JPH02119626A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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JPH02119626A
JPH02119626A JP63272526A JP27252688A JPH02119626A JP H02119626 A JPH02119626 A JP H02119626A JP 63272526 A JP63272526 A JP 63272526A JP 27252688 A JP27252688 A JP 27252688A JP H02119626 A JPH02119626 A JP H02119626A
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孝芳 橋本
Manabu Mukai
学 向井
Haruo Okimoto
沖本 晴男
Seiji Tajima
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、過給機の作動状態が低流量側運転領域での過
給効率を高める第1の過給状態と高流量側運転領域での
過給効率を高める第2の過給状態とに切替可能とされた
過給機付エンジンの制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、低流量側運転領域と高流量側運転領域とで過給機
の作動状態を切替えてそれぞれの領域での過給効率を高
めるようにした過給機付エンジンは種々知られている。
例えば特開昭59−160022号公報に示されるエン
ジンでは、複数のターボ過給機を設けてその一部のター
ボ過給機をエンジン高速域でのみ過給を行う高速域専用
ターボ過給機とする一方、他のターボ過給機を少なくと
もエンジン低速域で作動する低速域作動ターボ過給機と
し、高速域専用ターボ過給機に接続される排気通路に排
気カット弁を設け、これを運転状態に応じて開閉作動す
ることにより、低速域では高速域専用ターボ過給機への
排気の供給を遮断して他のターボ過給機に排気を集中的
に送り、高速域では、このターボ過給機に排気を供給す
るようにしている。
また、実開昭60−178329号公報に示されたエン
ジンでも、運転状態に応じ、一方のターボ過給機に排気
を集中的に送る状態と各ターボ過給機に排気を分散供給
する状態とに排気系を切替えるようになっている。
これらの装置によると、低流量側の運転領域〈低速域)
では、この領域に適するように容量等を設定したターボ
過給機のみを作動させることにより過給効率が高められ
、またこのターボ過給機だけでは容量不足等により過給
効率が低下するような高流量側の運転領域(高速11)
になると別のターボ過給機の作動により過給効率が高め
られることとなって、広い運転領域にわたって過給効率
を高めることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
この種の過給機付エンジンにおいては、低流量側運転領
域で過給効率を高める第1の過給状態(例えば低速域用
のターボ過給機のみ作動される状態)と高流量側運転領
域で過給効率を高める第2の過給状態(例えば各ターボ
過給機をそれぞれ作動する状態)とが、運転状態に応じ
て特定の切替点く例えば所定吸気量や所定回転数)を境
に切替えられる。この切替点は、本来的には、過給効率
にとって最も有利なように、上記第1の過給状態の方が
過給効率が高められる運転領域と上記第2の過給状態の
方が過給効率が高められる運転領域との境界に設定して
おくことが望ましい。そして従来のエンジンでは、上記
切替点が常に一定に設定されていた。しかし、このよう
に切替点を一定に設定しておくだけでは、エンジンの作
動状態に異常が生じたときに問題が残されていた。
つまり、例えば過給機に対する潤滑用のオイルが供給不
良等により減少したときは、過給機の回転数が上昇する
と潤滑不良が生じ易くなり、このような場合は過給機の
回転数上昇を抑制することが望まれる。また、第1ター
ボ過給機のみ作動している状態で排気石が増加するとそ
れにつれて内部EGRが増加するが、エンジン温度が過
度に高くなったときは、エンジン温度を低下させるため
内部EGRを少なくすることが望ましい。また、排気系
の触媒温度が過度に上昇したときは、排気抵抗を減少さ
せて排気温度を引下げることが望ましい。ところが、上
記切替点をエンジン正常時の過給効率に有利なように設
