JPH0192263A - 電子部品用封止剤 - Google Patents

電子部品用封止剤

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JPH0192263A
JPH0192263A JP25028187A JP25028187A JPH0192263A JP H0192263 A JPH0192263 A JP H0192263A JP 25028187 A JP25028187 A JP 25028187A JP 25028187 A JP25028187 A JP 25028187A JP H0192263 A JPH0192263 A JP H0192263A
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JP
Japan
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aromatic polyester
unit
wholly aromatic
inorganic material
weight
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JP25028187A
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Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱可塑型の電子部品用封止剤、特に半導体用
封止剤に関するものであり、特に従来提案されている熱
可塑型封止剤に較べて、高い耐熱性を有することを特徴
とする封止剤に関するものである。
〔従来の技術〕
1d子部品、特に半導体のメモリー素子を外部の湿気、
はこシ等から遮断するため制止剤が用いられている。現
在使用されている封止方法としては樹脂封止とセラCツ
ク封止があるが、最近は樹脂封止の割合が圧倒的に多い
。樹脂封止が主に用いられている理由は量産化に適して
いるため低価格となるがらである。
樹脂封止は一般に熱硬化性樹脂材料を用いて、トランス
ファー成形と呼ばれる射出成形の一種により行なわれて
いる。熱硬化性樹脂としては、ノボラックα化型エポキ
シ樹脂が一般に使われている。制止剤としては、このエ
ポキシ主材をベースに硬化剤としてのフェノールノボラ
ック樹脂、充填材としてシリカ、更に難燃材、カップリ
ング材などが配合されている。
このような熱硬化型樹脂封止は、成形後は封入した樹脂
の硬化が完了するまで金型内において、高温下で長時間
保持しておく必要がちシ、成形サイクルが長いという欠
点を有する。また、熱硬化型であるので必然的に工程内
で発生するヌタラップの再生再使用は不可能である。こ
のようなことから熱硬化樹脂封止は封入成形の完全な自
動化は不可能となっている。
また、エポキシ系熱硬化型樹脂封止剤はシリカ等の無機
化合物の充填によっても線膨張率係数がある一定値以下
には低下せず、今後の封止材料の低応力化に対する要求
に対しては必ずしも満足しうるレベルにはない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記の熱硬化型樹脂封止の欠点、特に工程上の問題点を
解決すべきものとして近年、ある種の熱可塑性樹脂によ
る封止も提案されている。例えばポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリエーテルサル糸ン、ポリイミド、あるいは
サーモトロピック液晶高分子などを用いて射出成形によ
シゆ封止する方法が提案されている。内でもサーモトロ
ピック液晶高分子は線膨張係数が小さいこと、および耐
熱性がすぐれていることなどから次世代の封止剤として
注目されている。例えば、特開昭60−40163号公
報には、特別な末端構造を有するサーモトロピック液晶
高分子化合物による封入成形法について開示されている
サーモトロピック液晶高分子、とシわけサーモトロピッ
ク液晶ポリエステルあるいはポリ(エステル−アミド)
は、せん断下においては分子配向イ6糺 のため溶融粘度が遥<、シリカまたはアルミナなどの成
形物の線膨張率を低下させ、また熱伝導度を増加させる
無機物を充填しても成形性がすぐれることから注目され
ている。しかしながら、工業的に容易に成形操作が実施
