JPH02122841A - 竪型衝撃式破砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は砕石等の破砕物を天然骨材に近い丸味を帯びた
粒形に改善する竪型衝撃式破砕機に関するものである。

［従来の技術］ 一般に土木建築用の人工骨材は岩石をショークラッシャ
により１次破砕し、次いでコーンクラッシャにより２次
破砕された砕製品が用いられるが、この砕製品は多くの
鋭角尖突部を有するとともに偏平物や細長物が含まれる
。

上記砕製品をコンクリート用骨材として使用すると、そ
の粒形の影響により、本来の天然骨材に比べて、コンク
リートの強度が低いため、同一強度にしようとすると多
くのセメントを必要とする等の問題があり、近年は天然
骨材に近い丸味を帯びた粒径に調整（整粒）する方法が
採用されている。

上記砕製品の粒形を調整するものとして、例えば特公昭
５３−３３７８５Ｍ公報のものがある。

第３図において、底板ａ、垂直壁す、上面円板Ｃからな
るハウジングｄ内に、軸受ｅに支承された回転軸ｆを介
して回転する放出用ロータｑ８設け、該放出用ロータｑ
を駆動モータｈにより高速回転するようになっている。

従って、該ロータの中央上部に設けた被破砕物供給装置
ｉにより、前記ロータｑ内に投入された被破砕物（以下
原料という）は、遠心力により図示省略した翼で構成ざ
れる放出路を経て、該ロータ９から水平方向に放出され
る。放出された原料は、−旦ハウジングｄ内に堆積し、
所定の安息角で該原料による堆積ベツドｊを形成する。

その後、続いて放出される原料が前記傾斜形成された堆
積ベツドｊの表面ｋに衝突して原料の整粒（粒形補正）
が行われるのである。整粒されたものは排出口ｅを経て
機外に排出される。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、前記堆積ベツドｊの表面には原料の安息
角を保った傾斜状態であることと相俟って、傾斜面ｋに
ある角度で衝突するため、衝突力が分散されてしまい、
それだけ破砕性能が低下し、結局、原料の角を取る整粒
作用しか発揮されない。

勿論、原料のスピードを上げればそれだけ破砕されるこ
ととなるが、それだけ消費動力が増し、経済的ではない
。

また、破砕と整粒が堆積ベツドｊで同時に行われるため
、例えば偏平物や細長物が破砕されたとしても破砕面の
角が取られないまま落下してしまうことが多い。これを
改良するため、原料の角部を落とすこと（整粒）と所望
サイズの破砕を異なる箇所で行なうようにしたものが提
案されている。

例えば、特開昭５９−６６３６０Ｍ公報でおる。

このものは原料の角を落とした後、破砕するものである
から、破砕前の偏平物の角が落とされたとしても、この
場合においても前）ボと同様に偏平物が破砕された後の
破砕面の角は充分に落とされないことが多い。

そこで、本発明は前記欠点を改良するためになしたもの
であり、原料の破砕後、角落としを行なうことにより粒
径改善度（角取り）を高めるとともに破砕能力を一層向
上させた竪型衝撃式破砕機を提供することを目的とする
。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明の竪型衝撃式破砕機
は、ハウジングの環状破砕室内に、上方から投入された
原料に遠心力を与えて半径方向に放出する内側ロータを
設け、該内側ロータの外側に同心上に配置するとともに
該内側ロータと逆方向に回転する外側ロータを設け、前
記外側ロータは天板と底板の間に該外側ロータの半径方
向に対して回転方向に傾斜した垂直壁を多数配設したも
のである。

［作用］ 上部投入口から投入された原料は回転する内側ロータか
ら遠心力を与えられ加速されながら、半径方向へ水平に
放出される。

原料の放出方向は内側ロータの接線方向から若干外向き
である。

前記方向に放出された原料は前記内側ロータの回転方向
すなわち該原料の放出方向と逆方向に回転する外側ロー
タの垂直壁によって形成される原料の堆積ベツド層に衝
突し、その衝撃力によって破砕される。

前記堆積ベツドは該外側ロータの半径方向に対して回転
方向に傾斜していることから、該原料は該堆積ベツドに
略直角に衝突することとなって、効果的に破砕されるの
である。

衝撃破砕後の原料は前記堆積ベツドに沿って遠心力によ
り加速されながら、再び放出される。

詳しくは堆積ベツドは該外側ロータの下端によって所要
厚みの堆積層が形成されており、この堆積層上を原料が
摺動・転勤する。すなわら、この堆積層の表面を転勤す
る原料同志が衝突を繰り返しながら、移動する間に原料
の角が落とされるのである。

勿論、堆積層表層部の原料は遠心力により放出方向に移
動しようとする力が常に働いていることから、転動する
原料と入れ替わり（置換）ながら移動することとなって
、堆積層の表層部は常に新しい原料の層を形成すること
からも整粒が効果的に行われる。

しかも、前記のごとく堆積層の表層部は順次移動するこ
とから破砕・整粒時に発生する粉の堆積もないので、破
砕・整粒作用の低下をきたすことがない。

続いて、放出された原料はハウジングの内壁に衝突する
こととなって、再び原料の角が取られるのである。

かくして、破砕続いて整粒された原料はハウジング内を
落下し、排出されるのである。

［実施例］ 本発明の実施例を第１図〜第２図を参照して説明する。

１は環状１０ハウジングで、この上部に環状破砕室２を
形成するとともに該破砕室２の上部中央に原料供給口３
を有する供給管４を設け、該ハウジングの下部に排出口
５を有する。

