JP2757732B2 - 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法 - Google Patents

部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法

Info

Publication number
JP2757732B2
JP2757732B2 JP5091093A JP5091093A JP2757732B2 JP 2757732 B2 JP2757732 B2 JP 2757732B2 JP 5091093 A JP5091093 A JP 5091093A JP 5091093 A JP5091093 A JP 5091093A JP 2757732 B2 JP2757732 B2 JP 2757732B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
heat
panel
mold
crystallinity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5091093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06262670A (ja
Inventor
英四郎 桜井
慶通 大久保
實 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP5091093A priority Critical patent/JP2757732B2/ja
Publication of JPH06262670A publication Critical patent/JPH06262670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2757732B2 publication Critical patent/JP2757732B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性、外観特性及び
耐衝撃性の組合せに優れており、内容物の熱間充填や充
填後の加熱殺菌の用途に特に有用な耐熱性に優れたポリ
エステル製容器に関する。本発明は更に上記ポリエステ
ル製容器を高い生産性をもって製造しうる方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
の如き熱可塑性ポリエステルの二軸延伸ブロー成形容器
は、優れた透明性や表面光沢を有すると共に、瓶に必要
な耐衝撃性、剛性、ガスバリヤー性をも有しており、各
種液体の瓶詰容器として利用されている。
【0003】しかしなから、ポリエステル容器は、耐熱
性に劣るという欠点があり、内容物を熱間充填や加熱殺
菌の用途に対しては、熱変形や容積の収縮変形を生じる
ため、二軸延伸ブロー容器を成形後に熱固定(ヒート・
セット)することが要求される。
【0004】熱固定の方法には、特公昭60−5660
6号公報に見られる通り、延伸ブロー成形により得られ
る成形品をブロー金型から取り出した後、熱固定用の金
型内に保持して熱固定を行う方法や、特公昭59−62
16号公報に見られる通り、ブロー成形型中で延伸ブロ
ー金型と同時に熱固定を行う方法が知られている。ま
た、特開昭57−53326号公報には、一次金型中で
延伸ブロー成形と同時に熱処理を行い、成形品を取り出
してこれを冷却することなく、二次金型中でブロー成形
する方法が記載されている。
【0005】本出願人の出願にかかる特開昭63−59
513号公報には、ブロー金型を100乃至120℃の
温度に維持し、熱可塑性ポリエステルのプリフォームを
その固有粘度とジエチレングリコール含有量とに関連し
て特定の温度に加熱し、このプリフォーム内に高温の熱
風を吹き込み、このプリフォームを高速延伸することに
より、ワンモールド法で耐熱性ポリエステル中空成形体
を製造することが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】耐熱性容器の変形に
は、容器の側壁部が熱により単純に変形する所謂熱変形
と、容器が熱い内容物と接触し、次いで冷却される際の
内容積変化に伴って生じる減圧変形とがある。
【0007】減圧変形を防止するために、容器側壁に凹
んだパネル部と膨出したピラー部とを設け、パネル部の
膨出及び凹みによる変形を利用して、内容積の増大及び
縮少を吸収し、容器に不規則な変形が生じないようにす
ることが一般に行われているが、熱固定の程度が十分で
ないと、前記パネル部が熱変形して、パネル部の膨出及
び凹みによる内容積の調節作用がうまく機能しないとい
う欠点を生じる。
【0008】このため、従来の熱固定法では、金型全体
を高温にし、成形される容器の側壁部(胴部)を高結晶
化させる方法が用いられてきた。
【0009】しかしながら、このような高温熱固定で
