JPH02125135A - 自動変速機の軸方向間隙調整構造 - Google Patents

自動変速機の軸方向間隙調整構造

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JPH02125135A
JPH02125135A JP63277233A JP27723388A JPH02125135A JP H02125135 A JPH02125135 A JP H02125135A JP 63277233 A JP63277233 A JP 63277233A JP 27723388 A JP27723388 A JP 27723388A JP H02125135 A JPH02125135 A JP H02125135A
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JP
Japan
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clutch
shaft
transmission
flange
drum
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JP63277233A
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Inventor
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Koji Noda
耕司 野田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機の
軸方向間隙調整構造に関する。
〔従来技術〕
発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機は、例えば
昭和60年特許出願公開第95236号公報に開示され
ている。
上記分軸に示された自動変速機においては、クラッチ等
の摩擦係合要素と遊星歯車装置とを組合せたユニットを
直列に配設し、各ユニット毎に変速機のケースにとりつ
ける支持部材で支持する構造を採用するために、ユニッ
トを構成する要素の軸方向の公差を累積しても比較的小
さな寸法公差内に収まり、組立上問題とはならない。
(発明が解決しようとする課題〕 本発明を適用する自動変速機にあっては、自動変速機の
ケース内に配設する部材の軸方向の位置決めを、変速機
のケースの前部に固着するオイルポンプカバーと変速機
のケースの後部壁の2個所のみで規制する構造を採用す
るために、変速機のケース内に配設する部材の軸方向の
寸法公差の累積が1個所に集中して軸方向の間隙の寸法
の変化となって現われる。
そこで本発明は、1個の部材のみでこの軸方向の間隙を
調整する構造を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、変速機のケース(30)の前部に固着するオ
イルポンプカバー(31)と、オイルポンプカバー(3
1)の中心に形成した変速機のケースの内部に突出する
円筒状のボス部(312)と、ボス部(312)の内周
部に圧入する後端にフランジをもつ段付円筒状の支持筒
(34)と、支持筒(34)の内周部により支持される
後端部にフランジをもつ入力軸(28)と、支持筒(3
4)のフランジ(a4d)の後側面と入力軸(28)の
フランジ(281)の前側面との間に挿入する1枚のワ
ッシャ(354)及び1個のスラストベアリング(28
1a)を備え、該ワッシャ(354)の厚さ寸法を選択
することにより変速機の軸方向間隙を調整する構成を有
する。
なお、上述の()内の符号は図面と対照するものである
が、何ら構成を限定するものではない。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第2図は自動変速機のスケルトンを示すもので、自動変
速機1は発進装置としてのトルクコンバータ2と変速機
3とを備える。変速機3は同心的に配置された主変速機
4と副変速機10がら成り、主変速機4は前進4速と後
