JPH02132145A - タイヤトレッド用ゴム組成物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム組成物

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JPH02132145A
JPH02132145A JP63285723A JP28572388A JPH02132145A JP H02132145 A JPH02132145 A JP H02132145A JP 63285723 A JP63285723 A JP 63285723A JP 28572388 A JP28572388 A JP 28572388A JP H02132145 A JPH02132145 A JP H02132145A
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JP
Japan
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styrene
temperature
block
butadiene
weight
Prior art date
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Application number
JP63285723A
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English (en)
Inventor
Makoto Misawa
三澤 眞
Shinji Kawakami
伸二 河上
Yasushi Kikuchi
菊地 也寸志
Yoshinori Funayama
舟山 義則
Akinori Tokieda
時枝 明記
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、グリソブ性能が幅広い温度範囲に渡って安定
であり、さらに雪氷路面の把握力にも優れたタイヤトレ
ンド用のゴム組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、自動車用タイヤに要求される性能としては、安全
性、経済性、乗り心地性等がある。
近年、特に高速道路網の発達に伴い車両の高速走行時に
おけるコーナリング特性、ブレーキ性能等の操縦性、安
全性をより向上させたタイヤの出現が強く望まれている
。タイヤの運動性能、特にグリソプ性能を高める方策と
して、トレンドゴムの高ヒステリシスロス化を図ること
により路面との摩擦力を高めることが重要である。
すなわち、路面と摩擦しているトレソド表面は、路面の
微細な凹凸によって高速度の変形を受けており、この周
1■的変形過程において生じるヒステリシスロスによる
エネルギー散逸が大きい程、摩擦力が大きくなる。しか
も摩擦面での変形はきわめて高速であるため、ウィリア
ムスランデルーフェリーの温度時間換算則によれば、タ
イヤが使用される温度よりも低い温度で測定されたヒス
テリシスロスに依存することが知られている。実際、ヒ
ステリシスロスの尺度であるtanδ (損失係数)と
タイヤの摩擦係数とは良い相関を示すが、この場合、タ
イヤが使用される温度よりも30〜40℃低い温度で測
定されたtanδが関与している。従来、ゴム組成物の
ヒステリシスロスを大きくするためには、高スチレン含
有スチレンーブタジエン共重合体ゴムのようなガラス転
移温度(Tg)の高いゴムを配合する方法に依っていた
。これは、ゴムのtanδがTg付近でピークを持つこ
とから、摩擦性能に関与している温度域(タイヤの走行
温度を30℃とすれば、0℃に相当する)にtanδの
ピークを近づけることで、高いtanδを利用しようと
するものである。
第3図は、スチレン含有量の異なる乳化重合スチレンー
ブタジエン共重合体ゴムのtanδ温度依存性を示した
ものである。スチレン含有量が多くなるとtanδのピ
ーク温度が高温側に移動し、tanδのピークの裾野に
あたるO′C付近ではtanδ値が大きくなる。しかし
同時に、0℃付近でのtanδの温度依存性もまた大き
