JPH02103298A - 高嵩密度粒状洗剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 上の１ 本発明は、洗浄時の泡立ちと、濯ぎ時の泡切れの双方に
優れた高嵩密度の洗剤組成物に関する。

従迷！１１４ 従来の衣料用洗剤は、組成物中に洗浄性能にはほとんど
寄与しない増量剤（通常は芒硝が用いられる）を添加し
、かつこれを噴霧乾燥等により嵩密度０．３　ｇ　／ｃ
ｃ程度のビーズ状中空粒子として製造していた。

しかし、このような洗剤は比重が軽く活性剤濃度も低い
ため、輸送コストがかさむ上、保管・陳列にもかなりの
スペースが必要であり、さらに一般家庭においても置き
場所に困ったり、計量しにくかった。そこで最近では、
少ない洗剤使用量で洗浄が可能な高嵩密度粒状洗剤の製
造方法が提案されており（特開昭６０−９６６９８号公
報）、また、上布されている。

一方、脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩は、
洗浄力、特に耐硬水性に優れた界面活性剤であり、これ
を配合した高嵩密度洗剤組成物が報告されている（特開
昭６２−５９７号公報）。

しかし、脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩を
配合した高嵩密度洗剤は、泡切れが悪いという問題があ
った。泡切れを改善すべく抑泡剤を添加すると、今度は
洗浄時泡立ち性が低下してしまう。

明が解　しようとする課題 本発明は、洗浄時には良好な泡立ちを示し、しかも、濯
ぎ時には速やかに泡切れする高嵩密度粒状洗剤組成物を
提供するものである。

澄１列ｉ式。

本発明の高嵩密度粒状洗剤組成物は、以下の（ａ）、　
（ｂ）および（ｃ）成分を含有し、（ｂ）成分と（ｃ）
成分とが重量比で（ｂ）／　（ｃ）　＝　１　／１００
−３　／　１の比率で配合されていることを特徴とする
高嵩密度粒状洗剤組成物。

（ａ）脂肪酸残基の炭素数８〜２２の脂肪酸低級アルキ
ルエステルのスルホン酸塩：５〜３０重量％。

（ｂ）炭素数８〜２２の脂肪族第二級アルコールに平均
５〜１５モルのエチレンオキサイドおよび平均３〜１５
モルのプロピレンオキサイドを付加したポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル：０．１
〜３重量％。

（ｃ）炭素数８〜２２の脂肪酸塩＝１〜１０重景％。

以下、本発明についてさらに詳則に説明する。

（ａ）成分の脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸
塩は、典型的に下記一般式（１）で表わされ、これはα
−スルホ脂肪酸エステル塩とも呼ばれている。

Ｒ１−ＣＨＣ○○Ｒ２ ８０１Ｍ　　　　　　　　　　　　　　・・・（１）（
Ｒ１：アルキル基 Ｒ”：　Ｃ，３程度の低級アルキル基 間：対イオン） 対イオンとしては水溶性塩が用いられるが、アルカリ金
属塩、とりわけナトリウム塩が好ましい。

飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸塩は、エ
ステル交換または脂肪酸のエステル化により、所定炭素
数の脂肪酸低級アルキルエステルを得たのち、通常のス
ルホン化装置を用いて無水硫酸等のスルホン化剤と反応
させ、必要に応じて熟成、漂白を行なったのち、中和す
ることにより得られる。また、脂肪酸のスルホン化物を
低級アルキルエステル化することによっても得られる。

また、不飽和脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸
塩も用いられ、所定炭素数の不飽和脂肪酸等を出発原料
として、上記と同様に製造される。

原料脂肪酸としては、牛脂、ヤシ油、パーム油などから
誘導される動植物起源の所定炭素数の脂肪酸や、合成脂
肪酸が用いられる。

脂肪酸低級アルキルエステルスルホン酸塩の脂肪酸残基
の炭素数は８〜２２であり、好ましくは１０〜１８であ
る。

また、脂肪酸低級アルキルエステルスルホン酸塩におい
て、下記の（イ）、（ロ）如き特定炭素数のものを、（
イ）／（ロ）＝１／９〜６／４、好ましくは（イ）／（
ロ）＝２／８〜５１５の重量比で併用して配合すること
により、洗剤組成物の溶解性を改善することができる。

（イ）：脂肪族残基Ｃ１２〜□。のちの。

（ロ）：脂肪族残基Ｃ１，０，のちの。

（ａ）成分は洗剤組成物中に５〜３０重量％、好ましく
は８〜２５重量％配合される。配合量が５重量％未満で
は十分な洗浄力が得られず、一方、３０重量％を超える
と製造が困難となる。

（ｂ）成分はエチレンオキシド（ＥＯ）、プロピレンオ
キシド（ｐｏ）付加型のノニオン界面活性剤であり、炭
素数８〜２２、好ましくは８〜１２の脂肪族第二級アル
コールに平均５〜１５モルのＥＯおよび平均３〜１５モ
ルのＰＯを付加したものが用いられる。ＥＯの好ましい
付加モル数は８〜１２であり、ＰＯは５〜１２である。

エチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加形式は特
に問わず、ランダム付加でも、ブロック付加でもよい。

（ｂ）成分のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテルは、洗剤組成物中に０．１〜３重量
％、好ましくは０．３〜２．５重量％配合される。配合
量が０．１重量％未満であると濯ぎ時の泡切れ性が劣化
し、一方、３重量％を超えると洗浄時の泡立ち性が悪く
なる。

（ｃ）成分としては、炭素数８〜２２、好ましくは炭素
数１０〜２０の脂肪酸塩（石けん）が用いられる。塩と
しては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩など
の水溶性塩が用いられる。脂肪酸塩は、洗剤組成物中に
１〜１０重景％重量ましくは１．２〜８重量％配合され
る。配合量が１重量％未満であると濯ぎ時の泡切れ性が
劣化し、一方、１０重量％を超えると洗浄時の泡立ち性
が悪くなる。

本発明では、上記（ｂ）成分と（ｃ）成分とを特定合計
量および特定比率で配合することが必要である。

即ち、（ｂ）および（ｃ）成分は、合計量で１．１〜１
３重量％、好ましくは１．５〜１１重量％配合される。

合計量が１．１重量％未満であると濯ぎ時の泡切れ性が
劣化し、一方、１３重量％を超えると洗浄時の泡立ち性
が悪くなる。

同成分は、重量比で（ｂ）ｌ（ｃ）　＝　１　／１００
−３　／　１、好ましくは１７５０〜５／２の割合で配
合される。

この比率が１　／１００未満では濯ぎ時の泡切れ性が劣
化し、一方、３／１を超えると洗浄時の泡立ち性が悪く
なる。

また、上記（ｂ）および（ｃ）成分に代えて、特定のノ
ニオン界面活性剤および硫酸マグネシウムを配合するこ
とによっても、洗浄時の泡立ちと濯ぎ時の泡切れの双方
を同時に改善することができる。即ち、この高嵩密度粒
状洗剤組成物は、以下の（Ａ）、　（Ｂ）および（ｃ）
成分を必須成分として含有する。

（Ａ）脂肪酸残基の炭素数８〜２２の脂肪酸低級アルキ
ルエステルのスルホン酸塩：５〜３０重量％。

（Ｂ）炭素数８〜２２のアルコールに平均４〜３０モル
のエチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンア
ルキルエーテル：０．５〜１０重量％。

（ｃ）硫酸マグネシウム２０．５〜５重量％。

（Ａ）成分の脂肪酸低級アルキルエステルのスルホン酸
塩は、第１の発明の（ａ）成分と同様である。

（Ｂ）成分はエチレンオキシド（ＥＯ）付加型のノニオ
ン界面活性剤であり、炭素数８〜２２、好ましくは８〜
１８の脂肪族の第一級または第二級アルコールに平均４
〜３０モルのＥＯを付加したものが用いられる。ＥＯの
好ましい付加モル数は５〜２５である。

（Ｂ）成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルは、
洗剤組成物中に０．５〜１０重量％、好ましくは１〜８
重量％配合される。配合量が０．５重量％未満であると
濯ぎ時の泡切れ性が劣化し、一方、１０重量％を超える
と洗浄時の泡立ち性が悪くなる。

（ｃ）成分としては、硫酸マグネシウムが、洗剤組成物
中に０．５〜５重量％、好ましくは１〜４重量％配合さ
れる。配合量が０．５重量％未満であると洗浄時の泡立
ち性が劣化し、一方、５重量％を超えると濯ぎ時の泡切
れが悪くなる。

本発明の高嵩密度洗剤組成物は、上記の（ａ）、（ｂ）
、（ｃ）の必須成分の他に、他の界面活性剤やビルダー
等の任意成分を含有することができる。

なお、以降の記載は、前記の（Ａ）、（Ｂ）および（ｃ
）成分を必須成分とする高嵩密度粒状洗剤組成物につい
ても同様である。

アニオン界面活性剤としては、例えば以下のものが例示
できる。

１）平均炭素数８〜１６のアルキル基を有する直鎖アル
キルベンゼンスルホン酸塩、 ２）平均炭素数１０〜２０のα−オレフィンスルホン酸
塩、 ３）平均炭素数１０〜２０のアルキル硫酸塩、４）平均
炭素数１０〜２０の直鎖または分岐鎖のアルキル基もし
くはアルケニル基を有し、平均０．５〜８モルのエチレ
ンオキサイドを付加したアルキルエーテル硫酸塩または
アルケニルエーテル硫酸塩、 ５）平均炭素数１０〜２２の飽和または不飽和脂肪酸塩
。

