JPH0211968A - 自動変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

自動変速機のライン圧制御装置

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JPH0211968A
JPH0211968A JP16084888A JP16084888A JPH0211968A JP H0211968 A JPH0211968 A JP H0211968A JP 16084888 A JP16084888 A JP 16084888A JP 16084888 A JP16084888 A JP 16084888A JP H0211968 A JPH0211968 A JP H0211968A
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JP
Japan
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line pressure
phase time
gear
inertia phase
air conditioner
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Application number
JP16084888A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sano
明彦 佐野
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動変速機のライン圧制御装置、特に変速中に
ライン圧を適正に制御するための装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動変速機は変速歯車機構の各種摩擦要素(クラッチや
ブレーキ等)をライン圧により選択的に油圧作動させて
所定変速段を選択し、作動する摩擦要素を変更すること
により他の変速段への変速を行う。
このためライン圧が高過ぎると、摩擦要素の過渡的締結
容量が過大となって大きな変速ショフクを生じ、ライン
圧が低過ぎると、摩擦要素の過渡的締結容量が過小とな
って摩擦要素の滑りにともなう寿命低下を招く。従って
、ライン圧は適正に制御する必要があり、従来は例えば
1987年3月日産自動車(株)発行「オートマチック
トランスミッション RE4RO1八型整備要領書J 
 (A261CO7)に記載の如く、変速中と非変速中
とで異なる夫々のテーブルデータから、エンジンスロッ
トル開度を基にライン圧制御ソレノイドの駆動デユーテ
ィを決定してライン圧を制御していた。
しかし、かかる従来のライン圧制御装置にあっては、ラ
イン圧制御ソレノイドに製品のバラツキがあったり、特
性の経時変化を生じた時、或いは摩擦要素に製品のバラ
ツキがあったり、摩擦材の経時変化を生じた時、これら
に対処できず、前者の場合同じソレノイド駆動デユーテ
ィでもライン圧が適正値からずれ、後者の場合ライン圧
が狙い通りに制御されても摩擦要素に対し適切な値でな
かったりし、いずれにしてもライン圧の過不足によって
大きな変速ショックや摩擦要素の寿命低下を免れない。
ところで、例えば第10図に示す如く、エンジンスロッ
トル開度の減少により前記文献の自動変速機が瞬時t1
にシフトソレノイドをONからOFF L、て第1速か
ら第2速へアップシフト変速する場合を見ると、ライン
圧が低い場合は、これを元圧とする2速選択圧が実線で
示すように上昇して対応する摩擦要素を締結進行させ、
変速歯車機構の入出力回転数比NT/No (Nア:入
力回転数、No:出力回転数)で表わされるギヤ比が第
1速相当値から実線で示す如く第2速相当値に変化し、
変速機出力トルクを実線の如くに変化させるのに対し、
ライン圧が高い場合は点線で示す如き動作波形となる。
従って、ギヤ比Nア/Noが変化している時間、つまり
イナーシャフェーズ時間Tから、ライン圧が前記のバラ
ツキや経時変化を加味した適正値か否かを判断できる。
本出願人はこの観点から、先に特願昭62−32745
2号にて、先に述べた自動変速機の変速歯車機構の入力
回転数および出力回転数を、入力回転センサおよび出力
回転センサがそれぞれ検出し、それらのセンサからの信
号に基づき、イナーシャフェーズ時間計測手段が、前記
入出力回転数間の比で表されるギヤ比が変化している時
間を計測し、ライン圧調整手段が、前記イナーシャフェ
ーズ時間が目標値となるよう前記変速中のライン圧を制
