JPH02107790A - 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法 - Google Patents

1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法

Info

Publication number
JPH02107790A
JPH02107790A JP63259907A JP25990788A JPH02107790A JP H02107790 A JPH02107790 A JP H02107790A JP 63259907 A JP63259907 A JP 63259907A JP 25990788 A JP25990788 A JP 25990788A JP H02107790 A JPH02107790 A JP H02107790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxyl
alcohol
reaction
halogen
compd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63259907A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2604826B2 (ja
Inventor
Shigeru Torii
滋 鳥居
Tsutomu Iguchi
勉 井口
Shigeaki Matsumoto
繁章 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Organic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Osaka Organic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Organic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Osaka Organic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP63259907A priority Critical patent/JP2604826B2/ja
Publication of JPH02107790A publication Critical patent/JPH02107790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2604826B2 publication Critical patent/JP2604826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は1級アルコールからアルデヒドを高収率でうろ
ことができる1級アルコールの高選択的酸化方法に関す
る。
[従来の技術] 1級アルコールを酸化して相当するアルデヒド類に変換
することは有機合成化学において重要かつ基本的な反応
技術であり、とくに医薬品、農薬などに有用な化合物や
工業原料の中間体などの合成の際に広く用いられている
1級アルコールを酸化してアルデヒドをうる方法は種々
開発されているが、たとえば酸化剤に二酸化マンガン、
クロム酸、四酢酸鉛などの重金属酸化物を用いる方法で
は、毒性のある酸化剤を化学量論量またはそれ以上を必
要とするので、反応後の廃棄物の処理に問題を残してい
る。
また酸化剤を化学量論量用いる他の方法として、過酸化
水素−金属塩を用いる方法(Can、J。
Chei、、43.2924(1965))、DMSO
(ジメチルスルホキシド)を用いる方法(Chem、B
er、、100.3861(1967)) 、鉄Nカリ
ウムを用いる方法(J、Am。
Ches、 Soc、、80.2038(1958))
 、過酸化ニッケル用いる方法(J、Org、Chal
l、 、 27.1597(1962))、ルテニウム
錯体を用いる方法(TetrahedronLette
rs、22.1aQ5(1981))、次亜塩素酸を用
いる方法(Tetrahedron Letters、
1841(1976))などが知られているが、これら
の方法はいずれも一般に低収率であり、工業的に実施す
るには間通がある。
これらの方法以外にも貴金属を触媒に用いる空気酸化法
として白金ブラックを用いる方法(Tetrahedr
on、9.67(1960))やパラジウム塩を用いる
方法(Tetrahedron、9.67(19[10
))が知られているが、これらの方法はいずれも低収率
であり、しかも高温高圧の条件を必要とし、高価な貴金
属を使用するので経済的に不利である。
またニトロソニウム塩を用いる比較的穏和な条件での1
級アルコールに相当するアルデヒドへの酸化法が開発さ
れている。かかる酸化法としては、たとえばN−オキシ
ル化合物からニトロソニウム塩の発生に臭素、塩素など
