JPH02108540A - 化粧材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本番発明は、家具、調度品、壁材等における表面材とし
て使用される化粧材に関するものであり、天然木に酷似
した立体感に富む木目模様が付されている化粧材からな
るもので、品質の高い意匠特性を有する化粧材を提供す
るものである。

［従来の技術］ 天然木の木目模様に類似する印刷模様を有する化粧シー
トは、家具、調度品、壁材等に供される表面材として広
く利用されており、例えば、化粧用原紙に木目印刷模様
を付すことによって得られた木目印刷模様を有する化粧
シート原紙に対して、前記木目印刷模様面上の全面に光
沢を有する透明樹脂コート層を形成し、次いで、木目導
管溝に相当する艶消し印刷層を前記透明樹脂コート層上
に部分的に形成した化粧シートや、化粧用原紙に木目印
刷模様を付すことによって得られた木目印刷模様を有す
る化粧シート原紙に対して、前記木目印刷模様面上に、
木目導管溝部分に相当する艶消し印刷層と前記艶消し印
刷層以外の部分たる非導管溝部分に相当する部分をなす
光沢印刷層とを、前記非導管溝部分に相当する光沢印刷
層の高さが前記木目導管溝部分に相当する艶消し印刷層
の高さよりも高くなるようにして形成した化粧シート（
特公昭５３−３３１号公報）等が利用されている。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、前者の木目導管溝に相当する艶消し印刷層を
前記透明樹脂コート層上に部分的に形成した化粧シート
は、艶消しインキによる導管溝模様が、化粧シート中の
最上面を構成するようにして形成されているので、導管
溝模様が凹部をなしているような印象を与え得るもので
はなく、しかも、化粧シートに表現されている艶の種類
が２種類であり、単調である等のため、天然木の木目模
様に対するリアリティ性が不足しているだけでなく、導
管溝模様部分の耐摩耗性が十分ではない等の弊害を有し
ている。

また、後者の木目導管溝部分に相当する艶消し印刷層と
、前記艶消し印刷層以外の部分たる非導管溝部分に相当
する部分をなす光沢印刷層とを形成した化粧シートは、
化粧シートに表現されている艶の種類が２種類しかなく
、単調であり、さらには、光沢印刷模様部分と艶消し印
刷模様部分とが、ネガ・ポジによる設計とされているた
め、印刷見当がずれた場合には下地柄が露出することと
なり、該露出部分の表面物性が悪くなり、しかも、下地
柄の露出による違和感が意匠効果を低下させる等の難点
を有している。

これに対して、水筒１〜２の発明は、導管溝模様部分が
凹部をなすと共に、外部から視認される艶消しの程度が
３種類に現出されているものであり、天然木の木目模様
に対してのりアリティ性が高く、高度の意匠効果を有し
ており、しかも、多少の印刷見当のずれによっても違和
感を生じたりして意匠効果を低下させるようなことがな
く、耐摩耗性等においても優れた性質を有する化粧材を
提供し得たものである。

また、水弟３の発明は、導管溝模様部分が凹部をなすと
共に、外部から視認される艶消しの程度が４種類に現出
されているものであり、天然木の木目模様に対してのり
アリティ性が高く、極めて高度の意匠効果を有しており
、しかも、多少の印刷見当のずれによつても、違和感を
生じたりして意匠効果を低下させるようなことがなく、
耐摩耗性等においても優れた性質を有する化粧材を提供
し得たものである。

［課題を解決するための手段］ 水弟１の発明の化粧材は、木目導管溝部分に近似する色
彩と輪郭形状とを有する艶消し模様からなる第１の印刷
層を含む木目印刷模様が付されている化粧材用基材と、
前記化粧材用基材における木目印刷模様上に形成されて
いる透明〜半透明の光沢模様による第２の印刷層とから
なるものであり、前記第２の印刷層の外郭輪郭線は、前
記第１の印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存するよう
に、かつ、前記第１の印刷層の外郭輪郭線に沿った状態
で前記第１の印刷層上に位置しており、前記第１の印刷
層上に位置している前記第２の印刷層の外郭輪郭線によ
って囲繞される帯域を除く全帯域に、前記第２の印刷層
が前記第１の印刷層よりも遥かに突出して形成されてい
るものである。

