JPH02114005A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は重荷重用空気入りラジアルタイヤ、例えば重荷
重または軽荷重の車両に装着され長距離を高速走行する
重荷重用空気入りラジアルタイヤの耐偏摩耗性の改良に
関する。

（従来の技術） 一般に、重荷重用空気入りラジアルタイヤが重荷重また
は軽荷重下で長距離を連続で高速走行すると、走行杆が
延びるとともにトレッドの摩耗が進行する。この際、ト
レッドの一部が異常に早く摩耗する偏摩耗が発生し、特
に、タイヤのトレッドの周方向に連続または不連続に連
なるいわゆるレールウェイ摩耗が発生することがある。

このレールウェイ摩耗の発生を抑制するため、従来の重
荷重用空気入りラジアルタイヤは、トレッドの両ショル
ダ一部の周方向リブに周方向に切込みであるサイプを設
けて狭いリブを配置し、周方向リブの側端部で発生した
偏摩耗がタイヤの幅方向に進展するのを抑制している。

また、従来の他の重荷重用空気入りラジアルタイヤは、
トレッド上の周方向の主溝の両縁のリブ端部に半径方向
の多数のサイプを周方向に間隔を存するよう配列して、
偏摩耗の発生およびその進展を抑制している。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、トレッドの両ショルダ一部の周方向リブ
にサイプを設けたものは、走行時にサイプ内に小石が進
入するいわゆる石咬み現象や、サイプの外側の狭いリブ
が同上に断続的に欠落するいわゆるリブティア故障が発
生し易くなるという問題点がある。

また、周方向の主溝の両縁のリブ端部に半径方向のサイ
プを多数設けたものは、周方向の主溝の両縁のサイプ間
のリブ端部が周方向に断続して欠落し引き裂かれるいわ
ゆるリブティア故障が発生するという問題点がある。

そこで本発明は、重荷重用空気入りラジアルタイヤが重
荷重または軽荷重下で長距離を高速走行しても、レール
ウェイ摩耗等の偏摩耗の発生を抑制するとともに石咬み
現象およびリブティア故障の発生もなく耐久性能が大幅
に向上した重荷重用空気入りラジアルタイヤを提供する
ことを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明者はレールウェイ摩耗とトレッドの踏面の踏面上
の動き等につき種々研究した。

その結果、レールウェイ摩耗はトレッドの踏面の外径差
により外径が小さいトレッド部分が路面に引き摺られて
優先的に摩耗するために起こることをつきとめた。この
引き摺られる引き摺り部分を、特に、トレッドの一部に
設け、引き摺り部分を優先的に摩耗させることにより、
他のトレッド部分のレールウェイ摩耗を防止できること
を見出した。

この引き摺り部分は、タイヤの転勤時の接地面内におい
て、路面に対して引き摺られるようすべり接触させる必
要があるが、該引き摺り部分をトレッドの踏面に対し一
定の段差りを有し、タイヤ周方向に連続的に設けた場合
、この引き摺り部分は、タイヤの使用条件において、例
えば、軽荷重時はトレンドの撓みが少なく、引き摺り部
分が路面に接触せず、また、重荷重時は、トレッドの撓
みが大き過ぎて、十分なすべり接触を得られない程、強
（接触し、ともに効果的なすべり接触が得られない。そ
こで、これを解決するために、特定の引き摺り部分を周
方向に周期的に設けることにより、軽荷重時も重荷重時
もともに効果的にすべり接触ができるようになし得るこ
とを見出した。

すなわち、本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤは、複数の略り周方向に延びる主溝により横方向に分
割された複数の周方向陸部を有するトレッドを備えた重
荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記陸部に周
方向に配設されたサイプまたは副溝により区画された副
陸部を設け、副陸部がトレッドの踏面の輪郭線に沿った
外側接地面を有する輪郭領域と、輪郭領域の外側接地面
に連なり半径方向内側に傾斜した傾斜接地面を有する連
結領域と、該傾斜接地面に連なり輪郭線から半径方向内
側に段差のある内側接地面を有する段差領域を備え、輪
郭領域、連結領域および段差領域を周方向に複数配置し
たことを特徴としている。また、前述の輪郭領域が踏面
の輪郭線から半径方向内側にある外側接地面を有するよ
うにしてもよい。

ここで、副陸部の幅Ｗ０の接地面内の総幅はトレッドの
接地幅Ｗ２の４％〜３０％が好ましく、さらに好ましく
は８％〜１５％である。４％〜３０％としたのは４％未
満では本発明の効果が十分でな（，３０％を超えると車
両が旋回時にタイヤの他の性能を低下させるからである
。