くなり、従ってタイヤのグリソプ性能もまた、環境温度
に因って大きく変化してしまう。さらに、tanδのピ
ークに対応して弾性率も急激に変化する。即ち、低温に
なるに従って、弾性率が急激に大きくなるため、ゴムが
路面の凹凸に追従できない。あるいは、氷路面等の場合
にはゴムが全く変形できな《なってしまい、操縦性、制
動性が低下してしまうという問題があった。
反対に高シスBRに代表されるように′Fgの低いボリ
マーを用いると、低温でのグリソブ性能は良くなるが、
一方、0℃付近のtanδは低下してしまい、高温では
グリソプ能力が不足してしまうという矛盾を生しる。そ
こで、SBR/BRという異種ポリマー同士をブレンド
することによって、あるいは小粒径カーボンを多量配合
して、上記した二律背反を調和させることが試みられて
いる(D.F. Moore,  ”The Fric
tion  of  Pneumatic Tyres
  ,Elasevier  Scientific 
Publishing Company  :  19
75,U,S,PatentNo.4,748,168
 、特開昭62−12932号公報など)。
しかしながら、このようなゴムはブレンドしたポリマー
の中間的性質を示すため、構成ボリマーの固有の長所を
生かしきれず、高温でのグリソプも低温でのグリソプも
完全に満足できるものではないという欠点があり、また
小粒径カーボンの多量配合は加工性に難点があり、発熱
性が大きくなってしまう点が問題であった。
このような二律背反に対する方策として、特開昭61−
66733号公報、特開昭62−62840号公報には
、これらのブレンドボリマーに低温可塑剤を加える技術
が開示されているが、この場合、確かに低温グリソプの
向上は認められるものの、高温ではゴム弾性率の低下が
著しく、高温での操縦安定性と低温でのグリソプとの両
立は満足できるレヘルではない。この原因が、ボリマー
の粘弾性的性質に依存することは明らかである。
従って、粘弾性の温度依存性を制御するために、近年、
主として有機リチウム系開始剤を用いて作製されるSB
R,BRの改質が試みられている。
ところで、自動車が遭遇する環境は様々であり、路面温
度だけを考えても数十度の変化がある。このような広い
温度範囲に渡ってグリソプ性能を安定させるためには、
tanδピークXi 度が比較的高く、且つ温度変化が
少ない、即らtanδのピークがブロードであるような
ゴムが理想的である。 tanδのピークをブロードに
する試みとしては、プロソクポリマーが知られている。
例えば、特開昭57−102912号公帳、特開昭57
−109817号公報では、スチレンおよびブタジエン
部のビニル結合量の異なる2種類のSBRブロックから
なるブロックボリマーが提案されている。
これらのプロソクボリマーは、従来型のボリマーに比べ
ると確かにtanδのピークが拡がってはいるが、上述
の如き数十度の温度範囲をカハーできる程ではないし、
2種類のブロックの組合せ方によってはピーク温度位置
がずれてしまい、グリソプ性能の向上が望めない場合も
ある。
また、耐アイススキッド性については考慮されていす、
満足するレベルではない。
さらに、特開昭54−62248号公報には、ブタジエ
ン中の1.2−ビニル結合量を増やすことによって、ウ
ェットグリップ性能の向上と転勤抵抗の減少を両立させ
る技術が開示されているが、これらのボリマーはTgが
高く、必然的に低温でのグリップ能力が劣ってしまう。
二元ブロック共重合体の組成については特開昭57−1
09817号公報、特開昭57−108142号公報に
開示されている。これらは、スチレン120〜50重量
シ6、ビニル量40〜75重量%で、高TgのSBRブ
ロノクと、スチレン量10重量%以下、ビニル量20〜
50重量%で、低TgのSBRブロックとを共重合させ
るものであり、ウェソトグリップ性能の向上と転勤抵抗
の低減をはかれるとしている。
特開昭57−102912号公報には、二元ブロック共
重合体にスチレン量、ビニル量がそれぞれ10〜50重
量%、20〜50重量%のブロックと、1〜30it%
、60重量%以上のブロックとを使用すると、それらは
