製原料
のセメントに本発明の多孔性焼成物の粉末を、該セメン
ト100重量部に対して10〜30重量部程度の割合で
加えてU字溝やタイルを作製する。そのようにすれば、
環境に配慮した浄化機能を有するU字溝やタイルが得ら
れる。このタイルは、歩道用、護岸用、外壁用、浴槽用
等の広い用途に用いることができる。 (f)テトラポッド(商標名)の作製原料のセメントに
本発明の多孔性焼成物の粉末を、該セメント100重量
部に対して10〜30重量部程度の割合で加えてテトラ
ポッドを作製する。そのようにすれば、環境に配慮した
浄化機能を有し、魚貝類の生息にも良い影響を与えるテ
トラポッドが得られる。 (g)家屋の土台用コンクリートに本発明の多孔性焼成
物の粉末を、該コンクリート100重量部に対して10
重量部程度の割合で加えて家屋の土台を作る。そのよう
にすれば、家屋の土台のコンクリートが長持ちする。 (h)便器や浴槽の作製原料に本発明の多孔性焼成物の
粉末を加えて便器や浴槽を作製する。そのようにすれ
ば、浄化機能を有する便器や浴槽が得られる。また、保
温性に優れた浴槽が得られる。この保温性は、主として
本発明の多孔性焼成物に含まれている炭素質物とトルマ
リンによる遠赤外線効果に起因するものと考えられる。
【0024】(i)本発明の多孔性焼成物の粉末に、貝
殻の粉末またはセラミックの粉末、あるいは貝殻の粉末
とセラミックの粉末の混合物、および結合剤を加えて原
料混合物を調製し、該原料混合物を板状に成形して圧締
圧縮、固化させて板状物を作製する。この板状物の作製
に当たり、原料混合物の調製に際する各原料の使用割合
は、一般に、本発明の多孔性焼成物の粉末が30〜80
重量部の範囲、貝殻の粉末またはセラミックの粉末、あ
るいは貝殻の粉末とセラミックの粉末の混合物が20〜
70重量部の範囲、結合剤が4〜8重量部(固形分重量
換算)の範囲で、得られる原料混合物が100重量部と
なる割合が好ましい。また、原料混合物に補強材などの
各種複合材料を含有させ、または積層して、得られる板
状物を複合材料と複合させた板状複合材とすることもで
きる。この得られた板状物は、本発明の多孔性焼成物の
粉末の作用に起因して優れた脱臭作用、浄化作用、調湿
作用、断熱作用、遮音作用等の諸機能を有すると共に、
貝殻およびセラミックの作用と相俟って優れた防火作用
等の機能も有するものである。また、この得られた板状
物は、例えば家屋の内壁材、天井材、床材、畳床、パー
テーション、歩道用床材、ブロック、家具材、電気製品
の筐体部品等の種々の用途がある。 (j)布または紙に、本発明の多孔性焼成物の粉末が配
合された原料混合物を結合剤と共に塗布して圧締圧縮、
固化させて可撓性シートを作製する。この可撓性シート
の作製に当たり、原料混合物には、本発明の多孔性焼成
物の粉末の他、イグサ、ヨシ草、アシ草などの植物繊維
の粉末、貝殻の粉末またはセラミックの粉末、しらす
砂、あるいは貝殻の粉末とセラミックの粉末の混合物、
木炭・竹炭等の粉末、カーボンの粉末、金属の粉末、ト
ルマリンの粉末、木酢、竹酢、柿のしぶ、ビワのエキ
ス、ヨモギの液等の防虫・防腐成分等の少なくとも一種
を配合することができる。また、上記結合剤としては、
一般的な各種接着剤、糊が適用可能であり、好適な例と
してはゴーセノール(商品名:日本合成社製)を挙げる
ことができる。さらに、可撓性シートに、木板、プラス
チック板、金属板、金属メッシュ、カーボンメッシュ等
の補強材を積層して、得られる可撓性シートを板状複合
材とすることもできる。この得られた可撓性シートは、
本発明の多孔性焼成物の粉末の作用に起因して優れた脱
臭作用、浄化作用、調湿作用、断熱作用、遮音作用、防
火作用等の諸機能を有するものである。また、この可撓
性シートは、単なる炭を用いて作製した場合のようにシ
ート表面に黒色が浮かび上がるというような問題がな
く、例えばふとんカバー、シーツ、枕カバー、防寒用お
よび防暑用衣料品(帽子・手袋・靴下等も含む)、サポ
ーター(腰・膝・腕等)、防臭用または防菌用マスク、
アイマスク、あるいは果物や生鮮食品用の袋・箱・トレ
ー、靴の中敷、カーテン、カーペット、座布団、クッシ
ョン、車のシート、室内の壁紙、畳床でのゴザの下敷、
たんすの中敷、クッションやいすの中敷、床下シート等
の種々の用途がある。
