JPH02103718A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH02103718A
JPH02103718A JP25475988A JP25475988A JPH02103718A JP H02103718 A JPH02103718 A JP H02103718A JP 25475988 A JP25475988 A JP 25475988A JP 25475988 A JP25475988 A JP 25475988A JP H02103718 A JPH02103718 A JP H02103718A
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copolymer
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Kazuyuki Hanada
和行 花田
Iwao Misaizu
岩雄 美細津
Tadashi Saito
匡史 斎藤
Katsumi Kuriyama
栗山 勝美
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
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Dainichiseika Color and Chemicals Mfg Co Ltd
Ukima Chemicals and Color Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は磁気記録媒体に関し、更に詳しくはその背面層
を特定のポリウレタン系樹脂から形成した高性能な磁気
記録媒体に関する。
(従来の技術) 従来、オーディオ機器、コンピューター等に用いる磁気
記録媒体はポリエステルフィルム等の如き非磁性の支持
体上に、磁性粒子と被膜形成樹脂とからなる磁性層を形
成して得られる。
この様な磁性層の形成は磁性粒子をバインダー樹脂を含
む媒体中に分散させた分散液を支持体に塗布することに
よって形成されている。
又、磁気記録媒体が特にテープ形状である場合には、テ
ープの走行安定性、テープ間の摩擦抵抗の低減或いは電
気特性等の特性向上の為に背面層が形成されている。
背面層には種々の物性が要求されているが、特に重要な
要求性能は磁気記録媒体の良好な走行性てあり、その為
に磁気記録媒体同士の摩擦係数が低いことが強く要求さ
れる。この様な摩擦係数の高低は主として背面層の形成
に使用される被膜形成樹脂によって決まる。
従来、背面層を形成する為の被膜形成樹脂としては、主
として塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、エポキシ系樹
脂等か単独又は併用で使用されている。
(発明が解決しようとしている問題点)以上の如き従来
使用されている被膜形成樹脂の摩擦係数は一般的に0.
4以上であり、これらの被膜形成樹脂から背面層を形成
した磁気記録媒体をビテオテーブやオーディオテープ等
として使用する場合には、テープの滑り性が不十分であ
る為、テープの巻取りや巻戻し等高速使用する場合には
乱巻状態を生じ、テープの変形や損傷等を生しドロップ
アウトの原因となっている。
この様な欠点を解決し磁気記録媒体の摩擦係数を低下さ
せる方法としては、背面層中に脂肪酸、ワックス、シリ
コーンオイル等の潤滑剤を添加する方法が行われている
が、この様な方法ては背面層中に添加した潤滑剤が背面
層の表面にブリードアウトし、磁性層に転移して記録ヘ
ッドの日詰まりを生じるという別の欠点が生しる。
本発明基は上述の如き従来技術の欠点を解決し、上記の
如き要望に応えるべく鋭意研究の結果、磁気記録媒体の
製造に当り、特定のポリウレタン系樹脂を使用して背面
層を形成するときは、上述の如き従来技術の欠点が解決
され、摩擦係数の低い磁気記録媒体が提供できることを
知見して本発明を完成した。
(問題点を解決する為の手段) すなわち、本発明は、非磁性の支持体、該支持体の一方
の面に設けた磁性層及び上記支持体の他の面に設けた背
面層からなり、該背面層が活性水素を有するシロキサン
化合物とカプロラクトンとの共重合体セグメントを含む
ポリウレタン系樹脂から形成されていることを特徴とす
る磁気記録媒体である。
(作  用) 磁気記録媒体の製造に当り、特定のポリウレタン系樹脂
を使用して背面層を形成することによって摩擦係数の低
い磁気記録媒体が提供できる。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳しく説明
する。
本発明で使用し本発明を主として特徴づけるポリウレタ
ン系樹脂は、ポリオール、ポリイソシアネート必要に応
じて鎖伸長剤等を反応させてポリウレタン系樹脂を得る
に際して、ポリオールの全部又は1部として、活性水素
を有するシロキサン化合物とカプロラクトンとの共重合
体を使用して得られる。
本発明で使用する活性水素含有シロキサン化合物の好ま
しい例としては、例えば、下記の如き化合物が挙げられ
る。
(1)アミノ変性シロキサンオイル (m=1乃至1O1n=2乃至10、R=CH3又はO
C+(3)(m=1乃至1O1 n=2乃至10、 R=(:113又はOCH3) (m=0乃至200) (n−2乃至10) (分岐点 2乃至3、 R−低級アルキル基、 ■ 2乃至200、 m= 2乃至200、 n=2乃至200) CI+、  (:113el+3 C11,SiO(SiO)mSiRNf12C11,e
l+。
(n=]乃至200、 R−低級アルキル基) (2)エポキシ変性シロキサンオイル (n 1乃信200) (m−1乃至10、 n=2乃至10) (n 1乃至200) (分岐点 2乃至3、 R−低級アルキル基、 2乃至200. 2乃至200、 n=2乃至200) (n−1乃至10) CH3 (m−1乃至10、 n=2乃至10) 上記のエポキシ化合物はポリオール、 ポリアミ ン、 ポリカルボン酸等と反応させ末端に活性水素を有する様
にして使用出来る。
(n 1乃至200) (m−1乃至10、 n=2乃至10) (n−0乃至200) CH3 ([ 1乃至10、 m=10乃至200、 乃至5) (ロー1乃至200、 R−低級アルキル) R′ R51O(Sin) ksi (CH2) l (OC
82C112) 、、、(OC1bCCH2)。011
CH20日 (R−低級アルキル基、 R′ 水素原子、 アル キル基、 K=] 乃至250.1 0、ア1至5、m=o乃至 50、n=1乃至3) R51O(SiO)ksi (C12)(OCH2Ct
b) l、1(OCH2CHCHz)。11(R−低級
アルキル基、 R。
水素原子、 アル キル基、k=] 乃至250.1 0乃至5、■・0乃至 50、n=2乃至3) (4)メルカプト変性シロキサンオイル(ト1乃至10
、 n=2乃至10) (n=2乃至10) (分岐点 2乃至3、 R−低級アルキル基、 2乃至200. 2乃至200. 2乃至200) (ロー1乃至200、 R=低級アルキル基) (5)カルボキシル変性シロキサンオイル(■=1乃至
10、 n=2乃至10) (n=1乃至200) (分岐点=2乃至3、 R−低級アルキル基、 2乃至200. 2乃至200、 n= 2乃至200) (n=1乃至200、 R・低級アルキル基) 以上の如き活性水素を有するシロキサン化合物は、 本発明に於て好ましいシロキサン化合物の例ボであって
、 本発明はこれらの例示に限定される ものではなく、上述の例示の化合物及びその他のシロキ
サン化合物は、現在市販されており、市場から容易に人
手し得るものであり、いずれも本発明に於て使用出来る
ものである。尚、上記シロキサン化合物に於て1官能の
化合物はカプロラクトンと共重合後、末端NGOのポリ
ウレタンと反応させてポリウレタン中に組込むことが出
来る。
本発明に於て活性水素を有するシロキサン化合物と反応
せしめるε−カプロラクトンとは、次の数式で表される
RRRR 本発明の目的に最も好適なものは、6−カプロラクトン
、モノメチル−6−カプロラクトン、モノエチル−ε−
カプロラクトン、モノプロピルε−カプロラクトン及び
モノドデシル−6−カプロラクトンの様な種々のモノア
ルキル−ε−カプロラクトン類或いは2個のアルキル基
の双方が6=位置の炭素原子に結合せずして同様な別個
の炭素原子に夫々置換しているジアルキル−6−カプロ
ラクトン類或いはラクトン環の6=位置の炭素原子はシ
ー置換されていないので他の2個又は3個の炭素原子が
3個のアルキル基によって置換されているトリアルキル
−ε−カプロラクトン及びエトキシ−ε−カプロラクト
ンの様なアルコキシε−カプロラクトン類或いはシクロ
ヘキシル、フェニル−及びベンジル−C−カプロラクト
ンの様なシクロアルキル−ε−カプロラクトン、アリー
ル−ε−カプロラクトン及びアラルキル−εカプロラク
トン等である。
前記シロキサン化合物と上記カプロラクトンとの反応は
、両者を混合し、好ましくは窒素気流下で適当な触媒を
使用し、150乃至200℃の温度で数時間乃至十数時
間反応させることによって、シロキサン変性ポリカプロ
ラクトン共重合体が得られる。両者は任意の反応比で反
応させることが出来るが、本発明の目的には共重合体中
でシロキサンセグメントが10乃至80重量%を占める
様になる割合で反応させることが好ましい。シロキサン
化合物の使用量が少なすぎると、最終的に得られるポリ
ウレタン系樹脂の非粘着性、耐ブロッキング性等が不十
分となり、一方、多すぎると得られるポリウレタン系樹
脂の可撓性が低下するので好ましくない。
更に上記の如き共重合体と後述する如きポリイソシアネ
ートとを、共重合体の水酸基又はポリイソシアネート基
