JPH02132177A - 圧縮式冷凍機用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は圧縮式冷凍機に用いる圧縮機の摺動部における
摩擦、摩耗及び焼き付き防止等を図る圧縮式冷凍機用組
成物に関するものである。

［従来の技術］ 従来、フロン圧縮機用潤滑油としてはナフテン系鉱物油
、パラフィン系鉱物油、アルキルベンゼン系合成油、ボ
リーα−才レフィン系合成油が知られており、圧縮機摺
動部における摩擦，摩耗及び焼き付き防止等を図る目的
より使用されている。

フロン圧縮機用ｉＴｆｌｌ？Ｉ？油として要求される特
性としては、一般の潤滑油と異なり、冷媒としてのフロ
ンとの接触を伴うため、冷媒に対する安定性が良好であ
ること、冷媒との溶解性が優れていること、素材として
用いられるパッキン類等高分子材料を溶解しないこと等
が要求される． 従来、冷媒として用いられているジクロ口ジフル才口メ
タン（以下、Ｒｌ２という）に対して、従来使用されて
いるナフテン系鉱物油、バラフィン系鉱物油、アルキル
ベンゼン系合成油、ポリーα一オレフィン系合成油は前
述の要求条件を満足しているが、完全にハロゲン化され
たフロン類のオゾン層破壊による環境上の問題が指摘さ
れており、Ｒ１２に代わる新しい冷媒の開発が急務とな
っている。Ｒｌ２に代わる新規な冷媒としてｉ，ｌ，１
．２〜テトラフル才口エタン（以下Ｒｉ３４ａという）
が有力視されているが、冷媒として使用するに当たって
は、潤滑油が必要不可欠どなる。

［発明が解決しようとする課題］ Ｒｌ３４ａ圧縮機用潤滑油としては、従米知られている
ナフテン系鉱物油、パラフィン系鉱物油、アルキルベン
ゼン系合成油、ポリ一〇一才１ノフィン系合成油は要求
条件の一つである潤滑油と＋｛１３４ａの冫容解性の点
において、溶解性を示さないという欠点を有している。

Ｒｌ３４ａと潤滑油の溶解性が不良であると圧縮機より
飛沫同伴などにより持ち出された潤滑油が凝縮器、蒸発
器、ドライヤ、配管等にて，冷媒と分離することにより
，粘度が極めて高くなり、圧縮機への油戻りの不良を生
じ、圧縮機内での油量の低下、さらには１３動部におけ
る摩擦、摩耗、圧縮｛履の焼き付き等の不具合を生じ？
まし《ない。

一方、Ｒ！．３４ａと溶解性を示す潤滑油としては、ア
ルコール性水酸基（ＯＨ基）を含有するポリアルキレン
グリコール油が提案されている（ＵＳＰ　４，７５５，
３１６等）。しかし、アルコール、性水酸基（ＯＨ基）
を有する物質は低級脂肪族ハロゲン化炭化水素と容易に
反応し、分解することが知られている。一例どして、ト
リクロロフルオロメタンとメタノールの反応を以下に示
すが，反応により分解し、アルデヒドやケトンを生じる
といわれている。

ＣＣＩ−Ｆ＋　Ｃ：ＨｓＯＩＩ−ＣＩＩＣＩ■Ｆ　＋　
ｌｌｃＩＩＯ＋　ＨＣＩＲ１３４ａとアルコール性水酸
基を有するポリアルキレングリコール浦の組み合わせに
おいても同様の反応が生じる。このような分解が生じる
と，分解の結果生成したハロゲン化水素による機器の腐
食、潤滑性能の低下等を生じ好まし《ない。

［課題を解決するための手段１ 本発明は前述の問題点を解決すべ＜　，　Ｒ１３４ａ圧
縮機用潤滑油の検討を重ねた結果、本発明者らはアルキ
し・ングリコール油中のアルコール性水酸基（ＯＨ．７
１ｓ）を下記化合物（１）のように改良することが好ま
しいことを見出し、本発明を完成するに至った． ［Ｒは炭化水素基、Ｒｌはアルギレン基、Ｒ２はアルキ
ル基、アルアルキル基、又はアリール基、ｎは上記化合
物（１）の粘度がｌＯ〜３００ｃｓｔ（　４０℃）とな
る正数］ 即ち、本発明は旧３４ａ圧縮機用潤滑油として前記化合
物Ｎ）を用いることにより圧縮機の摺動部における摩擦
、摩耗及び焼き付き防止等を図ることができる化合物（
Ｉ）及びＲ１３４ａからなる圧縮式冷凍機用組成物に関
するものである。

