JPH0218431A - 低温性能の良好なタイヤトレツド用ゴム組成物 - Google Patents

低温性能の良好なタイヤトレツド用ゴム組成物

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JPH0218431A
JPH0218431A JP63166914A JP16691488A JPH0218431A JP H0218431 A JPH0218431 A JP H0218431A JP 63166914 A JP63166914 A JP 63166914A JP 16691488 A JP16691488 A JP 16691488A JP H0218431 A JPH0218431 A JP H0218431A
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rubber
weight
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Akira Saito
章 斉藤
Masao Karaushi
唐牛 正夫
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低温性能が優れ、強度、加工性が良好なタイ
ヤ用ゴム組成物に関する。更に詳しくは、本発明は改良
されたポリブタジェンと他のジエン系ゴムとを原料ゴム
として用い、カーボンブラックおよびゴム用伸展油を含
有し、加工性が良好で、強度、耐摩耗性、低温性能が優
れるタイヤ用ゴム組成物に関するものであシ、本発明の
組成物は、その性能の特徴を生かして、乗用車用、トラ
ック及びバス等の大型タイヤ用のスタンド9レスタイヤ
、スノータイヤ等の低温性能を必要とするタイヤのトレ
ッドに好適なものである。
〔従来の技術〕
従来より、寒冷地における自動車用タイヤの雪上及び氷
上の運動性能を確保するために、タイヤチェーンの使用
、タイヤトレツ)*にスパイクピンを打ち込んだスパイ
クタイヤが使用されている。
しかし、タイヤチェーンは装着に手間がかかり、走行速
度も制限されるなどの理由から、スパイクタイヤが多く
使用されるようになって、スパイクタイヤによる道路表
面の損傷およびけずシ取られた粉じんが大きな社会問題
となシ、スパイクタイヤの使用が制限される状況となっ
ている。
スパイクタイヤにかわるタイヤとして、近年、乗用車用
途を中心にスタッドレスタイヤが開発されつつあり、そ
れらは、タイヤトレッド9に特殊な材料からなる配合物
を使用することKよって、低温下でもトレッド配合物が
硬くならないようにするのが一般的である。
これらスタッドレスタイヤのトレッド9に使用する配合
物としては、低温性能が良好な低シスポリブタジェンゴ
ムまたは高シスポリブタジエンゴムを含有し、さらに軟
化温度が低い可塑剤を配合する技術が知られている。ま
た、特開昭63−89547号公報には、さらに、スタ
ッドレスタイヤの運動性能を改良するために発泡したゴ
ム組成物を使用する技術も知られている。
しかし、前記の低シスまたは高シスポリブタジエンゴム
は、単独で加硫ゴム組成物とした場合、低温性能は良好
であるものの、引張強さ、引裂強さ等の機械的強度が劣
り、またロール、押出機等における成型加工性が十分で
ないため、他の天然ゴムやスチレン−ブタジエン共M合
体−iムと一1vント9して使用せざるを得ない状況に
あり、このためガラス転移温度の高い他のゴムとのブレ
ンドとせざるを得す、従ってポリブタジェンゴムの有シ
ている低温性能が犠牲になる。−力、低温性能を優れた
ものにしなければならない場合には、強度や加工性全犠
牲にしなければならなかった。これらの問題点は、前記
の発泡ゴム組成物を使用する場合でも同様である。
更に、)ラックおよびバス用の大型タイヤは、乗用車タ
イヤよりも過酷な条件で使用されるため、機械的強度が
劣るポリブタジェンを使用するゴム組成物を使用する場