また、水弟２の発明の化粧材は、木目印刷模様が付され
ている化粧材用基材と、前記木目印刷模様上の全面に形
成されている透明〜半透明の艶消し下刷り印刷層と、前
記艶消し下刷り印刷層上に形成されている木目導管溝部
分に近似する色彩と輪郭形状とを有する艶消し模様から
なる第１の印刷層と、前記第１の印刷層上と艶消し下刷
り印刷層上とに亙って形成されている透明〜半透明の光
沢模様による第２の印刷層とからなるものであり、前記
第２の印刷層の外郭輪郭線が、前記第１の印刷層の外郭
輪郭線との間に間隔を存するように、かつ、前記第１の
印刷層の外郭輪郭線に沿った状態で前記第１の印刷層上
に位置しており、前記第２の印刷層が、前記第１の印刷
層上に位置している前記第２の印刷層の外郭輪郭線によ
って囲繞される帯域を除く全帯域に、前記第１の印刷層
よりも遥かに突出して形成されているものである。

さらにまた、水弟３の発明の化粧材は、木目印刷模様が
付されている化粧材用基材と、前記木目印刷模様上に部
分的に形成されている透明〜半透明の消し下刷り印刷層
と、前記艶消し下刷り印刷層上に形成されている木目導
管溝部分に近似する色彩と輪郭形状とを有する艶消し模
様からなる第１の印刷層と、前記第１の印刷層上と艶消
し下刷り印刷層上と化粧材用基材における前記木目印刷
模様上とに亙って形成されている透明〜半透明の光沢模
様による第２の印刷層とからなるものであり、木目導管
溝部分に近似する色彩と輪郭形状とを有する艶消し模様
からなる前記第１の印刷層の外郭輪郭線が、前記艶消し
下刷り印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存するように
、かつ、前記艶消し下刷り印刷層の外郭輪郭線に沿った
状態で前記艶消し下刷り印刷層上に位置しており、また
、前記第２の印刷層の外郭輪郭線が、前記第１の印刷層
の外郭輪郭線との間に間隔を存するように、かつ、前記
第１の印刷層の外郭輪郭線に沿った状態で前記第１の印
刷層上に位置しており、前記第２の印刷層が、前記第１
の印刷層上に位置している前記第２の印刷層の外郭輪郭
線によって囲繞される帯域を除く全帯域に、前記第１の
印刷層よりも遥かに突出して形成されているものである
。

また、水弟４の発明の化粧材は、前記水弟１〜３の発明
の構成を具備する化粧材において、第１の印刷層の幅Ａ
に対する、前記第１の印刷層上における第２の印刷層の
輪郭線同志の間の距＠Ｂ（Ｄ比（Ｂ／Ａ）Ｊ！＋＜、ｏ
、ｔ　〜ｏ、９ノｆｆｉ囲内にあるものである。

前記構成からなる本番発明の化粧材において、木目印刷
模様が付される化粧材用基材には、例えば、薄葉紙、晒
しクラフト紙、リンター紙等の紙類、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタ
レート等のプラスチックフィルム、アルミニューム、鉄
等の金属箔またはシート、木１合板、パーチクルボード
等の木質基材、アルミニューム、鉄、銅等の金属板、更
には、前記シート状物や板状体等の２種類以上を積層し
た積層体が利用される。

なお、前記化粧材用基材としては、経費および印刷加工
の容易性等の点から、米坪量２０〜７０　ｇ／ｍ”の薄
葉紙、あるいは、厚さ５０〜３００μ、可塑剤の含有量
が５〜３５重量部のポリ塩化ビニルフィルムが最適であ
る。

また、フィルム状あるいはシート状の化粧材用基材が利
用される場合には、本番発明の化粧材は、一般の化粧板
用基材に積層され、所定の化粧板とされるものであり、
例えば、木９合板。

バーチクルボード等の木質基材、アルミニューム、鉄、
銅等の金属板、更には、前記シート状物や板状体等の２
種類以上を積層した積層体からなる化粧板用基材が使用
される。

前記化粧材用基材に付される各印刷模様は、隠蔽性を付
与し、かつ全体の平均的色調を表現するために形成され
ているベースコート層を介して、例えば、シルクスクリ
ーンやグラビアオフセット等の印刷手段で形成されるの
が普通である。

また、水筒１の発明の化粧材においては、第１の印刷層
に相当する木目導管溝部分が省略されている木目印刷模
様に対して、第１の印刷層が別工程で形成されていても
良いことは勿論である。