可能な温度、例えば、280から350℃程度の温度範
囲内で成形可能な樹脂を用いた場合には該樹脂の耐熱性
とシわけ耐ハンダ性が必ずしも工業的に満足すべきレベ
ルではない。このようにサーモトロピック液晶高分子化
合物を用いて電子部品の樹脂封止を行なうためには、成
形可能温度が比較的低く、がつ耐熱性のすぐれた材料の
開発が望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、上記の問題点を解決すべく、サーモトロピ
ック液晶高分子よシなる成形性が良好でかつ、耐熱性の
すぐれた電子部品封止材料を得んものと鋭意検討を重ね
た結果、特定構造の全芳香族ポリエステルと特定の粒子
無機材料よシなる組成物が、上記の目的に合致すること
を見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に従えば、本質的に下記のくり返し単位1、 I
I、f[lおよび■(環に結合している水素原子の少な
くとも一部は置換基によ〕置換されてもよい)よシなシ 1、 −0−C)−Co − 11、−oc(Fco − m、  −o−cパン〇− ■、  −o−o−o−o−o− 1単位Iは30〜80モルチ、単位■は10〜35モル
チ、単位■は2.5〜25モルチおよび単位■は5〜3
0モルチの範囲内で存在し、がつ単位mと単位■の合計
量は、単位■と実質的に等しいモル数で存在し、350
℃以下の温度、せん断速度1000秒 の条件下で50
0ボイズ以下の溶融粘度を有する全芳香族ポリエステル
100重量部に対し、約50から600重量部の粒子状
無機材料からなる電子部品用封止剤が提供される。
本発明の封止剤は成形性が良好であシ、かつ耐熱性がす
ぐれているのが特徴である。
本発明において用いられる全芳香族ポリエステルにおけ
るくシ返し単位Iは4−オキシベンゾイル部分であシ、
4−ヒドロキシ安息香酸およびそれらの誘導体から導び
かれる。なお、単位■の−〔で 部楼、本発明の効果を損なわない範囲内で、6−オキシ
−2−ナフトイル部分を加えることもできる。このこと
によって得られる封止剤の成形性が改良される場合があ
る。使用される6−オキシ−2−ナフトイル部分は、全
芳香族ポリエステル中10モルチ以下の範囲内の量であ
り、かつ、4−オキシ−ナフトイル部分の40モルチ以
下、通常は25モルチ以下の範囲内であることが得られ
る封止剤の耐熱性の面でも好ましい。
単位Iは全芳香族ポリエステル中30から80モルチ、
好ましくは40から75モルチの範囲内の量で存在する
くシ返し単位■はテレフタロイル部分であシ、テレフタ
ル酸およびその誘導体がら導びがれる。
単位■はポリエステル中10から35モルチ、好ましく
は15から30モルチの範囲内の量で存在する。なお、
単位■の一部に本発明の効果を損なわない範囲内で、他
の芳香族ジカルボキシ部分、例Lld、4.4’−ジカ
ルボキシジフェニル、2.6−ジカルボキシナフタレン
、あるいは1,3−ジカルボキシフェニル等を加えるこ
ともできる。この場合には全芳香族ジカルボキシル部分
中テレフタロイル部分は50モルチ以上、好ましくは、
75モル憚以上とすべきである。
却位■は、4.4’−ジオキシジフェニル部分であL4
,4’−ジヒドロキシジフェニルおよびその誘導体から
誘導できる。単位■はポリエステル中、2.5〜25モ
ルチ、好ましくは3〜20モル−〇範囲内の量で存在す
る。
単位IVハ、4.4’−ジオキシジフェニルエーテル部
分であL4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルお
よびその誘導体がら誘導できる。
単位■は、ポリエステル中、5−30モルチ、好ましく
は7−25モルチの範囲内の量で存在する。単位■が上
記の範囲内の量で存在することによシ、単位■が存在し
ない場合に較べて、得られたポリマーの融点が著しく低
下し、かつ流動特性が向上するため成形加工性が著しく
向上するにもかかわらず、耐熱性も高い。そのため、本
発明の封止剤の流a特性が向上し、かつ、耐熱性は高い
レベルに保たれる。
なお、単位■と単位■の合計量は単位■と実質的に等し
い量で存在する。
本発明において用いられる全芳香族ポリエステルは、単
位争で表わされる4、4−ジオキシジフェニルエーテル
を用いることが特徴であり、このことによって、成形性
が良好であシ、かつ、耐熱性とシわけ、耐ハンダ性のす
ぐれた全芳香族ポリエステルが得られる。
本発明において用いられる全芳香族ポリエステルは35
0℃以下の温度、せん断速度1000秒−1の条件下で
500ボイズ以下の溶融粘度を有することが必要であシ
、好ましくは100ボイズ以下の溶融粘度を有すること
が望ましい。
融和を形成するポリエステルである。光学的に異方性の
溶融相を形成することによって、せん断下において溶融
粘度が低下し、上記の範囲内の溶融粘度を有する全芳香
族ポリエステルが容易に得られるようになる。光学的に
異方性の溶融相の形成の確認は、当業者によく知られて
いるように、加熱装置を備えた偏光顕微鏡、直光ニコル
下で試料の薄片、好ましくは5〜20μm程度の薄片を
一定の昇温速度下で観察し、一定温度以上で光を透過す
ることを見ることによシ行ないえる。なお、本観察にお
いては高温度下でカバーグラス間にはさんだ試料に軽く
圧力を加えるか、あるいはカバーグラスをすシ動かすこ
とによってよシ確実に偏光の透過を観察しえる。本観察
において偏光を透過し始める温度が光学的に異方性の溶
融相への転移温度である。
本発明において用いられる全芳香族ポリエステルはペン
タフルオロフェノール中0.1重ft/容量チの濃度、
60℃で測定した時に、o、xdl/f以上、好ましく
は0.3dt/f以上、更に好ましくは0.5dl/g
以上の対数粘度を有する。対数粘度の臨界的な上限値は
ないが通常は10dt/f以下、好ましくは7.5dt
/?以下、特に好ましくは5a/2以下である。最aな
対数粘度は溶融粘度および得られる封止剤の力学物性よ
シ決定することができる。
本発明のポリエステルは種々のエステル生成反応によっ
て製造されうるが、通常は溶融重合によシ製造される。
通常の場合には、単位■、単位■および単位■はそれら
を与える出発原料化合物の水酸基を低級アルキルエステ
ルの形に変換した形で供給し、謂ゆるアシドリシス法に
よ多重合が行なわれる。低級アルキルエステルとしては
酢酸エステルが最も好ましい0 重合に際しては、触媒の存在は必ずしも必要ではないが
総革量体重量の約0.001〜1重量%、好ましくは約
0.005〜0.5重i%の範囲内の量で公知のエステ
ル交換触媒を用いると、重合速度の点で好ましい結果が
得られることもある。エステル交換触媒の具体例として
は、カルボン酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩、ア
ルキルスズオキシド、ジアリールスズオキシド、アルキ
ルスズ酸、二酸化チタン、アルコキシチタンシリケート
、チタンアルコキシド、ルイス酸、ノ)ロゲン化水素な
どを挙げることができる。
かかる方法によシ得られたポリエステル中の各くシ返し
単位の組成比は、各原料化合物の仕込み組成比と実質的
に同一である。
上記の全芳香族ポリエステルと粒子状無機材料を混合分
散させることによフ、本発明の電子部品用封止剤が得ら
れる。混合する粒子状無機材料の量は、全芳香族ポリエ
ステル100重量部に対して粒子状無機材料約50から
600重量部好ましくは100から400重量部の範囲
内である。粒子状無機材料とは、シリカ、タルク、アル
ミナ、等であるがシリカ、内でも溶融シリカと呼ばれる
高温で溶融させ結晶質から非晶質に転化させたシリカが
純度が高く、かつ線膨張率が小なために好ましい。粒子
状無機材料は平均粒度が約1から50μmであシ、かつ
成形後に無機材料の配向による成形材料の線膨張率の異
方性が生じない様に平均のアスペクト比が2:1以下で
あることが好ましい。上記の要求を満たす溶融シリカは
既に工業的にも製造されておシ、エポキシ樹脂による封
止剤に既に通常に用いられている。
粒子状無機材料の表面には全芳香族ポリエステルとの親
和性を高めるために通常は適当な表面処理が施こされて
いるのが良い。本発明の好適な表面処理剤としては、例
えばγ−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメト
キシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリベントキシ
シランなどのエポキシ系シランカップリング剤、γ−ア
ミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエ
チル)3−アミノプロピルメチルジェトキシシランなど
のアミン系シランカップリング剤が挙げられる。
全芳香族ポリエステルと粒子状無機材料の混合は、全芳
香族ポリエステルが溶融している温度範囲内で混線機、
−軸押し出し機あるいは二軸押し出し機等を用いて公知
の溶融混合技術により行なわれる。混合操作は用いる全
芳香族ポリエステルの融点もしくは結晶から液晶への転
移温度以上、好ましくは該温度よシ5がら50℃高い温
度範囲内で1分から30分間程度行なわれる。粒子状無
機材料は全芳香族ポリエステル中に実質的に均一に分散
されるようにする。得られた全芳香族ボリエステルと粒
子状無機材料の混合物はペレット化され、電子部品の封
止剤として供せられる。本発明の封止剤は耐熱性にすぐ
れ、ることからとシわけ半導体集積回路の封止剤として
適している。本発明の封止剤を用いる封入成形は、予め
形成した電子部品を設置した全型内に、約270〜39
0℃の範囲内のバレル温度にて通常の射出成形を行なう
ことにより実施される。金型温度としては50〜150
℃の範囲内、好ましくは70〜130℃の範囲内の温度
から選ばれる。本発明の封止剤による封入成形は熱硬化
樹脂を用いる従来の封入成形に較べて短時間、例えば1
分間以内の成形サイクルで行なわれることも本発明の特
徴の一つである。更に本発明の封止剤は従来提案されて
いる熱可塑性樹脂による封止剤に較べて耐熱性、例えば
耐ハンダ性が著しく高いので、赤外線り70−ハンダ等
の高温度のハンダ付けにも耐えうるものである。また、
本発明の封止剤はサーモトロピック液晶高分子からなる
封止剤の特徴である線膨張率が小であるという特徴も有
し、また水抽出性のアルカリ金属およびハロゲンも著し
く小である。
以下実施例に従って、本発明を具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例1 攪拌装置、ガス入口、蒸留ヘッドおよび凝縮器を備えた
内容201のステンレス製反応器に、4−アセトキシ安
息香酸2268f(12,6モル)、テレフタル酸69
7.2f (4,2モル)、4.4−ジアセトキシジフ
ェニル567M(2,1モル)、およr) 4.4’ 
−ジアセトキシジフェニルエーテル600.6F(2,
1モル)を仕込んだ。次いで、反応器を真空に排気し、
3回窒素で置換したのち約101/時の速度で乾燥した
窒素を流しながら250℃に保ったバスに浸した。フラ
スコの内容物が溶融しはじめスラリー状になった後に攪
拌を開始し、同温度に25分間保持した。次いで約10
分かけてパス塩を280℃に上昇させ、同温度で25分
保持したのち、更にパス塩を320℃にまで上昇させ、
同温度で25分保持した0この時までに約1.1jの酢
酸が留出した。次いで、系内を徐々に減圧にし、10分
で20℃mHfにした。しかるのちパス塩を340℃に
上昇させ、減圧度を0.4 vmHfに保ち重合を続け
た。10分後視拌を停止し、窒素を導入し、系内を常圧
にし、更に4kg/dに加圧にして、反応器下部よシボ
リマーを取シ出した0ポリマーを粉砕したのち130℃
で10時間真9乾燥した。得られたポリマーはペンタフ
ルオロフェノール中、0.1重量/容量チの濃度、60
℃で測定したときに1.70dlltの対数粘度を示し
た。
なお、対数粘度71nhは次式により計算される。
tO:ウベローデ型粘度計、60℃で測定した時の溶媒
であるペンタフルオロフェノールの落下時間。
t :試料を溶解する溶液の落下時間OC:試料の濃度
C9/di”) 本ポリマーの微小片をリンカム(Linkam )社製
、顕微鏡用加熱装置TH−600内で窒素雰囲気下、1
0℃/分の速度で昇温し、偏光顕微鏡直交ニコル下で観
察したところ、290℃よシ光を透過しはじめ300℃
附近で透過光量は更に大となシ本ポリマーは該温度で光
学的に異方性の溶融相を形成することが確認された。ま
たDSC(メトラーTH3000)によシ20℃/分の
昇温速度で測定したと仁ろ、296℃に吸熱ピークが観
測された。
このポリマーをペンタフルオロフェノール−トリフルオ
ロ酢酸混合液中で、500 MHz 1H−NMR(J
EOL GX−500)にて測定したところ、仕込み原
料のモル比と分析精度内で同一の組成のポリエステルと
なっていることが確認された。
このポリマーをキャビログラフ(東洋精機Hs583)
にて直径1m、孔長10mのノズルを用いて、溶融粘度
を測定したところ320℃、せん断速度1000秒−1
で30ポイズであった。
このポリマーをシリンダー温度320℃、金型温度10
0℃の条件下で、射出成形を行ない得られた試験片(厚
さ3 m )の耐ハンダ性を評価したところ、300℃
のハンダ浴に20秒間浸漬した後も外観は全く変化なか
った。またこの試験片にJ I S K−7203に準
じて、18.5 kgf/−の加重下で熱変形温度を測
定したところ243℃であった。
次に日本製鋼所製二軸押し出し機TEX−30を用いて
上記の全芳香族ポリエステル100重量部に対して溶融
シリカ(東芝セラミック製GR−80平均粒径20μm
) 250重量部の割合で溶融混合した。なお、この溶
融シリカは1重量%のγ−グリシドキシブロビルトリメ
トキシシ2ン(東しシリコーン製5H−6040)被覆
材を用いて通常の方法によシ表面処理を施した。押し出
し機のバレル温度は300℃、スクリュー回転数は30
0 rpハ回転方向は逆方向で平均滞留時間は8分とし
た。
このようにして得られた全芳香族ポリエステルと溶融シ
リカの混合物を薄膜にプレス成形し顕微鏡で観察したと
ころ、シリカは実質的に均一に分散していた。また、こ
の全芳香族ポリエステルと溶融シリカの混合物はせん断
速度1000秒−”、330℃における溶融粘度は60
0ボイズであった〇このようにして得られた全芳香族ポ
リエステルと溶融シリカの混合物を用いて試験用半導体
素子の射出成形を行なった。バレル温度330℃、金型
温度150℃とし、成形サイクルは10秒の条件下で良
好な素子が作成された。射出成形品のリード線の変位あ
るいは損傷等は観察されなかった。
また、全芳香族ポリエステルのポリマーと同じ方法で射
出成形して得られた封止成形品の試験片の耐ハンダ性を
評価したところ、300℃のハンダ浴に60秒間浸漬し
た後も、外観は全く変化なかった。
この封止成形品の体積固有抵抗は1.7 X 1016
Ω・副であった。
実施例2 実施例1の方法に準じて以下の組成式で表わされる全芳
香族ポリエステルを合成した。
+0C−O−O+o6o+0C−Q−COへ。÷o (
×すo蝙。
÷o−o−o−c戸す、15 実施例1と同様にして、得られたポリマーの対数粘度を
測定したところ、1.41dl/Pであシ、該ポリマー
は280℃以上で光学的に異方性の溶融相を形成した。
実施例1と同様にして溶融粘度を測定したところ300
℃、せん断連[1000秒−1で約20ボイズであった
このポリマーをシリンダー温度310℃、金型温度10
0°Cの条件下で実施例1と同様にして射出成形を行な
い、得られた試験片の耐ハンダ性を評価したところ30
0℃のハンダ浴に20秒間浸漬した後も外観は全く変化
なかった。また、この試験片の熱変形温度は238℃で
あった。
次に上記の全芳香族ポリエステル100重量部に対して
溶融シリカ200重量部としたこと以外は実施例1と同
様にして、全芳香族ポリエステルと溶融シリカの均一混
合物を得たのち、実施例1と同様にして射出成形により
得られた試験片の耐ハンダ特性を評価したところ、30
0℃のハンダ浴に60秒間浸漬した後もその外観に変化
はなかった。
実施例3 実施例1の方法に卑じて以下の組成式で表わされる全芳
香族ポリエステルを合成した。
(−QC−o−cO%、−fOC【ンCO−%2□5+
O%0−)Th、1□。
刊−o−o−o−oへ、10 実施例1と同様にして得られたポリマーの対数粘度を測
定したところ、1.73dt/lであシ、本ポリマーは
295℃以上で光学的に異方性の溶融相を形成した。実
施例1と同様にして溶融粘度を測定したところ320℃
、せん断速度1000秒−1で約20ボイズであった。
このポリマーをシリンダー温度320℃、金型温度10
0℃の条件下で実施例1と同様にして射出成形を行ない
得られた試験片の耐ハンダ性を評価したところ300℃
のハンダ浴に20秒間浸漬した後も、外観は全く変化な
かった。また、この試験片の熱変形温度は247℃であ
った。
次に上記の全芳香族ポリエステル100重i部に対して
溶融シリカ200重量部としたこと以外は実施例1と同
様にして全芳香族ポリエステルと溶融シリカの均一混合
物を得たのち実施例1と同様にして、射出成形によシ得
られた試験片の耐ノ・ンダ特性を評価したところ、30
0℃のノ・ンダ浴に60秒間浸漬した後もその外観に変
イしはなかった0 比較例1 実施例1の方法に準じて、4−アセトキシ安息香酸、テ
レフタル酸、4.4’−ジアセトキシフェニルおよヒ4
,4−ジアセトキシジフエ;ルエーテルのモル比が、6
0/20/17.5/2.5となるように各化合物を仕
込み重合を行なった。反応後期には系内の粘度が著しく
上昇し特に系内を減圧にしだすと、系内は一部固化し、
均一に攪拌を行なうことが不能となった。バス塩を更に
上昇させ400℃に保ったが、溶融せず均一に攪拌する
ことは不能であった。
比較例2 実施例1において、4−アセトキシ安息香酸、テレフタ
ル酸、4.4’−ジアセトキシジフェニルおよヒ4.4
’−ジアセトキシジフェニルエーテルのモル比が20/
40/30/10となるように各々の化合物を仕込んだ
。実施例1と同様にして本組成比で重合を行なったが、
バス塩を320℃に上昇させ、しばらく時間が経過する
と、系内の粘度は著しく上昇した。340℃に上昇させ
、減圧を開始すると系内は固化し、攪拌不能となった0
更にバス塩を400℃にまで上昇させたが系内は溶融し
なかった。
比較例3 実施例1の方法に準じて、4−7セトキシ安息香酸、テ
レフタル酸、4.4−ジアセトキシジフェニルおよび4
.4−ジアセトキシジフェニルエーテルのモル比が、2
0/4015/35となるように各化合物を仕込んだ。
実施例1と同様にして重合を行なったが、バス塩を32
0℃に上昇させしばらく時間が経過すると系内の粘度は
著しく上昇し、バス塩を340℃から380℃にまで上
昇させても、系内は全く溶融せず粉末状となシ、更に重
合を続けることは不能であった。
〔発明の効果〕
本発明によシ、成形性がすぐれかつ耐熱性、と9わけ耐
ハンダ性にすぐれた、全芳香族ポリエステルと粒子状無
機材料からなる種々の電子部品用制止剤が提供される。
この封止剤はIC、トランジスター、コンデンサー、ダ
イオードなどの封止用材料として有用である。
特許出願人  株式会社 り ラ し

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)本質的に下記のくり返し単位 I 、II、IIIおよび
    IV(環に結合している水素原子の少なくとも一部は置換
    基により置換されてもよい)よりなり I 、▲数式、化学式、表等があります▼ II、▲数式、化学式、表等があります▼ III、▲数式、化学式、表等があります▼ IV、▲数式、化学式、表等があります▼ 単位 I は30〜80モル%、単位IIは10〜35モル
    %、単位IIIは2.5〜25モル%および単位IVは5〜
    30モル%の範囲内で存在し、かつ単位IIIと単位IVの
    合計量は、単位IIと実質的に等しいモル数で存在し、3
    50℃以下の温度、せん断速度1000秒^−^1の条
    件下で500ボイズ以下の溶融粘度を有する全芳香族ポ
    リエステル100重量部に対し、約50から600重量
    部の粒子状無機材料からなる電子部品用封止剤。
  2. (2)全芳香族ポリエステルが350℃以下の温度で光
    学的に異方性の溶融相を形成するポリエステルであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電子部品用
    封止剤。
  3. (3)全芳香族ポリエステルがペンタフルオロフェノー
    ル中、0.1重量/容量%の濃度、60℃で測定した時
    に0.1dl/g以上の対数粘度を有することを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の電子部品用封止剤。
  4. (4)粒子状無機材料の平均粒度が約1から50μmで
    あり、平均アスペクト比が2:1以下であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の電子部品用封止剤。
  5. (5)粒子状無機材料が、溶融シリカであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項又は第4項記載の電子部品
    用封止剤。
  6. (6)全芳香族ポリエステル100重量部に対して、約
    100から400重量部の粒子状無機材料からなること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項から第5項いずれか
    記載の電子部品用封止剤。
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