JPH0160880B2

JPH0160880B2 -

Info

Publication number: JPH0160880B2
Application number: JP57148862A
Authority: JP
Inventors: Hideo Morita
Original assignee: Nippon Electric Co Ltd
Current assignee: NEC Corp
Priority date: 1982-08-27
Filing date: 1982-08-27
Publication date: 1989-12-26
Also published as: JPS5938613A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は自動車の運用において、目的地まで径
路誘導を行うためのアンテナに関する。

自動車を使用して各種の業務を行う場合、重要
な問題の一つに目的地までの径路の選択がある。
道路状況、交通状況は時々刻々変化するものであ
り、それぞれの状況に応じて最適径路を選択する
ことが業務効率上、経済上、大変重要である。ま
た、配送車等に関し、得意先の要求ルート変更が
必要な場合もある。これらの場合、従来は車に無
線電話機を積込んでセンタオフイスから最適径路
やルート変更に関する情報を音声で伝送してい
た。しかし、無線電話による音声指示のみでは正
確性や記録性に欠けるので近年自動車内にフアク
シミリ等をもち込み案内地図を無線回線を通じて
伝送する試みもなされている。しかし、この場合
にも案内地図通り走行しているかどうか運転手は
常に州囲の情況に神経を集中して確認する必要が
あつた。

本発明の目的はセンタオフイスから自動車内に
伝送された。あるいは運転者自ら予定した地図上
の径路通りに、自らの車が走行しているか、常
時、容易にチエツクできる径路誘導システムを提
供することにある。

前記目的を達成するために本発明による径路誘
導システムは車上局７と、路上局２０，１２０
と、情報センタ２４とを有する径路誘導システム
であつて、前記車上局７は、車上局アンテナ１，
１０１，２０１と、車上局無線送受信装置２，
３，１０２，１０３と、センセ４と、記憶演算装
置５と、表示装置６とを有し前記路上局２０，１
２０は、路上局アンテナ２１，１２１，２１１
と、コンピユータ・システム２３と、路上局情報
受信機２２，１２２，２２２とを有し、前記情報
センタ２４は、前記路上局２０，１２０に一定時
間ごとに交通道路情報（混雑、通行止などの情
報）を送るものであり、前記路上局２０，１２０
は、前記情報センタ２４からの交通道路情報を受
信し、一定時間間隔ごとに位置情報を前記車上局
７に送信し、前記車上局７より当該車上局に付さ
れた個別識別信号と到達すべき目的地コードを含
む上り情報を受信し、前記上り情報に基づきコン
ピユータ・システム２３が目的地コードに応じた
案内地図情報を作成し、前記案内地図情報に前記
車上局７の個別識別信号を付した下り情報を前記
車上局７に送信するものであり、前記車上局７は
前記路上局２０，１２０より位置情報を受信し、
この位置情報と前記センセ４で測定した加速度お
よび加速ベクトルに基づき前記記憶演算装置５に
よつて走行実績径路を演算記憶し、前記表示装置
６に走行径路を示す案内地図および前記走行実績
径路を表示するものであるように構成されてい
る。

前記構成によれば自体の走行径路が確実につか
めるとともに、その走行径路のチエツクを容易に
でき、本発明の目的は完全に達成される。

以下、図面を用いて本発明をさらに詳しく説明
する。

第１図は本発明による径路誘導システムの第１
の実施例を示す概略図である。自動車内部に設置
されている信号発生器８により作られた個別識別
信号と目的地コードより成る“上り情報信号”で
変調された無線搬送波が送信装置２よりアンテナ
１を介して路上局２０に向けて送出される。アン
テナ１は自動車の例えば屋根の上に設置され、自
動車内部に設置された送信装置２および受信装置
３に接続する。伝送手段としての搬送波はUHF
帯あるいはVHF帯が用いられ、アンテナ１，２
１はUHF帯あるいはVHF帯の無指向性半波長ダ
イポールアンテナおよびその組合わせアンテナが
使用される。個別識別信号は車上局７に付与され
た識別信号、目的地コードはその車上局がこれか
ら移動する目的地を示す符号である。アンテナ１
より送出された電波は地上に設けられたアンテナ
２１を経由して送受信装置２２で復調され、コン
ピユータ・システム２３に伝送される。アンテナ
２１は交信ゾーン１０に電波をサービス可能なビ
ルデイングの屋上に設置され、路上局２０はアン
テナ２１の近くに設置される。情報センタ２４は
広域交通管制を行う例えば大きな市の中央組織に
設置される。上記無線送信装置２、無線受信装置
３および信号発生器８により車上局無線送受信装
置９が形成される。コンピユータ・システム２３
では情報センタ２４からの情報をもとに上に情報
信号に含まれる目的地コードにあつた径路を示す
案内地図（第２図参照）を作成し、個別識別信号
を付加して“下り情報信号”とし、送受信装置２
２へ送付する。送受信装置２２では“下り情報信
号”で搬送波を変調してアンテナ２１より送出す
る。“下り情報信号”はアンテナ１を経由して受
信装置３で復調されて計算メモリ回路５に送られ
る。計算メモリ回路ではその情報が記憶されると
同時に表示装置６に送られ表示される。センセ４
と計算メモリ回路５は自動車内部に、表示装置は
自動車内部の特に運転者からも画面が見られるよ
うなダツシユボードの一部またはその下部に設置
される。表示装置６はCRTまたはプリンタが用
いられる。また計算メモリ回路５は下りPOL信
号（第４図）の受信地点、時刻を基準にセンセ４
の出力の加速度と加速ベクトルを内蔵の積分回路
で積分して自局の現在位置を求める。このデータ
は表示装置６上の案内地図上、前述のたどるべき
径路と共に表示される。センセはガスレートセン
セーが使用される。第２図では目的地に到るたど
るべき案内図上の経路Ｓ−Ｄは実線で表示され、
始点Ｓから現地点Ｒまでの走行実績は一点鎖線で
表示されている。

第３図は計算メモリ回路５の詳細を示す回路で
ある。コンピユータ・システム２３より送付され
る案内地図（第４図）はメモリ５４に一時記憶さ
れる。一方、POL信号の受信地点、時刻を基準
に加速度と加速ベクトルが回路（ACC）５３で
で積分されて走行径路SRが算出される。これは
メモリ５５に一時記憶される。半導体LSIで構成
される回路（CONT）５１は受信装置３からの
下り情報信号を取捨選択してメモリ５４とスター
ト回路５２に供給する。

第４図は車上局、路上局および情報センタ間の
信号のやりとりを図式化したものである。情報セ
ンタ２４は時間間隔Ｔ毎に更新のための交通道路
情報を路上局２０に送付する（シーケンス）。
路上局２０ではこの情報をもとに最新の交通道路
情報地図を作成する。一方ではｔ秒間隔で位置情
報を含むPOL信号を交信ゾーン１０内の自動車
７に送付する（シーケンス、）。交信ゾーン
１０内には二台以上の車両が入ることはないよう
アンテナ２１，１は設計されている。POL信号
を受信した車両は移動局IDおよび目的地コード
を含む上り情報信号を路上局２０に送付する（シ
ーケンス）。

上り情報信号を受信した路上局のコンピユー
タ・システム１３は目的地コードに応じた案内地
図を作成し、これに移動局IDをつけて下り情報
信号を作成し、これを自動車に送付し（シーケン
ス）、自動車はこれを確認して確認信号ACKを
路上局２０に返送して一回の径路案内を終了する
（シーケンス）。このように本発明によれば運転
手は目的地Ｄまでの径路案内図を自動車内で得ら
れると同時に、同じ画面上に走行実績径路が示さ
れるので自動車の効率的な運用を図ることができ
る。

第５図は本発明の第２の実施例を示すシステム
概略図である。この例は空間伝播直接波方式を用
いたものであり、自己の位置、すなわち走行径路
を１％以下の誤差で判定可能である。車上局７お
よび路上局のアンテナ１０１，１２１は60GHz
のミリ波ホーンアンテナであり、送信装置１０
２、受信装置１０３、送受信装置１２２は
60GHz帯送受信装置である。他の回路部は第１
図のそれと同じである。アンテナ１２１は路側帯
または陸橋の一部に設置され、路上に交信領域１
００を設定できる。１０２，１０３，４，５，
６，８および１２０の設置場所は第１の実施例と
同様である。上記無線送信装置１０２、無線受信
装置１０３および信号発生器８により車上局無線
受信装置１０９が形成される。アンテナ１２１の
路上高を6.5ｍ、車上アンテナ１０１のアンテナ
高を１ｍとすると交信領域１００は２ｍ×３ｍぐ
らいに設定できる。したがつて、このゾーン１０
０に入つたときのみPOL信号の位置情報を受信
できるので、その位置判定誤差は数cm以下とな
り、数10Kmの走行距離に比較すれば無視しうる。