また、本番発明の化粧材においては、第１の印刷層は、
前記した通り、天然木の木目導管溝部分に近似する印刷
模様層として形成されるものであるから、縦細長形状に
形成されるものであることも勿論である。

なお、本番発明の化粧材において、艶消し印刷層として
形成される部分は、艶消しインキ、すなわち、具体的に
は、ＣａＣＯ３、Ａｌ２Ｏ５、５１０２等の艶消し剤た
る無機質顔料の適量を含有する印刷インキで形成される
ものである。

さらに、前記本番発明の化粧材における各印刷層は、ベ
ヒクル成分として、例えば、エチルセルロース、ニトロ
セルロース、エチルヒドロキュチルセルロース。セルロ
ースアセテートプロピオネート、セルロースアセテート
ブチレート、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、゛
ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン樹
脂あるいはスチレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エチル。

ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアク
リルまたはメタクリルの単独あるいは共重合体樹脂、ロ
ジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノー
ル樹脂１重合ロジン等のロジンエステル樹脂、ポリ酢酸
ビニル樹脂。

クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂。

ブチラール樹脂等の一般インキ用ベヒクル樹脂、または
、アルキッド樹脂、ブチル化アミノアルデヒド樹脂、フ
ェノール樹脂、フタル酸系樹脂。

エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、メラミン樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ポリシロキサン系樹脂等の硬化型
樹脂を使用し、必要に応じて添加される硬化剤、触媒、
染料や顔料等着色剤を成分とする印刷用インキによって
形成されるものであり、特に、化粧材において露出表面
となる印刷層、すなわち、第１の印刷層と第２の印刷層
とは、得られる表面物性の点において、分子を架橋・重
合させるに足るエネルギー量子を有する電磁波または荷
電粒子線からなる電離放射線の照射によって硬化する電
離放射線硬化型インキ、二液反応硬化型インキ、熱硬化
型インキ等による架橋硬化型インキで形成されているこ
とが好ましい。

なお、利用し得る架橋硬化型インキにおける樹脂ベヒク
ルについての特別の制限はないが、例えば、 電離放射線　化型樹脂 分子中にエチレン性不飽和結合を有するプレポリマーま
たはオリゴマー、例えば、不飽和ポリエステル類、ポリ
エステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタ
ンアクリレート。

ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、
メラミンアクリレートなどの各種アクリレート類、ポリ
エステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート
、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレート
などの各種メタクリレート類などの一種もしくは二種以
上と、分子中にエチレン性不飽和結合を有する千ツマ−
１例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどのスチレ
ン系千ツマー類、アクリル酸メチル、アクリル酸−２−
エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル
酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸メト
キシブチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エス
テル類、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、
メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシメ
チル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ラウリルな
どのメタクリル酸エステル類、アクリルアミド、メタク
リルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド、アクリル酸
−２−（Ｎ、Ｎ−ジエチルアミノ）エチル。

メタクリル酸−２−（Ｎ、Ｎ−ジメチルアミノ）エチル
、アクリル酸−２−（Ｎ、Ｎ−ジベンジルアミノ）エチ
ル、メタクリル酸（Ｎ、Ｎ−ジメチルアミノ）メチル、
アクリル酸−２−（Ｎ。

Ｎ−ジエチルアミノ）プロピルなどの不飽和酸の置換ア
ミノアルコールエステル類、エチレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、１．６−ヘキサン
ジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジアクリレート。

ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレグリコ
ールアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレートなどの多
官能性化合物、および（または）分子中に２個以上のチ
オール基を有するポリチオール化合物、例えば、トリメ
チロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロー
ルプロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトー
ルテトラチオグリコールなどとの混合物、 二液反応　化型樹脂 イソシアネートを硬化剤として用いるポリウレタン、不
飽和ポリエステル系樹脂、アミン等を硬化剤として用い
るエポキシ系樹脂等、熱硬化型樹脂 ポリシロキサン系等、 等が、利用され得る。

さらに、本番発明の化粧材において、透明〜半透明の光
沢模様による第２の印刷層は、無色あるいは着色の印刷
層として形成されるものであり、前述の第１の印刷層に
比較して遥かに突出した表面が得られるようにして形成
されるものである。

