JPH02113066A - 保存安全性に優れた絹フィブロイン水溶液及びその製造法 - Google Patents

保存安全性に優れた絹フィブロイン水溶液及びその製造法

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JPH02113066A
JPH02113066A JP63265166A JP26516688A JPH02113066A JP H02113066 A JPH02113066 A JP H02113066A JP 63265166 A JP63265166 A JP 63265166A JP 26516688 A JP26516688 A JP 26516688A JP H02113066 A JPH02113066 A JP H02113066A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高品質でしかも保存安定性に優れた絹フィブ
ロイン水溶液及びその製造法に係り、特に化粧料基剤や
食品基剤に好適な絹フィブロイン水溶液及びその製造法
に関する。
(従来の技術) 絹フィブロイン(シルク)は、その適度な吸湿性や保湿
性、皮膚や毛髪に対する優れた親和性や保護作用等の特
性を有しているために、従来から絹フィブロイン粉末が
メーキャップ化粧料基剤等の用途に使用されてきた。
従来、絹フィブロインや絹フィブロインペプチド粉末と
して、特公昭4G−24820号公報、特公昭26−4
947号公報並びに特公昭58−88449号公報には
、絹糸をそのまま或いは化学的処理で脆化させたものを
粉砕した繊維状の絹フィブロインパウダー、絹フィブロ
インを適当な濃厚中性塩等に溶解透析し得られたコロイ
ド溶液を粉霧乾燥して製造したゲル状絹フィブロインを
粉砕した粒状の絹フィブロインパウダー、並びに絹フィ
ブロインを適当な無機中性塩或いはアルカリ性水溶液に
溶解後透析し戊゛いはしないで得られたコロイド溶液か
ら、凝固性塩の添加、空気吹込み、等電点凝固、超音波
処理或いは高すり変形速度での攪拌等で絹フィブロイン
を凝固析出せしめ、脱水、乾燥後粉砕した微粉末状絹フ
ィブロインが開示されている。
又絹繊維を原料とした水性化粧料基剤に関しては、絹繊
維を塩酸、硫酸、リン酸等の強酸水溶液中で煮沸分解し
、絹繊維の分解で生成する混合アミノ酸を主成分とする
粉末を得る方法、特公昭+2−17030号公報に記載
の様に、絹フィブロインを高濃度リン酸で処理して得ら
れる溶液にア七トン等の特定の有機溶媒よりなる凝固剤
を混合して部分分解物を析出せしめ、再びこれを水に分
散した後、蛋白分解酵素を作用させ、次いで前記凝固剤
を用いて沈澱を析出させる方法が知られている。
これ等の方法のうち、前者は混合アミノ酸を主成分とす
るものであるため、化粧用基剤として特に有用というも
のではない、又、後者の場合、本質的に固液反応である
ため分子量分布は広くならざるを得す、又平均分子量を
低くすればアミノ酸の生成量が必然的に増加し凝固剤で
析出し難くなる等のため品質、コスト両面に問題があり
、操作も炉雑である。
一万、特公昭57−4725号公報には、銅−エチレン
ジアミン水溶液、水酸化銅−アンモニア水溶液、水酸化
銅−アルカリ−グリセリン水溶液、臭化リチウム水溶液
、カルシウム或いはマグネシウム又は亜鉛の塩酸塩或い
は硝酸塩又はチオシアン酸塩の水溶液、チオシアン酸ナ
トリウム水溶液よりなる群から選ばれた少なくとも一種
の溶媒に精練絹原料を溶解後透析することを特徴とする
絹フィブロイン水溶液の製造法が提案されている。
該方法の場合、溶媒が穏やかなものであるため絹フィブ
ロインの化粧料用基剤として有用−な蛋白質構造を損傷
することが無く、又透析をを満足する多層膜構造物又は
中空県東構造物を使用している為、透明で均一な高品質
の水溶液を安定して製造することができる。
ところで、この絹フィブロイン水溶液の長期保存期間で
の品質安定性特に防カビ・防腐対策は不充分であって種
々の問題点や使用上の制約がある。
即ち、一般に原料や製品の防カビ・防腐対策としては防
カビ・防腐剤を添加するか、製造の最終工程でW4菌し
て密封するかのいずれか又は共用されるのであるが、原
料や製品が開封後長期間にわたって使用される場合、滅
菌密封は無意味であり、又滅菌が不可能な原料や製品も
ある。その場合は専ら防カビ・防腐剤を添加する手法が
とられる。
絹フィブロイン水溶液を化粧品基剤用途に使用する場合
