JPH0156651B2 - - Google Patents

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JPH0156651B2
JPH0156651B2 JP57110275A JP11027582A JPH0156651B2 JP H0156651 B2 JPH0156651 B2 JP H0156651B2 JP 57110275 A JP57110275 A JP 57110275A JP 11027582 A JP11027582 A JP 11027582A JP H0156651 B2 JPH0156651 B2 JP H0156651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
corrugated cardboard
corrugated
molded
thermosetting resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57110275A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS591245A (ja
Inventor
Koji Ito
Hideo Sasaki
Yoshimi Ootsuka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP57110275A priority Critical patent/JPS591245A/ja
Publication of JPS591245A publication Critical patent/JPS591245A/ja
Publication of JPH0156651B2 publication Critical patent/JPH0156651B2/ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は段ボール成形品の製造方法に関し、
特には深絞り成形品の製造方法に関する。
近年、車両等の内装材に繊維素系繊維を主体と
する段ボール成形品が用いられるようになつた。
この段ボールは従来のプラスチツク製基材に比し
て軽量かつ経済的であるという大きな利点を有す
るのであるが、段ボール基材の伸び率が低いため
に深絞り成形は極めて困難であつた。特に曲率の
大きな絞り部分にはシワまたは破れが生じ、たと
え該基材表面に表皮材を貼着した場合にもその外
観性を損ねることがしばしばあつた。
そこで、このような段ボール絞り部に生ずるシ
ワを防止するために、例えば特公昭55−23534発
明では、曲率の大きい箇所等シワの発生しやすい
箇所を含む部位における段ボール厚さを他の部位
における段ボール厚さより大きく押し潰すように
絞り成形する方法が提案されている。また、特公
昭46−15357号公報には、互いに直角な二方向に
伸張できる裏打シートを中心の波形シートの両面
にこの波形の頂部に接着して得た段ボールを用い
て、上記と同様に、段ボールの湾曲させない部分
および湾曲程度を少なくする部分に比較して湾曲
させる部分を強く押し潰すことを特徴とする段ボ
ール物品の製造方法が記載されている。
このような段ボール厚みに対する押し潰しの大
小によつてシワの発生を防止ないし抑止すること
は、実際的であり、かつある範囲の絞り成形にお
いては有効である。特に上記の後者の特公昭46−
15357号発明では、伸長可能なシート材および中
間波形シートによつて段ボール全体としての変形
性が改善されるので、より効果的であることが推
測される。
ところでこの種段ボール基材の深絞り成形品に
おけるもう一つの問題点として成形後の湿熱によ
る変形または成形もどりの問題がある。上記のよ
うに段ボールに対する押し潰しの大小によつて外
観的なシワの発生の防止ないしは抑止を図つたと
しても、成形後湿熱の吸収によつて特に大きな曲
部に復元力が働き変形を生ずることがしばしばあ
る。
この発明は、このような点に鑑み、段ボール基
材の深絞り成形に際して、成形性が良好でかつ成
形後も変形を生じない改善された段ボール成形品
の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。以下、実施例に従つて具体的に説明する。
実施例では、段ボール成形品の一例として自動
車用成形天井材の製造方法について述べる。第1
図はこの発明による自動車用天井材の製造工程の
概略を示す工程図であつて、第2図は前記工程に
おける熱圧成形後の段ボール成形物20の一部斜
視図、第3図および第4図は第2図の3−3線お
よび4−4線における成形物20の成形状態を示
す断面図である。
第1図に図示したように、この発明における第
1の工程として、まず段ボール基材10表面に熱
硬化性樹脂水溶液15が塗布含浸される。
段ボール基材10は通常使用されている繊維素
系段ボールであるが、特に自動車用成形天井材と
して開発された、例えば実開昭55−101662号明細
書に開示されているような、段ボールの一部また
は全部が、ポリエチレン系短繊維等の熱可塑性樹
脂の単繊維を含有する繊維素系繊維からなるもの
は好ましく用いられる。実施例に用いた段ボール
基材10は、ライナーおよび中芯ともに約18重量
%の高密度ポリエチレン(融点135℃)の単繊維
を混抄したもので、重さ710g/m2、厚み3.1mmであ
る。なお、この種の成形に用いられる段ボールと
しては、重量500〜1300g/m2、厚み2〜6mm程度
のものが一般的であろう。
段ボール基材10表面に塗布含浸される熱硬化
性樹脂水溶液15は、爾後の熱圧成形における基
材10の成形性を改善するとともに、成形品の品
質改良を図るものである。この熱硬化性樹脂水溶
液15としては、水溶性のウレタンもしくはフエ
ノールもしくはメラミン樹脂等と、浸透剤として
適当量の界面活性剤、ならびに必要に応じて離型
剤等とともに水に溶かしたもので、実施例では次
のメラミン樹脂水溶液を用いた。
メラミン樹脂水溶液(固形分60%) …100部 界面活性剤 … 3部 硬化促進剤 … 1部 水 … 30部 この水溶液を、段ボール基材10の少なくとも
片面、好ましくは両面に、ハケ、スプレー、フロ
