JPH0158283B2 - - Google Patents

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JPH0158283B2
JPH0158283B2 JP54105737A JP10573779A JPH0158283B2 JP H0158283 B2 JPH0158283 B2 JP H0158283B2 JP 54105737 A JP54105737 A JP 54105737A JP 10573779 A JP10573779 A JP 10573779A JP H0158283 B2 JPH0158283 B2 JP H0158283B2
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JP
Japan
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water
valve
flow rate
flow path
amount
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JP54105737A
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JPS5628771A (en
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Yoshio Yabaneta
Takao Ikenaga
Toshibumi Shigematsu
Masami Iida
Hiroshi Tanaka
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0158283B2 publication Critical patent/JPH0158283B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、人体の局部を快適かつ衛生的に洗浄
することができる衛生装置に関する。
〔従来の技術〕
局部洗浄機能を便器に付属した衛生装置は、局
部洗浄用のノズルを備えてこのノズルに適切な温
度の洗浄水を送り込み、洗浄水を噴出することに
よつて洗浄する構成が典型である。そして、洗浄
水の流量、温度、ノズルの動作等の制御のための
機器を付属すると共に配管系や電気系をケーシン
グに納めてこのケーシングを便器本体に固定し、
人が便座に着座したときにノズルから洗浄水を噴
出して局部を洗浄するようになつている。
〔発明が解決しようとする課題〕
衛生装置においては、洗浄の対象が人体の局部
であることから、ソフトな洗浄感覚とすることが
要求され、局部洗浄用の洗浄水の流量は比較的小
さく絞られている。一方、水道を使用する場合に
は1回の使用に応じて水道メータで検知できる程
度にすることも義務付けられている。
ところが、洗浄に必要な最適水量は、水道の水
量を計る水道メーターで検出できる最低の水量値
(不感水量と呼ばれ、現在では50/h)に満た
ないほど少ない。このため、一般家庭等に据え付
ける場合には、衛生装置をそのまま便器本体に組
み込むことはできず、不感水量以上の水が水道メ
ーターを流れるように配管系を改める等の必要が
ある。
そこで、本発明は、衛生装置の中に不感水量対
策のために流量を補う構成を持たせることによつ
て、設置条件の制限を受けることなく最適水量の
洗浄水によつて局部洗浄できるようにすることを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、以上の目的を達成するために、便器
と、人体に洗浄水を吐出する吐出部とを備え、供
給された洗浄水を分配部によつて前記吐出部に向
かう第1流路と、前記便器への排水経路に向かう
第2流路とに分岐させた衛生装置であつて、前記
第1流路及び第2流路にそれぞれの流路を流れる
水量を制御する流量調整弁を設け、更に衛生装置
使用時の前記分配部への流入流量を、水道の水量
を計る水道メーターの不感水量以上に設定可能と
したことを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を
具体的に説明する。
第1図は便器1に衛生装置本体Aを一体化して
本発明の衛生装置を構成した例を示す斜視図、第
2図は衛生装置本体Aの内部を示す一部切欠平面
図である。
図において、便器1にはそのボール部に給水し
汚物を排出する洗浄水タンク2が固定され、衛生