６は環状破砕室２内に配設した内側ロータ、この内側ロ
ータはハウジング１の中心線上に配設した垂直回転軸７
の上端に取り付けられる。そして、この内側ロータ６は
天板８と底板９とその間に設けた垂直壁１０とからなり
、この天板８には原料投入間口１１を有するとともに垂
直壁は略半径方向に向く壁１０ａと回転方向に向く壁１
０ｂと円周方向の壁１０Ｇとよりなっている。また、垂
直回転軸７は内側ロータ駆動用モータ１２、ベルト１３
、プーリ１４を介して回転するようになっている。

１５は前記内側ロータの外側にあってかつ同心上に配設
した外側ロータで、この外側ロータは前記垂直回転軸７
の外側に設けた垂直中空回転軸１６に取り付けられる。

そして、この外側ロータは天板１７と底板１８との間に
設けた垂直壁１９からなり、この天板１７には円孔２０
を有するとともに垂直壁」９は半径方向の壁１９ａと傾
斜方向の壁１９ｂと円周方向の壁１９Ｇとからなってい
る。また、垂直回転軸１６は外側ロータ用駆動−Ｅ−夕
２１、ベルト２２、プーリ２３を介して回転するように
なっている。

２４は供給管４の下端と開口１１の間に配設した連通管
で、前記供給管４と連通管２３の間に適宜の隙間を設け
るとともに連通管２４の上部外側に粉塵ガイド２５を設
（プたものである。２６は堆積板である。

次に実施例の作用を説明する。

内側ロータ駆動用モータ１２の起動によって内側ロータ
６を第２図の矢印方向イに回転させ、また、外側ロータ
駆動用モータ２１の起動によって外側ロータ１５を第２
図の矢印方向口に回転させた状態で、原料を供給口３か
ら開口１１を経て内側ロータ６に投入する。

投入された原料は内側ロータ６の垂直壁１０内に堆積し
、該原料による堆積ベット２７を形成する。そして該堆
積ベツド２７上を後続する原料が転勤しながら、遠心力
が与えられて、該内側ロータ６から放出される。

放出された原料は原料の放出方向と逆方向に回転する外
側ロータ１５の垂直壁１９に衝突し、該垂直壁１９によ
って該原料による堆積ベツド２８を形成する。続いて放
出される原料が該ベツド２８に対向衝突する。この衝突
によって原料はその角が落とされるとともに該ベツド２
８上を転勤する過程で、さらにその角が落とされながら
遠心力が与えられて該外側ロータ１５から放出される。

外側ロータ１５から放出された原料は環状破砕室２の内
壁に衝突し、ここでも角が落とされるのである。

以上のようにして角落としされた原料はハウジング１内
を経て排出口５から排出されるのである。

なお、前記説明では外側ロータより放出された原料を破
砕室２の内壁に衝突することとしたが、堆積板２６を設
【プてここでも原料による堆積ベツド２９を形成するよ
うにしても良い。

また、前記実施例では垂直壁１９内に原料の堆積ベツド
２８を形成するようにしたが該堆積ベツドを形成する代
わりに該垂直壁に耐摩耗性を有する反撥板を取り付ける
ようにしても良い。このように垂直壁１９の回転方向内
面に反撥板を張設することによって、原料は該反撥板に
略直角に衝突し、該原料の破砕効率を一層向上させるこ
とができる。

［発明の効果］ 本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。

ハウジングの環状破砕室内に、上方から投入された原料
に遠心力を与えて半径方向に放出する内側ロータを設け
、該内側ロータの外側に同心上に配置するとともに該内
側ロータと逆方向に回転する外側ロータを設け、前記外
側ロータは天板と底板の間に該外側ロータの半径方向に
対して回転方向に傾斜した垂直壁を多数配設したので、
破砕と整粒（角取り）が異なる場所で行われる。すなわ
ち、原料をまず破砕した後、整粒が行われることから、
破砕されたものの整粒も確実に行われることとなって、
製品は粒径が揃いかつ、角が落とされた丸味のあるもの
となり、人工骨材に使用して極めて有用である。

また、原料は内側ロータからの飛びだし方向と逆方向に
回転する外側ロータの垂直壁に向流状（略直角）に衝突
することから、大なる破砕効果が発揮され、特に偏平物
や細長物の破砕が確実となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の竪型衝撃式破砕機の実施例を示す縦断
面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線矢視図、第３図は従来
例を示す縦断面図である。 １・・・・・・ハウジング　　２・・・・・・環状破砕
室６・・・・・・内側ロータ １５・・・・・・外側ロータ １７・・・・・・天板 １８・・・・・・底板 １９・・・・・・垂直壁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ハウジングの環状破砕室内に、上方から投入された原料
   に遠心力を与えて半径方向に放出する内側ロータを設け
   、該内側ロータの外側に同心上に配置するとともに該内
   側ロータと逆方向に回転する外側ロータを設け、前記外
   側ロータは天板と底板の間に該外側ロータの半径方向に
   対して回転方向に傾斜した垂直壁を多数配設したことを
   特徴とする竪型衝撃式破砕機。