定しておくだけでは、上記のような異常時の要求が充分
に満足されず、信頼性等の面で改善の余地があった。
本発明は上記の事情に鑑み、第1の過給状態と第2の過
給状態との切替えによって過給効率を高めるようにしつ
つ、エンジン作動状態の異常時にもこれに対処するよう
に過給機の作動を調整し、信頼性を向上することができ
る過給機付エンジンの制御装置を提供するものである。
〔課題を解決するだめの手段〕
上記のような目的を達成するため、過給機の作動状態が
吸入空気量の少ない低流量側運転領域での過給効率を高
める第1の過給状態と吸入空気量の多い高流量側運転領
域での過給効率を高める第2の過給状態とに切替可能と
された過給機付エンジンにおいて、過給機作動状態を上
記低流量側運転領域では上記第1の過給状態として上記
高流量側運転領域では上記第2の過給状態とするように
所定の切替点を境に切替える過給機制御手段と、エンジ
ンの作動状態の異常を検出する異常検出手段と、この異
常検出手段による検出に基づき、エンジンの作動状態の
異常時に上記切替点を変更する変更手段とを備えたもの
である。
〔作用〕
上記構成によると、例えばvi潤滑用オイルの減少、エ
ンジン温度の過度の上昇、触媒温度の過度の上昇などの
異常が生じたときに、その異常時の要求に適合するよう
に過給機の回転数上昇、内部EGR,排圧等が調整され
ることとなる。
(実施例) 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は本
発明の一実施例についての過給機付エンジンの全体構造
を示している。この過給機付エンジンは、エンジンEに
対し、低流量緘用の第1ターボ過給機1と島流iil域
専用の第2ターボ過給機2とを備え、第1ターボ過給1
11のみ作動される第1の過給状態と少なくとも第2タ
ーボ過給機2が作動される第2の過給状態とに切替可能
とされ、図に示す例では、第1ターボ過給機1のみ作動
される状態と両ターボ過給機1.2が作動される状態と
に切替可能とされている。上記各ターボ過給機1.2は
それぞれ、排気により駆動されるタービンIa、2aと
、このタービン1a、2aに連動して回転することによ
り吸気を過給するコンプレッサ1b、2bとを備えてい
る。
上記第1ターボ過給機1は、比較的低流量側の運転領域
で過給効率が高くなるように容量等が設定されている。
また、第2ターボ過給機2は高流量側の運転領域で第1
ターボ過給機1の容量不足等による過給効率の低下を補
うように、容量等が設定されている。従って、後に説明
する第5図からも明らかなように、第1ターボ過給機1
のみが作動される第1の過給状態では低流量側運転領域
での過給効率が高められ、両ターボ過給機1.2がとも
に作動される第2の過給状態では高流量側運転領域での
過給効率が高められるようになっている。
エンジンEの排気通路3は、第1.第2の2つの排気通
路3a、3bに分けられ、それぞれ各タービン1a、2
aに接続されており、各タービン18.2aより下流側
で両排気通路3a、3bが合流している。また、各ター
ビン1a、2aより上流側において上記両排気通路3a
、3bは連通路4により連通されている。
第2ターボ過給機2のタービン2aに排気を導く第2排
気通路3bには、上記連通路4より下流側において第2
排気通路3bを開閉することによりタービン2aへの排
気の流通、遮断を行なう排気カット弁5が設けられてい
る。従って、排気カット弁5が閉じられたときは、第1
排気通路3aに排出される排気に加えて第2排気通路3
bに排出される排気も第1ターボ過給機1のタービン1
aに導かれることにより、第1ターボ過給va1のみが
作動され、排気カット弁5が開かれたときは、両排気通
路3a、3bに排出された排気がそれぞれ各タービン1
a、2aに導かれることにより、両ターボ過給機1.2
が作動されるようになっている。上記排気カット弁5は
ダイヤフラム装置等のアクチュエータ6により開閉作動
される。
また、排気カット弁5が開かれる前に少量の排気を第2
ターボ過給機2のタービン2aに送って第2ターボ過給
機2を予回転させるため、上記連通路4とタービン2a
の入口側との間には、排気カット弁5をバイパスする小
径の排気漏らし通路7が設けられている。この排気漏ら
し通路7には、運転状態に応じてこの通路7を開閉する
排気漏らし弁8が設けられており、この排気漏らし弁8
はダイヤフラム装置等のアクチュエータ9により開閉作
動される。
また、各タービン1a、2aより上流側の部分と下流側
の部分との間には、各タービン1a、2aをバイパスす
るウェストゲート通路10が設けられ、このウェストゲ