互いにソリュービリティーバラメーターが異なるため未
加硫時には各ブロックに対応したTgを示すが、加硫工
程によって相互に相溶し、単一のTgを持つようになり
、その結果、tanδ一温度曲線のピークが極めてブロ
ードなものになることが示されている。特開昭60−1
92739号公報では、スチレン量10〜80重量%、
ビニル量30〜70重量%のSBRブロックにビニル量
60重量%以下のブタジエンをブロック共重合させる際
に、両者のTgの差を30℃以上とし、ビニル結合の分
布幅を広くし、転移領域の温度幅を広げることによって
tanδのピークをブロードとすることが可能であり、
従ってウェットスキ・7ド物性、アイススキソド物性、
転勤抵抗、破壊特性の高度のハランス化がはかれるとし
ている。特開昭61−55135号公報では、特開昭6
0−192739号公報に開示されたブロック共重合体
の重量平均分子量/数平均分子量の比を1.8〜5.0
とすることによってさらに性能バランスが良くなるとし
ている。しかしながら、これらの技術ではtanδのピ
ークはブロードになるものの、同時にtanδの絶対値
そのものの低下が不可避であり、ウエソトグリップ性能
、操縦安定性、アイススキッド性能をハランスさせるこ
とは可能であっても、各性能を非常に高いレヘルで達成
するという目標には未だ不満である。特開昭61−23
1016号公報においても、3つのSBRブロックから
なるブロックボリマーが開示されており、比較的良好な
耐アイススキソド性能と良くハランスしたウェソトグリ
ソプ性能を有しているが、未だ要求されるレベルを満足
するには到っていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、グリノプ性能が幅広い温度範囲に渡って安定
であり、さらに雪水路面の把握力にも優れたタイヤトレ
ソド用ゴム組成物を提供することを目的とする。この組
成物は、オールシーズンタイプの高性能タイヤに好適で
ある。
本発明者らは、スチレンーブタジエン共重合体ゴムにお
いてtanδのピークをブロードにし、さらに摩擦に関
与する温度域でのtanδの絶対値を高めるべく鋭意検
討した結果、特定範囲に限定されたスチレン含有量およ
びガラス転移温度を有し、かつTg転移温度幅の狭いス
チレンーブタジエン共重合体ブロックと、特定範囲のガ
ラス転移温度を有し、かつ’rg転移温度幅の狭いブタ
ジエンブロックから成るブロック共重合体が上記目的を
達成し得ることを見出し本発明に到達した。本発明の骨
子は、Tgが高い、従ってグリップ性能の高いSBRと
、Tgが低い、すなわちスノー・アイス性能の優れたB
Rを組み合わせて両者の長所のみを合わせ持った単一ボ
リマーを作ることであり、そのためには従来技術とは逆
に二元ブロック共重合体を構成するプロソクポリマーの
Tgが60℃以上離れており、かつ転移温度幅が12℃
以下である必要があることを見出したことか本発明の動
機となっている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、ガラス転移温度が−100℃〜−70℃で、
転移温度幅が12℃以下のブタジェンブロック (A)
 と、結合スチレンを20〜50重量%含み、ガラス転
移温度が−20℃〜+15℃で、転移温度幅が12℃以
下のスチレンーブタジェン共重合体ブロック (B)と
からなり、前記ブロック(A)と前記ブロック (B)
とのガラス転移温度の差は60℃以上であり、共重合体
全体とじ一〇全結合スチレンが10〜25重量%、全ブ
タジェン部のビニル結合量が20〜45重量%であり、
重量平均分子量が20 X 10’以上であるスチレン
ーブタジエンブロック共重合体ゴムを含有し、−30℃
における剪断貯蔵弾性率が5 00MPa以下であるこ
とを特徴とするタイヤトレソド用ゴム組成物を要旨とす
る。
以下、この手段につき詳しく説明する。
(1)  スチレンーブタジエンプロソク共重合体ゴム
本発明で用いるスチレンーブタジエンブロック共重合体
ゴムは、Tgが−100℃〜−70℃で、転移温度幅が
12℃以下のブタジエンブロック (A)と、結合スチ
レンを20〜50重量%含み、Tgが−20℃〜+15