は、正にその典型的な例であるが、この場合、防カビ・
防腐剤として最も効果のある安息香酸、ソルビン酸、P
−オキシ安息香酸エステル等が冷水に#1溶のため低温
時の溶解安定性が低く、このため防カビ・防腐効果を発
揮する所定量を添加できず、又、加熱して溶解量を増し
ても冷却するとともに、析出し、さらに防カビ・防腐剤
単独では絹フィブロイン水溶液の濁りやゲル化を促進す
るため不都合である。
本発明の絹フィブロイン水溶液は平均量体数2以上の絹
蛋白の水溶液であるが、分子量の増大とともに絹フィブ
ロイン水溶液の防カビ・防腐性は低くなるため菌汚染の
ある場合本発明者等が先に提案した、絹フィブロインペ
プチド(平均分子量180〜4J1000)の「保存安
定性に優れたペプチド及びその製造法」:特開昭65−
92671号公報の場合の保存安定化方法だけでは不充
分である。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、絹フィブロイン水溶液の製品性状や品質
の改良について鋭意研究した結果、本発明を完成したも
のである。本発明の目的は、適度な吸湿性や保湿性、皮
膚や毛髪に対する優れた親和性や保護作用等の特性を持
ち、しかも長期間の保存安定性に優れた絹フィブロイン
水溶液を提供するにある。他の目的は、斯ろ水溶液を工
業的容易且つ安価に製造する方法を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は2価以上の多価アルコール及びそのポリマー 
さらにはポリビニルアルコールよりなる群から選ばれた
ポリオールのIlg又はその混合物を溶液濃度で0.1
0〜5.0%(!量)、防カビ・防腐剤を溶液濃度で0
.02〜1.0%(重量)、さらにキレート化剤を溶液
濃度で0.02〜1.0%(重量)含有する、均一な溶
液状態の絹フィブロイン水溶液に係わるものであり、本
発明方法は水系媒体に溶解して製造した絹フィブロイン
水溶液に、キレート化剤を溶液濃度で0.02〜1.0
%(重量)添加し、これにあらかじめ調整したポリオー
ルを溶媒とする防カビ・防腐剤の0.2〜20%(重量
)濃度の溶液を混合することを特徴とする。
本発明は平均量体数2以上の絹フィブロイン水溶液に有
効であって、特に平均量体数600を上廻る場合に顕著
な効果がある(参考資料、特開昭83−92671号公
報)。
本発明に使用する絹フィブロイン原料は、まゆ。
生糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚り綿、絹布屑。
ブーレット等を富法に従い必要に応じて活性剤の存在下
、温水中で又は酵素の存在下温水中でセリシンを除去し
乾燥したものを使用する。
本発明ξζ適用する絹フィブロインの溶媒は、銅−エチ
レンジアミン水溶液、水酸化m−アンモニア水溶液(シ
ュワイサー試薬)、水酸化銅−アルカリ−グリセリン水
溶液(ローエ試薬)、臭化リチウム水溶液、カルシウム
或いはマグネシウム又は亜鉛の塩酸塩或いは硝酸塩又は
チオシアン酸塩の水溶液、チオシアン酸ナトリウム水溶
液が挙げられるが、コスト及び使用上の点からカルシウ
ム又はマグネシウムの塩酸塩又は硝酸塩が好ましい。
又、これ等の水溶液の濃度は使用する溶媒の種類、温度
等により異なるが、金属塩等の濃度は通常10〜80%
(重量)、好ましくは20〜40%(重量)である。8
0%(重量)以上でも溶解するが、生成する絹フィブロ
イン水溶液に実質的な差異が無く経済性の点で問題であ
る。
精練後の絹原料を前記水溶液よりなる溶媒に添加し、温
度80〜951℃、好ましくは10〜86°Cでニーダ
の如き装置内で均一に溶解するが、液比は通常2〜50
、好ましくは3〜50である。
得られた絹フィブロイン溶解液から高純度の絹フィブロ
イン水溶液を得るためには、引続いて透析する。透析は
セロファン膜に代表される透析膜や中空繊維を使用した
透析器を用い、前記の塩類等をほぼ完全に除去する。こ
の場合目的とする絹フィブロインの分子量分布を極力狭
くするためと、α構造のペプチドの割合を50!量%以
上に調整するためには、透析量と透析膜面積を特定する
必要がある。即ち下記式を満足する多層膜構造物又は中
空糸集束構造物を使用して脱塩を行なう。
(ここで、プライミング容量とは透析チューブ又は膜間
の内容積を示す) 上記数値が10未満の場合、膜分離が迅速に行なわれな
いため透析器中での滞留時間が長くなり、得られるフィ