なお、前記第２の印刷層の表面から第１の印刷層の表面
迄の距離は、通常、１〜２０μ程度に形成されていれば
十分である。

また、本番発明の化粧材において、垂直方向において一
部重なり合うようにして形成されている第１の印刷層と
第２の印刷層とは、第１の印刷層の幅Ａに対する、前記
第１の印刷層上における第２の印刷層の輪郭線同志の間
の距１ＩＩＩＩＢの比ＣＢ／Ａ）が、０．１〜０．９、
好ましくは０．５〜０，９である場合に、天然木の木目
模様に近似する理想的な印刷模様を有する化粧材が得ら
れることが確認されている。

なお、前記第１の印刷層の外郭輪郭線から第２の印刷層
の外郭輪郭線までの水平方向の距離、すなわち、水平方
向における両者の重なり合っている部分の距離が５０〜
１０００μ程度となるようにして形成されている場合に
、前記第１の印刷層の外郭輪郭線と前記第２の印刷層の
外郭輪郭線との間に存在する区画線による第１の印刷層
に対する縁取り効果が明瞭になることも確認されている
。

さらに、水筒３の発明の化粧材において、平面方向にお
ける透明〜半透明の艶消し下刷り印刷層の外郭輪郭線と
第１の印刷層の外郭輪郭線との間の平面方向の距離、す
なわち、第１の印刷層に対して延設されている部分の透
明〜半透明の艶消し下刷り印刷層の帯域の幅が５０〜３
０００μ程度の場合に、前記第１の印刷層の外周域にお
いて、前記第２の印刷層と艶消し下刷り印刷層との重な
り合う部分の帯域の存在による意匠的な効果が現出され
ることも確認されている。

［実施例］ 以下、本番発明の化粧材の具体的な構成をその製造実施
例に基づいて説明する。

実施例１ 第１図において、３０　ｇ／ｍ”の薄葉紙［三興製紙（
株）］かうなる化粧材用基材１に、厚さ３μのベタ刷り
印刷層［昭和インク（株）・５ＡＩ２をグラビア印、剛
性にて形成した後、３色のグラビア印刷インキ［昭和イ
ンク（株）・ＳＡＭ］を利用して、導管溝部分が抜けて
いる木目印刷模様３を、同じくグラビア印刷法にて形成
し、さらに続けて、天然木の導管溝に近似する色彩およ
び輪郭形状をなす厚さ２μの第１の印刷層５．５を、艶
消しインキ［昭和インク（株）Ｇ＆Ｍ導管］を利用した
グラビア印刷層によって形成することにより、木目導管
溝部分をなす第１の印刷層５．５を含む木目印刷模様３
が付されている化粧材用基材４を得た。

次いで、前記化粧材用基材４における前記木目印刷模様
３面に、２液硬化型のポリウレタン系光沢クリアーイン
キ［昭和インク・ＣＢＳクリアー］による厚さ５μの光
沢模様からなる第２の印刷層６．６を、前記第１の印刷
層５．５の外郭輪郭線に沿って該第１の印刷層上５．５
上に位置している外郭輪郭線によって囲繞される帯域を
除く全帯域に、導管抜き版によるグラビア印刷法にて形
成することにより、水筒１の発明の１実施例品たる化粧
材７を得た。

なお、前記化粧材７における第１の印刷層５゜５と第２
の印刷層６．６との重なり合う帯域の幅は１００〜３０
０μであり、第１の印刷層５の幅Ａに対する、前記第１
の印刷層５上における第２の印刷層６．６の輪郭線同志
の間の距離Ｂの比（Ｂ／Ａ）は０．７〜０．９である。

また、第２の印刷層７．７の表面から第１の印刷層５ま
での距離は３μである。

実施例２ 第２図において、３０ｇ／ｌ１１２の薄葉紙［三興製紙
（株）］からなる化粧材用基材１１に、厚さ３μのベタ
刷り印刷層［昭和インク（株）・Ｓ＾］１２をグラビア
印刷法にて形成した後、３色のグラビア印刷インキ［昭
和インク（株）・ＳＡＭ］による導管溝部分が抜けてい
る木目印刷模様１３を、それぞれ、グラビア印刷法にて
形成し、木目印刷模様が付されている化粧材用基材１４
を得た。