合には種々の制約があり、特に、低温性能と機械的強度
とのバランスを改良するのが困難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の方法では解決できなかった、低温性能
が良好であって、さらに機械的強度が優れ、かつ加工性
が良好なゴム組成物をもたらそうとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは上記課題を解決すぺぐゴム組成物に使用す
るポリマーについて鋭意検討を行った結果、特定の構造
のポリブタジェンと他の特定のゴム状ポリマーを組合わ
せて使用することにより目的が達成できることを見出し
本発明を完成した。
すなわち、本発明は 下記(I)、(It)、(2)および(ト)成分を有す
る低温性能の良好なタイヤトレッド用ゴム組成物を提供
するものである。
(I)成分: 下記(4)成分、0)成分及びC)成分からなりそれら
の合計量が100重量部で、平均のガラス転移温度が−
100〜−75℃である原料ゴム成分。
(A)成分: 分子内にトランス1.4結合が70〜90%の部分を1
0重量%以上有し、平均のミクロ構造のトランス1,4
結合量が55〜80%、シス1,4結合量が15〜35
%、ビニル結合量が3〜15チであるポリブタジェン1
0〜40重量% (B)成分: スチレン含有量が0〜20%、ブタジェン部分のミクロ
構造のトランス1.4結合量が53チ以下、ガラス転移
温度が一75℃以下であるスチレン−ブタジエン共重合
体ゴムまたはポリブタジェンゴム10〜90重量% (C)成分: 天然ゴムまたはシス1,4結合量が90%以上のポリイ
ソプレンゴム0〜60重量チ(II)成分: 補強性充填材’t (I)成分100重量部に対し40
〜150重量部。
(ff[)成分: ゴム用伸展油を(I)成分100重量部に対し2〜10
0重量部。
(至)成分: 加硫剤t (I)成分100重量部に対し0.5〜4重
量部。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明のタイヤ用ゴム組放物の原料ゴム成分は(A)成
分: 高トランス結合部分を含む特定のポリブタジェン系重合
体lO〜40重量% (B)成分: 特定のポリブタジェンゴムまたはスチレン−ブタジエン
共重合体20〜90重量%、(C)成分: 天然ゴムまたはポリイソプレンゴム0〜60重量% からなり、それらの合計量が10000重量で、平均の
ガラス転移温度が−100〜−75℃である0(4)成
分の高トランス結合部分を含むポリブタジェン系重合体
に関して以下に説明する。
(4)成分は、分子内にトランス1.4結合が70〜9
0%の部分を10重量%以上含有し、平均のミクロ構造
のトランス1.4結合量が55〜80%、シス1.4結
合量が15〜35%、ビニル結合量が3〜15チである
ポリブタジェンである0このポリブタジェンは、その分
子鎖の一部または全体がトランス1,4結合が70〜9
0%であシ、この高トランス部分は、このポリブタジェ
ンにおいて他の部分にブロックまたはグラフト結合して
いる。高トランス部分のトランス1.4結合量が70チ
未満では、機械的強度、耐摩耗性の改良効果が十分でな
く、90チを超えると低温性能が悪化するので好ましく
ない。
高トランス部分は、結晶性を示しその結晶融点は、トラ
ンス1.4結合量とほぼ相関しておシ、0℃〜90℃の
範囲が好ましい。
高トランス部分の量は、このポリブタジェン全体の10
重量%以上であり、好ましくは20重量%以上である。
この量が10重量−未満では加工性および機械的強度が
劣る。さらに、このポリシタジエンの平均のミクロ構造
は、トランスIS4結合量が55〜80%、シス1.4
結合量が15〜35%、ビニル結合量が3〜15q6で
ある。平均のトランス1,4結合量が55−未満では機
械的強度が劣り、平均のトランス1.4結合量が80%