【0025】(k)本発明の多孔性焼成物の粉末に、イ
グサなどの植物の粉末を適量添加して組成物とし、それ
を各種用途に使用する。そのようにすれば、該組成物
は、本発明の多孔性焼成物の作用と添加した植物の粉末
の作用が相俟って、一層脱臭作用、浄化作用、調湿作
用、断熱作用、遮音作用等の諸機能が向上したものとな
り、この一層向上した諸機能が各種用途において発揮さ
れる。 (l)本発明の多孔性焼成物の粉末を繊維製品に付着さ
せて、該繊維製品を各種用途に用いる。本発明の多孔性
焼成物には殺菌作用もあり、その粉末を付着させた繊維
製品には殺菌作用が付与される。この繊維製品の例とし
て、浄水器のフィルターやエアコンのフィルターが挙げ
られる。この本発明の多孔性焼成物の粉末を付着させた
繊維からなるフィルターは、浄水器のフィルターとして
用いれば、水の浄化作用に優れ、殺菌作用もあるフィル
ターとなり、またエアコンのフィルターとして使用すれ
ば、エアコンから出る異臭を緩和でき、殺菌作用もある
フィルターとなる。繊維製品の他の例として、絨毯が挙
げられ、本発明の多孔性焼成物の粉末を付着させた繊維
からなる絨毯は殺菌作用のある絨毯となる。繊維製品の
さらに他の例として、牡蠣・真珠貝等の貝類、海苔、ワ
カメ等の養殖用の網が挙げられる。養殖用網に細菌が付
着すると、例えば海苔の場合には、海苔が育たない内に
海苔の根元から切れてしまい、海苔を収穫できなくな
る。そこで、本発明の多孔性焼成物の粉末を接着剤を用
いて糸に付着させ、その糸を撚ってロープ状にしたり、
あるいは通常のロープ・縄に本発明の多孔性焼成物(好
ましくは800〜1000メッシュ以上)を擦り込む等
して、多孔性焼成物の付着したロープ・縄を作り、それ
を用いて作製した網を海苔の養殖に使用すれば、網を細
菌から保護することができ、海苔の成育を良くし、質の
良い海苔を得ることができる。この効果は、上記海苔の
みならず、網に付着させたり網で包む等して養殖を行う
上記牡蠣・真珠貝等の貝類、ワカメ等においても同様で
ある。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるも
のではない。
【0027】(実施例1)竹炭粉末(平均粒径0.05
mm)90重量部、麦飯石粉末(平均粒径0.05m
m)7重量部およびトルマリン粉末(平均粒径0.05
mm)3重量部からなる混合物100重量部に対して、
水分含有量30重量%の粘土30重量部を加え、真空混
練機にて、空気を抜きながら60分間混練し、次いで真
空状態でさらに60分間混練して原料混練物を得た。こ
の原料混練物を、金型にて圧縮せずに球状に成形し、こ
の成形体を、土釜にて、大気中雰囲気下、1000℃で
10時間焼成した。得られた成形体の焼成物を室温まで
放冷した後、再度土釜にて、大気中雰囲気下、1400
℃で10時間焼成して目的の成形体の多孔性焼成物(φ
30mm、10g)を得た。
【0028】得られた目的の多孔性焼成物の色調は、目
視で観察したところ、実質的に白色であった。また、そ
の開孔率、破砕強度、耐熱性および耐火性は次のとおり
であった。 開孔率…原料に用いた木炭、竹炭と同程度のものであっ
た。 破砕強度…焼成物の表面を指で擦ってみたところ、原料
に用いた木炭、竹炭より優れた強度を有していた。 耐熱性…得られた焼成物をライターの炎で約30秒間熱
したところ、炎の当たった部分は熱く熱せられたが、炎
の当たっていない部分は暖かささえ感じられなかった。 耐火性…得られた焼成物を家庭用ガスコンロの炎で3分
間熱したところ、表面が赤く熱せられるのみで燃えるこ
とはなかった。また、炎から放すと同時に表面の赤く熱
せられた部分は消え、得られた焼成物の表面は数分後に
は手で触れられる程度の熱さであり、表面の温度は77
℃であった。3分後の温度は38℃であった。
【0029】(実施例2)水1リットルに対してくちな
しの実2個の割合で、水にくちなしの実を加え、沸騰状
態で約30分間煮詰めて、黄色の液を得た。この黄色の
液中に、実施例1で得られたと同様の成形体状の焼成物
を24時間浸漬し、その後液中から引き上げて風乾し、
黄色に綺麗に染色された成形体状の焼成物を得た。ま
た、実施例1で得られたと同様の成形体状の焼成物を粉
砕機にて粉砕し、得られた粉末状の焼成物に、水とくち
なしの実から上記と同様にして得た黄色の液を振り掛け