さらに続けて、前記木目印刷模様１３面の全面に、２液
硬化型ポリウレタン系の艶消しクリアーインキ［昭和イ
ンク・ＣＢＳマット］による厚さ３μの艶消し下刷り印
刷層１８を、同じくグラビア印刷法にて形成し、さらに
、前記艶消し下刷り印刷層１８上に、天然木の木目導管
溝に近似する色彩および輪郭形状をなす厚さ２μの第１
の印刷層１５．１５を、艶消しインキ［昭和インク（株
）・Ｇ＆Ｍ導管］を利用したグラビア印刷法によって形
成し、しかる後に、光沢クリアーインキ［昭和インク（
株）・ＧＢＳクリヤー」による厚さ５μの光沢模様から
なる第２の印刷層１６．１６を、前記第１の印刷層１５
．１５の外郭輪郭線に沿って該第１の印刷層上１５．１
５上に位置している外郭輪郭線によって囲繞される帯域
を除く全帯域に、導管抜き版によるグラビア印刷法にて
形成することにより、水筒２の発明の１実施例品たる化
粧材１７を得た。

なお、前記化粧材１７における第１の印刷層１５．１５
と第２の印刷層ｔｅ、ｔａとの重なり合う帯域の幅は１
００〜３００μであり、第１の印刷層１５の幅Ａに対す
る、前記第１の印刷層１５上における第２の印刷層１６
．１６の輪郭線同志の間の距離Ｂの比（Ｂ／Ａ）は、０
．７〜０．９である。

また、第２の印刷層１６の表面から１４１の印刷層１５
の表面までの距離は３μである。

実施例３ 前記実施例２における化粧材用基材１４と同一の構成か
らなる化粧材用基材２４、すなわち、第３図において、
３０　ｇ／ｍ’の薄葉紙［三興製紙（株）］２１に、厚
さ３μのベタ刷り印刷層［昭和インク（株）・ＳＡ］２
２と、３色のグラビア印刷インキ［昭和インク（株）・
ＳＡＭ］による導管溝部分のない木目印刷模様２３とを
、それぞれ、グラビア印刷法にて形成し、木目印刷模様
２３が付されている化粧材用基材２４を得た。

次いで、前記化粧材用基材２４の前記木目印刷模様２３
面に、艶消しクリアーインキ［昭和インク・ＧＢＳマッ
ト］による厚さ３μの艶消し下刷り印刷層２８，２８．
を、グラビア印刷法にて部分的に形成した。

ざらにけて、前記艶消し下刷り印刷層２８゜２８上に、
天然木の木目導管溝に近似する色彩および輪郭形状をな
す厚さ２μの第１の印刷層２５．２５を、艶消しインキ
［昭和インク（株）・Ｇ＆Ｍ導管］を利用したグラビア
印刷法によりて形成し、しかる後に、クリアーインキ［
昭和インク・ＣＢＳクリヤー］による厚さ７μの光沢模
様からなる第２の印刷層２６．２６を、前記第１の印刷
層２５．２５の外郭輪郭線に沿フて該第１の印刷層２５
．２５上に位置している外郭輪郭線によって囲繞される
帯域を除く全帯域に、導管抜き版によるグラビア印刷法
にて形成することにより、水筒３の発明の１実施例品た
る化粧材２フを得た。

なお、前記化粧材２７における第１の印刷層２５．２５
に対する艶消し下刷り印刷層２８゜２８の延設部分の幅
は１００〜１０００μ、第１の印刷層２５．２５と第２
の印刷層２６．２６との重なり合う帯域の幅は１００〜
３００μ、第１の印刷層２５の幅Ａに対する前記第１の
印刷層上における第２の印刷層２６．２６の輪郭線同志
の間の距＠Ｂの比（Ｂ／Ａ）は０．７〜０．９である。

また、第２の印刷層２６の表面から第１の印刷層２５の
表面までの距離は２μである。

［発明の作用、効果］ 水筒１の発明の化粧材は、木目導管溝部分に近似する色
彩と輪郭形状とを有する艶消し模様からなる第１の印刷
層を含む木目印刷模様が付されている化粧材用基材と、
前記木目印刷模様上に形成されている透明〜半透明の光
沢模様による第２の印刷層とからなるものであり、前記
第２の印刷層の外郭輪郭線が、前記第１の印刷層の外郭
輪郭線との間に間隔を存するように、かつ、前記第１の
印刷層の外郭輪郭線に沿った状態で前記第１の印刷層上
に位置しており、前記第２の印刷層は、前記第１の印刷
層上に位置している前記第２の印刷層の外郭輪郭線によ
って囲繞される帯域を除く全帯域に、前記第１の印刷層
よりも遥かに突出して形成されているものである。

