JPH02133286A - ステアリングギヤ比可変装置 - Google Patents

ステアリングギヤ比可変装置

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Publication number
JPH02133286A
JPH02133286A JP28843388A JP28843388A JPH02133286A JP H02133286 A JPH02133286 A JP H02133286A JP 28843388 A JP28843388 A JP 28843388A JP 28843388 A JP28843388 A JP 28843388A JP H02133286 A JPH02133286 A JP H02133286A
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JP
Japan
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ring gear
gear
steering
spool
input shaft
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Pending
Application number
JP28843388A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Nishimori
西森 政義
Hiroshi Fujii
啓史 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP28843388A priority Critical patent/JPH02133286A/ja
Publication of JPH02133286A publication Critical patent/JPH02133286A/ja
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、ギヤ比を可変するステアリングギヤ比可変
装置に関する。
(従来の技術) 車両の運動性能、例えば車両のヨーイング運動と横方向
運動との最適化、タックインの抑制。
定常ゲインの最適化、操舵過渡特性の向上などを目的と
して、ハンドル舵角に対する車両舵角を可変できるよう
にしたステアリングギヤ比可変装置が多く提案されてい
る。
従来、こうしたステアリングギヤ比の可変には、特開昭
53−107036号公報、特開昭62−26162号
公報、特公昭54−34212号公報、特公昭56−4
5824号公報などのように、ステアリングホイールか
らの入力を二組の遊星歯車機構を介して前輪に伝えて舵
角を与え、さらに別系統のリングギヤ制御手段で、遊星
歯車機構のリングギヤの動きを制御して、前輪の舵角を
可変することが行なわれている。
ところで、ステアリングギヤ比可変装置では、ステアリ
ングホイールに連動して前輪を舵角するために、入力シ
ャフトから出力シャフトには同じ比で回転角を伝達する
ことが必要となる。上述の公報に記載された技術では、
いずれもステアリングホイールにつながる入力シャフト
と、ステアリングギヤにつながる出力シャフトとの間に
設けた同じ諸元(歯数)の上下二段の遊星歯車機構(サ
ンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤがら構成される)
のプラネタリギヤを同軸に固定して、入力シャフトから
入力された操舵角をプラネタリギヤを介して同じ比で出
力シャフトに伝えるようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、これでは二組の遊星歯車機構を用いる構造上
、大形になる不都合がある。特に車両のステアリング系
が据付けられる部分はスペースの制約がきつく、小形化
が望まれている。しがもこれに加え、部品点数も多く必
要とするので、構造的に複雑で、コストの点にも難点が
ある。
この発明はこのような事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、少ない部品点数で入力シャフ
トの回転角を同じ比で出力シャフトに伝えることができ
る小形のステアリングギヤ比可変装置を提供することに