第６図は本発明の第３の実施例で、誘導無線方
式を採用した例である。アンテナ２０１，２１１
にはループアンテナを、路上局の送受信装置２２
２には誘導電磁波（10〜450KHzの周波数帯）で
交信する装置を用いている。アンテナ２０１は例
えば自動車の後部バンパ下部に、アンテナ２１１
は道路の地中に埋設される。他の構成は第１図の
それと同じである。このように構成しても第２の
実施例と同様の効果を得ることができる。

以上、詳しく説明したように本発明によれば目
的地までの径路を表示装置に示めし、それを基に
走行した径路も併せて表示装置に表示するので案
内地図通りに自らの車が走行しいるか常時、容易
にチエツクでき運転手の負担を軽減化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による径路誘導システムの第１
の実施例を示す概略図で、伝送手段としての搬送
波を多重波伝播が一般的なUHFあるいはVHF帯
電磁波とした例である。第２図は表示装置上の径
路案内の一例を示す図、第３図は計算メモリ回路
の一実施例を示す回路ブロツク図、第４図は車上
局、路上局センタとの間の送受信のシーケンスを
示す図、第５図は本発明の第２の実施例を示す概
略図で伝送手段としての搬送波を空間伝播頂接直
とした例である。第６図は本発明の第３の実施例
を示す概略図で、伝送手段としての搬送波を誘導
電磁波とした例である。１…車両用UHFあるいはVHF帯無指向性アン
テナ、２…車両用送信装置、３…車両用受信装
置、４…センセ、５…計算メモリ回路（記憶演算
装置）、６…表示装置、７…車上局（自動車）、８
…信号発生器、１０…UHFあるいはVHF帯交信
領域、２０…路上局、２１…路上局アンテナ、２
２…路上局用送受信装置、２３…コンピユータ・
システム、２４…情報センタ、５１…CONT回
路、５２…スタート回路、５３…積分回路、５
４，５５…メモリ、１００…60GHz帯交信領域、
１０１，１２１…60GHz帯ホーンアンテナ、１
０２…60GHz帯送信装置、１０３…60GHz…帯
受信装置、１２２…60GHz帯送受信装置、２０
１，２１１…誘導電磁波方式のループアンテナ、
２２２…誘導電磁波の送受信装置。

Claims

【特許請求の範囲】１車上局７と、路上局２０，１２０と、情報セ
ンタ２４とを有する径路誘導システムであつて、前記車上局７は、車上局アンテナ１，１０１，
２０１と、車上局無線送受信装置２，３，１０
２，１０３と、センサ４と、記憶演算装置５と、
表示装置６とを有し前記路上局２０，１２０は、路上局アンテナ２
１，１２１，２１１と、コンピユータ・システム
２３と、路上局無線送受信機２２，１２２，２２
２とを有し、前記情報センタ２４は、前記路上局２０，１２
０に一定時間ごとに交通道路情報を送るものであ
り、前記路上局２０，１２０は、前記情報センタ２
４からの交通道路情報を受信し、一定時間間隔ご
とに位置情報を前記車上局７に送信し、前記車上
局７より当該車上局に付された個別識別信号と到
達すべき目的地コードを含む上り情報を受信し、
前記上り情報に基づきコンピユータ・システム２
３が目的地コードに応じた案内地図情報を作成
し、前記案内地図情報に前記車上局７の個別識別
信号を付した下り情報を前記車上局７に送信する
ものであり、前記車上局７は、前記路上局２０，１２０より
位置情報を受信し、この位置情報と前記センサ４
で測定した加速度および加速ベクトルに基づき前
記記憶演算装置５によつて走行実績径路を演算記
憶し、前記表示装置６に走行径路を示す案内地図
および前記走行実績径路を表示するものであるこ
とを特徴とする、径路誘導システム。２前記車上局および路上局の無線送受信装置
３，２，２２は、TEMモードによる電磁波を前
記車上局アンテナ１および路上局アンテナ２１間
で送受することを特徴とする、第１項記載の径路誘導システム。３前記車上局アンテナおよび路上局アンテナ
は、ホーンアンテナ１０１，１２１を用い、前記車上局および路上局の無線送受信装置１０
２，１０３，１２２は、TEMモードによる直接
波のみによる電磁波を前記ホーンアンテナ１０
１，１２１間で送受することを特徴とする、第１項記載の径路誘導システム。４前記車上局アンテナおよび路上局アンテナ
は、ループアンテナ２０１，２１１を用い、前記車上局および路上局の無線送受信装置２２
２は、誘導電磁波を前記ループアンテナ２０１，
２１１間で送受することを特徴とする、第１項記
載の径路誘導システム。