を超えると高トランス結合による結晶性のため低温性能
が悪化し好ましくない。このポリブタジェンの平均のト
ランス1,4結合量は、55〜75チの範囲が好ましい
このポリシタジエンにおいて、高トランス結合が全体に
均一に存在するよりも、部分的に高トランス部分が存在
するほうが、加工性が良好な傾向にある。
このポリブタジェンは、ムーニー粘度が25〜150範
囲が好ましい。ムーニー粘度が25未満では、反ばつ弾
性、耐発熱性、耐摩耗性等が不十分であシ、一方、ムー
ニー粘度が150を超えるとロール加工、押出加工等が
困難となる。ムーニー粘度が70を超える場合には、ゴ
ム用伸展油をこのポリブタジェン100重量部あたり5
〜50部程度加えた油展ポリマーとすることで、加工し
ゃすいムーニー粘度とすることも可能である。
このポリシタジエンの重量平均分子量は10〜40万の
範囲が好ましく、分子量分布(Mw/Mn)は、1.2
〜3の範囲が好ましい。
本発明の高トランス結合部分を含有するポリブタジェン
は、ブタジェンを不活性有機溶媒中において、高トラン
ス結合とする触媒系によって重合する方法または、前記
高トランス結合部分を生成したあと通常の触媒系に変換
してブタジェンの重合を継続しする方法等によって得ら
れる。高トラシス結合を有するポリブタジェンをもたら
す触媒系としては、ランタン、セリウム、ネオジム等の
希土類元素化合物と有機マグネシウム化合物とからなる
触媒系、バリウム化合物と有機マグネシウム化合物とか
らなる触媒系等が代表的な例としてあげられる。
(4)成分の高トランス結合部分を有する重合体の詳し
い製造方法は、例えば特公昭60−26406号、特願
昭62−297475号に示される。
本発明において、(5)成分の量は、原料ゴム成分の1
0〜40重量%の範囲である。(4)成分の倉が10重
量−未満では、機械的強度、耐摩耗性、加工性の改良効
果が十分ではなく、40重量%を超えると、反ばつ弾性
、耐発熱性、低温性能が低下するので好ましくない。(
4)成分の量は、10〜35重量%の範囲が更に好まし
い。
つぎに、本発明の原料ゴムの(B)成分のスチレン−ブ
タジエン共重合体イムまたはポリブタジェンゴムに関し
て説明する。
(B)成分のゴム状重合体は、本発明の組成物の低温性
能、耐摩耗性、反ばつ弾性等分十分なものとするために
必要な成分である。
(B)成分のゴム状重合体は、スチレン含有量がθ〜2
0%、ブタジェン部分のミクロ構造のトランス1,4結
合量が53嗟以下、ガラス転移温度が一75℃以下であ
るスチレン−ブタジエン共重合体イムまたはポリブタジ
ェンゴムである。
この(B)成分の限定に該当するゴム状重合体は、リチ
ウム系触媒による低シスポリブタジェンゴム、溶液重合
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム、チーグラー−ナツ
タ触媒による高シスポリブタジエンゴム等であり、−数
的なラジカル重合触媒による乳化重合スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム、および乳化重合ポリブタジェンゴム
は該嶺しない。
(B)成分のゴム状重合体のスチレン含有量が20チを
超えるか、ガラス転移温度が一75℃を超えると低温性
能が悪化し好ましくない。■)成分のスチレン含有量は
15%以下、ガラス転移温度は−110〜−80℃がさ
らに好ましい。
Φ)成分のゴム状重合体のブタジェン部分のミクロ構造
は、トランス1.4結合が53%以下であり、さらに、
シス1.4結合が20〜98%、ビニル結合が1〜40
mの範囲が好ましい。
(B)成分のゴム状重合体のムーニー粘度は、30〜1
50のものが、強度、動的性能、加工性のバランスから
好ましく、また加工性を良くするために1油展の重合体
として使用することも可能でちる。
俤)成分のゴム状重合体の重量平均分子量は10〜50
万の範囲が好ましく、分子量分布(重量平均分子量と数
