JPH0213420Y2 - - Google Patents

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JPH0213420Y2
JPH0213420Y2 JP10650785U JP10650785U JPH0213420Y2 JP H0213420 Y2 JPH0213420 Y2 JP H0213420Y2 JP 10650785 U JP10650785 U JP 10650785U JP 10650785 U JP10650785 U JP 10650785U JP H0213420 Y2 JPH0213420 Y2 JP H0213420Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、特に多錘取り巻取機等における作業
ロボツト移送装置の旋回機構に関する。
(従来の技術) 従来、多錘取り巻取機等の主機をレイアウトし
た製造ラインにおいては、多数のワークを工程順
に主機に対してセツトもしくは取り出す専用自動
機(オートドツフア)の作業通路変更に伴なう方
向転換、他の主機への移動等の作業は、一般に人
手を介して行なう他にラインの床面に沿つつて敷
設された走行レール上のレールポイント切替え装
置およびターンテーブルによる方向変換方式、天
井走行レールに懸吊されたキヤリアにオートドツ
フアを担持させて移動する方式、そして誘導線に
よつてオートドツフアを誘導する方式等がある。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、上記した従来の各種方式におい
ては、人手を介することは省人化の本来の目的に
反し、走行レールやターンテーブルを用いた方式
の場合は、ライン設備が大規模となつてライン変
更に伴なう据付工事等の対応性に劣る。また、無
線誘導による方式では、進路変更に伴なう最小限
の旋回半径を見込むことから、旋回部通路のスペ
ース確保、および旋回時の振れ等に対する制御精
度の教示修正を要するなどの問題点がある。特に
オートドツフアをスピンターン方式で旋回させる
方式では、従来よりかかるオートドツフアの台車
部を2輪車駆動として行うものがある。しかし、
ロボツト等によるオートドツフアのように高精度
の制御を要する場合は、2輪車駆動による振れの
問題が致命的となつている。更に、オートドツフ
ア全体を台車部上に一旦持ち挙げて旋回させる方
式では、クレツチブレーキや駆動モータおよびこ
れらに係る減速機等による複雑かつ大型の駆動機
構を要し、このような大型の駆動機構を要したオ
ートドツフアを旋回させるときに作用する惰性に
対し、衝撃吸収を行う油圧シリンダ等を要する等
の問題点がある。
そこで、本考案は上記したオートドツフアの旋
回に対する従来の問題点を解消すべくなされたも
のであり、複雑な機構および制御を必要とせず、
単に流体圧作動シリンダを主構造とするコンパク
トで低コストによる作業ロボツトの旋回機構の提
供を目的としている。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案による作業
ロボツト移送装置の旋回機構は、移動台車に懸吊
支持されかつ自動制御されて直交座標径で移動自
在な作業ロボツトと、前記作業ロボツトを旋回位
置において直交座標軸に垂直な軸線を中心に所要
の角度だけ自転旋回させる作業ロボツト旋回機構
とを含み、前記作業ロボツト旋回機構が、前記作
業ロボツトを下方から支持する台板部と、前記台
板部の重心位置において垂直な方向に摺動自在か
つ回転自在な案内部材と、前記案内部材の下端に
結合されたベース脚部と、一方端が前記台板部に
連結されかつ他方端が前記案内部材に連結された
少なくとも1つの昇降動用シリンダと、前記案内
部材の垂直軸線周りで偶力による回転モーメント
を前記台板部に対して付与できるように少なくと
も一対が設けられて各々の一方端が前記台板部に
連結されかつ他方端が前記ベース脚部に連結され
た旋回用シリンダと、を備えた構成となされてい
る。
(実施例) 以下、本考案による作業ロボツト移送装置の旋