ある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明のステアリングギ
ヤ比可変装置は、遊星歯車機構を、出力シャフトにつな
がるサンギヤと、このサンギヤの周囲に回転自在に設け
られリングギヤ制御手段につながるリングギヤと、この
リングギヤとサンギヤとの間に沿って移動自在に設けた
入力シャフトにつながる午ヤリアと、このキャリアに互
いに噛合う複数のピニオンを回転自在に支持させ、かつ
該ピニオン列の一方をサンギヤに噛合わせ他方をリング
ギヤに噛合わせてなるプラネタリギヤ部との少ない部品
から構成する。
(作用) この発明のステアリングギヤ比可変装置は、プラネタリ
ギアを構成するピニオンが複数有ることにより、サンギ
ヤとリングギヤとの回転の比を所定に設定さえすれば、
リングギヤ固定の状態のとき、入力シャフトから操舵角
をそのまま出力シャフトに伝達することができる。また
キャリア固定の状態のとき、リングギヤ制御手段による
リングギアの移動から、先の入力シャフトからの入力と
共に前輪舵角を制御することができる。
(実施例) 以下、この発明を第1図ないし第7図に示す一実施例に
もとづいて説明する。第5図はこの発明を適用した車両
の四輪操舵装置を示し、1aおよび1bは左右の前輪で
ある。前輪1a、lbは、車体(図示しない)に対して
水平方向に揺動可能に支持されたナックル2a、2bに
回転自在に支持されている。またナックル2a、2bは
、タイロッド3a、3bを介して例えばラック4および
ピニオン5を組合わせてなる車速感応型のパワーステア
リング6に連結されている。すなわち、パワーステアリ
ング6は、ラック4.ピニオン5゜ロータリバルブ7、
トーションバー8を有してなるステアリングギヤアッセ
ンブリ9に、ロークリバルブ7につながるステアリング
用のパワーシリンダ装置10(パワーシリンダ11内に
ラック4につながるピストン12を設けてなるもの)と
、ロータリバルブ7に油圧を供給するエンジン駆動のオ
イルポンプ13(パワーステ用)とが組合わせられてい
る。そして、パワーシリンダ装置1゜のピストン12の
両側のピストンロッド12a。
12bが、上記タイロッド3a、3bに連結されている
またステアリングギアアッセンブリ9の入力部となる、
ピニオン5およびトーションバー8につながるロータリ
バルブ7のバルブインプットシャフト7aには、アウト
プットシャフト14a(出力シャフトに相当)を介して
進相機構となる後述するステアリングギヤ比可変装置1
4が連結されている。このステアリングギヤ比可変装置
14のインプットシャフト14b(入力シャフトに相当
)には、中間ジヨイント15およびコラムシャフト16
を介してステアリングホイール17が連結され、ステア
リングホイール17を操作すれば、ラック4をステアリ
ングホイール17と同方向に駆動し、それと同時にピス
トン12の両側に構成された左室18.右室19にロー
タリバルブ7を通じてオイルポンプ13で発生した油圧
が供給して、ステアリングホイール17の操舵力をアシ
ストできるようにしている。なお、オイルポンプ13に
はエンジン20の回転数が、ある領域から上昇するにし
たがって吐出流量が低下する特性のポンプが用いられて
いる。
ここで、上記ステアリングギヤ比可変装置14について
説明すれば、これはステアリングギヤアッセンブリ9に
、ダブル・ピニオン・プラネタリ21 (遊星歯車機構
)およびコントロールバルブ23(リングギヤ制御手段
に相当)を設けて構成されている。
ダブル・ピニオン・プラネタリ21について説明すれば
、30はステアリングギヤアッセンブリ9のケース9a
の上部側に設置されたケースである。このケース30内
の上下部に、上記アウトプットシャフト14aおよびイ
ンプットシャフト14bが同軸をなして回転自在に設け
られている。
このケース30内に突出したアウトプットシャフト端に
は、第1図に示すようなサンギヤ31か設けられている
。そして、このサンギヤ31の周囲に、第1図に示すよ
うなケース30側に回転自在に支持されたリングギヤ3
2が設けられている。
また33.33はリングギヤ32とサンギヤ31との間
に沿って移動自在な二組のキャリア、34a、34bは
そのキャリア33.33に回転自在に並設された二組の
同一なピニオンである。
キャリア33.33は、連結部材33aを介してインプ
ットシャフト14bに連結されていて、キャリア33.
33へステアリングホイール〕7からの回転角を入力で
きるようにしている。またピニオン34 a、34 b
は、第1図に示すように互いに回転自在に噛合っている
。この各ピニオン列か、リングギヤ32とサンギヤ31
との間に直列に配置されている。そして、ピニオン列の
一方となるピニオン34bがサンギア31に噛合され、
他方となるピニオン34aがリングギヤ32に噛合され
、プラネタリギヤ部35を構成している。
またリングギア32とキャリア33.33との回転数の
差と、サンギヤ31とキャリア33.33との差の比で
算出される回転の比λはrO,5Jに設定されていて、
リングギヤ32が固定されるときに、ステアリングホイ
ール17から入力された操舵角を同じ比でアウトプット
シャフト14aに伝えることができるようにしている。
こうしたダブル・ピニオン・プラネタリ21を組付けた
ケース30に上記コントロールバルブ23が組付けられ
ている。
ここで、コントロールバルブ23について説明すれば、
51はリングギア32と隣接したケース部分に、ダブル
・ピニオン−プラネタリ21の中心とは直角な方向に沿
って一体に設けられた細長の弁本体である。弁本体51
内には、リングギア32の軸心とは直角な方向に沿って
略筒状の弁室52か形成されている。そして、弁室52
内にスプール53が配設されている。スプール53は、
一端が弁室52の端部に装着したプラグ54でスライド
自在に支持され、他端が弁室52のもう一方の端部にア
ダプタ55を介して装着したプラグ56でスライド自在
に支持されている。そして、スプール53の各軸端面を
プラグ54.56の孔部54a、56aに臨ませている
。またアダプタ55の内部には、ばね室55aが形成さ
れている。
そして、このばね室55a内に、スプール53の端部外
周の小径部53aに摺動自在に嵌挿したワッシャー56
aと小径部53aの端部に固定したスナップリング57
との間に掛は渡したスプリング58が収容され、スプリ
ング58でスプール53を位置決めるようにしている。
なお、59はプラグ54.56およびアダプタ56の緩
み止めのナツトである。
またスプール53の外周には、該スプール53の軸部を
移動自在に貫通して板状のレバー60が設けられている
。レバー60は、リングギア32の軸線と直角に交差す
る線上に配置されている。
そして、レバー60のリングギヤ32側の端に形成され
た円弧部が、通孔61を通ってリングギア32の外周面
に形成された溝部62に係合されている。またレバー6
oの残る狭幅側の端に形成された円弧部は、当該端部を
覆うように弁室52に装着されたアダプタ63の内底面
に設けたブレトロ4の溝部65に回動可能に係合されて
いて、レバー全体をプレート64側の端を支点としてス
プール53の軸線沿いに回動できるようにしている。な
お、66はアダプタ63の緩み止めナンド、67はプレ
ート64とアダプタ63の内底面との間に介装された波
形のワッシャーである。
このレバー60を挟んで、プラグ54側のスプール部分
の外周にカラー68か摺動自在に嵌挿され、またプラグ
56側のスプール部分の外周にスリーブ69が摺動自在
に嵌挿されている。カラー68およびスリーブ6つは、
それら外側の端部とプラグ54.アダプタ55との間に
設けたスプリング70a、7Ql)の弾性力(プリロー
ド)によって、lzバー5Qの両側に押し付けられ、ス
プール53上にレバー6oを含めた三つの部品を位置決
めるようにしている。そして、このスリーブ69で覆わ
れたスプール53の外周面に、環状の溝部で構成される
二つの流入側の室71.72が並設されている。またこ
れに対してスリーブ69の内周面には、室71.72の
境界部分に位置して、溝部で構成される三つの流出側の
室73〜75か設けられている。そして、室71は、ス
プール53の内部に設けた通路76を介して、カラー6
8とプラグ54との間に形成されたばね室を兼ねる受圧
室77に連通している。さらに室72は、同様にスプー
ル53の内部に設けた通路78を介して、スリーブ69
とアダプタ55との間に形成された、ばね室を兼ねる受
圧室79に連通している。そして、流出側のうち中央の
室74は、弁本体51に設けたポート8oを介して上記
オイルポンプ13の吐出部に接続される。また残る室7
