JPH02115512A - 自動車用エンジンの吸,排気装置 - Google Patents

自動車用エンジンの吸,排気装置

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JPH02115512A
JPH02115512A JP26874888A JP26874888A JPH02115512A JP H02115512 A JPH02115512 A JP H02115512A JP 26874888 A JP26874888 A JP 26874888A JP 26874888 A JP26874888 A JP 26874888A JP H02115512 A JPH02115512 A JP H02115512A
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JP
Japan
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sound
intake
driving
pattern
sound pressure
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JP26874888A
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English (en)
Inventor
Shigeru Morita
茂 森田
Masanori Nishibe
西部 政則
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエンジンの吸気音および排気音の少なくとも一
方を制御して車内音をコントロールするようにした自動
車用エンジンの吸、排気装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えばエンジンの吸気通路や排気通路の通路形状
等を工夫することにより、吸気音や排気音による騒音を
抑制するような装置は種々考えられている。例えば、特
開昭59−173513号公報に示された装置では、吸
気通路もしくは排気通路に設けた共鳴室により吸気騒音
もしくは排気騒音を低減するようにしている。また、実
開昭60−32518号公報に示された装置では、吸気
音もしくは排気音の低周波成分を車室内に導くとともに
その位相を可変とし、エンジン回転数に応じて上記位相
を調節することにより、車室内のこもり音を低減するよ
うにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来の装置では、車室内に伝わる吸気音等
を単に騒音と考えて、その低減を図っている。しかし、
最近、自動音製造分野では人間の感性に訴える音づくり
が主張されるようになってきており、とくに乗員の好み
や運転感覚にマツチさせるような車内音の音づくりが望
まれてきている。
そこで、エンジンの吸気通路や排気通路の面積、形状等
を変更可能とすることにより、車内音に影響を及ぼす吸
気音や排気音を可変にするとともに、例えばエンジン回
転数の変化に応じて吸気音等の音圧レベルが清かに変化
するように音圧特性を調整するというように、音づくり
に着目した装置が開発されつつある。さらに、複数の音
圧特性を設定しておくとともに、音圧特性選択用の操作
部を設け、運転者の選択操作により音圧レベルを選択で
きるようにすることも考えられている。
ところで、このように運転者の選択操作により音圧レベ
ルを選択するものでは、運転者が好みに応じて意識的に
音圧特性の切替操作を行なう必要があるが、このような
音圧特性の調整を運転者がとくに意識しなくとも、例え
ば頻繁に加速運転や高負荷運転が行なわれる場合は運転
者がスポーツ走行を望んでいて、スポーツ間を高めるよ
うな車内音を与えることが運転感覚にマツチする。この
ような点から、車室内の音づくりにあたっては改善の余
地があった。
本発明は上記の事情に鑑み、運転者が意識しなくとも車
両の運転パターンにマツチした車内音を与え、運転者が