は、容器の側壁部、特に径の大きい膨出部に所謂ヒケ
(凹凸)が発生し、容器の外観特性が著しく低下すると
いう問題を生じる。また、高温熱固定では、ポリエステ
ルの耐衝撃性が低下し、落下衝撃等により、容器の出張
った部分が破損しやすいという傾向も認められる。
【0010】更に、金型全体の温度を高くすると、従来
の熱固定法では、成形熱固定容器の冷却に時間を要し、
型内の占有時間が長くなるため、生産性が低下するとい
う欠点も生じる。
【0011】従って、本発明の目的は、耐熱性、外観特
性及び耐衝撃性の組合せに優れた熱可塑性ポリエステル
の延伸成形・熱固定容器及びその製法を提供するにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、容器の側壁のパネル
部が高結晶化されており、ピラー部を含めてその他の側
壁部が相対的に結晶化の低い状態となっており、熱間充
填等に際して熱変形がなく、またヒケの発生もない耐熱
性に優れたポリエステル製容器及びその製法を提供する
にある。
【0013】本発明の更に他の目的は、上記の優れた特
性を有するポリエステル容器を高生産性をもって製造し
うる方法を提供するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、熱可塑
性ポリエステルの延伸ブロー成形及び熱固定で製造され
た耐熱性容器において、容器の胴部が全体として熱固定
により配向熱結晶化されていると共に、胴部のより高い
耐熱性を付与すべき部分が他の部分に比して高度に結晶
化されていることを特徴とする部分的に結晶化度の異な
る胴部を備えたポリエステル製容器が提供される。
【0015】本発明によればまた、熱可塑性ポリエステ
ルの延伸ブロー成形及び熱固定で形成され、容器の胴部
に相対的に径外方に位置し且つ周長の短いピラー状凸部
と、相対的に径内方に位置し且つ周長の長いパネル状凹
部とが短い連結部を介して周方向に交互に複数個設けら
れており、必要により胴部の上方または下方にラベル部
が設けられている耐熱性容器において、容器の胴部が全
体として熱固定により配向結晶化されていると共に、前
記パネル状凹部がピラー状凸部或いは他の部分に比して
高度に熱結晶化されていることを特徴とする部分的に結
晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器が提供
される。
【0016】本発明によれば更に、高温に維持されたブ
ロー金型内に予備加熱された熱可塑性ポリエステルのプ
リフォームを装着し、該プリフォームを周方向に膨張延
伸させると共に、軸方向に引っ張り延伸させ、次いで型
内に容器を保持して熱固定を行うことから成る耐熱性に
優れたポリエステル製容器の製法において、ヒータを備
えた金型本体に、金型本体のヒータとは別に独立したヒ
ータを備えしかも表面が金型本体表面よりも高温に維持
されている入れ子を配置し、延伸ブロー成形される容器
の胴部を全体として配向熱結晶化させると共に前記入れ
子表面に接触する部分を選択的に高度に結晶化させるこ
とを特徴とするポリエステル製容器の製法が提供され
る。
【0017】
【作用】本発明のポリエステル製容器では、胴部全体を
延伸成形及び熱固定により配向熱結晶化させると共に、
胴部のより高い耐熱性を付与すべき部分、即ち熱による
ストレスを受け、変形し易い部分を、他の部分に比して
高度に結晶化させる。即ち、本発明の容器の胴部では、
部分的に結晶化度が異っており、熱によるストレスを受
けやすく、変形し易い部分を高度に結晶化させたため、
この部分の熱変形が防止されると共に、他の部分(熱が
加わっても大きな力を受けない部分)では、結晶化度が
高結晶化部分に比して低いレベルに抑えられているか
ら、所謂ヒケによる凹凸発生がなく、優れた外観特性が
得られ、また全体を高度に結晶化させたものに比して、
耐衝撃性にも優れているという利点が得られる。また、
製造の点でも、全体を高度に結晶化させる場合に比し
て、型内での冷却時間が短かくてすみ、型占有時間を短
縮して、容器の生産性を向上させ得るという利点が奏さ
れる。
【0018】本発明は、容器の胴部に、相対的に径外方
に位置し且つ周長の短いピラー状凸部と、相対的に径内
方に位置し且つ周長の長いパネル状凹部とが短い連結部
を介して周方向に交互に複数個設けられており、必要に
より胴部の上方または下方にラベル部が設けられている
容器に有用であり、このパネル状凹部をピラー状凹部や
ラベル部に比して高度に結晶化させることにより、次の
利点が奏される。
【0019】上記構造の容器では、パネル部が熱時の内
圧の増大により径外方に突出し且つ冷時の内圧の減少に
より径内方に凹むことにより、前述した減圧変形を緩和
するという作用があるが、熱時の内圧増大でパネル部が
塑性変形すると、冷時の内圧減少によりパネルが凹むこ
とができなくなり、容器に意図外の不斉変形を生じると
いう事態になるが、本発明では、パネル部を高度に結晶
化させたことにより、熱時の内圧増大でもパネル部の塑
性変形が防止され、パネル・ピラーによる減圧変形吸収
作用が円滑に機能するという作用が得られる。
【0020】容器の外観上目立つ部分は、ピラー状凸部
或いは更にラベル部であるが、本発明では、これらの部
分の金型本体の温度が比較的低く結晶化度を相対的に低
く抑えているため、ヒケによる凹凸(ヒケは成形時の熱
いものを冷却することにより発生する)の発生がなく、
容器の外観をよくし、その商品価値を高めることができ
る。また、容器に対する衝撃等の外力が最も作用するの
は、補強リブとしての作用も兼ねたピラー部であるが、
本発明では、ピラー部の結晶化度を低く抑えているた
め、柔軟性が保持され、強い耐衝撃性が得られることに
なる。
【0021】更に、本発明の製法では、高温に維持され
たブロー金型内に予備加熱された熱可塑性ポリエステル
のプリフォームを装着し、該プリフォームを周方向に膨
張延伸させると共に、軸方向に引っ張り延伸させ、次い
で型内に容器を保持して熱固定を行うが、ヒータを備え
た金型本体に、金型本体のヒータとは独立のヒータを備
えしかも表面が金型本体表面よりも高温に維持されてい
る入れ子を配置することが顕著な特徴である。
【0022】ヒータを備えた金型本体に、前記ヒータと
は別の独立したヒータを備えた入れ子を配置することに
より、入れ子表面の温度とそれ以外の金型表面の温度と
を夫々制御することが可能となり、容器の胴部全体を所
定の結晶化度に配向結晶化させながら、入れ子表面に接
する部分を、高温に保持して、高い結晶化度となるよう
に熱固定することが可能となる。
【0023】
【発明の好適態様】本発明はパネル・ピラー構造を有す
る容器の製造に特に有用であるので、以下にはこの例に
ついて本発明を専ら説明するが、本発明は勿論この例に
限定されない。
【0024】(容器)本発明の容器の好適な一例を示す
図1において、この熱固定二軸延伸容器1は、未延伸の
口頚部(首部)2、円錐台状の肩部3、略筒状の胴部4
及び閉ざされた底部5から成っている。この具体例にお
いて、胴部4は上方のラベル部6と下方胴部7とから成
っており、両者の中間には小径に絞られたウエスト部8
が存在している。
【0025】下方胴部7には、相対的に径が大で且つ周
長の短いピラー状凸部9と、相対的に径が小で且つ周長
の長いパネル(ミラー)状凹部10とが短い連結部11
を介して周方向に交互に多数個設けられている。ピラー
状凸部9は容器軸方向(高さ方向)に延びており、従っ
てパネル状凹部10はこのピラー状凸部9で仕切られた
容器軸方向に長い角が丸められたほぼ長方形の形状を有
している。パネル状凹部10は内圧の増大により径外方
に膨張する(突出する)こと及び内圧の減少により内方
に収縮する(凹む)ことが可能であり、これにより内圧
変化を緩和させる作用を有している。
【0026】本発明の熱固定延伸ポリエステル容器にお
いて、胴部の厚み0.20乃至1.00mm、特に0.
25乃至0.80mmの範囲にあるのがよく、一方パネ
ル状凹部の寸法は、容器の大きさによっても変化する
が、一般に周方向寸法が10乃至50mm、軸方向(高
さ方向)寸法が40乃至160mmの範囲内にあること
が望ましい。また、径の大きいピラー状凸部と径の小さ
いパネル状凹部との段差、即ち径の差は1乃至8mmの
範囲内にあることが望ましい。
【0027】本発明の容器の好適な他の例を示す図4に
おいて、この熱固定二軸延伸容器1は、肩部3が角錐台
状となり且つ胴部4の断面がほぼ正方形乃至長方形の中
空角柱状となっている。この胴部4は、上方部6aと下
方部7aとら成っており、両者の中間にはやはり絞られ
たウエスト部8が存在している。
【0028】上方胴部6a及び下方胴部7aの各々の4
つのコーナ部には面積の小さいピラー状凸部9が設けら
れており、これらのピラー状凸部間には面積の大きいほ
ぼ正方形乃至長方形のパネル(ミラー)部10が設けら
れている。
【0029】これらの容器の内容積は180乃至500
0mlの範囲にあるのが一般的である。
【0030】本発明において、容器を構成する熱可塑性
ポリエステルとしては、エチレンテレフタレート単位を
主体とする熱可塑性ポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート(PET)やグリコール成分としてヘキ
サヒドロキシリレングリコール等の他のグリコール類の
少量を含有せしめ或いは二塩基酸成分としてイソフタル
酸やヘキサヒドロテレフタル酸等の他の二塩基酸成分の
少量を含有せしめた所謂、改質PET等が使用される。
これらのポリエステルは、単独でも或いはその本質を損
なわない範囲で少量のナイロン類、ポリカーボネート或
いはポリアリレート等の他の樹脂とのブレンド物の形や
多層構造の形でも使用し得る。
【0031】用いる熱可塑性ポリエステルの固有粘度
(η)が0.65dl/g以上、特に0.70乃至0.
90dl/gの範囲にあり、且つジエチレングリコール
単位の含有量が1.60重量%以下、特に1.50重量
%以下の範囲内にあることが望ましい。
【0032】本発明の容器では、胴部4全体が二軸延伸
及び熱固定により配向熱結晶化されており、前記パネル
状凹部10が高度に結晶化されている。パネル状凹部の
結晶化度(密度法)は34乃至50%、特に好適には3
5乃至45%の範囲にあるのがよい。尚、密度法結晶化
度は、昭和59年11月20日共立出版株式会社発行
「高分子実験学第17巻、高分子の固定構造II」第30
5頁に記載されている通り、式
【数1】 式中、ρは密度勾配管で測定される試料の密度(g/cm
3 、25℃)であり、ρa は完全非晶質の密度、一般に
PETで1.335g/cm3 であり、ρc は完全結晶の
密度、一般にPET1.455g/cm3 であり、Xc v
は、結晶化度(%)を表わす、で求められる。
【0033】パネル状凹部の結晶化度が上記範囲よりも
低いと、熱時に変形が生じる等、耐熱性が不十分であ
り、一方上記範囲を越えて大きくなると、耐衝撃性が低
下したり、外観不良となりやすく、好ましくない。最も
好適な範囲は、用途によっても相違するが、例えば一般
耐熱(85℃)と称されるものでは、34%以上であ
り、高耐熱(95℃)と称されるものでは、37%以上
である。
【0034】一方、パネル状凹部以外の胴部の結晶化度
は、一般に30乃至45%、特に33乃至42%の範囲
にあり、しかもパネル状凹部よりも少なくとも1%低
い、特に好適には少なくとも2%低い結晶化度を有する
のがよく、上記範囲よりも低いと、容器全体の耐熱性が
不十分となり、一方上記範囲よりも高いと、成形時の冷
却不足により容器にヒケが発生して、その外観特性が不
良となり、耐衝撃性も低下するようになる。好適には、
減圧変形を有効に緩和するという点から、ピラー状凸部
は、ラベル部とパネル状凹部との中間の結晶化度を有す
るのがよく、ピラー状凸部は33乃至45%の結晶化
度、ラベル部は30乃至42%の結晶化度を有するのが
よい。
【0035】(製造法)本発明に用いる二軸延伸ブロー
及び熱固定用金型(キャビティ型)の要部を一部断面側
面で示す図2及び図2のIII −III 断面を示す図3にお
いて、このキャビティ型20,20は、パーティング面
20Aにおいて開閉可能であり、金型本体21とその内
面側に配置されたパネル形成用入れ子22とから成って
いる。キャビティ型20の内側には、図1の容器構造に
関連して、口頚部の下方部成形用表面23、肩部成形用
表面24、ラベル部成形用表面24a、ウエスト部成形
用表面25及び下方胴部成形用表面26が夫々形成され
ている。キャビティ型20の一端部(図において左方端
部)には底型挿入用の開口27があり、この開口27を
通して、底打ち用ドーム28を備えた底型29が出入り
できるようになっている。また、キャビティ型20の他
端部(図において右端部)においても、プリフォーム
(図示せず)の口部に近接した部分が収まる開口30が
あり、キャビティ型20,20が開いた状態でコア金型
キャビティ型20の他端部に密接して、これにより支持
されるプリフォーム(共に図示せず)がキャビティ型内
に装着されるようになっている。
【0036】金型本体21は内部に軸方向に延びる本体
用ヒータ31を備えており、下方胴部形成用表面26に
は、ピラー形成用表面32と入れ子支持座33とが周方
向に交互に多数配置されている。
【0037】パネル入れ子22は、その内部に本体用ヒ
ータ31とは独立の加熱用ヒーター34と給電用リード
線35とを備えており、そのパネル形成用表面36が、
金型本体21のピラー形成用表面32よりも小間隔だけ
内側に位置するように、ボルト等の締結手段(図示せ
ず)により金型本体21に取付けられている。かくし
て、入れ子22のパネル形成用表面36は金型本体21
のピラー形成用表面32よりも高温に維持されている。
尚、入れ子22と金型本体のピラー形成用表面32との
間の段差部37により、パネルとピラーとの間の連結部
11(図1)が形成されることになる。
【0038】本発明の製法によると、上記金型内に予備
加熱された熱可塑性ポリエステルのプリフォームを装着
し、該プリフォームを周方向に膨張延伸させると共に、
軸方向に引っ張り延伸させ、次いで型内に容器を保持し
て熱固定を行う。
【0039】延伸ブロー成形に使用する有底プリフォー
ムは、それ自体公知の任意の手法、例えば射出成形法、
パイプ押出成形法等で製造される。前者の方法では、溶
融ポリエステルを射出し、最終容器に対応する口頚部を
備えた有底プリフォームを非晶質の状態で製造する。後
者の方法は、押出された非晶質パイプを切断し、一端部
に圧縮成形で口頚部を形成させると共に、他端部を閉じ
て有底プリフォームとする。一般には、射出成形法で製
造することが好ましい。射出条件等は、特に限定された
ものではないが、一般に、260乃至300℃の射出温
度、30乃至60kg/cm2 の射出圧力で、有底プリ
フォームを成形することができる。
【0040】かくして得られたプリフォームの首部に耐
熱性、剛性を与えるため、プリフォームの段階で螺合
部、嵌合部、支持リング等を有する口頚部を熱処理によ
り結晶化し白化せしめる場合があり、一方後述の2軸延
伸ブローを完了したるものをボトル成形完了後、未延伸
部分の口頚部を結晶化し、白化する場合もある。
【0041】有底プリフォームを、熱可塑性ポリエステ
ルのガラス転移点以上で熱結晶化開始温度よりも低い温
度で加熱するかあるいは結晶化温度以上で短時間予備加
熱する。具体的な予備加熱温度は、ポリエステルの組成
によっても相違するが、PETの場合一般に80乃至1
50℃、特に90乃至130℃の範囲が適当である。
【0042】本発明において、金型本体の表面の温度を
100乃至170℃、特に110乃至160℃の温度に
維持するのがよい。加熱温度が上記範囲よりも低い場合
には、延伸による歪を除去するのが十分でなくかつ耐熱
性も劣り、結晶化度も本発明のように高めることが困難
となる。一方この温度が余りにも高すぎると、耐衝撃性
が低下したり、生産性が悪くなったりする傾向がある。
【0043】一方、入れ子表面は、110乃至190
℃、特に120乃至185℃の範囲で、しかも金型本体
表面より少なくとも3℃以上好ましくは5℃以上高い温
度に維持するのがよい。上記範囲よりも入れ子表面温度
が低い場合には、パネル部を選択的に高結晶化すること
が困難となる場合があり、一方上記範囲よりも高くする
ことは、容器の諸特性の点でも、生産性の点でも不利と
なりやすい。
【0044】胴部形成用の金型本体の表面温度と、入れ
子表面温度との間には、上述した相違が存在するが、金
型本体の表面温度はその部位によって差異があることも
了解されるべきである。例えば、図面に示す具体例で
は、ピラー部形成用表面の温度がラベル形成用表面の温
度よりも若干高くなることがある。これは、入れ子ヒー
ターからの伝熱の影響でピラー部形成用表面の温度が若
干上昇するためである。このような温度勾配は、減圧変
形の緩和にはかなり有効であるが、ピラー部形成用表面
とラベル部形成用表面との温度差を少なくするために、
入れ子と入れ子支持座との間に断熱材を介在させたり、
或いは熱遮断用空間を設けたりすることも勿論可能であ
る。
【0045】本発明によれば、前記温度に維持されたブ
ロー金型内に、上記温度に予備加熱された熱可塑性ポリ
エステルのプリフォームを装着し、該プリフォームを周
方向に膨張延伸させると共に、軸方向に引っ張り延伸さ
せる。延伸操作は、一般にプリフォーム内に加圧流体を
吹き込み、延伸棒による軸方向引張延伸と周方向膨張延
伸とを行うが、この延伸初期における延伸速度を高速度
で行うこともできる。また、高圧気体の吹き込みによる
ブローに先立って、圧力の低い流体によってプリブロー
を行うこともできる。本発明において、加圧用流体とし
ては、未加熱の空気或いは不活性気体でも、或いは加熱
された空気或いは不活性気体でも使用し得るが、加熱さ
れた流体を使用すとる、熱固定の時間が短縮されるとい
う利点がある。
【0046】用いる加圧流体の圧力は、最終容器の容量
やプリフォームの厚みによっても相違するが、一般に用
いる気体の初期圧力は、25kg/cm2 以上、特に3
0乃至40kg/cm2 の範囲内にあることが好まし
い。また、流体の温度は20乃至250℃の範囲にある
のがよい。
【0047】最終容器における延伸倍率は、面積倍率で
5乃至20倍、特に7乃至15倍が適当であり、一方軸
方向延伸線倍率は1.2乃至4倍、特に1.5乃至3倍
とし、周方向延伸線倍率は2乃至7倍、特に2.5乃至
5倍とするのがよい。
【0048】延伸ブローされたプリフォームの器壁の熱
可塑性ポリエステルは、加熱された金型内面と接触し
て、熱固定(ヒートセット)が開始される。熱処理時間
は、ブロー成形体の厚みや温度によっても相違するが、
この熱固定は、前述した結晶化度をもたらすものであ
り、一般に言って0.5乃至10秒、特に1乃至5秒の
オーダーが適当である。
【0049】熱固定終了後、ブロー金型内の成形容器内
に閉じこめられていた加圧流体を容器外に解放すると共
に、容器内に冷風を導入して冷却する。パネル・ピラー
部に重点的に冷風を吹き付けることが望ましい。容器の
内、ブロー金型からの取り出しに際して、容器の最も変
形し易い部分は肉厚の薄いパネル・ピラー部であり、ま
たこの部分では金型表面からの伝熱により冷却もされに
くいが、本発明では、金型温度がパネル部より低いため
この部分に冷風を重点的に吹き付けることにより、取り
出しに際しての変形を防止することができる。
【0050】冷却用流体としては、冷却された各種気
体、例えば−40℃乃至室温の窒素、空気、炭酸ガス等
の他に、化学的に不活性な液化ガス、例えば液化窒素ガ
ス、液化炭酸ガス、液化トリクロロフルオロメタンガ
ス、液化ジクロロジフルオロメタンガス、他の液化脂肪
族炭化水素ガス等も使用される。この冷却用流体には、
水等の気化熱の大きい液体ミストを共存させることもで
きる。上述した冷却用流体を使用することにより、著し
く大きい冷却速度を得ることができる。しかしながら、
本発明によれば、室温の空気を使用しても十分な冷却が
短時間で行われるという利点がある。
【0051】
【実施例】本発明を次の実施例で更に説明する。 実施例1 固有粘度(I.V)が0.76dl/gのポリエチレン
テレフタレートを射出成形して、口径28mm、重さ5
9gのプリフォームを得、このプリフォームの口頚部を
加熱して熱結晶化した。このプリフォームを使用し、図
2及び図3に示すキャビティ型を使用して、図1に示す
形状及び構造の容器を製造した。容器の各寸法は、次の
ように設定した。 内容積 :1500ml ボトル高さ : 305mm 下方胴部の最大径 : 92mm 下方胴部の高さ : 185mm パネル状凹部の周方向寸法 : 32mm パネル状凹部の高さ : 125mm ピラー状凸部の周方向寸法 : 14mm 下方胴部の厚さ : 0.4mm パネルとピラーとの最大段差: 5mm キャビティ型の金型本体表面温度を154℃に、パネル
形成用入れ子表面温度を177℃に設定し、この金型
に、105℃に予備加熱したプリフォームを装着し、室
温の加圧空気(30kg/cm2 ゲージ)を吹込み、膨
張延伸すると共に、延伸棒で引張り延伸した。周方向延
伸倍率は、最大部で4.5倍、軸方向延伸倍率は2.5
倍に設定した。ブロー延伸開始後の容器の金型内保持時
間を3秒として熱固定を行ない、次いでボトル内に室温
空気を循環させ、2秒で冷却を完了させた。型を開き、
取り出したボトルを更に空気中で放冷し、製品を得た。
この容器の各部について、結晶化度を測定した結果及び
ヒケの有無を目視により判定した結果を表1に示す。
【0052】本実施例の容器は、ピラー部及びラベル部
にヒケ等の凹凸が全くなく、外観が良好であると共に、
93℃の熱間充填においてもピラー部との境界を含めて
パネル部の変形が全くなく、しかも冷却後にも容器胴部
に異状なへこみ等の発生が全くなかった。
【0053】実施例2 実施例1において、キャビティ型の金型表面温度を15
5℃、パネル成形用入れ子表面温度を160℃に設定
し、ブロー用流体として180℃の加圧空気を使用する
以外は、実施例1と同様にして、二軸延伸熱固定容器を
製造した。この容器の各部について、結晶化度を測定し
た結果を表1に示す。
【0054】本発明の容器は、ピラー部及びラベル部に
ヒケ等の凹凸が全くなく、外観が良好であると共に、9
3℃の熱間充填においてもピラー部の境界を含めてパネ
ル部の変形が全くなく、しかも冷却後にも容器胴部に異
状なへこみ等の発生が全くなかった。
【0055】実施例3 実施例1において、キャビティ型の金型表面温度を12
5℃、パネル成形用入れ子表面温度を135℃に設定す
る以外は、実施例1と同様にして、二軸延伸熱固定容器
を製造した。この容器の各部について、結晶化度を測定
した結果を表1に示す。
【0056】本実施例の容器は、ピラー部及びラベル部
にヒケ等の凹凸が全くなく、外観が良好であると共に、
85℃の熱間充填においてもピラー部との境界を含めて
パネル部の変形が全くなく、しかも冷却後にも容器胴部
に異状なへこみ等の発生が全くなかった。
【0057】実施例4 固有粘度(I.V.)が0.76dl/gのポリエチレ
ンテレフタレートを射出成形して、口径28mm、重さ
70gのプリフォームを製造し、口頚部を熱結晶化し
た。このプリフォームを使用し、図4に示す形状及び構
造の容器を製造した。尚、使用したキャビティ型は、パ
ネル状凹部に相当する部分に、金型本体とは別で独立の
ヒータを備えた入れ子を設けたものであり、金型本体を
125℃、入れ子を145℃の温度に設定した。容器の
諸寸法は次の通りである。 内容積 :2000ml ボトル高さ : 305mm 胴部の長辺 : 106mm 胴部の短辺 : 87mm 胴部の肉厚 : 0.4mm プリフォームの予備加熱温度、延伸条件及び金型内保持
時間は実施例1と同様であるが、周方向延伸倍率は4.
2倍、軸方向延伸倍率は2.2倍と設定した。得られた
結果を表1に示す。
【0058】本実施例の容器は、ピラー部及びラベル部
にヒケ等の凹凸が全くなく、外観が良好であると共に、
85℃の熱間充填においてもピラー部との境界を含めて
パネル部の変形が全くなく、しかも冷却後にも容器胴部
に異常なへこみ等の発生が全くなかった。
【0059】比較例1 実施例1において、入れ子を設けていない通常の金型を
使用し、ピラー成形部の金型表面温度を137℃、パネ
ル成形部の表面温度を137℃に設定する以外は、実施
例1と同様にして、二軸延伸熱固定容器を製造した。こ
の容器の各部について、結晶化度を測定した結果を表1
に示す。
【0060】本比較例の容器は、ピラー部とパネル部の
境界部分にヒケ等の凹凸がかなり発生し、外観が不良で
あった。
【0061】比較例2 実施例1において、入れ子を設けていない通常の金型を
使用し、ピラー成形部の金型表面温度を125℃、パネ
ル成形部の表面温度を125℃に設定する以外は、実施
例1と同様にして、二軸延伸熱固定容器を製造した。こ
の容器の各部について、結晶化度を測定した結果を表1
に示す。
【0062】本比較例の容器は、ピラー部とパネル部の
境界部分にヒケ等の凹凸が若干発生し、外観がやや不良
であると共に、85℃の熱間充填においてパネル部の変
形が生じ、しかも冷却後にも容器胴部に異常なへこみの
発生が認められた。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、胴部全体を延伸成形及
び熱固定により配向結晶化させると共に、胴部の耐熱性
を付与すべき部分、即ち熱が加わったとき力を受け易い
部分を、他の部分に比して高度に結晶化させることによ
り、変形しやすい部分の高温での熱変形が有効に防止さ
れると共に他の部分(熱が加わっても大きな力を受けな
い部分)では、結晶化度が高結晶化部分に比して低いレ
ベルに抑えられているから、所謂ヒケによる凹凸発生も
なく、優れた外観特性が得られ、また全体を高度に結晶
化させたものに比して、耐衝撃性にも優れているという
利点が得られる。また、製造の点でも、全体を高度に結
晶化させる場合に比して、型内での冷却時間が短かくて
すみ、型占有時間を短縮して、容器の生産性を向上させ
得るという利点が奏される。
【0065】特に、本発明を、パネル・ピラー構造の容
器に適用すると、熱時の内圧増大でもパネル部の塑性変
形が防止され、パネル・ピラーによる減圧変形吸収作用
が円滑に機能するという作用が得られる。また、容器の
外観上目立つ部分は、ピラー状凸部或いは更にラベル部
であるが、本発明では、これらの部分の結晶化度を相対
的に低く抑えているため、ヒケによる凹凸の発生がな
く、容器の外観をよくし、その商品価値を高めることが
できる。また、容器に対する衝撃等の外力が最も作用す
るのは、補強リブとしての作用も兼ねたピラー部である
が、本発明では、ピラー部の結晶化度を低く抑えている
ため、柔軟性が保持され、強い耐衝撃性が得られること
になる。
【0066】更に、本発明によれば、ヒータを備えた金
型本体に、前記ヒータとは独立のヒータを備えた入れ子
を配置することにより、入れ子表面の温度とそれ以外の
金型表面の温度とを夫々制御することが可能となり、容
器の胴部全体を所定の結晶化度に配向結晶化させなが
ら、入れ子表面に接する部分を、高温に保持して、高い
結晶化度となるように熱固定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器の好適な一例を示す側面図であ
る。
【図2】本発明に用いる二軸延伸ブロー及び熱固定用金
型の要部を示す一部断面側面図である。
【図3】図2の金型の線III −III における断面図であ
る。
【図4】本発明の容器の他の好適な例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 容器 2 口頚部(首部) 3 肩部 4 胴部 5 底部 6 ラベル部 9 ピラー状凸部 10 パネル(ミラー)状凹部 20 キャビティ型 21 金型本体 22 入れ子 29 底型 31 本体用ヒータ 34 加熱用ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−238730(JP,A) 特開 昭63−202425(JP,A) 特開 平1−157828(JP,A) 特開 平1−310933(JP,A) 実開 昭63−46310(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 49/08 B29C 49/64

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性ポリエステルの延伸ブロー成形
    及び熱固定で製造された耐熱容器において、少なくとも
    容器の胴部が全体として熱固定により配向熱結晶化され
    ていると共に、胴部のより高い耐熱性を付与すべき部分
    が他の部分に比して高度に結晶化されていることを特徴
    とする部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエス
    テル製容器。
  2. 【請求項2】 胴部の高度に結晶化されている部分が3
    3%以上の結晶化度を有し且つ胴部の他の部分より少な
    くとも1%高い結晶化度を有する請求項1記載のポリエ
    ステル製容器。
  3. 【請求項3】 胴部のより高い耐熱性を付与すべき部分
    が熱によるストレスを受け変形し易い部分である請求項
    1または2記載のポリエステル製容器。
  4. 【請求項4】 高度に結晶化された胴部の部分が、内圧
    の増大により径外方に突出することができ且つ内圧の減
    少により径内方に凹むことのできるパネル部である請求
    項1または2記載のポリエステル製容器。
  5. 【請求項5】 熱可塑性ポリエステルの延伸ブロー成形
    及び熱固定で形成され、容器の胴部に、相対的に径外方
    に位置し且つ周長の短いピラー状凸部と、相対的に径内
    方に位置し且つ周長の長いパネル状凹部とが短い連結部
    を介して周方向に交互に複数個設けられており、前記パ
    ネル状凹部がピラー状凸部に比して高度に結晶化されて
    いることを特徴とする部分的に結晶化度の異なる胴部を
    備えたポリエステル製容器。
  6. 【請求項6】 熱可塑性ポリエステルの延伸ブロー成形
    及び熱固定で形成され、容器の胴部の少なくとも下方部
    分に、相対的に径外方に位置し且つ周長の短いピラー状
    凸部と、相対的に径内方に位置し且つ周長の長いパネル
    状凹部とが短い連結部を介して周方向に交互に複数個設
    けられており、必要により胴部の上方または下方にラベ
    ル部が設けられている耐熱容器において、容器の少なく
    とも胴部が全体として熱固定により配向熱結晶化されて
    いると共に、前記パネル状凹部がピラー状凸部或いは更
    にラベル部に比して高度に結晶化されていることを特徴
    とする部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエス
    テル製容器。
  7. 【請求項7】 胴部のパネル状凹部が34乃至50%の
    結晶化度を有し且つ胴部のピラー状凸部が30乃至45
    %でパネル状凹部よりも低い結晶化度を有する請求項5
    または6記載のポリエステル製容器。
  8. 【請求項8】 前記ラベル部が30乃至43%で、パネ