しかして、前記構成からなる水筒１の発明の化粧材は、
木目導管溝を表現する模様部分が化粧材表面において凹
部をなす部分に対応する位置で形成されており、しかも
、化粧材表面における艶消しの程度が、第１の印刷層の
部分と、第１の印刷層と第２の印刷層との重なり合う部
分と、第２の印刷層の部分との３部分においてそれぞれ
相違して現出されているものであり、天然木の木目模様
に対してのりアリティ性が高く、意匠効果において優れ
た作用を奏するものである。

また、前記水筒１の発明の化粧材においては、第１の印
刷層と第２の印刷層とは、上、下方向において互いに重
なり合う帯域が形成されているので、第１の印刷層と第
２の印刷層との間、すなわち、木目導管溝に相当する部
分と非導管溝部分との間に、多少の印刷見当のずれが生
じても、これによる化粧材の木目模様に違和感が生ずる
ようなことがなく、したがフて、印刷見当のずれが意匠
効果を低下させるというようなことがないので、印刷時
における印刷見当のずれの許容度が大きい、すなわち、
製造に際しての管理が容易であるという作用、効果をも
有するものである。

さらにまた、末弟１の発明の化粧材においては、前記木
目導管溝を表わす第１の印刷層の外郭輪郭線に沿ワて、
該第１の印刷層の内側に、光沢模様による第２の印刷層
と前記第１の印刷層とが重なり合っている帯域が形成さ
れているので、前記帯域が前記木目導管溝を表わす第１
の印刷層の輪郭帯域となるため、これによる導管溝模様
の縁取り作用が奥されることとなり、高意匠特性が発揮
されるものである。

また、末弟２の発明の化粧材は、木目印刷模様が付され
ている化粧材用基材と、前記木目印刷模様上の全面に形
成されている透明〜半透明の艶消し下刷り印刷層と、前
記艶消し下刷り印刷層上に形成されている木目導管溝部
分に近似する色彩と輪郭形状とを有する艶消し模様から
なる第１の印刷層と、前記第１の印刷層上と艶消し下刷
り印刷層上とに亙って形成されている透明〜半透明の光
沢模様による第２の印刷層とからなる化粧材からなるも
のであり、前記第２の印刷層の外郭輪郭線が、前記第１
の印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存するように、か
つ、前記第１の印刷層の外郭輪郭線に沿った状態で前記
第１の印刷層上に位置しており、前記第２の印刷層は、
前記第１の印刷層上に位置している前記第２の印刷層の
外郭輪郭線によって囲繞される帯域を除く全帯域に、前
記第１の印刷層よりも遥かに突出して形成されているも
のである。

しかして、前記構成からなる末弟２の発明の化粧材は、
木目導管溝を表現する模様部分が化粧材表面において凹
部をなす部分に対応する位置で形成されており、しかも
、化粧材表面における艶消しの程度が、艶消し下刷り印
刷層と第１の印刷層との重畳部分とで艶消し下刷り印刷
層と第２の印刷層との重畳部分と、艶消し下刷り印刷層
と第１の印刷層と第２の印刷層との重畳部分との３部分
においてそれぞれ相違して現出されているものであり、
天然木の木目模様に対してのりアリティ性が高く、意匠
効果において優れた作用を奏するものである。

また、前記末弟２の発明の化粧材においては、第１の印
刷層と第２の印刷層とは、上、下方向において互いに重
なり合う帯域が形成されているので、第１の印刷層と第
２の印刷層との間、すなわち、木目導管溝に相当する部
分と非導管溝部分との間に、多少の印刷見当のずれが生
じても、これによる化粧材の木目模様に違和感が生ずる
ようなことがなく、シたがって、印刷見当のずれが意匠
効果を低下させるというようなことがないので、印刷時
における印刷見当のずれの許容度が大きい、すなわち、
製造に際しての管理が容易であるという作用、効果をも
有するものである。