装置本体Aのケーシング5には便座3及び便蓋4
が開閉自在に取り付けられている。そして、ケー
シング5の内部には、局部洗浄用の洗浄水を加熱
貯溜する洗浄水供給装置A−1及び洗浄後に温風
を噴き出して局部を乾燥させる温風フアンA−2
が収納されている。なお、便座3にはヒータを内
蔵して暖房機能を持たせることもでき、温風フア
ンA−2はオプシヨンとしてもよい。
衛生装置本体Aのケーシング5の中央部には、
局部洗浄のためのノズル等を備えた吐出部aが便
器1のボール部を指向して形成されている。この
吐出部aには進退可能なノズル(後述)が出入り
する出没口5aが開けられ、更にその左側には温
風フアンA−2からの温風を吹き出す温風吹出口
5bが設けられている。
洗浄水供給装置A−1から吐出部aまでは、洗
浄水を供給するための配管系が設けられ、不感水
量対策のために、吐出部aに向かう第1流路と余
剰水を排出するための第2流路とがそれぞれ設け
られる。
第15図は流路系の概略を示すフローチヤート
である。
図において、水道配管等の給水源Xと吐出部a
との間に分配部bが配置され、この分配部bから
余剰水排出用の経路Yへ向かう流路が分岐してい
る。分配部bは給水源Xからの主流路12に流入
口9を接続し、第1流出口10及び第2流出口1
1をそれぞれ吐出部aに向かう第1流路13及び
排水用の経路Yに向かう第2流路14に接続して
いる。このような系によつて、水道管Xから供給
された水はその一部が吐出部aへ供給されて局部
洗浄水となり、残りの分を不感水量を補うための
余剰水として便器1のボール部に経路Yから排出
する。
第16図は洗浄水及び余剰水の排出の系を更に
詳細に示したフローチヤートである。
吐出部aには、局部に洗浄水を吐出する吐出口
6及び余剰水を便器1へ排出する排出口7が備え
られている。一方、給水源Xに接続される主流路
12は、洗浄水タンク2及び洗浄水供給装置A−
1に給水を分ける分岐金具15を設けると共に、
吐出部aへの供給、停止のための開閉弁16が備
えられている。また、開閉弁16の下流には三方
接続具8が分配部bとして備えられ、その流入口
9が主流路12に接続されている。そして、三方
接続具8の第1、第2流出口10,11はそれぞ
れ第1流路13及び第2流路14に接続されてい
る。第1流路13は吐水口6までの間に流量調整
弁17、加熱器18、吸気弁19及び真空破壊弁
20を順に配置している。一方、第2流路14は
真空破壊弁21及び流量調整弁22を下流に配置
し、排出口7から便器1のボール部に余剰水を排
出可能としている。
このような洗浄水及び余剰水の流路系を、具体
的な構造例によつて説明する。
洗浄水供給装置A−1の主要部分は、第2図に
示すようにケーシング5内部の左側部分に配置さ
れている。第3図はケーシング5の左端部の内部
を示す縦断面図であり、ケーシング5の背面に取
付けた接続金具23の一端を銅管等の導水管24
及び分岐金具(図示せず)によつて給水源Xと連
絡している。接続金具23の他端は銅管等の導水
管25に接続され、この導水管25は手動操作の
開閉弁16を介して三方接続具8の流入口9へ連
絡している。なお、三方接続具8までの導水管2
4及び25が第16図で示した主流路12に相当
している。
開閉弁16は手動式のもので、そのハンドル2
8は便座3に腰かけたまま操作し易いように、ケ
ーシング5側部の傾斜面から突き出して取り付け
られている。第7図は開閉弁16の縦断面図であ
り、その弁筺16aはケーシング5の取付板5c
にナツト16d及び化粧ナツト16eによつて固
定され、ハンドル28がケース5から突き出して
いる。そして、開閉ハンドル28を操作すれば、
水は流入口16bから弁筺16a内に流れ込んで
流出口16cから流出し、三方接続具8の流入口
9へ到る。なお、開閉弁16に電磁弁等を用いて
もよい。
三方接続具8は第8図に示すように、主流路1
2を第1流路13と第2流路14とに分岐するT
字管等で構成されている。水は三方接続具8の流
入口9から流入し、第1流出口10及び第2流出
口11からそれぞれ分岐して第1流路13及び第
2流路14に流れ去る。この三方接続具8は主流
路12の流量を第1流路13及び第2流路14に
分配し、それぞれの第1、第2流路13,14を
流れる水量を調整する流量調整弁17,22によ
つてそれぞれの流路の流量が定められる。この場
合、水道管等の給水源Xに接続した主流路12内
の流量は水道メーターの不感水量以上に設定し、
水道メーターには水を使用したことが表示される
ようにしておく。
第9図は第1流路13に配置する流量調整弁1
7の縦断面図、第10図は第2流路14に設ける
流量調整弁22の縦断面図である。
流量調整弁17は、弁筺17aの両端に流入口
17b及び流出口17cを備えて、第1流路13
の系に接続される。そして、内部には流入する水
量を調整する流量調整弁部33、水圧変動を感知
して流量調整弁部33の開度を自動調整するダイ
ヤフラム34、流量調整弁部33を上下から挟持
するコイルバネ35,36、及びコイルバネ35
の弾圧力を手動で調整する流量調整摘み37を備
えている。
この流量調整弁17においては、水が流れてい
るときは、コイルバネ35,36の弾圧力とダイ
ヤフラム34に加わる水圧とがバランスしてお
り、水は三方接続具8の第1流出口10、流量調
整弁17の流入口17b、流量調整弁部33を経
て流出口17cから流出し、加熱器18へ到る。
一方、流量調整摘み37を回転操作してコイルバ
ネ35を下に押圧すると、流量調整弁部33の開
度が増し、流量を増加させることができ、逆に回
転操作すればこれとは逆に流量を減少させること
ができる。したがつて、流量調整摘み37を回転
操作することにより、吐出部aに向かう洗浄水の
流量を任意の値に調整できる。
また、第1流路13内の水圧が上昇すると、ダ
イヤフラム34がコイルバネ35の弾圧力に抗し
て上に移動する。このため、流量調整弁部33の
開度が小さくなり、水量を抑制して流量を一定に
保つ。逆に、水圧が下降すると流量調整弁部33
の開度が大きくなり、流量を増やすように作動す
る。このように、ダイヤフラム34を利用したこ
とにより、流量調整のほかに水圧の変動に対して
も流量を一定に保持できる定流量弁の機能を持た
せることができ、水量は水圧の変化にかかわらず
常に一定に維持される。
第10図の第2流路14に設ける流量調整弁2
2は、その弁筺22a内にピストン形式の弁体3
8を収納してこれをコイルバネ38aにより流入
口22b側に付勢した構造を持つ。弁体38に
は、流入口22bと流出口22c間を常に連通状
態とする主小通路39と弁体38の先端が流出口
22c側の弁座パツキン40に当接した状態では
その流路が閉塞される副小通路41とを備えてい
る。また、流出口22cには流出する水の勢いを
弱める減圧用の網22dが適当枚数設けられてい
る。なお、この網22dは必ずしも必要ではな
い。
この流量調整弁22においては、流入口22b
から流入する余剰水の水圧が低いときは、弁体3
8がコイルバネ38aにより押されて弁座パツキ
ン40から離れている。したがつて、水は弁体3
8の主小通路39及び副小通路41の両方を流れ
て流出口22cから排出口7側へ流れ去る。逆
に、水圧が高いと、弁体38がコイルバネ38a
の弾圧力に抗して移動してその端面が弁座パツキ
ン40に突き当たり、副小通路41が閉じられ
る。したがつて、水は弁体38の主小通路39の
みを経て流出口22cから供給されるので、副小
通路41から供給される分だけその流量が抑えら
れる。
なお、第1、第2流路13,14に設ける流量
調整弁17,22を互いに組み替えることもでき
る。つまり、第1流路13に流量調整弁22を用
い、第2流路14に流量調整弁17を組み込む等
である。また、その他の例として、第11図又は
第12図に示すような流量調整弁を用いることも
できる。
第11図の例は、弁筺42内に納めたピストン
式の弁体43が水圧に応じて移動することによ
り、流出口42b側へ連通する複数の小通路4
4,45,46を順次閉じる構成である。すなわ
ち、弁体43の外周には環状溝43aを設け、こ
の環状溝43aを弁体43内に形成した通路43
bによつて流入口42a側に連通させている。ま
た、環状溝43aは小通路44〜46によつて流
出口42b側へも連通している。そして、小通路
44,45,46は、この順に内径が次第に小さ
くなるように形成され、弁体43はスプリング4
7によつて流入口42b側へ付勢されている。
このような流量調整弁においては、水圧が低い
ときは弁体43はコイルバネ47により押されて
移動しない(図示の状態)。このため、水は流入
口42aから通路43b、環状溝43aを経た後
全ての小通路44,46を経て流出口42bから
流れ去る。一方、水圧がやや高くなると、弁体4
3が図において右方向へ移動して最も左側に位置
している小通路44を閉じる。したがつて、水は
小通路45,46のみを流路としたものに絞ら
れ、水量がやや抑えられる。更に水圧が高くなる
と、弁体43はさらに右方向へ限度まで移動して
小通路44,45を閉じる。したがつて、水は小
通路46のみを経て流出し、最小に絞られて水量
が低減される。
第12図の流量調整弁は、弁筺48内に水圧に
よつて変形可能なゴム製等からなる弁体49を装
着し、この弁体49に流入口48a及び流出口4
8b間を連通状態とする弁孔49aを開けた構成
である。この例では、水圧が低いときには弁体4
9が変形しないので、弁体49の弁孔49aはそ
の入口側及び出口側の直径は変化しないままで、
弁孔49aの最小通水面積は広い。逆に、水圧が
高いときは、弁体49が水圧によつて図において
右に凸となるように湾曲状に変形する。このた
め、弁孔49aの入口側の直径が出口側のそれに
比べ小さくなるテーパ状の流路断面となる。した
がつて、弁孔49aの最小通水面積が狭くなつて
絞られ、水量が抑えられる。このように、ゴム等
の弾性材を素材とした弁体49を利用することに
よつて、水圧の変動に対して流量を一定に保つこ
とができる。
なお、流量調整弁としては、これらの他にニー
ドル弁や固定絞り等を利用した任意のものが用い
られる。
第1流路13において流量調整弁17の下流に
配置された加熱器18は、第3図に示すようにケ
ーシング5の側部に収納されている。加熱器18
は、銅等の金属製の大径管26aと小径管26a
とを組合せて蛇行状に形成された伝熱管26と、
伝熱管26の外方より加熱する面状発熱体27と
によつて構成されている。そして、流量調整弁1
7を経た第1流路13の水は、伝熱管26内を流
動する間に適温に自動的に加熱されて洗浄用温水
となつて、吐出部aに供給される。なお、加熱器
18の他の構造例として、シーズヒーター等で直
接加熱するタンク等を用いてもよい。
第13図は第1、第2流路13,14の両方に
組み込まれる真空破壊弁20,21の断面図であ
る。図示のように、弁筺50内に流出口50bと
空気孔50cとの間を開閉する空気弁51と、流
入口50aと流出口50bとの間を開閉する水弁
52とを同一のE.P.D.M.等の合成樹脂製の弁体
53の上下面にそれぞれ設けている。水が流れる
ときは、流入口50aの水圧より弁体53が押し
上げられて水弁52が開き、流入口50aと流出
口50bが連通すると同時に空気弁51が閉じ
る。また、水の流れが止まると、弁体53が自重
により降下して水弁52が閉じられると同時に空
気弁51が開く。この流路閉塞と大気開放とによ
り、流出口50bが空気孔50cと連通して真空
状態が破壊され、水の逆流が防止される。
第14図は第1流路13において加熱器18と
真空破壊弁20との間に設けられる吸気弁19の
縦断面図である。図示のように、弁筺54に設け
られた流出口54bと空気孔54cとの間を開閉
する空気弁55と、空気弁55の反対側に設けた
水弁56とをE.P.D.M.製の弁体57の上下面に
設けている。そして、水弁56の着座面には細溝
56aが形成され、常に流入口54aと流出口5
4bとが連通している。
このような吸気弁19の構成において、水が流
れるときは、流入口54aから流入する水の水圧
により弁体57が押し上げられ、空気弁55が空
気孔54cを閉じる。また、水の流れが止まる
と、弁体57が自重により下降して空気孔54c
を開く。このため流出口54bが空気孔54cと
連通して真空状態が破壊されると同時に水弁56
の細溝56aによつて流入口54aが空気孔54
cと連通し、流入口54a側に接続された加熱器
18の伝熱管26の真空状態が破壊される。
第4図は第1、第2流路13,14の終端に設
けた吐出部aのケーシング5の組み込みを示す縦
断面図である。この吐出部aは、ケーシング5の
ほぼ中央に配置され、便器1のボール部方向へ洗
浄用のノズル59を出没口5aから進退可能に備
えた構成となつている。
第5図及び第6図はそれぞれ吐出部aのノズル
構造を示す一部切欠平面図及び縦断面図である。
吐出部aは、ケーシング5内に固定したシリン
ダ58と、この中に摺動可能に収納されて洗浄位
置まで進出するノズル59とを備えている。シリ
ンダ58には第1流路13に接続する洗浄水供給
口58a及び第2流路14と連絡する余剰水供給
口58bが設けられている。洗浄水供給口58a
は、シリンダ58内に収納したピストン式のノズ
ル59の貫通路59cを介して吐出口6に連通可
能となつている。また、余剰水供給口58bは、
シリンダ58に設けた小通路60によつて排出口
7に連絡している。
洗浄水供給口58aから供給されると、ノズル
59の基端に設けたピストン部59aが水圧を受
け、ノズル59は第4図の一点鎖線で示すように
洗浄位置まで進出する。このとき、ノズル59の
基端に設けた受圧板67の小孔から洗浄水が貫通
路59cに流れ込み、先端の吐水口6へ供給され
る。そして、ピストン部59aに設けたUパツキ
ン61の切れ目(図示せず)を通り、シリンダ5
8のノズル59の小径部で形成される環状室58
cに流入する。この流入水はシリンダ58の先端
面に開けた排出孔58dから便器1内に排出さ
れ、加熱器18と吐出部a間の残留温水を逃がす
構造になつている。そして、ノズル59が完全に
洗浄位置まで進出したとき、ピストン部59aの
前面がパツキン62と当接し、排出孔58dから
の温水の排出が止むと同時に、ノズル59先端の
吐出部6から洗浄水が勢いよく噴出する。
また、ノズル59先端部外周には、摘み63a
の操作により180度回転可能なノズル切換筒63
が取り付けられている。このノズル切換筒63は
抜止めリング64で抜止めされ、上下両側壁には
ノズル59先端部上面に設けた開口59bと対応
するようにそれぞれ吐出口6a,6bを開けてい
る。一方の吐出口6aはやや大径の1個の口とし
たものであり、他方の吐出口6bは比較的小さい
径の複数の孔を設けたものとして構成されてい
る。そして、摘み63aの切換え操作によつて、
いずれかの吐出口6a,6bを選択的に開口59
bに合わせ、ノズル状あるいはシヤワー状等好み
の吐出形態とすることができる。
なお、58eは摘み63aの位置決めストツパ
ーであり、ケース5の出没口5aから突き出して
組み込まれている。このストツパー58eは、吐
出部aを使用しないときに汚水が切換筒63にか
かるのを防止することも兼用している。また、6
5はノズル59の周り止めを防ぐビスである。更
に、第5図においては、第16図のフローチヤー
トに符番を合わせるために、吐水口6を代表とし
て示している。
一方、ノズル59はコイルスプリング66によ
つてシリンダ58内に収納される方向に常時付勢
されている。このため、洗浄水を供給しない間
は、常にノズル59はケーシング5の中に収納さ
れ、外部からは見えない位置にある。
ここで、洗浄水供給口58a及び余剰水供給口
58bのそれぞれに第1流路13からの洗浄水及
び第2流路14からの余剰水が供給されると、余
剰水はシリンダ58の内部に形成した小通路60
に流れ込み、洗浄水は受圧板67の小孔から貫通
路59cに流入する。小通路60に供給された余
剰水は、小通路の終端の排出口7から放出され、
このとき、ノズル59の先端部を洗浄しながら便
器1のボール部に流れ落ちる。一方、洗浄水供給
口58aから流れ込んだ洗浄水の水圧がノズル5
9のピストン部59aに設けた受圧板67に作用
する。このため、コイルスプリング66の付勢力
に抗してノズル59は便器1側へ移動し、ケーシ
ング5の出没口5aから突き出て洗浄位置まで進
出する。
このように、洗浄水を供給するとその水圧によ
つてノズル59が洗浄位置まで進出し、その吐水
口6から洗浄水を噴出する。また、洗浄水の供給
と同時に流れ込む余剰水は、吐水口6への流路と
は別の系から廃棄される。そして、分配部bを構
成している三方接続具8の上流側はこれらの洗浄
水と余剰水とを合わせた流量であり、この流量を
不感水量以上に設定しておき、局部洗浄に必要な
分だけを吐出部aに送り込み残りを全て余剰水と
して廃棄すれば、不感水量に対する問題が解消さ
れる。したがつて、据え付けの制限を受けること
なく、一般家庭用として広く使用できる。
また、吐出部aへの第1流路13及び余剰水廃
棄のための第2流路14のそれぞれに流量調整弁
17,22を設けているので、給水圧等が異なる
据え付け条件にも対応させることができる。すな
わち、第1流路13に設けた流量調整弁17はそ
の流量調整摘み37によつて吐出部aへの流量を
調整でき、給水圧が低いときには弁開度を大きく
して洗浄水量を確保し、逆に給水圧が高いときに
は絞つて洗浄水量を減らすことができる。このた
め、据え付け条件によつて給水圧が様々に変わつ
ても、吐出部aへの洗浄水量を適正なものに設定
できる。また、流量調整弁17は水圧によつて応
動するダイヤフラム34を備えているので、水圧
変動に対しても弁開度を増減して定流量化する。
このため、流量設定のみでなく、給水圧に変動が
生じても吐出部aからの洗浄水の水勢が変わるこ
とがなく、快適な洗浄が可能となる。
更に、第2流路14側に設ける流量調整弁22
は、水圧応動型なので、第1流路13側と同様に
水圧の変動を吸収することができる。このため、
給水圧の急激な変動が生じても管内流れの不連続
性がなく、水撃現象等が効果的に防止され、部材
の破損や騒音の発生も防がれる。
また、第1、第2流路13,14のいずれにも
流量調整弁17,22を備えているので、分配部
b(三方接続具8)よりも下流で不感水量以上に
設定したとき、吐出部a側及び廃棄側への流量を
適正に設定できる。すなわち、手動操作が可能な
第1流路13側の流量調整弁17によつて流路を
絞ると第2流路14側への流量が大きくなり、逆
に流量調整弁17の弁開度を大きくすれば第2流
路14への流量が小さくなる。このように、第2
流路14に組み込む流量調整弁22は手動操作で
きなくても水圧応動型としていれば、第1流路1
3側のみの流量設定によつて、吐出側及び廃棄側
の流量が決定される。したがつて、第2流路14
に備える流量調整弁22は構造の簡単な小型のも
のが利用でき、限られた容量のケーシング5内で
の配管も容易になる。
なお、フローチヤートは第16図に限定される
ことなく、種々の変形が可能である。たとえば、
加熱器18、吸気弁19、真空破壊弁20,21
等は必要に応じて設ければよく、その配置の順序
も任意である。また、分岐金具15や開閉弁16
は必ずしも設ける必要はない。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明の衛生装置はそ
の構成により次の効果を奏する。
(1) 流入する水を第1流路と第2流路に分配する
ので、給水源より本装置へ流入する水量を多く
することができる。したがつて、水道メーター
の不感水量の問題が解消され、据え付け条件を
選ぶことなく簡単に設置できる。
(2) 洗浄用の第1流路及び不感水量対策のための
第2流路のそれぞれに流量調整弁を設けている
ので、吐出部側及び廃棄側への流量の調整が自
在に行える。このため、給水圧が施工現場によ
つて異なつていても、分配部より上流側を不感
水量以上とした上で吐出部への流量を最適値に
設定でき、吐出部からの水勢も適切なものとし
て快適に洗浄できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る衛生装置の一実施例を示
す全体斜視図、第2図はケーシング内の一部切欠
平面図、第3図はその縦断側面図、第4図は吐出
部のケーシングへの組み込みを示す縦断面図、第
5図は吐出部の一部切欠平面図、第6図はその縦
断面図、第7図は開閉弁の一部切欠断面図、第8
図は三方接続具の断面図、第9図は第1流路に用
いた流量調整弁の断面図、第10図は第2流路に
用いた流量調整弁の断面図、第11図及び第12
図は流量調整弁の他例を示す断面図、第13図は
真空破壊弁の断面図、第14図は吸気弁の断面
図、第15図は本発明における水の基本のフロー
チヤート図、第16図は本実施例における水のフ
ローチヤート図である。 1:便器、2:洗浄水タンク、5:ケーシン
グ、6:吐出口、7:排出口、8:三方接続具、
13:第1流路、14:第2流路、17:流量調
整弁、22:流量調整弁、A:衛生装置本体、A
−1:洗浄水供給装置、b:分配部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 便器と、人体に洗浄水を吐出する吐出部とを
    備え、供給された洗浄水を分配部によつて前記吐
    出部に向かう第1流路と、前記便器への排水経路
    に向かう第2流路とに分岐させた衛生装置であつ
    て、前記第1流路及び第2流路にそれぞれの流路
    を流れる水量を制御する流量調整弁を設け、更に
    衛生装置使用時の前記分配部への流入流量を、水
    道の水量を計る水道メーターの不感水量以上に設
    定可能としたことを特徴とする衛生装置。
JP10573779A 1979-08-20 1979-08-20 Sanitary device Granted JPS5628771A (en)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55126631A (en) * 1979-03-20 1980-09-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd Waterworks coupling fluid apparatus

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