回機構の一実施例について図を参照しつつ説明す
る。
第1図a,bは実施例の旋回機構が装備された
作業ロボツト移送装置の全体図である。装置は主
に、ラインに沿う天井に架設されたXY座標系直
交軸レールを含む搬送機構と、この搬送機構
に懸吊支持されて主機作業通路上を自走しつつ巻
取ボビンの把持取出し作業等を行なうロボツト自
動機による作業ロボツトと、この作業ロボツト
とライン上の旋回地点でスピンターン(小廻り
旋回)させる作業ロボツト旋回機構と、作業ロ
ボツトを搬送軌路上の所定地点において位置決
めする位置決め機構と、作業ロボツトがドツ
フイング作業時巻取糸を吸引する為の大容量の圧
空源に自動的に接続する圧空供給機構と、作業
ロボツトにおけるアーム関節回転部における電
源コードおよび圧空供給ホース等の集束ケーブル
の格納機構と、からなつている。
初めに、搬送機構の構成は、工程別に並設さ
れた複数の主機(例えば延伸仮撚機等)1からな
るラインにおいて、主機1列群に直交する作業ロ
ボツト移送方向をY軸方向とした場合に、2はY
軸方向に所定の間隔で立設されたY軸レール、3
はこのY軸レール2を吊支持する架台(但し、こ
の架台を省いてY軸レール2を直接天井に据付け
ても良い)、4はY軸レール2に装架された枠形
フレーム状の移動トロリであり、第2図で明らか
なように、車軸ステイ4a,4aに軸支された車
輪4bによつてY軸レール2上をY軸方向に走行
する。また、第3図はこの移動トロリ4上をX軸
方向に走行する台車5を示している。5aは走行
車輪である。これら第2図および第3図で示され
る略L字形のハンガ27は次に述べる作業ロボツ
トに付帯する電源コード25および圧空ホース
等の支持部材であり、かつ台車5の下面に矢印A
のように回転自在に吊支持され、このハンガ27
を介して搬送機構に作業ロボツトを連結する
ようになつている。
次に、作業ロボツトの構成は、第1図に示さ
れるように、各種電子制御機器を搭載した基体2
0の上端部が一対の継手ハンド21,21(第8
図参照)によつて上記台車5に回転自在に連結さ
れ、下端部はライン床面上を自走できるように車
輪22が軸支されている。また、基体20にはチ
ヤツク機構23(ワーク把持部材)を備えた作業
ハンド24等のドツフイング作業に必要な各種ハ
ンドがターレツト形式に装着され、チヤツク機構
23が主機1から巻取ボビン等のワークを把持し
て取り出すなどの作業を行う。また、基体20の
上部には2爪式の上記継手ハンド21,21が取
付けられ、上記ハンガー27を把持する様になつ
ている。作業ロボツトのドツフイング作業は上
記継手ハンド21を切放し、主機1の作業通路に
進入し(X方向)各錘巻取ポジシヨンに対応して
間欠走行しながら巻取糸の吸引完巻パツケージと
空ボビンの交換、糸掛けの一連作業をくり返し行
う。
つぎに、作業ロボツトの動力源(電源、圧空
源)である電源コード及び圧空ホース等の供給機
構の構成は、第1図および第2図で示すように、
1次側動力源からストーリングホースを(コイル
状の圧空ホースに電源コードを一緒に巻き着けた
もの)カーテンレールで吊下げ、伸縮自在とし移
動トロリー4に搭載された巻取りリール26a
(電源コード)26b(圧空ホース)に各々接続さ
れている。各々の巻取りリール26a,26bか
ら電源コード25a圧空ホース25bが引き出さ
れ、首振り自在なターンリール28a,28bか
らハンガー27,27a、ターンリール28を経
由して作業ロボツト側面の回転継手に接続されて
いる。なお、補助ハンガー27aはこの本体27
に対し上下にスライドし常時圧縮バネで引上げら
れている。また、作業ロボツトが継手ハンド2
1を話して主機内作業通路に進入した際、第15
図および第16図に示す様に主機側に取付けられ
たシリンダーでハンガー27aを押し下げ、コー
ド25a、ホース25bの通路内通過位置が作業
ロボツトの作業に邪魔にならないように下方に
移動させている。
次に、上記作業ロボツトの旋回装置の構成
は、第4図〜第6図に示されるように、作業ロボ
ツト側の基体20を下方から支持している台板
部30は車輪22を有し、この台板部30の重心