て撹拌し、その後風乾し、黄色に綺麗に染色された粉末
状の焼成物を得た。上記染色された成形体状あるいは粉
末状の焼成物は、カラフルで綺麗であることが求められ
る用途に好適に使用できることは無論のこと、用いた染
料が天然染料であるから、人体、環境に対して優しいも
のである。
【0030】(実施例3)表1に示す性状の下水管排水
10リットル中に、実施例1に準じた方法で得られた平
均粒径25mmの成形体状の焼成物20個を浸漬して2
4時間室温で保持し、しかる後浸漬した焼成物を除去し
て処理水を得た。この処理水の性状を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1から明らかなように、本発明の多孔性
焼成物を用いて好適に排水処理を行うことができた。
【0033】(実施例4)実施例1において、原料に黒
鉛硅石粉末(平均粒径0.05mm)を、木炭粉末、麦
飯石粉末およびトルマリン粉末の合計量100重量部に
対して3重量部加えたこと以外は、実施例1と同様にし
て目的の成形体の多孔性焼成物を得た。得られた目的の
多孔性焼成物の色調は、目視で観察したところ、実質的
に白色であった。また、その開孔率、破砕強度、耐熱性
および耐火性は上記実施例1と同様に優れたものであっ
た。
【0034】(実施例5)実施例1において、原料混練
物を金型で圧縮しながら球状の成形体を作り、続いて成
形体の焼成を、炭化プラントにて、大気中雰囲気下、6
00℃から昇温速度70〜100℃/分で1400℃ま
で昇温し、この1400℃に24時間保持して行ったこ
と以外は、実施例1と同様にして目的の成形体の多孔性
焼成物(φ20mm、9g)を得た。得られた目的の多
孔性焼成物の色調は、目視で観察したところ、実質的に
白色であった。また、その破砕強度は、原料として用い
た竹炭の2〜3倍という優れた強度を有していた。
【0035】(実施例6)竹炭粉末(平均粒径0.05
mm)96重量部、麦飯石粉末(平均粒径0.05m
m)2重量部およびトルマリン粉末(平均粒径0.05
mm)2重量部からなる混合物100重量部に対して、
水分含有量30重量%の粘土30重量部を加え、真空混
練機にて、空気を抜きながら60分間混練し、次いで真
空状態でさらに60分間混練して原料混練物を得た。こ
の原料混練物を、金型にて圧縮せずに球状に成形し、こ
の成形体を、土釜にて、大気中雰囲気下、1000℃で
10時間焼成した。得られた成形体の焼成物を室温まで
放冷した後、再度土釜にて、大気中雰囲気下、1400
℃で10時間焼成して、実質的に白色の多孔性焼成物
(φ30mm、10g)を得た。
【0036】得られた多孔性焼成物5個を、70cm×
40cm×20cmの水槽に入れ、中で金魚を飼育した
ところ、水が透き通るようになり、金魚の生育状態も良
好であった。また、2ヶ月水を取り替えずそのままにし
ていたところ、多孔性焼成物の表面に上質の藻が生えて
いるのが確認された。
【0037】(実施例7)竹炭粉末(平均粒径0.05
mm)99重量部、麦飯石粉末(平均粒径0.05m
m)1重量部からなる混合物100重量部に対して、水
分含有量30重量%の粘土30重量部を加え、真空混練
機にて、空気を抜きながら60分間混練し、次いで真空
状態でさらに60分間混練して原料混練物を得た。この
原料混練物を、金型で圧縮しながら球状に成形し、続い
て成形体の焼成を、炭化プラントにて、大気中雰囲気
下、600℃から昇温速度70〜100℃/分で140
0℃まで昇温し、この1400℃に24時間保持して、
目的の成形体の多孔性焼成物(φ20mm)を得た。
【0038】得られた多孔性焼成物2個を、川から採取
した水180ccに入れ、透明度の時間変化を調べた。
なお、これと比較するため、上記多孔性焼成物2個に代
えて竹炭(30mm×50mm)、および備長炭(φ2
0mm×50mm)を入れた場合についてもそれぞれ調
べた。その結果、3日経過後にいずれの場合も川の水は
ほぼ透明となったが、本発明の多孔性焼成物を用いた方
が、他の場合に比較して同等か若干優れていた。
【0039】(実施例8)原料混練物を、竹炭粉末(平
均粒径0.05mm)100重量部と、水分含有量30
重量%の粘土30重量部とから構成した以外は、上記実
施例7と同様の方法でを加え、目的の成形体の多孔性焼