3.75は、弁本体51に設けたボート81を介して上
記ステアリングギヤアッセンブリ9のロタリパルプ7の
入口ポート(図示しない)に接続され、オイルポンプ1
3で発生する油圧を利用してリングギヤ32を所定の位
置に保持(操舵反力発生による)させたり、入力された
操舵角を切り増しさせたりすることができる追従型サー
ボ弁(スプールバルブ)を構成している。すなわち、受
圧室77.79には通路76.78を通じてオイルポン
プ13の浦が流入する構造なので、リングギア32から
の操舵力によりスリーブ69が変位すると、室71.7
2と室73〜75との開閉から、変位した受圧室側に多
くの油が流入すると同時に、残る受圧室側から油が多く
流出して、リングギア32を元の状態に復帰させるべく
、変位したスリーブ69を元の位置へ戻すようにしてい
る。またプラグ54およびプラグ56がらスプール53
を変位させるカが加わると、先程のスリルプロつはスプ
ール53の変位に追従して動き、レバー60を回動させ
てリングギヤ32を切り増し側に回転させるようになっ
ている(ステアリングギヤ比可変)。
一方、82a、82bは左右の後輪である。後輪82a
、82bは、トーコントロール機構付きダブルウィツシ
ュボーン式の後輪サスペンションに支持されている。す
なわち、後輪サスペンションは、クロスメンバ83に、
アッパーアーム84およびロアアーム85で構成される
上下一対のラテラルアームを設けるとともに、トーコン
トロルアーム86とトレーリングアーム87とを中間関
節88で連結してなるアームを連結する。そして、アー
ム端に、図示しない車輪支持体を介して、後輪82a、
82bを支持させた構造となっている。中間関節88は
、回転軸線を略鉛直方向に定めたピンなどの枢支軸89
がら構成されていて、中間関節点の変位にしたがって後
輪82a82bの操舵が可能な構造になっている。
そして、クロスメンバ83に、この後輪サスペンション
の左右の枢支軸89.89を結ぶように二連式のリアパ
ワーシリンダ9oが設けられている。すなわち、リアパ
ワーシリンダ9oは、中央に大径なシリンダ室91を形
成し、両側に一対の小径なシリンダ室92a、92bを
形成したシリンダ94内に、中央にシリンダ室91に応
じた径のピストン部95aを有し、両側にシリンダ室9
2a、92bに応じた径のピストン部95bを有してな
るピストン95を摺動自在に設ける。またそれぞれ両側
のピストン端にピストンロッド96a、96bを連結し
て構成される。そして、ピストン部95.aで区画され
るシリンダ室91の断面積が大な部分に、同相用の出力
を受ける左室97a、右室97bを構成している。また
シリンダ室92a、92bの断面積が小な空間にて位相
用の出力を受けて、左右の室97a、97bに対して出
力を対向させるようにしている。このシリンダ94が、
軸心方向を左右方向に定めてクロスメンバ83に固定さ
れている。そして、左側のピストンロッド96aが左側
の中間関節38の枢支軸39に連結され、また右側のピ
ストンロッド96bが右側の中間関節38の枢支軸3つ
に連結され、ピストン95の移動から後輪82a。
82bを操舵できるようにしている。
そして、このリアパワーシリンダ90の左室97 a、
 右室97 bが同相用のコントロールバルブ98に油
流路99を介して接続され、リアパワーシリンダ90の
シリンダ室92a、92bが位相用のコントロールバル
ブ100に油流路101a、101bを介して接続され
ている。
同相用のコントロールバルブ98には、第6図に示すよ
うなスプールバルブが用いられている。
具体的には、スプールバルブは、シリンダ状のケース1
02内に、両端が一対のスプリング220で付勢された
スプール221を設ける。このスプール221の外周に
は、環状の溝部222゜223が二つ並設されている。
また溝部222223の空間に臨むケース102の周壁
両側には、溝部間の曲部分を中心として対称にそれぞれ
リザブ側ポート224a、224b、ポンプ側ポト22
5a、225bが設けられ、さらに溝部222.223
の空間に臨むケース102の周壁中央には、それぞれア
クチエータ側ポート226゜227が設けられている。
そして、ケース102の両端にはスプール端に制御圧を
与えるためのパイロットポート228,229が設けら