℃で、転移温度幅が12℃以下のスチレン−ブタジエン
共重合体ブロック (B)とからなり、ブロック (A
)  とブロック (B)とのガラス転移温度の差は6
0℃以上であって、共重合体全体として全結合スチレン
が10〜25重量%、全ブタジエン部のビニル結合量が
20〜45重量%であり、重量平均分子量が20 X 
10’以上である。
ブロック(A)のTgは−100℃〜−70℃であり、
もう一方のブロック (B)のTgは−20゛C〜+1
5℃であることが必須であり、さらにその差は60℃以
上である必要がある。即ち、各ブロックのTgの差か6
0℃未満では、各ブロックを構成するスチレン−ブタジ
エン共重合体が互いに相溶してしまい、tanδのピー
クが充分にブロードにならない。さらに、転移温度幅が
ぞれぞれ12℃以下でなければならない。というのは、
仮にTgが60℃以上離れていても転移温度幅が12℃
以上であると、部分的ではあるが両者は相溶してしまい
、得られるtanδ一温度曲線が両者の中間の性質を示
すものとなってしまい好ましくない。
特開昭60−192739号公報、61−55135号
公報では、二元ブロック共重合体の各ブロックの゛T’
g差が30℃以上でかつ転移温度幅が広いこと6こよっ
てtanδ一温度曲線がブロードなものとなることが指
摘されている。このようなブロック共重合体は、未加硫
時に2つのTg点を持つが加硫により両者は相溶し一体
化するので、一つのブロードなピークを持つに至るので
あるが、本発明者らの見解によれば、Tgが合一化して
しまっては各ブロックの単体としての長所を生かすこと
ができず、結果的にその物性は構成ポリマーをブレンド
したものと同じになってしまう。
つまり、従来技術であるS B R/B Rのボリマー
ブレンドに比較して物性バランスという点では改良され
るものの、飛び抜けて良い物性を示すというわけではな
い。従って、逆に二元プロソクポリマーの性質を共重合
化の後でも残しておくために、積極的にプロソクボリマ
ー同士を非相}容にできないかと考え、そのだめのボリ
マー構成を検討したところ、ここに述べたような条件下
でならば各構成ボリマー単体の特有の性質を残した改良
された二元プロソクボリマーを得ることができたのであ
る。
高温側Tgを持つブロック(B)のTgは、20゛C〜
+15℃である必要がある。というのは20゛C未満で
は、グリソブ性能に関与しでいる温度領域のtanδを
大きくずることができず、+15℃より高い場合には、
発熱性が悪化してしまいタイヤの耐久性に悪影響を与え
ると共に、雪氷路面グリソブが救い難い程悪化してしま
う。
このようなTgを得るためのスチレン量と1.2ビニル
量としてはブしコノク (B)のスチレン含有量は20
重量%以上が望ましく、スチレン含有量が20重量%未
満では要件とするT gを有ずる共重合体を得ることが
できす、また反対にスチレン含有量が50重量%より多
い場合はスチレンブロックができやすくなり、耐摩耗性
、破断特性の点で好ましくない。Tgとスチレン量の関
係からビニル量は制限されるが、おおむね40〜75重
量%が望ましい範囲である。
また、ブロック(A)のTgは−100℃〜70℃であ
る必要がある。−70℃より高い場合には低温における
弾性率が高くなり、雪水路面グリノプ性能が低下してし
まうからである。一方、−100℃より低いTgを持つ
共重合体ブロックを得るには実用的に問題がある。ビニ
ル含有量は′Fgにより決まるが、おおむね5〜25重
量%になる。さらに、ブロック (A)とブロック (
B)のTgの差が60℃未満であると両者は相溶して一
つのブロードなtanδ一温度曲線を持つようになる。
このような相溶系共重合体粘弾性の温度依存性は、例え
ば低転勤抵抗タイヤ用としては適切なものであるが、本
発明の目的であるオールシーズン高性能タイヤ用トレッ
ドゴム物性としては、tanδ一温度曲線が単にブロー
ドなだけでな《、台形状で、かつtanδの絶対値その
ものが大きいことが必要である(「ヒステリシス摩擦の
温度依存性について」:日本ゴム協会誌’88. 10
月号)。そのためには、プロ・7ク (A) とブロッ
ク (B)は非相溶ないしは半相溶の状態にあることが