のイソシアネート基の少なくとも方が残る様に反応させ
て得られる中間体、例えば、2官能の共重合体と多官能
のポリイソシアネートをイソシアネート基リッチで反応
させたもの或いは逆に共重合体の反応性基をリッチにし
て反応させて得られる中間体も同様に使用出来る。
更に共重合体とポリカルボンとを反応させて得られるポ
リエステルポリオール等も同様にして使用することが出
来る。
前記のシロキサン変性ポリカプロラクトン共重合体と併
用してもよいポリオールとしては、従来公知のポリウレ
タン用ポリオールはいずれも使用出来、例えば、好まし
いものとして末端基が水酸基てあり、分子−量か300
乃至4,000のポリエチレンアジペート、 ポリエチレンプロピレンアジペート、 ポリエヂレンブチレンアシペート、 ポリジエチレンアジベート、 ポリブチレンアジペート、 ポリエチレンサクシネート、 ポリブチレンサクシネ−1・、 ポリエチレンアジペ−ト、 ポリエチレンセハケ−1・、 ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ−6−カ
プロラクトンジオール、 ポリへキサメチレンアジペート、 カーホネートポリオール、 ポリプロピレンクリコール等、及び上記ポリオール中に
適当な量のポリオキシエチレン鎖を含有するものが挙げ
られる。
有機ポリイソシアネートとしては、従来公知のいずれの
ものも使用出来るか、例えば、好ましいものとして、 44′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD I
 )、 水添化MDI。
イソホロンジイソシアネート、 1.3−キシリレンジイソシアネート、1.4−キシリ
レンジイソシアネート、2.1−トリレンジイソシアネ
ート、 2.6−ドリレンジイソシアネー]・、J、5−ナフタ
リンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネー
ト、 p−フェニレンジイソシアネート等があり、或いはこれ
らの有機ポリイソシアネートと低分子量のポリオールや
ポリアミンとを末端イソシアネートとなる様に反応させ
て得られるウレタンプレポリマー等も当然使用すること
が出来る。
鎖伸長剤としては、従来公知のいずれのものも使用出来
るが、例えば、好ましいものとしては、エチレンクリコ
ール、 プロピレングリコール、 ジエチレングリコール、 14−ブタンジオール、 1.6−ヘキサンジオール、 エチレンジアミン、 1.2−プロピレンジアミン、 トリメチレンジアミン、 テトラメチレンジアミン、 ヘキサメチレンジアミン、 デカメチレンジアミン、 イソホロンシアミン、 m−キシリレンシアミン、 ヒドラジン、 水等がある。
上述の如き材料から得られるポリウレタン系樹脂のうち
、特に好ましいものは、シロキサン−カプロラクトン共
重合体セグメントがポリウレタン系樹脂分子中で約10
乃至80重量%を占めるものであり、共重合体が約10
重量%未満では本発明の所期の目的である非粘着性、耐
ブロッキング性等の発現が不十分となり、一方、80重
量%を越えると、得られるポリウレタン系樹脂の可撓性
が不十分となるので好ましくない。
又、好ましいものは分子量が2万乃至50万のものであ
り、最も好ましいものは分子量2乃至25万のものであ
る。
又、本発明に於ては、」二記共重合体とポリイソシアネ
ートとをインシアネートリッチの状態て反応させて、少
なくとも1個の遊離のイソシアネート基を有するポリウ
レタン系樹脂とし、これを他の被膜形成用樹脂と併用し
てそれらの変性剤として用いることも出来る。
以上の如きシロキサンカプロラクトン共重合体のセグメ
ントを含有するポリウレタン系樹脂は、従来公知の製造
方法によって容易に得ることが出来る。これらのポリウ
レタン系樹脂は、無溶剤で調製してもよいし、有機溶剤
中で調製したものでもよいが、工程的には、有機溶剤中
で調製することにより、得られる溶液かそのまま各種用
途に利用出来るので有利である。
この様な有機溶剤として好ましいものは、メチルエチル
ケトン、メチル−〇−プロピルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、ジエチルケトン、ギ酸メチル、ギ酸エチル、
ギ酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等
であり、又、アセトン、シクロヘキサン、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、ブタノール、トルエン、キシレン、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、パーク
ロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルセロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等も使用出
来る。
以上の如きポリウレタン系樹脂は、優れた非粘着性、耐
ブロッキング性を有するにも係わらず、各種有機溶剤に
易溶性てあり、優れた可撓性の被膜を形成することが出
来る。
本発明の磁気記録媒体は、非磁性の支持体、該支持体の
一方の面に設けた磁性層及び上記支持体の他の面に設け
た背面層からなるものであり、該背面層が上記ポリウレ
タン系樹脂から形成されていることを特徴としている。
背面層の形成に当っては前記ポリウレタン系樹脂は単独
でも使用出来、又、従来の一般的な樹脂と混合して使用
することも出来る。
上記−数的樹脂としては従来公知の各種の被膜形成樹脂
であり、これらの従来公知のものはいずれも使用てき、
例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、塩
化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合系樹脂
、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロニトリ
ル−ブタジェン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレ
ア系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリブチラール系
樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、メラミン系
樹脂、尿素系樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂
等が挙げられ、特に好ましいものはその構造中に尿素結
合やウレタン結合等を有するポリウレタン樹脂である。
背面層の形成は前記のポリウレタン系樹脂(又は他の樹
脂との混合物)を前記の如き媒体中に溶解又は分散させ
て形成した塗料を使用するのが好ましい。塗料中におけ
るポリウレタン系樹脂の濃度は約10乃至55重量%程
度が好適である。
本発明で使用する背面層形成用塗料は、上記の成分を必
須成分とする限り、その他上記以外の副成分、例えば、
顔料、体質顔料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑
剤、架橋剤、老化防止剤、安定剤、発泡剤、消泡剤等任
意の添加剤を包含し得るものである。
背面層の形成方法自体はいずれも従来公知の方法と同様
でよく、約0.1乃至10μmの厚みに形成するのが好
ましい。
磁性層の形成に使用する分散液は、バインダー樹脂、磁
性粒子及び媒体を必須成分とする。
本発明で使用する磁性粒子としては、例えば、鉄、クロ
ム、ニッケル、コバルト或いはこれらの合金又は酸化物
、更にはこれらの変性物、具体的には、例えば、γ−F
e203 、フェライト、マグネタイト、CrO2等、
コバルトドープしたγFe2C)1とFe3O4とのベ
ルトライド化合物等が挙げられる。
以上の如き磁性粒子は単なる例示てあって、上記例示以
外の各種の磁性粒子も本発明において当然同様に使用で
き且つ単独でも混合物としても使用できる。
本発明て磁性層の形成に使用する分散液は以上の成分を
必須成分とし、それらの使用割合は従来の磁性粒子の分
散液におけると同様であり、例えば、分散液全体を10
0重量部とすれば、その中で占る磁性粒子は約10乃至
50重量%で、媒体は約50乃至90重量%で、バイン
ダー樹脂は約5乃至20重量%の範囲が一般的である。
本発明で使用する分散液は、これらの成分を必須成分と
する限り、その他上記以外の副成分、例えば、顔料、体
質顔料、可塑剤、帯電防止剤、界面活性剤、滑剤、架橋
剤、老化防止剤、安定剤、発泡剤、消泡剤等任意の添加
剤を包含し得るものである。
以上の如き必須成分及び任意成分からなる本発明で使用
する分散液の製造方法自体は、従来公知のいずれの方法
でもよく、−数的には、必要成分を同時に或いは順次加
えながら、ボールミル処理、ミキサー処理、ロールミル
処理、ヒースミル処理、クラヘルミル処理、サントミル
処理、高速インペラー処理等の混合分散方法が好適であ
る。
この様な分散方法自体は分散させるべき磁性粒子の種類
、サイズ、その用途等によって条件か異なるか、−数的
には常温乃至100℃の温度で5分乃至20時間程度処
理すればよい。
又、使用する支持体としては従来公知のものはいずれも
使用でき、例えば、厚さ5乃至50μmのポリエステル
フィルム、ポリプロピレンフィルム、セルローストリア
セテートフィルム、セルロースジアセテートフィルム、
ポリカーボネートフィルム等が任意に使用することがで
きる。
磁性層の形成は前記の如き分散液を上記の如き支持体の
少なくとも一方の面にその乾燥時の厚さが好ましくは約
5乃至20μmになる様にイ■意の方法で塗布し、次い
て乾燥させることによって形成できる。塗布方法及び乾
燥方法はいずれも従来公知の方法でよい。
(効 果) 以上の如くして得られた本発明の磁気記録媒体の背面層
は、使用したポリウレタン系樹脂の木来有している種々
の特性、例えば、強度、電気的、化学的、物理的特性を
保持したまま、従来技術では達成し得ない程度の低い摩
擦係数を有する為、各種の磁気テープ等として使用し、
例えば、巻取り、巻戻し等の如く高速使用してもテープ
の乱れが生じることがなく、従ってテープの損傷や破損
等を生じないものである。
又、本発明の磁気記録媒体の背面層は」二記の如き特定
のポリウレタン系樹脂から形成されている為、背面層の
形成後は背面層中に含まれているシロキサンセグメント
が分離して表面にブリードアウトすることはなく、従来
技術の如く経時的にシリコーンオイル等か背面層の表面
にブリードし、種々の問題を生じるという欠点が解決さ
れている。
(実施例) 次に、参考例、実施例及び比較例を挙げて木発明を更に
具体的に説明する。
尚、 文中、 部又は% とあるのは重量基ibである。
参考例1 C113C113 (Kは分子量が980になる値である。)攪拌機、温度
計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備えた反応器に
C−カプロラクトン310部及び」二記構造(1)を有
しているアルコール変性シロキサンオイル150部及び
テトラブチルチタネーio、05部を装入し、窒素気流
下180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価37、
酸価0.40、分子量3,030のポリシロキサンポリ
エステル共重合体を得た。
上記共重合体150部及び1.4−ブタンジオール27
部を、200部のメチルエチルケトンと100部のジメ
チルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよ
く攪拌しながら91部の水添化MDIを188部のジメ
チルホルムアミドに溶解したちのを徐々に滴下し、滴下
終了後80℃で6時間反応させて本発明で使用するポリ
ウレタン系樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性か
高く固形分35%て35,500cps  (25℃)
の粘度を有していた。
参考例2 参考例1の共重合体75部、ポリブヂレンアジベート(
水酸基価56.0.酸価0.40、分子量2,000)
75部及び1,4−ブタンジオール27部を、200部
のメチルエチルケトンと150部のジメチルホルムアミ
ドとの混合溶剤中に溶解し、60℃てよく攪拌しながら
90部のMDIを146部のジメチルホルムアミドに溶
解したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間
反応させて本発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を
得た。この溶液は非常に透明性が高く固形分35%て3
1.200cps  (25℃)の粘度を有していた。
参考例3 CH3Cl(3C13 (:1(3SiO(SiO)kSi(C)12)30C
I2CHCH20H(2)CH3C)I3CH30f( (Kは分子量が1,900になる値である。)攪拌機、
温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備えた反応
器にε−カプロラクトン166部及び上記構造(2)を
有しているアルコール変性シロキサンオイル150部及
びテトラブチルチタネート0.04部を装入し、窒素気
流下で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価2
8、酸価0.35、分子量4,010のポリシロキサン
−ポリエステル共重合体を得た。
上記共重合体150部及び1,4−ブタンジオール27
部を、200部のメチルエチルケトンと100部のジメ
チルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60℃でよ
く攪拌しながら88部の水添化MDIを192部のジメ
チルホルムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下
終了後80℃で6時間反応させて本発明で使用するポリ
ウレア タン系樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が高く
固形分35%で31.200cps  (25℃)の粘
度を有していた。
参考例4 参考例3の共重合体75部、ポリエチレンアジペート(
水酸基価56.O,酸価0.28、分子量2,000)
75部及び1,4−ブタンジオール27部を200部の
メチルエチルケトンと150部のジメチルホルムアミド
との混合溶剤中に溶解し、60℃でよく攪拌しながら9
3部のMDIを151部のジメチルホルムアミドに溶解
したものを徐々に滴下し、滴下終了後80℃で6時間反
応させて本発明で使用するポリウレタン系樹脂溶液を得
た。この溶液は非常に透明性が高く固形分35%て40
.500cps  (25℃)の粘度を有していた。
参考例5 (mは分子量が1,600になる値である。)攪拌機、
温度計、窒素ガス導入管、及び還流冷却器を備えた反応
器にε−カプロラクトン178部及び上記構造(3)を
有しているアミノ変性シロキサンオイル150部及びテ
トラブチルチタネート0.04部を挿入し、窒素気流下
で180℃の温度で10時間反応させ、水酸基価32、
酸価0.28、分子量3,500のポリシロキサン−ポ
リエステル共重合体を得た。
上記共重合体150部及び1.4−ブタンジオーノ、L
/27部を、200部のメチルエチルケトンと100部
のジメチルホルムアミドとの混合溶剤中に溶解し、60
℃でよく攪拌しながら85部のMDIを187部のジメ
チルポルムアミドに溶解したものを徐々に滴下し、滴下
終了後80℃で6時間反応させて本発明で使用するポリ
ウレタン系樹脂溶液を得た。この溶液は非常に透明性が
高く固形分35%で35.600cps  (25℃)
の粘度を有していた。
参考例6(比較例1) 末端に水酸基を有する分子量2,000のポリブチレン
アジペート150部、1.3−ブチレンゲリコール20
部及びトリレンジイソシアネート52部をメチルエチル
ケトン412部中で付加反応させ、粘度200ボイズ/
20℃のポリウレタン樹脂溶液(固形分35%)を得た
参考例7(比較例2) 塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体系
樹脂(エスレックA、積木化学製)のメチルエチルケト
ン溶液(固形分30%)参考例8(比較例3) ブチラール樹脂(エスレックB、積木化学製)のメチル
エチルケトン溶液(固形分30%)参考例8(塗料の調
製) 下記成分を混合溶解して背面層用塗料を調製した。
参考例の樹脂溶液(30%溶液)  100部ポリエス
テル樹脂(バイロン−200、東洋紡製)5部 メチルエチルケトン       1200部実施例1
乃范5及び比較例1乃至3 参考例8てj−Iられた塗料を夫々リバースロールコー
タ−て夫々厚さ15μmのポリエステルフィルム上に夫
々乾燥時の厚みか1μmになる様に塗布し、溶剤を乾燥
して背面層を形成した。次にco含含有−Fe203と
通常のポリウレタン樹脂及び塩化ビニル共重合樹脂から
なるバインダー樹脂を含む分散液から常法に従って反対
側の面に磁性層を形成し、所定の巾に裁断して夫々木発
明及び比較例の磁気記録媒体を得た。
使用例 上記実施例及び比較例の磁気記録媒体の性能を調べたと
ころ下記の結果を得た。
尚、摩擦係数(A)は磁性層と背面層との間で測定した
値(μk)であり、他の性能は、ビデオテープとしての
実装試験に供し、200回走行時のテープの鳴き(B)
、ジッターの横ゆれ(C)、テープの〒送り時の乱巻き
状態(D)及び背面層の摩耗状態(E)を観察したもの
である。総合評価はFに示した。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 ′″゛  5 比較例1 比較例2 比較例3 B 013無 0.20無 0.23無 0.12無 0.10  4曲 0、++3稍有 0.31稍有 0.35稍有 り 無 無 無 無 雛 相打 相打 相打 無 無 無 無 憧 相打 稍不良 相打 稍不良 相打 稍不良 良好 良好 良好 良好 以トの結果から本発明の磁気記録媒体は、背面層の17
J!′擦係数が低く優れた走行特性を示すことが明らか
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)非磁性の支持体、該支持体の一方の面に設けた磁
    性層及び上記支持体の他の面に設けた背面層からなり、
    該背面層が活性水素を有するシロキサン化合物とカプロ
    ラクトンとの共重合体セグメントを含むポリウレタン系
    樹脂から形成されていることを特徴とする磁気記録媒体
  2. (2)共重合体中でシロキサンセグメントが10乃至8
    0重量%を占める請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. (3)ポリウレタン中で共重合セグメントが10乃至8
    0重量%を占める請求項1に記載の磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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