平均分子量との比)は1.1〜4.0の範囲が好ましい
ω)成分がスチレン−ブタジエン共重合体である場合ハ
、スチレンとブタジェンがランダムないしブロックまた
はそれらの混合した形で共重合した重合体を使用できる
が、スチレン単位が10個以上連なったいわゆるブロッ
クスチレンの量は少ないか全くないほうが好ましい。ま
た、スチレンとブタジェンがランダムに共重合している
重合体でも、分子鎖にスチレンが均一に存在する重合体
、分子鎖に沿ってスチレン量が増加または減少したり、
スチレン量が多いランダムスチレン−シタジエン共重合
体ブロックとスチレン量が少ないブロックとを有するな
どスチレン量が不均一な共重合体等をω)成分のゴム状
重合体として使用することも可能である。
ω)成分のゴム状重合体のうち、リチウム系触媒による
ポリブタジェンゴムおよびスチレン−ブタジエン共重合
体ゴムは、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素または芳香
族炭化水素等の炭化水素を重合溶媒として、n−ブチル
リチウム、Bee−メチルリチウム等を重合触媒として
用い、ブタジェンを重合するか、スチレンとブタジェン
を共重合することによって得られる。一方、高シスポリ
ブタジエンゴムは、同様な炭化水素溶剤中において、重
合触媒としてコノ;ルト、ニッケル、チタン、ネオジム
、ウラン等の金属化合物とアルミニウムまたはリチウム
等の有機金属化合物を使用して、シタジエンを重合する
ことKよって得られる。
ω)取分のゴム状重合体としては、公知の末端反応や付
加反応によって、官能基を付与した重合体、公知のカッ
プリング反応によって分岐された重合体を使用すること
が可能である。これらの重合体は、反ばつ弾性、耐発熱
性、加工性等の改良のために使用される。
ω)成分のゴム状重合体の量は、原料ゴムの10〜90
重量−の範囲である。■)成分の量が、10嗟未満では
低温性能が十分ではなく、また90重量%を超えると、
機械的強度、加工性等が劣り好ましくない。■)成分の
ゴム状重合体の量は、20〜80重量%の範囲がさらに
好ましい。
つぎに、本発明の原料ゴムの(C)成分は、天然ゴムま
たはシス1.4結合量が90−以上のポリイソプレンゴ
ムである。この成分は、本発明の組成物に強度、耐久性
、耐発熱性を付与するための成分である。
天然ゴムとしては、世界各地で生産されるクラムゴム、
シートゴムが使用される。シス含有量が90%以上のポ
リイソプレンゴムは、チーグラー−ナツタ系触媒や、リ
チウム系触媒によって重合された合成ゴムである。(Q
成分のゴムの量は、原料ゴム中00〜60重量%の範囲
である。(Q成分の量が60重量%を超えると、耐摩耗
性、低温性能が十分でなくなる。(C)成分の量は、0
〜55重量%の範囲が更に好ましい。
さらに、原料ゴムの(A)、(B)、(C)の各成分の
平均のガラス転移温度(各成分のガラス転移源の重量平
均値)は、−100〜−75℃の範囲である。この平均
のガラス転移温度が一100℃未満では、ゴム組成物の
ウェットスキッド抵抗が不十分であり、一方、−75℃
を超えると低温性能が悪化し好ましくない。原料ゴムの
(4)、(B)、(C)の各成分の平均のガラス転移温
度は、−95〜−80℃の範囲が更に好ましい。
つぎに、本発明のゴム組成物においては、(■)成分と
して補強性充填材を、(■)成分の原料ゴム100重量
部あたり、40〜150重量部配合する。
本発明において用いる、補強性充填材としてはカーボン
ブラックが代表的なものとしてあげられとくに補強性の
優れた7アーネスカーボンブラツクが好ましい。カーボ
ンブラックとしては、ヨウ素吸着量が40〜140町/
7.DBP吸油量が、60〜140m/10GFのもの
が釉に好ましい。
これらのカーボンブラックは、機械的強度、耐摩耗性を
イム組成物に付与する。
また、カーボンブラック以外の補強性充填材としては、