部にこの台板部30を含む作業ロボツト全体を
持ち上げる作業ロボツト旋回機構が装着されて
いる。即ち、この作業ロボツト旋回機構は、ベ
ース脚部31と、このベース脚部31にクロスロ
ーラベアリング31aを介して垂設された角柱軸
32と、台板部30に一体に結合されて角柱軸3
2(案内部材)に摺動自在に嵌合された摺動軸受
33と、この摺動軸受33に昇降動用クランク軸
35を介して作動ロツド34aが結合されかつ基
端部が台板部30に結合された一対の昇降用シリ
ンダ34,34と、台板部30と角柱軸32とを
それぞれの作動ロツド36aを介して連結し、摺
動軸受33の軸線周りで180゜の位置ズレによる回
転偶力モーメントを生じさせて台板部30を回転
させる一対の旋回用シリンダ36,36とを主構
成としている。即ち、昇降用シリンダ34,34
の作動によつて台板部30を含む基体20の全体
を持ち上げ、旋回用シリンダ36,36の押し出
しと押し込みの同時作動による偶力で発生する回
転モーメントによつて、台板部30を含む作業ロ
ボツトの全体を時計廻り又は反時計廻りの何れ
かの方向に旋回させる。
なお、角柱軸32と摺動軸受33との嵌合形状
は上下方向へのみ直線摺動とし回動は不可能にな
つている(角形状につき)。ベース脚31に対す
る旋回は角柱軸32の下端のクロスローラベアリ
ングを組合わせていることによる。オイルダンパ
ー37とアーム39は各々台板部30に回転自在
に取付けられ、更にアーム39の先端とダンパー
37のロツドエンドを回転自在に組合せ旋回機構
の中心に相対的に組込まれている。ベース脚31
にはピン38が突き出ており台板部30の90゜旋
回端付近からピン38がアーム39を介してダン
バー37を押し付け衝撃吸収する様になつてい
る。
次に、作業ロボツト旋回機構および作業用ロ
ボツトを案内する搬送機構の台車5が、移動
トロリ4に対するX方向の所定位置に位置決めさ
れ、さらに移動トロリ4をY軸レールのクロスメ
ンバ2aに対するY方向の所定位置に位置決めす
る位置決め機構の構成について、第1図〜第4
図を併用しつつ第7図と第8図で説明する。Y軸
レール2の主機1を両側から挟む位置に一対のY
軸ストツパ40R(右)、40L(左)が設けられ
ている。これらY軸ストツパ40R,40Lは何
れも主機1の両側作業通路の直上に位置するよう
に配置されている。Y軸ストツパ40R,40L
の各々は左右対称の同一構造であり、例えば一方
のY軸ストツパ40Lの場合、移動トロリ4を幅
方向Wの両側から狭持する位置にシリンダ41お
よび揺動係合片42による一対が左右対称に設け
られている。揺動係合片42はシリンダ41の作
動によつて支軸周りで揺動自在である。一対から
なる揺動係合片42の一方の主機1に向く内側の
ものに対応する位置には揺動規制片43が揺動係
合片42′(主機1側)の先端に取付けられてい
る(第1図参照)。また、移動トロリ4には一対
の移動係合片42,42に対応する位置に係合時
の緩衝作用をなす対向一対のオイルダンパ44,
44と、位置決め用突当片45とがそれぞれ設け
られている。位置決め用突当て片45と揺動規制
片43はY方向に於いて同一線上に位置してお
り、第7図の矢印方向から移動トロリ4が移動し
てくると、まず位置決め用突当て片45の右端が
揺動規制片43に当り、揺動係合片42′を押し
上げてオイルダンパー44が揺動係合片42に当
たつて衝撃吸収し、そのストローク端で揺動係合
片42,42′が位置決め用突当て片45を把持
して、移動トロリ4を位置決めするようになつて
いる。なお、移動トロリ4を移動する場合は、シ
リンダー41′,41によつて揺動係合片をはね
上げる。
一方、台車5の移動トロリ4に対応するX軸方
向の移動を規制する位置決め機構は、第8図cで
占めされているように、3ポイントで位置決めす
るようになつている。すなわち、移動トロリ4の
中央部においては、方向変換(90゜スピンターン)
してY方向に移動し、両エンドにおいては作業ロ
ボツトの継手ハンド21がハンガー27を切放
して主機作業通路に進入し、ドツフイング作業を
完了して再びこの位置で連結して中央部まで移動
