JPH0211426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案はエレベータの乗場操作案内装置に関
し、さらに詳しくは行先階の呼を登録できる行先
階ボタンを有するとともに、到着号機の案内指示
を可能にしたものである。

〔従来技術〕

近年、エレベータの乗場に行先階の呼を登録で
きる行先ボタンを設ける方式のものが提案されて
きており、かかる技術は、実開昭56−88770号公
報において既に知られている。

第１図はこのような従来の乗場操作盤を備えた
群管理エレベータの乗場の正面図を示すもので、
複数台のエレベータの乗場出入口付近の壁面１に
は、バンク共通の乗場操作盤２が設けられてい
る。また、３は各エレベータの乗場出入口上部に
設けたかご到着を知らせる到着予報灯である。

第２図は上記乗場操作盤２の一例を示し、エレ
ベータの就役階が地下１階から５階の場合の２階
用のものである。同図において、Ｂ１は地下階の
行先階ボタン、１Ｆ，３Ｆ〜５Ｆは１階，３階〜
５階の行先階ボタン、２Ｌは自階表示灯であり、
４は各階の行先階ボタン及び自階表示灯に対応し
て設けた階床案内名板である。

従つて、２階の乗場において行先階ボタンＢ
１，１Ｆ，３Ｆ〜５Ｆの内、例えば４階の行先階
ボタン４Ｆを押せば、４階のかご呼が登録される
と同時に、２階の乗場呼も登録され、最適なかご
の１つが２階の乗場呼にサービスすることにな
る。

しかし、上記のような従来の乗場操作盤では、
第３図に示す如くエレベータがフロアを挾んで対
向して配置されるような場合、次に述べるような
問題がある。

即ち、エレベータ利用客が乗場操作盤２を一方
の壁面で操作し行先登録を行つた後、乗場フロア
ーの中央に立つて、どのエレベータが到着される
のか前後のホールランタン（到着予報灯）に注目
していなければならず、利用客の移動及び注目と
いつた点で不便であつた。

〔考案の概要〕

この考案は上記のような従来の問題を解決した
もので、乗場操作盤を乗場ホールの中央に設置
し、かつ到着号機案内灯を操作盤上部のホール天
井に各エレベータの乗場出入口に向けライン状に
設けることにより、到着予報の視認し易いホール
中央で行先登録を可能にするとともに、乗場呼に
応答する到着かごの予報指示を明確にし、乗場待
客のホールランタン注目などの負担をなくしてサ
ービス向上を図るようにしたエレベータの乗場操
作案内装置を提供することを目的とする。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の実施例を第４図〜第７図につ
いて説明する。

第４図はこの考案における乗場操作盤の一例を
示し、該乗場操作盤１０はエレベータの就役階が
地下１階から屋上階までの８階床の場合の２階用
のものであつて、第７図に示すように複数台ずつ
のエレベータが対面して配置される２階の乗場フ
ロアー１１の中央に設置されている。

上記乗場操作盤１０は対面する右側エレベータ
群１２Ａ及び左側エレベータ群１２Ｂに対応した
操作パネル面１０ａ，１０ｂを有し、この各パネ
ル面１０ａ，１０ｂには、第４図〜第６図に示す
如く地下階の行先階ボタンＢ１，１階の行先階ボ
タン１Ｆ，２階の自階表示灯２Ｌ，３階〜６階及
び屋上階の行先階ボタン３Ｆ〜６Ｆ及びＲを有
し、さらにこれら行先階ボタン及び自階表示灯に
該当する階を案内する案内板１３が設けられてい
る。

また、乗場フロアー１１の天井１４には、乗場
操作盤１０の真上部分から右側及び左側エレベー
タ群１２Ａ，１２Ｂの各エレベータ乗場出入口に
向けて延びるライン状の到着号機案内灯１５が放
射状に配設され、この各到着号機案内灯１５は各
エレベータの乗場出入口上部の到着予報灯１６に
同期して点滅されるものである。

上記のように構成された本実施例において、２
階の乗場で行先階ボタンの内、例えば６階の行先
階ボタン６Ｆを押せば、６階の呼が登録されると
同時に、２階の乗場呼も登録され、その登録に応
じて６階の行先階ボタン６Ｆ及び２階の自階表示
灯２Ｌが点灯する。そして２階の乗場呼に最適な
エレベータかごが割当てられると、到着予報灯
（ホールランタン）１６が点滅するとともに、到
着号機案内灯１５も点滅する。従つて、乗場操作
盤１０の設置場所で待つている利用客は、点滅す
る到着号機案内灯１５を視認することにより、い
ずれのかごが割当てられ到着するかを、ホールラ
ンタンに注目することなしに容易に知ることがで
き、しかも乗場操作盤１０がホール中央にあるた
め、行先登録及び到着号機の案内表示の視認を、
利用者に移動などの負担を与えることなく行うこ
とができる。

なお、上記実施例では、２階の乗場についての
み述べたが、これと同様な乗場操作盤１０及び到
着号機案内灯１５は２階以外の他の階の乗場にも
同様に設けられている。

〔考案の効果〕

以上説明した通りこの考案によれば、複数のエ
レベータに共通の行先階ボタンを有する乗場操作
盤をエレベータホールの中央に設置し、さらにホ
ール天井には乗場操作盤の真上から各エレベータ
の乗場出入口に向けて延びライン状に設けたもの
であるから、到着予報の視認し易いホール中央で
行先階登録が可能となり、しかも到着号機案内灯
によつて乗場呼に応答する到着かごの予報指示が
明確になるとともに、乗場待客のホールランタン
に注目などの負担がなくなり、サービスも向上で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の乗場操作盤を備えたエレベータ
乗場の正面図、第２図は従来における乗場操作盤
の詳細を示す正面図、第３図は従来におけるエレ
ベータ乗場の斜視図、第４図はこの考案の乗場操
作案内装置における乗場操作盤の一例を示す斜視
図、第５図はその一部を拡大して示した正面図、
第６図は第４図を斜め上方から見た斜視図、第７
図はこの考案におけるエレベータ乗場の斜視図で
ある。 １０……乗場操作盤、１１……乗場フロアー、
１３……階床案内板、１４……天井、１５……到
着号機案内灯、１６……到着予報灯、Ｂ１，１
Ｆ，３Ｆ〜６Ｆ，Ｒ……行先階ボタン、２Ｌ……
自階表示灯。なお、図中同一符号は同一又は相当
部分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数のエレベータを設置したエレベータホール
   のほぼ中央に、前記複数のエレベータに共通する
   行先階ボタンを配設した乗場操作盤と、 前記エレベータホールの天井に、前記乗場操作
   盤の真上から各エレベータの乗場出入口に向けて
   ライン状に配設し、対応するエレベータを表示す
   る到着号機案内灯と を具備するエレベータの乗場操作案内装置。