進1速の変速を達成し、副変速機1oは減速比1の直結
と減速比1以上の減速比との2速の変速を達成する。変
速機3は摩擦係合要素としてクラッチを5個、ブレーキ
を3個、一方向クラッチ3個を用いる。
トルクコンバータ2はエンジンのクランク軸に連結され
る入力部材であるコンバータケース21を備え、コンバ
ータケース21はポンプインペラ22を駆動する。ポン
プインペラ22により加圧された作動油は一方面クラッ
チ24を介して変速機3のケース30に支承されたステ
ータ23を通り、タービンランナ27を駆動し、動力を
タービン出力軸28に伝達する。ポンプインペラ22と
タービン出力軸28との間には連結用のロックアツプク
ラッチ26を設けてあり、必要時にはコンバータケース
21と出力軸28を直結する。
トルクコンバータ2の出力軸28は主変速機4の入力軸
として作用するが、この入力は第1のクラッチ41のク
ラッチドラム40に伝達される。
第1のクラッチ41は車両の前進時には常時作動するフ
ォワードクラッチであって、動力はクラッチハブ43を
介して第1の一方面クラッチ45のクラッチハブ43と
一体のアウタレース46に伝達され、第1の一方面クラ
ッチ45のインナレース47は大サンギヤ軸48と、大
サンギヤ軸48と一体の大サンギヤ49を駆動する。第
1の一方面クラッチ45は1速ないし4速の間に作動す
る。
第1クラツチ41のドラム40の内部には第2のクラッ
チ52を配置する。第2のクラッチ52は4速、5速時
に作動するクラッチであるが、クラッチハブ53は中間
軸55に連結され、中間軸55は遊星歯車装置80のキ
ャリヤ54を支持する。
第1のクラッチ41のドラム40は第5のクラッチ65
のドラム60に連結される。第5のクラッチ65は、車
輪側からのトルクをエンジン側に伝達するいわゆるコー
ストクラッチであって、そのハブ67は大サンギヤ軸4
8に結合される。第5のクラッチのドラム60は第3の
クラッチ73のハブ74が連結されている。第3のクラ
ッチ73は後進時に作動するいわゆるリバースクラッチ
であって、クラッチドラム75は小サンギヤ軸77を介
して小サンギヤ78に連結される。第3のクラッチ73
のドラム75は第1のブレーキ71のブレーキドラムを
兼ねており、第1のブレーキ71は3速と5速のときに
作動する。
遊星歯車装置1t80は歯数の異なる2つのサンギヤを
もち、キャリヤとリングギヤを共用するいわゆるラビニ
ョ形の遊星歯車装置であるが、本発明にあってはリング
ギヤを出力とするラビニョ■形の歯車列を採用する。
中間軸55と一体に連結されたキャリヤ54には軸81
及び軸83の一端部をとりつける。軸81はロングビニ
オン82を支持し、軸83はショートビニオン84を支
持する。大サンギヤ49はロングビニオン82に、小サ
ンギヤ78はショートビニオン84にそれぞれ噛合う。
軸81及び軸83の他端部は第3のブレーキ93のハブ
85に結合し、ハブ85はその外周部で摩擦板式のブレ
ーキ93のブレーキディスクを支持し、ブレーキプレー
トはケース30側に支承される。第3のブレーキ93は
後進時と1速、2速のエンジンブレーキ等に作動する。
ハブ85の内周部は第2の一方向クラッチ90のアウタ
レース91を形成し、一方向クラッチ90のインナレー
ス92はケース30に固着されたサポート35に一体的
に固定する。第2の一方向クラッチ90は1速と2速で
作動する。
ショートビニオン84はドラム95の一端部の内部に形
成したリングギヤ96に噛合し、このドラム95は、主
変速機4の出力部材であるとともに、副変速機10の入
力部材として作用する。
即ち、ドラム95の他端部の内部にはリングギヤ101
が一体的に形成され、このリングギヤ101に軸105
に支えられたピニオン102が噛合う、軸105の一端
部はキャリヤ103に支えられ、キャリヤ103は出力
@120に一体化される。軸105の他端部は第4のク
ラッチ104のクラッチハブに結合され、第4のクラッ
チ104のクラッチドラム110は第2のブレーキ11
2のブレーキドラムを兼ねる。
第4のクラッチ104は第2速乃至第5速で作動し、副
