JPH0195802A - 棒鋼の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、ＰＣ構造物等の用途に用いられる圧延棒鋼の
製造方法に関するものである。

［従来技術］ ＰＣ構造物等に用いられる圧延棒鋼製造の従来技術は、
例えば、「プレストレストコンクリート技術の現況」（
昭和５７年１月、社団法人プレストレストコンクリート
技術協会）に示されているように、降伏点を高めるため
熱間圧延された棒鋼材をストレッチングし、ストレッチ
ングによる加工ひずみを除去するためにブルーイングを
施して所要の性能を与え、その後定尺切断し、丸棒では
その両端にねじを転造して製品として仕上げる工程を採
っている。

［発明が解決しようとする問題点コ （１）上記のストレッチング方法は、降伏点を、例えば
ＰＣ鋼棒として規定される引張応力度まで高めるため、
圧延棒鋼材の降伏点の■０〜１２０％程度の荷重まで横
型の引張装置で緊張する。

このため、棒鋼材端末の緊張時のチャックの爪跡部分を
除去するため、歩留が低下する欠点があった。

（２）棒鋼材は前記ストレッチングのあとブルーイング
にかけられ所定長さに切断され、両端にねじ転造される
。しかし、この際、熱間圧延における寸法精度が不十分
なため、棒鋼両端末を機械性」−げにより真円化後、ネ
ジ転造が施される。

したがって、熱間圧延においては、目標仕」１寸法径を
太き目に設定して圧延が施される。

すなわち、従来技術では、熱間圧延寸法の精度が不十分
なため、ネジ部以外の平行部では必要以上の径となり、
材料歩留の点で問題があった。

また、同時にネジ転造に先立って機械加工の施行が必要
であって工程増となる欠点があった。

［発明の構成］ 本発明は、上記問題点を解決し、高品質で低コストのＰ
Ｃ用等棒鋼を得る製造方法にあり、熱間圧延した棒鋼材
を加熱装置により３００〜６００℃の所定温度に連続的
に加熱し、緊張ロールおよび精密圧延ロールに導びき、
所定温度における棒鋼材の降伏点荷重の１００〜１２０
％の所定の引張り荷重を負荷して緊張すると同時に後続
のネジ転造に供給できる精密圧延を施すことを特徴とす
るものである。

第１図は本発明を実施する装置を概略的に示す。

図において、５はガイドローラーであり、このガイドロ
ーラー５の案内により、熱間圧延された棒鋼材１を一定
速度で送り、加熱装置２により３００〜６００℃の所定
温度に連続的に加熱し、緊張用ロール３および精密圧延
用ロール４に導びき、その温度における降伏点荷重の１
００〜１２０％の緊張荷重を負荷し、同時に精密圧延用
ロール４で精密圧延し、それ以後、処理された圧延棒鋼
材は放冷される。

なお、図において圧延機全体は示されず、単にロール３
，４のみで示しているが、ロールは更に２０一ル以上の
ものをｍｍいることができ、これらロールを具える圧延
機は１又はそれ以上のスタンドにわけて配置する。

［作用］ （１）高降伏点、高弾性限の特性付与 （１）加熱装置２により３００〜［ｉ００’Ｃの所定温
度に加熱する。加熱方式としては、雰囲気加熱、通電加
熱、高岡波誂導加熱いずれでもよい。

加熱された棒鋼材を圧延ロール３，４間で加熱温度にお
ける降伏点荷重の１００〜１２０％の適正な所定張力を
負荷として、永久歪を付与する。この加工によって得ら
れた鋼素材の降伏点は、破断荷重の９０％以上が確保で
きる。

（＋＋）尚降伏点荷重の１００〜１２０％の張力負荷は
、また棒鋼の全長にわたる品質保証となり安心して、使
用することができる。

（２）寸法精度の向上による生産コストの低減（＋）厳
密な寸法精度の要求される用途では、機械加工が省略で
きる。また、熱間圧延で寸法精度保証が不十分であり、
大径に目標を設定して圧延するようにしているが、精密
圧延により、この欠点が解消され、歩留の大幅な向上が
できる。

（ＩＩ）従来の緊張装置では、熱間棒鋼材の両端部つか
み部分に緊張時の表面疵（チャック跡）が形成されるの
で切除する必要があるが、本発明ではロールによる緊張
のため、このような表面疵がなく、歩留を向上させるこ
とができる。

［実施例］ 実施例１　：　０．７２％Ｃ，０，８％Ｓ　ｉ、　１．
２Ｇ％Ｍｎ、０．８０％Ｃｒのビレットを熱間圧延によ
り、直径３２．１ｍ＋＋の棒鋼材に圧延し、単長２０ｍ
に切断した。

この棒鋼材を第１図の装置による工程で、高周波による
加熱装置で４６Ｏ℃に加熱し、２つの圧延ロール３，４
間で、降伏点荷重の１１０％の荷重で緊張し、圧延ロー
ル４で直径３１．５ｍ１１に精密圧延を施して放冷した
。

圧延棒鋼材と本発明による処理後の棒鋼の品質特性を表
１に示す。

表　　１ 実施例２　：　０．１３％Ｃ，０，２３％Ｓ　ｔ　、　
Ｉ　、０３％Ｍｎ、０．８２％Ｃｒのビレットを熱間圧
延により直径２３．８１１１１に圧延し、単長２０ｍに
切断した。

この棒鋼材を実施例１と同様に高周波による加熱装置に
より３２０℃に連続的に加熱し、引続き圧延ロール３，
４に導き、緊張と精密圧延を行った。

緊張荷重は圧延棒鋼の３２０℃における降伏点荷重の１
１０％で、目標直径は２３．０ｍｍとした。

得られた鋼棒を定尺切断して、両端転造ネジ加工を施し
た。ネジ転造は問題なくなし得た。

圧延棒鋼材と本発明による処理後の棒鋼の特性を表２に
示す。

表　　２ ［発明の効果］ 以上説明のように、本発明の製造方法によれば、棒鋼の
品質に関し、高降伏点で高弾性限を有し、真円度、真直
性の高が高く、全長にわたり品質保証された棒鋼の製造
ができる。

他方、生産コスト面で、ネジ転造前の機械加工が省略で
き、寸法精度の向上により、必要なだけの断面積をもつ
鋼棒となり歩留りが向上する。

また、両端部を切除する要はなく、この点でも歩留が向
上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施す淋装置を概略的に示す。 １・・・熱間圧延棒鋼材、２・・・加熱装置、３・・・
緊張用ロール、４・・・精密圧延用ロール、５・・・ガ
イドロール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱間圧延棒鋼材を３００〜６００℃に加熱し、こ
   の加熱された棒鋼材を２、又はそれ以上の圧延機間にお
   いて所定加熱温度における圧延棒鋼材の降伏点荷重の１
   ００〜１２０％の所定引張り荷重を負荷し、同時に圧延
   ロールにより、寸法精度を調整することを特徴とする棒
   鋼の製造方法。