れた構造となっている。そして、アクチエータ側ポート
226.227が油流路9つに接続される。
この同相用のコントロールバルブ100のパイロットポ
ート228,229に、それぞれ上記パワーステアリン
グ6の各左室18.右室19が油流路103を介し接続
され、パワステ−圧が発生すると、中立状態のスプール
221が変位してリサーブ側ポート224a、224b
とポンプ側ポ)225a、225bとの切換えを行なう
ようにしている。そして、コントロールバルブ100の
各ポンプ側ポー)2.25a、225bには、デファレ
ンシャルギヤ104で駆動され車速に応じた油圧(車速
大二油圧増)を発生するオイルポンプ105が接続され
ている。これにより、車速とスプール221の移動量に
応じた油圧をリアパワシリンダ90の操舵方向の左室9
7aあるいは右室97bに供給できるようにしている。
なお、各リザーブ側ポート224a、224bはパワー
ステアリング6のリターンを受けているリザーブタンク
106に接続されている。
また位相用のコントロールバルブ100には、第7図に
示すようなスプールバルブ式の四ポート絞り切換弁が用
いられている。
切換弁について説明すれば、107は両側にパイロット
圧用のポー1−108,109をもつシリンダ状のケー
ス、110はこのケース107内に設けたスプールであ
る。そして、スプール110の両端部はケース内面に形
成された軸受部111て摺動自在に支持され、スプール
全体をケース107の輔心方向沿いにスライドできるよ
うにしている。またスプール端とケース端との間には、
それぞれ一対のスプリング112,113か介装され、
スプール110を位置決めている。このスプリング11
2,113を収容する軸受部外側のばね室は、上記ポー
ト108,109に連通している。そして、これらポー
ト108,109は分岐路132を介して上記油流路1
03の中途部に接続され、制御圧となるパワーステ圧を
スプール端に与えるようにしている。
また軸受部111で挟まれたケース107の内腔部分は
大径となっている。そして、この大空間部に露出するス
プール部分の中央に、内腔部分に対応した外径のスリー
ブ114が摺動自在に設けられている。このスリーブ1
14の両端は、スプール110に固定された一対のスプ
リング115゜116によって付勢されていて、スリー
ブ全体をスプール110上に位置決めている。そして、
スリーブ端に形成された各空間に、ばね室を兼ねる受圧
室117,118を構成している。
スリーブ114で覆われたスプール110の外周面には
、環状の溝部で構成された二つの室119.120が並
設されている。またスリーブ114の内周面には、室1
19,120の境界部分に位置して、環状の溝部で構成
される三つの室121〜123が設けられている。その
うちの室119.120は、それぞれスリーブ114お
よびケース内周面に形成された通路空間124゜125
を通じ、ケース外周に穿設したアクチエータ用のポート
126,127に連通している。そして、ポート126
,127が油流路101a。
101bに接続される。また室122は、通路空間12
8を介してケース107に設けた油供給用のポート12
9に連通している。そして、このポート129は、油供
給路130を介して、上記オイルポンプ13と共にエン
ジン20で駆動される定流量型(吐出流量一定)のオイ
ルポンプ131の吐出部に接続されている。
また残る室121.123は、それぞれスリブ114お
よびケース内周面に形成された通路空間133,134
を通じ、ケース外周に穿設したリザーバ用のポート13
5.136に連通している。そして、これらポート13
5,136は通路137で並列に接続されて、上記リザ
ーバタンク106に接続されている。この並列な油路1
37には、連通路138.139を介して、それぞれ上
記スリーブ両側の受圧室117,118か並列に接続さ
れ、オイルポンプ131からの油を受圧室117,11
8に流入できるようにしている。
また各連通路138,139には、それぞれリザバタン
ク106側に対する流れを規制するための逆止弁140
が設けられている。そして、さらに逆止弁140および
リザーバ用のポート135間の連通路部分と、逆止弁1
40およびリザーバ用のポート136間の連通路部分と
