JPH02108949A - 試料の深さ方向組成分析方式 - Google Patents

試料の深さ方向組成分析方式

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JPH02108949A
JPH02108949A JP63262119A JP26211988A JPH02108949A JP H02108949 A JPH02108949 A JP H02108949A JP 63262119 A JP63262119 A JP 63262119A JP 26211988 A JP26211988 A JP 26211988A JP H02108949 A JPH02108949 A JP H02108949A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はイオンビーム照射によるスパッタリングと電子
ビーム照射によるオージェ電子分光分析とを交互に繰り
返して行い、試料の深さ方向の組成分布を求める試料の
深さ方向組成分析方式に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にオージェ電子分光法(AES)、光電子分光法(
XPS)、2次イオン分析法(SIMS)等の表面分析
法においては、イオンスパッタリング技術を利用して試
料の深さ方向組成分布を求めることがよく行われている
第6図はこのような試料の深さ方向組成分布を求めるた
めの構成を説明するための図である。
図において、例えば試料11は表面より元素A。
C,Bからなる3層構造をしているものとし、これに対
してイオンビーム12を照射して表面層を削りとる。そ
こへ電子線13を照射し、その時発生するオージェ電子
14を捕捉してアナライザ15によりその信号強度を測
定する。
アナライザ15は、例えばその断面が第7図に示すよう
に、外側電極15aに所定の電圧(負)を印加しておき
、内側電極15bはアース電位(0■)に保つ、また、
内側電極15bには所定の間隔で窓16、窓17を設け
ておく。そして試料11から発生したオージェ電子が窓
16を通過し、電極15a、b間の電圧により曲げられ
て、所定のエネルギーの電子のみが窓17を通過するこ
とができ、これが検出器15cで検出される。
従って電極15aの電圧を適宜設定すれば、所定のエネ
ルギーの電子のみ検出器15cで検出することができる
。こうして第6図の試料11に関しては元素A、C,B
に対するエネルギースペクトルが第8図に示すように得
られる。
通常の分析においてはエネルギー範囲は0〜3000e
V位の範囲であるが、この範囲を全てスキャンして測定
していたのでは時間がかかるため、各信号のピークの所
だけウィンドウをかけてスキャンし、測定時間の短縮を
図るようにしている。
第9図はイオンスパッタリングとスペクトル測定を交互
に行い得られた深さ方向に対する各元素の信号強度の関
係、即ち深さ方向に対する各元素の組成分布図を示して
いる。
〔発明が解決すべき課題] ところで、このような深さ方向組成分析において、各層
の界面の所で、物質がどうなっているかが分析の重要な
ポイントであることが多く、界面の所を綿密に分析した
いという要請が多い。しかしながら、従来の分析方法に
おいては一様の速度でイオンスパッタリングを行ってお
り、特に界面の所を綿密に分析することはしていなかっ
た。
そこで、例えば第6図においてA層、B層が厚く、0層
が薄い場合には、AIWでは速やかに削り取りながら測
定し、0層ではゆっくりと削りとりながら細かく測定し
、B層に突入したら、再び速やかに削り取りながら測定
することができれば効率よく、かつ界面の測定も綿密に
行うことが可能である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、層界
面の所では1回当たりのスパッタリング時間を短くして
細かく測定を行うことができるようにした深さ方向組成
分析方式を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、イオンビームの照射によるスパッ
タリングと、電子ビームの照射により発生するオージェ
電子の検出とを交互に行い、複数層からなる試料の深さ
方向の組成分布を求める組成分析方式であって、各層の
信号強度に対してスレッシュホールドレベルを設定し、
信号強度がスレッシュホールドレベルを横切る時、層と
層との界面であると判定してスパッタリング時間を変更
することを特徴とする。
〔作用〕
本発明は各層を構成する元素の信号ピーク強度が所定の
スレッシュホールドレベルを横切った時に界面であると
認識して界面においては1回当たりのスパッタリング時
間を短くして細かな測定を行うことにより厚い層を含む
