JPH02106317A - 耐熱耐圧容器及びその製造方法 - Google Patents

耐熱耐圧容器及びその製造方法

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JPH02106317A
JPH02106317A JP63256976A JP25697688A JPH02106317A JP H02106317 A JPH02106317 A JP H02106317A JP 63256976 A JP63256976 A JP 63256976A JP 25697688 A JP25697688 A JP 25697688A JP H02106317 A JPH02106317 A JP H02106317A
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Suketaka Watanabe
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幸司 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば炭酸飲料等の内圧が加わる耐圧製の
容器に関し、特に内容物の加熱殺菌時の耐圧耐熱性を高
めた耐圧耐熱容器及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、炭酸飲料等の内圧が加わる容器としては、たとえ
ば第2図および第3図に示すようなものがある。すなわ
ち、15は容器全体を示しており、概略内部中空の容器
本体1と容器本体1の底面に被着されるベースカップ1
1とから成っている。
容器本体1は内圧が加わるために、耐圧性を高めるべく
底面が球殻状に丸められており、ベースカップ11によ
って容器15の立て置きを可能としている。この容器本
体1は、第4図に示すような熱可塑性樹脂より成る有底
筒状のパリソン12を予備成形しておき、このパリソン
12を二軸延伸ブロー成形することにより、樹脂材料に
結晶配向を生じさせ、容器本体1の耐圧性を向上させる
と共に、ヒートセットすることにより耐熱性を確保して
いた。
ところで、このような容器本体1への内容物の充填作業
は、容器本体1内に80〜95℃に加熱された内容物を
熱間充填し密封した後、窒素等のガス充填を行う方法や
容器本体1内に内容物を充填した後口頚部3にキャッピ
ングして密封し、その後容器本体1に熱湯を上から流し
て内容物の加熱殺菌処理を行なう方法がある。後者のよ
うな場合には、炭酸飲料等の加熱殺菌処理については法
王65°Cで10分以上行なうことが義務付けられてお
り、容器本体1は耐熱性と、加熱時の内圧に耐え得るよ
うに耐圧性が要求されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし斯かる従来技術にあっては、容器本体1を二軸延
伸ブロー成形することにより、樹脂材料が延伸され、強
度および耐熱性が与えられるが、容器本体1の底面の中
央付近は、ブロー成形時に十分延伸されず、延伸による
結晶配向の効果が小さい、そのため強度が弱くなりがち
で落下等の衝撃によって破損するおそれがある。また加
熱殺菌時の熱によって容器本体1の底面中央付近が軟化
してしまい、底中央部2が部分的に突出してしまい商品
価値が無くなってしまうという間組があった。第7図に
は樹脂のヤング率が延伸状態と未延伸状態で温度によっ
て変化する状態が示されており、未延伸部分では、65
℃付近で強度が急激に低下することがわかる。65℃付
近は法規制の温度でもあり、容器本#1の底面中央付近
の強化が要請されている。
そこで従来技術として第5図に示すようにパリソン12
の底中央部2を予め部分的に延部後加熱して熱結晶化さ
せておき、ブロー成形後の容器本体lの底面中央付近を
強化するものも提案されている(特開昭60−1484
41号公報参照)。
しかし単にパリソン12をブロー成形すると、容器本体
1の底中央部2は、第6図に締すよにパリソン12の底
中央部2の結晶化領域αと延伸領域βとの境界部におい
て肉厚が連続的に薄くなり、境界部に十分延伸されない
低延伸領域γが存在することになる。そのため加熱殺菌
時に低延伸領域が膨んでしまうおそれがあり、依然とし
て耐圧、耐熱性に限界があった。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、温度による加