さらにまた、末弟２の発明の化粧材においては、前記木
目導管溝を表わす第１の印刷層の外郭輪郭線に沿って、
該第１の印刷層の内側に、光沢模様による第２の印刷層
と前記第１の印刷層とが重なり合っている帯域が形成さ
れているので、前記帯域が前記木目導管溝を表わす第１
の印刷層の輪郭帯域となるため、これによる導管溝模様
の縁取り作用が奥されることとなり、高意匠特性が発揮
されるものである。

また、末弟２の発明の化粧材は、該化粧材の表面におけ
る艶消しの程度が、艶消し下刷り印刷層と第１の印刷層
との両者で調整し得るものであるから、表現される艶消
しの程度の幅が広範囲であり、需要に対応する艶消しの
程度が表現され得るものである。

末弟３の発明の化粧材は、木目印刷模様が付されている
化粧材用基材と、前記木目印刷模様上に部分的に形成さ
れている透明〜半透明の艷消し下刷り印刷層と、前記艶
消し下刷り印刷層上に形成されている木目導管溝部分に
近似する色彩と輪郭形状とを有する艶消し模様からなる
第１の印刷層と、前記第１の印刷層上と艶消し下刷り印
刷層上と化粧材用基材における木目印刷模様上とに互っ
て形成されている透明〜半透明の光沢模様による第２の
印刷層とからなる化粧材であり、前記第１の印刷層の外
郭輪郭線が、前記艶消し下刷り印刷層の外郭輪郭線との
間に間隔を存するように、かつ、前記艶消し下刷り印刷
層の外郭輪郭線に沿った状態で前記艶消し下刷り印刷層
上に位置しており、また、前記第２の印刷層の外郭輪郭
線は、前記第１の印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存
するように、かつ、前記第１の印刷層の外郭輪郭線に沿
った状態で前記第１の印刷層上に位置しており、前記第
２の印刷層は、前記第１の印刷層上に位置している前記
第２の印刷層の外郭輪郭線によって囲繞される帯域を除
く全帯域に、前記第１の印刷層よりも遥かに突出して形
成されているものである。

前記構成からなる末弟３の発明の化粧材においては、木
目導管溝模様が化粧材表面において凹部をなす部分に対
応する位置に付されているものであり、しかも、化粧材
表面における艶消しの程度が４種類に現出されているも
のである、すなわち、艶消し下刷り印刷層と第１の印刷
層とが重なり合う部分と、第１の印刷層と第２の印刷層
と艶消し下刷り印刷層とが重なり合う部分、第２の印刷
層と艶消し下刷り印刷層とが重なり合う部分、および、
第２の印刷層のみを通して木目印刷模様が視認される部
分の４部分で、艶消しの程度がそれぞれに相違して現出
されているものであるから、なお−層に天然木の木目模
様に対してリアリティ性が高く、極めて高度の意匠効果
を有するものである。

また、前記末弟２の発明の化粧材においては、第１の印
刷層と第２の印刷層とは、上、下方向において互いに重
なり合う帯域が形成されているので、第１の印刷層と第
２の印刷層との間、すなわち、木目導管溝に相当する部
分と非導管溝部分との間に、多少の印刷見当のずれが生
じても、これによる化粧材の木目模様に違和感が生ずる
ようなことがなく、したがって、印刷見当のずれが意匠
効果を低下させるというようなことがないので、印刷時
における印刷見当のずれの許容度が大ぎい、すなわち、
製造に際しての管理が容易であるという作用、効果をも
有するものである。

さらにまた、末弟３の発明の化粧材においては、前記木
目導管溝を表わす第１の印刷層の外郭輪郭線に沿って、
該第１の印刷層の内側に、光沢模様による第２の印刷層
と前記第１の印刷層とが重なり合っている帯域が形成さ
れているので、前記帯域が前記木目導管溝を表わす第１
の印刷層の輪郭帯域となるため、これによる導管溝模様
の縁取り作用が奏されることとなり、高意匠特性が発揮
されるものである。

また、末弟３の発明の化粧材は、該化粧材の表面におけ
る艶消しの程度が、艶消し下刷り印刷層と第１の印刷層
との両者で調整し得るものであるから、表現される艶消
しの程度の幅が広範囲であり、需要に対応する艶消しの
程度が表現され得るものである。

