JPH0192470A - 炭素繊維の表面処理方法 - Google Patents

炭素繊維の表面処理方法

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JPH0192470A
JPH0192470A JP63132056A JP13205688A JPH0192470A JP H0192470 A JPH0192470 A JP H0192470A JP 63132056 A JP63132056 A JP 63132056A JP 13205688 A JP13205688 A JP 13205688A JP H0192470 A JPH0192470 A JP H0192470A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素繊維の新規な表面処理方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
炭素繊維を補強材とする複合材料は軽量でかつ強度、弾
性率に優れているため、スポーツ、レジャー用品の構成
部品として、或いは宇宙航空機用器材等として幅広い分
野にわたってその用途開発が進められている。しかるに
従来、複合材の補強材として用いられてきた炭素繊維は
マ)+7ツクス樹脂との接着性が必ずしも十分ではない
ため、その表面を活性化させるため、薬剤酸化処理、気
相酸化処理、電解酸化処理等積々の表面処理方法が採用
されてきた。その中でも、電解酸化処理法はその操作性
の良さ、反応制御の容易さ等の見地から実用的な表面処
理方法である。
電解酸化処理法として、従来、種々の電解質が検討され
てきた。
例えば、米国特許筒4,401,533号は、硫酸塩水
溶液中で、特定の範囲の電流、電圧、処理時間で、炭素
繊維を陽極にして電解酸化する方法を開示している。
米国特許筒3,832,297号は、アンモニウム化合
物を電、解質に用い、炭素繊維を陽極にして電解酸化を
行うこと、さらにこの化合物は、250℃以下の温度で
分解して繊維に残らないことを開示している。
米国特許筒4,600,572号は、硝酸中で炭素繊維
を電解酸化しさらに不活性化処理を行うことによって炭
素繊維の強度を高め、繊維と樹脂の接着性の良い炭素繊
維を製造できることを開示している。
さらに、ひとつの電解質では十分な表面処理が行えない
ため、本発明者らは2段階の電解処理方法を先に特開昭
61−124677号で提案した。しかし、従来の方法
では30 t/w”以上の高弾性炭素繊維に対しては十
分な効果を得ることができなかった。又2段階表面処理
によって窒素官能基を炭素繊維表面に導入する方法が特
開昭62−276075号及び特開昭63−6162号
に開示されている。しかし、炭素繊維の表面の脆弱層を
除去する方法については今迄明らかにされていない。
炭素繊維の高性能化の要望は年々強くなりてきており、
特に航空機用の炭素繊維には高強度化、高弾性率化の方
向で開発が進められてきており、最近では30 t/m
”前後の弾性率を有する中弾性炭素繊維が主流になりつ
つある。一方スポーツ、レジャー用途においても高弾性
化の方向で開発されており、 50 t/m”前後でコ
ンポジット性能の良好な炭素繊維の開発も行われている
。これら高弾性化に対応して炭素繊維の表面は不活性化
の方向に進み、繊維とレジンの界面結合力は発揮しにく
くなりている。従来の炭素繊維の表面処理方法では不十
分であり、又実際に高弾性炭素繊維で繊維とレジンの結
合力が支配スるコンポジット性能(特にI L88゜T
S上、FS上等)を良好ならしめる表面処理方法は、い
まだ開発されていないのが現状であ本発明の目的は高弾
性炭素繊維において優れたコンポジット特性を発現し得
る炭素繊維の表面特性の改善であり、本発明はそのため
の新規な炭素繊維の表面処理方法に関するものである。