変速機10を直結状態とする。第2のブレーキ112は
後進時と第1速のエンジンブレーキ時に作動するリバー
スブレーキであり、バンド式のブレーキを採用する。
ピニオン102に噛合うサンギヤ106を一端部に形成
した軸108の他端部は第3の一方向クラッチ113の
インナレース109を形成し、−方向クラッチ113の
アウタレース115をケース30に固定する。ドラム1
10は軸108に一体的に結合される。
第1図は自動変速機の断面を示すもので、全体を符号1
で示す自動変速機はトルクコンバータ2と変速機3で構
成される。トルクコンバータ2はケース20内に装備さ
れ、最前部(以下、エンジンに近い側を「前側」と称す
る)にエンジンのクランクシャフトに連結するドラム状
のコンバータケース21を備える。コンバータケース2
1はエンジンクランクシャフトとポンプインペラ22と
を連結してこれを駆動し、ポンプインペラ22で加圧さ
九た作動油はタービンランナ27を駆動し、ステータ2
3を通ってポンプインペラ22に還流する。タービンラ
ンナ27はこれに直結したタービン軸28を駆動する。
ステータ23は一方向クラッチ24を介して固定部30
で支えられ、タービンランナ27とドラム状のコンバー
タケース21の間にはロックアツプピストン25を配置
し、必要時にはロックアツプピストン25とコンバータ
ケース21との間のロックアツプクラッチ26を作動し
てタービン出力軸であるとともに変速機の入力軸となる
28とコンバータケース21とを直結する。  トルク
コンバータ2のケース20と、変速機3を収納するケー
ス30との接合部にはオイルポンプカバー31、仕切板
32及びオイルポンプハウジング33を配置する。
オイルポンプカバー31は油路等を内部にもつ面板状の
部分と中心部が後方へ突出するボス部からなる。仕切板
32はオイルポンプ29の回転体の側面を支持するとと
もに油路等を画威し、オイルポンプハウジング33内に
オイルポンプ29を・形成する。
ポンプインペラ22の後端部はオイルポンプ29の回転
体に結合される。オイルポンプ29の回転体はオイルポ
ンプ29内で駆動され、必要な油圧を発生する。オイル
ポンプカバー31は、内部に形成したオイルポンプ29
用の油路と、変速機ケースの前面の開口部を被う面板部
311と、変速機ケースの中心部からケースの内部へ突
出する中空のボス部312とを有し、中空のボス部31
2内に中空管状の支持筒34が圧入される。
支持筒34は前後端部の内側でスリーブやベアリングを
介してトルクコンバータのタービンランナ27に結合し
た軸28を支持する。この軸28は変速機3の入力軸で
あって、軸28の後端部は半径方向に拡大するフランジ
部281を備え、このフランジ部281の両側に同径の
スラストベアリングを介在させる。
フランジ281の外周部はクラッチドラム40のインナ
シリンダ401に結合され、クラッチドラム40の内側
には第1のクラッチ41が装備される。クラッチドラム
40は前端が支持されて後端が開口する円筒状のもので
、入力軸28と一体に回転する。インナシリンダ401
の内径側はフロントサポート31のボス部312の外周
部に嵌装された油路を形成した筒状の油路部材315の
外周面に対して摺動回転する。
インナシリンダ401の外周部には大径のピストン42
及び小径のピストン56が2重ピストンの形式で挿入さ
れる。大径ピストン42は小径ピストン56のシリンダ
を兼ね、ドラム40の内側に液密に嵌合する。大径のピ
ストン42は第1のクラッチ41を作動するためのもの
で、ピストン42が作動したときに、ドラム4oの内側
にスプライン係合されたクラッチプレートと、クラッチ
ハブ43にスプライン係合されたクラッチディスクとの
間で動力を伝達する。クラッチハブ43の前側には軸心
方向に延びる壁面431が形成され、この壁面431の
両側にスラストベアリングが配される。クラッチハブ4
3の内径部は第1の一方向クラッチ45のアウタレース
46を形成し、−方向クラッチ45のインナレース47
は大サンギヤ軸48の前端部と一体に形成される。大サ
ンギヤ軸48の後端部にはセレーションを介して大サン
ギヤ49をとりつける。大サンギヤ軸は円筒状のもので
その前後端の内周部をベアリングにより中間軸55で支
持する。
大径ピストン42の半径方向内側には第2のクラッチ5
2と、クラッチ52を作動する小径のクラッチピストン
56を配備する。クラッチプレートはピストン42の内
周面にスプライン係合され、クラッチディスクは内側に
配置したクラッチハブ53にスプライン係合される。小
径のピストン56はドラム40と一体に回転する大径の
ピストン42とハブ53の間で動力伝達を行う、大径の
ピストン42及び小径のピストン56はインナシリンダ
401との間に張設したリターンスプリング541によ
り常時非作動方向に付勢される。
クラッチハブ53は後端側から軸心部に延在する壁面5
31を介して中間軸55の先端部近傍にスプラインセレ
ーション結合される。中間軸55の先端部は入力軸28
の後端内径部にベアリングを介して支持される。中間軸
55の後端部は後述する出力軸の前端部で支持されるが
、中間軸55の後端部近傍には半径方向に拡がるキャリ
ヤ54を設ける。
第1のクラッチ41と第2のクラッチ52を内包したド
ラム40の開放された後端部はスプラインによって第5
のクラッチのクラッチドラム6゜に結合される。クラッ
チドラム60の内側には、クラッチドラム6oの内側に
スプライン係合したクラッチプレートと、クラッチドラ
ムの内側に位置するクラッチハブ67にスプライン係合
したクラッチディスクとで構成した第5のクラッチ65
を配備する。クラッチハブ67の前側から軸心に向けて
形成した壁面671の下端は大サンギヤ軸48に結合さ
れる。クラッチドラム6oの内周側にはインナシリンダ
601が形成され、インナシリンダ601の外周側はピ
ストン66を摺動自在に支持する。ピストン66とイン
ナシリンダ6゜1の間にはリターンスプリング661を
設ける。
インナシリンダ601の内周側は段付の円筒部材771
で回転自在に支持される。クラッチドラム60の第5の
クラッチ65の反対側にはクラッチハブ74をドラム6
oに一体的に固定し、クラッチハブ74は第3のクラッ
チ73を構成するクラッチディスクをスプラインを介し
て支持する。第3のクラッチ73のクラッチプレートは
アウタシリングを兼ねるドラム75で支持され、ドラム
75の外周部にはベルト式の第1のブレーキ71を配備
する。ドラム75の内周側にインナシリンダ751を形
成し、インナシリンダ751の外周側でクラッチ73を
作動するピストン76を摺動自在に支持する。インナシ
リンダ751とピストン76の間にはリターンスプリン
グ761を設ける。
インナシリンダ751の先端部は円筒部材771とスプ
ライン係合し、円筒部材771の内周部を小サンギヤ軸
77の前端部と結合するのでドラム75は小サンギヤ軸
77と一体に回動する。小サンギヤ軸77は円筒状のも
ので、その後端部には小サンギヤ78を形成する。小サ
ンギヤ軸77の前後端内周部をベアリングを介して大サ
ンギヤ軸48で支持する。
ケース30の内部の中央部には中央支持部材35を設け
る。この中央支持部材35はケースの内周部に係合する
フランジ部とフランジ部の内径方向に形成した前側に突
出する段付のボスと後側に突出する短いボスを有し、前
側に突出するボスの段部の外周には、小径のリング部材
36及び大径のリング部材37がそれぞれ嵌装される。
小径のリング部材36はその外周部で円筒部材771の
内周部と回転摺動し、大径のリング部材37はその外周
部でドラム75のインナシリンダ751の内周部とベア
リングを介してリング部材37に回転自在に支持される
中間軸55は大サンギヤ軸48を支持し、大サンギヤ軸
48は小サンギヤ軸77を支持するので、この軸部分は
三重の軸構造となる。
中央支持部材35のフランジ部の後側はシリンダを形成
し、このシリンダ内に第3のブレーキ93を作動するピ
ストン94を嵌装する。中央支持部材35の内径部には
鉄製のスリーブ38を圧入し、このスリーブ38の後端
部をリング状に形成して、第2の一方向クラッチ90の
インナレース92を圧入する。このインナレース92と