の間には、可変オリフィス141(あるいは可変チョー
ク)を介装した差圧発生用の連通路142が接続されて
いる。そして、可変オリフィス141は、上記デフ駆動
のオイルポンプ105に内蔵した車速感応圧力発生器1
43に接続され、この車速感応圧力発生器143から発
生するパイロット圧で、可変オリフィス141の絞り量
を車速に感応して可変できるようにしている。
これにより、コントロールバルブ100は、スプール端
に加わるパイロット圧によるスプール110の変位、そ
のスプール110に対するスリーブ114の相対変位か
ら、ステアリングホイール17を切り込んでいくと、パ
ワーステアリング6のパイロット圧の変化率(ハンドル
操舵角速度と同等)と車速に応じた(車速大:浦圧減)
位相用の油圧を発生できるようになっている。
そして、この位相用のコントロールバルブ100につな
がる油流路101a、101bが、分岐路145,14
5を介して上記ステアリングギア比可変装置14のプラ
グ56.54に接続され、後輪82a、82bの位相と
同時に、リングギヤ32を回動変位させて前輪1a、l
bを切り増し側に進めることができるようにしている。
つぎに、このように構成された四輪操舵装置の作用につ
いて説明する。
車両の直進走行時は、ステアリングホイール17は中立
の状態となるため、前輪1a、lbおよび後輪82a、
82bは直進方向に向いている。
そして、こうした直進状態から旋回すべく (タンイン
)、ステアリングホイール17を例えば右旋回側に切り
込んでいくと(中高速時)、その切り込んた舵角に対し
て、パワーステ圧の変動率と車速に応じて、−瞬後輪8
2a、82bは逆相に、また−瞬前輪1a、lbは入力
した操舵舵角より舵角が増大していく。
詳しくは、ステアリングホイール17を操作すると、こ
の回転がコラムシャフト16.中間ジヨイント15.イ
ンプットシャフト24を介してキャリア33に伝達され
ていく。
この際、リングギヤ32は操作力を受けて回転しようと
するが、リングギア32にはコントロールバルブ23で
発生したリングギヤ32を常に元の位置に戻そうとする
力(オイルポンプ13で発生した油圧で、スプール53
に対してスリーブ69の相対変位を常に零にしようとす
る力)が操作反力として働いているから、リングギヤ3
2は固定となって、残るサンギヤ31が出力側になって
いく。ここで、回転の比λはrO,5Jに設定されてい
るから、ピニオン34a、34bの自転により、入力さ
れたステアリングホイール17の回転角はそのままサン
ギア31に伝達されていく。
すなわち、ダブル・ピニオン・プラネタリ21の運動式
を見ると、リングギヤ32の回転数をNr、サンギヤ3
1の回転数をNa、キャリア33の回転数をNcとした
とき、キャリア33を固定したときの回転の比λは、 λ−(Nr−Nc)/ (Na−Nc)で表わされる。
またこの比は歯数の逆数となるので、 λ−Z a / Z r   但し、Zaはサンギヤ歯
数、Zrはリングギヤ歯数。
とも表わされる。
ここで、第2図の状態図でも示すように、Nr=0(固
定)、Nc−Ni(入力回転)、Na−No(出力回転
)であるので、その条件を代入すると、 i −N i / N o−−λ/1−λなるギヤ比が
求められていく。
それ故、「λ−0,5」で入出力比が「1」となること
がわかる。むろん、シンプル・プラネタリの場合とは、
リングギヤ32に加わる操舵力の方向が異なるので、そ
れに対応してコントロールバルブ23にパイロット圧を
かけるようにしている。
こうして伝達されたサンギヤ31の回転が、アウトプッ
トシャフト14aを経て、バルブインプットシャフト7
aおよびトーションバー8に伝達されていく。そして、
トーションバー8に伝達された回転がピニオン5に伝達
され、前輪1a。
1bをステアリングホイール17を切った方向に操舵し
ていく。同時にバルブインプットシャフト7aに伝達さ
れた回転でロークリバルブ7が操作ン、′ シリンダくの右室19に供給して、ステアリングホイー
ル17の操作をアシストしていく。
一方、同相用のコントロールバルブ98のスプルは上記
パワーステアリング6のパワステ−圧に応じてストロー
クされる。そして、このスプルのストロークで、オイル