のハロゲンを酸化剤とする方法(J、八m、chem、
soc、 、 10B 。
3877 (1984):J、Org、Chell、、
50.3930(1985))、銅、鉄などの金属化合
物を用いる方法(J、Am、Chem。
Soc、 、106.3374(1984):J、Mo
1.Cat、、32,357(1985):31,21
7(1985))、過酸化物による酸化法(J、Org
、Chei、、40.1988(1975):40,1
860(1975):42、2077(1977))な
どが知られている。しかしながら、これらの方法は無水
系で行なう必要があったり、化学量論量以上のN−オキ
シル化合物を必要とするばあいかあって工業的には実施
しがたい方法となっている。またこれらを改良する目的
で次亜塩素酸ナトリウムを酸化剤に用いる方法(J 、
Org、Chem、 、 52 、2559 (198
7))が開発されている。かかる方法によるとN−オキ
シル化合物が触媒量用いられ、ニトロソニウム塩を連続
的に発生させることにより循環使用するように工夫され
ている。しかし、この方法でも次亜塩素酸ナトリウムが
大量に必要なため、工業的な規模で実施するばあいには
、つぎの点が問題となる。すなわち、次亜塩素酸ナトリ
ウムは高濃度では不安定なため一般に人手し、取り扱う
ことができるのは約12%濃度品であり、当量以上の次
亜塩素酸ナトリウムを使用すると反応液量が増加するた
め、生産効率の低下、廃液の増加などをまねき経済的に
不利となる。
また、N−オキシル化合物を直接法で電解酸化してニト
ロソニウム塩をつくり、このものを酸化剤として用いて
1級アルコールを該1級アルコールに相当するアルデヒ
ドに酸化する方法がある(J、AIl、Chem、So
c、、 105.4492(1983)) 、この方法
は化学酸化剤は必要としないが、N−オキシル化合物を
アルコールに対して2倍モル用い、電解酸化によるニト
ロソニウム塩の調整はアルコールの酸化とは別の反応器
で行なわれる、いわゆるエクセルメソド(Ex−Cel
l Method)であり、電解装置には構造的に複雑
な分離セルが必要とされるなど工業的に実施するには不
利である。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明者らは前記従来技術に鑑みて1級アルコ
ールから高収率でアルデヒドを工業的に収得しつる方法
を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、電解によるN−オ
キシル化合物のニトロソニウム塩への酸化とニトロソニ
ウム塩による1級アルコールの相当するアルデヒドへの
酸化を単一の電解槽内で行ない、ざらにN−オキシル化
合物を触媒的に用いてニトロソニウム塩の再生とアルコ
ールの酸化を連続的に行なったばあいには、高収率かつ
高電流効率でアルデヒドかえられることを初めて見出し
、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は1級アルコールをN−オキシル化合
物とともに電解酸化することを特徴とする1級アルコー
ルからアルデヒドへの高選択的酸化方法に関する。
[作用および実施例] ニトロソニウム塩を使用して1級アルコールを酸化して
アルデヒドを製造する本発明の方法においては、1級ア
ルコールとN−オキシル化合物とを含む電解液を電解し
、まずニトロソニウム塩を生成させる。この化合物はた
だちに1級アルコールをアルデヒドに酸化し、もとのN
−オキシル化合物に戻るが、再び電解反応によってニト
ロソニウム塩に変えられる。したがって本発明の方法で
はニトロソニウム塩が循環使用される。
本発明では同一電解槽内でアルコール類の触媒による酸
化と触媒の電解酸化による再生とが連続的に行なわれる
ため、もっとも構造が簡単な非隔膜式電解槽を使用する
ことができる。
本発明においては、電解液としては、たとえば水と疎水
性溶媒からなる2相系溶液、含水均一溶液、該含水均一
溶液と親水性溶媒からなる混合溶液などが用いられ、水
層にはあらかじめハロゲン含有化合物が溶解される。
ここで本明細書にいうハロゲン含有化合物とは、水中で
ハロゲンイオンを生じる化合物をいつO この電解液に電極を挿入して電解することにより、ハロ
ゲンイオンから活性ハロゲン化合物かえられ、これを同
一電解槽内に含有されるN−オキシル化合物に作用させ
てニトロソニウム塩を発生させる。生成したニトロソニ
ウム塩は、1級アルコールをアルデヒドに酸化して自ら
N−オキシル化合物に戻るが、該N−オキシル化合物は
電解反応で発生する前記活性ハロゲン化合物により再び
オキソニウム塩に酸化されるという過程を繰り返し、結
局N−オキシル化合物は1級アルコールからアルデヒド
への酸化剤として循環使用される。図式化すればっぎの
とおりである。
(式中、XはP、 CI、 BrまたはIを示す)本発
明を実施する際には、回分方式のみならず連続方式で生
成物を反応系から取り出しつつ、原料を追加供給する、