御するライン圧制御装置を提案しており、かかる装置に
よれば、絶えず自動変速機の実情に即したライン圧制御
を行い得て、ライン圧の過不足による、大きな変速ショ
ックの発生や摩擦要素の寿命低下を避けることができる
(発明が解決しようとする課題) しかして、本願発明者らは、上記装置についてさらに研
究を重ねるうちに、次のような改良すべき点を見出した
すなわち、上記自動変速機を備える車両が空気調和装置
をも具えていて、その自動変速機の駆動源であるエンジ
ンの出力軸が、クラッチを介し空気調和装置のコンプレ
ッサにも結合されている場合には、空気調和装置の作動
中、上記クラッチが締結状態となってエンジンの出力の
一部がコンプレッサの駆動に用いられ、従って、エンジ
ンスロットル開度が同一でも、空気調和装置の作動中と
非作動中とでは、実際のエンジンの負荷状態、ひいては
イナーシャフェーズ時間が異なるものとなる。
しかしながら、上記装置にあっては空気調和装置が作動
中か否かにかかわらずイナーシャフェーズ時間が同一の
目標値となるようライン圧を学習制御してしまい、これ
がため、変速中のライン圧の制御が不適正になってしま
う可能性があった。
この発明は、かかる課題を有利に解決した装置を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) この発明の自動変速機のライン圧制御装置は第1図に示
す如く、変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧により
選択的に油圧作動させて所定変速段を選択し、作動する
摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行うように
した自動変速機の、前記変速歯車機構の入力回転数およ
び出力回転数を、入力回転センサおよび出力回転センサ
がそれぞれ検出し、それらのセンサからの信号に基づき
、イナーシャフェーズ時間計測手段が、前記入出力回転
数間の比で表されるギヤ比が変化している時間を計測し
、ライン圧調整手段が、前記イナーシャフェーズ時間が
目標値となるよう前記変速中のライン圧を制御するライ
ン圧制御装置において、前記自動変速機の駆動源により
駆動される空気調和装置が作動中であることを示す信号
を出力する空気調和装置作動信号出力手段と、 この空気調和装置作動信号出力手段からの信号に基づき
前記イナーシャフェーズ時間の目標値を変更する目標値
変更手段とを設けてなることを特徴とする。
(作 用) かかる装置にあっては、変速歯車機構はライン圧により
各種摩擦要素を選択的に油圧作動されて所定変速段を選
択し、この変速段で供給動力を増減速して出力する。そ
して変速歯車機構は、油圧作動される摩擦要素の変更に
より他の変速段へ変速される。
この間入力回転センサ及び出力回転センサは夫々変速歯
車機構の入力回転数及び出力回転数を検出している。イ
ナーシャフェーズ時間計測手段は、これら両センサから
の信号に基づき変速歯車機構の入出力回転数間の比で表
わされるギヤ比が変化している時間、つまり上記変速中
のイナーシャフェーズ時間を計測する。そしてライン圧
調整手段はこのイナーシャフェーズ時間が目標値となる
ようライン圧を制御する。
一方、空気調和装置作動信号出力手段は、空気調和装置
が作動中の場合に、それを示す信号を出力し、目標値変
更手段は、その信号出力手段からの信号に基づき、ライ
ン圧調整手段が用いる目標値を適宜に変更する。
従ってこの装置によれば、ライン圧制御要素に製品のバ
ラツキがあったり、特性の経時変化を生じても、或いは
摩擦要素に製品のバラツキがあったり、摩擦材の経時変
化を生じても、これら自動変速機の個体差や経時変化を
加味したライン圧制御を行い得て、ライン圧の過不足に
よる、大きな変速ショックの発生や摩擦要素の寿命低下
を回避することができるのはもちろん、空気調和装置が
作動中か非作動中かに応じて、すなわち自動変速機の駆
動源の実際の負荷状態に応じてイナーシャフェーズ時間
の目標値を変更するので、変速中のライン圧の制御を常
に適正ならしめることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
第2図は本発明ライン圧制御装置の一実施例の装置を内
蔵した自動車のパワートレーン制御系を示し、lは電子
制御燃料噴射エンジン、2は自動変速機、3はディファ
レンシャルギヤ、4は駆動車輪である。
エンジン1はエンジン制御用コンピュータ5を具え、こ
のコンピュータには、エンジン回転数N。
を検出するエンジン回転センサ6からの信号、車速■を