ート通路10には、過給圧等に応じて働くアクチュエー
タ12により開閉作動されるウェストゲートバルブ11
が介設されている。上記ウェストゲート通路10は、例
えば図示のように上記連通路4の途中と下流側排気通路
集合部との間に設けられる。
一方、エンジンEの吸気通路15には、第1ターボ過給
機1のコンプレッサ1bが配置された第1吸気通路15
aと、第2ターボ過給機2のコンプレッサ2bが配置さ
れた第2吸気通路15bとが設けられている。上記第1
吸気通路15aと第2吸気通路15bとは、上流側の吸
気通路15がら互いに分岐し、それぞれコンプレッサ1
b、2bを経て、各コンプレッサIb、2bより下流側
で合流してJ1′%る。上流側の吸気通路15には吸気
量を検出するエアフローメータ16が設けられている。
また、第1.第2吸気通路15a、15bの合流部より
下流の吸気通路15にはインタクーラ17、スロットル
弁18、サージタンク19、燃料噴射弁20等が配設さ
れている。
上記第2吸気通路15t)には、コンプレッサ2bより
下流の、第1吸気通路15aとの合流箇所の近傍に、第
2吸気通路15t)を遮断する吸気カット弁21が設け
られており、この吸気カット弁21はアクチュエータ2
2により開閉作動される。
さらに、吸気カット弁21より上流でコンプレッサ2b
の下流の第2吸気通路15bを上流側の吸気通路15に
連通する吸気リリーフ通路23が設けられ、この吸気リ
リーフ通路23には、アクチュエータ25により開閉作
動されるリリーフ弁24が設けられている。
上記排気カット弁5、排気漏らし弁8、ウェストゲート
バルブ11、吸気カット弁21およびリリーフ弁24の
各アクチュエータ6.9.12゜22.25に対する駆
動、制御系統は次のようになっている。
排気カット弁5のアクチュエータ6は、通路31を介し
て三方電磁弁32に接続されている。この三方電磁弁3
2は、コントロールユニット50からの信号に応じ、上
記アクチュエータ6を大気側に連通ずる状態と負圧通路
33に連通する状態とに切替わる。そして、このような
連通状態の切替わりに応じた上記アクチュエータ6の作
動により、排気カット弁5が閉状態と開状態とに切替え
られる。なお、上記負圧通路33はバキュームタンク3
4に通じており、このバキュームタンク34にはスロッ
トル弁18下流の吸気通路15からチエツクバルブ35
を介して導かれた負圧が蓄えられている。
排気漏らし弁8のアクチュエータ9は、コンプレッサ1
bの下流の第1吸気通路15aに通じる過給圧通路36
に接続されている。そして、この通路36からアクチュ
エータ9に導かれる過給圧が所定値以上となったときに
排気漏らし弁8が開かれる。
ウェストゲートバルブ11のアクチュエータ12も上記
過給圧通路36に接続されている。そして、上記アクチ
ュエータ12に導入される過給圧が所定の許容最高過給
圧となったときにウェストゲートバルブ11が開かれる
吸気カット弁21のアクチュエータ22は、通路37を
介して切替弁38に接続されている。この切替弁38は
、吸気カット弁21附近における第1吸気通路15aと
第2吸気通路15bとからそれぞれ通路39.40を介
して導かれる各圧力の圧力バランスに応じて作動するも
ので、上記両正力の差圧が所定値以上のときはアクチュ
エータ22を大気側に連通させて吸気カット弁21を閉
状態とし、上記差圧が所定値より小さくなったときはア
クチュエータ22を負圧通路41に連通させて吸気カッ
ト弁21を開作動させるようになっている。従って、排
気カット弁5が開かれて第2ターボ過給112の作動に
より第2吸気通路15b内の圧力が第1吸気通路15a
内の圧力に充分近付く程度まで上昇したときに、吸気カ
ット弁21が開かれて第2吸気通路15bからの過給気
がエンジンEに送られるようになっている。上記負圧通
路41はバキュームタンク34に通じている。
リリーフ弁24のアクチュエータ25は、通路42を介
して三方電磁弁43に接続されている。
この三方電磁弁43は、コントロールユニット50から
の信号に応じ、上記アクチュエータ25を負圧通路44
に連通する状態と大気側に連通ずる状態とに切替わる。
そして、このような連通状態の切替わりに応じた上記ア
クチュエータ25の作動により、リリーフ弁24が開状
態と閉状態とに切替えられる。上記負圧通路44はバキ
ュームタンク34に通じている。
上記コントロールユニット50は、所定の切替点を境に
低流量側の運転状態では第1ターボ過給IJ1のみ作動
させ、高流量側の運転状態では両ターボ過給1fi1.
2を作動させるように過給機作動状態を制御する制御手
段51と、エンジンの作動状態の異常を検出する異常検
出手段52と、この異常検出手段52の検出値に応じて
上記切替点を変更する変更手段53とを含んでいる。上
記制御手段51は、例えばエアフローメータ16からの
吸気量検出信号と回転数センサ54からのエンジン回転
数検出信号とに応じ、後述の第2図中に示すラインL4
またはL3を境として排気カット弁5を開閉し、かつ、
これと一定の関係でリリーフ弁24を開閉させるように
、三方電磁弁32.43を制御している。また、当実施
例において上記異常検出手段52は、エンジンEおよび
ターボ過給線1,2に対する潤滑用のオイルの油圧を検
出する油圧センサ55からの検出信号に基づき、上記油
圧が異常に低くなったときにこれを検出するようにして
おり、上記変更手段53は、上記異常検出手段52によ
って油圧が異常に低くなったことが検出されたときに、
上記切替点を低流量側にずらせるようにしている。
第2図は、横軸にエンジン回転数、縦軸にエンジン負荷
をとって、排気カット弁5、排気漏らし弁8、ウェスト
ゲートバルブ11およびリリーフ弁24の各開閉の切替
の特性を示している。図中のLlは第1設定吸気量Q1
と第1設定回転数R1とで特定されるリリーフ弁開ライ
ン、L2は第2設定吸気吊Q2と第2設定回転数R2と
で特定されるリリーフ弁閉ライン、L3は第3設定吸気
mQ3と第3設定回転数R3とで特定される排気カット
弁閉ライン、L4は第4設定吸気1t04と第4設定回
転数R4とで特定される排気カット弁開ラインである。
この図に基づいて上記多弁の作動の設定を説明すると、
排気カット弁5は、低流量(低回転)側から高流量(高
回転)側への運転状態移行時には、排気カット弁間ライ
ンL4に達するまでは閉じられてこのラインL4を越え
たときに開状態に切替えられ、高流量側から低流量側へ
の移行時には、排気カット弁開ラインL4に対して適度
のヒステリシスをもたせた排気カット弁閉ラインし3を
境に開状態から閉状態へ切替えられる。従って、上記ラ
インし4またはL3より低流量低回転側の領域が実質的
に第1ターボ過給機1のみ作動される第1の過給状態の
領域(以下、P領域という)、上記ラインL4またはL
3より高流量高回転側の領域が実質的に両ターボ過給機
1.2が作動される第2の過給状態の領域(以下、P+
S領域という)となる。
排気漏らし弁8は、排気カット弁開ラインL4および排
気カット弁閉ラインL3よりもある程度低流量側で閉状
態から開状態に切替わるように、その開閉切替えライン
がアクチュエータ9のスプリング荷重により設定されて
いる。このようにしているのは、排気カット弁5が開状
態に切替えられるまえに少量の排気を第2ターボ過給v
s2のタービン2aに送って第2ターボ過給磯2を予回
転させることにより、P+S領域へ移行したときの第2
ターボ過給機2の作動の応答性を^めるためである。
リリーフ弁24は、低流量(低回転)側から高流量(高
回転)側への運転状態移行時には、排気漏らし弁開閉ラ
インよりも高流量側で排気カット弁開ラインL4よりも
低流量低回転側に設定されたリリーフ弁閉ラインL2を
境として、このラインし2に達するまでは開かれてこの
ラインL2を越えたときに開状態に切替えられ、高流量
側から低流量側への移行時には、リリーフ弁閉ラインL
2に対して適度のヒステリシスをもたせたリリーフ弁開
ラインL1を境に閉状態から開状態へ切替えられる。こ
のようにしているのは、P+Sfl域にある程度近付く
までの第2ターボ過給機2の予回転中等には、第2吸気
通路15t)内の空気をリリーフすることにより、通路
内の圧力上昇に伴う温度上昇を避け、一方、P+SI域
にある程度近付いたときには、リリーフを停止すること
により、第2吸気通路15b内の圧力を上昇させるとと
もに、第2ターボ過給1fi2の回転数上昇を促進する
ためである。つまり、予回転中にリリーフ弁24が閉じ
られ、かつ吸気カット弁21も閉じられているときは、
第2吸気通路15bが行き止まり状態となって、コンプ
レッサ2bが回転しても空気が送給されないので第2タ
ーボ過給機2の負荷が低下し、これによって第2ターボ
過給機2の回転数上昇を促進する作用が得られる。なお
、P+S領域への移行後は、第1吸気通路15aと第2
吸気通路15bとの差圧が小さくなることに伴って吸気
カット弁21が開かれることにより、第2吸気通路15
bからの過給気もエンジンに送られるが、リリーフ弁2
4は開状態に保たれる。
また、ウェストゲートバルブ11は、許容最高過給圧に
達する状態となったときに開かれるように、その開閉切
替えラインがアクチュエータ12のスプリング荷重によ
り設定されている。
この第2図中のラインL1〜L4を定める第1〜第4設
定吸気IQ1〜Q4および第1〜第4設定回転数R1〜
R4は、第1図中のコントロールユニット50において
設定される。すなわち、上記排気カット弁間ラインL4
は、吸気量(回転数)が漸増する加速時等に過給効率に
とって最も有利な過給機作動状態の切替え点が得られる
ように設定され、排気カット弁閉ラインL3はラインL
4に対して適度のヒステリシスをもたせるように設定さ
れるものである。また、前記のようなリリーフ弁24の
機能が有効に発揮されるように、リリーフ弁閉ラインL
2およびリリーフ弁開ラインし1は、ラインL4および
[3に対して適度の吸気量差および回転数差をもって設
定されるものである。これらのラインL1〜L2は、エ
ンジンの回転数および負荷に関係する吸気量を主たるパ
ラメータとして設定されるが、当実施例では、あまり高
回転側で排気カット弁5等が切替えることは好ましくな
いことから、エンジン回転数もパラメータとしている。
そして、これらのラインL1〜L4を定める設定吸気量
01〜Q4および設定回転数R1〜R4につき、平地で
の最適値が予め基本値Qlo 〜Q4o 、Rlo 〜
R4oとしてコントロールユニット50内のメモリ(図
示せず)に記憶されるとともに、これらの値が、コント
ロールユニット50内に含まれる変更手段53により、
油圧が異常に低くなったときに補正されるようになって
いる。
第3図は上記コントロールユニット50による排気カッ
ト弁5およびリリーフ弁24の制御をフローチャー上で
示している。このフローでは、スタートすると、先ずス
テップS1でシステムのイニシャライズを行ない、次に
ステップS2で吸気mQおよびエンジン回転数Rの各検
出値をエアフローメータ16および回転数センサ54か
らそれぞれ入力する。続いてステップS3で、排気カッ
ト弁5およびリリーフ弁24の開閉切替点く第2図中の
ラインし1〜し4)である第1〜第4設定吸入空気量の
基本1i1Q1o−Q4oおよび第1〜第4設定回転数
の基本(ilRlo−R4oをメモリから読出す。さら
に、第1図中の異常検出手段52に相当する処理として
、ステップS4で油圧センサ55からの信号に基づいて
油圧Poを検出し、ステップS5で、上記油圧Poが異
常判定用の基準値αより低いか否かを調べる。そして、
この判定がNOの場合は上記基本値Q1o ”−Q4o
 、R1o〜R4oをそのまま最終的な第1〜第4設定
吸気1iQ1〜Q4および第1〜第4設定回転数N1〜
N4とする(ステップ86)が、この判定がYESとな
れば、第1図中の変更手段53に相当する処理として、
ステップS7で、上記基本値Q1o −Q4o 、Rl
o 〜R4oに対する減少方向の補正により最終的な第
1〜第4設定吸気1iQ1〜Q4および第1〜第4設定
回転数R1〜R4を求める。
つまりこのステップS7により、第4図に示すように、
設定吸気IQn(01〜Q4)および設定回転数Rn(
R1−R4)は、上記油圧Poが異常に低くなったとき
に、正常時の値である基本値Qo  (Qlo ”−Q
4o )、Ro  (Rlo −R40)よりも補正量
ΔQ、ΔRだけ小さな値(Q。
−ΔQ、Ro−ΔR)とされる。
次に、ステップS8以降で第1図中の制御手段51とし
ての処理を行なう。この処理としては、先ずフラグFが
1か否かの判定(ステップSa)と、その判定がN、O
の場合のフラグFが2m(mは整数)か否かの判定(ス
テップ39 )と、その判定がYESの場合のフラグF
が2か否かの判定(ステップS℃)とにより、上記フラ
グFの値を調べる。
なお、上記フラグFは、吸入空気量Qとエンジン回転数
Rとで調べられる運転状態が第2図中のどのような領域
に属しているかを区別するもので、1〜4のいずれかの
値をとる。F−1であれば、排気弁5が閏のPI域のう
ちでリリーフ弁24が開となるリリーフ弁開領域、つま
りラインL2(加速時)またはラインL1(減速時)よ
りも低流量低回転側の領域にあることを示す。F−2も
しくはF−3であれば、排気カット弁5が閉のP領域の
うちでリリーフ弁24が閉となるリリーフ弁閉領域を示
すものであって、リリーフ弁開領域からこの領域へ移行
した場合はF=2となり、P+S領からこの領域へ移行
した場合はF−3となる。このP領域内のリリーフ弁閉
領域と上記リリーフ弁開領域との境界は、リリーフ弁開
領域からの移行の場合はラインL2、リリーフ弁間領域
への移行の場合はラインL1となり、またこのP領域内
のリリーフ弁閉領域とP+S領域との境界は、P+S領
域からの移行の場合はラインL3、P+S領域への移行
の場合はラインし4となる。また、F=4であれば、排
気カット弁5が開のP+S領域、つまりラインL4(加
速時)またはラインL3(減速時)よりも高流量高回転
側の領域にあることを示す。
上記ステップS8の判定がYES (F=1 )であれ
ば、前回の運転状態が上記のP領域のうちの吸気リリー
フ弁開領域にあったことを意味する。
この場合は吸気IQが第2設定吸気mQ2より大か否か
の判定(ステップ511)およびエンジン回転数Rが第
2設定回転数R2より大か否かの判定(ステップ512
)に基づいて次のような処理を行なう。すなわち、ステ
ップ811,812の判定がともにNoであれば、運転
状態がリリーフ弁開領域に維持されているので、そのま
まステップS2に戻ることにより、排気カット弁5を閉
、リリーフ弁24を開の状態に保つ。ステップS11.
S12のいずれかで判定がYESとなれば、運転状態が
第2図中のラインL2を越えてリリーフ弁閉領域に移行
したので、ステップS 13でF=2とするとともに、
ステップS 14でリリーフ弁24を閉作動してから、
ステップS2に戻る。
ステップS1oでの判定がYES (F=2>であれば
、前回の運転状態がP領域内のリリーフ弁閉領域にあっ
て、かつリリーフ弁開領域から移行した後の状態である
ことを意味する。この場合は吸気ff1Qが第4設定吸
気ff1Q4より大か否かの判定(ステップ5T5)と
、その判定がNOの場合のエンジン回転数Rが第4設定
回転数R4より大か否かの判定(ステップ5111)と
、その判定がNoの場合の吸気量Qが第1設定吸気埴Q
1より小か否かの判定(ステップSv)と、その判定が
YESの場合のエンジン回転数Rが第1設定回転数R1
より小か否かの判定(ステップ5sa)とに基づき、次
のような処理を行なう。すなわち、ステップS+5.S
sの判定がともにNoであって、かつステップS17.
81Bのいずれかの判定がNoであれば、運転状態がラ
インし1.し4間の領域に維持されているので、そのま
まステップS2に戻ることにより、排気カット弁5を閉
、リリーフ弁24を閉の状態に保つ。ステップS15.
S+aのいずれかで判定がYESとなれば、運転状態が
第2図中のラインし4を越えてP+8領域に移行したの
で、ステップS19でF=4とするとともに、ステップ
S20で排気カット弁5を開作動してから、ステップS
2に戻る。ステップS17.S18の判定がともにYE
Sとなれば、運転状態が第2図中のラインL1より低流
量低回転側のリリーフ弁開領域へ移行したので、ステッ
プS21でF=1とするとともに、ステップS 22で
リリーフ弁24を開作動してから、ステップS2に戻る
ステップS9での判定がNoであれば、F=3であり、
前回の運転状態がP領域内のリリーフ弁閉領域にあって
、かつP+S領域から移行した後の状態であることを意
味する。この場合は吸気量Qが第1設定吸気量Q1より
小か否かの判定(ステップ523)と、その判定がYE
Sの場合のエンジン回転数Rが第1設定回転数R1より
小か否かの判定〈ステップ524)と、ステップS23
.S24の判定のいずれかがNoの場合の吸気mQが第
4設定吸気IQ4より大か否かの判定(ステップ525
)と、その判定がNoの場合のエンジン回転数Rが第4
設定回転数R4より大か否かの判定(ステップ526)
とに基づき、次のような処理を行なう。すなわち、ステ
ップ823.S24のいずれかの判定がNOであって、
かつステップS25.828の判定がともNOであれば
、運転状態がライン11゜14間の領域に維持されてい
るので、そのままステップS2に戻ることにより、排気
カット弁5を閉、リリーフ弁24を閉の状態に保つ。ス
テップ823.824の判定がともにYESとなれば、
運転状態が第2図中のラインL1より低流量低回転側の
リリーフ弁開領域へ移行したので、ステップS27でF
−1とするとともに、ステップ328でリリーフ弁24
を開作動してから、ステップS2に戻る。ステップS2
5.S26のいずれかで判定がYESとなれば、運転状
態が第2図中のラインL4を越えてp+51wtに移行
したので、ステップ829でF−4とするとともに、ス
テップS 30で排気カット弁5を開作動してから、ス
テップS2に戻る。
ステップSiの判定がNOであれば、F=4であり、前
回の運転状態が上記のP+S領域にあったことを意味す
る。この場合は吸気量Qが第3設定吸気IQ3より小か
否かの判定(ステップ531)およびエンジン回転数R
が第3設定回転数R3より小か否かの判定(ステップ5
32)に基づいて次のような処理を行なう。すなわち、
ステップ831゜832のいずれかの判定がNoであれ
ば、運転状態がP+8領域に維持されているので、その
ままステップS2に戻ることにより、排気カット弁5を
開、リリーフ弁24を閉の状態に保つ。ステップS31
.S32の判定がともにYESとなれば、運転状態が第
2図中のラインL3より低流量低回転側のP領域に移行
したので、ステップ833でF−3とするとともに、ス
テップS34で排気カット弁5を閉作動してから、ステ
ップS2に戻る。
以上のような当実施例の制御装置によると、ステップ8
8〜834の制御手段51としての処理により、低流量
低回転側の領域では排気カット弁5が閉じられて、実質
的に第1ターボ過給t!11のみが作動され、低流量域
での過給効率が高められる。
そして、低流量側から高流量側への運転状態移行時には
、先ず排気漏らし弁開閉ラインを越えると排気漏らし弁
7が閉から開に切替えられて9母の排気が第2ターボ過
給機2のタービン2aに送られることにより過給機2が
予回転され、さらにラインL2を越えるとリリーフ弁2
4が間から閉に切替えられて、第2吸気通路15b内の
圧力が高められるとともに、第2ターボ過給機2の回転
数上昇が促進される。そして、過給機作動状態の切替え
点であるラインL4を越えると、上記排気カット弁5が
閉から開に切替えられて、第2ターボ過給機2のタービ
ン2aに充分に排気が供給されることにより、第1ター
ボ過給機1に加えて第2ターボ過給機2も実質的に作動
され、高流量域での過給効率が高められる。
この場合に、正常時の過給状態の切替点は次のように設
定される。つまり、特定負荷(例えば全負荷)でのエン
ジン回転数に対するトルクの特性を、第1ターボ過給I
a1のみ作動された場合と両ターボ過給機1,2が作動
された場合とについて示すとそれぞれ第5図の線Aおよ
び線Bのようになり、最も過給効率が高められるように
するには上記線Aと線Bと交叉点aを過給機作動状態の
切替点とすればよい。従ってこの点aの回転数および負
荷に対応する吸気はを設定吸気量として排気カット弁5
の開閉を切替えるように設定吸気量Q4(および設定回
転数R4)を定めるとともに、これと一定の関係で他の
設定吸気量01〜Q3(および設定回転数R1〜R3)
を定めればよい。
これらの正常時の値となる基本値Q1o〜Q40゜R1
o=R4oはこのように過給効率にとって有利なように
設定されている。
ところで、潤滑用のオイルの供給不良等によって油圧が
異常に低くなったときには、過給状態の切替点が正常時
と同じように設定されていると、切替点付近のP領域で
は第1ターボ過給iiの回転数がかなり上昇し!滑不良
となる。このような場合に、前記のステップS7の処理
によって上記切替点が低流量側にずらされ、第1ターボ
過給機1の回転数が大きく上昇する前に両道給線作動状
態に切替られることにより、第1ターボ過給橢1の回転
数上昇がある程度抑えられ、潤滑不良による第1ターボ
過給機1の焼付き等が防止されることとなる。
なお、上記実施例では、エンジンの作動状態の異常とし
て油圧が著しく低くなる状態を検出し、それに応じて上
記切替点を変更しているが、他のエンジン作動状態の異
常、例えばエンジン温度の過度の上昇、あるいは排気通
路中の排気浄化用の触媒の温度の過度の上昇があったと
きに、それに応じて上記切替点を変更してもよく、これ
ら場合は次のように切替点の変更を行なえばよい。
エンジン温度の過度の上昇に対する制御としては、第3
図中のステップ84.85およびステップ$7に変る処
理として、水温センサからの信号に基づいて水温が異常
判定基準値Thよりも高くなったか否かを調べ、それに
応じて第6図に示すように設定吸気ff1Qn(Ql〜
Q4)および設定回転数Rn(R1−R4)を変更する
。つまり、水温が異常判定基準値Thよりも高くなった
ときには、設定吸気量Qnおよび設定回転数Rnを、正
常時の値である基本値Qo 、Roよりも補正量ΔQh
、ΔRhだけ減少させる。
このようにすれば、エンジン水温が過度に高いときには
、P領域が狭められ、内部EGRの減少により排気温度
が低下する。つまり、第1ターボ過給機1のみ作動され
ている状態では排気が集中的に第1ターボ過給機1に送
られるため吸気量やエンジン回転数の上昇に伴って排圧
が上昇し易いが、両ターボ過給機1.2が作動される状
態に切替われば両ターボ過給機1.2に排気が分散され
るので、上記切替点を早めることにより排圧が低下する
。これに伴って内部EGRが減少し、エンジン温度が低
下することとなる。
なお、第6図に示す例では、所定温度Tfl以下の冷機
時にも設定吸気量および設定回転数を補正量ΔQQ、Δ
Rflだけ減少させている。このようにしているのは、
エンジンの冷機時には、エンジン出力があまり高くなる
と耐久性の面から好ましくなく、かつ排圧が上昇すると
燃焼性にも好ましくないからである。
また、触媒温度の過度の上昇に対する制御としては、第
3図中のステップ84.85およびステップS7に変る
処理として、触媒温度の検出に基づいて触媒温度が異常
判定基準値よりも高くなったか否かを調べ、それに応じ
て第7図に示すように設定吸気量Qn (01〜Q4)
および設定回転数Rn(R1−R4)を変更する。つま
り、触媒温度が異常判定基準値Thよりも高くなったと
きには、設定吸気量Qnおよび設定回転数Rnを、正常
時の値である基本値Qo 、Roよりも補正量ΔQ、Δ
Rだけ減少させる。
このようにすれば、触媒温度が過度に高いときには、P
領域が狭められ、両ターボ過給機1.2が作動する状態
への切替が早められることにより、両ターボ過給機1.
2の作動によって排気温度が引下げられる。
また、本発明の制御装置が適用される過給機付エンジン
としては、第1図に示すような第1ターボ過給態1と第
2ターボ過給機2とを備えたものに限らず、例えばエン
ジン出力軸に連動するエンジン駆動の過給様(スーパチ
ャージャ)とターボ過給機とを用いて、低流量領域では
スーパチャージャのみ作動させ、高流量領域でターボ過
給機を作動させるものでもよい。あるいは、1つのター
ボ過給機に対してこれに排気を導く通路を2分し、その
一方から排気を導く状態と双方から排気を導く状態とに
切替えるようなものでもよく、要は、低流量側運転領域
での過給効率を高める過給状態と高流量側運転gA域で
の過給効率を高める過給状態とに切替可能なものであれ
ばよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、過給機の作動状態を、低流量側
運転領域での過給効率を高める第1の過給状態と^流量
側運転領域での過給効率を高める第2の過給状態とに、
所定の切替点を境に切替えるようにするとともに、エン
ジンの作動状態の異常時に上記切替点を変更するように
しているため、正常時の過給効率向上に最も有利なよう
に上記切替点を設定したままではエンジンや過給機の信
頼性に問題が生じるような異常時に、過給機の回転数上
昇等を適度に調整し、信頼性を向上することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す過給機付エンジンの全
体構造概略図、第2図は上記排気系および吸気系に配設
される6弁の作動特性を示す特性図、第3図はコントロ
ールユニットによる制御のフローチャート、第4図は油
圧の異常に応じた設定吸気量および設定回転数の変化を
示す図、第5図はエンジン回転数とトルクとの関係を示
す図、常に応じた設定吸気量および設定回転数の変化を
示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、過給機の作動状態が吸入空気量の少ない低流量側運
    転領域での過給効率を高める第1の過給状態と吸入空気
    量の多い高流量側運転領域での過給効率を高める第2の
    過給状態とに切替可能とされた過給機付エンジンにおい
    て、過給機作動状態を上記低流量側運転領域では上記第
    1の過給状態として上記高流量側運転領域では上記第2
    の過給状態とするように所定の切替点を境に切替える過
    給機制御手段と、エンジンの作動状態の異常を検出する
    異常検出手段と、この異常検出手段による検出に基づき
    、エンジンの作動状態の異常時に上記切替点を変更する
    変更手段とを備えたことを特徴とする過給機付エンジン
    の制御装置。
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