６）以下の一般式で表されるα−スルホ脂肪酸塩。

Ｒ−ＣＨＣ○２Ｚ ＳＯ，Ｚ （式中のＺは対イオン、Ｒは炭素数１０〜２２のアルキ
ル基である。） これらのアニオン界面活性剤における対イオンとしては
、通常ナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩が適
当である。

ノニオン界面活性剤としては、次のものが好適である。

（１）炭素数８〜１８の１級または２級アルコールにエ
チレンオキサイド（Ｅ　Ｏ）を平均４〜２５モル付加さ
せたＥＯ付加型ノニオン界面活性剤。

（２）炭素数８〜１８の１級または２級アルコールにエ
チレンオキサイド（Ｅ　Ｏ）を平均４〜２５モル、プロ
ピレンオキサイド（ＰＯ）を平均３〜１５モル付加させ
たＥＯ−ＰＯ付加型ノニオン界面活性剤。

さらに、ゼオライト（アルミノ珪酸塩）、トリポリリン
酸ナトリウムやピロリン酸ナトリウムのような無機ビル
ダー；クエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸ナ
トリウム、ニトリロ三酢酸塩、ポリアクリル酸ナトリウ
ム、アクリル酸ナトリウム−無水マレイン酸ナトリウム
共重合物、ポリアセタールカルボキシレート等のカルシ
ウムイオン捕捉ビルダー；炭酸塩、珪酸塩等のアルカリ
ビルダー：カルボキシメチルセルロース、ポリエチレン
グリコール等の再汚染防止剤；石鹸等のすすぎ改良剤；
パラトルエンスルフォン酸塩、トルエンスルフォン酸塩
、キシレンスルフォン酸塩、尿素などの粘度調整剤；プ
ロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼ（特に
アルカリ雰囲気において活性を有するアルカリリパーゼ
等）などの酵素；第４級アンモニウム塩、ベントナイト
等の柔軟付与剤；漂白剤、蛍光剤、香料、色素などを使
用することができる。

本発明の洗剤組成物は、上記各成分を造粒して嵩密度０
．５〜１　、２ｇ／ｃｃの高嵩密度組成物とすることに
より得られる。この造粒方法としては、前述の特開昭６
２−５９７号公報に記載されたように。

脂肪酸低級アルキルエステルスルホン酸塩等の洗剤原料
をニーダで捏和、混合し、カッターミルタイプ等の解砕
機で解砕、造粒し、さらに水不溶性微粉体を混合するこ
とにより得られる。

また、洗剤成分の一部または全部を予め噴霧乾燥し、こ
の噴霧乾燥品に残りの洗剤成分とを捏和、混合して高嵩
密度粒状洗剤組成物を製造することもできる。酵素等の
成分については、粒状化した洗剤に粉体ブレンドしても
よい。

＾且り塾来 本発明によれば、（ａ）脂肪酸低級アルキルエステルの
スルホン酸塩、（ｂ）特定のＥＯ−ＰＯ付加型ノニオン
界面活性剤および（ｃ）脂肪酸塩を併用することにより
、洗浄時には良好な泡立ちを示し、しかも、濯ぎ時には
速やかに泡が消失して良好な泡切れ性を示す高嵩密度の
粒状洗剤組成物を実現できる。

失−五一■ 実施例１ 表−１＝有機汚垢組成 宜１１に佳Ｕ パルミチン酸　　　　　　　　　　　１５０ミリスチン
酸　　　　　　　　　　　　５０オレイン酸　　　　　
　　　　　　　　１３４スクワレン　　　　　　　　　
　　　８．１パラフイン（ｍ、ｐ、：　５２〜５４℃）
８１ステアリン酸コレステロール　　　　　８１トリス
テアリン　　　　　　　　　　　８．９トリオレイン　
　　　　　　　　　　　Ｉ６，７コレステロール　　　
　　　　　　　１６．７表−１の有機汚垢の１０ｖｔ％
ベンゼン溶液を、対繊維重量で０．１ｗｔ％どなるよう
に木綿肌シャツに均一に付け、風乾して汚垢付き木綿肌
シャツとした。

一方、後記表−２に示した組成の高嵩密度粒状洗剤組成
物（嵩密度０．７８　ｇ　／ｃｃ）を後述の如く調製し
た。

洗濯機（うず巻型、反転式）の中で、上記洗剤組成物の
０．０８３３％水道水溶液を調製し、この中に被洗布と
して、上記の汚垢付き木綿肌シャツを入れ、浴比１：３
０で１５℃において、通常の操作に従って１０分間洗濯
し、その時の水面からの泡の高さ（ｍｍ）を測定して泡
立ちとした。

さらに、被洗布を１分間脱水後、洗剤組成物を含まない
水で流水濯ぎ（１５Ｑ　／ｗｉｎ）を行い、泡が無くな
るまでの所要時間（秒）を測定して、泡残りとした。

以上の性能評価結果を、洗剤組成物の組成とともに、後
記表−２に示した。

この時、この砕料と共に１５℃の冷風を１５０／砕料ｋ
ｇの比率で導入した。解砕機は、径１５ｃｍの解砕刃を
クロス４段で３００Ｏｒｐｍで回転し、スクリーンは２
ｎ＋ｍφ、開孔率２０％のパンチングメタルを用いた。

次に得られた解砕品と平均−次位径３μｍのＡ型ゼオラ
イトを転勤ドラム（Ｄ＝３０ｃｍφ、Ｌ＝６０ｃｍ）に
９７：３の比率で定量フィードし、３０ｒｐｍ、滞留時
間５分でコーテイング品を排出し、高嵩密度洗剤組成物
を得た。

（以下余白） ［高嵩密度粒状洗剤組成物の製造法］ 後記表−１の各成分（酵素を除く）をニーダで捏和し、
得られた緊密な混合物ペレット（２ｃｍ角）とＡ型ゼオ
ライトを解砕機（岡田精工製、スピードミルＮＤ−３０
型）に定量フィードした。

実施例２ 表−１（実施例１）の有機汚垢の１０ｗｔ％ベンゼン溶
液を、対繊維重量で０．４５ｗｔ％となるように木綿肌
シャツに均一に付け、風乾して汚垢付き木綿肌シャツと
した。

一方、後記表−３に示した組成の高嵩密度粒状洗剤組成
物（嵩密度Ｑ、７８　ｇ　／ｃｃ）を実施例１と同様の
方法で調製した。

全自動洗濯機（松下電器製、愛妻量４５）の中で、上記
洗剤組成物の０．０８３３％水道水溶液を調製し、この
中に被洗布として、上記の汚垢付き木綿肌シャツを入れ
、浴比１：３０で２０℃において、標準条件に従って洗
濯し、その時の水面からの泡の高さ（＋ｅｍ）を測定し
て泡立ちとした。

さらに、標準条件に従って被洗布を３分間脱水後、２分
間の濯ぎを行い、再度３分間の脱水後、２分間の濯ぎを
行い、濯ぎ終了時の泡残りを下記の基準で評価し、濯ぎ
性とした。

１点：泡残りが多い ２点；泡残りがやや多い ３点；泡残りが少ない ４点；泡残りがかなり少ない ５点；抱残りが全くない 以上の性能評価結果を、洗剤組成物の組成とともに、後
記表−３に示した。

（以下余白） 手続補正書 特許庁長官　吉　１）　文　毅　殿 ■、事件の表示 昭和６３年特許願第２５８１８１号 ６゜ ７゜ 補正の内容 （１）明細書第６頁下から６行に「８〜１２」とあるの
を、「８〜１８」に訂正する。

（２）同第１７頁の「表−２」を別紙の通りに訂正する
。

添付書類の目録 別　　　紙　　　　　　　　　　　　　　　　　１通４
゜ 事件との関係　　特許出願人 東京都墨田区本所１丁目３番７号 （６７６）ライオン株式会社 代表者　小　林　　　敦

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、（ａ）脂肪酸残基の炭素数８〜２２の脂肪酸低級ア
   ルキルエステルのスルホン酸塩：５〜３０重量％、 （ｂ）炭素数８〜２２の脂肪族第二級アルコールに平均
   ５〜１５モルのエチレンオキサイドおよび平均３〜１５
   モルのプロピレンオキサイドを付加したポリオキシエチ
   レン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル： ０．１〜３重量％、および （ｃ）炭素数８〜２２の脂肪酸塩：１〜１０重量％ を含有し、かつ、（ｂ）成分と（ｃ）成分とが重量比で
   （ｂ）／（ｃ）＝１／１００〜３／１の比率で配合され
   ていることを特徴とする高嵩密度粒状洗剤組成物。