JPH02117370A - 霊芝抽出物の苦味除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は、抗がん作用を有する物質を含有する等一種の
健康飲料として最近注目を集めているきのこの一種であ
る霊芝の抽出液から、それが有する苦味を取り除き、飲
み易くする方法に関するものである。

〈従来の技術〉 霊芝はそれが有する効能の為に、最近よくその抽出液が
飲まれている様だが、独特の苦味があり飲み難いもので
ある。

〈発明が解決しようとする課題〉 この様に苦味を有する霊芝抽出液は、それに砂糖その他
を添加して飲めば幾分は苦味を消せるかもしれないが、
この様な一種の漢方剤的な物は、出来る限り他の物を混
ぜない方が良いと伝えら瓢あるいは飲む人もその様な気
がする為に、甘味を有する物を添加するという方法はな
じみ難いものである。

本発明では、霊芝の抽出液が有する苦味を、それに何か
他の物を添加して消すというのではなく、その様な苦い
成分を該抽出液中から分離する事で、結果として苦味を
除去する方法を提供することを目的とするものである。

（課題を解決する為の手段〉 上記本発明の目的は、通常なされている様な熱水抽出や
アルカリ抽出によって、その有効成分を抽出せしめた霊
芝の抽出液を、その分画分子量が１．０００〜ｔｓ、　
ｏｏｏである様な半透膜を用いて、透析あるいは限外濾
過し、霊芝抽出液中の苦味成分を他から分離することに
より達成出来る。

く作用〉 霊芝が抗がん作用その他人体に対し有効な薬効があるこ
とについては、必ずしも確立された理論とはいえないま
でも、多くの専門家がそれを認め、その様な専門家の説
によればその薬効成分は、β−グルカンをはじめとする
多Ｉｉ類、ある種のタンパク質や糖タンパク質頓との事
である。そしてこの種薬効成分は、比較的分子量が大で
ある為にある所適範囲の分子量を持つ半透膜を用いれば
、液膜を透過する事は出来ないが、苦味の原因であると
考えられる成分は液膜を透過し分離除去されるのである
。

さて本発明方法に於ける透析や限外濾過時に用いる半透
膜に関して以下詳述する。

一般に霊芝中の苦味成分として、苦味トリペノイドやス
テロイド化合物が知られており、これらの分子量は５０
０以下とされている。又霊芝中の薬効成分と考えられて
いる上述のβ−グルカンをはじめとする多＊＊等はその
分子量は１５．０００〜２．００ｏ、ｏｏｏと報告され
ている。そこで分画分子量が５００〜１５．０００の範
囲の各種の半透膜を用いて実験をした結果１　、０００
未満では透析に長時間を要すると共に、やはり苦味除去
が十分になされず、一方１５゜０００を越えると薬効成
分までも除去されるので、分画分子量が１，０００〜１
５．０００の物を採用する事とした。

（実施例〉 以下本発明の実施例について詳述する。

この実施例は、霊芝薬５０ｇを水ｌｊ！中に入れ、約３
０分間沸騰させ、十分に苦味を有する抽出液を得た。

この抽出原液を、セルロース系透析膜で作られた透析チ
ューブに分注し、それを水中に浸漬して１２時間透析処
理を行った。

上記単に抽出したままの原液を約１．１倍に希釈した希
釈原液及び透析処理を行った処理液の双方を、それぞれ
５人のパネラ−に試飲させた。ここで原液を約１．１倍
に希釈した理由は、上述の如く１２時間透析処理を行え
ば膜内に水が通入し約１．１倍に希釈されるので比較両
液の濃度を一致させるが為である。ここの試飲結果を下
表に示す。

＊上表中「−」は味覚を全く感じず。

上の表に示す結果から判る如く、５人のパネラ−の全員
が、処理液中の苦味成分の除去をｌＩｉ！認した。

〈発明の効果〉 以上述べて来た如く、本発明方法によれば非常に簡単な
手段で、霊芝抽出液の苦味を除去出来、飲み易い状態と
なす事が出来、しかも本発明方法は霊芝抽出液に何か他
の添加物を入れて苦味を消す様な方法ではないから、霊
芝が有する薬効を減少する事も少ないのである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、霊芝抽出液を、分画分子量が１，０００〜１５，０
   ００なる物質から成る半透膜を用いて透析あるいは限外
   濾過処理を施すことを特徴とする霊芝抽出物の苦味除去
   方法。