多層膜の分析において、薄い層の情報を失うことなく、
かつ効率的に分析することが可能となる。
〔実施例〕
以下、実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明による組成分析方式の原理を説明するた
めの図、第2図は検出する信号とウィンドウとの関係を
示す図、第3図はスパッタリングと測定のタイミングチ
ャートを示す図である。
分析すべき多層膜は第6図に示したと同じような3層構
造とし、それぞれ元素Aの厚い層3元素Cの薄い層2元
素Bの厚い層からなっているものとすると、第2図に示
すように元素A1元元素光素Cについての信号を検出す
るウィンドウをそれぞれウィンドウA、ウィンドウB、
ウィンドウCとして設定して検出する。
今、第1図に示すように試料の深さ方向についての各元
素の信号強度が得られるとすると、界面のLy2識は、
各ウィンドウのオージェ電子信号強度に対してスレッシ
ュホールドレベルを設定しておき、信号強度がこれを横
切る時を界面と判定する。
即ち、第1図に示すように、ウィンドウAに対してはス
レッシュホールドレベルLAとして、例えばレベル70
を設定し、信号強度がこれを下回る時界面とする。また
、ウィンドウBに対してスレッシュホールドレベルLm
、例えばレベル10を設定し、信号強度がこれを上回る
時界面とする。
そして、この2つの判定条件のうちとらちか一方でも満
たされれば界面として判定する。
こうして界面が検出されると、スパッタリング時間の変
更を行う。即ち、データ収集を起動し、例えば第3図(
イ)に示すように、元素Aの層については1回当たりの
スパッタリング時間をTとして速やかな削り取りを行い
、測定時間Tmとして測定し、スパッタリングと測定と
を交互に行っていく。そして、界面が検出されると、第
3図(ロ)に示すようにスパッタリング時間をT1のよ
うに短くして1回当たりのスパッタリングで削り取る深
さを小さくし、以後交互にスパッタリングと測定とを繰
り返して細かな測定を行う。以後3層目の元素Bとの界
面が検出されると、同様に第3図(イ)のような測定の
サイクルに戻して測定の効率化を図る。
第4図は本発明の組成分析方式を実施するための装置構
成のブロック図である。図中、20は試料、21は電子
銃、22はイオン銃、23はアナライザ、24はアンプ
、25はインタフェース、26は電子銃制御装置、27
はイオン銃制御装置、28はバス、29はCPU、30
はメモリ、31゜32はインタフェース、33はディス
ク、34はターミナル、35はプロッタである。
図において、試料20はイオン銃22から照射されるイ
オンによりスパッタリングされ、表面層が削り取られる
。イオンスパッタリングされた部分へ電子銃21より電
子線を照射し、オージェ電子を発生させる。この時試料
から発生する電子をアナライザ23でエネルギー分光し
、深さ方向の信号スペクトルを得る。信号スペクトルを
得るに当たっては、前述したように目的とする電子のオ
ージェ電子ピークを含むような狭いエネルギーウィンド
ウを設定し、このウィンドウ領域のみ測定を行って測定
の効率化を図る。そして、第3図に示したように、スパ
ッタリングと測定とを交互に繰り返し行い、これらの一
連の操作はCPU29により制御され、得られたデータ
はメモリ30およびディスク33ヘスドアされる。デー
タ収集中またはデータ収集後、得られたデータはCRT
等からなるターミナル34に表示し、記録はターミナル
上のデータのハードコピーをとるかプロ・ツタ35へ出
力して、第1図に示すような深さ方向組成分布が得られ
る。そして前述したように界面が検出されるとイオン銃
制御装置27を制御して、イオン銃22によるスパッタ
リング時間を変更し、細かな測定を行うようにする。ス
パッタリング時間を変更した時にはデータのプロット間
隔を第5図に示すように適宜変更して所望の組成分布図
を得ることができる。
第5図はデータのプロット例を示す図である。
第5図(イ)は10秒間隔でスパッタリングを行い、得
られたデータをそのままプロットした深さ方向組成分布
図である。
第5図(ロ)は同じデータを1〜17回目までは20秒
間隔で、18〜24回目までを10秒間隔で、25〜4
1回目までを20秒間隔でスパッタリングし、得られた
深さ方向組成分布図を横軸等間隔でプロットしたもので
ある。第5図(ロ)では第5図(イ)のデータに対して
20秒間隔でスパッタリングした部分が相対的に圧縮さ
れていこれに対して第5図(イ)のデータと同しスケー
ルにするためには、20秒間隔でスパッタリングした領
域は10秒間隔でスパッタリングした領域に対して2倍
の間隔でプロットすれば良い。こうして得られたデータ
が第5図(ハ)の場合である。
また、同一条件でスパッタリングを行っても物質の種類