する。両エンドまでのAゾーンとBゾーンの切替
えは、X軸ストツパー46の揺動係合片47,4
7′を揺動させて行う(ギヤー48を介してシリ
ンダー49で動作)。切替えのタイミングは移動
トロリ4が作業ロボツトと連結して、Y軸方向
の移動端(待機位置等)において、移動トロリ4
の側面に取付けてある2個のリミツトスイツチ
LSのいずれかをタツチすることによる。X軸ス
トツパー46について説明すると、揺動係合片4
7,47′は軸47aを揺動中心にし(軸47a
は移動トロリ4の側面に取付けられ貫通していな
い)各々ギヤー48により相対的な動作をする
(シリンダー49により)。オイルダンバーD,
D′は台車5に内蔵され、各位置決めポジシヨン
での衝撃吸収をする。
また、第1図において示されるリンク式ストツ
パL1,L2は台車5が移動トロリ4における両ス
トローク終端のそれぞれに到達したときに、この
終端の停止位置にて第2図のコード案内ハンガ2
7を固定するためのものであり、作業ロボツト
の継手ハンド21を切り離したときに、電源コー
ド25等の張力で移動トロリ4が反対方向に移動
しないようにするためと、ハンガ27が旋回しな
いように固定するためのものである。
次に、糸掛け作業時における糸端保持を目的と
するサクシヨンガン用の圧空供給機構は第1図
a,bで占めされるように、第1図における通路
両側の架台3,3のそれぞれに設けられた圧搾空
気の導入用カプラ受継手50,50と、この何れ
か1つに係合する作業用ロボツト側のチヤツク
機構Cとを主構成としている。即ち、架台3に設
けられたカプラ受継手50にチヤツク機構Cに備
わつているカプラ継手51がシリンダ65の作動
によつて係脱するようになつている。
第9図aはこれらカプラ受継手50とカプラ継
手51とが係合して図示せぬ圧搾空気供給源から
圧空ホース52を経て、作業ロボツトの内部に
設けられている図示せぬサクシヨンガン等の吸引
エア回路に接続されたときの状態を示している。
即ち、作業ロボツトが所定の作業を開始する前
の段階で、シリンダ65の作動でチヤツク機構C
のカプラ継手51がカプラ受継手50に係合した
ときに、この係合を検知するリミツトスイツチ等
の検出手段(例えばカプラ受継手50側に配置さ
れている)によつて、検出信号が基体20内のコ
ントローラで制御されると、この制御信号によつ
て圧空供給源の電磁弁が開き、圧搾空気がカプラ
受継手50からカプラ継手51に向かつて供給さ
れ、このカプラ継手51から第9図aの供給ホー
ス53を経て上記サクシヨンガンに至るようにな
つている。
チヤツク機構Cの構成は、54は作業ロボツト
の基体20に吊支持されたベース、55はこの
ベース54に固定され図の下方に向かつて先細テ
ーパ孔55aを有した支持部材、56は支持部材
55の先細テーパ孔55aに嵌合するテーパ係合
部56aを有しかつ内部軸線方向に上記供給ホー
ス53に連通する圧空通路56bを有したハウジ
ング、57はハウジング56のテーパ係合部56
aが支持部材55の先細テーパ孔55aに係合す
る方向に付勢している第1ばね部材である。ハウ
ジング56の下端部において上記カプラ継手51
が相対的に揺動自在に嵌合し、このカプラ継手5
1はハウジング56側の圧空通路56bおよびカ
プラ受継手50側に通ずる圧空通路51aを有し
ている。また、カプラ継手51の先端部には先細
テーパ状の係合凸部51bが設けられ、この係合
凸部51bに係合する係合凹部50aがカプラ受
継手50側に設けられている。図中58はカプラ
継手51に取り付けられて係合凹凸両部500,
51bの嵌合面同士を気密的にするO−リング等
のシール部材である。一方、上記カブラ継手51
とハウジング56との両部材間には把持爪作動駒
59が、カプラ継手51の外周面およびハウジン
グ56の内周面にそれぞれ揺動自在に嵌合してお
り、これら3つの部材の作動が相対的に行なわれ
るようになつている。また、作動駒59には一対
の把持爪60,60がこれらの係合片60a,6
0aを介して遊嵌状態で係合し、作動駒59の上
下動によつて一対の把持爪60,60が支軸60
b,60bの周りを時計廻り又は反時計廻りの方
向に蝶開動作する。また、カプラ継手51と作動
駒59との間には第2ばね部材61が弾着され、
作動駒59をハウジング56に押上げかつこの作
動駒59に対しカプラ継手51を押し下る方向に
付勢している。なお、62,63等はカプラ継手
51と作動駒59とハウジング56の各部材間の
嵌合面同士を気密的にしているO−リング等のシ
ール部材である。
一方、一対の把持爪60,60は通常はボビン
等のワークを把持する部材であるが、第9図aは
カプラ受継手50を把持して、カプラ受継手50
の定常位置(図中2点鎖線)から上方に持ち上げ
た状態である。即ち、把持爪60には先端部にカ
プラ受継手50を把持できるように係合段部60
cが設けられており、カプラ受継手50に係合し
て持ち上げたときに、このカプラ受継手50の持
ち上げ動作を検出手段が検出して圧空供給源から
の圧搾空気がカプラ継手51およびハウジング5
6、そして供給ホース53を経てサクシヨンガン
へ供給されることは前述の通りである。なお、カ
プラ受継手50とカプラ継手51との係合動作
時、および把持爪60,60による把持動作時に
あつては、これらの動作がハウジング56のテー
パ係合部56aによる自動調芯作用で円滑に行わ
れる。
次に、作業ロボツトの作業ハンド回転連結部
における電気コード25および圧空ホース等の駆
動力供給用のケーブル格納機構の構成について
説明する。ただし、この機構は特に実施例の取付
部位に限定されず、一般作業ロボツトのアーム関
節部に採用することができる。
第10図a,bおよび第1図bにおいて、70
はアーム関節回転部における駆動モータ出力軸、
71はこのアーム関節回転部70周りに結合され
た一体的に回転する内筒ドラムであり、上記作業
ロボツト側のチヤツク機構23の振り回し動作
に連動する。内筒ドラム71の同心円上には外筒
ドラム72が固定状態で設けられ、これら両ドラ
ム71,72の間には電源コード25および圧空
ホース等を集束したケーブル73が格納される。
即ち、ケーブル73の一方端と他方端がアーム関
節部における回転連結一方部材と他方部材のそれ
ぞれに接続される。例えば、ケーブル73の一方
端におけるターミナル部73aをアーム関節部一
方に接続した場合、ケーブル73の他方端のター
ミナル部73bはアーム関節部の他方に接続さ
れ、実施例の場合、ケーブル73の他方端のター
ミナル部13bが出力軸70周りを回動する。ま
た、ケーブル73に沿うようにして板ばね74が
抱き合わせて取り付けられ、ケーブル73の撓み
動作に板ばね74(弾性部材)が馴染むようにし
て動作する。ケーブル73と板ばね74はそれら
の長さ方向において多数のリテーナ75で保持さ
れている。これらの断面(A−A線)が示され
た、同図bにおいて、リテーナ75の板ばね74
の両端を保持する部分には保持凹溝75aが設け
られ、板ばね74はこの保持凹溝75aを比較的
自由な嵌合によつて摺接できるようになつてい
る。また、リテーナ75に対するケーブル73の
保持状態も板ばね74と同様に比較的に自由とな
つている。一方、内筒ドラム71の外周面および
外筒ドラム72の内周面に沿つて、板ばね74と
の摺接にある程度の摩擦力を付与し得るような例
えばゴム質の摩擦部材76が貼設されている。な
お、第11図a,b,cは順にケーブル73の時
計廻りへの移動と、中立位置と、反時計廻りへの
移動の態様を示している。これにより明らかなよ
うに、ケーブル73の各移動ポイントは出力軸7
0の周りにおいて略全周を移動することができ
る。
次に、上記した実施例の旋回機構を含む作業ロ
ボツト移送装置の作用について説明する。
第12図は作業ロボツトによる作業レイアウ
トの一例である。図中Y符号はY軸レール2に案
内される作業ロボツトの搬送軌路、X符号は移
動トロリ4に案内される作業ロボツトの搬送軌
路で、具体的には台車5のX軸方向への搬送軌路
である。並設された複数の主機(No.1〜No.n)に
対して、作業ロボツトの基体20が方向転換す
る旋回ポイントS1〜Soにてその姿勢を例えば90゜
又は180゜のようにスピンターンを行なう。即ち搬
送軌路Yにおける旋回ポイントS1から主機1のNo.
1に対して所定の作業を行なう場合、第13図乃
至第21図に示されるように、移動トロリ4がY
軸レール2に対して固定された状態(このとき図
の右側の摺動係合片47がY軸レール2に係合し
ている)から、制御に基づいた作動指令によつ
て、基体20が図の左方向へ自走し始める。基体
20が移動トロリ4の左端に到達すると(第14
図)、このときの台車5の位置検出による信号で、
継手ハンド21の動作によつて移動トロリ4から
基体20が切り離され自走開始する(第15図)。
ここで、作業ロボツトの基体20とハンガ2
7の連結および切り話が継手ハンド21を介して
行われる態様については、第14図の状態から、
制御信号に基づいて一対の継手ハンド11,21
がハンガ27に対する挾持を解除し、作業ロボツ
トの全体つまり基体20が台車5から切り離さ
れて解放される。第17図の位置で所要の作業を
終えると、今度は作業ロボツトが再び移動トロ
リ4に向かつて復帰を開始し、第18図のよう
に、移動トロリ4の手前で、後退方向に向かつて
後側の一方の継手ハンド21が上方に立上がつた
状態でハンガ27の片側面に突き当たる(第19
図)。これより、他方の継手ハンド21も立上が
つてハンガ27を両側面より挾持する。次いで、
第20図および第21図のように、一方のリンク
式ストツパL1がハンガ27に対する係合から解
除し、作業ロボツトが台車5に対してX軸方向
に移動できる状態となる。
かかる一連の動作にあつて、基体20の自走に
追従して電源コード25および圧空ホースがハン
ガ27を介して延長する。このとき、外部信号に
よるシリンダの駆動によつて補助ガイド27aが
ハンガ27本体に対し下方向に伸長する。作業ロ
ボツトは所定の作業を終えると第13図の原位
置まで逆走して旋回ポイントS1に復帰する。この
旋回ポイントS1に復帰すると、制御信号によつて
第4図の作業ロボツト旋回機構における昇降動
用シリンダ34が先ず作動し、作業ロボツトの
全体が台板部30と共にベース脚部31をベース
として上方に一旦持ち上げられる。この後、旋回
用シリンダ36,36の作動による偶力の回転モ
ーメントで作業ロボツトの全体と台板部30が
90゜だけ自らの垂直軸線を回転中心にして旋回す
る。これらの旋回後は搬送軌路Y上を次の旋回ポ
イントS2に向かつて移動する。即ち、このときの
作業ロボツトは同様に自走し、この作業ロボツ
トの自走に伴い、移動トロリ4がY軸レール2
に案内されてY軸方向へ旋回ポイントS2まで走行
する。Y軸レール2上の旋回ポイントS2における
移動トロリ4の位置決めは、例えばY軸ストツパ
40Lによつて行なわれる。
なお、第22図と第23図a〜rは、作業ロボ
ツトの一連の動作に追従して延伸する電源コー
ド25等の動作手順を、第12図における主機No.