いわゆるコンティニュアル・タンク・リアクタ装置の使
用も可能である。
本発明においては装置的に簡単な非隔膜式電解槽を用い
ることができるので連続反応プロセスが可能であり、工
業的に有利な方法である。
本発明の方法において使用される1級アルコールとして
は、たとえば一般式: RCH20i+(式中、Rは水
素原子または炭素数1〜50のアルキル基を示す)で表
わされる1級水酸基を有する鎖状または環状化合物であ
り、かかるアルコールの分子内にはニトロソニウム塩の
酸化に対して安定なケトン、エステル、アミド、ニトロ
、ニトリル、ハロゲン、スルホニル、オレフィン、フェ
ニルなどの官能基が含まれていてもよい。かかる1級ア
ルコールは分子内に1級水酸基を2個以上有していても
よく、このばあいにはモノアルデヒドを経由してジ(ポ
リ)アルデヒドに変換される。また同一分子内に2級水
酸基があるばあいには、ヒドロキシアルデヒドを経由し
てケトルアルデヒドに変換される。かかる1級アルコー
ルの具体例としては、たとえば1−プロパツール、■−
ペンタノール、1−ヘキサノール、1−オクタツール、
1−デカノール、■−ウンデカノール、シクロヘキサン
メタノール、ベンジルアルコール、β−フェネチルアル
コール、2−エチルヘキサノール、l、8−オクタンジ
オール、■、10−デカンジオール、シクロヘキサンジ
メタツール、■−メチルスルホニルー1−オクタツール
、2−ニトロ−1−デシルアルコール、4−カルボエト
キシ−1−ブタノール、ヘプタデカフルオロ−1−デカ
ノールなどがあげられる。
本発明において、使用されるN−オキシル化合物は一般
式(I): (式中、RI   R2R3R4R5およびR6はそれ
ぞれ炭素数1〜3oのアルキル基を示し、R1と R4
は結合して環状化合物となってもよく、このばあい、環
内に不飽和結合を有してもよい。また環を形成した炭素
上にアミノ基、カルボニル基、アミド基、ハロゲン、ニ
トリルなどの官能基が結合していてもよく、分子内に2
個以上のN−オキシル基を有していてもよい)で表わさ
れる化合物があげられる。かかる化合物の具体例として
は、たとえば2,2,4.4−テトラメチルアゼチジン
−1−オキシル、2,2−ジメチル−4,4−ジプロピ
ルアゼチジン−1−オキシル、2゜2.5.5−テトラ
メチルピロリジン−1−オキシル、2.2,5.5−テ
トラメチル−3−オキソピロリジン−1−オキシル、2
,2,5.5−テトラメチルピロリジン−1−オキシル
、2,2,5.5−テトラメチルピロリジン−1〜オキ
シル−3−カルボキシアミド、2,2,5゜5−テトラ
メチル−3−ビロリン−1−オキシル−3−カルボン酸
、4−アミノ−2,2,6,8−テトラメチルピペリジ
ン−1−オキシル、4−オキソ−2,2,6,6−テト
ラメチルビペリジン−1−オキシル、4−メトキシ−2
,2,[i、Q−テトラメチルピペリジン−■−オキシ
ル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,8,6−テトラメ
チルピペリジン−1−オキンル、2,2,6.13−テ
トラメチルピペリジン−1−オキシル−4−カルボン酸
、4−ヒドロキシ−2,2,13,6−テトラメチルビ
ベリジン−1−オキシル、4−シアノ−2,2,6□6
−テトラメチルビペリジン−1−オキシル、ジ−t−ブ
チルアミン−〇−オキシル、一般式: R70Co(CH2)11002 R7(式中、R7は
を示す)、一般式: (式中、R7は前記と同じ)などがあげられる。
これらN−オキシル化合物の触媒としての使用量は、1
級アルコール1モルに対してo、ooot〜10モル、
好ましくは、0.003〜0,5モルである。
0.00uモルよりも少ないばあいには収率が低下し、
10モルよりも多量に使用してもそれ以上の効果の向上
は望めず、不経済である。
ハロゲン含有化合物としては、たとえばフッ素、塩素、
臭素、ヨウ素のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、
アンモニウム塩、遷移金属塩やハロゲン化水素などがあ
げられる。具体的には、たとえば塩化リチウム、塩化ナ
トリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カル
シウム、塩化ストロンチウム、塩化バリウム、塩化アル
ミニウム、塩化亜鉛、塩化スズ、塩化ニッケル、塩化コ
バルト、塩化アンモニウムなどの塩化物、臭化リチウム
、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、
臭化カルシウム、臭化亜鉛、臭化アンモニウムなどの臭
化物;臭化水素酸などのハロゲン化水素酸などを例示す
ることができる。これらハロゲン食付化合物のなかでは
、効率よくアルデヒドをうるうえにおいては臭化物がと
くに好ましい。ノ〜ロゲン含有化合物水溶液中における
ハロゲン含有化合物のa度は0.1重量%〜飽和水溶液
、好ましくは5重量%〜飽和水溶液の範囲である。0.