熱殺菌に耐え得る耐圧耐熱容器およびその製造方法を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、 1、二軸延伸ブロー成形によって形成される内部を中空
となし容器本体1の底中央部2と口頚部3に熱結晶化さ
せた熱結晶化部を設けた樹脂製の耐熱耐圧容器において
、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器本体の最
大胴部の断面積の0.2〜15%にすることを特徴とす
る耐熱耐圧容器。
2、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の0.5〜10%である第1項記載の耐熱耐
圧容器。
3、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の2〜8%である第1項記載の耐熱耐圧容器
4、有底筒状のパリソンを成形し、該パリソンの底中央
部2と口頭部3に部分的に熱結晶化させた熱結晶化部を
設け、これを二軸延伸ブロー成形することによって内部
を中空となした樹脂製の耐熱耐圧容器を製造する方法に
おいて、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器の
容器本体の餞大胴部の断面積の0.2〜15%になるよ
うに結晶化させ、その後パリソンの熱結晶化部以外の領
域を全て高延伸倍率によって延伸して容器本体を形成す
ることを特徴とするit熱耐圧容器の製造方法。
5、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の0.5〜10%である第4項記載の耐熱耐
圧容器。
6、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積め2〜8%である第4項記載の耐熱耐圧容器
である。
(作 用) 上記耐圧耐熱容器にあっては、容器本体の底中央部およ
び口頚部を熱結晶化された領域とし、下底円弧部4から
上底円弧部5に到る底部9および上層部6から下層部7
に到る肩部10および胴部8を高延伸結晶化された領域
としたので、耐熱性、耐圧性に優れ、加熱殺菌時の高温
雰囲気下において高い内圧が加わっても容器本体底部の
形状は保持される。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第2
図は本発明の耐圧耐熱容器の一実施例を示している0図
において、15は容器全体を示しており、この容器15
は内部中空に構成された容器本体1と、この容器本体1
の底面に被着されるベースカップ11とから構成してい
る。
第1図は容器本体1を示す。
容器本体1はポリエステル樹脂等の熱可塑正樹脂製で、
円筒状の胴部8と、胴部8上方に連続して成形される肩
部10および口頚部3と、胴部8下端に3!!続して設
けられ下方に向って球殻状に突出する底部9とから構成
されている。
上記容器本体1の底部9は、その中央部が熱によって部
分的に結晶化されて熱結晶化部2となっている。
この熱結晶化された底中央部2の表面積は、容器本体1
の最大胴部を横に切断した断面積の0.2〜15%にな
っている。なお器壁の断面積を指すのではないことに留
意すべきである。
従って、底中央部2の平面形状および容器本体1の断面
を円形と仮定し、それぞれの直径をDおよびΦとすると
、 D  =0.002Φ 〜0.15Φ2 またはD令0
.045Φ〜0,39Φ の関係にある。
また、口頚部3も熱結晶化されていて、強度、耐熱性を
高めである。すなわち、口頚部3は厚内の円筒状で、そ
の下端面の外側縁に胴部8から連続して高延伸された肩
部10の上端縁が結合されている。
熱結晶化部2および3は延伸されない無配向の結晶状態
で、強度が高く、安定した形態を保持する0通常材料は
約100℃〜140℃位で結晶化して球晶を生じ乳白色
を呈する。
そして熱結晶化部2.3以外の領域が全て高延伸倍率に
よって薄肉に延伸された高延伸結晶化領域となっており
、下底円弧部4から上層部6にいたる肩部10、胴部8
および底中央部2を除く底部9の全ての領域で結晶化度
10〜40%に高延伸結晶化されている。
高延伸結晶化領域においては、材料の延伸作用によって
材料内部に結晶配向が生じ、強度が大きく形状保持性も
優れている。この高延伸結晶化領域を上記のごとき結晶
化度にするには、通常70℃〜140℃、好ましくは9
0〜120℃に加熱した状態で、かつ、高い延伸倍率で
延伸することにより結晶配向を生じさせるのであるが、
下底円弧部4付近は延伸結晶化されにくい領域なので、
熱結晶化されている底中央部2の表面積を、容器本体1
