JPH02124162A

JPH02124162A - 消臭材料

Info

Publication number: JPH02124162A
Application number: JP63278709A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Kishimoto; 岸本　良雄
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1988-11-04
Filing date: 1988-11-04
Publication date: 1990-05-11
Anticipated expiration: 2010-06-05
Also published as: JPH0751148B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は硫化水素、アンモニア等の消臭に用いる消臭材
料に関する。

従来の技術従来、フタロシアニンに代表されるポ・ルフィリン化合
物は、顔料や染料としての利用のほか、触媒、半導体、
光半導体、ガヌセンサ等において多くの応用研究や発明
が開示されている。消臭材料としてのポルフィリン化合
物としては特開昭６６−６３３５５号公報にカルボキシ
ル基を有するポルフィリン化合物が開示されている。具
体的なポルフィリン化合物としてはフタロシアニンが用
いラレ、鉄−！　タｉｔコバルトフタロシアニンが、Ｈ
２Ｓに代表される酸性ガフに対して触媒的に作用し消臭
剤としての性能が高いことが開示されている。

またこのよう匠フタロンアニンにカルボキシル基を導入
することにより、ＮＨ，４で代表される塩基性ガフの吸
着能を付力でき、また繊維などへの担持に際］−ても、
針子分散性がよく、効果的に消臭繊維を形成できること
がわかっている。これは白井江芳著「化学」４２巻５号
、３０７頁（１９８７年）、（化学同人）Ｋも開示され
ている。

発明が解決しようとする課題しかしながら、上述の化合物では塩基性ガフに対する吸
着能が低く、壕だ抗菌作用においても不充分な性能しか
得られない而がある。

そこで本発明は新規な化合物によ−・て、硫化水素やメ
チルメルカプタン等の酸性臭気に対しても、寸たアンモ
ニア等の塩基性臭気に対しても大きな効果を有する消臭
材料′ｆ：提供するものである。

課題を解決するだめの手段上記課題を解決するため、本発明は新規な消臭材料とし
て、アニオン化した金属ポルフィリン誘導体と、アンミ
ン錯イオン形成能を有する金属イオンとの塩を用いるこ
とにより、高性能の消臭作用および、抗菌作用を付与す
る。アニオン化した金属ボルフ、イリン誘導体には、酸
性ガフに対し酸化触媒能の大きい化合物が適す。具体的
材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン等の
フタロシアニン誘導体がよい。寸だアンミン錯イオン形
成能の顕著な金属イオンとしては、Ａ、＋Ｚｎ２＋、Ｍ
ｎ２＋、Ｆｅ２＋、Ｃｕ”、Ｃｕ”、Ｎｉ２”、Ｃａ２
十　等があり、これらは次のように１〜８配位のアンミ
ン錯イオン形成能を有している３、〔アンミン錯体〕ａ）１配位Ｍ＋（ＮＨ，）　・−・−Ｍ＋−Ｃｕ＋ｂ）
２配位Ｍ＋（ＮＨ，）　２−−−−−−　Ｍ十＝Ｃｕ九
人ｇ＋Ｍ２＋（ＮＨ３）　２−−−−−−Ｍ２＋−Ｃｕ
”十Ｃ）３配位Ｍ＋（ＮＨ３）、　、、、、−Ｍ十−Ｃ
ｕ”、Ａｇ＋ｄ）ａ配位Ｍ２＋（ＮＨ３）　４・−−−
−−Ｍ２＋−Ｃｕ”ｅ）　６配位Ｍ”（ＮＨ３）６・−
・−Ｍ”’＝Ｚｎ２＋、Ｃｕ２＋Ｎ工２＋　、　Ｍｎ　
２　＋Ｆｏ２＋　Ｇｏ”（− 本発明における、金属ボリフ、イリン（Ｍ＋Ｐｏ）　（
’：アンミン錯イオン形成能を有する金属イオン（Ｍ２
１４→との塩は次のような一般式で表わすことができ、
アンモニアに対ｌ−で次のようして反応する。

（Ｐｏ：ポルフ、イリン、Ａ−：アニオン１Ｍ１：金属
原子）（Ｍ２ｎ＋）Ｔｎ〔ＭｌＰｏ（−人”　　）ｙ）ｍｎ−
一一一一→ｙ（’２ｎ＋（ＮＨｘ）ｅ）ｍ（Ｍ１Ｐ□（Ａｘ）ｙ）ト
＝ｙ（但］〜、ｅ、ｍ、ｎ、ｘ、ｙは各々正の数）町３Ｍ２
１人が各々複数の種類の原子よりなる場合もある。

金属ポルフィリンをアニオン化した構造としては、側鎖
にヌルフォン基、カルボキシル基の導入されたものがあ
る３、本発明における具体的化合物、！：しては、コバ
ルトフタロシアニンヌルフォン酸の銅塩、銀塩、コバ用
１−塩等が一例として示される。