ポンプ105から吐出されるオイルを制御することにな
る。つまり、車速(後輪回転数)とパワステ−圧に応じ
た油圧かコントロールバルブ98から発生される。これ
が、後輪82a、82bを前輪1a、lbと同方向に操
舵する油圧となる。そして、この油圧が同相側に操舵す
るリアパワーシリンダ90の左室97aに流入していく
他方、位相用コントロールバルブ100は、パイロット
圧用のポート109がら上記パワステ圧がパイロット圧
として加わると、この圧力に比例したmだけスプール1
10は左側へ変位(xl)する。
この変位量は、スプール110の端面の面積とパイロッ
ト圧の積と、スプリング112,113の弾性力とに関
係するから、両者には下記の関係式が成り立つ。
al−F、−Kl  6)(+ +f。
つまり、 XI −3+  6 pl   f 1/に+で表わさ
れる。但し、alはスプール端面の面積。
K1はスプリング115,11.6のばね定数。
flは同スプリングのプリロード値、Flはパイロット
圧である。
このとき、スプール110の変位によって、スリーブ1
14も同じ方向へ動こうとする。これには受圧室117
の油が連通路142を通じて受圧室118に移動する必
要がある。しかし、連通路142には可変オリフィス1
41が組込まれているので、この際、可変オリフィス1
41の前後に差圧ΔPが発生する。ここで、ΔPは下記
のように表わされる。
ΔP■δ・Qb2/2・cd−d2 但し、δは流体密度、Qbは絞り部を流れる流量、dは
絞り部の断面積、Cdは流量係数。
なお、チョーク構造であれば ΔP−8・π・μ・Ω・Qb/d2 となる。但し、gは絞り部の長さ、μは浦の粘性係数で
ある。
そして、この差圧ΔPによってスリーブ114はスプー
ル110に対して右側に相対ずれを起こしていく。この
ときの相対変位yは y−ΔP−b2−f2/に2 て表わされる。但し、b2はスリーブの端面の面積、に
2はスプリング112,113のばね定数、f2は同ス
プリングのプリロード値である。
油供給用のポート129からは、オイルポンプ131で
発生した一定流量の浦が供給されているから、アクチエ
ータ用のポート126,127からは相対変位yに比例
した差圧が発生していく。
すなわち、相対変位yは、 yocΔP”Qb”J Wl/d” の関数であるから、 Q b ” b 2   (X 1Y ) / t  
但し、tは時間が成り立ち (X+   y)”パイロット圧 となる。
しかして、アクチエータ用のポート126127からは
、車速に応じて出力が減少し、かつパワーステ圧の時間
変化率に比例して制御された油圧(差圧)が出力されて
いく。
そして、この油圧(差圧)が、リアパワーシリンダ90
のシリンダ室92bには後輪82a。
82bを位相させる出力として供給され、ステアリング
ギヤ比可変装置14のプラグ56には前輪la、lbの
操舵角を増す出力として供給されていく。
これにより、後輪82a、82bを前輪とは逆の方向に
操舵しようとするシリンダ室92bの出力と、後輪82
a、82bを後輪と同方向に操舵しようとする左室97
aの出力との出力合成で得られる逆相側の後輪舵角にし
たがって後輪82a。
82bが操舵されていく。
またステアリングギヤ比可変装置14は、プラグ56に
制御圧が加わると、その油圧に比例してスプール54が
左方向に摺動していく。すると、スリーブ69.カラー
68がこのスプール53に追従して、該スプール53と
相対位置が零となる位置まで移動し、レバー60をプレ
ート64側を支点として回動させていく。これにより、
リングギヤ32を進み側に回転させていく。ここで、キ
ャリア33.33は、運転者で保持されるステアリング
ホイール17にて固定されているから、そのリングギヤ
32の回転はパルプインプットシャフト7aおよびトー
ションバー8に伝達されていく。なお、こうした第3図
の状態図でも示すような、Nr−Ni(入力回転) 、
Nc=0 (固定)、Na−No(出力回転)のときの
ギヤ比は「i−λ」となる。
これにより、ステアリングホイール17からの運転者に
よる入力と、コントロールバルブ23の入力との二つの
合成値から、前輪舵角が制御されていくことになる。
なお、パワーステ圧の変化率がなくなると、同相のコン
トロールバルブ98からの出力だけとなって、元の定常
状態の四輪同相操舵(通常の四輪操舵)に入っていく。
かくして、部品点数の少ない一段の遊星歯車機構で、ス
テアリングシャフト17からの回転角を同じ比でステア
リングギヤアッセンブリ9に伝えることができるうえ、
ギヤ比も可変できることがわかる。
それ故、ステアリングギヤ比可変装置14の小形化を図
ることができる。しかも、ステアリングギヤ比可変装置
14は部品点数が少なくてすむ分、構造的に簡単となり
、コストの低減を図ることができる。
なお、一実施例ではリングギヤ制御手段に、位相用のコ
ントロールバルブで発生する油圧に応じて作動するスプ
ールバルブを用いたものを挙げたが、それに限らず、他
の要素の制御圧力、例えばハンドル操舵角速度や車速を
用いた圧力の手段。
電気的な手段を用いたものなど、リングギヤの動きを制
御できる手段であればいずれのものでもよい。
また一実施例では、この発明を進相制御に適用したが、
これに限らず、他の制御、例えば車両のヨーイング運動
と横方向速度の最適化、ギヤ比可変による定常ゲインの
最適化、操舵過渡特性の向上などに適用してもよい。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、部品点数の少な
い一段の遊星歯車機構で、入力シャフトからの回転角を
同じ比で出力シャフトに伝えることができるうえ、ギヤ
比も可変できる。
したがって、ステアリングギヤ比可変装置の小形化を図
ることができる。しかも、部品点数が少なくてすむ分、
構造的に簡単となり、コストの低減を図ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図はこの発明の一実施例を示し、第1
図は一遊星歯車機構を示す概略構成図第2図はキャリア
を入力端とし、リングギヤを固定とした遊星歯車機構の
状態を示す図、第3図はリングギヤを入力端とし、キャ
リアを固定とした遊星歯車機構の状態を示す図、第4図
はリングギヤ制御手段の構造を示す断面図、第5図はこ
の発明を適用した四輪操舵装置を示す構成図、第6図は
同相用のコントロールバルブを示す断面図、第7図は位
相用のコントロールバルブを示す断面図である。 14・・・ステアリングギヤ比可変装置、14a・・ア
ウトプットンヤフト(出力シャフト)14b・・・イン
プットシャフト(入力シャフト)、21・・・ダブル・
ピニオン・プラネタリ(遊星歯車機構)、23・・・コ
ントロールバルブ(リングギヤ制御手段)、31・・・
サンギヤ、32・・・リングギヤ、33・・・キャリア
、34a、34b・・・ピニオン、35・・プラネタリ
部。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 第3図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力シャフトと出力シャフトとの間に遊星歯車機構を設
    け、この遊星歯車機構にリングギヤの動きを制御するリ
    ングギヤ制御手段を設けてなるステアリングギヤ比可変
    装置において、前記遊星歯車機構は、前記出力シャフト
    につながるサンギヤと、このサンギヤの周囲に回転自在
    に設けた前記リングギヤ制御手段につながるリングギヤ
    と、このリングギヤと前記サンギヤとの間に沿って移動
    自在に設けた前記入力シャフトにつながるキャリアと、
    このキャリアに互いに噛合う複数のピニオンを回転自在
    に支持させ、かつ該ピニオン列の一方をサンギヤに噛合
    わせ他方をリングギヤに噛合わせてなるプラネタリギヤ
    部とから構成されることを特徴とするステアリングギヤ
    比可変装置。
JP28843388A 1988-11-15 1988-11-15 ステアリングギヤ比可変装置 Pending JPH02133286A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007040202A1 (ja) 2005-10-03 2007-04-12 Bridgestone Corporation 二輪車用空気入りタイヤ

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