1を中心に示したものである。すなわち、符号W
の待機位置から90゜のスピンターン位置TW,TL
経て、主機No.1の左側通路(JL←→DL)間で所定
の作業を終え、再びスピンターン位置TLに復帰
する。そして、スピンターン位置TRから右側通
路(JR←→DR)間において所定の作業を行う場合
に、電源コード25等とハンガ27の連動態様が
順に追つて線図で示されている。
(考案の効果) 上記したことから理解されるように、本考案に
よる作業ロボツト移送装置の旋回機構は、台板部
を含む作業ロボツトの基体全体が昇降動用シリン
ダによつて昇降動し、然るのち旋回用シリンダの
作動で発生させた偶力による回転モーメントで任
意の角度だけ旋回され、このように単に昇降動お
よび旋回用の各シリンダを主構成としているから
複雑な制御を必要とせず、コンパクトでしかも効
率的な装置が低コストで得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案による作業ロボツトの旋
回機構の一実施例が装備された作業ロボツト移送
装置の全体と作業ロボツトの斜視図、第2図およ
び第3図は共に搬送機構の斜視図、第4図乃至第
6図a,bは作業ロボツト旋回機構の斜視図と平
面図およびこの平面図の要部の平断面図と側面
図、第7図a,b,cはY軸方向の位置決め機構
の正面図と側面図、一部平面図、第8図a,b,
cはX軸方向の位置決め機構の正面図と側面図と
位置決め態様図、第9図a,bは作業ロボツトに
おけるチヤツク機構と圧空供給機構とのそれぞれ
の圧搾空気連通用ガプラ同士が結合した状態の縦
断面図と機構斜視図、第10図a,bはケーブル
格納機構の平面図とA−A線による側断面図、第
11図a〜cは同じくケーブル格納機構の作動態
様を順に示す平面図、第12図は作業ロボツトが
複数の主機(No.1〜No.n)に対して作業を行なう
レイアウトの一例を示す平面図、第13図乃至第
21図は作業ロボツトが搬送機構側から分離して
原位置に復帰するまでのストローク間を自走する
態様を順に示す側面図、第22図と第23図a〜
rは主機No.1周りにおける電源コード25等の動
作手順の共に説明図である。 ……搬送機構、……作業ロボツト、……
作業ロボツト旋回機構、……位置決め機構、
……圧空供給機構、……ケーブル格納機構、1
……主機、2……Y軸レール、4……移動トロ
リ、5……台車、20……基体、21……継手ハ
ンド、23,C……チヤツク機構、25……電源
コード、27……ハンガ、30……台板部、31
……ベース脚部、34……昇降動用シリンダ、3
5……昇降動用クランク軸、36……旋回用シリ
ンダ、40L,40R……Y軸ストツパ、46…
…X軸ストツパ、L1,L2……リンク式ストツパ、
50……カプラ継手、51……カプラ継手、52
……圧空ホース、59……作動駒、60……把持
爪、71,72……内外筒ドラム、74……板ば
ね、75……リテーナ、76……摩擦部材、S1
So……旋回ポイント。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 移動台車に懸吊支持されかつ自動制御されて直
    交座標系で移動自在な作業ロボツトと、前記作業
    ロボツトを旋回位置において直交座標軸に垂直な
    軸線を中心に所要の角度だけ自転旋回させる作業
    ロボツト旋回機構とを含み、前記作業ロボツト旋
    回機構が、前記作業ロボツトを下方から支持する
    台板部と、前記台板部の重心位置において垂直な
    方向に摺動自在かつ回転自在な案内部材と、前記
    案内部材の下端に結合されたベース脚部と、一方
    端が前記台板部に連結されかつ他方端が前記案内
    部材に連結された少なくとも1つの昇降動用シリ
    ンダと、前記案内部材の垂直軸線周りで偶力によ
    る回転モーメントを前記台板部に対して付与でき
    るように少なくとも一対が設けられて各々の一方
    端が前記台板部に連結されかつ他方端が前記ベー
    ス脚部に連結された旋回用シリンダと、を備えた
    ことを特徴とする作業ロボツト移送装置の旋回機
    構。
JP10650785U 1985-07-12 1985-07-12 Expired JPH0213420Y2 (ja)

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JPS6213970U JPS6213970U (ja) 1987-01-28
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