成物(φ20mm)を得た。得られた多孔性焼成物1個
を天ぷら油に入れ、揚げ物の料理に使用したところ、油
が濁らず、鍋が汚れることもなかった。また、同じ多孔
性焼成物3個を豚汁を作るのに用いたところ、豚肉から
灰汁が出なかった。これは多孔性焼成物の吸着作用によ
るものと考えられる。
【0040】(実施例9)上記実施例1で得られた多孔
性焼成物を粉砕し、粉末状(250メッシュ)の多孔性
焼成物を得た。その粉末状の多孔性焼成物10gに、小
麦粉20g、任意により粉末状の竹炭(250メッシ
ュ)2gを加え、均一に混ぜ合わせた。次に、卵の白身
を約1/2個、ビワの液(原液)20ccを少しずつ加
え、粘稠な液体を得た。得られた粘稠液体を、シップ薬
としてガーゼ等の布または紙に塗り付けて用いたとこ
ろ、打ち身の治療に効果が見られた。これは、多孔性焼
成物がマイナスイオンを発生するためと遠赤外線効果に
よるものと考えられる。また、多孔性焼成物の調湿作用
によりかぶれることもなかった。
【0041】(実施例10)上記実施例1における原料
混練物300gに、貝殻の粉末(250メッシュ)50
gを加え、実施例1と同様の方法にて成形・焼成し、粉
砕して粉末状の多孔性焼成物を得た。そして、得られた
多孔性焼成物を、2〜5重量%の酸化チタンとともに、
セメント100gに加え、水と混練してブロック状(角
形、球形)に成形した。上記ブロックを、一面アオコで
覆われた公園の池に置いたところ、1ヶ月程度で水質が
改善するのが確認された。これは、多孔性焼成物に微生
物が住み着いた結果、浄化作用が促進されたためと考え
られる。また、ブロックは実質白色であるため、美観的
にも優れていた。
【0042】(実施例11)上記実施例1で得られた多
孔性焼成物を200メッシュ以上になるように粉砕し、
目的の粉末状の多孔性焼成物を得た。得られた粉末状の
多孔性焼成物6kgに対し、茶色の炭の粉末(200メ
ッシュ以上)1kg、ゴーセノール(商品名:日本合成
社製)10リットル、水2リットル、および少量の無公
害防腐剤を加えて混合し、茶色の塗料を作製した。
【0043】上記茶色の塗料を、塗装用ガンスプレッダ
ーを用いて、化学繊維からなるエアコン用のフィルター
の表面に、厚さ0.1〜0.3mmになるよう吹き付け
塗装した。その結果、塗装しないフィルターは、ライタ
ーの火を近づけると一瞬で溶けて穴が空いてしまうのに
対し、塗装を施したフィルターは、ライターの火を近づ
け20秒経過しても穴が空くことはなかった。また、こ
の塗装したフィルターについて、検知管法によりホルム
アルデヒドの吸着能を測定したところ、1ppmのホル
ムアルデヒドが24時間で0.3ppmまで低下し、優
れた吸着作用を有していることが明らかとなった。さら
に、塗装したフィルターは臭いの吸着効果にも優れてい
ることが明らかとなった。さらに、上記茶色の塗料を、
ベニヤ板の表面に厚さ0.5mmになるように塗り、乾
燥させた。これに対し、約800〜1000℃のバーナ
ーを当てたところ、1分間経過してもベニヤ板が燃える
ことはなかった。
【0044】(実施例12)上記実施例1で得られた多
孔性焼成物を200メッシュ以上になるように粉砕し、
粉砕したものを抹茶と混合して、目的の、緑色に着色さ
れた多孔性焼成物を得た。得られた緑色粉末状の多孔性
焼成物7kgに対し、竹炭の粉末(200メッシュ以
上)1kg、井草の粉末(200メッシュ以上)3k
g、ゴーセノール(商品名:日本合成社製)10リット
ル、および水2リットルを加えて混合し、塗料を作製し
た。上記塗料を用いて室内の壁を塗装したところ、臭い
が無く、また、室内の湿度が適度な状態へ自然に調節さ
れた。さらに、塗装した色も落ち着いた深緑で和室と調
和していた。また、塗膜の厚さは0.5mm以上とする
ことで十分な耐火性を有していた。
【0045】(実施例13)上記実施例1で得られた多
孔性焼成物を200メッシュ以上になるように粉砕し、
目的の粉末状の多孔性焼成物を得た。得られた粉末状の
多孔性焼成物6kgに対して、トンネル用の塗料20リ
ットル、竹炭の粉末(200メッシュ以上)1kg、お
よび井草の粉末(200メッシュ以上)1kgを加えて
混合し、ネズミ色の塗料を作製した。上記ネズミ色の塗
料はそれ自体臭いが無く、また塗装することにより、多
孔性焼成物および井草があいまって吸着・分解効果を発