シリカ系のホワイトカーボンが好ましいものとしてあり
、とくに良好な低温性能をイム組成物に付与するために
カーボンブラックの一掘ヲ代替して使用される。
また、その他に炭酸カルシウム、タルク、クレー等の無
機充填材、繊維状の重合体あるいは金属等も使用可能で
ある。
(I)成分の量が(I)成分100重量部あたり40重
量部未満では強度、耐摩耗性の改良効果が十分ではなく
、また150重量部を超えると、耐発熱性、反はつ弾性
、耐摩耗性等が低下し好ましくない。(Ill成分の量
は、(I)成分100重量部あたり、45〜120重量
部の範囲がさらに好ましい。
つぎに、本発明のゴム組成物においては、(■)成分と
してゴム用伸展油を(I)成分100重量部あたり、2
〜100重量部配合する。
ゴム用伸展油としては、ア四マチック系、ナフテン系、
パラフィン系等の伸展油が代表的なものとして使用され
、ゴム配合物に流動性、加工性を付与するとともに1充
填材の分散を向上させる目的で配合されるが、判に低温
性能を重視する用途においては、流動温度が低いパラフ
ィン系、ナフテン系のものが好ましい。伸展油の量が、
(■)成分100重量部あたり2重量部未満では、充填
材の分散改良効果がなとんどなく、100重量部を超え
ると、機械的強度、耐摩耗性、耐発熱性が低下し好まし
くない。伸展油の量は、(■)成分100重量部あたり
5〜70部の範囲が管に好ましい。
つぎに、本発明のゴム組成物においては、α)成分とし
て加硫剤を(I)成分100重量部あたり、0.5から
4重量部配合する。
加硫剤としては、硫黄が代表的なものであって好んで使
用され、そのほかに、テトラメチルチウラム・ジスルフ
ィド9やモルホリン・ジスルフィド等の硫黄含有化合物
、アキシム類、パーオキサイド類等が使用される。
さらに、本発明のゴム組成物においては、必要に応じて
、各種ゴム用薬品、ゴム用添加剤を配合する。これらの
ゴム用薬品、ゴム用添加剤としては、亜鉛華やステアリ
ン酸等の加硫促進助剤、スルフェンアミド系、チウラム
系、チアゾール系、ダアニジン系等や加硫促進剤、アミ
ン系、フェノール系、リン系、イオウ系等の老化防止剤
または酸化防止剤、低温性能を改良するためのエステル
系等の可塑剤、粘着付与剤、オゾン劣化防止剤、紫外線
吸収剤等が、各々の目的に従って所定量使用される。
本発明のゴム組成物は、前記の各成分を、ゴム用ミキシ
ングロール、インターナルミキサー、押出機等のゴム用
混合装置によって配合混練したのち、常法に従ってタイ
ヤとして成形組み立てされ、130〜200℃の温度に
おいて、加圧下で加硫され使用に供される。
〔実施例および比較例〕
L 原料ゴム 本発明の囚成分に使用する高トランス部分を含有する重
合体として、表1に示す重合体を用意した。
試料A−1、A−2、A−3およびa −1は、高トラ
ンス部分と中トランス部分を有する重合体で、これらの
製造方法は、まずノζ−サチック酸うンタン/ジプチル
マグネシウム/n−ブチルリチウムの触媒系でシタジエ
ンの一部を重合して高トランス部分とし、ついでさらV
cn−ブチルリチウムを系内に加えて、残りのブタジェ
ンを重合させて反応を完結させる製造方法で得たもので
あり、これらは、それぞれ高トランス部分の量が異なり
、A−1〜A−3は本発明の原料ゴムの(4)成分に該
当し、a−1は比較のための重合体である。
また、試料A−4はバリウム/マグネシウム系触媒によ
り、試料A−sはランタン/マグネシウム/リチウム系
触媒によってブタジェンを重合シて得られた高トランス
部分のみを有する重合体である。
また、本発明の原料ゴムのω)成分として使用するゴム
状重合体として表2に示す試料Bl〜B−4を用意した
。また試料b−1〜b−aは比較のためのゴム状重合体
である。
また、本発明の原料ゴムの(c)成分としては天然ゴム
R881号(試料C−1、ガラス転移温度−68℃] 
を用意した。表1,2の重合体の分析は以下の測定方法