    ル状凹部よりも低い結晶化度を有する請求項6記載のポ
    リエステル製容器。
  9. 【請求項9】 高温に維持されたブロー金型内に予備加
    熱された熱可塑性ポリエステルのプリフォームを装着
    し、該プリフォームを周方向に膨張延伸させると共に、
    軸方向に引っ張り延伸させ、次いで型内に容器を保持し
    て熱固定を行うことから成る耐熱性に優れたポリエステ
    ル製容器の製法において、金型加熱ヒータを備えた金型
    本体に、金型本体のヒータとは独立したヒータを備えし
    かも表面が金型本体表面よりも高温に維持されている入
    れ子を配置し、延伸ブロー成形される容器の胴部を全体
    として配向熱結晶化させると共に前記入れ子表面に接触
    する部分を選択的に高度に結晶化させることを特徴とす
    るポリエステル製容器の製法。
  10. 【請求項10】 前記金型本体は、その内表面に交互に
    周方向に配置されたピラー形成用表面と入れ子支持座と
    を有し、パネル形成用入れ子は前記支持座にピラー形成
    用表面よりも内側に突出するように設けられている請求
    項9記載の製法。
  11. 【請求項11】 パネル形成用入れ子と入れ子支持座と
    の間に断熱材を介在させ或いは熱遮断用空間を設ける請
    求項10記載の製法。
  12. 【請求項12】 前記金型本体の表面を100乃至17
    0℃の温度に維持し、一方入れ子表面を110乃至19
    0℃の範囲でしかも金型本体表面よりも少なくとも3℃
    高い温度に維持する請求項9または10記載の製法。
JP5091093A 1993-03-11 1993-03-11 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法 Expired - Fee Related JP2757732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5091093A JP2757732B2 (ja) 1993-03-11 1993-03-11 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5091093A JP2757732B2 (ja) 1993-03-11 1993-03-11 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06262670A JPH06262670A (ja) 1994-09-20
JP2757732B2 true JP2757732B2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=12871942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5091093A Expired - Fee Related JP2757732B2 (ja) 1993-03-11 1993-03-11 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2757732B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4052055B2 (ja) * 2002-08-06 2008-02-27 東洋製罐株式会社 プラスチックボトル容器の延伸ブロー成形方法
JP4544264B2 (ja) * 2007-05-07 2010-09-15 東洋製罐株式会社 ポリエステル容器
JP2014121852A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Mitsubishi Plastics Inc プラスチックボトル

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06262670A (ja) 1994-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047732B2 (ja) 二軸延伸ブロー容器の製造方法
US4151249A (en) Method of making a blown bottle with internal ribs
US4665682A (en) Method for producing a hot fillable, collapse resistant polyester container without the need to utilize set process techniques and/or non-conventional container geometries
JP4840367B2 (ja) 二軸延伸ポリエステルボトルの製造方法
US4522779A (en) Method for production of poly(ethylene terephthalate) articles
US4380525A (en) Process for the production of a blank for subsequent shaping by blow-molding
US4933135A (en) Method of making a blow-moulded container from a thermoplastic polyester, in particular pet
US4603066A (en) Poly(ethylene terephthalate) articles
US5145632A (en) Process for the manufacture of pet containers designed to be filled with a hot liquid
JPH0688315B2 (ja) 耐熱性中空容器のための一次ブロー成形品
US20020048642A1 (en) Production of crystallizable polymer blow molded containers having a crystallized interior
JP2757732B2 (ja) 部分的に結晶化度の異なる胴部を備えたポリエステル製容器及びその製法
JPS6356104B2 (ja)
US4241008A (en) Process for manufacture of hollow bodies
US4235837A (en) Method of making oriented containers
JPS63185620A (ja) 熱固定されたポリエステル延伸成形容器の製法
JPH0443498B2 (ja)
JPH01157828A (ja) 熱固定ポリエステル延伸成形容器
JP2002067129A (ja) 二軸延伸ポリエステルボトル及びその製造方法
JPH10146880A (ja) ポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法
JP3680526B2 (ja) 延伸樹脂容器及びその製法
JPS6387219A (ja) 二軸延伸ポリエステル容器の製造方法
JP2003103607A (ja) 耐熱性ボトルの底部構造
JPH0473696B2 (ja)
JPH06143397A (ja) 熱固定ポリエステル成形容器及びその製法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees