JPH06137363A - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

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Publication number
JPH06137363A
JPH06137363A JP29015392A JP29015392A JPH06137363A JP H06137363 A JPH06137363 A JP H06137363A JP 29015392 A JP29015392 A JP 29015392A JP 29015392 A JP29015392 A JP 29015392A JP H06137363 A JPH06137363 A JP H06137363A
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JP
Japan
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liquid chamber
engine
engine mount
orifice passage
chamber
Prior art date
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Application number
JP29015392A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamamoto
一男 山本
Hisamitsu Yamazoe
久光 山添
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い振動周波数の範囲にわたってばね定数を
変更でき、広い運転範囲にわたって所望のばね定数を得
ることのできるエンジンマウントを提供する。 【構成】 車体39とエンジン10との間に配置される
エンジンマウント4は、入力振動により弾性変形するゴ
ム弾性体35、38と、液体が封入され、前記ゴム弾性
体の変形に応動して容積変化される主液室64と、液体
が封入され、前記主液室の容積変化に応動して容積可変
な副液室65とを有する。主液室64と副液室65は、
通路46とオリフィス通路460と通路65により連通
または遮断可能である。オリフィス通路460は、回転
プレート160の第1貫通孔148と、固定プレート1
58の円弧状底付長穴150および第2貫通孔から構成
される。オリフィス通路460の開閉切替および開時の
有効通路長さの調節は、回転プレート160と固定プレ
ート158との相対回転角に応じて連続的に可変であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に使用
されるエンジンマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の感性性能の要求の高まり
とエンジンの振動および騒音の防止を目的として、エン
ジンマウントにゴム弾性体と液体からなる液封マウント
が用いられるようになった。この種のエンジンマウント
は、入力振動により容積変化される主液室と、この主液
室とオリフィス通路を介して連通される容量可変な副液
室とを備え、このオリフィス通路の開口面積が電気アク
チュエータにより制御され、ばね定数がオリフィス通路
の液柱振動による通過液体質量により変化するようにな
っている。
【0003】また、従来技術として特開昭62−292
942号公報に示されるように、オリフィス通路の長さ
を可変にし、運転状態に対応させて使用特性を変えられ
るエンジンマウントが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のオリフ
ィス通路の開口面積を可変にする従来のエンジンマウン
トにおいては、ばね定数が可変できる周波数域の範囲が
限られているため、冷間始動後のアイドルアップ時やエ
アコンオン時のようにアイドル回転数が上昇したときに
は開口面積を変化させてもばね定数が低下しないので、
振動を十分に低減するのが困難であるという問題があ
る。
【0005】また、前記特開昭62−292942号公
報に示されるエンジンマウントにおいては、オリフィス
長さを可変するものであるが、オリフィス通路を全閉に
する機能が無いため、エンジン始動時等の高いばね定数
でエンジンを支持する必要があるときばね定数を高くで
きずエンジンを静粛に支持できないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、前述した従来技術の欠点
を解決し、広い振動周波数の範囲にわたってばね定数を
変更でき、広い運転範囲にわたって所望のばね定数を得
ることのできるエンジンマウントを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるエンジンマ
ウントは、車体とエンジンとの間に配置されるエンジン
マウントであって、入力振動により弾性変形するゴム弾
性体と、液体が封入され、前記ゴム弾性体の変形に応動
して容積変化される主液室と、液体が封入され、前記主
液室の容積変化に応動して容積可変な副液室と、前記主
液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、前記
主液室または前記副液室の一方の室に板厚方向一端側が
連通し、他方の室に板厚方向他端側が連通または遮断可
能な第1連通孔を有する回転プレートと、前記回転プレ
ートの板厚方向一端面に摺動可能に設けられるととも
に、前記板厚方向一端面に摺動する面に円周方向に沿っ
て形成される円弧状凹溝、この円弧状凹溝の円周方向の
一端側に板厚方向に形成される壁部、および前記円弧状
凹溝の円周方向の他端側に貫通される第2連通孔を有す
る固定部と、前記第1連通孔、円弧状凹溝、第2連通孔
および壁部によって構成されるオリフィス通路の開閉切
替および開時の有効通路長さの調節を前記回転プレート
と前記固定プレートとの相対回転角に応じて連続的に可
変な、前記回転プレートを回転駆動する駆動手段とを備
えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成による本発明のエンジンマウントに
よると、駆動手段により回転プレートの回転位置を調節
することによって、オリフィス通路の開状態と閉状態
を切替可能であり、さらに、オリフィス通路の開状態
の場合、オリフィス通路の有効通路長さを調節可能であ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜3は、本発明に使用されるエンジンマウン
トの一具体例を示す断面図である。図1に示すように、
車体1とエンジン10との間にエンジンマウント4が配
置される。エンジンマウント4は、ハウジング36の内
部に支持台33が設けられ、支持台33とハウジング3
6の間にゴム弾性体35が設けられる。また支持台33
と底プレート39の間にはゴム弾性体38が設けられて
いる。このエンジンマウント4は、上プレート41を介
してボルト42によりエンジン10に取付けられてお
り、下プレート40ならびに取付けプレート44を介し
てボルト43により車体1に取付けられている。
【0010】そして、エンジンマウント4は、支持台3
3の頂面とゴム弾性体35とで形成される主液室64
と、支持台33とゴム弾性体38とで形成される副液室
65と、底プレート39とゴム弾性体38とで形成され
る空気室45とが形成される。空気室45は大気開放さ
れている。主液室64と副液室65は、図1および図3
に示すように、支持台33に形成される通路46、第1
空間部146、第1貫通孔148、円弧状底付長穴15
0、第2貫通孔152、第2空間部154および通路1
56により連通されている。第1貫通孔148は、シャ
フト55にキー結合手段162に固定される円盤状の回
転プレート160に板厚方向に貫通して形成される。円
弧状底付長穴150は、支持台33に固定される固定プ
レート158に固定される。固定プレート158は、軸
受164によりシャフト55の端部55aを回転可能に
支持する。円弧状底付長穴150は、シャフト55の軸
中心を中心とする円の円弧に沿って形成され、その半径
と第1貫通孔148の中心のシャフト55の中心からの
距離とは一致している。第2貫通孔152は、固定プレ
ート158の板幅方向に貫通して形成されている。
【0011】そして、第1貫通孔148と円弧状底付長
穴150が、図4に示すように対面位置にあるとき、主
液室64と副液室65とが連通状態にある。これに対し
図5に示すように、第1貫通孔148が固定プレート1
58の壁部166に対面しているとき、この壁部166
が遮断機能を果し、主液室64と副液室65は遮断状態
にある。
【0012】第1貫通孔148、円弧状底付長穴150
および第2貫通孔152からなるオリフィス通路460
の有効通路長さを調節する手段は、図1に示すように構
成される。中空円筒状のケース50の内部に軸受56、
68、164により回動自在に取付けられるシャフト5
5は、電気アクチュエータとしてのモータ59の通電に
より励磁されるソレノイド57、58により発生される
電磁吸引力により回動位置が決められる。シャフト55
には、その軸方向中間部に2本の円板62、63がケー
ス50の内壁に摺動可能に形成され、その円板62、6
3の間にOリング64が取付けられている。第1空間部
146側の油は、Oリング64によってケース50内の
モータ59側に侵入しないようになっている。
【0013】前記エンジンマウント4のばね定数の特性
は、例えば図6に示すとおりである。図6に示すよう
に、オリフィス通路460が全閉の時、ばね定数は一定
である。一方、オリフィス通路460が全開の時、ばね
定数はエンジン回転数すなわち振動周波数により変化す
る。また、ばね定数はオリフィス通路460の有効通路
長さの実質的な長短により変化する。このため、オリフ
ィス通路460を全開としても、エンジン回転数によっ
ては低いばね定数を得ることができない場合が生じる
