JPH0192011A - 複合チヤック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は、例えばドローパーチャックやフィンガーチャッ
クの如く、把持方式の異なるチャックを一体に組込んだ
複合チャックの改良に関するものである。

従来の技術とその問題点 ドローパーチャックや楔形チャックのように、爪がチャ
ックボデーに設けた案内溝に案内され、チャックボデー
の半径方向に摺動してワークを把持するチャック即ち三
爪チャックと、フィンガーチャックのように、旋回しな
がらチャックボデーの軸芯方向に摺動してワークを把持
するチャックの如く、夫々把持方式の異なるチャックを
一体に組込み、三爪チャックでワークの芯出しを行なっ
た後に、フィンガーチャックでワークの把持を行なうよ
うにした複合チャックは、とくに薄物のワークを加工す
る際に従来から広く重用されている。

然しながら従来の複合チャックは、芯出しを行なう三爪
チャックと把持を行なうフィンガーチャックとを作動さ
せる駆動系統が同一の駆動系統で作動するようになって
いるので、三爪チャックはワークの加工中も把持（芯出
し）を行なっており、これによってワークが変形したり
歪みが発生したりする欠点を有している。又従来の複合
チャックは把持方式の異なる夫々のチャックが、一体不
可分に組込まれた専用のチャックで、他の用途には使用
することができないので汎用性に欠ける欠点を有してい
る。

問題点を解決するための手段 本願は、上記従来装置の欠点に鑑み、芯出しを行なう三
爪チャックと、ワークの把持を行なうフィンガーチャッ
クを一体に組込んだ複合チャックにおいて、夫々のチャ
ックの駆動系統を別系統とし、夫々の作動を個別に制御
するとともに、夫々のチャックを着脱自在として汎用性
を持たせたものである。

実施例 次に本願を、実施例を示す図面によって詳細に説明する
。尚実施例において三爪チャックは、種々形式の三爪チ
ャックの内からドローパーチャックを使用したものにつ
いて説明する。

第１図において１は従来と同様のドローパーチャックで
、チャックボデー２を三等分した位置に斜めに穿設した
ドローパー挿入孔３に、摺動は自在なるも規制溝４と規
制ビン５とにより回動は不能にドローバ−６を嵌挿し、
該ドローバ−６の前端面にはベースジョー７を取付け、
又ベースジョー７にはトップジョー８が取付けられ、又
ドローバ−６の後端部近辺には、後記ドロースリーブ１
０との係合溝９が穿設されている。ドロースリーブ１０
は前面側（第一図において右側）に開放する収納室１１
を有して摺動自在にバックプレート２Ａに保持され、そ
の外周面に穿設した係合突起１２が上記係合溝９に嵌合
し、而してドロースリーブ１０は、ドロースクリコー１
３．コネクチングバイブ１４を介して第１シリンダ１５
に連結され、従って第１シリンダ１５が作動するとドロ
ーバー６が斜方向に進退し、トツブジ：１−８間でワ一
り１６の把持開放を行ない、ワーク１６を把持した際に
所謂三点支持によるセルフセンタリングを行なう、尚図
中１７は位置保持用の係止突起１２に穿ったＵ字状の係
止ネジで、係止孔１８を通ってチャックボデー２に螺合
されている。

次に、フィンガーチャック１９は以下の如くである。２
０はフィンガーチャック１９のチャックボデーで、上記
したドローパーチャック１のチャックボデー２に穿った
センターホール２１に、上記チャックボデー２と同芯に
嵌合され取付ボルト２２で緊締固着されている。チャッ
クボデー２０にはチャックボデー２０を三等分し、上記
ドローパー挿入孔３の穿孔間隔の中心に上記軸芯と平行
にドローバ−２６の挿入孔２４を穿設するとともに、軸
芯部にドロースクリコ−３２の挿入孔２５が穿設されて
いる。ドローバ−２６の先端部には取付ボルト２７によ
ってフィンガージョー２３が取付けられるとともに外周
面にカム溝２８が削設され、上記ドローバ−２６の挿入
孔２４に摺動及び回動が可能に嵌挿し、カム溝２８にチ
ャックボデー２０に植設したカムビン２９が嵌入されて
いる。又たドローバ−２６の後端部には、連結ロッド３
０を突設している０以上の如くであるから、挿入孔２４
内でドローバ−２６を進退させるとフィンガージョー２
３は、所定角度の正逆回動を行ないながら、チャックボ
デー２０の全面に取付けた芯出しイン口３１に近接離反
する。３２はドロースリ−ブ 連結ネジ３４が設けられ、連結ネジ３４に近接した位置
に皿面の押圧面３ｂを有する係合部３５が構成され、摺
動自在にドロースクリコー３２挿入孔２５に嵌挿されて
いる。

次に３７は、ドロースクリコ−３２と上記ドローバ−２
６とを連結するスパイダーで、ドロースクリコ−３２の
連結ネジ３４とドローバ−２６の連結ロッド３０を貫挿
する貫挿孔３８．３９が穿設され１貫挿孔３８の周囲に
は上記押圧面３ｂと接する受面４ｄが設けられ、図面に
示すようにロックナツト４１，４２により一方側の位置
規制が行なわれ、該スパイダー３７によりドロースクリ
コー３２とドローバ−２６とが連結され、ドロースクリ
ュ−３２はコネクチングロッド４３を介して第２シリン
ダ４４に連結され、又ドローバ−２６とスパイダ３７の
連結部分には、ニードルベアリング４５を介装してドロ
ーバ−２６の回動の円滑化を図るととにもに、スフエリ
カルワッシャ４６により、ワーク１６の端面が平滑でな
い場合でも、三本のフィンガージョー２３が均等な把持
を行なうようにしている。

以上詳記した如き本願の複合チャックは、以下の如くに
作用してワーク１６の芯出しと把持を行なうとともに、
以下の如くにして着脱が行なわれる。ワーク１６の把持
を行なっていない時、即ちチャックが作用していない時
にドローパーチャック１のドローバ−６は最前進位置に
あり、従って軸芯からトップジョー８迄の間隔番兼最大
である。

一方フィンガーチャック１９のフィンガージョー２３は
、ドローバ−２６が上記ドローバ−６と同様に最前進端
にあるので、芯出イン口３１の前端面から最も離反して
おり、又第２図に仮想線で示すように夫々のフィンガー
ヂｘ　−２３が回動している０以上の如き非作用時の複
合チャックに、手又はオートローダ−等適宜の手段によ
りワーク１６を芯出イン口３１に嵌合して装着し１次い
で第１シリンダ１５を作動させて、ドローパーチャック
１のドロースリーブ１０を第１図において左側に引き出
す、これによって当然にドローバ−６も斜め後方に後退
することにより１図面から明らかなようにトップジｓ　
−８は、ワーク１６を芯出イン口３１の前端面に押圧す
るように引き込みながら、その外周面を把持してセルフ
センタリングを行ない、この時フィンガーチャック１９
は、駆動系統が異なっているので一切作用することがな
い。

上記のように第１シリンダ１５が作動し、ドローバ−チ
ャック１によるワーク１６の芯出しが終了すると、次い
で第２シリンダ４４が作動してドロースクリュー３２を
第１図において左側に引き出し、ドロースクリュー３２
とスパイダー３７によって連結されているドローバ−２
６も引き出されるが、ドローバーはカム溝２８とカムピ
ン２９との作用により引き出されながら所定角度の回動
を行なう、従ってドローバ−２６に取付けられ、第２図
仮想線で示す如くに回動し芯出イン口３１の前端面から
離反していたフィンガージ５−２３の夫々は、芯出イン
口３１の前端面に近接しながら第２図において反時計方
向に回動し、上記の如くドローパーチャック１によって
位置決めされているワーク１６の前面側を押圧把持する
。而してドロースクリュー３２とスパイダー３７とは前
記したように、弧面の押圧面３６と受面４０とによって
連接されているので、ドロースクリュー３２及びドロー
バ−２６とスパイダー３７との連結部分にガタがあって
も、双方の弧面が滑りあってこれを吸収し把持精度を低
下させない、又ドローバ−２６とスパイダー３７との連
結部分には、ニードベアリング４５とスフエリカルワッ
シャ４６を介装したことにより、ドローバ−２６の回動
は円滑であるばかりでなく、ワーク１６の把持面（前面
）が平滑さを欠く場合でもスフエリカルワッシャ４６の
弾性力がこれを吸収し、把持に支障を来たすことがない
。

