JPH0158178B2 - - Google Patents

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JPH0158178B2
JPH0158178B2 JP20406781A JP20406781A JPH0158178B2 JP H0158178 B2 JPH0158178 B2 JP H0158178B2 JP 20406781 A JP20406781 A JP 20406781A JP 20406781 A JP20406781 A JP 20406781A JP H0158178 B2 JPH0158178 B2 JP H0158178B2
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JP
Japan
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compound
liquid crystal
trans
water
mol
Prior art date
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Application number
JP20406781A
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English (en)
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JPS58105951A (ja
Inventor
Yasuyuki Goto
Susumu Tokita
Hiromichi Inoe
Masahiro Fukui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な有機化合物に関し更に詳しくは
誘電異方性が正の新規な化合物に関するものであ
る。正の誘電異方性を有する液晶物質は、捩れた
配列を持つたネマチツク液晶を用いる液晶表示素
子、いわゆるTN型セルに利用できる他、適当な
色素物質を添加して、ゲスト・ホスト効果を応用
したカラー液晶表示素子にも利用される。これら
の液晶材料は単独の化合物ではその諸性能即ち液
晶温度範囲、動作電圧、応答性能等で実用的な使
用に耐える物は少く、実用的には数種の液晶混合
物または非液晶化合物を混合してある程度の使用
に耐え得るものを得ているのが現状である。本発
明の目的は、この様な実用的な性能のすぐれた、
且つ安定な液晶組成物を構成する一成分として有
用な化合物を提供することにある。 即ち本発明は次式()で表わされる、4―
(トランス―4′―アルキルシクロヘキシル)フタ
ロニトリル類及びその製法に関するものである。 (上式に於てRは炭素数が2〜4までのアルキ
ル基を示す。) 公知の誘電異方性の大きな化合物としては、一
般式が
【式】(式中Rは直 鎖アルキル基を示す)で示される化合物である。
(特開昭56−120659)。しかし該化合物は比較的粘
度が高く、相溶性も充分ではないなどの欠点があ
る。また誘電異方性が正で安定な液晶性化合物と
しては一般式が
【式】(式 中Rは直鎖アルキル基を示す)で示される化合物
がある。しかし該化合物は誘電異方性が小さいた
め多量に混合しても駆動電圧を余り下げることは
ない。 本発明の化合物()は、上記の如き欠点のな
い、即ち誘電異方性が大きく、しかも他の化合物
との相溶性にすぐれた化合物であるが、液晶相は
示さずこの化合物単独では表示素子用としての実
用性はない。しかし化学的に安定な化合物であり
他の液晶化合物との相溶性にすぐれ、誘電率異方
性Δεが大きく本化合物を含む液晶組成物の駆動
電圧を下げる特徴がある。更に本化合物を使用す
ることにより電圧―輝度立上り特性(急峻度)が
向上し、又屈折率異方性Δηが小さく、本化合物
を使用することにより視覚特性のすぐれた液晶組
成物を得ることができる。 次に本発明の化合物の製法を示す。まず化学式
でその概略を示す。 (上記に於てRは前記と同じ、XはI、Br、
Clを示す。) 先ず、既知物質4―(トランス―4′―アルキル
シクロヘキシル)アセトフエノン()(例えば
特開昭53−23957号など)を原料とし、塩酸ヒド
ロキシルアミンと反応させて対応するオキシム
()を作り、これを適当な酸触媒(例えば硫酸、
スルホン酸、ポリりん酸、酸塩化物)と加熱し、
酸アミド()を得る。またこの化合物()は
既知物質
【式】(Rは 直鎖アルキル基を示す)から得られるアミド化合
物に臭素および塩基性触媒を作用させ対応するア
ニリン誘導体