揮し、排気ガスやCO2を好適に除去できることが分か
った。また、上記粉末状の多孔性焼成物を予め食紅で着
色することにより、赤黒色の塗料を作製した。この塗料
は、外壁や室内用塗料として美観に優れ、有用なもので
あった。
【0046】(実施例14)上記実施例1で得られた多
孔性焼成物を200メッシュ以上になるように粉砕し、
目的の粉末状の多孔性焼成物を得た。得られた粉末状の
多孔性焼成物100重量部と、ゴーセノール(商品名:
日本合成社製)200重量部とを混合し、塗料を作製し
た。この塗料を、塗装用ガンスプレッダーを用いて、化
学繊維からなるエアコン用のフィルターの表面に、厚さ
0.1〜0.3mmになるよう吹き付け塗装した。上記
塗装したフィルターについて、検知管法により、ホルム
アルデヒドの吸着能を測定した。その結果を図1に示
す。図1から明らかなように、当初4ppmであったホ
ルムアルデヒドが0.5時間で急速に除去され(吸着さ
れ)、24時間で0.3ppmまで減少させることがで
きた。
【0047】(実施例15)上記実施例1で得られた多
孔性焼成物を200メッシュ以上になるように粉砕し、
目的の粉末状の多孔性焼成物を得た。得られた粉末状の
多孔性焼成物85重量部と、貝殻の粉末10重量部と、
井草の粉末5重量部と、ゴーセノール(商品名:日本合
成社製)200重量部とを混合し、塗料を作製した。こ
の塗料について、上記実施例14と同様の方法により、
ホルムアルデヒドの吸着能を調べた。その結果を図2に
示す。図2より、当初4ppmであったホルムアルデヒ
ドを24時間で0.08ppmまで減少させることがで
き、吸着効果に優れていることが実証された。
【0048】(実施例16)原料混練物を板状に圧縮成
形する以外は、上記実施例5と同様の方法により目的の
板状の多孔性焼成物を得た。そして、得られた板状の多
孔性焼成物について、ホルムアルデヒドの吸着試験を行
った。比較対象として、珪酸カルシウム板、および炭を
含有させた珪酸カルシウム板についても同様の試験を行
った。なお、ホルムアルデヒドの所期濃度は1ppmで
ある。その結果を図3に示す。図3は、24時間経過後
のホルムアルデヒドの濃度を表しているが、本発明の多
孔性焼成物を用いた板は、他の板と同等以上の吸着効果
を奏することが明らかとなった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、優れた脱臭作用、浄化
作用、調湿作用、断熱作用、遮音作用、殺菌作用等の諸
機能を有しており、色調が実質的に白色であり、容易に
任意の色調に着色し得て、かつ機械的強度が優れた多孔
性焼成物が提供される。本発明の多孔性焼成物は、炭と
同様に種々の用途に上記の如き炭の問題点を解決して好
適に供することができると共に、上記の如き問題点があ
るが故に炭を適用し得なかったような用途にも好適に供
することができる。また、本発明の多孔性焼成物は、そ
の原料混練物を焼成前に所望の形状に成形することによ
り、容易に任意の形状の成形体とすることができる。さ
らにまた、本発明の多孔性焼成物は、優れた耐熱性、耐
火性をも有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例14におけるホルムアルデヒドの吸着
試験の結果を示すグラフである。
【図2】 実施例15におけるホルムアルデヒドの吸着
試験の結果を示すグラフである。
【図3】 実施例16におけるホルムアルデヒドの吸着
試験の結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 ZAB C02F 1/28 ZABE C04B 33/13 C04B 33/13 Z 33/14 33/14 33/22 33/22 33/32 33/32 D // A61L 9/01 A61L 9/01 B 9/16 9/16 D Fターム(参考) 4C080 AA05 BB02 CC01 HH05 JJ04 LL03 MM01 QQ03 4D012 BA01 BA03 4D024 AA04 AB01 AB02 AB04 AB13 AB14 BA03 BA05 BB01 BB06 BC01 4G019 FA15 4G066 AA04A AA04B AA63A AA63B AA66A AA66B BA09 BA22 CA02 CA14 DA01 DA03 DA08 DA11 FA02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末状炭70〜90重量部、粘土10〜