上記したように、ドローパーチャック１によるワーク１
６の芯出しとフィンガーチャック１９による把持が終了
すると、第１シリンダ１５が前記と逆に作動してド、ロ
ーパー６を前進させ、芯出しを行っていたドローパーチ
ャック１のトップジョー８はワーク１６の把持を開放し
、第１図Ａに示すように所定の間隔を持ってワーク１６
の外周と対峙し、ワーク１６の把持はフィンガーチャッ
ク１９のみにて行なわれ、この状態で図示を省略したス
ピンドルが回転してワーク１６の加工が行なわれ、加工
が終了してスピンドルが停止すると、第２シリンダ４４
が前記と逆に作動してフィンガージョー２３はワーク１
６の把持を開放し、前記と同様に適宜の手段によりワー
ク１６を芯出イン口３１より取り外す０以上のように本
願の複合チャックは、芯出しを行なう極く短い時間だけ
ワーク１６の外径を把持しているのみであるから、どの
ように薄く小型なワーク１６であっても歪みが発生する
ことなく、前記した従来装置の欠点は完全に除かれる。

尚ドローパーチャック１とフィンガーチャック１９との
作動を個別に制御する圧流体の制御機構は、従来使用さ
れている制御機構から適宜に選択使用するものであるか
ら、その詳細な説明は省略する。

次に必要に応じ、本願の複合チャックからフィンガーチ
ャック１９を取り出し、ドローパーチャツク１単体又は
フィンガーチャツク１９単体のみで使用し、用途に汎用
性を持たせる点について説明する。まず取付ボルト４７
．５１を弛めて芯出イン口３１とカバープレート４８と
をフィンガーチャック１９のチャックボデー２０から取
外し、次いで取付ボルト２２を抜き取ると、フィンガー
及びドローパーチャック１．１９のチャックボデー２．
２０の結合は解除され、ドロースクリュー３２先端のレ
ンチ孔３３にレンチ番挿入してドロースクリュー３２を
逆回すると、フィンガーチャツク１９全体がドローパー
チャック１より取り出され、第４図に示すように前端面
にカバープレート４９を取付けることにより、通常のド
ローバ−チャック１として使用される。又取り出された
フィンガーチャック１９は第５図に示すように、図示を
省略したスピンドルへの取付ボデー５０を取付けて単体
のフィンガーチャック１９として使用することができ１
以上詳記したように本願複合チャックは、三通りの使用
が可能で汎用性に富んでいる。尚上記実施例の説明にお
いて、三爪チャックはドローパーチャックを使用したも
のについて述べたが、爪の上下動方式は上記に限定され
るものではない。

発明の効果 本願は以上に詳記したように、三爪チャックとフィンガ
ーチャックとが一体に組込まれた複合チャックにおいて
、夫々のチャックの駆動系統を別系統として、夫々のチ
ャックの作動を個別に制御することにより、ワークの芯
出し終了後に三爪チャックの把持を開放し、ワークの加
工中はフィンガーチャックのみで把持するようにしたこ
とにより、従来装置で薄物を加工する際に発生した歪を
防止し得るばかりでなく、チャックの汎用性を高め得る
等有用な発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本願実施例を示し、第１図は第２図Ａ−Ａ線断面
図、第１図Ａは第１図の部分説明図、第２図は正面図、
第３図は要部のみを示したシリンダの新面図、第４図は
フィンガーチャックを取り出した状態の断面図、第５図
はフィンガーチャックのみの断面図である。 １・・・ドローパーチャック、　　６．２６・・・ドロ
ーバー、　　１０．３２・・・ドロースクリュー、　　
１５・・・第１シリンダ、　　１６・・・ワーク、　　
１９・・・フィンガーチャック、　　３７・・・スパイ
ダー、　４４・・・第２シリンダ 特許出願人　　　豊和工業株式会社 第３１！Ｉ Ａ／。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ドローバーチヤックや楔形チャックの如く、爪がチ
   ヤックボデーの半径方向に摺動してワークを把持するチ
   ャックと、フィンガーチャックの如く爪が旋回してワー
   クを把持するチャックの様に、夫々把持方式の異なるチ
   ャックを一体に組込んだ複合チャックにおいて、夫々の
   チャックの駆動系統を別系統とし、夫々のチャックの作
   動を個別に制御するようにした複合チャック。 ２、ドローバーチヤックや楔形チャックの如く、爪がチ
   ヤックボデーの半径方向に摺動してワークを把持するチ
   ャックと、フィンガーチャックの如く爪が旋回してワー
   クを把持するチャックの様に、夫々把持方式の異なるチ
   ャックを一体に組込んだ複合チャックにおいて、夫々の
   チャックの駆動系統を別系統とし、夫々のチャックの作
   動を個別に制御するとともに、夫々のチャックを着脱自
   在とした複合チャック。