より感覚的に運転を楽しむことができる自動車用エンジ
ンの吸、排気装置を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記のような目的を達成するため、エンジンの
吸気音および排気音の少なくとも一方を変化させるサウ
ンド可変手段と、車両の運転状態を検知するセンサの出
力に基づいて車両の運転パターンを検出する運転パター
ン検出手段と、この運転パターン検出手段により検出さ
れる運転パターンを予め設定した標準パターンと比較し
て、運転パターンよりも静粛運転側か走行性能重視の運
転側かを識別する比較手段と、この比較手段による識別
に基づき、走行性能重視の運転側となったときに静粛運
転側にあるときよりも音圧を高める方向に上記サウンド
可変手段を作動させるサウンド制御手段とを備えたもの
である。
〔作用〕
上記構成によると、例えば加速運転や高負荷運転が多く
行なわれるというように、運転状態を検知するセンサの
出力に基づいて検出される運転パターンが標準パターン
よりも走行性能重視側となったとき、それに応じて吸気
音等の音圧が高められることにより、運転パターンがよ
り明確に体感されるような車内音が与えられる。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明装置における制御系統の例を示している
。この図において、1は吸気音および排気音の少なくと
も一方を制御するサウンド可変手段であり、その具体例
については後に詳述する。
2はコントロールユニットであって、運転状態を検知す
るセンサ10からの信号に基づいて運転パターンを検出
する運転パターン検出手段3と、運転状態の標準パター
ンを設定する標準パターン設定手段4と、上記運転パタ
ーン検出手段3によって検出された運転パターンと上記
標準パターンとを比較して静粛運転側か走行性能重視の
運転側かを識別する比較手段5と、その識別結果に応じ
てサウンド可変手段1を制御するサウンド制陣手段6と
、メモリ7とを含んでいる。このコントロールユニット
2はマイクロコンピュータ等で構成されている。
上記運転パターンは、第2図に示すような各種センサ信
号から得られるパラメータf (s、r)、f(A>、
f(ΔA/Δt)、f (ΔP/Δt)、f(Δθ/Δ
t)のうちの少なくとも1つを用いて調べられる。すな
わち、パラメータf(S、r)はシフトアップ時のエン
ジン回転数を示す値であって、この値が大きくなる程高
速側でシフトアップを行なっていて加速性等を高めよう
としていることを意味するものであり、このパラメータ
f(s、r)はエンジン回転数センサ11からのエンジ
ン回転数信号Sとインヒビタスイッチ12がらの選択シ
フト信号Sとによって求められる。パラメータf (A
>はアクセル開度Aを示す値であって、この値が大きく
なる程高負荷運転が行なわれていることを意味するもの
であり、このパラメータf (A)はアクセル開度セン
サ13からのアクセル開度信号Aによって求められる。
パラメータf(ΔA/Δt)はアクセル踏込み速度を示
す値であって、この値が大きくなる程急加速が行なわれ
ていることを意味するも・のであり、このパラメータで
(ΔA/Δt)は上記アクセル開度信号Aとクロック発
生器16からのクロック信号tとによって求められる。
また、パラメータf(ΔP/Δt)はブレーキ踏込み速
度を示す値であって、ブレーキ油圧センサ14からのブ
レーキ油圧信号Pとクロック信号tとによって求められ
、パラメータf(Δθ/Δt)はハンドル操作速度を示
す値であって、舵角センサ15からのハンドル舵角信号
θとクロック信号tとによって求められる。
パラメータf(ΔP/Δt)、f(Δθ/Δt)も車両
の運転状態を調べる要素となる。
そこで、上記運転パターン検出手段3によりパラメータ
f (s、 r)、f (A)、f (ΔA/Δt>、
f (ΔP/Δt)、f(Δθ/Δt)のうちの少なく
とも1つを検出することによって運転パターンを検出し
、比較手段5による上記運転パターンと標準パターンと
の比較に基づき、サウンド制御手段6により、運転パタ
ーンが走行性能重視の運転側となった場合は静粛運転側
にある場合よりも音圧を高める方向にサウンド可変手段
1を制御している。なお、メモリ7には後)ホのサイレ
ントモードおよびスポーツモードの音圧特性にそれぞれ
対応する制fullが記憶され、運転パターンに応じて
読出されるようになっている。
第3図は吸、排気系の構造を示し、この図において、2
1はエンジン、22は吸気通路、23は排気通路である
。上記吸気通路22には、上流側から順にエアクリーナ
24、エアフローメータ25、スロットル弁26、サー
ジタンク27および燃料噴射弁28が配設されている。
排気通路23には、上流側から順に触媒コンバータ29
、ブリサイレンサ(図示せず)およびメインサイレンサ
30が設けられている。また、サウンド可変手段1を構
成するものとして、吸気通路22のエアクリーナ24の
上流に組込まれた吸気音可変機構31と、排気通路23
のメインサイレンサ30に組込まれた排気音可変機構4
1とが設けられている。
上記吸気音可変機構31は、例えば後述の第4図乃至第
6図に示すような筒状スピーカにより形成され、その油
圧作動部とリザーバタンク32との間のオイル通路33
.34に組込まれたオイルポンプ35およびサーボバル
ブ36がコントロールユニット2によって制御される。
また、上記メインサイレンサ30に組込まれた排気音可
変機構41は、例えば通路面積、通路形状等が異なる2
つの経路42.43を備え、これの経路42,43に吸
音材や共鳴室、膨張室等が配設されるとともに、一方の
経路42が開閉弁44によって開閉され、それに応じて
メインサイレンサ30の吸音機能が変化することにより
、排気音が変えられるようになっている。そして、上記
開閉弁44がコントロールユニット2からの信号に応じ
てアクチュエータ45により作動される。
なお、サウンド可変手段1としては必ずしも上記両機構
31.41を併用する必要はなく、吸気音可変機構31
のみ、もしくは排気音可変機構41のみを用いてもよい
これらの機構31.41のうちで、とくに吸気音可変機
構31は、排気音可変機構41と比べ、レスポンス感が
高いこと、気流音が生じにくいこと、車外騒音に及ぼす
影響が低いこと、排気系よりも低温の吸気系に設けられ
るので信頼性が高いこと、エンジンルーム内に設けられ
るので損傷しにくくて耐久性が高いこと等の利点があっ
て、有用性が高く、かつ、開発が遅れているものである
ため、これについてはいくつかの新規な具体例を挙げて
詳述する。
第4図乃至第6図は第3図に概略的に例示した吸気音可
変機構31の具体構造を示している。これらの図に示す
例では、エンジンの吸気動作に起因した本来的な吸気音
に対してこれを抑制もしくは増幅するようなスピーカ機
能を有する構造としている。とくに、−膜内なコーン型
電磁式スピーカを用いようとすると吸気音制御に必要な
出力を得るにはかなり大型のスピーカが必要となってコ
ンパクト化が困難なため、吸気導入パイプ50を利用し
て形成した筒状スピーカにより、コンパクトな構造で吸
気音制御を可能としている。
すなわち、エアクリーナ24に接続される吸気導入パイ
プ50は、全長にわたって周壁の一部を切欠いた弾性材
からなるパイプ本体51と、その切欠部分を覆う状態で
パイプ本体51に接着されたフレキシブル遮音シートか
らなるカバー52とで、拡縮可能な構造とされている。
この吸気導入パイプ50の下流側端部は取付具53を介
してエアクリーナ24に取付けられており、この取付具
53には、吸気導入パイプ50の拡縮を許容しつつ吸気
導入パイプ50とエアクリーナ24との間のシール性を
確保するガイド部材54が設けられている。
また、上記パイプ本体51の切欠部分の両側端縁に固着
された一対の突出片55a、55b@には、加振用の油
圧シリンダ56とスプリング57が取付けられている。
上記油圧シリンダ56は、そのピストン0ツドの先端が
一方の突出片55aに連結されるとともに、シリンダ本
体側が他方の突出片55bに連結されている。上記スプ
リング57は、両突出片55a、55bを互いに近接さ
せる方向、つまり吸気導入パイプ50を縮小させる方向