作用本発明における、アニオン化した金属ボルフ、イ１ン誘
導体とアンミン錯イオン形成能を有する金属イオンとの
塩より成る消臭材料においては、その金属ポルフィリン
構造が触媒的に、硫化水素およびメチルメルカプタン等
の酸性臭気を酸化し、消臭する。一方、塩基性アンモニ
ア臭気に対しては、アンミン錯イオン形成能を有する金
属イオンが錯形成１．−（、アンモニアを吸収する。こ
うしてできたアンミン錯イオンは、金属イオンの種類−
や金属ポルフィリンアニオン等の影響によって、その安
定性が異なりＮＨ５を条件によ−て吸収、放出する。水
によ−て錯イオンが分解する場合もあり、このような化
合物においては、この化合物の担持体を水洗いずれば、
ＮＨ，を放出し機能を再生させることができる。１だ、
本発明におけるボルフ、イリン誘導体のアニオン基の少
くとも１つを担体との結合に利用し、イオン結合によ−
て担体と結合させれば、種々の担持物に消臭材料に変え
ることができる。その担体の最も適した一例が繊維であ
り、ゼオライト等多孔質財である。

実施例以下、本発明の詳細な説明する。

一実施例１コバルトフタロシアニンテトラヌルフォン酸ソーダと硫
酸鋼の各水溶液を反応させてコバルトフタロシアニンヌ
ルフォン酸銅〔Ａ〕を合成した。

この生成物１０ｇをポリウレタンワニ７（固形分１０％
）１００ｊｉ中に５を散し、ポリエフチルフィルム上に
１０μｍの厚さで塗工した。これを用いてＮＨ５ガフの
吸収量を測定したところ、コバルトフタロシアニンテト
ラヌルフォン酸の塗工膜（比較例）に比べて、３倍の吸
収量を示した。

（以　下　余　白）〔ム〕実施例２硫酸銅の水溶液中にゼオライト粉末を懸濁させり後、コ
バルトフタロシアニンテトラヌルフォン酸ソーダを加え
、ゼオライトに担持されたコバルトフタロシアニンヌル
フォン酸銅を得た。得うした粉末を消臭実験に供した。

実施例３第４級アンモニウム基を有するセルローヌ繊維の塩化物
を、塩化銀の水溶液中に浸漬したのち、これに鉄フタロ
シアニンテトラカルボン酸ソーダを加え、セルローフに
担持された鉄フクロシアニンテトラカルボン酸銀〔Ｂ〕
を得た。これを消臭実験に供した。

〔Ｂ〕

実施例４アクリル繊維を反応性第４級アミン塩化物によって処理
し、４級アンモニウム基を繊維に導入した。この繊維を
塩化第１銅の水溶液中へ浸漬したのち、これにニッケル
フタロシアニンテトラヌル７オン酸ソーダを加え、反応
させ、アクリル繊維に担持されたニッケルフタロシアニ
ンテトラヌル７オン酸銅を得た。これも同様に消臭実験
に供した。

これら実施例１〜４の消臭性能および抗菌性の結果をコ
バルトフタロシアニンテトラヌルフォン酸（比較例）と
の相対値で表１に示す。

表１　本発明の実施例の消臭性能と抗菌性・各資料共フ
タロシアニン誘導体の含有量を同一にして比較した値。

０各値は比較例をｉｏｏとした時の相対値。

発明の効果以上の実施例の説明より明らかなよって、本発明は、ア
ニオン化した金属ポルフィリン誘導体とアンミン錯イオ
ン形成能を有する金属イオンとの塩を用いることにより
、塩基性臭気にも酸性臭気にも高性能を有する消臭材料
を形成できる。さらに金属キレート結合を多く含むため
、抗菌性にも優れる高性能な消臭財料である。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）アニオン化した金属ポルフィリン誘導体と、アン
ミン錯イオン形成能を有する金属イオンとの塩よりなる
分子構造を有し、前記金属ポルフィリン構造により硫化
水素およびメチルメルカプタンを触媒的に酸化し、アン
モニア分子を前記金属イオンによりアンミン錯体として
吸収する消臭材料。
（２）アニオン化した金属ポルフィリン誘導体が、鉄、
コバルト、ニッケル、マンガンより選ばれた金属元素の
金属フタロシアニン誘導体であり、前記アニオンがスル
ホニウムイオンあるいはカルボキシルイオンである請求
項（１）記載の消臭材料。
（３）金属イオンが、Ｃｕ＾＋、Ｃｕ＾２＾＋、Ａｇ＾
＋、Ｚｎ＾２＾＋、Ｍｎ＾２＾＋、Ｆｅ＾２＾＋、Ｃｏ
＾２＾＋、Ｎｉ＾２＾＋より選ばれた少くとも１種であ
る請求項（１）記載の消臭材料。
（４）コバルトフタロシアニンスルフォン酸の銅塩。銀塩、コバルト塩のうちの少くとも一種よりなる請求項
（１）または（２）記載の消臭材料。
（５）複数個のアニオン基によりアニオン化され、その
うちの少くとも１個がイオン結合により担体に化学結合
されてなる請求項（１）、（２）、（３）、（４）のい
ずれかに記載の消臭材料。
（６）担体が繊維または多孔質材料より成る請求項（５
）記載の消臭材料。