〔4―(トランス―4′―プロピルシクロヘキシル)フタロニトリルの製造〕
〔ステツプA〕 4―(トランス―4′―プロピルシクロヘキシル
ノアセトフエノン()1000g(4.1モル)をエ
タノール2000mlに溶解させ、それにヒドロキシル
アミン371g(5.34モル)と炭酸カルシウム373・
2g(2.7モル)を1の水に溶解して調製した
ヒドロキシルアミン水溶液を約30時間で加え、還
流下にて2時間反応させる。反応終了後エタノー
ルをできるだけ留去し生成物をトルエンにて抽出
する。抽出溶液を水洗し、トルエンを濃縮除去す
る。残渣を2.0のエタノールから再結晶させる
と、無色針結晶の4―(トランス―4′―プロピル
シクロヘキシル)アセトフエノンオキシム()
650gを得る。この物は、融点152.3〜154.7℃で
あつた。 〔ステツプB〕 ポリリン酸3000gに〔ステツプA〕の4―(ト
ランス―4′―プロピルシクロヘキシル)アセトフ
エノンオキシム()200g(0.768モル)を反応
温度が80℃を越えない様な速度にて徐々に加え
る。添加終了後、反応混合物を氷水約5に注意
しながら加え充分に撹拌した後、析出した反応生
成物を吸引過により収得し得られた粗結晶を充
分に乾燥後、1のエタノールから再結晶させる
と4―(トランス―4′―アルキルシクロヘキシ
ル)アセトアニリド()140gを得る。この物
は融点167.2℃〜168.1℃であつた。 〔ステツプC〕 〔ステツプB〕の4―(トランス―4′―プロピ
ルシクロヘキシル)アセトアニリド()200g
(0.77モル)を酢酸1500mlに50℃にて溶解させ50
〜55℃で臭素135.5g(0.847モル)を徐々に加え
る。その後、1時間撹拌を継続する。撹拌終了後
反応物を氷水3にあけ、10%―チオ硫酸ソーダ
溶液300mlを加える。得られた粗結晶をエタノー
ル:水の混合溶媒から再結晶するとp―(トラン
ス―4―プロピルシクロヘキシル)―O―ブロモ
アセトアニリド()160gを得る。この物の融
点は138.5〜141.5℃であつた。 〔ステツプD〕 〔ステツプC〕のp―(トランス―4―プロピ
ルシクロヘキシル)―O―ブロムアセトアニリド
()166g(0.49モル)を熱エタノール900mlに
溶解させ、濃塩酸130mlを徐々に加え3時間加熱
撹拌する。得られた塩酸塩に2N―カセイソーダ
水300mlを加えて、撹拌し、析出した油状物をト
ルエン400mlにて抽出し、抽出溶液を水洗した後、
トルエンを濃縮除去する。残渣を減圧蒸留し、
175〜180℃/3mmHgの留分を集めヘキサン100
mlで再結晶すると、p―(トランス―4―プロピ
ルシクロヘキシル)―O―ブロモアニリン()
74gを得る。この物は融点61.2〜62.3℃であつ
た。 〔ステツプE) 〔ステツプD〕のp―(トランス―4―プロピ
ルシクロヘキシル)―O―ブロモアニリン()
50g(0.169モル)にシアン化第1銅18g(0.20
モル)N,N―ジメチルホルムアミド100mlを加
え、7時間加熱還流させる。反応終了後、室温ま
で放冷し28%アンモニア水108gを加え、30分間
激しく撹拌を行い更にトルエン120mlを加え生成
物を抽出する。抽出溶液を6N―塩酸次いで2N―
カセイソーダ水、更に水洗浄し、その後トルエン
を留去する。濃縮残渣を熱ヘキサン100mlで3回
抽出し、抽出液を濃縮する。その濃縮物をヘキサ
ン50mlで再結晶するとp―(トランス―4―プロ
ピルシクロヘキシル)―O―シアノアニリン
()14gが得られる。この物は融点134.1〜
135.9℃であつた。 〔ステツプF〕 〔ステツプE〕のp―(トランス―4―プロピ
ルシクロヘキシル)―O―シアノアニリン12g
(0.05モル)に、濃硫酸20gを水100mlに溶解させ
たものをフラスコの周囲を冷却しながら加える。
亜硝酸ナトリウム4.14g(0.06モル)を水11mlに
溶解させた溶液を0℃前後で徐々に加える。撹拌
1時間後、ヨウ化カリウム8.3g(0.05モル)を
水18mlに溶解させた溶液を徐々に加え、その後2
時間撹拌を継続し、更に50〜60℃で1時間反応さ
せる。反応物をトルエン100mlにて抽出し、抽出
溶解を2N―カセイソーダ水で洗浄し、更に水洗
浄した後にトルエンを濃縮する。残渣を減圧蒸留
し190〜200℃/1mmHgの留分を集めヘキサン
20mlで再結晶するとp―(トランス―4―プロピ
ルシクロヘキシル)―O―シアノヨードベンセン
()9.0gを得る。この物は融点55〜57.1℃であ
つた。 〔ステツプG〕 4―(トランス―4′―プロピルシクロヘキシ
ル)―O―シアノヨードベンゼン3.6g(0.01モ
ル)とシアン化第1銅1.1g(0.012モル)及び
N,N―ジメチルホルムアミド80mlの混合物を、
6時間加熱還流させる。室温まで放冷後28%―ア
ンモニア水6.7gを加える。トルエン200mlにて抽
出し、抽出液を6N―塩酸、次に2N―カセイソー
ダ水、更に水で洗浄し、共沸によりトルエン溶液
中の水分を除去し、活性アルミナを充填したカラ
ム中にて展開し目的物を精製した。留出したトル
エン溶液を濃縮し、生じた粗結晶をヘキサン5ml
で再結晶すると目的物である4―(トランス―
4′―プロピルシクロヘキシル)フタロニトリル
()1.5gが得られる。この物は融点49.5〜50.1
℃である。この物の元素分析値は次の如く計算値
とよく一致している。 実測値 計算値(C17H20N2として) C 80.6% 80.91% H 7.8% 7.99% N 11.0% 11.10% 同様にして他の炭素数のアルキル基をもつ
()式の化合物も製造できる。 実施例2 (応用例1) からなる組成の液晶組成物N―I点は53.5℃であ
る。この液晶組成物を、ガラス基板に形成させた
SiO2膜をラビングして表面配向処理を施したセ
ル厚10μm液晶セルに封入したところ誘電率異方
性Δεは12.0、屈折率異方性Δηは0.125.32Hzの短形
波を使用して測定した室温におけるしきい電圧は
1.28V、飽和電圧は1.86Vであつた。本発明の
()式の化合物を入れない時のN―I点は72.3
℃、Δεは11.5、Δηは0.14、しきい電圧は1.69V、
飽和電圧は2.37Vであつた。この様に本発明の化
合物は液晶組成物の駆動電圧をげる一成分として
その効果は著しい。 実施例3 (応用例2) 電圧―輝度立上り特性を示す急峻度は次式で表
わされる。γ値が小さい程優れている。 γ=V50/V10 但し、V50、V10は各々、光透過率が50%およ
び10%のときの印加電圧を表す。 上記液晶組成物のN―I点は66℃、V10
1.96V、V50=2.23Vでγ=1.14であつた。上記液
晶組成物中最後の化合物
【式】の代りに 本発明の実施例1の化合物を同量使用した液晶組
成物のN―I点は37℃、V10、V50は各々1.75V、
および1.95Vでγ=1.11と小さくなり、本化合物
を使用することにより急峻度が向上した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (上式に於て、Rは炭素数が2〜4のアルキル
    基を示す。) で表わされる4―(トランス―4′―アルキルシク
    ロヘキシル)フタロニトリル。 2 一般式 (上式に於て、Rは炭素数が2〜4のアルキル
    基を示す。) で表わされる4―(トランス―4′―アルキルシク
    ロヘキシル)フタロニトリルを少くとも一種含有
    することを特徴とする液晶組成物。
JP20406781A 1981-12-17 1981-12-17 4−(トランス−4′−アルキルシクロヘキシル)フタロニトリル Granted JPS58105951A (ja)

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JP20406781A JPS58105951A (ja) 1981-12-17 1981-12-17 4−(トランス−4′−アルキルシクロヘキシル)フタロニトリル

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JP20406781A JPS58105951A (ja) 1981-12-17 1981-12-17 4−(トランス−4′−アルキルシクロヘキシル)フタロニトリル

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JPS58105951A JPS58105951A (ja) 1983-06-24
JPH0158178B2 true JPH0158178B2 (ja) 1989-12-11

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JP20406781A Granted JPS58105951A (ja) 1981-12-17 1981-12-17 4−(トランス−4′−アルキルシクロヘキシル)フタロニトリル

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JPS58105951A (ja) 1983-06-24

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