    30重量部を混練し、該混練物を成形し、該成形体を焼
    成して得られ、実質的に白色であることを特徴とする多
    孔性焼成物。
  2. 【請求項2】 粉末状炭と、粉末状麦飯石、粉末状トル
    マリンから選ばれる一以上と、粘土とからなる各原料成
    分を混練し、該混練物を成形し、該成形体を焼成して得
    られ、実質的に白色であることを特徴とする多孔性焼成
    物。
  3. 【請求項3】 混練物が、粉末状炭、粉末状麦飯石、粉
    末状トルマリン、及び粘土の各原料成分を含み、各原料
    成分の使用割合が、粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末
    状トルマリンの合計重量の70〜93重量%が粉末状
    炭、1〜35重量%が粉末状麦飯石および1〜20重量
    %が粉末状トルマリンの割合であり、かつ粉末状炭、粉
    末状麦飯石および粉末状トルマリンの合計量100重量
    部に対して粘土が15〜40重量部の割合である請求項
    2に記載の多孔性焼成物。
  4. 【請求項4】 原料成分に、粉末状炭、粉末状麦飯石、
    粉末状トルマリンおよび粘土に加えて粉末状黒鉛硅石を
    用いた請求項2または3に記載の多孔性焼成物。
  5. 【請求項5】 粉末状黒鉛硅石の使用割合が、粉末状
    炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリンの合計量10
    0重量部に対して3〜5重量部である請求項4に記載の
    多孔性焼成物。
  6. 【請求項6】 原料成分に、粉末状炭、粉末状麦飯石、
    粉末状トルマリンおよび粘土に加えて、粉末状貝殻もし
    くは粉末状サンゴを用いた請求項2または3に記載の多
    孔性焼成物。
  7. 【請求項7】 粉末状貝殻もしくは粉末状サンゴの使用
    割合が、粉末状炭、粉末状麦飯石および粉末状トルマリ
    ンの合計量100重量部に対して3〜5重量部である請
    求項6に記載の多孔性焼成物。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一つに記載の多
    孔性焼成物が粉末状に粉砕されていることを特徴とする
    粉末状の多孔性焼成物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の多孔性焼成物を粉末状に
    粉砕し、該粉砕物と、粉末状麦飯石、粉末状トルマリ
    ン、粉末状黒鉛珪石、粉末状貝殻、粉末状サンゴから選
    ばれる一以上とを混合してなる多孔性焼成物。
  10. 【請求項10】 原料成分混練物の成形体の焼成が、6
    00℃以上の温度で行われる請求項1〜9のいずれか一
    つに記載の多孔性焼成物。
  11. 【請求項11】 原料成分混練物の成形体の焼成が、6
    00〜1000℃で最初の焼成が行われ、一旦常温に冷
    却した後1000〜1500℃で再度の焼成が行われる
    請求項1〜9のいずれか一つに記載の多孔性焼成物。
  12. 【請求項12】 原料成分混練物の成形体の焼成が、6
    00〜1500℃の低温側から高温側に平均昇温速度7
    0〜100℃/分で昇温しつつ行われる請求項1〜9の
    いずれか一つに記載の多孔性焼成物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれか一つに記載
    の多孔性焼成物100重量部に加えて、酸化チタン1〜
    10重量部を用いた多孔性焼成物。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれか一つに記載
    の多孔性焼成物が着色剤によって着色されていることを
    特徴とする着色された多孔性焼成物。
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