の最大胴部の断面積の0.2〜15%の範囲内にしてお
く必要がある。
0.2%より小さいと、熱結晶化の効果が発揮されない
ため、延伸ブローしても底面が延伸結晶化されにくく、
また、15%より大きいと、とくに下底円弧部付近がな
だらかに延伸されるため、結晶化度が大きくならないと
いう欠点がある。
従って、熱結晶化されている底中央部2の表面積はこの
範囲内でなければならない。
そして、好ましくは9.5〜10%、さらに好ましくは
2〜8%の範囲がよい。
なお、高延伸された容器にビートセットを施こすことに
より、さらに結晶化度が高くなり、耐熱性がより向上す
る。
本実施例にあっては、第1図に示すごとく容器本体1の
最大胴部の直径Φはl0CI+であり、底中央部2の平
面の径りは約3a11である。
この場合は、底中央部2の表面積は容器本体1の最大胴
部の断面積の約9%である。
このようにすることにより、第8図に示すごとく底中央
部2の厚さtlが3.5[w]、下底円弧部4の厚さt
2がo、35[wl程度となっている。そして下底円弧
部4は胴部8に連続しており、その厚みは胴部8より若
干厚く形成されている。
上記底中央部2と下底円弧部4の境界部においては、下
底円弧部4はつよく延伸され、底中央部2の側端面から
延びており、結合位置は底中央部2の厚さ方向の外端位
置となっている。したがって、底中央部2は容器本体1
の底部内周面側に突出し、底中央部2と下底円弧部4の
境界部にきつい段差dが形成されている。
ベースカップ11は、概略有底円筒状で、周壁の径が略
容器本体1の胴部8の外径と同一になっている。
そして底壁には容器本体1の底面に接着固定される環状
の台座部が設けられている。
一方、ベースカップの周壁の上端部は容器本体1の胴部
8の下縁に係止されており、周壁の上端部にはベースカ
ップと容器本体底部との間に形成される空間に熱湯の流
通を許容する道口部が周方向に複数設けられている。
つぎに上記耐圧耐熱容器の製造方法について第9図乃至
第12図に基づいて説明する。
まず、第9図に示すような延伸成形用パリソン12を予
備成形する。パリソン12は上記容器本体1を二軸延伸
ブロー成形するために予備的に成形される素材であり、
主として容器本体1の胴部8と成るべき筒状部13と、
容器本体1の底中央部2と成るべき底を部14と、筒状
部13上端に連なる口頚部3とから成る有底円筒状部材
により梢成されている。
パリソン12の製造は、たとえば第10図に示すように
射出成形により製造される。すなわち、20は成形型で
あり、型閉めした成形型20のキャビティ21内に、ゲ
ート22を介して図示しない射出ノズルから溶融樹脂を
注入し、冷却硬化後型開きして成形品12を取出す。
つぎに、第11図に示すようにパリソン12の底壁部1
4および口胛部3を加熱処理して熱結晶化し、熱結晶化
領域Gl、G2を形成する0口頚部3に投げた熱結晶化
領域G2は口頚部3全体に及び、底を部14に設ける熱
結晶化領域G1も底壁部14の中心部に形成されている
。そしてこの結晶化領域G1.G2はそれぞれ全厚さに
わたって加熱処理しである。その結晶化度は25〜50
%である。
本実施例にあっては、ブロー成形後、容器本体1・の最
大胴部の直径Φが10anになるように設計してあり、
パリソンの底壁部14に設けた熱結晶化領域G1、その
平面の径が約30になるように設計した。
G1はブロー成形後底中央部2となる部分であり、その
表面積は、この場合容器率#、1の最大胴部の断面積の
約9%に当り、本発明の範囲内である。
次に上記したパリソン12を用いて容器本体1をブロー
成形する成形工程について第12図(イ)及び(ロ)に
基づいて説明する0図において、30はブロー成形用の
金型であり、この金型30は概略容器本体1の胴部8を
成形する割型31と、容器本体底中央部2を成形する底
型32と、容器の口頚部3を保持するネック型33から
成っている。一方34は、パリソン12をその軸aX方
向に延伸するための延伸棒であり、図示しない駆動源に
よって金型30に装着されたパリソン12内にその口頚
部3側から出没自在に挿入される。そして、この延伸棒
34とパリソン12の内面との空間に圧縮空気等の流体
が通る流体通#!35が設けられている。
上記装置においてブロー成形は次のようにして行なわれ
る。まず延伸温度70〜140[’C]、好ましくは9
0〜120[’C]に加熱されたパリソン12を、第1
2図(イ)に示すように延伸棒35を伸ばして軸方向に
延伸させる。この状態では主としてパリソン12の筒状
部13が軸方向に延伸される。さらに第12図(ロ)に
示すように延伸棒34の流体通路35を通って圧縮空気
が高圧下で吹込まれてパリソン12の筒状部13が半径
方向外方に膨らんで金型30内面に密着する。
一方、底壁部14もその中心点の近傍から薄肉化されな
がら半径方向外方に拡がり、その外面が底型32内面に
密着する。
この状態ではパリソン12の筒状部13は主として周方
向に延伸される。また底壁部14は、その熱結晶化領域
G1の部分は温度によって殆んど変化せず、熱結晶化領
域G1に連続する非晶質の部分が延伸される。また口頚
部3の熱結晶化領域も延伸されず、熱結晶化領域G2に
連なる非晶質部分が延伸される。こうしてパリソン12
の熱結晶化領域Gl、G2以外の非晶質の部分、本実施
例では主として筒状部13が加熱延伸されて十分な結晶
配向が生じ、容器本体lの胴部8、肩部10および底部
9を形成し、この部分が高延伸結晶化されることになる
延伸ブロー成形に際して、割型31及び底型32を約5
0〜160℃に加熱しておくと、成形された容器はヒー
トセットされ、さらに耐熱性の優れた容器が得られる。
第11図(イ)乃至(ハ)には、ブロー成形におけるパ
リソン底壁部14の延伸状態を示している。すなわち圧
縮空気のガス圧によって熱結晶化領域G1に隣接する非
晶質の部分が延伸されていき、非晶質部分が熱結晶化領
域G1の縁に沿って外方に流動して熱結晶化領域G1の
縁に段差dが生じ、非晶質の部分全て高延伸倍率でもっ
て延伸されて薄肉となる。而して容器本体1の底中央部
2において、熱結晶化領域G1はブロー成形前のパリソ
ン12の底壁部14の形状のまま残存し、底中央部2の
熱結晶化部となる。そして底中央部2の熱結晶化部以外
の部分は容器本体1の胴部8と略均−に高延伸され高延
伸底部9となる。
一方、パリソン12の口頚部3下端と筒状部13との境
界部も、ブロー成形時のブロー圧力によって筒状部13
の非晶質部分が熱結晶化領域G2の縁に沿って外方に流
動し、熱結晶化領域G2の縁に段差が生じて容器本体1
の口頚部3と連なる肩部10は高延伸されて十分な結晶
配向が生じる。
このように熱結晶化された底中央部2の表面積を本発明
の範囲内として、ブロー成形することにより、底中央部
2に隣接する下底円弧部4から上底円弧部5に到る底部
9は、結晶化度10〜30%に延伸結晶化される。
また、熱結晶化された口頚部3に隣接する上層部6から
下層部7に到る肩部10も、結晶化度10〜30%に延
伸結晶化される。
そして、上底円弧部5から下層部7に到る胴部8は、結
晶化度15〜40%に延伸結晶化され、きわめて耐圧耐
熱性のすぐれた容器が得られる。
なお、熱結晶化度および延伸結晶化度を測定するには、
その部分の密度を測定して換算すればよい。
但し、pは密度(測定値) 容器本体1の成形が完了すると、容器本体1の底面に第
3図の如くベースカップ11を被着し、台座部において
接着固定して容器が完成する。
つぎにこのようにして成形された容器に、炭酸飲料等を
充填して内容物を加熱殺菌する場合について説明する。
内容物の加熱殺菌は、容器内に内容物を充填してキャッ
ピングした後、熱湯を容器上部から流すことにより行な
う0本実施例では容器の上部において75℃の熱湯を流
す、熱湯は容器本体1の胴部8の外周面を伝って下方に
流れ、容器本体1の壁面を通じて内容物を加熱殺菌する
一方、胴部8下端まで流れた熱湯はベースカップ11に
形成した道口部らベースカップ11の内側に侵入し、容
器本体底面の球面状の外周面を伝って下方に流れる。こ
の底面において熱湯は65°C程度となる。一方、加熱
によって容器本体1内部のガス圧が高まり、容器本体1
は高温、高圧下にさらされるが、容器本体1の底面は十
分結晶配向された高延伸部9と加熱によって結晶化され
た結晶化部2とからのみ構成されているので、高温の熱
湯を流しても軟化するおそれはなく、耐熱性および耐圧
性は高まって温度による制約は低減される。因みに、こ
のように結晶化した場合の耐熱温度は80〜95[”C
]、耐圧性は、8〜10kg/−程度となる。したがっ
て、より高温での殺菌が可能となり、使用範囲を拡大す
ることができる、(発明の効果) 本発明は以上の構成および作用から成るもので、延伸ブ
ロー成形時に十分延伸されない容器底中央部と口頚部を
、とくに底中央部の熱結晶化しせる表面積を本発明の範
囲内になるようにして、延伸することなく熱結晶化させ
て熱結晶化部とし、この熱結晶化部以外の部分を全てあ
らかじめ70℃〜140℃に加熱したのち、高延伸倍率
によって延伸させて、胴部を結晶化率15〜40%に、
また、底中央部に隣接する下底円弧部や、口頚部に隣接
する上層部などの結晶化の困難な部位を10〜30%結
晶化させて、結晶化していない領域を無くしたので、耐
熱、耐圧性を著るしく高めることができ、殺菌温度の高
い種々の内容物の容器として用いることが可能となって
汎用性の高い耐圧耐熱容器を実現することができる。ま
た本発明の容器の製造方法によれば、容器の製造を極め
て簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る耐圧耐熱容器からベー
スカップを取り除いた容器本体を示す、第2図は、本発
明の一実施例に係る耐圧耐熱容器の全体構成を示す一部
破断正面図、第3図は第2図の容器のベースカップ付近
の一部破断拡大正面図、第4図は第1図の容器本体成形
用のパリソンのtB面図、第5図は第4図のパリソンを
加熱結晶化処理をした例を示す縦断面図、第6図は第5
図のパリソンを従来法である低延伸ブローで処理した後
の容器底部の状態の拡大断面図である。 第7図は樹脂の未延伸部と延伸部の強度の温度依存性を
示すグラフ、第8図は第1図の容器底部の一部破断拡大
正面図、第9図は第1図の容器本体を形成するために予
備成形されたパリソンを示しており、加熱結晶化処理後
のパリソンの一部破断正面図、第10図はパリソンを射
出成形する状態を示す要部縦断面図である。 第11図(イ)乃至(ハ)はブロー成形時のパリソン底
壁部の延伸状態を示す拡大断面図であり、第12図(イ
)および(ロ)は第9図のパリソンを用いて容器本体を
ブロー成形する状態を示すブロー成形型の概略縦断面図
である。 1・・・容器本体、2・・・底中央部、3・・・口頚部
、4・・・下底円弧部、5・・・上底円弧部、6・・・
上層部、7・・・下肩部、8・・・胴部、9・・・底部
、10・・・肩部、11・・・ベースカップ、12・・
・パリソン、13・・・筒状部、14・・・底壁部、1
5・・・容器全体、20・・・成形型、21・・・キャ
ビティ、22・・・ゲート、30・・・金型、31・・
・割型、32・・・底型、33・・・ネック型、34・
・・延伸棒、35・・・流体通路、Gl、G2・・・熱
結晶化領域、Φ・・・容器本体1の最大胴部の直径、D
・・・底中央部2の略径。 第1図 第 7図 31及(’CI 第2図 第3図 第8図 弔 図 @12図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、二軸延伸ブロー成形によって形成される内部を中空
    となし容器本体1の底中央部2と口頚部3に熱結晶化さ
    せた熱結晶化部を設けた樹脂製の耐熱耐圧容器において
    、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器本体の最
    大胴部の断面積の0.2〜15%にすることを特徴とす
    る耐熱耐圧容器。 2、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
    部の断面積の0.5〜10%である特許請求の範囲第1
    項記載の耐熱耐圧容器。 3、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
    部の断面積の2〜8%である特許請求の範囲第1項記載
    の耐熱耐圧容器。 4、有底筒状のパリソンを成形し、該パリソンの底中央
    部2と口頚部3に部分的に熱結晶化させた熱結晶化部を
    設け、これを二軸延伸ブロー成形することによって内部
    を中空となした樹脂製の耐熱耐圧容器を製造する方法に
    おいて、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器の
    容器本体の最大胴部の断面積の0.2〜15%になるよ
    うに結晶化させ、その後パリソンの熱結晶化部以外の領
    域を全て高延伸倍率によって延伸して容器本体を形成す
    ることを特徴とする耐熱耐圧容器の製造方法。 5、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
    部の断面積の0.5〜10%である特許請求の範囲第4
    項記載の耐熱耐圧容器。 6、底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
    部の断面積の2〜8%である特許請求の範囲第4項記載
    の耐熱耐圧容器。
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