ブロイン水溶液は、既に腐敗が始まっている事が多い。
その場合、フィブロイン蛋白は腐敗による変性で水不溶
(β構造)化し、これを再び冷水易溶性化することは困
難である。
特に本発明を円滑に且つ経済的に行うために、上記数値
は30以上が好ましく、50以上が特に好ましい。該条
件を満足させる為には、例えば中空糸集束構造物の場合
中空糸の直径を4 mm以下にする必要がある。
本発明方法に於いて得られた透析液は、残留塩i濃度が
0.0 G 3〜0.06%(重量)と極めて少なく、
特に中空糸の径が0.2 mm程度になると、となり透
析器中での滞留時間数10分で、これを達成することが
でき、これより極めて高品質の絹フィブロイン水溶液を
得ることができる。
本発明に於て蛋白質濃度は本質的なものではないが、通
常1〜30%(Jlt量)、好ましくは2〜20%(重
量)で、必要(ζ応じて濃縮される。1%(重量)以下
では後工程で濃縮の必要があり不経済であるし、30%
(重量)以上では粘性が高くなって反応や操作に無理が
ある。
絹フィブロインの平均分子量が数百〜数千のも本発明に
於いて、絹フィブロイン水溶液に長期間の保存安定性を
付与するため、まずキレート化剤を溶液濃度で0.02
〜1.0%重量添加する。次を混合する。防カビ・防腐
剤をポリオールに溶解する場合必要に応じて90〜10
0°Cに加温するのが効率的である。
本発明に於て、キレート化剤の量が溶液濃度で0.02
%(重fり以下の場合は室温で数ケ月保存した水溶液に
色相の褐変や濁りが認められる。−万、1.0%を超え
る添加は保存安定性に有意差が無く経済的でないし、又
絹フィブロインの純度がそれだけ低くなり好ましくない
本発明のキレート化剤は、通常のキレート化剤が絹フィ
ブロインの用途で問題がなければすべて適用できるが、
経済性の点でED’I’A又はトリポリ燐酸ソーダ或い
はへキサメタ燐酸ソーダが望ましい、EDTAはPHと
の関係でtNa塩又は3Na塩がより望ましい。
本発明のポリオールは2価以上の多価アルコール及びそ
のポリマー さらにはポリビニルアルコールであって、
具体的にはエチレングリコール、プロピレングリコール
、1.3−ブチレングリコール、1.4−フチレンゲリ
コール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリグリセリンである。これ等ポ
リオールは本質的には絹フィブロイン水溶液のゲル化剤
である。従って、これを多量に混合するのは該水溶液の
安定性を低くすることになり本発明の目的に逆行するこ
とになる。
一万、ポリオールは冷水に難溶性の食品添加物用の防カ
ビ・防腐剤を絹フィブロイン水溶液に均一な溶液状態で
溶解させる。即ち、冷水に難溶性の食品添加物用の防カ
ビ・防腐剤は冷水に難溶であるばかりか、90〜100
°Cに加熱して水に溶解させても、これを冷却すれば防
カビ・防腐剤は再び析出してくるが、あらかじめポリオ
ールに溶解した防カビ・防腐剤は高濃度で安定して水に
溶解することができることが一般に知られている。
これは防カビ・防腐剤がポリオールと溶媒和状態(分子
化合物)で、水に溶解しているからに他ならない。
以上のような意味でポリオールは防カビ・防腐剤の絹フ
ィブロイン水溶液中での安定化剤としての働きをし、−
万前述のごとく絹フィブロインの不安定化剤としての挙
動をする。このポリオールの持つ安定化剤と不安定化剤
との働きの微妙なバランスから、ポリオールの溶液濃度
(重量)は0.10−5.0%、好ましくは0.50〜
2.0%が適当である。
本発明の防カビ・防腐剤は特に限定されるものでは無い
が、絹フィブロイン水溶液の用途が化粧品・食品の場合
1食品添加物用の物が好ましい。
具体的には安息香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、プロ
ピオン酸、及びこれ等の塩、P−オキシ安息香酸エステ
ル等であり、特に冷水に難溶性の安息香酸、ソルビン酸
、プロピオン酸、P−オキシ安息香酸エステルの場合本
発明は効果的である。防カビ・防腐剤は2種以上が共用
されることが多く、このため冷水に易溶性の防腐剤と難
溶性の防腐剤が混用されるが、この場合も本発明は有効
である。
防カビ・防腐剤の添加量は前述のポリオールの添加量の
上限によって制限され、特に化粧品・食品用途の場合は
日本薬局方及び化粧品原料基準等で規定されるため溶液
濃度で0.02〜1.0%(重量)が適当である。0.