に付勢している。
そして、上記油圧シリンダ56に対し、第3図中に示し
た油圧回路のサーボバルブ36を介して周期的に油圧の
供給排出が行なわれることにより、吸気導入パイプ50
が拡縮して撮動が与えられ、上記サーボパルプ36によ
る油圧給排周期の制御によって振動周波数が制御される
とともに、オイルポンプ35による供給油圧の制御によ
って振動の振幅が制御されるようになっている。こうし
、て、上記パイプ本体51およびカバー52により構成
される吸気導入パイプ50を筒状スピーカとし、吸気音
を調整可能としている。
なお、第4図乃至第6図に示した例では、円筒状の吸気
導入パイプ50を全長にわたって拡縮させるようにして
いるが、第7図に示すように、角パイプ状等の吸気導入
パイプ50′を、下流側端部を支点として上流側が拡縮
する構造としてもよい。
第8図および第9図は吸気音可変機構31の別の具体例
を示している。これらの図に示す吸気音可変機構31は
、エアクリーナ24のダストフィルタ60の上流側に形
成された室61内に移動可能な仕切り壁62を備えると
ともに、この室61に通じる吸気導入バイブロ3内にも
回動可能な仕切り板64を備えている。上記仕切り11
62は、室61の中央に位置して室61を部分する仕切
り状態から、室61の側壁に沿って位置する非仕切り状
態にまでわたって移動可能とされ、電動式もしくは油圧
式のアクチュエータ65により作動される。また上記仕
切り板64は、仕切りW162が仕切り状態にあるとき
に室61の部分された空間に各々連通するように吸気導
入バイブロ3内を部分する仕切り状態から、吸気導入バ
イブロ3の土壁に沿って倒伏する非仕切り状態にまでわ
たって回動可能とされ、ロータリソレノイドからなるア
クチュエータ66により作動される。
この吸気音可変装置31によると、アクチュエータ65
.66によって仕切り壁62および仕切り板64が作動
されることにより、吸気音が変えられる。つまり、エア
クリーナ24の体積を■、吸気導入バイブロ3の長さを
g1通路面積をSとすると、消音されるエネルギーは[
(Vρ/S)2]に比例するので、上記仕切り壁62お
よび仕切り板64が非仕切り状態にある場合、エアクリ
ーナ24から放射される音のエネルギーE1は、El−
Eo −k (Vn/S)’ となる(Eoはエアクリーナ24に入る音のエネルギー
、kは比例定数)。一方、上記仕切り壁62および仕切
り板64が仕切り状態となった場合、仕切られた二系統
の一方から放射される音のエネルギーは、 Eo /2−k ((V/2)Il/ (S/2))”
=Eo  /2−k  (Vu/S)2となるので、2
系統を合せたエアクリーナ24からの放射エネルギーE
2は、 E2−2X (Eo /2−k (Vl/5)2)−E
o −2k (Vj2/S)2 となり、非仕切り状態の場合と比べて消音量が2倍に高
められる。従って、仕切り!l!62および仕切り板6
4を上記仕切り状態と非仕切り状態とに切替えることに
より音圧を変えることができ、さらにこれらの闇におい
て仕切りW162および仕切り板64の位置を調整する
ことにより音圧を多段階に変化させるようにすることも
できる。
吸気音可変機構としてはこのほかにも種々考えられる。
例えば第10図に概略的に示すように、エアクリーナ2
4の室の外壁に開口部71を設け、この開口部71にそ
の開口面積を可変とするバルブ72を設け、このパルプ
72を制御信号に応じて図外のロータリソレノイドもし
くはステップモータ等のアクチュエータにより作動する
ようにしておけば、上記開口部71の開口面積の変化に
応じて吸気音が変化する。また、同図中に示すように、
吸気導入バイブ73中に吸気流を制御するスイングルー
バ74を設け、このスイングルーバ74を制御信号に応
じて図外のアクチュエータにより実線と二点鎖線とで示
す各状態にわたって作動するようにした構造によっても
、吸気流の変化に応じて吸気音が変化する。さらに図示
しないが、エアクリーナ等の吸気通路の一部を構成する
室の容積を変化させることによっても吸気音を変化させ
ることができる。
また、サウンド可変手段としては上述のような吸気音可
変手段31や第3図中に示したメインサイレンサ30の
排気音可変手段41の他に、第11図に示すように、メ
インサイレンサ30の上流に設けられるブリサイレンサ
80に排気音可変機構81を組込むこともできる。この
排気音可変機構81は、パンチ穴を有する排気通路壁の
周囲にグラスウールからなる吸音材82が装填されると
ともに、その周囲に、空気圧に応じて拡縮するエアバッ
グ83を備えており、このエアバッグ83に対し、コン
トロールユニット2によって制御されるエア供給調節装
置84がら空気の供給、排出が行なわれる。そして、上
記吸音材82は圧縮されるにつれて中・高周波数域での
吸音効果が低下することから、上記エアバッグ83に対
する空気の供給、排出により吸音効果が変えられて音圧
が変化するようになっている。ただしこの排気音可変機
構81は、単独では音圧調整機能が不十分であるため、
他の機構31.41と組合せて用いるようにし、また、
頻繁に作動されると吸音材82が劣化するため、作動頻
度が少ない制御、例えば後述の他第15図および第16
図に示すような制御に用いるようにすればよい。
ところで、前述の第1図および第2図に示したサウンド
制御手段6は、前述のように運転パターンに応じて吸気
音可変機構31等を制御することにより、静粛運転側で
は吸気音等の音圧を低くし、走行性重視の運転側では音
圧を高める方向に吸気音等を制御する。この制御は、単
に運転パターンに応じて吸気音可変機構31等を音圧が
低い状態と高い状態とに切替えるようにしてもよいが、
望ましくは、エンジン回転数変化に応じて滑かに音圧が
変化するように制御しつつ、そのエンジン回転数に応じ
た音圧制御の特性を、第12図に実線で示すようなサイ
レントモードと第13図に実線で示すスポーツモードと
に切替えるようにする。
すなわち、第12図は車内音の音圧レベルとエンジン回
転数との関係を示したものであって、破線は吸気音可変
機構等を音圧を最小にするような一定の状態と音圧を最
大にするような一定の状態とにそれぞれ保持(例えば第
8図に示した機構においては仕切りW!62および仕切
り板64を同図の実線位置と二点鎖線位置とにそれぞれ
固定)した場合の音圧レベルを示し、このように、吸気
音可変機構を一定の状態に保つだけでは、エンジン回転
数の変化に伴って音圧が不規則に変化し、乗員に違和感
を与える。そこで、例えば前記の第4図乃至第6図に示
す機構や第8図、第9図に示す機構のように、多段階に
音圧を調整できる機構を用い、エンジン回転数に応じて
制御量を変化させることにより、サイレントモードとし
ては、第12図中の実線のように、エンジン回転数の変
化に伴って音圧が滑かに変化するようにしつつ全体的に
は音圧ができるだけ低くなるようにする。
また、第13図はエンジン回転数の偶数次成分音、例え
ば二次成分音の音圧レベルとエンジン回転数との関係を
示しており、一般に4サイクルエンジン搭載車では、ス
ポーツ感に富んだ車内音は偶数次成分音の増加によって
得られるが、吸気音可変機構等を一定状態に保持するだ
けではこの図に破線で示すようにエンジン回転数の変化
に応じて音圧レベルに山、谷が生じる。そこで、スポー
ツモードとしては、同図に実線で示すように、とくに偶
数次成分音の音圧レベルをエンジン回転数の上昇に応じ
て清かに漸増させるようにする。
上記サイレントモードの音圧特性が得られるようなエン
ジン回転数に応じた吸気音可変機構等の制御量およびス
ポーツモードの音圧特性が得られるようなエンジン回転
数に応じた吸気音可変機構等の制御量は、各モード毎に
マツプとして予めメモリ7に記憶され、操縦モードに応
じて選択的に読出されるようになっている。
第14図はコントロールユニット2による吸気音可変機
構等の制御のフローチャートを示している。このフロー
はエンジン起動とともにスタートし、まずステップS1
でシステムの初期化を行なう。次にステップS2でエン
ジンが停止か否かを調べ、停止していれば終了する。エ
ンジンが作動していれば、ステップS3でパラメータX
のデータを読込み、例えば第2図に示したパラメータの
うちのいずれか1つについてのデータを読込む。
さらにステップS4でパラメータデータ読込みの処理回
数nをカウントし、ステップS5でn回分のパラメータ
Xの平均11f (x、n)を算出する。
この平均値f (x、n>が運転パターンに相当する。
次に、ステップSeで上記処理回数が設定回数n9以上
となったか否かを調べ、その判定がYESであれ暖、ス
テップS7で、上記平均値f (x。
n)と標準パターンに相当する基準値F(X、n)とを
比較する。この基準値F(X、n)は標準的な運転を示
すものであって、予め設定されているが、学習により更
新していくようにしてもよい。
上記ステップS7で上記平均値f(x、n)が基準値F
(X、n>より大きいことが判定されれば走行性能重視
の運転側にあることを意味し、また上記平均値f (x
、n)が基準値F(X、n)より小さいことが判定され
れば静粛運転側にあることを意味する。この比較判定に
基づき、ステップS7での判定がNOのときはステップ
S8で音圧特性として前記の第12図に示したサイレン
トモードを設定し、ステップS7での判定がYESのと
きはステップS9で音圧特性として前記の第13図に示
したスポーツモードを設定する。なお、ステップS6で
処理回数nが設定回数noに達していないことが判定さ
れればデータネ足であることを意味し、この場合は静粛
性を優先させるべくステップS8に移ってサイレントモ
ードを設定する。
続いてステップS10で、設定されたモードに対応する
制御量のマツプからエンジン回転数に応じた制御量の信
号を読出して、吸気音可変機構等のサウンド可変手段1
に出力することにより、設定されたモードの吸気音特性
が得られるように制御する。それからステップS2に戻
ってそれ以下の処理を繰返す。
以上のような当実施例の装置によると、運転者が音圧選
択のための操作を行なわなくとも、運転状態を検出する
センサ10からの信号に基づいて調べられる運転パター
ンに応じて音圧特性が変更される。そして、運転パター
ンが静粛運転側にあるときはサイレントモードの音圧特
性が得られるように吸気音可変機構31等が制御される
ことにより、この場合の運転状態に適合するように、車
内音が低く押えられる。一方、運転パターンが走行性能
重視の運転側にあるときは、スポーツモードの音圧特性
が得られるように吸気音可変機構31等が11111さ
れることにより、サイレントモードによる場合よりも音
圧が高められる。従って、このような運転状態にある場
合の加速感等がスポーツモードによる車内音によって高
められることとなる。
第15図および第16図は音圧制御の別の例を示し、こ
の制御例では、走行地域に応じて音圧特性選択条件を定
めるようにしている。すなわち、第15図はナビゲーシ
ョンシステムを用いた制御系統を示し、この図において
、コントロールユニット2には、サウンド制御用センサ
10からの信号に加え、方位センサおよび距離センサ等
のナビゲーション用センサ91からの信号が入力され、
またテレターミナル通信装置92からの渋滞情報等につ
いての信号も入力される。なお、必要に応じ、運転者に
よる音圧特性選択操作も可能なように操作部93からの
信号をざらに入力させるようにしてもよい。
そして上記コントロールユニット2は、第16図のフロ
ーチャートに示すように、初期化(ステップ511)の
後のエンジン作動中(ステップSt2での判定がNOの
とき)に、ナビゲーション用センサ91からの信号に基
づいて走行地域を調べ(ステップ5T3)、走行地域が
市街地であればサウンド制御用センサ10等からの信号
に関係なく音圧特性としてサイレントモードを設定しく
ステップ814)、つまりスポーツモードが選択される
ことを禁止する。この場合はサイレントモードに従って
サウンド可変手段1を制御する。一方、郊外であればス
ポーツモードが選択されることを許容しくステップ51
5)。この場合は、例えば前記の第14図に示した制御
等によりサウンド制御用センサ10等からの信号に基づ
いて音圧特性を選択し、それに従ってサウンド可変手段
1を制御する。さらに、スポーツモードが禁止されてい
るか許容されているかを運転者に知らせるため、これを
第15図中に示した表示部94に表示させるようにして
もよい。
このような制御によると、市街地では静粛性が維持され
ることとなる。なお、走行地域に応じた制御を行なう場
合に、走行地域を調べる手段としては、上記ナビゲーシ
ョンシステムに限らず、例えばFM放送や中波放送を2
局以上受信してその強度から場所を判定することもでき
、また、自動車電話やポケットベルのサービスエリアは
市街地に偏在していることから、自動車電話またはポケ
ットベルが受信可能かどうかによって市街か郊外かを調
べることもできる。また、スポーツモードの禁止、許容
は、第15図中のテレターミナル92からの渋滞情報に
応じて行なってもよい。
[発明の効果] 以上のように本発明は、サウンド可変手段によってエン
ジンの吸気音および排気音の少なくとも一方を変化させ
ることができるようにするとともに、車両の運転状態を
検知するセンサの出力に基づいて検出される運転パター
ンを予め設定した標準パターンと比較して静粛運転側か
走行性能重視の運転側かを識別し、この識別に基づき、
走行性能重視の運転側となったときに静粛運転側にある
ときよりも音圧を高める方向に上記サウンド可変手段を
制御しているため、走行性能重視の運転側となったとき
は加速感等を高めるような車内音が得られ、運転者が意
識しなくとも車両の運転パターンにマツチした車内音を
与えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置における制御系統の一例を示すブロ
ック図、第2図は車両の運転状態を検知するセンサから
コントロールユニットに入力される信号とそれに基づく
運転パターンのパラメータの数例を示す図、第3図は本
発明の一実施例を含むエンジン全体の概略図、第4図乃
至第6図は吸可変機構の変形例を示す概略図、第8図お
よび第9図は吸気音可変機構の具体構造の別の例を示す
断面図、第10図は吸気音可変機構のさらに別の例を示
す概略図、第11図はプリサイレンサに組込まれた排気
音可変機構の例を示す概略図、第12図および第13図
はエンジン回転数と音圧レベルとの関係を示すグラフ、
第14図はサウンド制御の一例を示すフローチャート、
第15図および第16図はサウンド制御の別の例を示す
ブロック図およびフローチャートである。 1・・・サウンド可変手段、2・・・コントロールユニ
ット、3・・・運転パターン検出手段、4・・・標準パ
ターン設定手段、5・・・比較手段、6・・・サウンド
制御手段、10.11〜16・・・運転状態を検知する
センサ、21・・・エンジン、31・・・吸気音可変手
段、41.81・・・排気音可変手段。 特許出願人      マ ツ ダ 株式会社代 理 
人      弁理士  小谷 悦司同       
 弁理士  長1) 正向        弁理士  
伊藤 孝夫第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、エンジンの吸気音および排気音の少なくとも一方を
    変化させるサウンド可変手段と、車両の運転状態を検知
    するセンサの出力に基づいて車両の運転パターンを検出
    する運転パターン検出手段と、この運転パターン検出手
    段により検出される運転パターンを予め設定した標準パ
    ターンと比較して、標準パターンよりも静粛運転側か走
    行性能重視の運転側かを識別する比較手段と、この比較
    手段による識別に基づき、走行性能重視の運転側となっ
    たときに静粛運転側にあるときよりも音圧を高める方向
    に上記サウンド可変手段を作動させるサウンド制御手段
    とを備えたことを特徴とする自動車用エンジンの吸、排
    気装置。
JP26874888A 1988-10-25 1988-10-25 自動車用エンジンの吸,排気装置 Pending JPH02115512A (ja)

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