検出する車速センサ7からの信号、エンジンスロットル
開度THを検出するスロットルセンサ8からの信号、及
びエンジン吸入空気量Qを検出する吸入空気量センサ9
からの信号等を入力する。
コンピュータ5はこれら入力情報を基に燃料噴射パルス
幅TPを決定してこれをエンジン1に指令したり、図示
しないが点火時期制御信号をエンジン1に供給する。エ
ンジン1は燃料噴射パルス幅T、に応じた量の燃料を供
給され、この燃料をエンジンの回転に調時して燃焼させ
ることにより運転する。
また自動変速機2はトルクコンバータ10及び変速歯車
機構11をタンデムに具え、トルクコンバータlOを経
てエンジン動力を入力軸12に入力する。
軸12への変速機入力回転は変速歯車機構11の選択変
速段に応じ増減速されて出力軸13に至り、この出力軸
よりディファレンシャルギヤ3を経て駆動車輪4に達し
て自動車を走行させることができる。
ここで、変速歯車機構11は入力軸12から出力軸13
への伝動経路(変速段)を決定するクラッチやブレーキ
等の各種摩擦要素(図示せず)を内蔵し、これら各種摩
擦要素をライン圧pLにより選択的に油圧作動されて所
定変速段を選択すると共に、作動される摩擦要素の変更
により他の変速段への変速を行うものとする。
この変速制御のためにここでは変速制御用コンピュータ
14およびコントロールバルブ15ヲ設ケる。
コンピュータ14はコントロールバルブ15内の変速制
御用シフトソレノイド15a、 15bを選択的にON
L、これらシフトソレノイドのON、 OFFの組合せ
により対応した変速段が選択されるよう各種摩擦要素へ
選択的にライン圧PLを供給して変速制御を司どる。変
速制御用コンピュータ14はその他にコントロールバル
ブ15内のライン圧制御用デユーティソレノイド16を
駆動デユーティDによりデユーティ制御卸してコントロ
ールバルブ15内のライン圧P。
(デユーティDの増大につれライン圧上昇)を本発明の
狙い通りに制御するものとする。上記変速制御及びライ
ン圧制御のためコンピュータ14には車速センサ7から
の信号、スロットルセンサ8からの信号を夫々入力する
他、軸12の回転数N、を検出する入力回転センサ17
からの信号及び軸13の回転数N0を検出する出力回転
センサ18からの信号を入力する。
ここにおける自動車はまた、冷房装置19を具えており
、この冷房装置19の、冷媒を圧縮するコンプレッサ2
0は、クラッチ内蔵式のプーリ21およびベルト22を
介しエンジン1の出力軸に駆動結合し、またこの冷房装
置19は、冷房装置作動スイッチ23のON操作により
作動し、上記クラッチを適宜締結してエンジン1の駆動
力でコンプレッサ20を作動させる。
ここでは、かかる冷房装置19が作動中の場合にそれを
検知すべく、冷房装置作動スイッチ23からの信号へ。
も変速制御用コンピュータ14に入力する。従って、こ
こにおけるスイッチ23は空気調和装置作動信号出力手
段としても機能する。
しかしてコンピュータ14は第3図乃至第5図の制御プ
ログラムを実行してライン圧制御及び変速制御を行う。
先ず定時割込みにより繰返し実行される第3図のライン
圧制御プログラムを説明すると、ステップ30では後述
のフラッグFLAG 1が1か否かにより変速中か否か
をチエツクする。この結果非変速中(FLAG 1 =
 O)ならステップ31で、RAM内に書込んである例
えば第6図に実線Aで示す如き特性の非変速用のデユー
ティテーブル1からスロットル開度T)lに対応したラ
イン圧制御ソレノイド駆動デユーティDをテーブルルッ
クアップし、その後ステップ32でこの駆動デユーティ
Dをソレノイド16に出力して、ライン圧PLを非変速
用の通常値に制御する。
一方上記チェックの結果変速中(FLAG 1 = 1
 )の場合はステップ33で、変速段、アップシフト・
ダウンシフト等の変速の種類毎に異なる、これもRAM
内の第6図に点線Bで示す如き特性の変速用のデユーテ
ィテーブル2からスロットル開度THに対応したライン
圧制御ソレノイド駆動デユーティDをテーブルルックア
ップし、次でステップ34において、その変速が、ライ
ン圧の過大によって特に変速ショックが生じ易いアップ
シフト変速であるか否かをチエツクし、この結果アップ
シフト変速でない場合は、この例の装置では、ステップ
32で駆動デユーティDをそのままソレノイド16に出
力する。一方、アップシフト変速の場合は、ステップ3
5で、後述のフラッグFLAG 3が1か否かにより冷
房装置19が作動中か否かをチエツクして、この結果作
動中でない(FLAG 3 = 0 )ならステップ3