によりスパッタレートが異なることが知られている。従
って実際の試料の層の厚みに1対1に比例してデータを
プロットするためには、横軸をスパッタレートに比例し
て圧縮または伸長しなければならない。第5図(ニ)は
このような例を示し、この例では第1層、第2層、第3
層のスパッタレートをそれぞれ50人/分、100人/
分、200人/分としたもので、第1層は第2層の1/
2のスパッタレートであるから、横軸を第2層に対して
1/2の間隔で、第3層は第2層の2倍のスパッタレー
トであるから、2倍の間隔でゾロリドした例である。
以上の操作を行うためには、何回目のサイクルでスパッ
タリング間隔を切り換えたかというイベントの発生時点
、各区間のスパッタリング間隔、各区間のスパッタレー
トのデータが必要である。
上の例では、次表のようなデータとなる。
したがって、第4図に示したCPUによりデータの収集
き併せて上記データをメモリまたはディスクへ保存して
イオンビーム、電子ビームの制御を行うようにする。
また、イオン銃のエミフションやイオン化室の圧力を制
御してイオン照射量を変えて分析を行うようにしてもよ
く、その場合には、これらのパラメータも併せてイベン
ト発生毎に保存し、データプロット時に横軸補正を行え
ば一層汎用的となる。
なお、上記実施例では3層構造の膜の分析について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、任意
の層構造について適用できることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、イオンスパッタリングを
用いた深さ方向組成分析において、界面認識機能、界面
認識に連結してスパッタリング間隔を変更する機能、ス
パッタ間隔に比例してデータの横軸間隔を変える機能、
イベント発生時点、各層でのスパッタ間隔、スパッタレ
ート等のデータ収集を行って保存する機能をもたせるこ
とにより、多層膜の分析において界面や薄層の情報を失
うことなく効率的な分析を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による組成分析方式の原理を説明するた
めの図、第2図は検出する信号とウィンドウとの関係を
示す図、第3図はスパツタリングと測定のタイミングチ
ャートを示す図、第4図は本発明の組成分析方式を実施
するための装置構成のブロック図、第5図はデータのプ
ロット例を示す図、第6図は試料の深さ方向組成分布を
求めるための構成を示す図、第7図はアナライザの構成
の一例を示す図、第8図はエネルギースペクトルの例を
示す図、第9図は深さ方向に対する各元素の組成分布図
である。 20・・・試料、21・・・電子銃、22・・・イオン
銃、23・・・アナライザ、26・・・電子銃制御装置
、27・・・イオン銃制御装置、29・・・CPU、3
0はメモリ、33・・・ディスク。 第1図 出  願  人  日本電子株式会社 代理人 弁理士  蛭 川 昌 信(外5名)丸木A 元系B 元素C 第3図 (イ) (ロ) 第5図 (イ) (ロ) 20 s/cycle 10s/cycle 20s次継e 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. イオンビームの照射によるスパッタリングと、電子ビー
    ムの照射により発生するオージェ電子の検出とを交互に
    行い、複数層からなる試料の深さ方向の組成分布を求め
    る組成分析方式であって、各層の信号強度に対してスレ
    ッシュホールドレベルを設定し、信号強度がスレッシュ
    ホールドレベルを横切る時、層と層との界面であると判
    定してスパッタリング時間を変更することを特徴とする
    試料の深さ方向組成分析方式。
JP63262119A 1988-10-18 1988-10-18 試料の深さ方向組成分析方式 Expired - Fee Related JPH0690158B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000155103A (ja) * 1998-11-24 2000-06-06 Jeol Ltd 電子線装置
JP2002310959A (ja) * 2001-04-16 2002-10-23 Shimadzu Corp 電子線分析装置
US7375327B2 (en) 2002-04-15 2008-05-20 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and device for measuring quantity of wear

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