ピストン94の間にリターンスプリング941を介在さ
せる。第2の一方向クラッチ9oのアウタレース91は
第3のブレーキ93のハブを兼ねていて。
その外周部にブレーキディスクをスプライン係合する。
第3のブレーキ93のブレーキプレートはケース30の
内周にスプラインで嵌装する。
第2の一方向クラッチ9oのアウタレース91の後側部
には、リング部材911を固着し、このリング部材91
1と中間軸55のキャリヤ54との間でピニオン軸81
およびピニオン軸83を支える。これらのビニオン軸8
1.83はそれぞれ複数本設けられ、ピニオン軸81は
ロングピニオン82を、ピニオン軸83はショートピニ
オン84を支持する。ショートピニオン84は小サンギ
ヤ78と噛合するとともにリングギヤ96に噛合し、ロ
ングピニオン82は大サンギヤ49に噛合する。
リングギヤ96はドラム95の前端部に固着されるが、
ドラム95の壁面951に形成する内孔は中間軸との間
に間隙を持ち、その両側面をスラストベアリングで支持
する。この壁面951を挟んでリングギヤ96は反対側
の後端部にはリングギヤ101をもつ。
リングギヤ101は副変速機に入力を与えるもので、 
11変速機は前述したように1組のプラネタリギヤ列を
もつ減速機であって、リングギヤの入力をキャリヤから
とり出して出力する形式のものである。リングギヤ10
1に噛合うピニオン102はサンギヤ106に噛合い、
ピニオン102は軸105で支持する。軸105はその
前端部を出力軸120の前端に形成したキャリヤ103
が支持し、軸105の後端には第4のクラッチ104の
ハブ107を設ける。クラッチハブ107はクラッチデ
ィスクをスプライン支持し、対向するドラム112の内
周部にクラッチプレートをスプライン支持する。
ドラム110の外周部には第2のブレーキ112を配置
する。
変速機のケース30の後壁にはケース3oの前方に向け
て突出する段付の円筒状の後部軸支持部材125をとり
つけこの後部軸支持部材125の外周部で筒状のサンギ
ヤ軸108の内周部を支持する。サンギヤ軸108はそ
の前端にピニオン105に噛合うサンギヤ106を有し
、サンギヤ軸108の後部はドラム110と一体になる
。ドラム110の内側にはピストン116が嵌装され、
ピストン116とサンギヤ軸108との間にリターンス
プリング117を設ける。
サンギヤ軸108のドラム110の後側には第3の一方
向クラッチ113のインナレース109を形成し、一方
向クラッチ113のアウタレース115をケース30の
内側にスプライン支持する。
ケース3oの後端には出力軸120を支えるリヤケース
301をとりつけ、後部軸支持部材125の前端内側と
リヤケース301の後端内側に配したベアリングで出力
軸を支持し、出力軸の前端内径部で中間軸55の後端外
径部をベアリング支持する。
出力軸120には、パーキングギヤ126およびスピー
ドメータのドライブギヤ131を設ける。
パーキングギヤ126は固定側に配した爪127と協働
してパーキングブレーキを達成し、ドライブギヤ131
はスピードメータを駆動する。
パーキングギヤ126にはフランジ129を一体に設け
、フランジのスリットの通過をセンサ130で検知する
ことにより出力軸120の回転数を得る。
出力軸120の後端にはアクスル軸への連結部材135
を挿入し、ナツト136で出力軸120に固着する。変
速機のケース30の下部には図示しない油圧制御装置を
配備し、変速機のクラッチ、ブレーキの作動を制御する
。油圧制御装置はオイルパンを兼ねるカバー11で覆う
以下、本自動変速機の作用を説明する。
本自動変速機は前進5段、後進1段の自動変速を行うも
のであるが、各変速段と、その変速を達成する摩擦係合
要素の作動を第1表に示す。
第1表 (○)はエンジンブレーキ時作動 第1表は縦部に変速段を、模糊に摩擦係合要素をとった
もので、O印は摩擦係合要素が作動していることを示し
、(0)はエンジンブレーキ時に作動することを示す。
符号41,52,73゜104.65はそれぞれ第1ク
ラツチから第5のクラッチを示し、符号71,112.