重要であり.Tgの温度差は60℃以上でなければ、こ
のような台形状のtanδ一温度曲線は得ることができ
ない。
ブロック (A)、(B)共に転移温度幅は12℃以下
でなければならない。12℃より大きい場合には、Tg
O差が60℃以上であっても各ブロックが部分的に相溶
してしまい、tanδ一温度曲線がオールシーズン高性
能タイヤとして望ましくない。重量平均分子量は、加工
および破断物性のために20×104以上、好ましくは
100 XIO’以下であることが必要である。
従来公開された特許公報に見られる二元共重合体ブロッ
クの目的は低転勤抵抗とウエンl・摩擦の両立であり、
この点で本発明の目的とするオールシーズン高性能タイ
ヤとは異なっている。
従って、望ましい粘弾性の温度依存性もまた異なり、そ
の結果として各ブロックのスチレンビニル組成、あるい
は結合方法なども従来特許と大幅に異なるものとならざ
るを得ない。
従って、本発明は次の点で従来の発明と異なっており、
得られたポリマーは十分新規性を有すると言える。
■.ブロック(A)、(B)を構成するスチレン量、ビ
ニル量が異なる。
2.ブロック (A)、(B)のTgO差が60℃以上
である。
3.ブロック(A)、(B)のTg転移温度幅がそれぞ
れ12℃以下であること。
本発明においては、高分子量成分ほど、ブロック (A
)をより多く含むようにすることはさらに良い。という
のは、各ブロックの比率が分子量によらず一定である場
合には、低温時、高Tgブロックの分子鎖が凍結した時
に、低Tg側ブロックの分子鎖の運動が阻害されるため
、低温時の弾性率を低くすることが困難になるからある
。さらに、より高温になり、高Tg側ブロックの分子鎖
が運動し始めると、今度は全体のモビリティの温度依存
性が急激に大きくなるため、tanδが急激に低下して
しまい、曲線がブロードなものになりにくいからである
。同時に末端変性、又は力,プリング等、共重合体の改
質技術として公知の技術を応用することも、本発明の目
標である粘弾性の温度依存性の改良に悪影響を与えない
範囲で、望ましいことである。
このようなスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを製造す
る方法としては、例えばブロック(A)およびブロック
(B)のそれぞれのスチレン量と1,3−ブタジエン量
を所定の率にあわせて、炭化水素溶媒中でエーテル等の
極性化合物を分散剤として用い、リチウム系重合開始剤
の存在下にスチレンおよびブタジエンを重合温度、比率
および仕込み量、重合開始剤等を制御しつつ共重合させ
ればよい。この方法は回分弐であっても連続重合式でも
かまわない。
(2)本発明のゴム組成物は、このようなスチレンーブ
タジエン共重合体ゴムを含有するものであるが、−30
℃における剪断貯蔵弾性率が5 (l O MPa以下
であることを必要とする。一般にゴム状物質はTg以下
の温度ではガラス状態であり、弾性率は常温下の100
倍以上にもなり、もろく、わずかの歪で破壊するように
なる。このときの温度を低温脆化温度といい、ゴム材料
の低温性能の指標として知られている。しかし、本発明
のゴム組成物のように、弾性率の温度変化が緩やかな場
合には、単純にTgから脆化温度を推定することはでき
ない。第1図は、種々のゴム組成物について、低温詭化
温度と、その温度における剪断貯1成弾性率(G゛)を
プロットしたものである。これより、どの試料も跪化温
度におけるG゜値が500MPaを越えていることが判
る。
従って、500MPa以下であれば跪化温度を越えてい
ないといえる。また、−30℃での剪断貯蔵弾性率とし
たのは、−30℃よりも低温でタイヤが使用されること
は、通常無いからである。なお、この剪断弾性率は、動
的ねじり試験機を用いて、歪0. 5%、周波数20H
zで測定されるものである。
以下に実施例および比較例を示す。
〔実施例、比較例〕
表1に示す構造を持つ二元ブロック共重合体A−Dを作
製した。さらに、これらの共重合体と対比用乳化重合S
BRを表2に示す配合で加硫した。表中の数字は、断ら
ない限り重量部である。加硫の条件は160℃×20分