本発明における前記化合物（１）としては、圧縮｛晟の
摺動部における摩擦、摩耗及び焼き付き防止等の機能を
充分に達成するために、その粘度どして１０〜３００ｃ
ｓｔ（４０℃｝であることが望ましく、化合物（１）に
おける分子１あるいはｒ１の値はこのような粘度ｉ１ｉ
ｉ’ｊ囲となるような値を選択することが好ましい。

前記化合物（Ｉ）におけるＲはＱａ和又は不飽和の直川
又は分岐の炭化水素基であり、好まし《は炭素数１〜１
０のアルキル基である。Ｒ’Ｏとしてはエチレンオキサ
イド、ブロビレンオギザイド、プチレンオキサイド等が
好ましく、特にブロビレンオキサイドが好ましい。又、
これらのアルキレンオキサイドを２種以上組み合わせた
ブロック又はランダム結合でもよく、この場合ブロビレ
ンオギサイドを主体とすることが好ましい。Ｒ２として
はアルキル基、アルアルキル基、又はアリール基である
。

前記化合物（Ｉ）とＲ１３４ａの重示比はｌ／９９〜９
９／ｌ．好ましくは５／９５〜６０／４０である。本発
明の組成物は、低温〜高温分野の冷凍、冷蔵及び空調を
目的とした冷凍サイクルの応用の場合に特に有効である
が、ランキンサイクル等のその他各種の熱回収技術用と
しても使用可能である． 本発明の組成物は、熱安定性が優れており、通常の使用
条件においては安定剤を必要としないが、過酷な使用条
件のため熱安定性の向上が必要な場合には、ジメチルホ
スファイト、ジイソブ口ビルホスファイト、ジフェニル
ホスファイト等のホスファイト系化合物、トリフエノキ
シホスフィンサルファイド、トリメチルホスフィンサル
ファイド等のホスフィンサルファイド系化合物その他グ
ルシジルエーテル類等の安定剤を少量添加すれば良い。

又、本発明の化合物（１）と従来使用されているナフテ
ン系鉱物油、パラフィン系鉱物油、アルキルベンゼン系
合成油、ポリーα−オレフィン系合成油、フッ素系潤滑
油である含フッ素ポリエーテル油、含フッ素シリコーン
油等、又水酸基を有するポリアルキレングリコール油等
と混合使用することが可能である。

又、フェノール系やアミン系の酸化防止剤、イオウやリ
ン系の極圧添加剤、シリコーン系の消泡剤、あるいはペ
ンゾトリアゾール等の金属不活性剤等の各種添加剤を本
発明の組成物にさらに添加しても良い。

［実施例］ 下記第１表及び第２表に示す化合物Ｎ）を用い、Ｒｌ３
４ａとの溶解性及び安定性の試験を実施した。化合物（
１）とＲｌ３４ａを重量比３０／７０にてガラスアンプ
ル中に封止し，化合物（Ｉ）とＲｌ３４ａの溶解の有無
を二ｌＣｋ界面の有無により肉叩観察により求めた。そ
の結果を比較例とともに第１表に示す。

第１表 化の状況を従来使用されているＲｌ２とスニソ４ＧＳの
組み合わせでの劣化度合いの相対比較にて確認した。そ
の結果を第２表に示す 第２表 ゜日本サン石油社製ナフテン系油 ”　（ｃｓｔ，ａｔ　４０℃） 化合物（Ｉ）とＲｌ３４ａを重量比５０／５０にてＳＯ
Ｓ３１６性耐圧容器へ代表的金属であるＳＳ４１とＣｕ
と共に封止し、恒馬槽にて１７５℃の高温下で１４日間
放置し、試験後の化合物（１　）　，　ＲＩ３４ａ　．
金属の劣゜日本サン石油社製ナフテン系油 ０゜　（ｃｓｔ，ａｔ　　４０　　℃）［発明の効果］ 本発明の圧縮式冷凍機用組成物は実施例から明らかなよ
うに、溶解性、安定性が良好であり、圧縮機の１習動部
における摩擦、摩耗及び焼き付け防止を図ることができ
る優れたものである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼・・（ I ） ［Ｒは炭化水素基、Ｒ＾１はアルキレン基、Ｒ＾２はア
   ルキル基、アルアルキル基、又はアリール基、ｎは上記
   化合物（ I ）の粘度が１０〜３００ｃｓｔ（４０℃）
   となる正数］ で表わされる化合物及び１，１，１，２−テトラフルオ
   ロエタンからなる圧縮式冷凍機用組成物。