02%(重量)以下の場合絹フィブロイン水溶液に対し
て防カビ・防腐効果はほとんど無い。
(実施例) 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。なお
、実施例中の測定及び測定結果の算出は次の方法で行な
りな。
a、平均重合度の測定 絹フィブロインを完全加水分解した場合のアミノ酸モル
量を求め、これを(萄とする。供試絹フィブロインの末
端基量を測定しこれを(b)とする。平均重合度= (
a) / (b)として求める。(a)を得るには(1
)絶乾固形分量より灰分量を差引き、これと絹フィブロ
イン構成アミノ酸の平均分子量(約80)より求める。
(2)ケルダール窒素測定より求めた窒素原子量をアミ
ノ酸モル量とする。(3)水酸化ナトリウム又は塩酸加
水分解後、生成アミノ酸をニンヒドリン比色定量する等
の方法に依る。各測定法に若干の違いがあるが、一般に
良い一致を示す。(b)はフォルモール測定法により末
端−〇〇、H蕊を測定すれば良い。
b、光透過度の測定 日立651型二波長分光光度計を用い、420mμでの
光透過度を測定した。測定試料は絹フィブロイン濃度5
%にm1It、、セル長はlQmmである。
実施例1 絹フィブロイン原料として絹紡績屑を用いて。
これの100部をマルセル石けん50部、水3000部
の溶液で95〜98℃において3時間攪拌精練し、残層
を0.1%以下にまで減少させ、水洗後80°Cで熱風
乾燥した。
塩化カルシウム(CaCJt−LH,O) I Q 0
部に水100部を混合して58I!量%塩化カルシウム
水溶[200部を調製して110℃に加熱した。これに
精練ずみの絹紡屑40部をニーダを用いて5分間で攪拌
しながら投入後、さらに30分間攪拌し完全に溶解させ
た。
次に、内径200μ、膜厚20μ、厚さ500mmの再
生セルロース系中空糸を2000本束ね、これの両端を
中空穴を閉塞することなく集束固定(シール)したホロ
ーファイバー型の透析装置を用いて、前記溶解液を0.
’ll/時間の割合で流入させて脱イオン水を用いて透
析し、フィブロイン水溶液を得た。該フィブロイン水溶
液のフィブロイン濃度は157111に%で、残留塩化
カルシウムは0、0 O1重量%であった〇 得られたフィブロイン水溶液に、ナガセ生化学工業社製
ビオデラーゼ・コンクを絹フィブロイン固形分に対して
0〜5.0重量%添加し20℃から70’Cに昇温しな
がら4時間加水分解反応させた。
反応を終了させるために15分間沸とうし、冷却後、こ
れにEDTA−2Na塩を溶液濃度で0.4%(重量)
添加し0.6μの孔径のメンプラン濾過後、それぞれ7
.5%(重量)のP−オキシ安息香酸エチルとP−オキ
シ安息香酸ブチルを溶解している1、3−ブチレングリ
コールを混合した。混合後のそれぞれの薬剤の溶液濃度
はEDTA・2Na塩0.4%、P−オキシ安息香酸エ
チル0.15%、P−オキシ安息香酸ブチル0.16%
、1.5−ブチレングリコール1.7%であった(実施
例1〜6)。
比較例として防カビ・防腐剤及びポリオールを全く添加
せず、EDTA・2Na塩は0.4%混合した(比較例
1〜6)。
この両者につき、1ケ月後(実施例、比較例1製直後の
透過度の割合で第1表に示す。なお、各試料は1時間/
1日開封し、意識的に菌汚染させた。又、平均重合度1
00以上の数字は測定方法の限界でやや不正確である。
以f余゛白 第 表 を添加しない場合、1〜2日で腐敗ゲル化するのに対し
て、添加した場合10日以上均−で安定した水溶液の状
態を保つことができる。
実施例! 本発明例1に準じて絹フィブロイン水溶液中の防カビ・
防腐剤及び1,5−ブチレングリコールの溶lv濃度は
変えず、キレート化剤の溶液濃度のみ変えて検討した。
その結果(保存10日後)を第2表に示す。
第   2   表 第1表で明らかなように、キレート化剤と防カビ・防腐
剤の添加効果は顕著であって、その効果は綱フィブロイ
ンの平均分子量が大なる程大きく、特に加水分解を受け
ていない時は防カビ・防腐剤以上のように、キレート化
剤の添加量は0.02重量%で実用約1こは効果が認め
られ、又1.0重量%以上の添加は効果の割に経済的で
ない。
実施例3 本発明例1署こ準じて絹フィブロイン水溶液中のキレー
ト化剤の溶液濃度及び防カビ・防腐剤の溶液濃度(絶体
量)は変えず、1,3−ブチレングリコールの溶液濃度
のみ変えて検討した(従って、1.3−ブチレングリコ
ール溶媒の防カビ・防腐剤濃度は変化)。その結果(保
存10日後)を第5表に示す。
第   5   表 以上のように、ポリオールの添加量は0.10重量%で
実用的には効果が認められ、0.10重量%以下では防
カビ・防腐剤の溶解量が不足するので絹フィブロイン水
溶液は腐敗ゲル化し、又、5.0重量%以上の添加は絹
フィブロイン水溶液をゲル化するので好ましくない。
実施例4 本発明例1に準じて絹フィブロイン水溶液中のキレート
化剤の溶液濃度及び1,3−ブチレングリコールの溶液
濃度は変えず、防カビ・防腐剤の溶液濃度のみ変えて検
討した。その結果(保存1゜第 表 剤の大部分は析出し、絹フィブロイン水溶液は5日後に
腐敗ゲル化した。
実施例6 本発明例1に準じて1種々の防カビ・防腐剤について検
討した。その結果を第6表に示す(保存10日後)。
第   5   表 以上のように防カビ・防腐剤の添加法は0.02重量%
で実用的には効果が認められ、又t 0重量%以上の添
加は防カビ・防腐剤が析出し、絹フィブロイン水溶液が
白濁するので好ましくない。
実施例5 絹フィブロイン水溶液中の溶IvS度は本発明例1と全
く同じくしたが、混合方法は加温した絹フィブロイン水
溶液中に1.3−ブチレングリコール、EDTA・2 
Na塩、P−オキシ安息香酸エチル、P−オキシ安息香
酸ブチルを混1合溶解した。
しかしながら、冷却するとともに防カビ・防腐以上のよ
うに、防カビ・防腐剤としては安息香酸、ソルビン酸、
P−オキシ安息香酸エステル等が顕著な効果を示すこと
が分る。
実施例7 本発明例1に準じて、種々のポリオールについて検討し
た。その結果を第8・表に示す(保存10日後) 第   6   表 (発明の効果) 以上の如く1本発明の方法により得られた絹フィブロイ
ン水溶液は、その添加されたキレート化剤、ポリオール
類及び防カビ・防腐剤の効果で、長期間液の腐敗、着色
、濁り或いはゲル状物の発生を抑えた状態で保存できる
さらに本発明で得られた絹フィブロイン水溶液は、皮膜
形成能が良く、吸湿性、保湿性が良好であり、さらに皮
膚に対する親和性や保護作用等に優れた特性を持ってお
り、化粧料用基剤、医薬品。
食品、カプセル剤、分析用基剤、その他に有用である。
以上のように、ポリオールとしては1,5−ブチレング
リコールのみならず、プロピレングリコール、1.4−
ブチレングリコール、グリセリン、ポリビニルアルコー
ル等が顕著な効果を示すことが分る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2価以上の多価アルコール及びそのポリマー、さ
    らにはポリビニルアルコールよりなる群から選ばれたポ
    リオールの1種又はその混合物を溶液濃度で0.10〜
    5.0%(重量)、防カビ・防腐剤を溶液濃度で0.0
    2〜1.0%(重量)、さらにキレート化剤を溶液濃度
    で0.02〜1.0%(重量)含有する、均一な溶液状
    態の絹フィブロイン水溶液。
  2. (2)水系媒体に溶解して製造した絹フィブロイン水溶
    液に、キレート化剤を溶液濃度で0.02〜1.0%(
    重量)添加し、これにあらかじめ調整したポリオールを
    溶媒とする防カビ・防腐剤の0.2〜20%(重量)濃
    度の溶液を混合することを特徴とする、溶液濃度(重量
    )でそれぞれポリオールを0.10〜5.0%、防カビ
    ・防腐剤を0.02〜1.0%、キレート化剤を0.0
    2〜1.0%含有する均一な溶液状態の絹フィブロイン
    水溶液の製造法。
JP63265166A 1988-10-20 1988-10-20 保存安全性に優れた絹フィブロイン水溶液及びその製造法 Expired - Lifetime JP2634448B2 (ja)

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