炭素繊維を表面処理し【繊維とマトリックス樹脂との結
合力を高めるためには、表面に酸素を導入することが不
可欠であるが、一方、この酸素導入によって多くの場合
繊維表面に脆弱部が生じ、処理レベルを上げすぎるとむ
しろ繊維とマトリックス樹脂との結合力が弱められる。
そこで本発明者らは高弾性炭素繊維に酸素をできるだけ
多(導入し、且つ、繊維表面に脆弱部を生じない方法を
検討し本発明を完成するに至〔澗毒傭を解決するための
手段〕 即ち本発明の要旨とするところは、炭素繊維を陽極とし
て無機酸性電解質又は中性塩電解質の水溶液中で第1段
の電解処理をした後、さらに炭酸のアンモニウム塩の水
溶液中又は無機アルカリ性電解質の水溶液中で第2段の
電解処理を行う炭素繊維の表面処理方法である。
本発明者らは、電解酸化における電解質の検討を行って
きたが、電解質の種類を変えることによって炭素繊維の
表面特性が大きく変わることを見い出した。
本発明の第1段の電解処理に使用する電解質は、好適に
は 無機酸性電解質としてリン酸、硝酸、硫酸等のpHが7
以下の無機オキソ酸 中性塩電解質としてリン酸−カリウム、リン酸二カリウ
ム、リン酸三カリウム、リン酸−ナトリウム、リン酸二
ナトリウム、リン酸三ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸
ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、硫酸水素
カリウム、硫酸水素ナトリウム等のオキソ酸のアルカリ
金属塩あるいは、 す/酸−77モニウム、リン酸三アンモニウム、リン酸
三アンそニウム、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニ
ウム、硝酸アンモニウム等の炭酸以外のオキソ酸のアン
モニウム塩 等を挙げることができる。
又第2段の電解処理に使用する電解質は、好適には 炭酸のアンそニウム塩として炭酸アンモニウム、重炭酸
アンモニウム 無機アルカリ性電解質として水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のpHが7以上のアルカリ金属の水酸化物、
水酸化バリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属の水酸化物 等を挙げることができる。
リン酸、硝酸、硫酸等のpHが7以下の無機オキソ酸、
リン酸−カリウム、リン酸二カリウム、リン酸三カリウ
ム、リン酸−ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸
三ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硫酸カ
リウム、硫酸ナトリウム、硫酸水素カリウム、硫酸水素
ナトリウム等のオキソ酸のアルカリ金属塩、リン酸−ア
ンモニウム、リン酸三アンモニウム、リン酸三アンモニ
ウム、硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、硝酸
アンモニウム等の炭酸以外のオキソ酸のアンモニウム塩
及びこれらの化合物を含む混合物を電解質として、炭素
繊維の電解酸化処理を行うと、若干の差はあるが繊維表
面に酸素を導入しやすいが、弾性率50t/wx”以下
の炭素繊維に対して処理レベルを上げすぎるとILSS
%FS土、TS上等の界面強度の指標となるコンポジッ
ト性能が低下する。
これは表面に表面処理による脆弱層が生じているためと
思われる。
これらの電解質の特徴は、炭素繊維IPを、60クーロ
ンの電気量で電解酸化した時に、電位走査法で測定され
るipaが、0.3μA/cm”以上になることである
。電位走査法で測定されるipaは、表面の酸素導入量
と比嚢面積の大きさを表すものであり、ipaが0.3
μA 7cm”以上になるということは、酸素導入量が
多いことと局部的なエツチングに、よって、比表面積が
増加していると考えられる。この局部的なエツチングに
よりて、表面の脆弱層が生成するものと思われる。
すなわちipaで測定される比表面積の増加は表面の脆
弱層の生成を示していると思われる。
一方、水酸化ナト、リウム、水酸化カリウム等のpHが
7以上のアルカリ金属の水酸化物、炭酸のアンモニウム
塩である炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、及び
水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土
類金属の水酸化物と水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のpHが7以上のアルカリ金属の水酸化物、炭酸のア
ンモニウム塩である炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニ
ウムとの混合物さらにこれらの化合物の中から211以
上の混合物を電解質として用いて、炭素繊維を電、解酸
化処理を行うと、酸素導入量は少ないが円滑なエツチン
グを行えることがわかりた。弾性率30 t/sm”未
満では表面処理していない炭素繊維の表面にも比較的酸
素が存在し、且つ表面の結晶サイズの太きさも比較的小
さいので、これらの電解質を用いても十分な表面処理を
行えるが、弾性率30t/fl! 以上ではこれらの電
解質による処理では酸素導入量が十分でなく、コンポジ
ット性能は十分発現されない。
これらの電解質の特徴は、炭素繊維IJ’を、60クー
ロンの電気量で電解酸化した時に、電位走査法で測定さ
れる1paが、0.3μA /ct/未満になることで
ある。ipaが0.3μA / cm”以上になるとい
うことは、酸素導入量が少ないことと局部的なエツチン
グが起こらないため、比表面積が増加しないことを示し
ている。
そこで本発明者らは炭素繊維表面に酸素導入量を多くし
て、且つ表面に脆弱層を生じない方法として本発明を完
成するに至ったものである。
即ち、第1段の電解処理を、酸素を導入できる電解質で
電解酸化を行い、このとき生母喝表面の脆弱層が生じる
。そこで第2段の電解処理を、平滑なエツチングが行え
る電解質で電解酸化を行い表面の脆弱層を除去する方法
である。
この場合、同じ電解質を用いても濃度によりて処理の行
われ方は若干変わる。例えば第2段電解処理において炭
酸アンモニウムを用いた場合、10 MUlのより小さ
い導電度を示す濃度範囲では、むしろ、リン酸や硝酸等
の第1段処理に用いる電解質と似たような処理が行われ
る。
即ち、酸素導入を行いやすいが脆弱層を作りやすい処理
が行われる。第2段処理で好ましい処理、即ち円滑なエ
ツチングによる脆弱層を作らない処理をするには導電度
が10 ff!U/α以上の濃度範囲で行5必要がある
。好ましくは30m U/ an以上の導電度を示す濃
度範囲で行う必要がある。
一方、第1段処理に用いるリン酸、硝酸等の電解質にお
いては濃度の違いKよる差は少ないが、工業的生産を考
えた場合、5mU/I:rR以上の導電度であることが
好ましい。
第1段電解処理において処理温度を上げることによっス
炭素繊維強度が上昇する。
60℃より低い温度で電解処理するとCF強度は未処理
のものと比べて標準的な処理で約20kll/wx”程
度(電解電気量のレベルによって違5)低下するのが普
通である。しかし60℃以上、好ましくは80℃以上で
電解処理することによりて炭素繊維強度は未処理のもの
と比べて低下しないどころか、むしろ上昇する。この理
由ははっきりしないが電解処理を高温で行うことKより
て表面の欠陥の緩和が起こるためと推定される。
本発明を実施するに際して通電電気量は炭素繊維の弾性
率によりて適宜選択する必要があるが、通常は第1段処