によって行った。
ポリブタジェン及びスチレンープタジェy共重合体のミ
、クロ構造の分析は、試料を二硫化炭XK。
溶解し、赤外分光光度計(日本分光A −202壓]に
よって赤外分光吸収スペクトルを測定し、ポリブタジェ
ンの場合はモレ口の方法により、スチレン−ブタジエン
共重合体の場合はハンプト/の方法によって、シス、ト
ランス、ビニルの各結合量およびスチレン含有量を計算
した。
ガラス転移温度および融点の測定は、DSC(セイコー
電子、DSC−20型)を使用し、昇温速度10℃/x
mで測定した。ガラス転移温度はDSC曲線の開始点で
あり、融点はピーク温度である。
■、ゴム組成物の調整及び性能評価 ゴム配合物は、表3に示す評価用配合−IKより、内容
量1.71の試験用ノ2ンノ2リミキサーおよび10イ
ンチ試験用ロールを使用し、ASTM−D−3403−
75に示される標準混合手順の方法Bの混合仕様に準じ
て混練し、所定の試料形状に成形した後、145℃で3
5分間加硫し、各性能項目の評価および測定を行った。
評価および測定は以下の方法に従って行った。
(I)  ロール操作性:試験用10インチロールでの
配合物ストックのまきつき状態、エツジの形態で判定1
.数字が大きいほど良好。
(2)硬さ、引張試験: JIS−に−6301K従っ
て測定。
(3)反撥弾性: JIS −に−6301の反撥弾性
測定装置を用い、試料を70℃のオープン中で1時間予
熱後、素早く取り出して70℃の反撥弾性を測定。
(4)  グツドリッチ発熱:グッドリッチフレクソメ
ーターを使用し、印加荷重24ポンド、変位0.225
イン%、スタート温度50℃、回転数180Orpmの
条件で試験を行い、20分後の上昇温度を測定。
(5)  ウェットスキッド抵抗:スタンレーロンドン
製のポータブルスキツrテスターで、路面として3M社
製のセーフティウオークを使用して、水温23℃ですべ
り抵抗を測定。比較例1−2を100とした指数で表示
。指数の数値が大きいほど、ぬれた路面での制動性能が
良好。
(6)アイススキッド抵抗:ウェットスキッド抵抗測定
と同じ装置を使用し、蒸留水より製氷した氷を路面とし
て一10℃の室内で測定。比較例1−2を100とした
指数で表示。指数の数値が大きいほど、氷上路面での制
動性能が良好。
(7)耐摩耗性:ピコ摩耗試験機を使用して、80回転
後の摩耗減量を測定。比較例1−2ftlOOとした指
数で表示。数字が大きいほど耐摩耗性が良好。
実施例1−1〜1−5、比較例1−1.1−3表  3 表4に示す原料ゴムの組成で、表3の評価用配合−1の
配合組成のタイヤトレッド9用組成物を調整し、所定の
試験を行った。その結果を表4に示した。表4の結果よ
り、原料ゴムの(4)成分として、本発明で限定した高
トランス結合部分を有するポリブタジェンを使用した実
施例1−1〜1−5のタイヤトレッド用ゴム組成物は、
良好な加工性、強度、タイヤ峙性を有するのに対し、比
較例1−1〜1−3の組成物は、タイヤ性能のバランス
が劣ることが明らかである。
以下余白 評価用配合−1 100部 40部 *2 70部 3部 2部 *3 1部 1.8部 NS *a         1.4部原料ゴム(合計
ン 伸展油*1 N339カーボンブラツク 亜鉛華 ステアリン酸 老化防止剤 81ONA イオウ 加硫促進剤 *1 共同石油製 ナフテン油R−1000*2 東海
カーボン製 商品名 ジーストKH*3 N−インプロ
ピル−N′−フェニル−p−7二二レンジアミン *4N−teをプfk−2− ベンゾチアジル−スルフェンアミド 以下余白 実施例2−1〜2−3、比較例2−1〜2−3表5に示
す原料ゴムの組成で、表3の評価用配合−1の配合組成
のタイヤトレッド用組成物を調整し、所定の試験を行っ
た。その結果全表5に示した。表5の結果より、原料ゴ
ムの(J3)成分として、本発明で限定したポリブタジ
ェンゴム−またはスチレンーズタジエン共重合体ゴムを
