JPH02102910A

JPH02102910A - ボルト・ナットの防食方法及び保護キャップ

Info

Publication number: JPH02102910A
Application number: JP25588788A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Shimizu; 博清水; Toshimiki Tsuji; 辻　敏幹; Masahiko Kubo; 正彦久保
Original assignee: Dai Nippon Toryo KK
Current assignee: Dai Nippon Toryo KK
Priority date: 1988-10-13
Filing date: 1988-10-13
Publication date: 1990-04-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はボルト・ナツトの防食方法及びそれに用いる保
護キャップに関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題１従来、
コンクリート構造物及び鋼構造物等の各種構造物を構築
する際には、ボルト・ナツトを用いて部材を結合するこ
とが広く行なわれている。

しかして、特に屋外構造物の場合は該ボルト・ナツトが
外気に露出することになり、そのままでは長時間の経過
にともない腐食が進行して所定の結合−力を損なうとい
う問題がある。このため、従来、ボルト・ナツトの防食
のために突出部（露出部）に防食塗装を施すことが行な
われている。

しかしながら、ボルト・ナツトは形状が複雑であるため
塗装作業効率は良くなく、また角部は特に膜厚が薄くな
りがちてあり防食性能は低下する。更に、塗装ではそれ
ほど厚い塗膜は形成しにくいので、長期間にわたる防食
が期待できない。

そこで、ボルト・ナツトの突出部に厚い防食材層を付与
するために、該ボルト・ナツト突出部に対応する形状の
保護キャップを用意し、該キャップ内に防食材を収容し
た後に該キャップをボルト・ナツト突出部にかぶせ、こ
の状態で防食材を硬化させ、キャップをそのまま付属さ
せておく方法が提案されている。

しかし、この方法ではキャップをそのまま付属させてお
くため、従来のキャップでは長期間経過後には防食材の
収縮や構造物から伝達される振動により脱落するおそれ
がある。特に、構造物が交通機関に関するもの（たとえ
ば鉄道、地下鉄、道路に付４７Ｆする構造物）の場合に
は、振動が顕著であり、１つ落下により交通に対し危険
を生ぜしめることになる。

更に、従来のキャップは不透明であったので、キャップ
をボルト・ナツト突出部にかぶせキャップ内に防食材を
充填した状態で該キャップ内に空隙が生じても該空隙を
確認することができず、そのため良好な防食材層を形成
できない場合があった。

そこで、本発明は、」１記従来技術の問題点に鑑み１作
業効率が高く、保護キャップが脱落しにくく、十分に１
７い防食被覆の形成が可能で、該防食被覆中に空隙が発
生し防食性能の低下をきたすことのないボルト・ナツト
の防食方法及びボルト・ナツトの防食方法に使用する保
護キャップを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明によれば、以トの如き目的は、構造物に結合されたボルト及び／またはナツトの該構造
物からの突出部に対し該突出部を覆う内部透視可能な網
目構造の保護キャップをかぶせる工程と、該キャップに
設けられた注入し」から該キャップ内に防食材を注入し
充填させる工程と。

上記保護キャップ内に充填された防食材を硬化させる工
程とを含んでなることを特徴とする、ボルト・ナツトの
防食方法、により達成される。

また、本発明によれば１以上の如き目的は、構造物に結
合されたボルト及び／またはナツトの該構造物からの突
出部を防食材層を介して覆う保護キャップであって、内
部透視可能な網目構造をなしていることを特徴とする、
保護キャップ、により達成される。

［実施例１以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説明
する。

第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明方法の実施例を示す概略
工程図である。

これらの図において、２はボルトであり、４はナツトで
あり、６．８はこれらボルト・ナツトにより結合されて
いる構造部材たるコンクリート板である。１０はこの結
合に際しボルト２の頭とコンクリート板６との間に配置
された座金であり、１２は上記結合に際しナツト４とコ
ンクリート板８との間に配置された座金である。１４は
本発明方法の実施に用いられるボルトＱｎ側突出部用キ
ャップであり、′１６は本発明方法の実施に用いられる
ボルト・ナツト嵌合側突出部用のキャップである。

ト記キャップ１４はボルト頭側突出部を側部及び上部か
ら適宜の間隔（たとえば最小限２ｍｍ）をもって覆うこ
とのできる形状を有する網目構造体からなる。該キャッ
プ１４は下側または−Ｌ側に防食材を注入するための貫
通小孔１５を何する。

詠小孔の径はたとえば２〜４ｍｍである。

また、上記キャップ１６はボルト・ナツト嵌合側突出部
を側部及び下部から適宜の間隔（たとえば最小限２ｍｍ
）をもって覆うことのできる形状を有する網目構造体か
らなる。該キャップ１６は下側または上側に防食材を注
入するための貫通小孔１７を有する。該小孔の径はたと
えば２〜４ｍｍである。

先ず、第１図（ａ）に示される様に、ボルト２、ナツト
４、座金１０．１２によりコンクリート板６，８を結合
し、ボルト頭側突出部用のキャップ１４及びボルト・ナ
ツト嵌合側突出部用のキャップ１６を用意する。

次に、第１図（１））に示される様に、ボルト頭側突出
部に上側から上記キャップ１４をかぶせ、ボルト・ナツ
ト嵌合側突出部に下側からキャップ１６をかぶせる。

次に、第１図（Ｃ）に示される様に、キャップＩ４の小
孔Ｉ５に対し防食材注入ノズル（たとえばエアレス注入
ガンのノズル）２０を適合させ、ここからキャップ＋４
とボルト頭側突出部とコンクリート板６とにより形成さ
れる空間内に防食材２２を注入する。同様に、第１図（
ｃ）に示される様に、キャップ１６の小孔１７に対し防
食材注入ノズル２０を適合させ、ここからキャップ１６
とボルト・ナツト嵌合（Ｉ１１突出部とコンクリート板
８とにより形成される空間内に防食材２２を注入する。

防食材２２としては、従来用いられているもの、たとえ
ばエポキシ樹脂−アミド系シーリング剤、ポリイソシア
ネート−ポリオール系シーリング剤、不乾性油シーリン
グ削等を用いることができる。尚、硬化後に振動等の外
力を受けて脱落するのを防＋ｆ−Ｌ、　Ｊａつ難燃性と
するためには、適度の可撓性があり且つ比重の比較的小
さい（たとえば１．４以下）有機−無機系または無機系
の防食材が好ましく、この様なものとしては、以下の配
合のものが好適である。

（＋）（ａ）アクリルエマルジョン樹脂及び／または脂肪族ポリアミン硬化剤・・・５〜５０重量部（固形分換算）、（２）セメント
・・・２０〜７０市頃部。

及び笠）・・・５〜４０重量部、からなり、更に必要に応じ防錆顔料、体質顔料、添加剤
等を配合したものに水を加えた粘度２０〜１０００ボイ
ズの防食材。

注入された防食材２２はキャップ内の空間に充填される
。この際、該防食材はキャップ内の空気を該キャップの
微細な網目から追い出し、順次下側から上側へと空隙残
留なしに充填される。また、注入圧力及び重力の作用に
基づき防食材の一部は網目内へと侵入する。

この防食材注入に際しては、キャップ１４．１６が網目
構造で内部が透視可能であるため、注入状態が目視でき
、万一の空隙品残留をチエツクでき、適宜対策を講する
ことができる。

かくして、第１図（ｄ）に示される様に、空隙残留のな
い防食材充填状態が得られる。この状態で放ｉｆｆして
防食材を自然硬化させる。

以上の様にして防食材を硬化させると、該防食材はキャ
ップの網目内に侵入してくい込んだ状態あるいは史に少
しキャップ外側にはみ出した状態であるので、キャップ
と防食材とは強固に固定される。

次に、」１記の様な本発明の保護キャップにつき更に詳
細に説明する。

キャップは網目構造を有する。該網目構造は内部が透視
可能な程度の大きさの目をイ１し且つ防食材注入時に大
きく変形しないものであれば特に制限はない、たとえば
、キャップの厚さは好ましくはＯ，１〜３ｍｍ程度であ
り、網「１のあらさは好ましくは２０〜２００メツシュ
程度である。網１」の形態には特に制限がなく、たとえ
ば第２図（ａ）〜（ｄ）の様なものが例示される。第２
図（ａ）は平織網であり、第２図（ｂ）は綾織網であり
、第２図（ｃ）は畳織網であり、第２図（ｄ）はスリッ
ト状パンチング網である。史には網目状不織布等を用い
ることもできる。キャップの材質としては、火災対策上
不燃性のものが好ましく、この様なものとしてたとえば
ステンレス、真ちゅう、ＩＩ［！鉛メツキ鉄、ガラスフ
ァイバーが例示できるが、これに限定されることはない
。

そして、上記第１図に関し説明した方法に用いる場合に
は、防食材注入小孔が必要であり、更に網目が小さい場
合には過剰防食材排出のための小孔を設けてもよい。

なお、本発明によるキャップを上記第１図に関し説明し
た方法以外の方法たとえば従来と同様にキャップ内に防
食材を収容した後に該キャップをボルト・ナツト突出部
にかぶせ、この状態で防食材を硬化させ、キャップをそ
のまま付属させておく方法に用いる場合には、該キャッ
プに防食材の注入小孔や排出小孔を設ける必要はない。

また、本発明キャップの材質として錆び易いものを用い
る場合や強度の比較的低いものを用いる場合や使用する
防食材の粘度が低い場合には、それぞれ防錆のためや補
強のためや網目からの防食材の過剰はみ出し防ＩＬのた
めに、キャップの外側表面を透明シート貼るや透明塗料
塗布等によりコートしたものを使用することもできる。

［発明の効果］以上の様な本発明によれば、網目構造のキャップを用い
ているので、該ギャップが軽くて取扱性良好であり１作
業効率が高く、更に防食材がキャップの網目にくい込ん
だ状態で硬化するのでキャップの脱落が防ｌヒできる。

また、防食材注入に際しては、キャップの内部が透視可
能であるため注入状態が［１視でき、万一の空隙部残留
をチエツクできる。

４、図面のｔｉ’ｌｌ　！ｉｔな説明第１図（ａ）〜（ｄ）は本発明方法の実施例を示す概略
工程図である。

第２図（ａ）〜（ｄ）は本発明キャップの網目の形態を
示す図である。

２：ボルト、　　　　４：ナツト。

６．８＝コンクリート板、１０、＋２：＋４金。

１４．１６：キャップ、１５．１７７小孔。

２０：防食材注入ノズル。

２２：防食材。

第１図（Ｑ）第　１　図　（Ｃ）第　１　図　（ｂ）第　１　因　（ｄ）第図（ａ）（ｂ）（ｄ）（Ｃ）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）構造物に結合されたボルト及び／またはナットの
該構造物からの突出部に対し該突出部を覆う内部透視可
能な網目構造の保護キャップをかぶせる工程と、該キャ
ップに設けられた注入口から該キャップ内に防食材を注
入し充填させる工程と、上記保護キャップ内に充填され
た防食材を硬化させる工程とを含んでなることを特徴と
する、ボルト・ナットの防食方法。
（２）構造物に結合されたボルト及び／またはナットの
該構造物からの突出部を防食材層を介して覆う保護キャ
ップであって、内部透視可能な網目構造をなしているこ
とを特徴とする、保護キャップ。