93はそれぞれ第1ブレーキから第3ブレーキを示し、
符号45.90,113はそれぞれ第1の一方向クラッ
チから第3の一方向クラッチを示す。
第3図乃至第8図は各変速段における動力の伝達経路を
示すもので、太線部分は動力の伝達が行われる経路で、
斜線部分は固定される要素を示す。
第3図は1速時の動力伝達経路を示すもので入力軸28
の動力は第1のクラッチ41から第1の一方向クラッチ
45に伝わり、大サンギヤ軸48、大サンギヤ49を駆
動する。大サンギヤ49が噛合するロングビニオンの軸
81は第2の一方向クラッチ90の作用により固定され
るので、大サンギヤ49の回転は減速されてリングギヤ
96に伝達される。この回転はドラム95を介してリン
グギヤ101に伝達される。1速においては副減速機を
構成するプラネタリ装置のサンギヤ軸108が第3の一
方向クラッチ113の作用により固定されるので、リン
グギヤ101から入力される回転は減速されてキャリヤ
103に伝わり出力軸120から出力する。
即ち、1速においては主変速機で減速された回転が副変
速機で更に減速されて出力される。
第4図は2速時の動力伝達経路を示すもので。
主変速機の出力軸と副変速機の入力軸を兼ねるドラム9
5までは1速と同じ経路を通る。
副変速機の第4のクラッチ104が作動して副変速機を
直結状態に保持し、ドラム95からの入力そのまま出力
軸120に伝達される。
第5図は3速時の動力伝達経路を示すもので、第1ブレ
ーキ71が作動して小サンギヤ軸77を固定する。大サ
ンギヤ軸48の動力は大サンギヤ軸49から減速してリ
ングギヤに伝わる。このときの減速比は小サンギヤ78
、大サンギヤ49、リングギヤ96の歯数により決定さ
れる。第4のクラッチ104は作動して副変速機の直結
状態は維持され、ドラム95の動力はそのまま出力軸に
伝わる。
第6図は4速時の動力伝達経路を示すもので、第1のク
ラッチ41および第2クラツチ52ともに作動する。そ
こで、入力軸28の動力は中間軸55、大サンギヤ軸4
8ともに伝わり、プラネタリ歯車列は相対運動しないの
で中間軸55、大サンギヤ軸48はドラム95と直結す
る。副変速機も直結状態が保たれ結局入力軸28と出力
軸120は直結する。
第7図は5速時の動力伝達経路を示すもので第2クラツ
チ52が作動して入力軸28の動力は中間軸55に伝達
される。第1のブレーキ71が作動して小サンギヤ軸7
7を固定するので、中間軸55と一体のキャリヤ54の
回転は増速されてドラム95に伝わる。副変速機の直結
状態は維持されるのでドラム95の動力はそのまま出力
軸120に伝わる。
5速は入力軸28の回転数が増速されて出力軸120に
伝わるオーバドライブである。
第8図は後進の時の動力伝達経路であって、第3クラツ
チ73が作動して入力軸28の動力を小サンギヤ軸77
に伝える。第3のブレーキ93が作動して小サンギヤ軸
78に噛合うショートピニオン軸83を固定するので、
小サンギヤ軸78の回転は減速とともに反転してリング
ギヤ96とドラム95に伝わる。副変速機の第2のブレ
ーキ112も作動し、サンギヤ軸108を固定するので
、リングギヤ101に入力された動力は減速されてキャ
リヤ103から出力軸120に伝わる。
従って、後退時には副変速機でさらに減速される。
この変速状態は第9図の速度線図に示される。
図中で符号4はラビニョ遊星歯車機構を備えた主変速機
を示し、符号10は減速(アンダドライブ)を達成する
副変速機を示す。
各変速機の変速比は遊星歯車列のギヤ歯数を適宜に選択
することで決定するが、この変速機においては、減速機
として作用する副変速機を第1速と後進時のみ作用させ
る。その理由はクラッチとブレーキを2個同時に係脱さ
せる制御をできる限り回避することにある。
本発明は以上のような構成をもつ自動変速機を組立てる
際に、変速機のケースの軸方向長さと。
ケース内に組付ける変速機の構成要素の軸方向長さの間