また、輪郭領域が踏面の輪郭線に沿った外側接地面を有
するとは、外側接地面が輪郭線上にある場合を含め、輪
郭線の近傍にあることをいう。

また、輪郭領域が踏面・の輪郭線から半径方向内側にあ
る外側接地面までの深さｈｌは隣接する周方向の主溝の
溝深さＤのＯ％〜２．５％が好ましい。

また、段差領域の内側接地面の輪郭線からの段差１ｈは
隣接する主溝の溝深さＤの３％〜３０％が好ましく、さ
らに好ましくは１０％〜２５％である。

また、段差領域および輪郭領域の周方向の長さはそれぞ
れ５ｍｍ〜１００　ｍが好ましく、連結領域の周方向の
長さは１ｍｍ〜５ｍｍが好ましい。また、副陸部を区画
するサイプまたは副溝の深さは、本発明の効果をタイヤ
の摩耗末期まで維持するためには、周方向の主溝の溝深
さＤの５０％〜１００％が好ましい。

（作用） 本発明においては、トレッドの陸部にサイプまたは副溝
により区画され独立した副陸部を設け、副陸部が踏面の
輪郭線に対して特定の位置にある接地面を存する輪郭領
域、連結領域および段差領域を周方向に複数備えている
ので、重荷重時には段差領域の内側接地面と路面とです
べり接触による引き摺りを生じ、軽荷重時には連結領域
の傾斜接地面と路面とですべり接触による引き摺りを生
じる。すなわち、荷重変化に対応した接地面により効果
的なすべり接触が常に生じ、路面に対して引き摺られる
引き摺り部分により優先的に摩耗が生じる。このため、
他のトレッド部分のレールウェイ摩耗が防止される。

また、輪郭領域が輪郭線から半径方向内側に特定の深さ
り、にある外側接地面を有するようにすることにより、
副陸部の接地面の引き摺りがより効果的に発揮される。

また、副陸部の連結領域および段差領域は周方向に連な
る接地面を有しているので、接地面により小石がサイプ
または副溝に入るのをはね返し、石咬みの発生を防止す
るとともにリブティアの発生を抑制している。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１〜３図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタ
イヤの第１実施例を示す図であり、タイヤサイズは２８
５／７５　Ｒ２４，５である。

第１図において、１は重荷重用空気入りラジアルタイヤ
であり、重荷重用空気入りラジアルタイヤｌはトレッド
２と、トレッドの表部に設けられた４本の概ね直線状に
周方向に延びる主溝３により横方向に分割された５本の
直線状の周方向陸部５、すなわちショルダー２ａ側から
赤道面Ｅ側にショルダー陸部５Ａ、中間陸部５Ｂおよび
中央陸部５Ｃを備えている。中間陸部５Ｂの外側には周
方向に連続した１つの副溝６が配設され、副溝６により
区画され独立した周方向の副陸部７が設けられている。

副陸部７はトレッド２の踏面２ｂの輪郭線８上に沿った
外側接地面１０ａを有する輪郭領域１０と、輪郭領域１
０の外側接地面１０ａに連なり半径方向内側に傾斜した
傾斜接地面１１ａを有する連結領域１１と、連結領域に
連なり輪郭線８から半径方向内側に段差量ｈ　（２，０
ｍａ＋）だけ隔てて位置する内側接地面１２ａを有する
段差領域１２を備え、輪郭領域１０、連結領域１１およ
び段差領域１２を周方向に複数配置している。輪郭領域
１０の外側接地面１０ａと段差領域１２の内側接地面１
２ａとは、外側接地面１０ａから半径方向内側の内側接
地面１２ａまで、傾斜接地面１１ａを介して滑らかに連
結されている。

これら接地面を代表するときは単に接地面という。

このため、転勤時には負荷荷重に対応した接地面が路面
とすべり接触を生じ、引き摺られて優先的に摩耗する。

副陸部７の接地面の幅ＷＯは５薗であり、接地面のトレ
ッド幅方向の総幅Ｗ？（この実施例では幅ＷＯの２倍）
はトレッドの全幅Ｗ２（２０８ｍｍ）の４．８％である
。また、主溝３の溝幅Ｗ、は９，０鴫、副溝６の溝幅Ｗ
、も９ｍｍである。

また、段差領域１２の輪郭線８からの段差量りは２■で
ある。輪郭領域１０、連結領域１１および段差領域１２
の周方向の長さＳｔ　、Ｓｔ　、Ｓ３はそれぞれ２８ｍ
ｍ、４ｍｍ、２８鵬で長さの比、Ｓｔ　／Ｓｌ　、Ｓｚ
／Ｓｔは０．１４．０．１４である。また、副溝６の溝
深さり、は１４．５ｍｍで周方向主溝３の溝深さＤ□（
１４゜５■）の１００％である。

前述以外の構成は通常の重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤと同じである。

副溝６の溝深さＤ６が周方向主溝の溝深さり。

と同じであるので、副陸部７は荷重変化に拘らず摩耗末
期まで引き摺りによる優先摩耗が生じ、レールウ摩耗は
摩耗末期まで抑制される。また、石咬みやりブチイア故
障の発生もなかった。

次に、本発明の第２実施例について説明する。

第４図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤ
の第２実施例のタイヤ２１を示す図であり、第１実施例
と同じ構成には同じ符号をつける。

第２実施例においては、トレッド２のショルダー側の広
幅の陸部５Ａの中央部に周方向に２本の副溝６を設け、
独立した周方向の副陸部７を設けたものである。副陸部
７の接地面の幅は８．５　ｍであり副溝６の溝幅は２．
０　ｍｍである。前述以外は第１実施例と同じである。

次に、本発明の第３実施例について説明する。

第５図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタイヤ
の第３実施例のタイヤ３１を示す図であり、第１実施例
と同じ構成には同じ符号をつける。

第３実施例においては、第１実施例において、中間陸部
５Ｂの内側に１つの副溝６を設け、副溝６により区画さ
れ独立した周方向の副陸部７を設けたものである。前述
以外は第１実施例と同じである。

次に本発明の第４実施例について説明する。

第６．７図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタ
イヤの第４実施例のタイヤ４１を示す図なあり、第１実
施例と同じ構成には同じ符号をつける。

第４実施例においては、第１実施例において、副陸部７
の輪郭領域１０が踏面の輪郭線８から半径方向内側にあ
る外側接地面４０を有し、輪郭線８から外側接地面４０
までの深さり、が隣接する主溝３の溝深さり、のＯ％〜
２．５％の範囲にある場合である。これにより外側接地
面の接地圧が小さくなり、軽荷重時の接地面の引き摺り
が起こり易く偏摩耗の防止の効果がより大きくなる。

なお、前述の実施例においては、陸部に副溝を設けて、
独立した副陸部を設けた場合について説明したが、本発
明においては、副溝の代わりにサイプを設けてもよい。

また、前述の実施例においては、陸部に設ける副溝また
はサイプは、タイヤの赤道面に平行な周方向に直線状の
ものについて説明したが、本発明においては、この実施
例に限らず、副溝またはサイプは周方向にジグザグ状に
周方向に傾斜して配置してもよい。

前述の実施例においては陸部は直線状の周方向陸部につ
いて説明したが、本発明においては、陸部は第８図に示
すようにジグザグ状の陸部５Ｇであってもよい。

また、前述の実施例においては、トレッドは周方向の陸
部のみを有する場合について説明したが、本発明におい
ては、周方向の陸部の外に補助溝、横溝等によりさらに
区画された、いわゆるリブ・ラグパターンのトレッド、
リブ・ブロックパターンのトレッドであってもよいつ （効果） 以上説明したように、本発明によれば、重荷重または軽
荷重下で長距離を連続的に高速走行しても、レールウェ
イ摩耗等の偏摩耗の発生を抑制するとともに、石咬みお
よびリブティア故障の発生もなく、耐久性能を大幅に向
上できる。

【図面の簡単な説明】

第１〜３図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタ
イヤの第１実施例を示す図であり、第１図はその一部斜
視図であり、第２図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ第１図の
ａ、−ｎ、およびｕ、−ｎ、矢視断面図、第３図はその
一部平面図である。第４〜６図はそれぞれ本発明に係る
重荷重用空気入りラジアルタイヤの第２〜４実施例を示
す一部斜視図である。第７図（ａ）、（ｂ）はそれぞれ
第６図の■、−■、および■１−■１矢視断面図である
。第８図は本発明に係る重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤの他の実施例を示す一部平面図である。 １．２１．３１．４１・・・・・・重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤ、 ２・・・・・・トレッド、 ３・・・・・・周方向主溝、 ５・・・・・・陸部、 ６・・・・・・サイプ、副溝、 ７・・・・・・副陸部、 ８・・・・・・輪郭線、 １０・・・・・・輪郭領域、 １０ａ・・・・・・外側接地面、 １１・・・・・・連結領域、 １１ａ・・・・・・１頃斜接地面、 １２・・・・・・段差領域、 １２ａ・・・・・・内側接地面。 代 理　大　弁理士 有 第 図 （ａ） （ｂ） 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の略々同方向に延びる主溝により横方向に分
   割された複数の周方向陸部を有するトレッドを備えた重
   荷重用空気入りラジアルタイヤにおいて、前記陸部に周
   方向に配設されたサイプまたは副溝により区画された副
   陸部を設け、副陸部がトレッドの踏面の輪郭線に沿った
   外側接地面を有する輪郭領域と、輪郭領域の外側接地面
   に連なり半径方向内側に傾斜した傾斜接地面を有する連
   結領域と、該傾斜接地面に連なり輪郭線から半径方向内
   側に段差のある内側接地面を有する段差領域を備え、輪
   郭領域、連結領域および段差領域を周方向に複数配置し
   たことを特徴とする重荷重用空気入りラジアルタイヤ。
2. （２）輪郭領域が踏面の輪郭線から半径方向内側にある
   外側接地面を有する請求項１記載の重荷重用空気入りラ
   ジアルタイヤ。