理は10〜500り一四ン/P、第2段処理は25〜1
000り一四ン/Iの範囲にあるのが好ましい。
本発明は全ての炭素繊維について有効であるが、前述し
たようにアクリル系炭素繊維で30t/m”より低い弾
性率の炭素繊維については第2段目の電解処理だけで比
較的酸素が炭素繊維表面に導入されるので第2段目の処
理だけをした炭素繊維と本発明の処理を行りた炭素繊維
とのコンポジット性能(ILSS、TS上、FB上、C
AI)との差は比較的少ない。
しかし、弾性率30 t/sow”以上の炭素繊維につ
いては本発明の処理によるコンポジット特性の改善は非
常に顕著である。
本発明の電位走査法は、特開昭60−246864号等
に記載されているものであり、一般にポルタム・メトリ
ー・アナライザーと称せられるポテンショ・スタットと
ファンクション・ゼネレーターからなる分析装置でもっ
て、炭素繊維を一方の電極に用いて測定するものを言う
本発明では5%リン酸水溶液を用いてpH3,0に設定
し、窒素をバブリングさせ、溶存酸素の影響を除いてい
る。参照電極としてはAg/AgCJ標準電極を用い、
電解液に炭素繊維を一方の電極として浸漬し、対極とじ
【充分な表面積を有する白金電極を用いる。
試料形態としては、′トウ、シート、クロス、ペーパー
等電極として固定できるものであればいかなるものも測
定でき、又試料にサイジング剤あるいはマトリックス樹
脂等の樹脂成分が付着していても測定は可能であるが、
この場合は有効表面積が異なってくるため、あらかじめ
樹脂成分を抽出除去しておくのが望ましい。又試料の大
きさの目安としては、試料長50mの12.000フイ
ラメントトウを標準としたが、本発明で定義する単位面
積白りの電流値1paに換算すれば試料量を特に限定す
る必要はない。
炭素繊維電極と白金電極の間にかける電位の走査範囲は
、電解電圧を越えない範囲に設定する必要があり、5%
リン酸水溶液では−0,2vから+0.8vの範囲を標
準にとる。電位走査によって生じる電流値を工、走査速
度依存性を有するため、走査速度は常に一定に保持する
必要があり、本発明では2 mV/seeを標準速度と
決めている。X−Yレコーダーにより電流−電圧曲線を
描き、3回以上掃引させ、曲線が安定した段階でAg/
AgCj標準電極に対して+〇、4vでの電位を基単電
位として電流値lを読み取り、次式に従ってlpmを算
出した。
試料重量とJIS−R7601に記載されている方法に
よって求められた試料密度と目付から見掛けの表面積を
算出し電流値lから除してipaとした。
炭素繊維l/を、60クーロンの電気量で電解酸化した
ときの、電位走査法で測定されるip亀は第1表の様に
なる。
ここで用いた炭素繊維は、後述する実施例1と同様な条
件で焼成したもので、表面処理はされていないものであ
る。
これから明らかなように、Spaが0.3μA/3”以
上のものは、本発明の第1段目の電解酸化処理の電解質
として用いることができる。また、Spaが0.3μA
 / art”未満のものは、本発明の第2段目の電解
酸化処理の電解質として用いることができる。
第  1  表 〔実施例〕 以下実施例により本発明を具体的に説明する。
ストランド強度、弾性率はJIS−R7601、ILS
S(層間剪断強度)はA8’l’M−02344、FS
上(繊維方向と90°方向の曲げ強度)はASTM−D
790、TS上(繊維方向と90’方向)引張り強度)
GX ASTM−03039に記載の試酷法に準じて測
定した。
測定用試験片は炭素繊維を充分水洗後、エポキシ系マト
リックス樹脂(ハイロフィル#34o、三菱レイヨン(
株)製)を用いて作成した。
実施例1 アクリロニトリル/メタクリル酸(98/21量比)の
重合体をジメテルホルムアミドニ固形分濃度26 vt
%となるように溶解してドープを作り、10μ濾過及び
3μ濾過を行って湿式紡糸を行い、引続き温水中で4.