6で、後述する学習制御により変速の種類毎にRAM内
に書込んである例えば第7図に実線Eで示す如き通常時
用の補正量テーブルlからスロットル開度THに対応し
たライン圧制御ソレノイド駆動デユーティ補正量ΔD1
をルックアップし、その後は、ステップ37でD+ΔD
1をソレノイド16に出力してライン圧PLを通常時の
変速用の値に制御する。
またステップ35で冷房装置19が作動中(FLAG3
−1)の場合はステップ38でこれもRAPI内の冷房
時用の補正量テーブル2からライン圧制御ソレノイド駆
動デユーティ補正量ΔD2をルックアップし、その後は
、ステップ39でD+、dD2をソレノイド16に出力
してライン圧PLを冷房時の変速用の値に市IJ?卸す
る。
次にこれも定時割込みにより繰返し実行される第4図の
変速制御及びライン圧制御ソレノイド駆動デユーティ補
正量制御を説明すると、先ずステップ40で、FLAG
 lが1か否かを、つまり変速中か否かをチエツクし、
非変速中(FLAG 1 = O)なら、ステップ41
で、予め定めた通常の変速パターンを基に車速■及びス
ロットル開度THの組合せに対応した要求変速段を決定
し、次のステップ42でこの要求変速段が現在の選択変
速段と違うか否かにより変速すべきか否かをチエツクす
る。そしてこの結果変速すべきであれば、ステップ43
で、変速中を示すようにFLAG 1 = 1とする他
、ソレノイド15a、 15bのON、 OFFを切換
えて上記要求変速段への変速を実行させ、次いで、ステ
ップ44へ進んで冷房装置作動スイッチ23がON状態
か否かをチエツクして、ON状態ならステップ45で冷
房装置が作動中であることを示すようにFLAG3 =
 1とした後ステップ48へ進み、またステップ44で
ON状態でなければそのままステップ48へ進む。
なお、上記ステップ43により変速中(FLAG l 
−1)となると、ここではステップ40からステップ4
6へ進んで、変速中にFLAG 3に変更があったか否
か、すなわち変速中に冷房装置19が作動中から非作動
中へ、あるいは非作動中から作動中へ変化したか否かを
チエツクし、FLAG 3の変更があった場合は、ステ
ップ47で、学習可否を示すフラッグFLAG4を、そ
の変速中のデータでは学習制御を行わないように1にセ
ットした後ステップ48へ進み、またステップ46でF
LAG 3に変更がなければそのままステップ48へ進
む。
ステップ48では、変速時間を計測するタイマT。
をインクリメント(歩進)させ、次のステップ49では
イナーシャフェーズ中か否かをチエツクする。
このチエツクに当っては、変速歯車機構11の入出力回
転数比Nア/N、で表わされるギヤ比が変速前の変速段
に対応したギヤ比から変速後の変速段に対応したギヤ比
に向は変化している間をイナーシャフェーズ中と判別す
る。そしてここでは、イナーシャフェーズ中ステップ5
0でタイマT2をインクリメント(歩進)させ、イナー
シャフェーズ後ステップ50をスキップすることにより
、タイマT2でイナーシャフェーズ時間を計測する。
次のステップ51ではイナーシャフェーズが終了したか
(変速終了か)否かをチエツクして、終了していなけれ
ばプログラムをそのまま終え、終了していればステップ
52でフラッグFLAG 1を変速終了に対応させて0
にリセットすると共に、第7図に示すRAM内の補正量
テーブル1.2のデータを修正する学習制御を実行させ
るためのフラッグFLAG2を1にセントする。
このようにして変速を終了し、その後変速を行わない間
、制御はステップ40〜42を経てステップ53に進む
が、上記の通りFLAG2 = 1にされているためス
テップ54が選択されて以下の学習制御により第7図に
示すライン圧制御ソレノイド駆動デユーティ補正量ΔD
1またはΔD2の前回データを修正して更新する。
このステップ54では第5図に示す学習制御サブプログ
ラムを実行するものとし、先ずステップ60で、上記F
LAG 4が1であるか否かをチエツクし、この結果F
LAG 4が1でなければ学習が許可されていないので
終了するが、FLAG 4 = 1であれば、ステップ
61で直前の変速がアップシフト変速であったか否かを
チエツクする。そして、アップシフト変速でなければ、
前述のように学習制御を行わないので終了し、一方アツ
ブジフト変速の場合は、ステップ62でタイマT1、つ
まり変速時間が所定値Tls以上か否かをチエツクする
。変速時のライン圧制御ソレノイド駆動デユーティD+
、60.%あるいはD十ΔD2%に対するタイマT、、
