JPH0157442B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の後部に取付けて使用されるコ
ンビネーシヨンランプ、即ちターンシグナルラン
プ、バツクアツプランプ、ストツプランプ及びテ
ールランプ等の各種ランプが一つのハウジング内
に組込まれた車輌用灯具に関するものである。

〔従来の技術〕

一般にこの種のコンビネーシヨンランプにあつ
ては、各ランプの機能が夫々独立しているため
に、ハウジング内を複数室に仕切り、各ランプの
光源として夫々白熱電球が使用されている。そし
て、灯具の前面には各ランプの機能に合せたレン
ズが個々の形状又は配色をもつて取付けられた構
成である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記従来例においては、各種ランプの機能別に
ハウジングを区分して、夫々に電球が取付けられ
たいるため、全体がコンパクトに形成できないば
かりでなく、各ランプにおける発光面が均一に発
光せず視認性が悪いという問題点がある。

又、光源として白熱電球を使用しているため、
特にストツプランプの応答が遅いばかりでなく、
消費電力も多いという問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

前記従来例の問題点を解決する具体的手段とし
て本発明は、長方形状を呈するハウジングを２室
に区分し、一方の室にバツクアツプランプの光源
を収納し、他方の室にターンシグナルランプの光
源を収納し、これら両室の前面に多数の光透過部
を有し且つテール及びストツプランプとなる多数
のLEDを取付けたプリント基板と、アウターレ
ンズを配設したことを特徴とする車輌用灯具を提
供するものであり、テール及びストツプランプを
LEDにしたことにより応答性が良く、又全面が
均一発光となるので視認性が著しく向上するので
ある。更に、バツクアツプランプとターンシグナ
ルランプの光源として白熱電球を使用することに
より、作動時の発光面の色が変ることで、視認性
がより一層向上するのである。

〔実施例〕

次に本発明を図示の実施例により更に詳しく説
明すると、１は長方形状を呈するハウジングであ
り、該ハウジングは内部を２室１ａ，１ｂに仕切
り、一方の室１ａをバツクアツプランプ室とし、
他方の室１ｂをターンシグナルランプ室としてあ
る。

前記バツクアツプランプ室１ａ内には白色の電
球２が取付けられ、他方のターンシグナルランプ
室１ｂ内には照度確保のため複数個のアンバー色
の電球３を取付ける。この場合、電球３の色は後
述する第１のインナーレンズとの間において、白
色にしたり又はアンバー色にしたりすれば良い。

これら両室１ａ，１ｂの前面側には、第１のイ
ンナーレンズ４を介してプリント基板５が一連に
取付けられる。このプリント基板には多数個の
LED６が取付けられると共に、多数個の透孔７
が設けられている。これらLED６と透孔７との
配設状況は、第２図に示したように、透孔７を縦
方向の長方形に形成し、例えばLED６を縦方向
に５個隣接状態に取付孔８を介して取付けた状態
を１例とすれば、LED６の列と透孔７とを横方
向に交互に略等間隔をもつて配設する。尚、プリ
ント基板５がクリアーの材料で形成される場合
は、透孔７は必ずしも設ける必要はない。

更に、ハウジング１の前面側、即ちLED６の
前面側に第２のインナーレンズ９とアウターレン
ズ１０とが重ね合わされた状態で一連に取付けら
れて、灯具が完成する。

前記第１のインナーレンズ４はフレネルカツト
が施されると共に、特にターンシグナルランプ用
の光源として使用されている電球３の発光色との
関係において、インナーレンズ自体を例えばアン
バー色にすることもできる。そして、フレネルカ
ツトの部分も、使用される電球３の数によつて、
各電球の配設位置を中心にしたフレネルカツトが
夫々区分された状態で施される。

前記第２のインナーレンズ９は、その内側面に
魚眼カツトを施されたものが使用される。又、ア
ウターレンズ１０はクリアー又はスモーク色のも
のが使用される。

前記LED６は、第６図及び第７図に示した構
造のものが使用される。即ち、リードフレーム１
１，１２を有し、リードフレーム１１上に取付け
られたチツプ１３から前面側に出る光ａを、略平
行光線にする凸レンズ部１４と、該凸レンズの周
側面に側面に出る光ｂを、略平行光線に反射させ
る椀形の反射部１５とを一体的に形成した構造の
LED６が使用される。

〔作用〕

前記構成を有する本発明の車輌用灯具は、テー
ル又はストツプランプとしてLED６が使用され
ているので、灯具の前面が均一に発光することに
なり、又、ターンシグナルランプ及びバツクアツ
プランプが点灯すると、プリント基板の透孔７を
通して照明し、特に各電球からの光は第１のイン
ナーレンズのフレネルカツトによつて略平行光線
となつて照射されると共に、第２のインナーレン
ズ９の魚眼カツトによつて拡散し、灯具の前面が
均等に発光するのである。更にLED６の発光色
と電球の発光色とが異なるため、ランプ機能によ
つてその表示色が異なることになる。

〔効果〕

以上説明したように本発明に係る車輌用灯具
は、テール及びストツプランプとして多数の
LEDを使用したことにより、消費電力が大巾に
節減できると共に、全面が均一発光面となつて視
認性が著しく向上するばかりでなく、特にストツ
プランプの場合は、応答性が速いことで追突事故
が防止できるという優れた効果を奏する。

又、バツクアツプランプ及びターンシグナルラ
ンプの光源と、テール及びストツプランプの
LEDとは発光色が異なるため、いづれのランプ
を点灯しても発光色が変わるため、視認性がより
一層向上するという優れた効果を奏する。

更に、第１のインナーレンズと第２のインナー
レンズとを使用しているので、いづれのランプを
点灯しても全面が均一発光となり、それによつて
も視認性が向上するという優れた効果も奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る車輌用灯具の正面図、第
２図は同灯具の一部を切欠いて且つ拡大して示し
た一部正面図、第３図は同灯具の一部を切欠いて
示した略示的平面図、第４図は同灯具の要部のみ
を拡大して断面で示した平面図、第５図は第３図
のＶ−Ｖ線に沿う断面図、第６図は同灯具に使用
されるLEDの拡大斜視図、第７図は同LEDの拡
大断面図である。 １……ハウジング、２，３……電球、１ａ，１
ｂ……室、４……第１のインナーレンズ、５……
プリント基板、６……LED、７……透孔、８…
…取付孔、９……第２のインナーレンズ、１０…
…アウターレンズ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 長方形状を呈するハウジングを２室に区分
   し、一方の室にバツクアツプランプの光源を収納
   し、他方の室にターンシグナルランプの光源を収
   納し、これら両室の前面に多数の光透過部を有し
   且つテール及びストツプランプとなる多数の
   LEDを取付けたプリント基板と、アウターレン
   ズを配設したことを特徴とする車輌用灯具。 ２ プリント基板の内側にフレネルカツトを施し
   た第１のインナーレンズを配設した前記１項記載
   の車輌用灯具。 ３ アウターレンズの内側に魚眼カツトを施した
   第２のインナーレンズを配設した前記１項記載の
   車輌用灯具。 ４ 前記光透過部は長方形に形成し、LEDの配
   列と縦方向に交互に設けた前記１項記載の車輌用
   灯具。 ５ LEDは凸レンズ部と、該凸レンズ部の周側
   面に反射部とを一体的に備えた前記１項記載の車
   輌用灯具。 ６ ターンシグナルランプ及びバツクアツプラン
   プの光源として白熱電球を使用した前記１項記載
   の車輌用灯具。