使用した実施例2−1〜2−5のタイヤトレッド用ゴム
組成物は、良好なカロエ性、強度、タイヤ特性を有する
のに対し、■)成分名として、限定以外のゴム状重合体
を使用した比較例2−1〜2−3の組成物は、アイスス
キッドが低くタイヤ性能のバランスが劣ることが明らか
である。
以下余白 実施例3−1〜3−2、比較例3−1〜3−3表6に示
す原料ゴムの組成で、表3の評価用配合−1の配合組成
のタイヤトレッド用組成物を調整し、所定の試験を行っ
た。その結果を表6に示した。表6の結果より、原料ゴ
ムの組成として、本発明で限定した組成の実施例3−1
〜3−3のタイヤトレッド用ゴム組成物は、良好な加工
性、強度、タイヤ特性を有するのに対し、本発明の限定
以外の原料ゴム組成の比較例3−1〜3−3の組成物は
、タイヤ性能のバランスが劣ることが明らかである。
以F余白 実施例4−1〜4−2、比較例4−1〜4−2表  7 表8に示す原料ゴムの組成で、表7の評価用配合−2の
配合組成のタイヤトレッド用組成物を調整し、所定の試
験を行った。その結果を表8に示した。表8の結果より
、原料ゴムの組成として、本発明で限定した組成の実施
例4−1〜4−2のタイヤトレッド用ゴム組成物は、良
好な加工性、強度、タイヤ豹性を有するのに対し、本発
明の限定以外の原料ゴム組成の比較例4−1〜4−2の
組成物は、タイヤ性能のノぐランスが劣ることが明らか
である。
以下余白 評価用配合− 原料ゴム(合計) 伸展油*1 N330カーボンブラツク *2 ホワイトカーボン *3 亜鉛華 ステアリン酸 老化防止剤 81ONA イオウ 加硫促進剤 N5 100部 45部 55部 25部 3部 2部 1部 2.0部 1.4部 * 1 * * 共同石油製 ナフテン油 R−100 東海カーボン製 商品名 シース)KH日本シリカ製 
 商品名 ニブシルVN3以下余白 〔発明の効果〕 以上から明らかなように、本発明のタイヤ用ゴム組成物
は、加工性、機械的強度、低温性能、耐摩耗性、耐発熱
性が良好である等の特徴を有し、これらの特徴を生かし
て乗用車用をはじめとして、軽トラツク用、パスおよび
大型トラック用のスタッドレスタイヤ、スノータイヤ等
の低温性能を必要とするタイヤのトレッド9の用途に好
適であり、さらにタイヤトレッド9以外にも、ゴム系タ
イヤチェーン、チェーンバンド等の用途、トレッド以外
のタイヤ部位や各種工業用品等の用途にもその性能を生
かして好適に用いられるものであり、多くの分野に有用
な加硫ダム組成物である。
特許出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  下記( I )、(II)、(III)および(IV)成分を有
    する低温性能の良好なタイヤトレッド用ゴム組成物(
    I )成分; 下記(A)、(B)及び(C)成分からなり、平均のガ
    ラス転移温度が−100〜−75℃である原料ゴム、1
    00重量部 (A)成分; 分子内にトランス1、4結合が70〜90%の部分を1
    0重量%以上有し、平均のミクロ構造のトランス1、4
    結合量が55〜80%、シス1、4結合量が15〜35
    %、ビニル結合量が3〜15%であるポリブタジエン1
    0〜40重量% (B)成分; スチレン含有量が0〜20%、ブタジエン部分のミクロ
    構造のトランス1、4結合量が53%以下、ガラス転移
    温度が−75℃以下であるスチレン−ブタジエン共重合
    体ゴムまたはポリブタジエンゴム10〜90重量% (C)成分; 天然ゴムまたはシス1、4結合量が90%以上のポリイ
    ソプレンゴム0〜60重量% (II)成分; 補強性充填材、40〜150重量部 (III)成分; ゴム用伸展油、2〜100重量部 (IV)成分; 加硫剤、0.5〜4重量部
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