ーコーター等によつて塗布し、基材10に含浸せ
しめる。塗布量は10〜200g/m2の間で、好ましく
は30〜60g/m2の量である。
熱硬化性樹脂水溶液15が塗布含浸された基材
10は、次いで所定の形状を有する成形型16,
17で熱圧成形される。この成形に際しては、前
記の熱硬化性樹脂の硬化反応に充分な温度と時間
が付与される。また、実施例のように基材に熱可
塑性樹脂の単繊維を含むものにあつては、その融
点も考慮される。一般的な条件を示せば、型温
150〜230℃(上型、下型とも)、圧力0〜10Kg/cm2
で時間30〜120秒であり、実施例では型温200℃、
圧力1Kg/cm2で30秒間ホツトプレスした。
第2図はこの熱圧成形後に得られた段ボール成
形物20の一部斜視図であるが、図のようにこの
成形物20は三次元方向に複雑な凹凸を有する。
従つて、その成形型16,17は第3図および第
4図に図示したように部分部分で異なつたクリア
ランスを有するように設計され、基材10の要部
要部を圧縮し変形させる。図のように基材10と
型16または17が接触しない部分19,19…
もある。
この発明においては、このような複雑な形状へ
の成形に際しても、成形前の熱硬化性樹脂水溶液
の基材への塗布含浸によつて、次のような優れた
作用効果が生ずる。すなわちまず第一に、水溶液
中の水および浸透剤によつて段ボール基材中に水
分が浸透しその繊維の結合が軟化せしめられ、段
ボール全体の伸び率が格段と向上し、基材圧縮に
よる破れが防止される。同時に、このような複雑
な形状の場合、シワは基材表面に不可避的に生ず
るのであるが、従来の比較的長く、深い、数の少
ない折れジワが、段ボール基材の伸び率の向上に
よつて、短かく浅い分散されたシワとなつて、該
段ボール基材に積層される表皮への影響がほとん
どなくなる。さらに、水溶液中の熱硬化性樹脂の
含浸硬化により、成形物の強度ならび形状保形性
ははるかに向上し、湿熱による変形等の変化は全
く見られなくなる。
上記のようにして得られた段ボール成形物20
は、表皮材が積層接着されて製品となる。実施例
の表皮材25は第5図に示したような塩化ビニル
樹脂シートもしくはフアブリツク等の表布26の
裏面にポリウレタンフオーム等のパツド層27を
例えばフレームラミネート(火焔接着)等によつ
て一体に貼合したもので、第1図下段に図示した
ように、感熱型のホツトメルトフイルム28等の
接着剤を介して、熱プレス型30によつて前記段
ボール成形物20と一体に熱圧着される。
そして、次いでトリミング機31によつて仕上
げ成形がなされ、必要な部品等が取付けられ最終
製品となる。なお、取付金具または補強部品等
は、表皮材25の積層接着剤に取付けられること
もある。
以上図示し説明したように、この発明方法にあ
つては、段ボール基材表面に熱硬化性樹脂水溶液
を塗布含浸せしめ、前記熱硬化性樹脂の硬化反応
に充分な温度を有する熱プレス機で所定形状に熱
圧成形するものであるから、水溶液中の水分によ
つて段ボール基材の繊維の結合が軟化せしめら
れ、段ボール全体の伸び率が向上し、複雑な深絞
り成形が可能となる。また成形時に基材表面に生
ずることのあるシワは、基材の伸び率の向上によ
つて短かく浅い分散されたシワとなつて、表皮材
に対する影響がほとんどなくなる。
さらに、単に水分の含浸によつて伸び率を向上
させ成形しただけでは、成形後の復元力、特に高
温多湿状態における変形が生ずるのであるが、こ
の発明にあつては熱圧成形時に熱硬化性樹脂が基
材内部および表面において硬化されることによ
り、成形物自体の強度ならびに形状保形性が確保
され、成形後の湿熱による変形等は全くなくな
る。
このようにこの発明は、段ボール基材の成形性
を改善し、成形品の品質改善を図ることができる
極めて有利な方法を提供することができたと同時
に、基材ならびに成形設備等はそのまま従来のも
のを利用することができるので実際的である等、
この種段ボール成形において多くの有利性をもつ
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す自動車用成形
天井材の製造工程の概略工程図、第2図は前記工
程における熱圧成形後の段ボール成形物の一部斜
視図、第3図は第2図の3−3線における成形物
の成形状態を示す断面図、第4図は同じく第2図
の4−4線における断面図、第5図は表皮材の一
部斜視図である。 10……段ボール基材、15……熱硬化性樹脂
水溶液、16,17……成形型、20……段ボー
ル成形物、25……表皮材、30……熱プレス
機、31……トリミング機。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 段ボール基材表面に熱硬化性樹脂水溶液を塗
    布含浸せしめ、前記熱硬化性樹脂の硬化反応に充
    分な温度を有する熱プレス機で所定形状に熱圧成
    形することを特徴とする段ボール成形品の製造方
    法。 2 段ボール基材の一部または全部が、熱可塑性
    樹脂の単繊維を含有する繊維素系繊維からなる特
    許請求の範囲第1項記載の段ボール成形品の製造
    方法。
JP57110275A 1982-06-26 1982-06-26 段ボ−ル成形品の製造方法 Granted JPS591245A (ja)

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JPS591245A JPS591245A (ja) 1984-01-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62234914A (ja) * 1985-12-13 1987-10-15 Otsuka Hoso Kogyo Kk クツシヨン性を有する包装容器の製造法
JPH05104665A (ja) * 1991-10-16 1993-04-27 Ikeda Bussan Co Ltd 内装基材

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JPS591245A (ja) 1984-01-06

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