の間隙調整を、組立ての最終段階で組付ける1枚のワッ
シャにより行う調整構造を提供するものである。
第10図は第1図で説明した自動変速機のケース30の
前端部の要部を示す。
変速機のケース30とトルクコンバータのケース20は
仕切板32とオイルポンプカバー31を挾んだ状態でボ
ルト205により固着される。オイルポンプカバー31
は変速機のケース30の前部の開口部を覆う面板部31
1と軸心部でケース30の内部に突出する円筒状のボス
部312を有する。ボス部312の内周部には段付円筒
状の支持筒34が圧入され、支持筒34の内周部はラジ
アルベアリング283を介して入力軸28を支持する。
ボス部312の外周部には環状の油路を形成した油路部
材315を圧入固定する。
入力軸28の後端部は半径方向に拡がるフランジ部28
1を有し、フランジ部281の外周部にはインナシリン
ダ401の後端の内周部が固着される。インナシリンダ
401の前端の外周部にはドラム40がとりつけられ、
ドラム40の後部の内側には第1のクラッチ41が配設
される。第1のクラッチ41は前進時には常時係合する
フォワードクラッチであって、ドラム40の前部の内周
部に配設したピストン42で操作する。第1のりラッチ
41のハブ43の内周部は第1の一方向クラッチ45の
アウタレースを形成し、第1の一方向クラッチ45のイ
ンナレース47は大サンギヤ軸に一体化される。第1の
クラッチ41のハブ43は内径方向に延びる壁431を
有し、この壁431の内周部の両側にはそれぞれスラス
トベアリング431a、431aを挿入し、インナレー
ス47とクラッチハブ53の壁531の間でスラスト力
を受ける。壁531は第1のクラッチ41を操作するピ
ストン42の内部に配設した第2のクラッチ52のクラ
ッチハブ53から内径側に延びるもので、壁531の内
周部はスプラインを介して中間軸55に嵌合する。中間
軸55の先端外周部はラジアルベアリング551を介し
て入力軸28の後端内周部で支持される。
第2のクラッチ52は直結段とオーバドライブ段で係合
するダイレクトクラッチであって、第1のクラッチ41
を操作するピストン42の内側に挿入したピストン56
で操作する。
第2のクラッチ52のハブ53の壁531とその前側に
配設される入力軸28のフランジ部281の後側面との
間にはスラストベアリング531aを介在せしめる。入
力軸28のフランジ部281の前側面と固定部材である
支持筒34の後端部に形成したフランジ部34dの後側
面との間にはスラストベアリング281aとリング状の
ワッシャ345を介在せしめる。
自動変速機を組立てる際には、変速機のケース30の前
部を開口した状態でケース30の前部を上向きに治具等
に固定する。この状態で変速機の出力側を最下部にして
、軸や遊星歯車装置、クラッチ、ブレーキ、一方向クラ
ッチ等の構成要素を組付けていく、これらの構成要素は
一定の寸法公差で加工されるが、構成要素を組立てるこ
とにより軸方向長さが一定の公差範囲内でバラツキが生
ずる。
一方、変速機のケース30は、単独の部品であり、この
ケース30にボス部312をもつオイルポンプカバー3
1を固着するだけなので軸方向長さの公差範囲は小さい
。固定側であるケースと可動側である構成要素との接合
部に挿入する部材は、支持筒34のフランジ34dと入
力軸28のフランジ部281との間に挿入するワッシャ
345であって、この接合部を最後に組立ててボルト2
05で固定するので、このワッシャ345の軸方向の寸
法を調整することによって、変速機全体の軸方向の間隙
を任意に調整することができる。
具体的には、ワッシャ345に厚さ寸法の異なるいくつ
かの種類のワッシャを用意しておき、ワッシャ345の
組付前に測定した軸方向の間隙量に応じて最適寸法のワ
ッシャを選択して組付ける。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように、多数の部品によって構成する自
動変速機を組立てる際に生ずる軸方向の間隙を調整する
構造として、変速機のケースの前面に固着するオイルポ
ンプカバーの中心部に後方に突出するボス部を形成し、
このボス部の内周部に圧入する支持筒と、支持筒の内周
部で支持する入力軸の後端部との間に1枚のワッシャと
1個のスラストベアリングを挿入する構成を備え、組立
の最終工程で組付ける1枚のワッシャの厚さを選択する
ことで間隙を調整することができるので、調整作業が簡
単であって、生産性が向上し、自動組立等も適用するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の断面図、第2図は自動変
速機の概要を示す説明図、第3図は1速の時の動力伝達
系路を示す説明図、第4図は2速の時の動力伝達系路を
示す説明図、第5図は3速の時の動力伝達系路を示す説
明図、第6図は4速の時の動力伝達系路を示す説明図。 第7図は5速の時の動力伝達系路を示す説明図、第8図
は後進の時の動力伝達系路を示す説明図、第9図は変速
比を示す線図、 第10図は要部の断面図である。 1・・・・・・・・・自動変速機、 2・・・・・・・・・トルクコンバータ、4・・・・・
・・・・主変速機。 10・・・・・・・・・副変速機、 28・・・・・・・・・入力軸、 30・・・・・・・・・変速機ケース。 31・・・・・・・・・オイルポンプカバー34・・・
・・・・・・支持筒、 34d・・・・・・・・・フラ
ンジ、35・・・・・・・・・中央支持部材。 48・・・・・・・・・大サンギヤ軸、55・・・・・
・・・・中間軸、 77・・・・・・・・・小サンギヤ軸、120・・・・
・・・・・出力軸、  281・・・・・・・・・フラ
ンジ、281a・−・・・・・・・スラストベアリング
、312・・・・・・・・・ボス部。 345・・・・・・・・・ワッシャ。 特許出願人 アイシン・エイ・ダブり二株式会社代理人
 弁理士    銘木 5明 (外2名)第 図 第 図 出力 手続補正帯(方式) 平成元年 3月22日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)発進装置と遊星歯車装置を備えた自動変速機の変
    速機のケースに固着する部材と変速機のケースの内部に
    配設する部材との間に生ずる軸方向の間隙を調整する構
    造において、 変速機のケースの前部に固着するオイルポンプカバーと
    、オイルポンプカバーの中心に形成した変速機のケース
    の内部に突出する円筒状のボス部と、ボス部の内周部に
    圧入する後端にフランジをもつ段付円筒状の支持筒と、
    支持筒の内周部により支持される後端部にフランジをも
    つ入力軸と、支持筒のフランジの後側面と入力軸のフラ
    ンジの前側面との間に挿入する1枚のワッシャ及び1個
    のスラストベアリングを備え、 該ワッシャの厚さ寸法を選択することにより変速機の軸
    方向間隙を調整することを特徴とする自動変速機の軸方
    向間隙調整構造。
JP63277233A 1988-11-04 1988-11-04 自動変速機の軸方向間隙調整構造 Pending JPH02125135A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100792503B1 (ko) * 2006-02-03 2008-01-08 현대자동차주식회사 추력지지구조를 가지는 변속기

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100792503B1 (ko) * 2006-02-03 2008-01-08 현대자동차주식회사 추력지지구조를 가지는 변속기

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