であり、2an厚のゴムシ一トを得た。このシートの物
性を測定し,た。なお、この測定は下記の方法で行なっ
た。ブタジエン部分のビニル結合量はモレロ法により、
スチし・ン含量は赤外分光計を用い、ハンプトン法によ
り求めた。Tgおよび転移温度幅はデュポン社製のT}
IERMAL ANALYZERを用い、昇温速度10
℃/分で測定し、それぞれ外挿開始温度および第2図に
示す方法により決定した。
第2図は、DSC曲線を示したもので、縦軸はガラス転
移点付近における熱流量を示す。また、重量平均分子i
Mいは、GPCによりポリスチレン換算で示した。引張
強度T,および破断伸びE,は、JIS K6301に
よった。−30℃における剪断弾性率G’  (−30
℃)およびO′Cにおけるtanδは、I?llEOM
ETR ICS社製動的粘弾性測定装置を用い、周波数
20tlz、剪断歪0. 5%で測定した。
(本頁以下余白) 表  2 乳化重合スチレンブタジエンゴム:日本ゼオン製Nip
ol 9520.N−(L3−ジメチルブチル)−N’
−フェニルーp−フエニレンジアミン。
SBR(1), f21の油展分(37.5重量合Oを
合計した。
N−シクロへキシル−2−ペンゾチアゾリルスルフエン
アミド。
比較例3,4は乳化重合SBRの例であるが、比較例3
のSBRでは低温性能は良好であるがtanδ(0℃)
が低くウェソト性能は劣る。逆に、比較例4ではtan
δ(0℃)は高いが低温性能は不可である。また、比較
例1、2は、トータルのビニル量が高<、tanδ(0
℃)は充分であるが低温性能は不可である。これらに比
べ実施例1〜2は、両性能のハランスの取れたものとな
っている。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のゴム組成物は、従来技術
のものに比べ、グリノプ性能が幅広い温度範囲に亘って
安定であり、さらに雪氷路面の把握力にも優れているこ
とから、空気入りタイヤトレンド部、特にオールシーズ
ンタイプの高性能タイヤトレソド部に好適に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はゴJ、配合物の低温脆化温度と剪断弾性率の関
係図、第2図はDSC曲線のガラス転移点イ=j近の転
移温度幅を示す説明図、第3図はスチレン含量のみ異な
る乳化重合S B Rのtanδ一温度曲線であって、
スヂレン含量の高いものがピーク温度は高温であること
を示す説明図である。 第 1 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ガラス転移温度が−100℃〜−70℃で、転移温度幅
    が12℃以下のブタジエンブロック(A)と、結合スチ
    レンを20〜50重量%含み、ガラス転移温度が−20
    ℃〜+15℃で、転移温度幅が12℃以下のスチレン−
    ブタジエン共重合体ブロック(B)とからなり、前記ブ
    ロック(A)と前記ブロック(B)とのガラス転移温度
    の差は60℃以上であり、共重合体全体として全結合ス
    チレンが10〜25重量%、全ブタジエン部のビニル結
    合量が20〜45重量%であり、重量平均分子量が20
    ×10^4以上であるスチレン−ブタジエンブロック共
    重合体ゴムを含有し、−30℃における剪断貯蔵弾性率
    が500MPa以下であることを特徴とするタイヤトレ
    ッド用ゴム組成物。
JP63285723A 1988-11-14 1988-11-14 タイヤトレッド用ゴム組成物 Pending JPH02132145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0698639A1 (en) * 1993-03-30 1996-02-28 Nippon Zeon Co., Ltd. Rubber composition
JP2010174231A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物

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