JPH0196163A - ニトリルの製造方法 - Google Patents

ニトリルの製造方法

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JPH0196163A
JPH0196163A JP25056487A JP25056487A JPH0196163A JP H0196163 A JPH0196163 A JP H0196163A JP 25056487 A JP25056487 A JP 25056487A JP 25056487 A JP25056487 A JP 25056487A JP H0196163 A JPH0196163 A JP H0196163A
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JP
Japan
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carboxylic acid
aromatic carboxylic
acid halide
chloride
nitrile
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Pending
Application number
JP25056487A
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English (en)
Inventor
Yoshio Hironaka
義雄 弘中
Hirotaka Yamazaki
広隆 山崎
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ニトリルの製造方法に関し、詳しくは医薬、
農薬等の原料として有用なニトリルを簡単な操作で効率
よく製造する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕従来
、ニトリルを製造するには、カルボン酸ハライドから酸
アミドを誘導し、これを脱水することからなる方法が知
られている。カルボン酸ハライドは、対応するカルボン
酸をハロゲン化剤と加熱することにより容易に製造され
る。例えば、カルボン酸クロリドは、対応するカルボン
酸を塩化チオニル等の塩素化剤と加熱することにより簡
単に製造される。このようにして得られたカルボン酸ハ
ライドを、アンモニア又はアンモニア水と反応させてカ
ルボン酸アミドにし、さらにPCt、。
POCI□、 S OC1z、  P gos 、 C
OC1z等の脱水剤と反応させてニトリル化合物を製造
している(R,B、 Wagner、 H,D、 Zo
ok; 5ynthetic OrganicChem
istry、 John Wiley & 5ons、
 Tnc、+ 1953+19章)。
しかし、上述した従来方法では、中間に酸アミドを経由
するため、酸アミドの精製、乾燥が必要であり、さらに
当量以上の脱水剤を使用し、反応後は過剰の脱水剤の分
解や廃液の処理等の作業が必要である。
そこで、本発明者らは、上記従来技術の欠点を解消し、
カルボン酸ハライドから一段階で対応するニトリルを製
造しうる方法を開発すべく鋭意研究を重ねた。
その結果、反応試薬としてアミド硫酸、アミドリン酸及
びカルバモイル基含有化合物のうち少な(とも一種を用
いると共に、溶媒としてテトラヒドロチオフェン1.1
−ジオキシドを用いて反応を行うことにより、上記課題
を達成しうることを見出した。本発明は、かかる知見に
基づいて完成したものである。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち、本発明は芳香族カルボン酸ハライドとアミド
硫酸、アミドリン酸及びカルバモイル基含有化合物のう
ち少なくとも一種の化合物を、テトラヒドロチオフェン
1,1−ジオキシド中で反応させることを特徴とするニ
トリルの製造方法を提供するものである。
本発明の方法において、原料として用いるカルボン酸ハ
ライドは、任意の置換若しくは非置換の芳香族カルボン
酸のハライドであり、目的とするニトリルに対応するカ
ルボン酸ハライドを適宜選定すればよい。この芳香族カ
ルボン酸ハライドとしては、例えばベンゾイルクロリド
、クロロベンゾイルクロリド、ブロモベンゾイルクロリ
ド、フルオロベンゾイルクロリド、ジクロロヘンゾイル
クロリド、トリクロロベンゾイルクロリド等のハロゲノ
ベンゾイルクロリド、メトキシベンゾイルクロリド、ジ
メトキシベンゾイルクロリド、ニトロベンゾイルクロリ
ド、フェニルベンゾイルクロリド、ビフェニルジカルボ
ン酸ジクロリド、ナフトエ酸クロリド、キノリン酸クロ
リド、ニコチン酸クロリドなどがあげられる。
本発明の方法では、(核)置換又は非置換の芳香族カル
ボン酸ハライドを用いるが、置換基としては、塩素、臭
素、沃素、弗素等のハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基
、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基などが
あげられる。また、芳香環としては、ベンゼン環、ナフ
タレン環、ピリジン環、キノリン環などがあげられる。
本発明の方法においては、前記のような芳香族カルボン
酸ハライドを当量若しくはそれ以上の量のアミド硫酸、
アミドリン酸及びカルバモイル基含有化合物のうち少な
くとも一種の化合物と反応させる。アミドリン酸は、(
N H2) P O,H,。
(NH2)2POzH等のものが用いられる。また、カ
ルバモイル基含有化合物としては、例えば尿素。
ビウレット、オキサミド酸エチル、オキサルル酸エチル
等及びこれらの誘導体があげられる。
本発明の方法は、通常、溶媒の存在下で実施するが、溶
媒としてはテトラヒドロチオフェン1゜1−ジオキシド
を用いることが必要である。また、溶媒は、原料カルボ
ン酸ハライドに対して0.5倍〜10倍の量で使用する
。0.5倍より少ないと、収率が低下する。他方、溶媒
を10′倍量を超えて使用してもよいが、その場合には
、後処理が大規模となるので、好ましくない。
さらに、本発明の方法では、温度条件は特に制限はなく
、また使用する原料化合物の種類により異なり、一義的
に定めること1まできないが、通常は150〜280℃
、好ましくは180〜200℃の温度で撹拌しながら実
施する。反応温度が150°C未満であると、カルボン
酸アミドが副生ずる傾向があり、280℃を超えると、
生成物や溶媒の分解が起こりやすくなる。反応時間には
、特に制限はないが、一般に1〜10時間程度で充分で
ある。
なお、本発明の方法で製造した生成物にトリル)は、必
要に応じてアルカリ、例えば水酸化ナトリウム水溶液、
水酸化カリウム水溶液等を加え、更にエーテル、エーテ
ル−ヘキサン混合溶媒等の有機溶媒を用いて抽出を行う
ことによって単離することができる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例により更に詳しく説明する。
実施例1 2.6−シクロロベンゾイルクロリド2.1g(10ミ
リモル)及びアミド硫酸1.2g(12ミリモル)を、
テトラヒドロチオフェン1.1−ジオキシド10Idに
溶解し、180°Cで3時間加熱撹拌した。反応後、生
成物をIN水酸化ナトリウム水溶液80dに加えて撹拌
放冷し、エーテル抽出を行い、硫酸ナトリウム(芒硝)
で乾燥した後、エーテルを留去した。乾燥後、2.6−
ジクロ口ベンゾニトリル(以下、2.6−DBSと略す
)1.23g(7,14ミリモル)が得られた。2.6
−DBNの収率は71.4%であった。
実施例2 アミド硫酸の量を1.8gに変更した以外は、実施例1
と同様の条件で実施した。2.6−DBNl、35g(
78,3ミリモル)が得られた。2.6−DBNの収率
は7863%であった。
実施例3 2.6−シクロロベンゾイルクロリド2.1g(10ミ
リモル)及び尿素0.72g(12ミリモル)を、テト
ラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド10mに溶解し
、170 ”Cで3時間加熱撹拌した。反応後放冷し、
生成物にIN水酸化ナトリウム水溶液50戚及びエーテ
ル−にキサンの等量混合溶媒30In1を加えて撹拌混
合し、固形物を減圧濾過分離した。次に、母液より有機
層の分離操作を行った。硫酸ナトリウム(芒硝)で乾燥
した後、抽出溶媒を留去した。2.6−DBNO180
g(4,64ミリモル)が得られた。2,6−DBSの
収率は46.4%であった。
実施例4 2.6−シクロロベンゾイルクロリド2.1g(10ミ
リモル)及びオキサミド酸エチル1.4g(12ミリモ
ル)を、テトラヒドロチオフェン1゜1−ジオキシド5
Idに溶解し、200℃で5時間加熱撹拌した。反応後
、生成物をIN水酸化ナトリウム水溶液80dに加えて
撹拌放冷し、エーテル抽出を行い、硫酸ナトリウム(芒
硝)で乾燥後、エーテルを留去した。乾燥後、2.6−
DBNO,19g(1,10ミリモル)が得られた。2
,6−DBNの収率は11.0%であった。
実施例5 2.4−ジクロロベンゾイルクロリド2.1g(10ミ
リモル)及びアミド硫酸1.2g(12ミリモル)を、
テトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド5成に溶解
し、170°Cで4時間加熱撹拌した。反応後、生成物
をIN水酸化ナトリウム水溶液80dに加えて撹拌放冷
し、生成した固形物を濾過分離し、水洗後、乾燥した。
このようにして2.4−DBHの固形物0.95 gが
得られた。
比較例1 溶媒をテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシドから
ジメチルスルホキシドに変更した以外は、実施例1と同
様の条件で実施した。反応後、生成物をIN水酸化ナト
リウム水溶液80−に加えて撹拌放冷し、エーテル抽出
を行い、硫酸ナトリウムで(芒硝)乾燥した後、エーテ
ルを留去した。
得られた生成物には、DBNは認められず、IR分析の
結果、2,6−ジクロロ安息香酸であることが分かった
比較例2 溶媒をテトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシドから
N−メチルピロリドンに変更した以外は、実施例5と同
様の条件で実施した。得られた固形物を濾過分離して水
洗後、乾燥した。生成物は2゜4−ジクロロベンゾアミ
ド1.56 gであり、2゜4−DBHの生成は認めら
れなかった。
比較例3 溶媒をテトラヒドロチオフェン1.1−ジオキシドから
ジメチルホルムアミドに変更し、反応温度を140°C
にした以外は、実施例5と同様の条件で実施した。得ら
れた固形物を濾過分離して水洗後、乾燥した。生成物は
2.4−ジクロロベンズアミド1.31gであり、2.
4−DBNの生成は認められなかった。
比較例4 原料を2.6−ジクロロベンゾイルクロリドから二塩化
アジポイル1.83g(10ミリモル)に変更した以外
は、実施例1と同様の条件で実施した。ニトリルの生成
は認められなかった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によれば、芳香族カルボン酸ハライドから
一段階で対応するニトリルを製造することができる。ま
た、本発明の方法では、脱水剤を使用しないので、反応
後の後処理が簡単である。
したがって、本発明の方法は医農薬等の中間体として有
用な各種ニトリルの簡単な製造方法として、ファインケ
ミカルズの分野で幅広くかつ有効な利用が期待される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芳香族カルボン酸ハライドとアミド硫酸、アミド
    リン酸及びカルバモイル基含有化合物のうち少なくとも
    一種の化合物を、テトラヒドロチオフェン1,1−ジオ
    キシド中で反応させることを特徴とするニトリルの製造
    方法。
JP25056487A 1987-10-07 1987-10-07 ニトリルの製造方法 Pending JPH0196163A (ja)

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