5倍に延伸し、水洗乾燥して、J!に乾熱170℃で1
.7倍に延伸して0.9デニールの繊度を有するフィラ
メント数12,000のプレカーサーを得た。
このプレカーサーを220〜260℃の熱風循環型の耐
炎化炉を60分間通過せしめて耐炎化糸密度1.351
/、”の耐炎化糸を得た。耐炎化処理するに際して15
%の伸長操作を施した。
次に耐炎化繊維を純粋なN、雰囲気中300〜600℃
の温度勾配を有する第一炭素化炉を8%の伸長を加えな
がら通過せしめた。
更に同雰囲気中1800℃の最高温度を有する第二炭素
化炉中において、400■/dの張力下、2分熱処理を
行い炭素繊維を得た。この炭素繊維はストランド強度5
50 kg7I11” 、ストランド弾性率34.5 
t 7m”であった。この炭素繊維を陽極として、pH
1のリン酸5%、80℃水溶液中、被処理炭素繊維11
当り25クーロンの電気量となるように通電処理を行い
、次いでp)I7.5の1炭酸アンモニウム5%、30
℃の水溶液中で炭素繊維1/当り100クーロンの電気
量で通電処理を行い、本発明による処理を行りた炭素繊
維を得た。
処理後の炭素繊維は、ストランド強度600に910−
 ストランド弾性率34.8 t/m’、ILS S 
9.2 kg7m”、rs上8.9 kg7vg=、T
S上8、 Okg/m”の性能を示した。
実施例2 (N11〜7) 実施例1と同様の炭素繊維を使用して、実施例1と同様
にして、但し電解処理における第1段、第2段処理の電
気量を第2表に示すように変更して処理したところ、第
2宍に示すような物性が得られた。
実施例3 (N[18〜13) 実施例1と同様の炭素繊維を使用し℃、実施例1と同様
にして、但し電解処理における第1段処理の電気量、第
2段処理の電解質及び電気量を第3表に示すように変更
して処理したところ、第3表に示すような物性が得られ
た。
実施例4(隘14〜26) 実施例1と同様の炭素繊維を使用して、実施例1と同様
にして、但し電解処理における第1段処理の電解質を第
4表に示すように変更して処理したところ、第4表に示
すような物性が得られた。
実施例5(宛27〜40) 実施例1と同様の炭素繊維を使用して、実施例1と同様
にして、但し電解処理における第1段処理の電解質、第
2段処理の電解質を第5表に示すように変更して処理し
たところ、第5表に示すような物性が得られた。
比較例1 (1’lh41〜58) 実施例1と同様の炭素繊維を使用して、実施例1と同様
にして、但し電解処理において電解質、電気量を第6表
に示すように1段処理だけで行う様にして処理したとこ
ろ、第6表に示すような物性が得られた。
比較例2 (1’1kLs 9〜70)実施例1と同様
の炭素繊維を使用して、実施例1と同様にして、但し電
解処理において第7表に示す様に、第1段目の電解質、
電気量、第2段目の電解質、電気量を本発明の処理と逆
になるように処理したところ、第7表に示すような物性
が得られた。
比較例3 (−71〜72) 実施例1と同様にして、但し第二炭素化炉の温度を18
00℃から1200”Cに変えて強度540 )c17
/g茸、弾性率26.1 t/m’の炭素繊維を製造し
た。
この炭素繊維を実施例1及び比較例1と同様にして電解
処理したところ、第8表のような物性が得られた。
弾性率の低い炭素繊維を工、コンポジット性能(界面接
着力)を発現しやすいが、それは弾性率の低いものの方
が酸素が導入しゃすいためであると考えられる。
比較例rllll171,72から明らがなように、重
炭酸アンモニウム水溶液中1段階処理でも充分酸素が導
入でき、2段階処理したものと殆ど変りない物性が得ら
れている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、弾性率が30t/mm^2以上の炭素繊維を陽極と
    して無機酸性電解質又は中性塩電解質の水溶液中で第1
    段の電解処理をした後、さらに炭酸のアンモニウム塩の
    水溶液中又は無機アルカリ性電解質の水溶液中で第2段
    の電解処理を行うことを特徴とする炭素繊維の表面処理
    方法。 2、第2段処理の電解質水溶液の導電度が10m■/c
    m以上であることを特徴とする請求項1記載の方法。 3、第1段処理における電解質水溶液の温度が60℃以
    上であることを特徴とする請求項1記載の方法。 4、第1段処理における電解質が、炭素繊維1gを、6
    0クーロンの電気量で電解酸化した時に、電位走査法で
    測定されるipaが、0.3μA/cm^2以上になる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の方法。 5、第2段処理における電解質が、炭素繊維1gを、6
    0クーロンの電気量で電解酸化した時に、電位走査法で
    測定されるipaが、0.3μA/cm^2未満になる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
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