また、末弟４の発明の化粧材は、前記末弟１〜２の発明
の化粧材のうちのいずれかの１項における構成を具備す
る化粧材であフて、しかも、第１の印刷層の幅Ａに対す
る、前記第１の印刷層上における第２の印刷層の輪郭線
同志の間の距離Ｂの比（Ｂ／Ａ）が、０．１〜０．９の
範囲内に存するものであり、天然木の木目模様と極めて
近似する高意匠特性を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、末弟１の発明の化粧材の要部を模型的に示す
横切断端面図、第２図は、末弟２の発明の化粧材の要部
を模型に的示す横切断端面図、第３図は、末弟３の発明
の化粧材の要部を模型的に示す横切断端面図である。 １．１１，２１：薄葉紙からなる化粧材用基材、３，１
３，２３：木目印刷模様、４，１４゜２４二木目印刷模
様が付されている化粧材用基材、５，１５，２５：第１
の印刷層（導管溝模様）、ａ、１６，２６：第２の印刷
層、　７゜１７．２７：化粧材、１８，２８７艶消し下
刷り印刷層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、木目導管溝部分に近似する色彩と輪郭形状とを有す
   る艶消し模様からなる第１の印刷層を含む木目印刷模様
   が付されている化粧材用基材と、前記木目印刷模様上に
   形成されている透明〜半透明の光沢模様による第２の印
   刷層とからなる化粧材において、前記第２の印刷層の外
   郭輪郭線は、前記第１の印刷層の外郭輪郭線との間に間
   隔を存するように、かつ、前記第１の印刷層の外郭輪郭
   線に沿った状態で前記第１の印刷層上に位置しており、
   前記第２の印刷層は、前記第１の印刷層上に位置してい
   る前記第２の印刷層の外郭輪郭線によって囲繞される帯
   域を除く全帯域に、前記第１の印刷層よりも遥かに突出
   して形成されていることを特徴とする化粧材。 ２、木目印刷模様が付されている化粧材用基材と、前記
   木目印刷模様上の全面に形成されている透明〜半透明の
   艶消し下刷り印刷層と、前記艶消し下刷り印刷層上に形
   成されている木目導管溝部分に近似する色彩と輪郭形状
   とを有する艶消し模様からなる第１の印刷層と、前記第
   １の印刷層上と艶消し下刷り印刷層上とに亙って形成さ
   れている透明〜半透明の光沢模様による第２の印刷層と
   からなる化粧材において、前記第２の印刷層の外郭輪郭
   線は、前記第１の印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存
   するように、かつ、前記第１の印刷層の外郭輪郭線に沿
   った状態で前記第１の印刷層上に位置しており、前記第
   ２の印刷層は、前記第１の印刷層上に位置している前記
   第２の印刷層の外郭輪郭線によって囲繞される帯域を除
   く全帯域に、前記第１の印刷層よりも遥かに突出して形
   成されていることを特徴とする化粧材。 ３、木目印刷模様が付されている化粧材用基材と、前記
   木目印刷模様上に部分的に形成されている透明〜半透明
   の艶消し下刷り印刷層と、前記艶消し下刷り印刷層上に
   形成されている木目導管溝部分に近似する色彩と輪郭形
   状とを有する艶消し模様からなる第１の印刷層と、前記
   第１の印刷層上と艶消し下刷り印刷層上と化粧材用基材
   における木目印刷模様上とに亙って形成されている透明
   〜半透明の光沢模様による第２の印刷層とからなる化粧
   材において、前記第１の印刷層の外郭輪郭線は、前記艶
   消し下刷り印刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存するよ
   うに、かつ、前記艶消し下刷り印刷層の外郭輪郭線に沿
   った状態で前記艶消し下刷り印刷層上に位置しており、
   また、前記第２の印刷層の外郭輪郭線は、前記第１の印
   刷層の外郭輪郭線との間に間隔を存するように、かつ、
   前記第１の印刷層の外郭輪郭線に沿った状態で前記第１
   の印刷層上に位置しており、前記第２印刷層は、前記第
   １の印刷層上に位置している前記第２の印刷層の外郭輪
   郭線によって囲繞される帯域を除く全帯域に、前記第１
   の印刷層より遥かに突出して形成されていることを特徴
   とする化粧材。 ４、第１の印刷層の幅Ａに対する、前記第１の印刷層上
   における第２の印刷層の輪郭線同志の間の距離Ｂの比（
   Ｂ／Ａ）が、０．１〜０．９である特許請求の範囲第１
   項〜第３項のうちのいずれかの１項記載の化粧材。