1重量%よりも低1度では反応が遅くなる傾向がある。
水溶液のpHは1〜13、好ましくは4〜12である。
pH1未満では反応が遅く、pH13をこえると生成物
が不安定となり収率が低下する。
反応溶媒としては反応基質である1級アルコールが水溶
性のばあいには、水溶液中で反応を行なうことができる
が、一般には疎水性有機溶媒とハロゲン含有化合物を溶
かした水溶液の2相系からなる不均一混合溶液中または
ハロゲンイオンを含む水溶液と親水性有機溶媒の混合溶
液中で行なう。前記何機溶媒は、ニトロソニウム塩の酸
化に対して安定な何機溶媒であればよ(、かかる有機溶
媒の具体例としては、たとえばアセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、3−ペンタノンなど
のケトン;アセトニトリル、プロピオンニトリル、ベン
ゾニトリルなどのニトリル:四塩化炭素、クロロホルム
、塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、
クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素;ペンタン、
ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、シク
ロオクタンなどの脂肪族系または脂環式炭化水素;ベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香
族系炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル、γ −ブチロ
ラクトンなどのエステル;テトラヒドロフラン、ジメト
キシエタン、ジオキサンなどのエーテル;その他スルホ
ランなどがあげられる。これらの有機溶媒は単独でまた
は2種以上混合した混合溶媒として用いられる。
なお、水と疎水性宵機溶媒からなる不均一系溶液を用い
るばあいには、充分なかきまぜを行なうことによって反
応を円滑に行なうことが好ましい。
電極には通常の電解反応に用いられる電極を使用するこ
とができるが、本発明はかかる電極の種類によってとく
に限定されるものではない。
かかる電極の具体例としては、たとえば白金、白金ブラ
ック、炭素、チタン、ステンレス、ニッケル、酸化鉛な
どや、その他たとえば表面処理などの加工が施された電
極などがあげられ、陽極および陰極には同一材料または
異種の材料を用いてもよい。
71i解槽としては、たとえば陽陰極室が隔膜で分けら
れた電解槽および無隔膜式電解槽のいずれを使用するこ
ともできるが、通常は無隔膜式電解槽が用いられる。
電流密度は、1級アルコール、触媒であるN−オキシル
化合物およびハロゲンイオンを含有する水溶液ならびに
溶媒を入れた電解槽に電極を挿入し1.攪拌しながら0
.001.” IOA/cjの範囲、好ましくは0.O
1〜0.2A/c4の範囲となるように調整される。電
流密度は0.00LA/c−より低いばあいには、反応
に長時間を要し、IOA/cjより高いばあいには高電
圧を必要とし、副反応が増大する傾向がある。
本発明において反応に必要な電気量は、理論的には水酸
基1当量に対して2フアラデーであるが、反応を完結す
るためには2〜10フアラデ、好ましくは2〜6フアラ
デ一程度であるのが望ましい。
反応温度は一20〜100℃の範囲、好ましくは一10
〜50℃の範囲である。かかる反応温度は一20℃より
も低いばあいには、反応速度が遅くなり、また 100
°Cより高いばあいには、副反応がおこり、収率が低下
する傾向がある。
反応時間は使用する電極の大きさ、電流密度、反応7H
度、1級アルコールの種類およびその濃度、その他の条
件によって異なるが、1級アルコール1モルあたりの通
電量によってほぼ決定される。
反応終了後、疎水性溶媒を分液し、溶媒を留去すること
により粗生成物が入手される。もし必要ならば、蒸留、
再結晶、クロマト精製などの常法の後処理を行なうこと
により、相当するアルデヒド体かえられる。