 T2の計測時間は、第8図に通常時を実線、冷房時を
点線で示す如きものであり、ライン圧制御ソレノイド駆
動デユーティが、T1≧TI5を示す領域で例えばαの
ように極端に小さい時は、ライン圧が極端に低いため、
例えば第10図に示す選択圧の上昇部分、いわゆる棚の
部分が全体に低過ぎ、棚の部分が終了した時点で選択圧
の急激な上昇により摩擦要素が急激に締結されるので第
9図中点線αで示すような棚外れ変速となって変速ショ
ックが極端に大きくなる(第9図中実線β、鎖線Tは夫
々ソレノイド駆動デユーティが第8図中同符号で示す値
の時の動作波形)。この棚外れ変速を防止するため、ス
テップ62でT1≧TISと判別した場合には、ステッ
プ63でFLAG 3が1であるか否かをチエツクした
後、FLAG 3 = 1でなければステップ64〜6
6で、また、FLAG3 = 1であればステップ67
〜69でその変速の種類に対応する補正量ΔD1あるい
はΔD2を大幅に2%増大させて速やかにT1≧TI3
領域から脱出するようにする。
T+<T+s領域では、上記の懸念がないので、補正量
ΔD+、lDzの微調整を行うものとし、先ずステ・ン
ブ70で、FLAG 3 = 1か否かをチエ・ンクし
て、FLAG3 = 1でなければ、先に計測したタイ
マT2の値すなわちイナーシャフェーズ時間が通常時の
変速中のものであることから、ステップ71で通常時、
すなわち冷房装置19の非作動中の変速において変速シ
ョック防止上及び摩擦要素の寿命低下防止上好ましいラ
イン圧に対応したイナーシャフェーズ時間の目標値(変
速の種類及びスロットル開度毎に異なる) Tzs+を
、RAM内の通常時用の目標値テーブル1からルックア
ップするとともに、ステップ72で、その変速の種類に
対応する、先に述べた通常時用の補正量テーブル1から
スロットル開度THに対応したライン圧制御ソレノイド
駆動デユーティ補正量ΔD1をルックアップして、ステ
ップ73でイナーシャフェーズ時間T2を上記目標値T
2Slと比較する。
そしてステップ73における比較の結果、TZがTZS
Iに一致している時は補正量ΔD1のRAM内のテーブ
ルデータを変更せず、そのまま次の変速中のライン圧制
御に用いる。しかして、TZ>TZSIの時はライン圧
が低過ぎて摩擦要素の滑りにともなう寿命低下を生ずる
から、ステップ74および75の実行により、その変速
の種類に対応する補正量ΔD。
ORAM内のテーブルデータを0.2%増大させて次の
通常時の変速中のライン圧制御に用いる。従って、次の
ライン圧制御時にはライン圧制御ソレノイド駆動デユー
ティD + l D Iが前回より0.2%増大されて
ライン圧をその分上昇させることができ、ライン圧を適
正値に近付けて摩擦要素の寿命低下を回避することがで
きる。逆に、TZ<TZSIの時はライン圧が高過ぎて
摩擦要素の締結容量過大にともなう大きな変速ショック
を生ずるから、ステップ76および75の実行により、
その変速の種類に対応する補正量ΔD1のRAM内のテ
ーブルデータを0.2%減じて次の通常時の変速中のラ
イン圧制御に用いる。従って、次のライン圧制御時のラ
イン圧制御ソレノイド駆動デユーティD+、!io+が
前回より0.2%減小されてライン圧をその分低下させ
ることができ、ライン圧を適正値に近付けて大きな変速
ショックを防止することができる。
この一方、ステップ70でFLAG3 = 1の場合は
、計測したTZの値が冷房時の変速中のものであること
から、ステップ77で、冷房装置19の作動中の変速に
おいて好ましいライン圧に対応したイナーシャフェーズ
時間の目標値rzszを、RAM内の冷房時用の目標値
テーブル2からルックアップするとともに、ステップ7
8で、先に述べた冷房時用の補正量テーブル2から補正
量ΔD2をルックアップして、ステップ79でイナーシ
ャフェーズ時間T2を上記目標値TZStと比較し、そ
の比較の結果に応じて、通常時のステップ74〜76と
同様にしてステップ80〜82で補正量ΔD2のRAM
内のテーブルデータを増減し、もしくは維持する。従っ
て、コンピュータ14は目標値変更手段としても機能す
る。
その後はこのサブプログラムを柊ってステップ55へ戻
り、これによって、次回の変速が終了し学習が許可され
るまで、ステップ61〜81をスキップする。そして、
ステンブ55では、タイマT、、 TZの値を0にリセ
ットするとともにFLAG2. FLAG3およびFL
AG 4の値を0にリセットして次回の計測を待機する
かかる作用の繰返しく学習制御)によりライン圧ソレノ
イド駆動デユーティ補正量ΔD1およびΔD2は変速中
のライン圧制御ソレノイド駆動デユーティD+ΔD、、
−D+ΔD2を、自動変速機の個体差や経時変化に関係
なく、ライン圧が適正値(イナーシャフェーズ時間T2
が目標値T2,1もしくはTZS2)となるような値に
修正し続け、変速中のライン圧をいかなる状況変化のも
とでも摩擦要素の寿命低下や大きな変速ショックを生じ
ない適正値に制御することができる。
しかもこの例の装置によれば、冷房装置19の非作動中
である通常時の変速と、冷房装置19が作動してエンジ
ン1の負荷が大きくなりイナーシャフェーズ時間が通常
時より短いものとなる冷房時の変速とで、イナーシャフ
ェーズ時間の目標値テーブルを異ならせ、さらに補正量
テーブルも異ならせているので、変速中のライン圧の制
御を常に適正ならしめることができる。
そして、変速中に冷房装置19を作動あるいは停止させ
た場合は学習制御を行わせないので、不正確な計測デー
タに基づき学習制御を行うことがない。
以上、図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例
に限定されるものでなく、例えば、空気調和装置として
冷房装置でなく冷暖房を行う装置を具える車両の自動変
速機にも適用することができ、また空気調和装置が作動
中であることの検知を、そのコンプレッサのクラッチを
締結する信号によって行っても良い。
さらにこの発明は、アップシフトのみでなくダウンシフ
ト変速の場合にも適用することができる。
(発明の効果) かくしてこの発明のライン圧制御装置によれば、空気調
和装置が作動中か非作動中かに応じて、すなわち自動変
速機の駆動源の実際の負荷状態に応じてイナーシャフェ
ーズ時間の目標値を変更するので、変速中のライン圧の
制御を常に適正ならしめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明ライン圧制御装置の概念図、第2図は本
発明装置の一実施例を示す自動車パワートレーンの制御
システム図、 第3図乃至第5図は同側における変速制御用コンピュー
タのライン圧制御及び変速制御プログラムを示すフロー
チャート、 第6図はライン圧制御ソレノイド駆動デユーティの特性
図、 第7図は同デユーティの補正量に関する成る一瞬のRA
M内のデータを例示する線図、第8図は変速中のライン
圧制御ソレノイド駆動デユーティに対するタイマ計測時
間の関係線図、第9図は第8図中α、β、γで示すソレ
ノイド駆動デユーティの時の変速動作タイムチャート、
第10図は変速中におけるイナーシャフェーズの発生状
況を示す変速動作タイムチャートである。 1・・・電子制御燃料噴射エンジン 2・・・自動変速機 3・・・ディファレンシャルギヤ 4・・・駆動車輪 5・・・エンジン制御用コンピュータ 6・・・エンジン回転センサ 7・・・車速センサ    8・・・スロットルセンサ
9・・・吸入空気量センサ 10・・・トルクコンバータ 11・・・変速歯車機構 14・・・変速制御用コンピュータ 15・・・コントロールバルブ 15a、 15b・・・変速制御用シフトソレノイド1
6・・・ライン圧制御用デユーティソレノイド17・・
・入力回転センサ 18・・・出力回転センサ 19・・・冷房装置 23・・・冷房装置作動スイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、変速歯車機構の各種摩擦要素をライン圧により選択
    的に油圧作動させて所定変速段を選択し、作動する摩擦
    要素の変更により他の変速段への変速を行うようにした
    自動変速機の、前記変速歯車機構の入力回転数および出
    力回転数を、入力回転センサおよび出力回転センサがそ
    れぞれ検出し、それらのセンサからの信号に基づき、イ
    ナーシャフェーズ時間計測手段が、前記入出力回転数間
    の比で表されるギヤ比が変化している時間を計測し、ラ
    イン圧調整手段が、前記イナーシャフェーズ時間が目標
    値となるよう前記変速中のライン圧を制御するライン圧
    制御装置において、 前記自動変速機の駆動源により駆動される空気調和装置
    が作動中であることを示す信号を出力する空気調和装置
    作動信号出力手段と、 この空気調和装置作動信号出力手段からの信号に基づき
    前記イナーシャフェーズ時間の目標値を変更する目標値
    変更手段とを設けてなることを特徴とする、自動変速機
    のライン圧制御装置。
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