JPH0622862B2 - 耐熱耐圧容器及びその製造方法 - Google Patents

耐熱耐圧容器及びその製造方法

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JPH0622862B2
JPH0622862B2 JP25697688A JP25697688A JPH0622862B2 JP H0622862 B2 JPH0622862 B2 JP H0622862B2 JP 25697688 A JP25697688 A JP 25697688A JP 25697688 A JP25697688 A JP 25697688A JP H0622862 B2 JPH0622862 B2 JP H0622862B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、たとえば炭酸飲料等の内圧が加わる耐圧製の
容器に関し、特に内容物の加熱殺菌時の耐圧耐熱性を高
めた耐圧耐熱容器及びその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来、炭酸飲料等の内圧が加わる容器としては、たとえ
ば第2図および第3図に示すようなものがある。すなわ
ち、15は容器全体を示しており、概略内部中空の容器
本体1と容器本体1の底面に被着されるベースカップ1
1とから成っている。容器本体1は内圧が加わるため
に、耐圧性を高めるべく底面が球殻状に丸められてお
り、ベースカップ11によって容器15の立て置きを可
能としている。この容器本体1は、第4図に示すような
熱可塑性樹脂より成る有底筒状とパリソン12を予備成
形しておき、このパリソン12を二軸延伸ブロー成形す
ることにより、樹脂材料に結晶配向を生じさせ、容器本
体1の耐圧性を向上させると共に、ビートセットするこ
とにより耐熱性を確保していた。
ところで、このような容器本体1への内容物の充填作業
は、容器本体1内に80〜95℃に加熱された内容物を
熱間充填し密封した後、窒素等のガス充填を行う方法や
容器本体1内に内容物を充填した後口頚部3にキャッピ
ングして密封し、その後容器本体1に熱湯を上から流し
て内容物と加熱殺菌処理を行なう方法がある。後者のよ
うな場合には、炭酸飲料等の加熱殺菌処理については法
上65℃で10分以上行なうことが義務付けられてお
り、容器本体1は耐熱性と、加熱時の内圧に耐え得るよ
うに耐圧性が要求されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし斯かる従来技術にあっては、容器本体1を二軸延
伸ブロー成形することにより、樹脂材料を延伸され、強
度および耐熱性が与えられるが、容器本体1の底面の中
央付近は、ブロー成形時に十分延伸されず、延伸による
結晶配向の効果が小さい。そのため強度が弱くなりがち
で落下等の衝撃によって破損するおそれがある。また加
熱殺菌時の熱によって容器本体1の底面中央付近が軟化
してしまい、底中央部2が部分的に突出してしまい商品
価値が無くなってしまうという問題があった。第7図に
は樹脂とヤング率が延伸状態と未延伸状態て温度によっ
て変化する状態が示されており、未延伸部分では、65
℃付近で強度が急激に低下することがわかる。65℃付
近は法規制の温度でもあり、容器本体1の底面中央付近
の強化が要請されている。
そこで従来技術として第5図に示すようにパリソン12
の底中央部2を予め部分的に延伸後加熱して熱結晶化さ
せておき、ブロー成形後の容器本体1の底面中央付近を
強化するものも提案されている(特開昭60−1484
41号公報参照)。しかし単にパリソン12をブロー成
形すると、容器本体1の底中央部2は、第6図に締すよ
にパリソン12の底中央部2の結晶化領域αと延伸領域
βとの境界部において肉厚が連続的に薄くなり、境界部
に十分延伸されない低延伸領域γが存在することにな
る。そのため加熱殺菌時に低延伸領域が膨んでしまうお
それがあり、依然として耐圧、耐熱性に限界があった。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、温度による加
熱殺菌に耐え得る耐圧耐熱容器およびその製造方法を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) すなわち本発明は、 1.二軸延伸ブロー成形によって形成される内部を中空
となし容器本体1の底中央部2と口頚部3に熱結晶化さ
せた熱結晶化部を設けた樹脂製の耐熱耐圧容器におい
て、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器本体の
最大胴部の断面積の0.2〜15%にすることを特徴と
する耐熱耐圧容器。
2.底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の0.5〜10%である第1項記載の耐熱耐
圧容器。
3.底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の2〜8%である第1項記載の耐熱耐圧容
器。
4.有底筒状のパリソンを成形し、該パリソンの底中央
部2と口頚部3に部分的に熱結晶化させた熱結晶化を設
け、これを二軸延伸ブロー成形することによって内部を
中空となした樹脂製の耐熱耐圧容器を製造する方法にお
いて、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器の容
器本体の最大胴部の断面積の0.2〜15%になるよう
結晶化させ、その後パリソンの熱結晶化部以外の領域を
全て高延伸倍率によって延伸して容器本体を形成するこ
とを特徴とする耐熱耐圧容器の製造方法。
5.底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の0.5〜10%である第4項記載の耐熱耐
圧容器。
6.底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体の最大胴
部の断面積の2〜8%である第4項記載の耐熱耐圧容
器。
である。
(作用) 上記耐圧耐熱容器にあっては、容器本体の低中央部およ
び口頚部を熱結晶化される領域し、下底円弧部4から上
底円弧部5に到る底部9および上肩部6から下肩部7に
到る肩部10よおび胴部8を高延伸結晶化された領域と
したので、耐熱性、耐圧性に優れ、加熱殺菌時の高温雰
囲気下において高い内圧が加わっても容器本体底部の形
状は保持される。
(実施例) 以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第2
図は本発明と耐圧耐熱容器の一実施例を示している。図
において、15は容器全体を示しており、この容器15
は内部中空に構成された容器本体1と、この容器本体1
の底面に被着されるベースカップ11とから構成されて
いる。
第1図は容器本体1を示す。
容器本体1はポリエステル樹脂等の熱可塑正樹脂製で、
円筒状と胴部8と、胴部8上方に連続して成形される肩
部10および口頚部3と、胴部8下端に連続して設けら
れ下方に向って球殻状に突出する底部9とから構成され
ている。
上記容器本体1の底部9は、その中央部が熱によって部
分的に結晶化されて熱結晶化部2となっている。
この熱結晶化された底中央部2の表面積は、容器本体1
の最大胴部を横に切断した断面積の0.2〜15%にな
っている。なお器壁の断面積を指すのではないことに留
意すべきである。
従って、底中央部2の平面形状および容器本体1の断面
を円形と仮定し、それぞれの直径をDおよびΦとする
と、 D=0.002Φ〜0.15Φ またはD≒0.
045Φ〜0.39Φ の関係にある。
また、口頚部3も熱結晶化されていて、強度、耐熱性を
高めている。すなわち、口頚部3は厚肉の円筒状で、そ
の下端面の外側縁に胴部8から連続して高延伸された肩
部10の上端縁が結合されている。
熱結晶化部2および3は延伸されない無配向の結晶状態
で、強度が高く、安定した形態を保持する。通常材料は
約100℃〜140℃位で結晶化して球晶を生じ乳白色
を呈する。
そして熱結晶化部2,3以外の領域が全て高延伸倍率に
よって薄肉に延伸された高延伸結晶化領域となってお
り、下底円弧部4から上肩部6にいたる肩部10、胴部
8および底中央部2を除く底部9の全ての領域で結晶化
部10〜40%に高延伸結晶化される。
高延伸結晶化領域においては、材料の延伸作用によって
材料内部に結晶配向が生じ、強度が大きく形状保持性も
優れている。この高延伸結晶化領域を上記のごとき結晶
化度にするには、通常70℃〜140℃、好ましくは9
0〜120℃に加熱した状態で、かつ、高い延伸倍率で
延伸するこにより結晶配向を生じさせるのであるが、下
底円弧部4付近は延伸結晶化されにくい領域なので、熱
結晶化されている底中央部2の表面積を、容器本体1の
最大胴部の断面積の0.2〜15%の範囲内にしておく
必要がある。
0.2%より小さいと、熱結晶化の効果が発揮されない
ため、延伸ブローしても底面が延伸結晶化されにくく、
また、15%よりも大きいと、とくに下底円弧部付近が
なだらかに延伸されるため、結晶化度が大きくならない
という欠点がある。
従って、熱結晶化されている底中央部2の表面積はこの
範囲内でなければならない。
そして、好ましくは9.5〜10%、さらに好ましくは
2〜8%の範囲がよい。
なお、高延伸された容器にヒートセットを施こすことに
より、さらに結晶化度が高くなり、耐熱性がより向上す
る。
本実施例にあっては、第1図に示すごとく容器本体1の
最大胴部の直径Φは10cmであり、底中央部2の平面の
径Dは約3cmである。
この場合は、底中央部2の表面積は容器本体1の最大胴
部の断面積の約9%である。
このようにすることにより、第8図に示すごとく底中央
部2の厚さtが3.5[mm]、下底円弧部4の厚さt
が0.35[mm]程度となっている。そして下底円弧
部4は胴部8に連続しており、その厚みは胴部8より若
干厚く形成されている。
上記底中央部2と下底円弧部4の境界部においては、下
底円弧部4はつよく延伸され、底中央部2の側端面から
延びており、結合位置は底中央部2の厚さ方向の外端位
置となっている。したがって、底中央部2は容器本体1
の底部内周面側に突出し、底中央部2と下底円弧部4の
境界部にきつい段差dが形成されている。
ベースカップ11は、概略有底円筒状で、周壁の径が略
容器本体1の胴部8の外径と同一になっている。
そして底壁には容器本体1の底面に接着固定される環状
の台座部が設けられている。
一方、ベースカップの周壁の上端部は容器本体1の胴部
8の下縁に係止されており、周壁の上端部にはベースカ
ップと容器本体底部との間に形成される空間に熱湯の流
通を許容する通口部が周方向に複数設けられている。
つぎに上記耐圧耐熱容器の製造方法について第9図乃至
第12図に基づいて説明する。
まず、第9図に示すような延伸成形用パリソン12を予
備成形する。パリソン12は上記容器本体1を二軸延伸
ブロー成形するために予備的に成形される素材であり、
主として容器本体1の胴部8と成るべき筒状部13と、
容器本体1の底中央部2と成るべき底壁部14と、筒状
部13上端に連なる口頚部3とから成る有底円筒状部材
により構成されている。
パリソン12の製造は、たとえば第10図に示すように
射出成形により製造される。すなわち、20は成形型で
あり、型閉めした成形型20のキャビティ21内に、ゲ
ート22を介して図示しない射出ノズルから溶融樹脂を
注入し、冷却硬化後型開きして成形品12を取出す。
つぎに、第11図に示すようにパリソン12の底壁部1
4および口頚部3を加熱処理して熱結晶化し、熱結晶化
領域G1,G2を形成する。口頚部3に設けた熱結晶化
領域G2は口頚部3全体に及び、底壁部14に設ける熱
結晶化領域G1も底壁部14の中心部に形成されてい
る。そしてこの結晶化領域G1,G2はそれぞれ全厚さ
にわたって加熱処理してある。その結晶化度は25〜5
0%である。
本実施例にあっては、ブロー成形後、容器本体1の最大
胴部の直径Φが10cmになるように設計してあり、パリ
ソンの底壁部14に設けた熱結晶化領域G1、その平面
の径が約3cmになるように設計した。
G1はブロー成形後底中央部2となる部分であり、その
表面積は、その場合容器本体1の最大胴部の断面積の約
9%に当り、本発明の範囲内である。
次に上記したパリソン12を用いて容器本1をブロー成
形する成形工程について第12図(イ)及び(ロ)に基
づいて説明する。図において、30はブロー成形用の金
型であり、この金型30は概略容器本体1の胴部8を成
形する割型31と、容器本体底中央部2を成形する底型
32と、容器の口頚部3を保持するネック型33から成
っている。一方34は、パリソン12をその軸線X方向
に延伸するための延伸棒であり、図示しない駆動源によ
って金型30に装着されたパリソン12内にその口頚部
3側から出没自在に挿入される。そして、この延伸棒3
4とパリソン12の内面との空間に圧縮空気等の流体が
通る流体通路35が設けられている。
上記装置においてブロー成形は次のようにして行なわれ
る。まず延伸温度70〜140[℃]、好ましくは90
〜120[℃]に加熱されたパリソン12を、第12図
(イ)に示すように延伸棒35を伸ばして軸方向に延伸
させる。この状態では主としてパリソン12の筒状部1
3が軸方向に延伸される。さらに第12図(ロ)に示す
ように延伸棒34の流体通路35を通って圧縮空気が高
圧下で吹込まれてパリソン12と筒状部13が半径方向
外方に膨らんで金型30内面に密着する。一方、底壁部
14もその中心点の近傍から薄肉化されながら半径方向
外方に拡がり、その外面が底型32内面に密着する。
この状態ではパリソン12の筒状部13は主として周方
向に延伸される。また底壁部14は、その熱結晶化領域
G1の部分は温度によって殆んど変化せず、熱結晶化領
域G1に連続する非晶質の部分が延伸される。また口頚
部3の熱結晶化領域も延伸されず、熱結晶化領域G2に
連なる非晶質部分が延伸される。こうしてパリソン12
の熱結晶化領域G1,G2以外の非晶質の部分、本実施
例では主として筒状部13が加熱延伸されて十分な結晶
配向が生じ、容器本体1と胴部8、肩部10および底部
9を形成し、この部分が高延伸結晶化されることにな
る。
延伸ブロー成形に際して、割型31及び底型32を約5
0〜160℃ひ加熱しておくと、成形された容器はヒー
トセットされ、さらに耐熱性の優れた容器が得られる。
第11図(イ)乃至(ハ)には、ブロー成形におけるパ
リソン底壁部14の延伸状態を示している。すなわち圧
縮空気のガス圧によって熱結晶化領域G1に隣接する非
晶質の部分が延伸されていき、非晶質部分が熱結晶化領
域G1の縁に沿って外方に流動して熱結晶化領域G1の
縁に段差dが生じ、非晶質の部分全て高延伸倍率でもっ
て延伸されて薄肉となる。而して容器本体1の底中央部
2において、熱結晶化領域G1はブロー成形前のパリソ
ン12の底壁部14の形状のまま残存し、底中央部2の
熱結晶化部となる。そして底中央部2の熱結晶化部以外
の部分は容器本体1の胴部8と略均一に高延伸され高延
伸底部9となる。
一方、パリソン12の口頚部3下端と筒状部13との境
界部も、ブロー成形時のブロー圧力によって筒状部13
の非晶質部分が熱結晶化領域G2の縁に沿って外方に流
動し、熱結晶化領域G2の縁に段差が生じて容器本体1
の口頚部3と連なる肩部10は高延伸されて十分な結晶
配向が生じる。
このように熱結晶化された底中央部2の表面積を本発明
の範囲内として、ブロー成形することにより、底中央部
2に隣接する下底円弧部4から上底円弧部5に到る底部
9は、結晶化度10〜30%に延伸結晶化される。
また、熱結晶化された口頚部3に隣接する上肩部6から
下肩部7に到る肩部10も、結晶化度10〜30%に延
伸結晶化される。
そして、上底円弧部5から下肩部7に到る胴部8は、結
晶化度15〜40%に延伸結晶化され、きわめて耐圧耐
熱性のすぐれた容器が得られる。
なお、熱結晶化度および延伸結晶化度を測定するには、
その部分の密度を測定して換算すればよい。
容器本体1の成形が完了すると、容器本体1の底面に第
3図の如くベースカップ11を被着し、台座部において
接着固定して容器が完成する。
つぎにこのようにして成形された容器に、炭酸飲料等を
充填して内容物を加熱殺菌する場合について説明する。
内容物の加熱殺菌は、容器内に内容物を充填してキャッ
ピングした後、熱湯を容器上部から流すことにより行な
う。本実施例では容器の上部において75℃の熱湯を流
す。熱湯は容器本体1の胴部8の外周面を伝って下方に
流れ、容器本体1の壁面を通じて内容物を加熱殺菌す
る。一方、胴部8下端まで流れた熱湯はベースカップ1
1に形成した通口部らベースカップ11の内側に侵入
し、容器本体底面の球面状の外周面を伝って下方に流れ
る。この底面において熱湯は65℃程度となる。一方、
加熱によって容器本体1内部のガス圧が高まり、容器本
体1は高温、高圧下にさらされるが、容器本体1の底面
は十分結晶配向された高延伸部9と加熱によって結晶化
された結晶化部2とからのみ構成されているので、高温
の熱湯を流しても軟化するおそれはなく、耐熱性および
耐圧性は高まって温度による制約は低減されいる。因み
に、このよう結晶化した場合の耐熱温度は80〜90
[℃]、耐圧性は、8〜10Kg/cm2程度となる。した
がって、より高温での殺菌が可能となり、使用範囲を拡
大することができる、 (発明の効果) 本発明は以上の構成および作用から成るもので、延伸ブ
ロー成形時に十分延伸されない容器底中央部と口頚部
を、とくに底中央部の熱結晶化せしる表面積を本発明の
範囲内になるようにして、延伸することなく熱結晶化さ
せて熱結晶化部とし、この熱結晶化部以外の部分を全て
あらかじめ70℃〜140℃に加熱したのち、高延伸倍
率によって延伸させて、胴部を結晶化率15〜40%
に、また、底中央部に隣接する下底円弧部や、口頚部に
隣接する上肩部などの結晶化の困難な部位を10〜30
%結晶化させて、結晶化していない領域を無くしたの
で、耐熱、耐圧性を著るしく高めることができ、殺菌温
度の高い種々の内容物の容器として用いることが可能と
なって汎用性の高い耐圧耐熱容器を実現することができ
る。また本発明の容器の製造方法によれば、容器の製造
を極めて簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る耐圧耐熱容器からベー
スカップを取り除いた容器本体を示す、第2図は、本発
明の一実施例に係る耐圧耐熱容器の全体構成を示す一部
破断正面図、第3図は第2図の容器のベースカップ付近
の一部破断拡大正面図、第4図は第1図の容器本体成形
用のパリソンの縦断面図、第5図は第4図のパリソンを
加熱結晶化処理をした例を示す縦断面図、第6図は第5
図のパリソンを従来法である低延伸ブローで処理した後
の容器底部の状態の拡大断面図である。 第7図は樹脂の未延伸部と延伸部の強度の温度依存性を
示すグラフ、第8図は第1図の容器底部の一部破断拡大
正面図、第9図は第1図の容器本体を形成するために予
備成形されたパリソンを示しており、加熱結晶化処理後
のパリソンの一部破断正面図、第10図はパリソンを射
出成形する状態を示す要部縦断面図である。 第11図(イ)乃至(ハ)はブロー成形時のパリソン底
壁部の延伸状態を示す拡大断面図であり、第12図
(イ)および(ロ)は第9図のパリソンを用いて容器本
体をブロー成形する状態を示すブロー成形型の概略縦断
面図である。 1……容器本体、2……底中央部、3……口頚部、4…
…下底円弧部、5……上底円弧部、6……上肩部、7…
…下肩部、8……胴部、9……底部、10……肩部、1
1……ベースカップ、12……パリソン、13……筒状
部、14……底壁部、15……容器全体、20……成形
型、21……キャビティ、22……ゲート、30……金
型、31……割型、32……底型、33……ネック型、
34……延伸棒、35……流体通路、G1,G2……熱
結晶化領域、Φ……容器本体1の最大胴部の直径、D…
…底中央部2の略径。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸延伸ブロー成形によって形成される内
    部を中空となし容器本体1の底中央部2と口頚部3に熱
    結晶化させた熱結晶化部を設けた樹脂製の耐熱耐圧容器
    において、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前記容器
    本体の最大胴部の断面積の0.2〜15%にすることを
    特徴とする耐熱耐圧容器。
  2. 【請求項2】底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体
    の最大胴部の断面積の0.5〜10%である特許請求の
    範囲第1項記載の耐熱耐圧容器。
  3. 【請求項3】底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体
    の最大胴部の断面積の2〜8%である特許請求の範囲第
    1項記載の耐熱耐圧容器。
  4. 【請求項4】有底筒状のパリソンを成形し、該パリソン
    の底中央部2と口頚部3に部分的に熱結晶化させた熱結
    晶化部を設け、これを二軸延伸ブロー成形することによ
    って内部を中空となした樹脂製の耐熱耐圧容器を製造す
    る方法において、該底中央部の熱結晶化部の表面積を前
    記容器の容器本体の最大胴部の断面積の0.2〜15%
    になるように結晶化させ、その後パリソンの熱結晶化部
    以外の領域を全て高延伸倍率によって延伸して容器本体
    を形成することを特徴とする耐熱耐圧容器の製造方法。
  5. 【請求項5】底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体
    の最大胴部の断面積の0.5〜10%である特許請求の
    範囲第4項記載の耐熱耐圧容器。
  6. 【請求項6】底中央部の熱結晶化部の表面積が容器本体
    の最大胴部の断面積の2〜8%である特許請求の範囲第
    4項記載の耐熱耐圧容器。
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