つぎに実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
実施例1 20m1ガラス製反応容器に1−ウンデカノール172
.3a+g (1mmol) 、4−ベンゾイルオキシ
−2,2,6,6−チトラメチルピベリジンー1−オキ
シル2.8mg(0,01m1lol)、塩化メチレン
3 mlおよび型費を飽和させた25%臭化ナトリウム
水溶液5mlを秤り、この混合液に2枚の白金電極(表
面積各1.5cd)を挿入して攪拌下で室温にて電流値
を30mAにとって定電流電解を行なった。2.2フア
ラデ一1モルの電気量を通電して反応を中11ユし、反
応混合物の塩化メチレン層と水層を分離し、水層は塩化
メチレンで抽出を行なった。
塩化メチレン抽出液を1つにまとめて濃縮し、残液をシ
リカゲルカラム上でn−ヘキサン−酢酸エチル(7:1
)の混合溶媒で溶出して精製し、n−ウンデカナールl
GO,1mgをえた。なお、IRスペクトルにより17
25cm−1に吸収ピークが認められ、〕C−0の存在
が確かめられた。収率は94%、電流効率は9126で
あった。
以下にえられたn−ウンデカナールのNMRスペクトル
の測定結果を示す。
(NMRスペクトル(60MHz  (CDCl り、
単位: ppo+(TMS)) δ 0.88 (s、 3H,−CH3)0.95〜1
75 (brd、 18H、−CH2−)2゜45  
(m、2H,−CH2−)9 、82  (t 、  
L H5−〇HO)実施例2〜6 実施例1において用いた4−ベンゾイルオキシ−2,2
,13,6−テトラメチルビベリジン−1−オキシルの
かわりに、第1表に示したN−オキシル化合物を使用し
、反応完結まで通電した以外は実施例1と同様にしてn
−ウンデカナールをえた。なお、IRスペクトルにより
1725cm−1に吸収ピークが認められ、′;C−O
の存在が確かめられた。
反応完結までの電気量および収率を第1表に併記する。
[以下余白] 実施例7〜9 実施例1で用いた4−ベンゾイルオキシ−2,2゜6.
6−テトラメチルビベリジン−1−オキシルのふ加澁を
第2表に示すように変更し、2,0フアラデ一1モルの
電気量を通電した以外は実施例1と同様にしてn−ウン
デカナールをえた。えられたn−ウンデカナールの収率
を第2表に示す。
に第3表に示した臭化ナトリウム濃度を有する重曹を飽
和させた水溶液を用いた以外は実施例1と同様に実施し
、2フアラデ一1モルの電気量を通電してn−ウンデカ
ナールをえた。その収率を第3表に示す。
第  3  表 第  2  表 実施例1O〜12 実施例1において用いた重曹を飽和させた25%臭化ナ
トリウム水溶液(pH8〜9)のかわり実施例13〜1
8 実施例1において用いた重曹を飽和させた25%臭化ナ
トリウム水溶液のかわりに第4表に示したハロゲン含有
化合物濃度を有する重曹を飽和させた水溶液を使用し、
第4表に示す電気量を通電し、n−ウンデカナールをえ
た。その収率を第4表に併記する。
第 表 実施例19および20 実施例1で用いた白金板のかわりに第5表に示した電極
を用いた以外は実施例1と同様に実施し、n−ウンデカ
ナールをえた。えられたn−ウンデカナールの収率を第
5表に併記する。
第    5    表 実施例21〜28 実施例1で用いた塩化メチレンのかわりに第6表に示し
た有機溶媒を用いた以外は実施例1と同様に実施して2
フアラデ一1モルの電気量を通電し、n−ウンデカナー
ルをえた。えられたn−ウンデカナールの収率を第6表
に示す。
第 表 施例1と同様に電気量2.0〜6.0フアラデ一1モル
にて電解を行なった。えられた生成物および収率を第7
表に示す。
[以下余白] 実施例29〜36 実施例1で用いたl−ウンデカノールのかわりに第7表
に示したアルコールを用いた以外は実なお、実施例29
〜36でえられた生成物のNMRスペクトル(60MH
z(CD(J 3)、単位: ppm (TMS))お
よびIRスペクトルは以下のとおりである。
(実施例29;2−エチルヘキサナール)(^) NM
Rスペクトル δ 0180〜1.03  ([iH,−CH3)1.
20 〜1.80  (9H,−CH2−−C)I<)
2.19 (t、 2t(、−CH2−)10.02 
 (IH,−C)10) (13)IRスペクトル 1730cm−’吸収< ンc−o> (実施例30;n−ヘプタナール) (A) NMIiスペクトル 60.90 (i、 311.−CH3)1.31〜1
.G3 (m、 811、−CH2−)2.39 (a
+、 211、−CH2−)9.79 (m、 ltl
、 −CHo)(B)IRスペクトル 17LOc+*−’吸収< ;c−o>(実施例31;
n−ドデカナール) (A) NMRスペクトル 60.88 (m、 311、−C)13)1.28〜
1.82 (i、 1811 、−CH2−)2.42
 (+、 211.−CH2−)9.78 (t、 I
ll、−CIIO)(B)IRスペクトル 1720cm−’吸収(ンc−o) (A) N)IRスペクトル δ 0.85〜2.09 (+l+、 1011 、−
CH2−)2.25 (+*、 Ill、  、l;C
I!−)9.7(ill、−CIIO) (+3)IRスペクトル 1720cm−1吸収< >c−o> (実施例33 、 1.10−デカンジアルデヒド)(
A) NMRスペクトル 61.32〜2.80 (a+、 tel! 、−CH
2−)9.81 (t、 21L −CIIO)(El
)IRスペクトル 1720cm−’吸収< ;c−o> (実施例34;ベンズアルデヒド) (A) NMIiスペクトル 67.40〜8.0(m、 51り 10.05 (s、 H(、−CIIO)(B)IRス
ペクトル 1710cffl−’吸収(′;c−o)(実施例35
;  10−ヒドロキシウンデカナール)(A) NM
Rスペクトル 61.10 (s、 311、−CHI)1.20〜1
.70 (mS12H、−C)+2−)2.30〜2.
50 (m、 411.−CH2−)3.75 (Q、
2H,−CH2−) 9.60 (t、 ltl、 −CHo)(B)IRス
ペクトル 1720cm−’吸収< >c−o> (実施例3G、  10−ケトウンデカナール)(A)
 NMRスペクトル δ 0,88 (s、 3H1−CH3)0.95〜1
.75 (brd、 18H、−CH2−)2.45 
(*、2H1−CH2−) 9.1112  (t、  1)1.−CHo)(B)
IRスペクトル 1725c+a−1吸収< ンc−o)比較例1 実施例1で用いた4−ベンゾイルオキシ−2,2゜6.
6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルを添加しな
かった以外は、実施例1と同様に実施したところ、n−
ウンデカナールはまったく生成しなかった。
比較例2 実施例1で用いた4−ベンゾイルオキシ−2,2゜6.
6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルのかわりに
4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−チトラメチル
ピペリジン2.6Bを用いた以外は実施例1と同様に実
施したところ、n−ウンデカナールはまったく生成しな
かった。
比較例3 実施例1で用いた重曹を飽和させた25%臭化ナトリウ
ム水溶液のかわりに重曹を飽和させた5%過塩素酸リチ
ウム水溶液を用いた以外は実施例1と同様に実施したと
ころ、2.0フアラデ一1モルの通電量でn−ウンデカ
ナールが収率11%でえられた。
[発明の効果] 本発明の方法によれば、N−オキシル化合物のニトロソ
ニウム塩の酸化と、ニトロソニウム塩による1級アルコ
ールに相当するアルデヒドへの酸化を単一の電解槽内で
行なうことができ、しかもニトロソニウム塩の再生とア
ルコールの酸化を連続的に行なって高収率かつ高電流効
率でアルデヒドをうろことができるという効果が奏され
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1級アルコールをN−オキシル化合物とともに電解
    酸化することを特徴とする1級アルコールからアルデヒ
    ドへの高選択的酸化方法。 2 ハロゲン含有化合物の水溶液を電解液として用いる
    請求項1記載の高選択的酸化方法。
JP63259907A 1988-10-14 1988-10-14 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法 Expired - Fee Related JP2604826B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63259907A JP2604826B2 (ja) 1988-10-14 1988-10-14 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63259907A JP2604826B2 (ja) 1988-10-14 1988-10-14 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02107790A true JPH02107790A (ja) 1990-04-19
JP2604826B2 JP2604826B2 (ja) 1997-04-30

Family

ID=17340589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63259907A Expired - Fee Related JP2604826B2 (ja) 1988-10-14 1988-10-14 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2604826B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0913382A1 (de) * 1997-06-06 1999-05-06 Consortium für elektrochemische Industrie GmbH Verfahren zur Herstellung von Aldehyden und Ketonen
JP2002145928A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Otsuka Chem Co Ltd 酸化触媒ポリマー及びそれを用いたアルコールより高次な酸化物の製造方法
JP2002146575A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Otsuka Chem Co Ltd N−オキシル化合物、シリカゲル結合n−オキシル化合物及びそれを用いたアルコールより高次な酸化物の製造方法
WO2006105357A2 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Regents Of The University Of Minnesota Electrochemical method for the production of betulin aldehyde
US9222482B2 (en) 2012-02-20 2015-12-29 Quanta Computer Inc. Centrifugal fan

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
J AM CHEM SOC=1983 *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0913382A1 (de) * 1997-06-06 1999-05-06 Consortium für elektrochemische Industrie GmbH Verfahren zur Herstellung von Aldehyden und Ketonen
US6069282A (en) * 1997-06-06 2000-05-30 Consortium Fur Elektrochemische Industrie Gmbh Process for the preparation of aldehydes and ketones
US6169213B1 (en) * 1997-06-06 2001-01-02 Consortium f{umlaut over (u)}r elektrochemische Industrie GmbH Process for the preparation of heteroaryl aldehydes and heteroaryl ketones
JP2002145928A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Otsuka Chem Co Ltd 酸化触媒ポリマー及びそれを用いたアルコールより高次な酸化物の製造方法
JP2002146575A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Otsuka Chem Co Ltd N−オキシル化合物、シリカゲル結合n−オキシル化合物及びそれを用いたアルコールより高次な酸化物の製造方法
WO2006105357A2 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Regents Of The University Of Minnesota Electrochemical method for the production of betulin aldehyde
WO2006105357A3 (en) * 2005-03-29 2007-06-14 Univ Minnesota Electrochemical method for the production of betulin aldehyde
US9222482B2 (en) 2012-02-20 2015-12-29 Quanta Computer Inc. Centrifugal fan

Also Published As

Publication number Publication date
JP2604826B2 (ja) 1997-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4402804A (en) Electrolytic synthesis of aryl alcohols, aryl aldehydes, and aryl acids
JP2633244B2 (ja) 水性有機溶液中でメタンスルホン酸セリウムを使用する有機化合物の酸化
JP4755458B2 (ja) 2−アルキン−1−アセタールの製造方法
JPH02107790A (ja) 1級アルコールからアルデヒドへの高選択的酸化方法
JP2604827B2 (ja) 2級アルコールからケトンへの酸化方法
US4592810A (en) Electrocatalytic production of 2,3,5,6-tetrachloropyridine from pentachloropyridine
EP1366008B1 (de) Verfahren zur herstellung von mono- oder biscarbonyl- oder hydroxylverbindungen
JPH02200653A (ja) 1級アルコールからアルデヒドの製造法
JP3564979B2 (ja) パーフルオロアルキルカルボン酸の製造方法
EP4139283A2 (en) Regioselective oxidation of heterocyclic alpha-amino amides
DE4327361A1 (de) Verfahren zur Herstellung von Benzaldehyddialkylacetalen
CA1271490A (en) Oxidation of organic compounds using thallium ions
JPS6342711B2 (ja)
JP6165349B2 (ja) アゾジカルボンアミドの新規製造法
JP2625204B2 (ja) α,α‐ジハロケトンの製造法
JP2022513267A (ja) 酸化法によるマレイン酸の製造
US5084582A (en) Oxidation of epoxy alcohols into carboxilic epoxy acids
JPS629095B2 (ja)
WO2011098432A2 (de) Verfahren zur herstellung von 4-isopropylcyclohexylmethanol
SU1685907A1 (ru) Способ получени аминопропанонов
JPS6346153B2 (ja)
JPH01157924A (ja) ブロモフルオロメタンの製造法
US4681977A (en) Preparation of chloro-olefins
Vasudevan et al. Electroreduction of carbonyl compounds at a Ti/ceramic TiO 2 cathode
JPH0141712B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees