JP3086882B2 - 耐熱性と耐圧性を備えたボトルの成形方法 - Google Patents

耐熱性と耐圧性を備えたボトルの成形方法

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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形により高い
透明性を維持したままで高い耐熱性と耐圧性を備えた合
成樹脂製のボトルを製造するための2軸延伸ブロー成形
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている果汁入り炭酸飲
料用のポリエチレンテレフタレート樹脂(以下単にPE
T樹脂という。)製のボトルは、プリフォームの口頸部
を結晶化した後、単に2軸延伸ブロー成形を行って(所
謂シングルブロー)成形したものであるが、該ボトルの
胴体部は延伸ブロー成形されるが、底部には未延伸部分
が残るので、底部を厚肉にすることにより耐熱性と耐圧
性とを付与している。
【0003】このような従来のボトルに於いては、加熱
可能な最も高い殺菌温度が、2.8倍の体積の炭酸ガス
溶存量(1リットルの溶液中に2.8リットルの炭酸ガ
スを含む)下での内容物の殺菌維持温度(コールドスポ
ット)が65℃で10分間であり、そのためのパストラ
イザーによるシャワー温度が69℃である。
【0004】しかし、内容物の性質やパストライザーの
性能等によっては、この温度で殺菌するのは困難なこと
があり、容器の変形等の面で余裕を持って加熱殺菌しよ
うとすれば、2.8倍の体積の炭酸ガス溶存量(通常
2.8volと称する)下での内容物の維持温度として
は、60℃で10分間が限度である。即ち、これ以上の
高い温度に維持して殺菌をすると、ボトルの底部に異常
変形が生じたり、ラベルが剥離したりして、ボトルの全
体的な膨張感による外観不良を招いて、商品価値を失う
恐れがある。従って、従来のボトルに於いては、一般に
内容物の殺菌維持温度の目標値とされる65℃で10分
間以上の加熱をすることは非常に困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PET樹脂等の合成樹
脂製の中空容器の耐熱性及び耐圧性を高める方法とし
て、ボトルの底部を白化する方法がある。例えば、実際
の製造に使用されている方法としては、予備成形品(プ
リフォーム)の段階で底部を白化する方法や二段階ブロ
ー成形(所謂ダブルブロー成形)時の2次加熱を利用し
て白化する方法が知られている。これらの方法によって
も目標とする耐熱性が得られることが解っているが、ボ
トルの底壁が厚肉となるために容器重量が大きくなり、
更には、底壁の白化部が脆くなり易く、落下衝撃等に対
して弱い等の欠点があった。
【0006】本発明は、上記のような欠点を無くすよう
に改良して、PET樹脂等からなる高い耐熱性と耐圧性
とを有するボトルを、2軸延伸ブロー成形方法により成
形しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために、射出成形等により成形した有底
の筒状をした予備成形品(プリフォーム)を、2軸延伸
ブロー成形法により有底の胴部上端に口頸部を有するボ
トルに成形して、高い耐熱性と耐圧性とを備えたボトル
を成形する方法に於いて、以下のような手段と工程とを
採用するものである。
【0008】すなわち、本発明は、主として以下のよう
な二つの工程により2軸延伸ブロー成形を行うものであ
る。 (イ)最終的に成形されるボトルの大きさに対して、縦
方向が1.0〜1.3倍、横方向が0.6〜1.0倍の
大きさのキャビティを有する一次ブロー成形金型を用い
て、加熱した予備成形品を一次ブロー成形品にブロー成
形して、その口頸部から下の胴体部及び底部が、面積倍
率で4〜22倍になるように2軸延伸ブロー成形する一
次ブロー成形工程。 (ロ)次いで、前記一次ブロー成形品を110〜255
℃に加熱して収縮せしめた後に、二次ブロー成形して最
終成形品とする二次ブロー成形工程。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、以下に詳細に説明する
ために、図1に概略的に示した成形工程に見るように、
予備成形工程と、それに続く二段階に分かれたブロー成
形工程とによりボトルを成形することからなる。 (1)予備成形工程 本発明は、2軸延伸ブロー成形するための予備成形工程
として、先ずPET樹脂を射出成形等により有底の筒状
をしたプリフォームに予備成形する。上記プリフォーム
1は、通常のブロー成形に使用するものと同様の形状を
したもので、外形が有底の筒状体をした所謂試験管の形
状に形成されると共に、該筒状プリフォームの口頸部1
aの外周面にはフランジ状をしたネックリング1bが形
成されたものである(図1)。
【0010】前記フランジ状をしたネックリング1bの
存在そのものは、本発明の成立条件として直接に影響を
及ぼすものではない。そして、本発明に使用できる材質
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、メタ
キシレン・ジアミン(MXD)ナイロンブレンド樹脂、
BXレジン(ポリエステル系)(三井化学製)等があ
り、特に、PET樹脂は透明度、強度等に優れているこ
とから好ましいが、PET樹脂に他の合成樹脂を混合し
たものも使用することができる。
【0011】上記したような各種の合成樹脂を用いて成
形されるボトルに対しては、耐熱性と耐圧性とを付与す
るために、2軸延伸ブロー成形をする前の予備工程とし
て、前記プリフォームに対して予め以下のような結晶化
処理を施しておくことが必要である。
【0012】この結晶化処理の工程は、前記プリフォー
ム1の口頸部1a(ボトル成形後ボトルの首部となる部
分)を結晶化可能な温度に加熱して、結晶化(白化とも
いう)せしめて予め強化しておくための工程である(図
1)。上記したプリフォームの口頸部の処理は、一般
に延伸加工の操作を施すことが不可能であるから、結晶
化させることによりボトル口頸部の強度を大きくすると
共に耐熱性を向上させるためのものである。
【0013】上記したような結晶化するための加熱は、
遠赤外線その他の周知の加熱手段により、使用するプリ
フォームの材質の結晶化温度以上、熔融温度以下で行う
ことが必要がある。そして、使用する材質がPET樹脂
の場合には、120℃〜250℃の加熱温度で結晶化が
可能であり、その結晶化速度は170℃〜180℃付近
が最も速いので、この範囲で効率よく結晶化することが
できる。
【0014】また、上記のようにして結晶化せしめる部
分の長さは、ボトルの種類やデザイン等によっても異な
るものであるが、例えば、従来の果汁入り炭酸飲料用ボ
トル(全高310mm、胴径91mm)では口頸部のネ
ックリング下の7mm迄の部分であったが、本発明の2
段階ブロー成形により成形した高耐熱性、耐圧性ボトル
(全高311mm、胴径91mm)(図2参照)では口
頸部とそのネックリング下の6mm迄のネック部分であ
る。
【0015】(2)一次ブロー成形工程 2軸延伸ブロー成形するための一次ブロー成形は、ブロ
ー成形が可能な温度に加熱した前記プリフォーム1を一
次ブロー成形金型5,5内にセットして、該成形金型を
閉じてネック部分を固定してからプリフォーム内部に加
圧空気を吹き込んで膨張させて、冷却固化させることに
より行われる(図1)。
【0016】上記の一次ブロー成形で用いられる成形金
型5,5は、最終成形品であるボトル4の大きさに対し
て、縦方向の高さが1.0〜1.3倍(一次ブロー成形
品の胴部の高さH/ボトルの胴部の高さH)、横方
向の直径が0.6〜1.0倍(一次ブロー成形品の胴部
の長さD/ボトルの胴部の長さD)であるような大
きさをしたキャビティを有するものである。尚、上記し
た縦方向の倍率(H/H)は、底部を完全に延伸す
るためにある程度大きくすることが必要があるから、1
倍よりも大きくするのがよい。
【0017】また、一次ブロー成形を行うに当たって
は、プリフォーム1を予めブロー成形に適したガラス転
移温度以上、結晶化温度直前の温度に加熱しなければな
らないが、その加熱温度はプリフォームの材質により異
なるものである。そして、PET樹脂の場合には、加熱
温度は70℃〜130℃、好ましくは、90℃〜130
℃である。
【0018】このような一次ブロー成形を行う工程は、
最終成形品であるボトル4の耐熱性及び耐圧性に大きく
影響するものである。そして、容器の目的とする耐熱性
と耐圧性とを得るためには、口頸部の結晶化した部分の
境目から下のボトルの胴体部分(底部も含む)を、充分
に延伸せしめることが必要であり、特に、PET樹脂容
器では、延伸による配向度の向上、延伸限界等を考慮す
ると、面積倍率で4〜22倍(一次ブロー成形品の表面
積S/プリフォームの表面積S)、好ましくは、6
〜15倍に延伸することが最適である。
【0019】続いて、一次ブロー成形金型5のキャビテ
ィーの大きさを色々と変えて、二段階のブロー成形(所
謂ダブルブロー成形)を行った場合に、最終成形品であ
るボトル4の物性及びシャワー試験による耐熱性と耐圧
性について従来品と比較したところ、図3の表1及び表
2に示すような結果が得られた。表1に示したものは、
一次ブロー成形金型5の横方向の径Dを変えて行った
場合の比較結果であり、同様に、表2に示したものは、
一次ブロー成形金型5の縦方向の高さHを変えて行っ
た場合の比較結果である。
【0020】これらの結果から、一次ブロー成形金型5
のキャビテイーの寸法は、小さくした場合の方が耐熱性
及び耐圧性が向上しているので、あまり大きくしない方
がよいことが解った。しかし、ボトル全体の延伸、特
に、延伸することが難しい底部を完全に延伸するために
は、ある程度まで延伸倍率を高くする必要があるが、予
備成形品は肉厚との関係からある程度以上は小さくする
ことができないことから、一次ブロー成形金型の寸法
は、次のような範囲内にあることが必要である。
【0021】(1)縦方向の寸法(H)については、
一次ブロー成形品2の高さ(H)が最終的なボトル4
の大きさ(H)に対して1.0〜1.3倍となるよう
にし、また、 (2)横方向の寸法(D)については、一次成形品2
の胴径(D)の大きさが最終的なボトル4の胴径(D
)に対して0.6〜1.0倍となるようにする。ま
た、一次ブロー成形金型5の温度は、最終成形品である
ボトル4の耐熱性、耐圧性との相関関係には無いので、
成形し易い温度であれば良くて、成形金型の温度として
は50〜230℃、好ましくは70〜180℃が良い。
【0022】(3)二次ブロー成形工程 続いて、二次ブロー成形を行う前に、前記一次ブロー成
形品2(図1)を加熱して収縮せしめて一次中間成形
品3にする(図1)。そして、該熱収縮せしめられた
一次中間成形品3の寸法は、最終成形品であるボトル5
に対して、縦方向の高さで85〜95%(H
)、横方向の直径で60〜90%(D/D)に
なっていることが望ましい。
【0023】上記した大きさの範囲よりも一次中間成形
品3の寸法が大きい場合には、二次ブロー成形を行う際
に、一次中間成形品3の一部を成形金型15,15の合
わせ面に挟み込む可能性があると共に、耐熱性及び耐圧
性が低下する。また、上記した大きさの範囲よりも一次
中間成形品3の寸法を小さくした場合には、二次ブロー
成形したボトル4に部分的な薄肉部が生じたり、あるい
は、二次ブロー成形時にボトル4が破裂したりする可能
性がある。そして、目的とする上記の寸法の大きさをし
た一次中間成形品3を得るには、一次ブロー成形品2を
110℃〜255℃、好ましくは、130℃〜200℃
の温度に積極的に加熱することにより達成される。
【0024】このようにして加熱、収縮せしめて得られ
た一次中間成形品3は、ブロー成形可能な温度に保った
まま二次ブロー成形金型15内にセットしてから、二次
ブロー成形操作を行う(図1)。その際、二次ブロー
成形金型15の温度は、最終成形品であるボトルの耐熱
性及び耐圧性には相関関係が無いので、用いる成形材料
の性質や成形性、寸法安定性(容量のばらつき)、使用
環境による収縮等を考慮に入れて決定される。そして、
PET樹脂の場合には、二次ブロー成形を行うための成
形金型の温度は60℃〜120℃、好ましくは、80℃
〜100℃が良い。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を、実施例に基づいて、図面
を参照しつつ詳細に説明する。本発明による耐熱性及び
耐圧性を有するPET樹脂製の1.5リットル入りのボ
トル(図2)は、次のような各成形工程を経て成形され
る。 1.予備成形工程 PET樹脂等を射出成形により図1に示すような所定の
形状をしたプリフォーム1に成形して、該プリフォーム
1の口頸部1a及びネックリング1bから下の6mm迄
のネック部分を、周知の加熱手段により130秒間加熱
して180℃の温度にすることにより結晶化せしめる
(図1)。
【0026】2.一次ブロー成形工程 上記のようにしてネック部分が結晶化されたプリフォー
ム1を、予め90秒間加熱して117℃のブロー成形が
可能な温度に加熱した後、一次ブロー成形金型5内にセ
ットしてから、金型温度が90℃、ブロー圧力が13k
g/cmで4.0秒間の一次ブロー成形操作を行って
一次ブロー成形品2となした(図1)。この時使用し
た前記一次ブロー成形金型5の寸法は、最終成形品であ
るボトル4の寸法に対して、縦方向(H/H)で約
120%、横方向(D/D)で約90%のものであ
った。
【0027】3.二次ブロー成形工程 このようにして成形した一次ブロー成形品2(図1)
を、150℃に加熱して収縮せしめて一次中間成形品3
となして(図1)、表面積Sの一次ブロー成形品が
表面積Sの一次中間成形品3となるように強制的に収
縮せしめた。前記一次中間成形品3の大きさは、最終成
形品であるボトル4に対して、縦方向(H/H)で
95%、横方向(D/D)で80%であった。
【0028】次に、前記のようにして加熱収縮した一次
中間成形品3を、ブロー成形可能な温度に保持したまま
二次ブロー成形金型15内にセットして、金型温度が9
0℃で、ブロー圧力が30kg/cmで5.3秒間の
二次ブロー成形を行なって(図1)、一次中間成形品
の表面積Sが最終製品の表面積Sとなるように膨張
せしめて、冷却、固化した後で、前記ブロー成形金型を
開いて最終成形品であるボトル4を取り出した(図1
)。
【0029】上記のような工程を経て成形される本発明
の実際の製品は、図2に示すような形状をしたボトル6
として使用に供される。該ボトル6は、ネジ山等を設け
た口頸部6aとネックリング部6bとその下の平滑な円
筒部6cからなるネック部分6dと、それに続く肩部と
円筒部からなる胴部6eと、底部6hと、底部に嵌合し
て自立可能とする袴部(ベースカップ)6kとからなっ
ていて、前記口頸部を含むネック部分6dは全体に白化
処理がなされたものである。
【0030】このように本発明に基づいて成形された上
記ボトル6について、色々な物性に関して調べるため
に、配向度及び密度について従来品と比較したところ、
図4の表3に示されるような結果が得られた。ここで、
表3に示した配向度の数値は、X線により測定したもの
である。
【0031】また、本発明に基づいて得られたボトル6
について耐熱性及び耐圧性を知るために、本発明のボト
ルと従来品のそれぞれに2.8volの炭酸ガスを含む
水を入れたものに対して、パストライザーにより70℃
の温水を60分間かけるシャワー試験を行って、ボトル
の外形の変形の度合いを比較した。その結果、図4の表
4に示すように、ボトルの外形の変形の度合いに相違す
る点が見られた。
【0032】ボトルを加熱した場合、その形状から縦方
向よりも周方向により大きな応力を受けるので、ボトル
の引張り強度は周方向がより重要であることがわかる。
そして、周方向の引張り強度は、従来のボトルにおいて
もPETとしてはかなり強い状態にあるが、上記の結果
から一次ブロー成形金型の寸法を検討してみると、従来
のボトルの配向度が90%であるのに対して、一次ブロ
ー成形金型の胴径を小さくすることにより、本発明は9
3%という極めて高い配向度のボトルを形成することが
できることがわかった。(表3参照)
【0033】また、パストライザーによるシャワー試験
に於いて、本発明によるボトルの胴径変化の1.15%
に対して、従来品のボトルの胴径変化は1.45%であ
ったが、全高変化は、本発明の1.8%に対して従来品
は18.2%と非常に大きくて、全高の変化が大きけれ
ば圧力低下を起こしており、これだけ変化していること
を考慮すると、この配向度の差は大きいといえる。(表
4参照)
【0034】そして、縦方向の引張り強度は周方向に比
べるとそれほど強くなく、また、縦方向は配向度の値も
低いが、本発明のボトルに於いては、これらの値が従来
品よりも改善されており、加熱収縮処理による密度の上
昇によりボトルのクリープ限界に対する効果もかなり得
られたことがわかる。(表1,2参照)
【0035】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明の二段階ブ
ロー成形によるボトルの成形方法によれば、口頸部及び
ネックリング直下の白化部を除いた全ての部分、特に、
従来のボトルでは延伸されないために最も弱い部分であ
る底部を、完全に延伸できて、高い密度と高い配向度を
有するボトルを成形することが可能となる。
【0036】その結果、従来のボトルに比較して格段に
高い耐熱性と耐圧性とを有する製品を製造することがで
きるので、ボトル底部の無駄な肉厚部が無くなり、ボト
ル自体の重量を減らすことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二段階ブロー成形の一例を示す成
形工程の模式図である。
【図2】本発明により成形した高耐熱、耐圧性の1.5
リットル入りボトルの実物形状を示す一部破断正面図で
ある。
【図3(表1)】本発明の成形品と従来品との物性につ
いての比較である(周方向)。
【図3(表2)】本発明の成形品と従来品との物性につ
いての比較である(縦方向)。
【図4(表3)】本発明の成形品と従来品との配向度、
密度についての比較である。
【図4(表4)】本発明の成形品と従来品との外形の変
化度についての比較である。
【符号の説明】
1. プリフォーム 1a. 口頸部 1b. ネックリング 2. 一次ブロー成形品 3. 一次中間成形品 4. 最終成形品 5. 一次ブロー成形金型 6. 本発明により成形した実用ボトル 6a. ボトル口頸部 6b. ネックリング 6c. 円筒部 6d. ネック部 6e. 胴部 6h. 底部 6k. 袴部 15. 二次ブロー成形金型 D,D,D,D. 横方向の径 H,H,H,H. 縦方向の高さ S,S,S,S. 表面積
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−122516(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状に成形した有底筒状の予備成形
    品を、有底の胴部上部に口頸部を含むネック部を有する
    ボトルに延伸ブロー成形して耐熱性と耐圧性を備えたボ
    トルを成形する方法に於いて、 (イ) 最終的なボトルの大きさに対して、縦方向が
    1.0〜1.3倍、横方向が0.6〜1.0倍のキャビ
    ティを有する一次ブロー成形金型を用いて、ネック部か
    ら下の胴体部及び底部を面積倍率で4〜22倍に延伸ブ
    ローする一次ブロー成形工程と、 (ロ) 前記一次ブロー成形により成形した一次成形品
    を110〜255℃で加熱した後にブロー成形する二次
    ブロー成形工程と、 を経て成形することを特徴とする耐熱性と耐圧性を備え
    たボトルの成形方法。
  2. 【請求項2】 予備成形品の口頸部を結晶化させる結晶
    化工程を含む請求項1に記載の耐熱性と耐圧性を備えた
    ボトルの成形方法。
  3. 【請求項3】 一次ブロー成形工程においてネック部か
    ら下の胴体部及び底部の延伸倍率が6〜15倍である請
    求項1または請求項2に記載の耐熱性と耐圧性を備えた
    ボトルの成形方法。
  4. 【請求項4】 二次ブロー成形工程において一次成形品
    の加熱温度が130〜200℃である請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の耐熱性と耐圧性を備えたボトルの成
    形方法。
  5. 【請求項5】 ボトルの材料がポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とする樹脂である請求項1から4のいずれ
    か一項に記載の耐熱性と耐圧性を備えたボトルの成形方
    法。
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