が、この実施例ではオリフィス通路長さを変化させるこ
とにより、低いばね定数を得ることのできる範囲を拡大
し、広いエンジン回転数の範囲にわたって所望の減衰特
性を得るようにする。
【0014】またエンジン回転数とオリフィス通路の長
さの関係は表1のようになる。
【0015】
【表1】 エンジンマウント4の動ばね定数を変更する方法として
は、エンジン回転数の変化に対してモータ59の通電に
よりオリフィス長さを変更する。これにより、低ばね定
数が得られるエンジン回転数域を拡大し、例えばアイド
ル回転数域が変化しても最低ばね定数を確保することが
できる。また、エンジンマウント4の動ばね定数は、通
路46とオリフィス通路460と通路156とを結ぶ通
路の液柱振動で変化するため、上記のような効果がある
のは振動周波数が低いエンジン低回転数域だけである。
そこで、動ばね定数等を変化させても振動減衰効果の変
化が少ない高回転数域では、モータ59への通電を停止
し、省電力化を図る。
【0016】図2は、上述した構成のエンジンマウント
の制御に用いられる運転状況に関連する各種の制御信号
の発生位置を示す図である。すなわち、図2は従来一般
的に使用されているエンジンの制御システムを示すもの
であって、図2において、エンジン10は、自動車用の
公知の4サイクル火花点火エンジンである。このエンジ
ン10はエアクリーナ11、エアフロメータ12、吸気
管13、スロットルボディ14、サージタンク15、各
吸気分岐管16を経て空気を吸入し、燃料は各吸気分岐
管16に設けられた電磁噴射弁17から噴射供給され
る。エンジン10の吸入空気量は、アクセルペダルに連
動して操作されるスロットル弁18によって調整され、
一方燃料噴射量は、電子制御ユニット30によって調整
される。電子制御ユニット30には、エンジン冷却水温
を検知する水温センサ31からの信号、スロットル弁1
8に取付けられアイドル位置を検出するスロットルセン
サ21からの信号(IDL)、点火装置のディストリビ
ュータに内蔵されマグネットピックアップにより構成さ
れるエンジン回転速度センサ22からの信号(NE)、
トランスミッション28に内蔵されリード・スイッチで
構成される車速センサ23からの信号(SPD)、図示
しないエンジンのキースイッチに内蔵されスタータの作
動状態を検出するスタータスイッチ24からの信号(S
TA)、および、エアコンが作動中がどうかを検出する
エアコンスイッチ29からの信号を入力する。また、電
子制御ユニット30にはバッテリ19が接続されてい
る。
【0017】この実施例においては、スタータスイッチ
24、水温センサ31、スロットルセンサ21、エンジ
ン回転速度センサ22、車速センサ23からの各信号を
電子制御ユニット30に入力し、電子制御ユニット30
ではその時の運転状況を示す条件である(1)始動され
ているかどうか、(2)アイドル状態にあるかどうか、
(3)加速されているか否か、(4)減速されているか
否か、(5)エアコンが作動中か否か、(6)エンジン
が冷間状態か否か、(7)その他の状況に分け、各々の
運転条件に対して前記エンジンマウント4のオリフィス
通路460の長さを所定のルールに従って設定された値
を出力して制御することにより、簡単に各々の運転条件
に対応して最適の動ばね定数を設定でき、最良のエンジ
ン防振、防音効果が得られる。
【0018】この実施例において、電子制御ユニット3
0が入力されてきた上記各々運転状況を示す情報を分析
演算処理を行なって、その運転状況に最適なエンジンマ
ウントを制御するためにオリフィス長さを決めるのに必
要な制御電圧値V1 を出力するものである。V1 はモー
タ59を制御する電圧値である。電子制御ユニット30
における制御プログラムは後述するように表2に示され
る各運転状況に対応して設けられた判断基準をもとに、
所定の運転状況のいずれかに対応するかを判断し、判断
された運転状況に対応して予め設定され、適宜のメモリ
ー内に設けたテーブルに格納されている制御電圧値情報
を読み出すことにより制御が行なわれる。
【表2】
【0019】次に、電子制御ユニット30について図7
により説明する。100は、燃料噴射量つまり燃料噴射
弁17の開弁時間幅、エンジンマウント4の減衰率、エ
ンジンマウント4のオリフィス通路460の長さを決め
る回転プレート160の回動位置による通路長さを決め
るモータ59の印加電圧の計算を実行するマイクロプロ
セッサ(CPU)100である。101はタイマーで経
過時間を測定し、CPU100に伝達する。102は回
転速度センサ22の信号によってエンジン回転速度を検
出する回転速度カウンタである。またこの回転速度カウ
ンタ102はエンジンに同期して割り込み制御部103
に割り込み指令信号を送る。割り込み制御部103はこ
の指令信号を受けるとコモンバス150を通じてCPU
100に割り込み信号を供給し、CPU100にて公知
の手法により燃料噴射量の計算処理などを行なわせる。
104は車速センサ23からの信号により車速を検出す
る車速カウンタである。105はデジタル入力ポート
