JPH0192512A - 自動二輪車用水冷エンジンの循環ポンプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は自動二輪車用水冷エンジンにおける循環ポンプ
装置に関し、さらに詳しくは潤滑油ポンプと冷却水ポン
プとの取付構造を改良した循環ポンプ装置に関するもの
である。

〔従来技術〕

従来、水冷エンジンを搭載した自動二輪車において、潤
滑油ポンプと冷却水ポンプとの両ポンプを、クランク軸
から動力を受ける１本の共通軸によって駆動するように
したものが知られている。

しかし、従来の装置では、上記二つのポンプを上記共通
軸のいずれか一方の軸端に直列連結する構造になってい
る。そのため、クランクケースの一方の外側部だけにポ
ンプ設置スペースが大きくなり、他の機器の設置スペー
スが狭められてしまっていた。また、メンテンナンス等
のために、両ポンプのうち奥側に連結したポンプだけを
取り外したい場合でも、その外側に直列連結したポンプ
まで同時に外さなければならないため、取外し作業およ
び組付は作業を非常に繁雑にしていた。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、潤滑油ポンプと冷却水ポンプとの両ポ
ンプを同一の共通軸で駆動するが、それぞれ独立に取り
出しが可能で、メンテナンス性を向上する自動二輪車用
水冷エンジンの循環ポンプ装置を提供することにある。

〔発明の構成〕

上記目的を達成する本発明は、クランク軸により駆動さ
れる中間軸をクランクケース内に設けると共に、その両
軸端をそれぞれクランクケースの両外側に臨ませ、前記
クランク軸の動力伝達系が存在するクランクケース外側
に臨む中間軸端には潤滑油ポンプを着脱自在に連結し、
反対側のクランクケース外側に臨む中間軸端には冷却水
ポンプを着脱自在に連結したことを特徴とするものであ
る。

以下、本発明を図に示す実施例によって説明する。

図は本発明による循環ポンプ装置を装備したスフター用
エンジンを示すものである。エンジン１はシリンダヘッ
ド２、シリンダ３、クランクケース４から構成され、さ
らにクランクケース４の横倒部に伝動ケース５が後方へ
延びるように一体に連結固定され、その伝動ケース５の
後端部に後輪６が軸支されるようになっている。

このように伝動ケース５の一体化したエンジンｌは、所
謂ユニットスイング型エンジンと称され、前端の軸受部
７を図示しない機体フレームに枢支すると共に、後端の
軸受部８を緩衝器を介して機体フレームに支持させるこ
とにより、軸受部７を支点に揺動可能に搭載されるよう
になっている。

エンジン１の内部ではシリンダ３にピストン９が挿入さ
れ、このピストン９の往復運動によってクランクケース
４内のクランク軸１０が回転運動する。クランク軸１０
は両端部をそれぞれクランクケース４の外側に貫通させ
、その−方の端部に、カム軸２０に動力を伝達するため
のスプロケット１９と、後輪６に動力を伝達するための
Ｖ型ベルト変速機１１の駆動ブーＩＪ　１１ｄとを取り
付けている。また、他方の端部には発電機１２を取り付
けている。

また、クランクケース４内には上記クランク軸１０と平
行に中間軸１３が設けられている。

この中間軸１３は両端部がそれぞれクランクケース両壁
面の軸受部１４．１４に支持され、かつクランク軸１０
から動力を受けて駆動されるようになっている。この中
間軸１３の両軸端のうち、■型ベルト変速機１１等の動
力伝達系が存在するクランクケース外側に臨む一方の軸
端には、潤滑油ポンプ１５が脱着自在な継手１６を介し
て連結されている。また、発電機１２が存在するクラン
クケース外側に臨む他方の軸端には、冷却水ポンプ１７
が脱着自在な継手１８を介して連結されている。

上述したように本発明における循環ポンプ装置は、二つ
のポンプ、すなわち潤滑油ポンプ１５と冷却水ポンプ１
７とを共通の中間軸１３に対して取り付けるものの、一
方の軸端だけにかたよって取り付けるのでなく、両軸端
に振り分けて取り付けるようにしている。したがって、
それぞれのポンプ１５，１７は、他方とは互いに独立に
中間軸１３から取り外したり、取り付けたりすることが
できる。しかも、いずれのポンプもクランクケース４の
外側にあって、中間軸１３の軸端に着脱自在になってい
るから、中間軸１３をクランクケース４内に残したまま
、ポンプだけを独立に取り出したり、取り付けたりする
ことができる。

特に潤滑油ポンプ１５は、上記のように脱着を容易にし
ただけでな（、給油が必要な動力伝達系が存在する側に
配置するようにしたから、それらに対する潤滑油の配管
を短縮化することができ、機構上の簡素化を図ることが
できる。

また、上述のように両ポンプはクランクケースを挟んで
左右に振り分けられるため、片側当たりの収納スペース
はポンプ１個分だけあればよい。したがって、このよう
なポンプ１個分のスペースであれば、２個のポンプ分に
比べればスペースの融通はしやす（なり、他の機器のス
ペースに対する影響も少なくすることができる。

〔発明の効果〕 上述したように、本発明は潤滑油ポンプと冷却水ポンプ
を共通の中間軸で駆動するものであるが、取付構造をク
ランクケース内に設けた中間軸の両端に振り分けて着脱
自在に連結するようにしたから、中間軸をクランクケー
ス内に残したまま、各ポンプを他方のポンプとは無関係
に独立に取り出したり、取り付けたりすることができる
。したがって作業性は向上し、メンテナンス性を向上す
ることができる。

また、中間軸の両端に振り分けて連結する場合、特に潤
滑油ポンプを給油が必要な動力伝達系が存在する側に配
置するようにしたから、それらに対する潤滑油の配管を
短縮化することができ、機構上の簡素化を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例からなる循環ポンプ装置を装備
した自動二輪車用エンジンを一部省略して示す展開断面
図、第２図は同エンジンの側面図である。 １・・・エンジン、３・・・シリンダ、４・・・クラン
クケース、５・・・伝動ケース、１０・・・クランク軸
、１１・・・Ｖ型ベルト変速機、１３・・・中間軸、１
５・・・潤滑油ポンプ、１７・・・冷却水ポンプ、１６
゜１８・・・継手。 代理人　弁理士　小　川　信　−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. クランク軸により駆動される中間軸をクランクケース内
   に設けると共に、その両軸端をそれぞれクランクケース
   の両外側に臨ませ、前記クランク軸の動力伝達系が存在
   するクランクケース外側に臨む中間軸端には潤滑油ポン
   プを着脱自在に連結し、反対側のクランクケース外側に
   臨む中間軸端には冷却水ポンプを着脱自在に連結したこ
   とを特徴とする自動二輪車用水冷エンジンの循環ポンプ
   装置。