JPH02117662A - カルボスチリル誘導体 - Google Patents

カルボスチリル誘導体

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JPH02117662A
JPH02117662A JP22773989A JP22773989A JPH02117662A JP H02117662 A JPH02117662 A JP H02117662A JP 22773989 A JP22773989 A JP 22773989A JP 22773989 A JP22773989 A JP 22773989A JP H02117662 A JPH02117662 A JP H02117662A
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JP
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dihydrocarbostyryl
piperazinylcarbonyl
reaction
compound
melting point
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JP22773989A
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English (en)
Inventor
Michiaki Tominaga
道明 富永
Nagao Yo
楊 永雄
Hidenori Ogawa
英則 小川
Kazuyuki Nakagawa
量之 中川
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Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なカルボスチリル誘導体に関する。
〔式中R1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基又はフェニル低級アルキル基を
示す。R2は水素原子又はカルボキシル基の活性化され
た置換基を示す。カルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は一重結合又は二重結合を示す。〕 上記−形成(1)で表わされるカルボスチリル誘導体は
、後記に示すように一般式(A)で表わされるカルボス
チリル誘導体を合成するための中間体として有用な化合
物である。−形成(A)のカルボスチリル誘導体は、心
筋の収縮を増強する作用(陽性変力作用)、冠血流量増
加作用及び降圧作用を有し、例えばうっ血性心不全、倍
相弁膜症、心房性細動、粗動、発作性心房性頻脈等の各
種心臓疾患の治療のための強心剤として有用である。特
に一般式(A)のカルボスチリル誘導体は優れた陽性変
力作用、冠血流量増加作用及び降圧作用を有する反面、
心拍数の増加作用は殆んど有していない点に特長付けら
れる。
本明細書において、示される各基は、具体的にはそれぞ
れ以下の通りである。
低級アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキ
ル基を例示できる。
低級アルケニル基としては、ビニル、アリル、2−ブテ
ニル、3−ブテニル、1−メチルアリル、2−ペンテニ
ル、2−へキセニル基等の炭素数2〜6の直鎖又は分枝
鎖状アルケニル基を例示できる。
低級アルキニル基としては、エチニル、2−プロピニル
、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロ
ピニル、2−ペンチニル、2−へキシニル基等の炭素数
2〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキニル基を例示できる。
フェニル低級アルキル基としては、ベンジル、2−フェ
ニルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、1,1−ジメチル−2−フェ
ニルエチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキ
シル、2−メチル−3−フェニルプロピル基等のアルキ
ル部分が1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基であるフ
ェニルアルキル基を例示できる。
本発明のカルボスチリル誘導体は、例えば下記反応行程
式−1〜7に示される方法に従い製造される。
反応行程式−1 (1a) 〔式中R′並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。R3は芳香族アミン残基を示
す。Xlはハロゲン原子を示す。〕 一般式(2)の化合物から一般式(4)の化合物を得る
反応は、適当な溶媒中又は無溶媒下に一般式(2)の化
合物に一般式(3)の芳香族アミンを反応させることに
より行ない得る。溶媒としては、反応に影響を与えない
ものであればいずれも使用することができ、例えば塩化
メチレン、クロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン
化炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン
、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸
エチル等のエステル類、N、N−ジメチルホルムアミド
、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミ
ド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。一般式(
3)の芳香族アミンとしては、ピリジン、キノリン等を
例示できる。斯かる一般式(3)の芳香族アミンの使用
量としては、一般式(2)の化合物に対して少なくとも
等モル、好ましくは大過剰奇とするのがよい。反応温度
は、50〜200℃、好ましくは70〜150℃であり
、反応は3〜10時間で終了する。
上記で得られる一般式(4)の化合物の加水分解反応は
、水又はメタノール、エタノール等のアルコール中、水
酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのような無機塩
基類又は塩酸、臭化水素酸等の酸を用いて室温〜150
℃下に1〜10時間程度を要して行なわれる。
反応行程式−2 (1a) 〔式中R1並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。X2は)\ロゲン原子を示す
。〕 一般式(5)の化合物とハロゲンとの反応は、通常溶媒
中で行なわれる。用いられる溶媒としては、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸、プロピオ
ン酸等のカルボン酸類、ベンゼン等の芳香族炭化水素類
、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等を例
示できる。該反応においては、副生ずるハロゲン化水素
を除去するために脱酸剤として炭酸カルシウム等を添加
してもよい。−形成(5)の化合物とハロゲンとの配合
割合としては、特に限定されず広い範囲内で適宜選択さ
れるが、通常前者に対して後者を2〜5倍モル、好まし
くは2〜3倍モル量とするのがよい。該反応は、通常O
〜50℃で行なうのがよく、通常数時間〜24時間程度
で反応は終了する。
一般式(6)の化合物から一般式(1a)の化合物を得
る反応は、塩基性化合物の存在下水溶媒中にて行なうの
がよい。塩基性化合物としては、公知のものを広く使用
でき、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化カルシウム等のアルカリ金属水酸化物もしくはアルカ
リ土類金属水酸化物等を挙げることができる。塩基性化
合物の使用量としては、特に限定されず広い範囲内で選
択されるが、一般には一般式(6)の化合物に対して2
倍モル〜大過剰量とするのがよい。該反応は、通常50
〜150℃、好ましくは70〜120℃で行なうのがよ
く、通常1〜12時間程度で反応は終了する。
上記反応行程式−1及び−2において、原料として用い
られる一般式(2)及び(5)の化合物は新規化合物を
包含しており、例えば下記反応行程式−3、−4に示す
方法に従い製造される。
c式中R1並びにカルボスチリル管路の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。X3はハロゲン原子を示す。
X4は水素原子又はハロゲン原子を示す。〕 一般式(7)の化合物と一般式(8)又は(9)の化合
物との反応は、一般にフリーデル−クラフッ反応と呼ば
れるものであり、この反応は溶媒中ルイス酸の存在下に
行なわれる。この際使用される溶媒としては、この種の
反応に通常使用されるものが有利に用いられ、例えば二
硫化炭素、ニトロベンゼン、クロルベンゼン、ジクロル
メタン、ジクロルエタン、トリクロルエタン、テトラク
ロルエタン等が例示される。更にルイス酸も従来使用さ
れているものが好適に用いられ、例えば塩化アルミニウ
ム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化錫、三臭化硼素、三弗化硼
素、濃硫酸等が使用され得る。
ルイス酸の使用量は適宜に決定すれば良いが、通常一般
式(7)の化合物に対して2〜6倍モル程度、好ましく
は3〜4倍モル程度が用いられる。
一般式(8)又は(9)の化合物の使用量は、−般式(
7)の化合物に対して通常少なくとも等モル量程度、好
ましくは等モル量〜3倍モル曾とするのがよい。反応温
度は、適宜選択されるが、通常20〜120℃程度、好
ましくは40〜70℃程度とするのがよい。該反応の反
応時間は、原料、触媒、反応温度等により異なり一概に
は言えないが、通常0.5〜24時間程度にて反応は終
了する。
反応行程式−4 R1/X2 R1/ 〔式中X2、X3及びX4は前記に同じ。
R1/は水素原子以外のR1基を示す。R4は水素原子
又は低級アルキル基を示す。〕一般式(12)の化合物
と一般式(8)又は(9)の化合物との反応は、前記一
般式(7)の化合物と一般式、(8)又は(9)の化合
物との反応と同様にして行なうことができる。但し、反
応温度としては、通常−50〜120℃程度、好ましく
は0〜70℃程度とするのがよい。また反応時間は、原
料、触媒、反応温度等により異なり一概には言えないが
、通常0.5〜24時間程度にて反応は終了する。
一般式(13)の化合物のニトロ化反応は、通常の芳香
族化合物のニトロ化反応条件下で例えば無溶媒もしくは
適当な不活性溶媒中ニトロ化剤を用いて行なわれる。不
活性溶媒としては、例えば酢酸、無水酢酸、濃硫酸等を
、またニトロ化剤としては例えば発煙硝酸、濃硝酸、混
酸(硫酸、発煙硫酸、リン酸又は無水酢酸と硝酸)、硝
酸カリウム、硝酸ナトリウム等のアルカリ金属硝酸塩と
硫酸等をそれぞれ例示できる。上記ニトロ化剤の使用量
は、原料化合物に対し等モル以上、通常過剰量とすれば
よく、反応は通常−30°C〜室温付近、好ましくは一
30℃前後にて5分〜4時間で実施される。
一般式(14)のベンゼン誘導体を還元及び閉環して一
般式(15)の化合物を得る反応は、■適当な溶媒中接
触還元触媒を用いて還元するか、又は■適当な不活性溶
媒中、金属もしくは金属塩、と酸又は金属もしくは金属
塩とアルカリ金属水酸化物、硫化物、アンモニウム塩等
との混合物等を還元剤として用いて還元することにより
行なわれる。■の接触還元法を採用する場合、使用され
る溶媒としては、例えば水、酢酸、メタノール、エタノ
ール、イソプロパツール等のアルコール類、ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素類、ジエチエングリコール
ジメチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
ジエチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸メ
チル等のエステル類、ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性極性溶媒等が挙げられる。使用される接触還元触
媒としては、例えばパラジウム、パラジウム−黒、パラ
ジウム−炭素、白金、酸化白金、亜クロム酸銅、ラネー
ニッケル等が用いられる。触媒の使用量としては、一般
式(14)の化合物に対して0.02〜1.00倍型重
量いるのがよい。該反応は、−20〜100℃、好まし
くは0〜50℃、水素圧は1〜10気圧にて一般に0.
5〜10時間程度で終了する。尚該反応においては、反
応系内に水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の塩基性
化合物を存在させることにより反応が有利に進行する。
また■の方法を採用する場合、鉄、亜鉛、錫もしくは塩
化第一錫と塩酸、硫酸等の鉱酸、又は鉄、硫酸第一鉄、
亜鉛もしくは錫と水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水
酸化物、硫化アンモニウム等の硫化物、アンモニア水、
塩化アンモニウム等のアンモニウム塩との混合物が還元
剤として使用される。また使用される不活性溶媒として
は、水、酢酸、メタノール、エタノール、ジオキサン等
を例示できる。上記還元反応の条件としては、用いられ
る還元剤によって適宜選択すればよく、通常−50〜1
00℃において反応は進行し、0.5〜10時間程度で
反応は終了する。例えば塩化第一錫と塩酸とを還元剤と
して用いる場合、有利には一20〜50℃付近にて反応
を行なうのがよい。還元剤の使用量としては、原料化合
物に対して少なくとも等モル伍、通常は等モル−3倍モ
ル量用いるのがよい。上記反応においては、−般式(1
4)の化合物がまず還元剤によりニトロ基がアミノ基に
変換されて一般式 〔式中R4及びX4は前記に同じ。〕で表わされるベン
ゼン誘導体が生成し、次いでこの化合物が閉環されて一
般式(15)の化合物が生成するものと考えられる。ま
た一般式(14)の化合物を還元するに当り、上記■の
場合にはカルボニル基は変化を受けないが、■の場合に
はカルボニル基はメチレン基に変換される場合がある。
しかし反応条件を適当に選択することによりカルボニル
基をそのまま維持することも勿論可能である。
一般式(15)の化合物と一般式(16)の化合物との
反応は、例えば塩基性化合物の存在下適当な溶媒中にて
行なうのがよい。ここで塩基性化合物としては、例えば
水素化ナトリウム、カリウム、ナトリウム、ナトリウム
アミド、カリウムアミド等を挙げることができる。また
溶媒としては、例えばジオキサン、ジエチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等を
挙げることができる。一般式(15)の化合物と一般式
(16)の化合物との使用割合としては、特に限定がな
(広い範囲内で適宜選択でき、通常前者に対して後者を
少なくとも等モル程度、好ましくは等モル−2倍モル程
度とするのがよい。該反応は、通常0〜70°C程度、
好ましくはO℃〜室温付近にて行なわれ、一般に0.5
〜12時間程度で反応は終了する。
反応行程式−5 形成(1b)の化合物を得る反応は、前記反応行程式−
4における一般式(14)の化合物から一般式(15)
の化合物を得る反応と同様の条件下に行なうことができ
る。該反応においては、−形成(19)の化合物がまず
還元剤によりニトロ基がアミノ基に変換されて一般式 〔式中R4及びX4は前記に同じ。〕 一般式(13)の化合物のニトロ化は、前記反応行程式
−4における一般式(13)の化合物のニトロ化と同様
にして行なうことができる。但し、反応温度としては、
好ましくは一り0℃〜室温付近とするのがよい。
一般式(19)の化合物を還元及び閉環して−〔式中R
4は前記に同じ。〕で表わされるベンゼン誘導体が生成
し、次いでこの化合物が閉環されて一般式(1b)の化
合物が生成するものと考えられる。
反応行程式−6 (IC) 〔式中R4及びX3は前記に同じ。R5は低級アルキル
基を示す。〕 一般式(21)の化合物と一般式(22)の化合物との
反応は、塩基性化合物の存在下又は不存在下適当な溶媒
中で行なわれる。塩基性化合物としては、公知のものを
広く使用でき、例えばトリエチルアミン、トリメチルア
ミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホ
リン、4−ジメチルアミノピリジン、1,5−ジアザビ
シクロ[4,3,03ノネン−5(DBN) 、1.5
−ジアザビシクロ(5,4,03ウンデセン−5(DB
U) 、1.4−ジアザビシクロ[2,2゜2〕オクタ
ン(DABCO) 、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリ
ウム、炭酸銀、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート等を挙げることができる。尚、−形成(21)の
化合物を過剰量使用して塩基性化合物として兼用できる
また溶媒としては、例えば塩化メチレン、クロロホルム
、ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の
エーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、
メタノール、エタノール、プロパツール、ブタノール、
3−メトキシ−1−ブタノール、エチルセロソルブ、メ
チルセロソルブ等のアルコール類、ピリジン、アセトン
、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド等の非プロ
トン性極性溶媒やこれらの混合溶媒等が挙げられる。一
般式(21)の化合物と一般式(22)の化合物との使
用割合としては、後者に対して前者を少なくとも等モル
、好ましくは等モル−5倍モル全とするのがよい。該反
応は、通常−30〜180℃程度、好ましくは約0〜1
50℃にて行なわれ、一般に5分〜30時間で反応は完
結する。
一般式(23)の化合物の環化反応は、酸の存在下無溶
媒下で又は適当な溶媒中にて行なわれる。
酸としては、特に限定されず通常の無機酸や有機酸を広
く使用でき、具体的には塩酸、臭化水素酸、硫酸等の無
機酸、塩化アルミニウム、三弗化硼素、四塩化チタン等
のルイス酸、蟻酸、酢酸、エタンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸等の有機酸等を例示し得る。これらの酸
のうちで塩酸、臭化水素酸、硫酸等が好ましい。斯かる
酸の使用量としては、特に限定されず広い範囲内で適宜
選択すればよいが、通常一般式(23)の化合物に対し
て少なくとも等重量、好ましくは10〜50倍重旦の酸
を用いるのがよい。また溶媒としては、通常の不活性溶
媒を広く使用でき、例えば水、メタノール、エタノール
、プロパツール等の低級アルコール類、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン等のエーテル類、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素類、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、アセトン、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド等を例示できる。これらのうちで前
記低級アルコール類、エーテル類、アセトン、ジメチル
スルホキシド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリ
ン酸トリアミド等の水溶性溶媒が好ましい。該反応は、
通常0〜100℃、好ましくは室温〜60°Cにて行な
われ、通常5分〜6時間程度で反応は終了する。
反応行程式−7 COOHC0OH (1d) (1e) 〔式中R1は前記に同じ。〕 一般式(1d)の化合物の脱水素反応は、適当な溶媒中
酸化剤を使用して行なわれる。用いられる酸化剤として
は、例えば2.3−ジクロロ−5゜6−ジシアツベンゾ
キノン、クロラニル(2,3゜5.6−チトラクロロペ
ンゾキノン)等のベンゾキノン類、N−ブロモコハク酸
イミド、N−クロロコハク酸イミド、臭素等のハロゲン
化剤、二酸化セレン、パラジウム炭素、パラジウム黒、
酸化パラジウム、ラネーニッケル等の脱水素化触媒を挙
げることができる。酸化剤の使用量としては、特に限定
されず広い範囲から適宜選択すればよいが、ハロゲン化
剤の場合には一般式(1d)の化合物に対して通常等モ
ル〜5倍モル量、好ましくは等モル−2倍モル量使用す
るのがよく、また脱水素化触媒の場合には通常過剰量用
いるのがよい。
また溶媒としては、ジオキサン、テトラヒドロフラン、
メトキシメタノール、ジメトキシエタン等のエーテル類
、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン等の芳香族炭
化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホ
ルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ブタノー
ル、アミルアルコール、ヘキサノール等のアルコール類
、酢酸等の極性プロトン溶媒、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸トリアミド
等の極性非プロトン溶媒類等を例示できる。
該反応は、通常室温〜300℃、好ましくは室温〜20
0℃にて行なわれ、一般に1〜40時間程度で反応は終
了する。
一般式(1e)の化合物の還元には通常の接触還元条件
が適用される。用いられる触媒としては、パラジウム、
パラジウム−炭素、プラチナ、ラネニッケル等の金属を
例示でき、斯かる金属を通常の触媒量で用いるのがよい
。また用いられる溶媒としては、例えば水、メタノール
、エタノール、イソプロパツール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ヘキサン、シクロヘキサン、酢酸エチル
又はこれらの混合溶媒等を挙げることができる。該反応
は、常圧及び加圧下のいずれでも行ない得るが、通常常
圧〜20 kg/cm 2、好ましくは常圧〜10kg
/cm 2にて行なうのがよい。また反応温度としては
、通常0〜150℃程度、好ましくは室温〜100℃と
するのがよい。
本発明の一般式(1)で表わされるカルボスチリル誘導
体のうち、塩基性基を有する化合物は、医薬的に許容さ
れる酸を作用させることにより容易に酸付加塩とするこ
とができる。核酸としては、例えば塩酸、硫酸、リン酸
、臭化水素酸等の無機酸、シュウ酸、マレイン酸、フマ
ール酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸等の有
機酸を挙げることができる。
斯くして得られる各々の行程での目的化合物は、通常の
分離手段により容易に単離精製することができる。該分
離手段としては、例えば溶媒抽出法、希釈法、再結晶法
、カラムクロマトグラフイープレパラテイブ薄層クロマ
トグラフィー等を例示できる。
尚、本発明は、光学異性体も当然に包含するものである
本発明の化合物は、例えば下記反応行程式−8に示す方
法で一般式(A)で表わされるカルボスチリル誘導体に
誘導し得る。
反応行程式−8 (1a) (A) 〔式中R1並びにカルボスチリル骨格の3位及び4位の
炭素間結合は前記に同じ。R6及びR7は、同−又は異
なって、置換基としてヒドロキシ基もしくはハロゲン原
子を有することのある低級アルキル基、又はフェニル環
上に置換基として低級アルコキシ基及びハロゲン原子な
る群から選ばれた基を1〜3個もしくは低級アルキレン
ジオキシ基を有することのあるフェニル低級アルキル基
を示す。またR2とR3とは、これらが結合する窒素原
子と共に、酸素原子もしくは窒素原子を介し又は介する
ことなく5員又は6員の飽和の複素環を形成してもよい
。〕 上記反応行程式−8で示される方法は、一般式(1a)
で表わされるカルボスチリル誘導体又はそのカルボキシ
基の活性化された誘導体と一般式(24)で表わされる
アミン又はそのアミノ基の活性化された化合物とを通常
のアミド結合生成反応にて反応させることにより実施さ
れる。該反応には、公知のアミド結合生成反応の条件を
容易に適用することができる。例えば(イ)混合酸無水
物法、即ちカルボスチリル誘導体(1a)にアルキルハ
ロカルボン酸を反応させて混合酸無水物とし、これにア
ミン(24)を反応させる方法、(ロ)活性エステル法
、即ちカルボスチリル誘導体(la)をp−ニトロフェ
ニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステル
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル等の活性
エステルとし、これにアミン(24)を反応させる方法
、(ハ)カルボジイミド法、即ちカルボスチリル誘導体
(1a)にアミン(24)をジシクロへキシルカルボジ
イミド、カルボニルジイミダゾール等の活性化剤の存在
下に縮合させる方法、(ニ)その他の方法としてカルボ
スチリル誘導体(1a)を無水酢酸等の脱水剤によりカ
ルボン酸無水物とし、これにアミン(24)を反応させ
る方法、カルボスチリル誘導体(1a)と低級アルコー
ルとのエステルにアミン(24)を高圧高温下に反応さ
せる方法、カルボスチリル誘導体(1a)の酸ハロゲン
化物即ちカルボン酸ハライドにアミン(24)を反応さ
せる方法等を挙げることができる。またカルボスチリル
誘導体(1a)をトリフェニルホスフィンやジエチルク
ロロホスフェート等のリン化合物で活性化し、これにア
ミン(24)を反応させる方法等によることもできる。
混合酸無水物法において用いられる混合酸無水物は、通
常のショツテン−バウマン反応により得られ、これを通
常単離することなくアミン(24)と反応させることに
より一般式(A)の化合物が製造される。ショツテン−
バウマン反応は塩基性化合物の存在下に行なわれる。用
いられる塩基性化合物としては、ショツテン−バウマン
反応に慣用の化合物が用いられ、例えばトリエチルアミ
ン、トリメチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
N−メチルモルホリン、4−ジメチルアミノピリジン、
DBN、DBU、DABCO等の有機塩基、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の無機塩基等が挙げられる。該反応は、通常−
20〜100’C1好ましくは0〜50℃において行な
われ、反応時間は5分〜10時間、好ましくは5分〜2
時間である。
得られた混合酸無水物とアミン(24)との反応は、通
常−20〜150℃、好ましくは10〜50℃において
行なわれ、反応時間は5分〜10時間、好ましくは5分
〜5時間である。混合酸無水物法は、適当な溶媒中又は
非存在下で行なわれる。用いられる溶媒は、混合酸無水
物法に慣用の溶媒がいずれも使用可能であり、具体的に
は塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン等のハ
ロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、酢酸メチル
、酢酸エチル等のエステル類、N、N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルリン酸ト
リアミド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げられる。尚
、混合酸無水物の製造において使用されるアルキルハロ
カルボン酸としては、例えばクロロ蟻酸メチル、ブロモ
蟻酸メチル、クロロ蟻酸エチル、ブロモ蟻酸エチル、ク
ロロ蟻酸イソブチル等が挙げられ、これらは通常カルボ
スチリル誘導体(1a)に対し少なくとも等モル量、好
ましくは約1〜2倍モル量用いられる。またアミン(2
4)は、通常カルボスチリル誘導体(1a)に対し少な
くとも等モル量、好ましくは約1〜2倍モル量用いるの
がよい。
また活性エステル法は、例えばN−ヒドロキシコハク酸
イミドエステルを用いる場合を例にとれば、反応に影響
を与えない適当な溶媒中で行なわれる。該溶媒としては
、具体的には塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、
酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N、N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒等が挙げ
られる。反応は、0〜150 ’C1好ましくは10〜
100℃で、5〜30時間で終了する。アミン(24)
とN−ヒドロキシコハク酸イミドエステルとの使用割合
は、後者に対して前者を通常少なくとも等モル、好まし
くは等モル−2倍モルとするのがよい。
またカルボン酸ハライドにアミン(24)を反応させる
方法を採用する場合、該反応は脱ハロゲン化水素剤の存
在下、適当な溶媒中で行なわれる。
脱ハロゲン化水素剤としては、通常の塩基性化合物が用
いられる。塩基性化合物としては、公゛知のものを広く
使用でき、例えば上記ショツテン−バウマン反応に用い
られる塩基性化合物の他に、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、炭酸銀
、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート等のア
ルコラード等を挙げることができる。尚、アミン(24
)を過剰量使用して脱ハロゲン化水素剤として兼用でき
る。また溶媒としては、例えば上記ショツテン−バウマ
ン反応に用いられる溶媒の他に、メタノール、エタノー
ル、プロパツール、ブタノール、3−メトキシ−1−ブ
タノール、エチルセロソルブ、メチルセロソルブ等のア
ルコール類、ピリジン、アセトン等やこれらの混合溶媒
等を挙げることができる。アミン(24)とカルボン酸
ハライドとの使用割合としては、特に限定がなく広い範
囲内で適宜選択すればよいが、通常前者に対して後者を
少なくとも等モル量程度、好ましくは等モル−2倍モル
量程度用いるのがよい。該反応は、通常−30〜180
℃程度、好ましくは0〜150℃にて行なわれ、一般に
5分〜30時間程度で反応は完結する。
上記においてカルボン酸ハライドは、例えばカルボスチ
リル誘導体(1a)とハロゲン化剤とを無溶媒下又は溶
媒の存在下に反応させることにより製造される。溶媒と
しては、反応に悪影響を与えないものであれば使用でき
、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素類、クロロホルム、塩化メチレン、四塩化炭素等の
ハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル等のエーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。ハロゲ
ン化剤としては、カルボキシ基の水酸基をハロゲン原子
に変える、通常のハロゲン化剤を使用でき、例えば塩化
チオニル、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、五塩化リ
ン、五臭化リン等が例示される。カルボスチリル誘導体
(1a)とハロゲン化剤との使用割合は、特に限定され
ず適宜選択されるが、無溶媒下で反応を行なう場合には
、通常前者に対して後者を大過剰量、また溶媒中で反応
を行なう場合には、通常前者に対して後者を少なくとも
等モル量程度、好ましくは2〜4倍モル量を用いる。そ
の反応温度(及び反応時間)も、特に限定されないが、
通常室温〜100℃程度、好ましくは50〜80℃にて
、30分間〜6時間程度で行なわれる。
またカルボスチリル誘導体(1a)をトリフェニルホス
フィンやジエチルクロロホスフェート等のリン化合物で
活性化し、これにアミン(24)を反応させる方法は、
適当な溶媒中で行なうことができる。ここで溶媒として
は、反応に影響を与えないものなら何れでも使用できる
が、具体的には塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロ
エタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン
、キシ゛エン等の芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル
、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル
類、酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類、N、N−
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルリン酸トリアミド等の非プロトン性極性溶媒等が
挙げられる。上記反応では、アミン(24)自体が塩基
性化合物として働くため、これを理論量より過剰量用い
ることにより、反応は良好に進行するが、必要に応じて
、他の塩基性化合物、例えばトリエチルアミン、トリメ
チルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、N−メチル
モルホリン、DBN、DBU、DABCO等の有機塩基
及び炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム
、炭酸水素ナトリウム等の無機塩基を用いることもでき
る。該反応は、約0〜150℃、好ましくは約0〜10
0℃において行なわれ、反応時間は約1〜30時間であ
る。
カルボスチリル誘導体(1a)に対するリン化合物及び
アミン(24)の使用割合は、それぞれ通常少なくとも
等モル量程度、好ましくは1〜3倍モル量とされる。
斯くして一般式(A)のカルボスチリル誘導体が製造さ
れる。
実  施  例 以下に実施例、参考例及び薬理試験結果を掲げて本発明
をより一層明らかにする。
参考例1 酢酸100或に6−アセチル−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル15.1gを加えて溶解させ、内温35〜40
℃に保ちツツ、Br211. 2n12を含む酢酸10
TIIQ溶液を3.5時間を要して攪拌下滴下する。反
応液を一夜放置後析出品を枦取し、少量の酢酸で洗浄す
る。得られた結晶をエタノール溶媒にて活性炭処理をし
、エタノールから再結晶して淡黄色針状晶の6−ジブロ
モアセチル−3゜4−ジヒドロカルボスチリル19.5
gを得る。
融点168〜169.5℃ 参考例2 60gの6−(α−クロロアセチル)カルボスチリルを
0.5kgのピリジンに懸濁し、80〜90℃で2時間
攪拌し、続いて水冷下1時間攪拌する。析出品を枦取し
、メタノールより再結晶し、6−(α−ピリジニウムア
セチル)カルボスチリルクロライド1/2水和物70g
を得る。
融点300℃以上 無色針状晶 参考例3 m−アミノ安息香酸100gをエーテル1Ωに懸濁し、
室温、攪拌下、β−エトキシアクリル酸クロライド44
.6gを滴下する。滴下後40’Cで5時間反応後、析
出物を枦取する。結晶を3回水洗し、乾燥して、メタノ
ールより再結晶してm−カルボキシ−N−(β−エトキ
シアクリロイル)アニリン60gを得る。
融点200.5〜202.0℃ 無色綿状品 参考例4 3−フェニルプロピオン酸メチル50g1クロロアセチ
ルクロライド51.6g及びジクロロメタン250+1
112の混合物を0℃に冷却する。0〜10℃で、攪拌
下、塩化アルミニウム122gを徐々に加える。その後
室温で2時間攪拌する。室温で一夜放置後、反応混合物
を氷−濃塩酸中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。クロ
ロホルム層を水洗、乾燥して、クロロホルムを留去する
。残渣にイソプロピルエーテルを加えて結晶化し、結晶
を滑取してエタノールより再結晶して、3−(4−クロ
ロアセチルフェニル)プロピオン酸メチル53.4gを
得る。
融点90.0〜92.0°C 無色針状晶 参考例5 3−(4−クロロアセチルフェニル)プロピオン酸メチ
ル36.26gを濃硫酸300mGに溶解し、発煙硝酸
(d=1.52)20.9gを氷水冷下攪拌しながら滴
下する。室温で3時間攪拌した後、反応混合物を氷水中
に注ぎ、クロロホルムで抽出する。クロロホルム層を水
洗、乾燥後、クロロホルムを留去する。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで精製し、エーテルを加え
て結晶化する。結晶を枦取して、メタノールより再結晶
して3−(4−カルボキシ−2−ニトロフェニル)プロ
ピオン酸メチル26.7gを得る。
融点120〜122℃ 淡黄色プリズム状品 参考例6 クロロアセチルクロライド467gのジクロロメタン4
00戒溶液に30℃以下で攪拌下、塩化アルミニウム7
35gを1/3づつ加える。次に同温度攪拌下カルボス
チリル200gを加える。
その後6時間加熱還流する。反応後、反応混合物を氷−
濃塩酸中に注ぎ、析出する結晶を枦取する。
これをメタノール、熱メタノールで洗浄して6−クロロ
アセチルカルボスチリル153gを得る。
母液を濃縮乾固して、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製して、メタノールより再結晶して8−
クロロアセチルカルボスチリル35.41gを得る。
融点177.5〜179.0°C 淡黄色針状晶 参考例7 8−クロロアセチルカルボスチリル30gとピリジン3
00脱を混和し、80〜90℃で2.5時間加熱攪拌す
る。反応液を氷水冷して析出晶を枦取する。エーテルで
洗浄し、メタノールより再結晶して8−(α−ピリジニ
ウムアセチル)カルボスチリルクロライド1/2水和物
40.85gを得る。
融点261.5〜264.0°C(分解)無色針状晶 実施例1 6−(α−ピリジニウムアセチル)−3,4−ジヒドロ
カルボスチリルクロライド50g及び水酸化ナトリウム
50gを水IQに懸濁し、90〜100℃で3時間攪拌
する。反応終了後濃塩酸を加えてpH約2とし、析出品
を枦取し、ジメチルホルムアミドより再結晶して、6−
カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル19.1
gを得る。
融点300℃以上 淡黄色粉末状品 実施例2 6−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル10
g及びN−ヒドロキシコハク酸イミド6、Ogをジオキ
サン200脱に懸濁させる。次に水冷攪拌下、ジシクロ
へキシルカルボジイミド12.4gの50脱ジオキサン
溶液を滴下する。
その後更に90℃で4時間加熱攪拌する。反応終了後、
室温まで放冷し、析出品を枦取し、母液を留去する。ジ
メメチルホルムアミドーエタノールより再結晶して、コ
ハク酸イミド 3,4−ジヒドロカルボスチリル−6−
カルボキシレート10.8gを得る。
融点234.5〜236°C 無色リン片状品 実施例3 水250脱にNaOH26gを溶解させ、90〜100
℃にて攪拌下6−ジプロモアセチルー3゜4−ジヒドロ
カルボスチリル35gを加えて3時間反応させる。冷後
、不溶物を情夫し、母液を濃塩酸にて酸性とし、析出品
を枦取し、水洗する。
得られた結晶をエタノールから二度再結晶して淡黄色不
定形品の6−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル10.5gを得る。
融点324.5〜327℃(分解) 実施例4 6−(α−ピリジニウムアセチル)カルボスチリルクロ
ライド69.7g及び水酸化ナトリウム65gを水0.
69に溶解し、60〜70℃で3時間攪拌する。水冷下
、反応混合物に濃塩酸を加えてpH42とする。析出品
を枦取し、ジメチルホルムアミEより再結晶して41.
4gの6−カルボキシカルボスチリルを得る。
融点300℃以上 淡茶色粉末状品 実施例5 m−カルボキシ−N−(β−エトキシアクリロイル)ア
ニリン8gを濃塩酸80戒に加え、室温で2時間、続い
て50℃で1時間攪拌する。反応液を水中に注ぎ、IO
N水酸化ナトリウム水溶液でp)(3〜4に調整する。
析出品を枦取、水洗してジメチルホルムアミドより再結
晶して5−カルボキシカルボスチリル4.26gを得る
融点320℃以上 実施例6 3−(4−カルボキシ−2−ニトロフェニル)プロピオ
ン酸メチル5g、2.226N水酸化ナトリウムメタノ
ール溶液8.87rll12、メタノール1001TI
12及び5%Pd−C(50%含水)Igを混和し、常
温、常圧で接触還元する。触媒を情夫し、母液に濃塩酸
を加え、pH41に調整し、析出する結晶を枦取して、
メタノールより再結晶して7−カルボキシ−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル3.62gを得る。
融点320℃以上 無色針状晶 NMR(DMSO)  δppm: 2.33−2.60  (m、2H) 、2、’77−
3.05  (m、2H)、7.21  (d、  J
=8.5Hz、IH) 、7.38−7.53  (m
、2H)、10、 15  (s、  IH) 実施例7 8−(α−ピリジニウムアセチル)カルボスチリルクロ
ライド32g、水300fIII2及び水酸化ナトリウ
ム32gを混和し、80〜90℃で5時間加熱攪拌する
。反応混合物を活性炭処理し、母液に濃塩酸を加えてp
H3〜4に調整する。析出する結晶を枦取して、メタノ
ール−クロロホルムより再結晶して8−カルボキシカル
ボスチリル20.17gを得る。
融点320℃以上 無色針状晶 NMR(DMSO)δppm: 6、 57  (d、  J=9. 5Hz、  IH
)  、7.25  (t、  J=s、OHz、  
IH) 、7、 94  (d、  d、  J−8,
0Hz。
1、 5Hz、  IH)  、 7.98  (d、  J=9. 5Hz、  IH)
 、8、 14  (d、  d、  J−8,0Hz
、。
1、 5Hz、  IH) 参考例8 6−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル3.
5gをジメチルホルムアミド30或に溶解する。これに
トリエチルアミン2.4gを加える。氷水冷攪拌下、ク
ロル蟻酸イソブチル2.75gを滴下し、30分間攪拌
する。これに室温で攪拌下にN−メチル−N−(4−メ
トキシ)ベンジルアミン3.19gを滴下し、5時間攪
拌する。反応液を濃縮乾固し、クロロホルム、IN水酸
化ナトリウム水溶液を加えて抽出する。クロロホルム層
を水洗、乾燥後残渣にエーテルを加えて結晶化し、枦取
する。これをメタノールから再結晶して無色針状晶の6
−〔N−メチル−N(4−メトキシベンジル)カルバモ
イル〕−3゜4−ジヒドロカルボスチリル1.84gを
得る。
融点144.5〜146.5”C 参考例9 適当な出発原料を用い、参考例8と同様にして下記の化
合物を得る。
06−(N−メチル−N−(3,4−メチレンジオキシ
ベンジル)カルバモイル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル 融点170〜171℃ 無色プリズム状品 o6−(N−メチル−N−(4−クロルベンジル)カル
バモイル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点171.5〜172.5°C 無色プリズム状晶 参考例10 コハク酸イミド 3,4−ジヒドロカルボスチリル−6
−カルホキシレー)127mgとベンジルピペラジン9
3mgとをジメチルホルムアミド2或に溶解し、−昼夜
攪拌する。反応混合物に水を加え、クロロホルムで抽出
し、水及び飽和食塩水で洗浄する。硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧留去し、残渣にアセトンを加えて結晶
化する。エタノールより再結晶して、6− (4−ベン
ジル−1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル130mgを得る。
融点198〜200℃ 無色針状晶 参考例11 適当な出発原料を用い、参考例10と同様にして下記の
化合物を得る。
06− [4−(2−フェノキシエチル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル] −3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1塩酸塩 融点271〜274℃(分解) 無色針状晶 06− (4−(2−シアノエチル)−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1
塩酸塩 融点240〜243℃(分解) 無色リン柱状晶 06− (1−ピペラジニルカルボニル) −3,4−
ジヒドロカルボスチリル 融点211.5〜213℃ 無色リン柱状晶 06− (4−(3,4−ジメトキシベンジル)−1−
ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1塩酸塩 融点240〜242℃(分解) 無色粒状品 06−[4−(4−メチルベンジル)−1−ピペラジニ
ルカルボニル〕−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1
塩酸塩 融点280〜283℃(分解) 無色リン柱状晶 06−(4−(4−メトキシベンジル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
1塩酸塩 融点262〜264℃(分解) 無色粒状品 06− [4−(4−クロロベンジル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
1塩酸塩 融点300℃以上 無色針状晶 06− (4−(4−ニトロベンジル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
1塩酸塩・1/2水和物 融点268〜271℃(分解) 淡黄色粒状品 06− [4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−1
−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル 融点238〜239.5℃ 無色粒状品 06− (4−(4−シアノベンゾイル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点294〜297℃ 無色針状晶 06− (4−(4−メトキシベンゾイル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル 融点247〜249℃ 無色粉末状品 06− (4−(3−クロロベンゾイル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点258.5〜260°C 無色粉末状晶 06− (4−(3,4−ジクロロベンゾイル)−1−
ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル 融点265〜267℃(分解) 無色粒状品 06− (4−(4−ニトロベンゾイル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点287〜289℃(分解) 淡黄色粒状品 06−(4−(4−メチルベンゾイル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点262〜264.5℃ 無色リン柱状品 06−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル・1沃化水素酸塩 融点258〜259.5°C(分解) 無色粉末状品 06−(4−メタンスルホニル−1−ピペラジニルカル
ボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点115〜116.5°C 無色針状晶 06−(4−エトキシカルボニル−1−ピペラジニルカ
ルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点180〜182℃ 無色粉末状品 o5−(4−n−へキシル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 融点276〜280℃(分解) 無色リン柱状品 06−(4−シクロヘキシルメチル−1−ピペラジニル
カルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩
酸塩 融点300℃以上 無色リン柱状品 0’6−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 融点292〜293.5℃(分解) 無色リン柱状品 06−(4−アリル−1−ピペラジニルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル・l塩酸塩 融点235〜238℃(分解) 無色リン柱状品 06−(4−プロパルギル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 融点249〜251°C(分解) 無色粒状品 06− [4−(4−メチルチオベンジル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1塩酸塩 融点264〜268℃(分解) 無色粒状品 06− (4−(4−アミノベンジル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点213.5〜214.5°C 無色粒状晶 06−(4−(4−アセチルアミノベンジル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル・1塩酸塩・3/2水和物融点229〜231.5
°C 無色粉末代品 01−メチル−6−(4−ベンジル−1−ピペラジニル
カルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点145〜146℃ 無色リン柱状品 ol−アリル−6−(4−(2−フェノキシエチル)−
1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 融点239〜241℃ 無色粉末状晶 01−ベンジル−6−(4−(2−フェノキシエチル)
−1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩融点261〜264℃ 無色粉末状晶 06− [4−(2−フロイル)−1−ピペラジニルカ
ルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点181〜183.5°C 無色粉末状晶 06−(4−ホルミル−1−ピペラジニルカルボニル)
−3,4−ジヒドロカルボスチリル融点198〜201
℃(分解) 無色粉末代品 06− (4−(3,4,5−トリメトキシベンジル)
−1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩 融点160〜164℃ 無色針状晶 06− [4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカルボスチリル
・2水和物 融点277〜279℃(分解) 無色綾状晶 06−(4−シクロへキシル−1−ピペラジニルカルボ
ニル”)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 融点170〜172.5℃ 無色針状晶 06− (1−ピペリジルカルボニル)−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル 融点173〜174℃ 無色粉末代品 06−(4−メチル−1−ピペリジルカルボニル)−3
,4−ジヒドロカルボスチリル 融点212〜213.5℃ 無色綾状晶 06−(4−ベンジル−1−ピペリジルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル・1/2水和物 融点235〜236.5°C 無色粉末代品 o6− (1−ピロリジルカルボニル)−3,4−ジヒ
ドロカルボスチリル 融点200〜202℃ 無色針状晶 06− (4−(3−(2−クロロフェノキシ)プロピ
ル〕−1−ピペラジニルカルボニル)−3゜4−ジヒド
ロカルボスチリル・1塩酸塩融点256〜258℃ 無色粉末代品 06− (4−[2−(3,4−メチレンジオキシフェ
ノキシ)エチルツー1−ピペラジニルカルボニル)−3
,4−ジヒドロカルボスチリルφ1塩酸塩 融点164〜166℃(分解) 無色針状晶 06− +4− ((4−メトキシベンゾイル)メチル
ツー1−ピペラジニルカルボニル) −3,4−ジヒド
ロカルボスチリル−1塩酸塩 融点266.5〜269℃(分解) 無色粉末状品 06− (4−((3−クロロベンゾイル)メチルゴー
1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 融点143.5〜146℃(分解) 無色粉末状品 06− (4−((4−メチルベンゾイル)メチルゴー
1−ピペラジニルカルボニル) −3,4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩 融点270〜272°C(分解) 無色粉末状晶 06− +4− [(4−ヒドロキシベンゾイル)メチ
ルゴー1−ピペラジニルカルボニル)−3゜4−ジヒド
ロカルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 融点162〜164℃ 無色粉末状品 06− (4−(2−ベンゾイルエチル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
・1塩酸塩 融点205〜207°C 無色リン柱状品 06− [4−(3−ベンゾイルプロピル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1塩酸塩・1/2水和物融点241〜241.5°
C 無色針状晶 06− (4−(5−ベンゾイルペンチル)−1=ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1塩酸塩・1水和物 融点239〜2429C 無色粉末状晶 06− +4− [3−(3,4−ジメトキシベンゾイ
ル)プロピルクー1−ピペラジニルカルボニル)−3,
4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 融点225〜228℃ 無色粉末状晶 06− (4−(2−(4−アセチルアミノベンゾイル
)エチル〕−1−ピペラジニルカルボニル)3.4−ジ
ヒドロカルボスチリル・1塩酸塩・1水和物 融点207〜209°C(分解) 無色粉末状品 06− (4−(3−クロロシンナモイル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1/4水和物 融点239.5〜241.5℃ 無色粒状晶 06= [4−(3,4,5−トリメトキシシンナモイ
ル)−1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒド
ロカルボスチリル 融点281〜284℃ 無色粒状品 06− (1−ピペラジニルカルボニル)カルボスチリ
ル・1塩酸塩 融点300°C以上 無色粒状品 06−(4−(2−フェノキシエチル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 融点286〜289°C(分解) 無色粉末状晶 06− C4−(3−フェニルプロピル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 融点290〜293°C(分解) 無色粉末状品 06−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニル
)カルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 融点300℃以上 無色粉末状品 06− [4−(4−クロロベンジル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 融点300℃以上 無色針状晶 05−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニル
)カルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 融点251〜254°C(分解) 無色粉末状晶 07−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニル)
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 融点260〜262℃(分解) 無色綾状晶 06− (4−(2−クロロプロピル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
1塩酸塩 融点238〜239℃(分解) 無色粉末 06−(4−エトキシカルボニルメチル−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
1塩酸塩 融点232〜244℃(分解) 無色粉末状品 06− (4−(2−エトキシカルボニルエチル)−1
−ピペラジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル・1塩酸塩 融点227〜229.5℃(分解) 無色粉末状品 06−(4−プロピル−1−ピペラジニルカルボニル)
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩・1/2
水和物 融点259〜262℃ 無色リン片状晶 06−(4−イソペンチル−1−ピペラジニルカルボニ
ル”)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 融点300℃以上 無色リン柱状品 06− C4−(4−メトキシフェニル)アセチル−1
−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル 融点158〜160℃ 無色粉末 参考例12 6−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル1.
0g及びトリエチルアミン0.8戒をテトラヒドロフラ
ン101TII2に懸濁させ、室温攪拌下にジエチルク
ロロホスフェ−)1.0gのテトラヒドロフラン10脱
溶液を滴下し、室温で3時間攪拌する。このものにベン
ジルピペラジン1.1gのテトラヒドロフラン10購溶
液を滴下し、室温で更に10時間攪拌する。反応終了後
析出品を滑去し、母液を濃縮して、残渣に飽和重曹水を
注ぎ、クロロホルム抽出する。有機層を水及び飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去する
。エタノールより再結晶して、6−(4−ベンジル−1
−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル1.07gを得る。
融点198〜200℃ 無色針状晶 参考例13 6−カルポキシカルポスチリル34.5g及びトリエチ
ルアミン31或をジメチルホルムアミド350或に溶解
し、室温攪拌下、クロル蟻酸イソブチル28mQのジメ
チルホルムアミド14或溶液を滴下する。室温で1時間
攪拌後、ベンジルピペラジン37gのジメチルホルムア
ミド21或溶液を滴下し、室温で10時間攪拌する。反
応混合物を、飽和重曹水に注ぎ込み、クロロホルムで抽
出する。クロロホルム層を水、飽和食塩水の順に洗浄後
、硫酸ナトリウムで乾燥する。溶媒を減圧留去し、残渣
にエーテルを加えて結晶し、枦取する。
この結晶をメタノールに溶解し、濃塩酸を加えpH#1
とする。得られる粗結晶をエタノール−水より再結晶し
て30.1gの6−(4−ベンジル−1−ピペラジニル
カルボニル)カルボスチリル・1塩酸塩・1水和物を得
る。
融点300℃以上 無色粒状品 参考例14 6−カルボキシ−3,4−ジヒドロカルボスチリル5.
0g及びトリエチルアミン4或のジメチルホルムアミド
50或溶液に、イソブチルクロロホルメー)3.87g
のジメチルホルムアミド2或溶液を滴下する。室温で3
0分間攪拌後、ベンジルピペラジン5.5gのジメチル
ホルムアミド3mG溶液を滴下し、室温で30分、続い
て50〜60℃で1時間攪拌する。反応混合物を多量の
飽和食塩水に注ぎ込み、クロロホルムで抽出し、水洗後
乾燥する。溶媒を留去して、残渣にジエチルエーテルを
加えて結晶化し、得られる粗結晶をエタノールより再結
晶して、6−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボ
ニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル3.4gを得
る。
融点198〜200℃ 無色針状晶 参考例15 エタノール100脱に6−ニトキシカルボニルー3,4
−ジヒドロカルボスチリル2.0g、ナトリウムエチラ
ート0.5g及びベンジルピペラジン1.6gを加えて
オートクレーブ中、110気圧、140〜150℃にて
6時間反応させる。
冷浸、反応液を減圧下濃縮し、残渣をクロロホルム20
0戒に溶解させ、1%炭酸カリウム水溶液、希塩酸及び
水で順次洗浄したのち、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒
を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル:ワコウC−200、抽出液:クロロホル
ム:メタノール(V/V)=20 : 1)で精製し、
粗結晶をエタノールから再結晶して、6−(4−ベンジ
ル−1=ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル300mgを得る。
融点198〜200℃ 無色針状晶 参考例16 ローカルボキシー3.4−ジヒドロカルボスチリル1.
9gを塩化メチレン200脱に懸濁させ、ピリジン2脱
を加えたのち、攪拌下、0〜20℃に内温を保ちつつ塩
化チオニル1.4gを滴下する。滴下終了後同温度で1
時間攪拌し、ベンジルピペラジン1.74gの塩化メチ
レン10mQ溶液を滴下する。滴下終了後、室温で4時
間攪拌する。
反応液を炭酸カリウム水溶液で十分に洗浄し、水及び希
塩酸で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を
留去する。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル:ワコウC−200、抽出液:ク
ロロホルム:メタノル(V/V)=20 : 1)で単
離精製したのち、エタノールから再結晶して、6−(4
−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニル) −3,4
−ジヒドロカルボスチリル325mgを得る。
融点198〜200℃ 無色針状晶 参考例17 6− (4−(2−ヒドロキシプロピル)−1ピペラジ
ニルカルボニル) −3,4−ジヒドロカルボスチリル
0.5g及びトリエチルアミン0.3鵬をジクロロメタ
ン10fll12に溶解し、室温で攪拌しながらアセチ
ルクロライド0.15gを徐々に加え、その後室温で更
に1時間攪拌する。
反応混合物を、飽和重曹水に注ぎ込み、クロロホルムで
抽出する。有機層を水洗、飽和食塩水洗、その後乾燥(
Na2S04)後溶媒を減圧留去し、得られる残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、メタノー
ルに溶解して濃塩酸を加えて塩酸塩とする。水−アセト
ンより再結晶し、0.22gの6− [4−(2−アセ
チルオキシプロピル)−1−ピペラジニルカルボニル〕
−3゜4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩を得る。
融点239〜241℃(分解) く薬理試験A〉 体重8〜13kgの雌雄雑種成人に、ベンドパルビクー
ルのナトリウム塩を30 mg/ kgの割合で静脈内
投与して麻酔させる。ヘパリンのナトリウム塩を100
OU/kgの割合で静脈内投与後脱血致死させ、心臓を
ロック液中に摘出する。右冠状動脈より洞結節動脈に向
ってカニユーレを挿入し、右心房をカニユーレと共に摘
出する。次いで予めベンドパルビクールのナトリウム塩
(30mg/ kg。
静脈内投与)により麻酔させ、ヘパリン処理(100O
U/kg、静脈内投与)した体重18〜27kgの雌雄
雑種成人につき、その頚動脈から血液をペリスタリック
ポンプを介して右冠状動脈に挿入したカニユーレに導き
、右心房を潅流する。
潅流圧は100 mmHgの定圧とする。右心房の運動
は静止張力2g下で、力変位変換器を介して心房筋の収
縮力を測定する。冠動脈血流量は電磁流量計を用いて測
定する。全ての記録はインク書き記録計上に記録させる
。尚この方法の詳細は千葉らにより報告されている[J
apan、 J 、 Pharmaco125.433
〜439 (1975) 、Naunyn−8chmi
edberg’s  Arch、  Pharmaco
l、 289゜315〜325 (1975))。
供試化合物は、右冠状動脈に挿入したカニユーレに近接
して接続したゴムチューブを介して動脈内に10〜30
μQの容量で注射する。供試化合物の陽性変力作用は、
化合物投与前の発生張力に対する%変化として表わし、
また冠血流量の変化は、投与前からの絶対値(或/分)
として表わす。
結果を下記第1表及び第2表に示す。
〈供試化合物〉 化合物No。
16−(1−ピペラジニルカルボニル)−3゜4−ジヒ
ドロカルボスチリル 2 6−[4−(2−フェノキシエチル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 3 6−[4−(2−シアノエチル)−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1
塩酸塩 46−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル 5 6− C4−(3,4−ジメトキシベンゾイル)−
1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカル
ボスチリル 66−(4−(4−シアノベンゾイル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 7 6−[4−(4−メトキシベンゾイル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル 8 6−C4−<3−クロロベンゾイル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 9 6− [4−(3,4−ジクロロベンゾイル)−1
−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル 10 6− [4−(4−二トロベンゾイル)−1ピペ
ラジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロ力ルポスチリ
ル 11 6− (4−(4−メチルベンゾイル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル 126−(4−エトキシカルボニル−1−ピペラジニル
カルボニル’)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 136−(4−フロイル−1−ピペラジニルカルボニル
)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 146−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニル
)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 15 6−(4−(4−メチルベンジル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 16 6− [4−(4−メトキシベンジル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル−1塩酸塩 17 6− (4−(4−クロロベンジル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリ
ル・1塩酸塩 18 6− [4−(3,4−ジメトキシベンジル)−
1−ピペラジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 19 6− (4−(4−ニトロベンジル)−1ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
争1塩酸塩 206−(N−メチル−N−(4−メトキシベンジル)
カルバモイル]−3,4−ジヒドロカルボスチリル 216−(N−メチル−N−(3,4−メチレンジオキ
シベンジル)カルバモイル〕−3゜4−ジヒドロカルボ
スチリル 226−(N−メチル−N−(4−タロルベンジル)カ
ルバモイル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 23  アムリノン(対照化合物) 24 6−(4−(2−フェノキシエチル)−1ピペラ
ジニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 25 6− (4−(3−フェニルプロピル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 26 6− (4−(2−ベンゾイルエチル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル 27  ドーブタミン(比較化合物) 28 6− (4−(4−クロロベンジル)−1−ピペ
ラジニルカルボニル〕カルボスチリル・1塩酸塩 29 6− (4−(3−ベンゾイルプロピル)−1−
ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1塩酸塩・1/2水和物 30 6− [4−(4−ヒドロキシベンゾイル)メチ
ル−1−ピペラジニルカルボニル〕−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 316−(4−プロピル−1−ピペラジニルカルボニル
)  −3,4−ジヒドロカルボスチリル 32 6− [4−(3−クロロベンゾイル)メチル−
1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 336−(4−イソペンチル−1−ピペラジニルカルボ
ニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 34 6− [4−(4−メチルチオベンジル)−1−
ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1塩酸塩 35 6− C4−(3,4,5−1リメトキシベアリ
ル)−1−ピペラジニルカルボニル〕−3,4−ジヒド
ロカルボスチリル・1塩酸塩 6− (4−(4−アミノベンジル)−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 6− [4−(4−アセチルアミノベンジル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル・1塩酸塩・3/2水和物 6−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニル)
カルボスチリルφ1塩酸塩Φ1/2水和物 6− [4−(4−メチルベンゾイルメチル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル) −3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1塩酸塩 6−(4−シクロヘキシルメチル−1−ピペラジニルカ
ルボニル) −3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩
酸塩 416−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニ
ル) −3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 426−(4−プロパルギル−1−ピペラジニルカルボ
ニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 43 6− (4−(4−メトキシベンゾイル)メチル
−1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1塩酸塩44 6− (4−n−へキシ
ル−1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル・1塩酸塩 451−メチル−6−(4−ベンジル−1−ピペラジニ
ルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 466−(4−アリル−1−ピペラジニルカルボニル)
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 1−プロパルギル−6−(4−(2−フェノキシエチル
)−1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロ
カルボスチリル・1塩酸塩 1−ベンジル−6−[4−(2−フェノキシエチル)−
1−ピペラジニルカルボニル〕−3,4−ジヒドロカル
ボスチリル・1塩酸塩 1−アリル−6−(4−(2−フェノキシエチル)−1
−ピペラジニルカルボニル〕−3,4−ジヒドロカルボ
スチリル・1塩酸塩 6− (4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・
2水和物 6−(1−ピペリジルカルボニル)−3゜4−ジヒドロ
カルボスチリル 526−(4−メチル−1−ピペリジルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル536−(4−ベンジ
ル−1−ピペリジルカルボニル>73.4−ジヒドロカ
ルボスチリル・1/2水和物 546−(1−ピロリジルカルボニル)−3゜4−ジヒ
ドロカルボスチリル 55 6− (4−[3−(2−クロロフェノキシ)プ
ロピルツー1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 58 6− (4−(2−(4−メトキシフェノキシ)
エチルツー1−ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジ
ヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 57 6− (4−[2−(3,4−メチレンジオキシ
フェノキシ)エチルツー1−ピペラジニルカルボニル)
−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 58 6− (4−(5−ベンゾイルペンチル)−1−
ピペラジニルカルボニル]−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1塩酸塩・1水和物 59 6−  (4−(3−(3,4−ジメトキシベン
ゾイル)プロピルツー1−ピペラジニルカルボニル)−
3,4−ジヒドロカルボスチリル−1塩酸塩・1/2水
和物 80 6− (4−(3−クロロシンナモイル)−1−
ピペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボス
チリル・1/4水和物81 6− (4−(3,4,5
−1リメトキシシンナモイル)−1−ピペラジニルカル
ボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル62 6−
 (4−(2−アセチルオキシプロピル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
・1塩酸塩・1/2水和物 635−(4−イソブチル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)カルボスチリル・1塩酸塩・1/2水和物 647−(4−ベンジル−1−ピペラジニルカルボニル
)−3,4−ジヒドロカルボスチリル・1塩酸塩 85 8− (4−(3−フェニルプロピル)−1−ピ
ペラジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチ
リル・1塩酸塩 866−(4−エトキシカルボニルメチル−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
・1塩酸塩 67 6− (4−(2−エトキシカルボニルエチル)
−1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカ
ルボスチリル [386−(4−(2−クロロプロピル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル
・1塩酸塩 696−(4−メタンスルホニル−1−ピペラジニルカ
ルボニル)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 707−(4−ホルミル−1−ピペラジニルカルボニル
)−3,4−ジヒドロカルボスチリル 71 6− (4−(2−(4−アセチルアミノベンゾ
イル)エチルツー1−ピペラジニルカルボニルl−3,
4−ジヒドロカルボスチリル 72 6− (4−(4−メトキシフェニル)アセチル
−1−ピペラジニルカルボニル〕−3゜4−ジヒドロカ
ルボスチリル 第  2 表 〈薬理試験B〉 体重9〜15kgの雌雄の雑種成人を用いた。イヌをベ
ンドパルビタール・ナトリウム30 mg/ kgの静
脈内投与により麻酔し、引き続きペントノくルビタール
・すトリウム4mg/kg/hrで静脈内に持続注入、
一定の麻酔深度を保った。人工呼吸器を用いて、1分間
18回の呼吸数、20w2/kgの吸気量の条件で人工
呼吸し、開胸した。左心室収縮力は左心室外壁に装着し
たアーチ型ストレインゲージを介して測定した。左大腿
動脈にポリエチレンチューブを抑大して圧トランスデユ
ーサ−を介して全身血圧を測定し、全てのパラメーター
はインク書き記録計上に記録した。薬物は大腿静脈に挿
入したカテーテルを介して投与した。供試化合物の変力
作用は化合物投与前の発生張力に対する%変化として表
わした。血圧(mml1g)の変化は投与前からの絶対
値として表わした。結果を第3表に示す。
第  3  表 〈薬理試験C〉 血液潅流摘出乳頭筋標本 体重8〜13kgの雌雄雑種成人にベンドパルビタール
・ナトリウム塩を30mg/kgの用量で静脈内投与し
麻酔にかける。ヘパリンのナトリウム塩を100OU/
kgの用量で静脈内投与後脱血致死させ、心臓を摘出す
る。標本は主に乳頭筋及び心室中隔からなり、前中隔動
脈に挿入したカニユーレより、供血犬から導かれた血液
で100 mm11gの定圧で潅流される。供血大は体
重18〜27kgで予めベンドパルビタール・ナトリウ
ム塩30mg/kgを静脈内投与して麻酔し、ヘパリン
・ナトリウム塩1000U/kgを静脈内投与してお(
。双極電極を用い、閾値の1.5倍の電圧(0,5〜3
V) 、5m5ecの刺激幅、毎分120回の刺激頻度
の矩形波で乳頭筋を刺激する。乳頭筋の静止張力は1.
5gで、乳頭筋の発生張力は力変位交換器を介して測定
する。前中隔動脈の血流量は電磁流量計を用いて測定す
る。発生張力及び血流量はインク書き記録計により記録
した。この方法の詳細は、遠藤と橋本により既に報告さ
れている(Am、J、Physiol、218. 14
59−1463゜1970)。
供試化合物は、10〜30μQの容量で4秒間で動脈内
投与した。供試化合物の変力作用は、薬物投与前の発生
張力に対する%変化として表わした。冠血流量に対する
作用は、投与前からの絶対値の変化(観/分)として表
わした。結果を下記第4表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中R^1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケ
    ニル基、低級アルキニル基又はフェニル低級アルキル基
    を示す。R^2は水素原子又はカルボキシル基の活性化
    された置換基を示す。カルボスチリル骨格の3位及び4
    位の炭素間結合は一重結合又は二重結合を示す。〕で表
    わされるカルボスチリル誘導体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7744405B2 (en) 2002-08-30 2010-06-29 Tyco Electronics Raychem K.K. Conduction terminal and adapter for conduction terminal

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JPS5427574A (en) * 1977-08-03 1979-03-01 Otsuka Pharmaceut Co Ltd Carbostyril derivatives
JPH0240658A (ja) * 1988-08-01 1990-02-09 Hitachi Ltd 感放射線組成物及びパターン形成方法

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