で、アイドルスイッチ21(アイドルかどうかを判断す
る)、スタータスイッチ24、(スタータが廻っている
かどうかを判断する)、エアコンスイッチ29(エアコ
ンが作動中かどうかを判断する)の各信号を検出してC
PU100に供給する。106はアナログマルチプレク
サとA−D変換器からなるアナログ入力ポートで、エン
ジンの吸入空気量を検出するエアフロメータ12の信
号、エンジンの冷却水温度を検出する水温センサ31の
信号をA−D変換して順次CPU100に供給する。1
07は電源回路であり、キースイッチ20を通してバッ
テリー19に接続されている。108は読み書き可能な
メモリ(RAM)であり、109は読み出し専用のメモ
リ(ROM)でプログラムや制御定数が格納されてい
る。110はD−A変換ユニットであり、CPU100
で演算処理されたエンジンマウント制御電圧信号V1
出力し、111の昇圧回路に伝える。昇圧回路111は
キースイッチ20を通してバッテリー19に接続され、
前記エンジンマウント制御信号に応じて、昇圧された電
圧をエンジンマウント4のモータ59に出力する。11
2はレジスタを含む燃料噴射時間制御用カウンタでダウ
ンカウンタよりなり、CPU100で演算された電磁式
燃料噴射弁17の開弁時間を与えるパルス時間幅のパル
ス信号に変換する。113は電磁式燃料噴射弁を駆動す
る駆動回路である。
【0020】液封式エンジンマウントのオリフィス通路
460の有効通路長さは、回転プレート160の回転位
置を変更することで、円弧状凹溝150を通過する液体
質量を変化させる。それにより液柱振動の減衰率が変化
しエンジンマウントの動ばね定数を変更することができ
るが、本効果は通過液体質量に応じた狭い周波数帯域に
限定される。そこで、該オリフィス通路460の有効通
路長さを車両の運転状況の信号により制御し、エンジン
回転数に適した通路長さになるよう、回転プレート16
0をモータ59により回転作動させる。これにより、オ
リフィス通路460を通過する液体質量が変わり全アイ
ドル回転数領域(例えば下は最低回転状態から上はエア
コンアイドルアップや冷間始動時等まで)で最低の動ば
ね定数とすることができ振動を吸収する。またエンジン
始動時等大きな力でエンジンを支持する時は、回転プレ
ート160の第1貫通孔148が円弧状底付凹溝150
に対面しない壁部166に回転プレート160を回転移
動させることによりオリフィス通路150を全閉にし、
高い動ばね定数とすることができる。
【0021】図8はCPUにおけるエンジンマウントの
電気アクチュエータ制御電圧の計算処理を行なう部分の
概略フローチャートを示すもので、このフローチャート
に基づきCPUの機能を説明するとともに構成全体の作
動を説明する。キースイッチ20がONされるとステッ
プ1001にて初期化の処理が実行され、ステップ10
02において各種センサからの信号に応じた値を読み込
む。次にステップ1003でスタータがONか否かを表
2の判別条件に従って判定し、もしYESならステップ
1004に進み制御量である電圧値をVi =VSTA とし
てそれに相当する電圧を出力する。ステップ1003で
NOの時はステップ1005に進みエンジンがアイドル
中か否かを表2の判別条件に従って判別する。その判別
条件は例えばアイドルスイッチ21がONでかつ車速の
絶対値|SPD|が所定量K1 より小さい時であり、も
しYESであればステップ1006に進みエンジンが暖
機中か否かを表2の判別条件に従って判別する。その判
別条件は例えばエンジン冷却水水温センサ31の出力値
が所定量K2 より小さい時であり、もしYESであれば
ステップ1007に進みエアコンが作動中か否かを表2
の判別条件に従って判別する。その判別条件はエアコン
スイッチ29がONかOFFであり、YESであればス
テップ1008に進み制御電圧値Vi =VIDL3を出力
し、またNOであればステップ1009に進み制御電圧
値Vi =VIDL4を出力する。また、ステップ1006で
NOの時はステップ1010に進みエアコンが作動中か
否かを前述のように判別し、YESであればステップ1
011に進み制御電圧値Vi =V IDL2を出力し、またN
Oであればステップ1012に進み制御電圧値Vi =V
ID L1を出力する。ステップ1005でNOの時はステッ
プ1012に進み、車両が加速中か否かを判別する。そ
の判別条件は例えば車速の加速度が所定値K3 以上変化
したか否かであり、もしYESであればステップ101
3に進み制御電圧値Vi =VACC を出力する。ステップ
1012でNOの時はステップ1014に進み、車両が
減速中か否かを判別する。その判別条件は例えば車速加
速度の絶対値がK4 以上変化したか否かであり、もしY
ESであれば、ステップ1015に進み制御電圧値Vi
=VDEC を出力する。ステップ1014でNOの時はス
テップ1017に進み制御電圧値Vi =VOTH を出力す
る。
【0022】以上のようにステップ1003から101
7までのステップで各運転条件に応じた制御量でオリフ
ィス通路長さが定まる。従って各運転条件に最適のエン
ジンマウントの動ばね定数に制御できる。上記における
各定数K1 〜K4 はいずれも任意に定めることができ
る。上記の具体例において、各運転状況を示す所定の制
御信号として電圧を用いる例を示したが、本発明におい
ては必ずしも当該エンジンマウントを制御するファクタ
ーは電圧値に限定されるものではなく、電流値であって
もよく、あるいは特定のデジタル値であってもよい。
【0023】また、上記実施例ではエアコンスイッチの
オンオフを検出し、エアコンスイッチのオン操作時に見
込まれるアイドル回転数の上昇に対処するよう構成した
が、アイドルアップ装置の作動、非作動を検出しても良
く、上記実施例で例示した各運転条件は各種の検出手法
に代えることができる。前記実施例においては、オリフ
ィス通路の有効長さを可変にしたが、本発明はオリフィ
ス開口面積可変のオリフィス通路と有効通路長さのオリ
フィス通路を併用してもよい。またオリフィス通路の有
効長さを運転状態に応じて可変にするだけでなくアイド
ル回転域のエンジン回転数に応じて表1に従ったルール
でオリフィス通路の有効長さを可変にしてもよい。
【0024】なお、エンジンマウントの減衰率を決める
制御量の判別条件は、公知で一般的な燃料噴射式エンジ
ンで使用されている各種センサおよび電子制御ユニット
を用いているので、特別のセンサを付加することなく、
電子制御ユニット30の中にエンジンマウント制御用の
プログラムと出力回路を加えるだけで達成できる。
【0025】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成によると、固
定プレートに対する回転プレートの相対回転位置を変化
させてばね定数が変更できるだけでなく、オリフィス通
路の通路長さを変化させてばね定数の周波数特性を変更
することができる。このため、周波数特性を変更するこ
とで、広い振動周波数範囲にわたって所望のばね定数を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンマウントの実施例を示す断面
図である。
【図2】エンジンマウントに用いられる各種の運転状況
に関する情報を得るためのセンサ手段を示す図である。
【図3】本発明のエンジンマウントの実施例のオリフィ
ス通路を示す模式的断面図である。
【図4】オリフィス開状態を示す図であって、図1に示
すA−A線拡大断面図である。
【図5】オリフィス閉状態を示す図であって図1に示す
A−A線拡大断面図である。
【図6】エンジン回転数とエンジンマウントのばね定数
との関係を示す特性図である。
【図7】エンジンマウントの制御に使用される制御ユニ
ットを示す概略構成図である。
【図8】エンジンマウントの制御フローの一例を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 車体 4 エンジンマウント 30 電子制御ユニット 33 プレート 35、38 ゴム弾性体 46 通路 55 シャフト(駆動手段) 59 モータ(駆動手段) 64 主液室 65 副液室 148 第1貫通孔(第1連通孔) 150 円弧状底付長穴(円弧状凹溝) 152 第2貫通孔(第2連通孔) 156 通路 158 固定プレート(固定部) 160 回転プレート 166 壁部 460 オリフィス通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とエンジンとの間に配置されるエン
    ジンマウントであって、 入力振動により弾性変形するゴム弾性体と、 液体が封入され、前記ゴム弾性体の変形に応動して容積
    変化される主液室と、 液体が封入され、前記主液室の容積変化に応動して容積
    可変な副液室と、 前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路
    と、 前記主液室または前記副液室の一方の室に板厚方向一端
    側が連通し、他方の室に板厚方向他端側が連通または遮
    断可能な第1連通孔を有する回転プレートと、 前記回転プレートの板厚方向一端面に摺動可能に設けら
    れるとともに、前記板厚方向一端面に摺動する面に円周
    方向に沿って形成される円弧状凹溝、この円弧状凹溝の
    円周方向の一端側に板厚方向に形成される壁部、および
    前記円弧状凹溝の円周方向の他端側に貫通される第2連
    通孔を有する固定部と、 前記第1連通孔、円弧状凹溝、第2連通孔および壁部に
    よって構成されるオリフィス通路の開閉切替および開時
    の有効通路長さの調節を前記回転プレートと前記固定プ
    レートとの相対回転角に応じて連続的に可変な、前記回
    転プレートを回転駆動する駆動手段とを備えたことを特
    徴とするエンジンマウント。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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