JPH02131173A - パネル部材重ね合わせ部のシーリング方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はパネル部材の重ね合わせ部のシーリング方法に
関する。

（従来の技術） 自動車のパネル部材、例えばエンジン房内のストラット
マ・ウント部など外観品質が要求される部位のパネル部
材間の重ね合わせ部の板こばには防錆及び外観向上を目
的とし、接触充填型の吐出ガンによりシール材を塗布し
てシーリングを行っている（昭和６０年７月１日社団法
人自動車技術会発行、自動車技術第３９巻第７号第７８
０〜７８１頁、実開昭６１−１１８６７６号公報参照）
。

このシーリング方法について第２図（ａ）、（ｂ）、（
ｃ）、（ｄ）を参照して説明すると、第２図（ａ）のよ
うにパネル部材１の端縁１ａとパネル部材２の端縁２ａ
とが互いに重ね合わされ、スポット溶接により結合され
る。重ね合わされたパネル部材１、２の内、パネル部材
２のこば２ｂに防錆及び外観向上を目的として接触充填
型の吐出ガン（図示せず）により、シール材３をこば２
ｂに沿って塗布する。次に（ｂ）に示すようにパネル部
材２のこば２ｂとパネル部材１との接合部に沿ってゴム
ベら（図示せず）等によってシール材３の外形を整えて
（Ｃ）に示すようにパネル部材２の上面に付着している
余分なシール材３ａを掻き取り更にシール材３の外形を
整えて、その後パネル部材１、２に中塗り及び上塗り塗
装を施している。

（発明が解決しようとする課題） このような方法によりシール材塗布部をゴムベら等によ
り平らに均して形を整えて外観の向上を図っているが、
シール材の整形が厄介である上にシール材の外形を整え
た後に中塗り及び上塗り塗装を施しているので塗装時の
焼付乾燥による熱によってシール部材が退けて第２図（
ｄ）に図示するようにシール材の表面に凹部３ｂができ
、塗膜にクラック等が発生するばかりでなく、パネル部
材のこば２ｂの隅部２ｃが突出して外観の低下を招き、
更に発錆の原因となっていた。

従って本発明の目的は、シール材によるシーリングを確
実に施し、パネル部材の発錆を防止し、かつ、外観の向
上及びシーリング作業が容易に行えるパネル部材重ね合
わせ部のシーリング方法を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明はパネル部材の重ね合わせ部に熱可塑性樹脂から
なるシート状のシール材を重畳し、その後塗装時の焼付
乾燥を施すごとによりシール材を熱軟化させ、パネル部
材の重ね合わせ部に密着させるようにしたことを特徴と
する。

（作　用） パネル部材の重ね合わせ部に熱可塑性樹脂のシート状の
シール材を重畳して、その後に塗装時の焼付乾燥による
熱によりシートを熱軟化させ、パネル部材の重ね合わせ
部に沿って密着させ／ずネル部材の重ね合わせ部をシー
ル材により被覆し、シーリングを行う。

（実施例） 以下本発明のパネル部材の重ね合わせ部のシーリング方
法の一実施例を第１図に基づいて説明する。なお第１図
において第２図と対応する部分には説明の便宜上同一符
号を付する。

パネル部材１の喘縁１ａとパネル部材２の端縁２ａとを
互いに重ね合わせ、スポット溶接等により結合し、防錆
の目的で電着塗装を施したパネル部材１、２の重ね合わ
せ部に第１図（ａ）に示すようにエチレンビニルアセテ
ート系（ＥＶＡ系）のプレボリマー樹脂のシート状シー
ル材４（商品名二Ｆ−９４日本特殊塗料株式会社製）を
重ね合わせ部の形吠に加工して、重畳し、パネル部材１
の端縁１ａとパネル部材２の端縁２ａとの重ね合わせ部
を被覆する。次に中塗工程と称される吹付塗装を施し、
乾燥炉に搬入して例えば１４０〜１５０℃の条件で約２
０〜３０分の塗装の焼付を行う。

焼付塗装の際、シール材４は熱軟化して、流動化されて
、パネル部材１、２の接合部に沿ってパネル部材１、２
の表面及びパネル部材２のこば２ｂの表面に密着する。

中塗工程を必要に応じ数回施した後に、塗装の最終仕上
工程である上塗工程で再度吹付塗装が施され、中塗工程
と同様に乾燥炉で１４０〜１５０℃の条件で約２０〜３
０分の塗装の焼付けが施される。焼付塗装により再度シ
ール材４は熱軟化され、流動化されて、パネル部材１、
２の接合部及びパネル部材２のこば２ｂの表面に更に密
着するとともに、シール材４の表面も滑らかな外観が得
られる。

（効　果） パネル部材の重ね合わせ部に熱可塑性樹脂からなるシ一
ト状のシール材を重畳し、その後塗装時の焼付乾燥を施
すことによりシール材を熱硬化させて、パネル部材の重
ね合わせ部に密着させることによりシーリングをするよ
うにしたので、従来のようにシール材をゴムベら等で整
形する必要がなく作業が容易になるばかりでなく、滑ら
かな外観が得られ、パネル部材のこばを含む接合部全体
に密着し、シーリングをより完全なものとすることがで
きる。更にシーリング材上に施す上塗り塗膜には、クラ
ック等が発生せず、外観の向上が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパネル部材重ね合わせ部のシーリング
方法の説明図、第２図は従来のパネル部材重ね合わせ部
のシーリング方法の説明図である。 １・・・パネル部材、１ａ・・・パネル部材の端縁、２
・・・パネル部材、２ａ・・・パネル部材の端縁、２ｂ
・・・こば、４・・・シール材。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）パネル部材の重ね合わせ部に熱可塑性樹脂からな
   るシート状のシール材を重畳し、その後塗装時の焼付乾
   燥を施すことによりシール材を熱軟化させ、パネル部材
   の重ね合わせ部に密着させるようにしたことを特徴とす
   るパネル部材重ね合わせ部のシーリング方法。
2. （２）電着塗装を施したパネル部材の重ね合わせ部に熱
   可塑性樹脂からなるシート状のシール材を重畳し、その
   後中塗または上塗時の少なくとも一方の焼付乾燥を施す
   ことによりシール材を熱軟化させパネル部材の重ね合わ
   せ部に密着させるようにしたことを特徴とするパネル部
   材重ね合わせ部のシーリング方法。
3. （３）シール材がエチレンビニルアセテート系プレポリ
   マー樹脂である請求項１または２の方法。