JPH0155861B2 - - Google Patents

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JPH0155861B2
JPH0155861B2 JP5705385A JP5705385A JPH0155861B2 JP H0155861 B2 JPH0155861 B2 JP H0155861B2 JP 5705385 A JP5705385 A JP 5705385A JP 5705385 A JP5705385 A JP 5705385A JP H0155861 B2 JPH0155861 B2 JP H0155861B2
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JP
Japan
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steamer
barrel
steaming
time
leaves
Prior art date
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Application number
JP5705385A
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English (en)
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JPS61216643A (ja
Inventor
Hiroyama Uchida
Hiroshi Yoneyama
Akihiko Muroya
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawasaki Kiko Co Ltd filed Critical Kawasaki Kiko Co Ltd
Priority to JP5705385A priority Critical patent/JPS61216643A/ja
Publication of JPS61216643A publication Critical patent/JPS61216643A/ja
Publication of JPH0155861B2 publication Critical patent/JPH0155861B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、製茶蒸し装置に関し、詳しくは蒸胴
内を通過する茶葉の蒸し時間を所望する目標値と
すべく、蒸し時間の制御を自動的に行なわしめる
ようにした新規な蒸し方法を具現するに適当な製
茶蒸し装置を提供しようとするものである。
背景技術とその問題点 製茶工程(荒茶工程)は最初に行なわれる蒸し
工程とこれに続く各揉乾工程と最後に行なわれる
乾燥工程とからなるものであるが、これら各工程
のうち最初に行なわれる蒸し工程は製品荒茶の価
値を決定すると言われる程重要な工程である。
この蒸し工程は生葉の中に含まれている酸化酵
素の活性を速やかに失なわしめ、緑茶特有の鮮緑
色を保たせ、茶葉から浸透される葉色を染め、青
臭みを除去して甘涼しい香気を発揚させ、葉質を
軟化させる、等の目的を有し、蒸胴の投入口から
投入された生葉を主として蒸胴の傾斜と蒸胴の回
転と撹拌軸の回転によつて蒸胴の出口まで通過さ
せていく間に蒸胴に供給される蒸気によつて加熱
しかつ蒸胴の回転作用と撹拌軸の回転作用とによ
つて打圧を加えるという形で行なわれる。
そして、上記した各目的の達成度を左右する要
素は、蒸気の温度、量及び圧力と打圧あるいは揉
圧度、生葉の投入量そして蒸し時間即ち生葉の蒸
胴内通過時間等が挙げられる。もちろん、これら
の要素はそれぞれ上記した各目的の達成に個別的
に関与するものではなく、複合的に関与するもの
であるが、この中でも特に蒸し時間は重要な要素
である。というのは蒸し時間の長さは他の要素で
あるところの蒸気の性状や打圧の度合に比して生
葉に与える影響は極めて大きく、蒸し時間の微妙
な違いによつて生葉が受ける物理的変化や化学的
変性が大きく異なるからである。この物理的変化
や化学的変性というのは、茶葉の繊維の軟化、細
胞の破壊、色成分や香気成分の変性等のことであ
り、これら変化、変性の如何によつて蒸葉の性状
が決定され、ひいては製茶仕上り製品としての色
沢、香気、水色、滋味その他の各品質が大きく左
右されることとなる。
従つて、製茶蒸し工程を行なうに当たり、蒸し
時間の管理は細心の注意をもつて行なう必要があ
り、それも蒸し時間がどれくらいの場合はどのよ
うな品質の蒸葉が得られたか、というデータをも
とに所望する具体的な蒸し時間を設定し、設定さ
れた蒸し時間を正確に管理する必要がある。そし
て、このような蒸し時間の管理がなされるなら、
蒸葉の品質はより安定したものが得られ、また、
これにも増して、所望する仕上がり品質に蒸され
た蒸葉を得ることができる。
ところが、従来の蒸し工程においては、この蒸
し時間は積極的に管理されることはなく、せいぜ
い、蒸葉の仕上り品質を見て勘や経験といつた不
確定なものをたよりに蒸し時間に関与する制御要
素を適当に調整するといつた程度のものであつ
た。
従来の蒸し時間の管理の実状について、第8図
に従つて説明する。
図において、aは蒸機本体を示し、bは給葉
機、cは冷却機である。dは蒸胴であり、該蒸胴
dは一端に投入口eが形成され他端に蒸気供給部
fが形成された固定胴gと該固定胴gに連設され
た回転胴hとからなる。
そして、蒸胴dは可動枠iに支持されており、
該可動枠iは機枠jに対して回動自在に支持され
ている。kは可動枠iの回動支点部であり、1は
胴傾斜度調節機構、mは該調節機構1の作業レバ
ー、nは蒸胴d内の軸方向に貫通された撹拌軸で
あり、該撹拌軸nには図示しない多数の撹拌翼が
突設されている。oは駆動部で、駆動部oには回
転胴h及び撹拌軸nを駆動する駆動機構が備えら
れている。
しかして、生葉は給葉機bにより固定胴gの投
入口eから蒸胴d内に投入され、蒸胴d内を数10
秒乃至数分といつた通過時間をもつて移送され、
この移送される間に蒸気による加熱や回転胴hの
回転作用と撹拌軸nに突設された撹拌翼の回転作
用による打圧や撹拌を受けながら上記した物理的
変化や化学的変性を行ない、回転胴h先端の排出
口pから蒸胴d外へ排出される。そして、蒸胴d
から排出された蒸葉は冷却機cにより冷却され、
次の粗揉工程へ移される。
そして、蒸し工程を管理する茶師は、蒸胴dの
排出口pから排出される蒸葉を時折サンプリング
して、その色、香、手のひらで握つたときの弾性
や粘り具合、葉面に付着した蒸露などの状態を官
能的に捉えて蒸葉の仕上り品質を直ちに判定し、
判定結果に何らかの不満があれば、回転胴hの回
転速度や撹拌軸nの回転速度あるいは、蒸胴dの
傾斜度や蒸気の性状等制御要素を適宜調整する。
これら各制御要素のうち回転胴hの回転速度と撹
拌軸nの回転速度そして蒸胴dの傾斜度は生葉の
蒸胴d内通過時間即ち蒸し時間に直接関与する要
素であり、特に蒸胴dの傾斜度は蒸し時間を大き
く左右する要素である。
従来の蒸し工程は上記したようになされ、蒸し
時間の管理は蒸葉の仕上り品質をサンプリングし
ながら適宜制御要素を調整するといつたいわゆる
手探りの方法を用いて行なわれている。ところ
で、蒸胴dの傾斜度などの制御要素をある制御状
態に調整したときに満足すべき蒸葉の仕上り品質
が得られた場合は、蒸胴dの傾斜度等をその調節
された状態のままとしておけば、一定の蒸し品質
が得られる筈である。ところが、生葉の適切な胴
内通過時間は上記した機械的な制御要素だけでな
く、生葉の投入量や品質、摘採後の経過時間等に
よつても左右されるものであるから、同じ制御状
態のもとにおいても蒸葉の仕上り品質は一定のも
のが得られるとは限らないのである。
従つて、従来の蒸し工程における蒸し時間の管
理は、蒸葉の仕上り品質を見たうえで制御要素を
適宜調整し、調整した状態での蒸葉の品質をチエ
ツクし、更に必要があればこうした調整とチエツ
クとを繰り返し行なうといつた極めて煩雑な方法
をとることを余儀なくされていた。しかも、この
ような調整作業には極めて微妙な技術と長年の経
験を必要とし、またそうした熟練技術をもつてし
ても一定の蒸葉品質を得ることは望めない。
以上のように、従来の蒸し工程は蒸し時間を管
理しながら行なわれるのではなく、茶師の経験的
な判定による蒸葉品質を管理しながら行なうもの
であつた。
発明の目的 本発明は上記した問題点に鑑み為されたもので
あり、蒸胴内を連続して通過する茶葉の蒸し時間
を常に正確に測定し、この測定した蒸し時間と目
標とする蒸し時間とを比較して、蒸し時間を所望
する目標値とすべく、蒸し時間の制御を自動的に
行なわしめるようにした新規な蒸し方法を具現す
るに適当な製茶蒸し装置を提供することを目的と
する。
発明の概要 上記目的を達成するため、本発明製茶蒸し装置
は、基台、計量台、平行アームとで四節平行リン
クを構成して基台に計量台を支持し、該四節平行
リンク上の作用軸からは作用杆を突設し、そし
て、計量台には蒸胴の傾斜度を変更する操作部を
有した蒸機本体を載置して作用杆と基台に固定し
たロードセルとを当接させ、もつて蒸胴内を通過
中の茶葉の重量を蒸胴を支持する枠ごと計量する
手段とし、この計量手段と、蒸し時間の目標値を
設定する手段と、蒸胴内へ生葉を供給する給葉機
の単位時間当たりの供給量の目標値を設定する手
段または単位時間当たりの供給量の現在値を測定
する手段と、上記蒸胴を通過中の茶葉重量を単位
時間当たりの供給量の設定目標値または測定現在
値で除算して茶葉の蒸胴内通過時間を算出し、こ
の算出した値を蒸し時間の目標値と比較して両者
の差に応じた信号を前記操作部へ出力する電気回
路とからなることを特徴とする。
実施例 以下、まず、製茶蒸し時間測定の原理を第9図
を用いて説明した後、本発明の製茶蒸し装置を図
示実施例で説明する。
1は全体が略円筒状に形成された蒸胴を示す。
蒸胴1は固定胴2と該固定胴2の先端開口部に連
結開口部を突き合わせるようにして配置された回
転胴3とから構成されている。4は固定胴2の基
端上部に形成された投入口、5は固定胴2の先端
部外周面を囲むようにして設けられた円筒状の蒸
気室である。なお、蒸胴1には撹拌翼が突設され
た撹拌軸が貫通されており、固定胴2の基端側に
は駆動部が配置され、この駆動部によつて回転胴
3及び上記撹拌軸が回転駆動されるようになつて
いる。また蒸胴1は適宜な傾斜度調節機構によつ
てその傾斜度を調整することができるようになつ
ており、さらに、蒸胴1内を通過中の茶葉の重量
を蒸胴1、駆動部、傾斜度調節機構やそれらを支
持する枠ごと計量して求めることができるようス
プリング6,6等を介して基台7に支持されてい
る。
8は例えばポテンシヨメータあるいは差動トラ
ンス等の変位量検出器であり、可変抵抗器9と該
可変抵抗器9の抵抗値を変化させる可動子10と
を備えられている。可動子10は蒸胴1の上下方
向の変位動作と連動して稼働されるようになつて
いる。
11は蒸胴1に一定重量の茶葉を定常的に供給
可能な給葉機であり、その送出端は蒸胴1の投入
口4に臨まされており、また、給葉機11のホツ
パー上方には輸送機12の送出端が臨まされてい
る。
しかして、輸送機12から給葉機11のホツパ
ー内に生葉を供給してゆけば、生葉は給葉機11
の送出端から固定胴2の投入口4を通つて蒸胴1
内に投入され、蒸胴1内に投入された生葉は固定
胴2から回転胴3へ移動され、回転胴3の排出口
13から蒸胴1外へ排出されてゆく。そして、蒸
胴1内を移送される間に、蒸気室5から供給され
る蒸気によつて加熱されかつ回転胴3及び前記撹
拌翼によつて撹拌され打圧され、これらの加熱、
撹拌および打圧を受けることにより蒸しが施され
る。
また、蒸胴1内に生葉が供給されると、蒸胴1
は蒸胴1を支持する枠と共に投入された茶葉の重
量によつて下方へ変位され、その変位動作と連動
して変位量検出器8の可変抵抗器9の抵抗値が変
化せしめられる。このときの抵抗値は蒸胴1内を
通過中の蒸し処理を受けている茶葉の重量に応じ
た大きさで変動する。
しかして、蒸胴1内で蒸しを受けた茶葉は蒸胴
1の排出口13から図示しない冷却機に導かれ次
の粗揉工程に送られてゆく。
14は給葉機11が定常的にどのくらいの生葉
を蒸胴1に供給するかの目標供給量を設定する流
量設定器であり、15は現実に今どのくらいの重
量の生葉が単位時間当たり供給されているかを計
測する流量計測器であり、給葉機11は、流量計
測器15で測定された供給量の測定現在値が流量
設定器14に設定されている設定目標値と一致す
るよう、その搬送速度や搬送厚さがフイードバツ
ク制御されている。
EPROMはリードオンリーメモリであり、演算
プログラム等が書き込まれている。RAMはラン
ダムアクセスメモリ、CPUは中央処理装置であ
り、EPROMに書き込まれている演算プログラム
に従つて蒸し時間を算出する。DISPは表示手段
であり、例えばLEDを使用して蒸し時間を表示
している。EXITは外部出力端子であり、算出さ
れた蒸し時間に応じて制御要素例えば蒸胴の傾斜
度を調整する信号を送出するためのものである。
INは入力端子であり、給葉機11の流量設定
器14の設定値あるいは流量計測器15の測定値
の信号が入力される。
そこで、蒸し時間の測定は、蒸胴1内を通過中
の茶葉の重量Wを蒸胴1を支持する枠ごと計量し
て求め、一方、この蒸胴1内を通過中の茶葉重量
Wを該蒸胴1内へ生葉を供給している給葉機11
の単位時間当たりの供給量の設定目標値Q1また
は現実に供給されている測定現在値Q2で除算
(W÷Q1またはW÷Q2の式を計算)して茶葉の
蒸胴内通過時間Tを算出することによつて行なわ
れる。
すなわち、給葉機11の流量設定器14の設定
値または流量計測器15の測定値がRAM内に読
み込まれ、一方、蒸胴1内を通過中の茶葉重量つ
まり変位量検出器8の示す電圧値の変化量も
RAM内に読み込まれ、後者を前者で除算する演
算が行なわれて蒸胴内通過時間つまり蒸し時間が
測定されるのである。
例えば、蒸胴1内を通過中の茶葉重量Wが4Kg
であり、供給量の測定値Q2が360Kg/hであれば
蒸し時間は蒸胴内通過時間T=40秒として算出さ
れるのである。
なお、蒸胴内通過中の茶葉重量Wを求めるタイ
ミングは任意に定めることができるが、本発明の
製茶蒸し装置は算出した茶葉の蒸胴内通過時間T
に基づいて、蒸し時間に関与する制御要素として
蒸胴の傾斜度を調整するので、傾斜度を変更した
ことによる応答遅れの時間を見込んだタイミング
とする必要がある。
ところで、この蒸し時間の測定には、前記した
ように蒸胴1内への生葉の単位時間当たりの供給
量を設定値としてまたは測定値として把握するこ
とが不可欠であるから、設定した量の生葉を定常
的に供給するための制御構機を備えた給葉機また
は少なくとも現在供給している実際の供給量を計
測自在な給葉機を使用する必要がある。
もちろん、従来の単なる給葉機のように、その
ベルトの巡回速度と送出端手前上方に装備した掻
き均し具の高さの両者を調節することで単位時間
当たりの供給量を体積量で調節する方式のものを
使用して換算表等を参照しながら行なつても蒸し
時間の測定は不可能ではないが、この場合には、
大小、軟硬、かさ密度等の生葉自体の性状の変化
に全く対応しきれないし、また、給葉機における
供給量の誤差がそのまま蒸し時間の測定に誤差を
与えることとなるので、高精度の蒸し時間管理を
望む場合には、前述のように供給量のフイードバ
ツク制御可能な給葉機あるいは現在の供給量を測
定可能な給葉機を用いることが肝要である。この
ような、給葉機として例えば特開昭53−107495号
公報や特開昭55−96425号公報に記載された装置
もあるが、本発明に有用な比較的誤差の少ない給
葉機を第10図で説明する。
16は四節平行リンク17で基枠18に対して
上下動自在に支持され、かつバランス杆19にて
分銅20とバランスされた傾斜コンベヤ枠であ
り、その両端に支持されたローラ間には桟付ベル
ト21が架け渡され、その桟付ベルト21の始端
にはホツパーが設けられ、傾斜コンベヤ枠16と
基枠18の間にはスプリング22と傾斜コンベヤ
枠16に枢着したラツク23とピニオン24を軸
着し基枠18に固定したポテンシオメータ等の可
変抵抗器25からなる変位量検出器26が着装さ
れている。
27はホツパーに生葉を投入する輸送機たる垂
直バケツトコンベヤ、28は垂直バケツトコンベ
ヤ27の駆動モータ、29は傾斜コンベヤ枠16
に架け渡された桟付ベルト21を循環速度変速自
在に駆動する変速駆動モータである。
30は基枠18の張出辺18aに板バネ31を
もつて支持された振動樋であり、偏心駆動機構3
2により駆動される。なお、この振動樋30の搬
送能力および垂直バケツトコンベヤ27の搬送能
力は、傾斜コンベヤ枠16に架け渡された桟付ベ
ルト21の搬送能力よりも十分大きなものとして
ある。
EPROMはリードオンリーメモリであり、処理
を行なうための制御プログラム、演算プログラ
ム、設定目標値を流すための変速駆動モータ29
の標準的な初期回転数の表や算出した現在の供給
量に基づいて桟付ベルト21を駆動する変速駆動
モータ29の回転数を変更するための換算式等が
多数書込まれている。RAMはランダムアクセス
メモリである。
CPUを中央処理装置であり、EPROMに書き
込まれている制御プログラムや演算プログラムに
従つて現在の供給量を算出すると共に、垂直バケ
ツトコンベヤ27の駆動モータ28に駆動・停止
の信号を発し、変速駆動モータ29に前述の変速
指令を発する。
33は流量設定器であり、第9図におる流量設
定器14に相当する。
DISPは表示手段、EXITは外部出力端子であ
り、流量設定器33に設定された設定値あるいは
算出された現在の供給量の測定値を送出し、第9
図における入力端子INに接続される。
しかして、流量設定器33に目標とする供給量
Q1を設定した後、制御電源スイツチをオンにす
ると駆動モータ28が回転して生葉をホツパー内
桟付ベルト21上に投入し、変速駆動モータ29
は設定目標値に相当するRAM内より読み出され
た初期回転数Rで回転し始め、桟付ベルト21が
ホツパー内で受容した生葉をその送出端より振動
樋30上へ排出する。振動樋30はこの生葉を
次々と蒸機へ供給する。
この際、垂直バケツトコンベヤ27の搬送能力
は傾斜コンベヤ枠16の桟付ベルト21の搬送能
力よりもはるかに勝つているので、次第にホツパ
ー内桟付ベルト21上に生葉が蓄積されてくる。
すると、その蓄積された生葉の重量によつて傾
斜コンベヤ枠16が下方へ変位され、傾斜コンベ
ヤ枠16の変位動作と連動して変位量検出器26
のラツク23が下方へ移動され、これによつてピ
ニオン24が回転せしめられ、可変抵抗器25の
抵抗値が変化せしめられる。
このため、変位量検出器26より示される電圧
値は桟付ベルト21上に乗載された生葉の重量に
応じた大きさとなる。
そして、この値が、図示しない設定手段によ
り、上方値としてRAM内に記憶された値と一致
すると、CPUより垂直バケツトコンベヤ27の
駆動モータ28に停止命令が発せられ、一方、変
速駆動モータ29のみがそのまま駆動され、桟付
ベルト21によつて生葉の排出のみが続けられ
る。
すると、今度は生葉の排出で傾斜コンベヤ枠1
6が上方へ変位され、傾斜コンベヤ枠16の変位
動作と連動して変位量検出器26のラツク23が
上方へ移動され、これによつてピニオン24が逆
回転せしめられ、可変抵抗器25の抵抗値が変化
せしめられる。
垂直バケツトコンベヤ27が停止せしめられ、
桟付ベルト21のみが駆動されている状態となる
と、CPUは変位量検出器26の示す電圧値を適
宜間隔でRAM内に読み込み重量減少推移データ
のサンプリングを行なう。
この読み込みは図示しない設定手段により下方
値としてRAM内に記憶された値になるまで行な
われる。
変位量検出器26の示した電圧値が下方値に一
致すると再びCPUは垂直バケツトコンベヤ27
の駆動モータ28へ駆動指令を発し、ホツパー内
に生葉の投入が再開される。
一方、直ちに前記の重量減少推移データをY=
AX+Bの直線に近似させるべく最小自乗法の演
算処理を行ない、A・Bの値を算出し、Aの値を
供給量の測定現在値Q2としてDISPに表示出力す
ると共に、このAの値に基づいて変速駆動モータ
29の回転数がR×Q1/A(=R×Q1/Q2)に修正さ れるべき回転数修正命令を発する。この間にも生
葉の蓄積が行なわれ、変位量検出器26の示す値
が設定した上方値に再び達すると、垂直バケツト
コンベヤ27が停止され、重量減少推移データの
サンプリングが再開する。そして、再び下方値に
至ると、直ちに最小自乗法の演算処理が行なわれ
て最新の測定現在値が算出される。
そして、同時に、その値に基づいて再び変速駆
動モータ29の回転数の修正が行なわれ、再び垂
直バケツトコンベヤ27が駆動されて生葉のホツ
パー内桟付ベルト21上への蓄積が再開されると
いうサイクルが繰り返され、流量設定器33で設
定した設定目標値に算出された測定現在値が近づ
くようフイードバツク制御が行なわれる。
従つて、給葉機の単位時間当たりの供給量は、
上記流量設定器33で設定した設定目標値Q1が
第9図におけるRAM内に読み込まれるようにす
るか、Aとして算出された測定現在値Q2が読み
込まれるようにすれば高精度の蒸し時間の測定が
可能となる。
なお、第11図は、第10図に図示した給葉機
の制御回路の一例を示すブロツク図である。
また、今までの説明では、第9図乃至第11図
を用い、蒸し時間測定のための装置と給葉機と
を、発明の解決のために、別個なものとして説明
したが、CPU、RAM、EPROM等を利用して互
いの演算処理中に互いに割込みをかけるようにし
て各演算処理をするよう演算回路を構成し、トー
タルな管理システムとして構成することが望まし
い。
次に、前記した製茶蒸し時間測定の方法を用い
て蒸し時間の制御を自動的に行なわしめるように
した本発明製茶蒸し装置の一具体例を第1図乃至
第7図に従つて説明する。
図中34は中枠支持枠であり、適宜の角形部材
により骨組されている。なお、説明の便宜上、第
1図を正面図として各部分の方向を定め以下の説
明をする。
35は可動中枠であり、その左右端を中枠支持
枠34から突出した形で該中枠支持枠34内に組
み込まれている。可動中枠35の左端に近い部分
は2つの吊金具36,36を介して吊軸37に回
動可能に支承されており、また、右端に近い部分
は支持アーム38,38を介し、中枠支持枠34
に軸支されたアーム軸39の両端の回動アーム4
0,40(背面側の支持アーム38、回動アーム
40は全面側のものと重なつているので図面上に
は現われない。)に支承されている。そして、4
1はアーム軸39の前端に取着された扇形ギヤで
あり、中枠支持枠34に取り付けられた胴傾斜度
制御モータ42の軸のウオームギヤ43と噛み合
わされている。従つて該モータ42を回転させる
ことにより可動中枠35は吊軸37を回動中心と
して回動し、このような操作部により可動中枠3
5即ち蒸胴の傾斜度を調節することができる。
可動中枠35の上には蒸胴44の本体と駆動部
45とが載置されている。蒸胴44は略円筒状の
固定胴46と、該固定胴46の先端部外周面囲う
ように設けられた円筒形の蒸気室47と固定胴4
6に右側からその開口部を付き合わせるように配
置されている円筒状金網製の回転胴48とを主た
る構成部分とし、蒸気室47及び固定胴46は可
動中枠35に固定されているのに対し、回転胴4
8は回動自在にされている。即ち、該回転胴48
はその右側開口端のリム49が可動中枠35に取
り付けられた2つの胴受コロ50,50によつて
支承され、また、左端の環状ギヤ51は前側下部
が受ギヤ52に後側下部が該環状ギヤ51にそれ
ぞれ噛み合う駆動ギヤ53によつて支承されてい
る。なお、駆動ギヤ53は駆動部45から延設さ
れた回転胴駆動シヤフト54に取り付けられてい
るので回転胴48はこれらの機構により回転され
る。
また、全体として円筒形をなすこれら固定胴4
6、回転胴48の内部には回動自在に撹拌軸55
が配置されており、該撹拌軸55の左右両端5
6,57は可動中枠35に軸支され、そして、該
軸55の左端56は駆動部45から突出された撹
拌軸駆動シヤフト58に連結されている。また、
該撹拌軸55には多数の撹拌翼59,59………
が軸中心から外方へ放射状に取着されている。そ
して、60は回転胴48を上下から囲む固定カバ
ー、61,61は調整カバーであり、固定カバー
60についてはネジを外すことにより取外し可能
に、また、調整カバー61,61については把手
62,62を引くことにより開閉の調整が自在に
されている。
駆動部45内には回転胴48及び撹拌軸55を
回転するための駆動モータと大小のプーリから成
る減速比一定の減速機構と回転胴48及び撹拌軸
55の回転数を変化させるための減速機構(制御
要素操作部)が含まれている。
回転数を変える手段には、モータ回転数そのも
のを可変にする、プーリの径を変える、流体継手
を使うなど、いろいろな手法が考えられるが、本
実施例では第4図に示すような変速機構を用いて
いる。即ち、図中63は被駆動軸であり、前述の
回転胴駆動シヤフト54あるいは撹拌軸駆動シヤ
フト58あるいはそれらの減速中間軸が相当す
る。64は該被駆動軸63に軸着された被駆動可
変径プーリであり、65は駆動モータであり、そ
の軸には駆動可変径プーリ66が取着されてい
る。そして、67は変速制御モータで、その回転
により駆動可変径プーリ66の移動駒68を回転
させることで軸方向に前後させてその可動側溝壁
69の間隔を操作し、一方、被駆動可変径プーリ
64はVベルト70の長さに従つてその可動側溝
壁69の間隔が拡狭され、互いのプーリ径が変更
されることで回転数を変速するものである。
また、71は基台であり、薄箱枠状に骨組みさ
れてなり、平行アーム74,74の一端をその左
右両柱72a,72bに軸支した作用軸73a,
73bに支承する。
該平行アーム74,74の他端は、平枠状の計
量台75の左右端に枢着78,78し、また、左
柱72aの作用軸73a先端には平行アーム74
と一直線反対方向に作用杆76を突設し、計量台
75には中枠支持枠34に可動中枠35等蒸機本
来の機構が装備されてなる蒸機本体を搭載し、該
作用杆76の先端には分銅77を係止して、両者
略釣り合わせ自在とする。
79は平行アーム74,74とは変角した位置
より突設した平行アーム74′,74′に枢着して
別の四節平行リンクを構成する補助杆である。
80は、計量台75上に蒸機本体を搭載した
際、中枠支持枠34の四隅が乗る位置に配置した
波板状の防振ゴム板で、計量台75上に形成され
た枠75a内に遊嵌される。
81は蒸機本体の計量台75上での移動を防止
する固定具であり、計量台75と中枠支持枠34
とはその防振ゴム81aを介して固定されること
となる。
82は計量部で、作用杆76の途中辺に設けた
押圧部と基台71から下に向けて突設したロード
セル84とを当接させてなり、蒸胴内を通過中の
茶葉の重量の計測はその負荷大小がもたらすロー
ドセル84の歪を検出することによつて行なわれ
る。
この際、ロードセル84に適当な負荷が働くよ
うに前述の分銅77の係止位置を左右調節してお
く。
なお、押圧部は作用杆76の途中上辺に円形の
枠76aを設け、この枠内に底面に防振ゴムを配
した押圧片83を遊嵌してなり、これをロードセ
ル84と当接する。85は、蒸機本体の掃除時に
人が中枠支持枠34等に乗つたりして、ロードセ
ル84に過負荷を与えた際、これを壊すことない
ようにするため、作用杆76を一時固定する作用
杆ロツク機構である。
86は固定胴46の上側左端に近い部分に開口
した投入口であり、該投入口86には角漏斗状の
ジヨウゴ87が固着され、ジヨウゴ87には小型
モータ88で駆動されるスクリユー89が内装さ
れ、ジヨウゴ87内に投入された生葉を速やかに
固定胴46内に導びく役目を果たす。ジヨウゴ8
7・小型モータ88およびスクリユー89は中枠
支持枠34乃至は可動中枠35上で支持され、生
葉の押し込みによる給葉機側からの力の干渉を極
力排除し、蒸胴内通過中の茶葉重量の測定誤差を
最小にして、高精度の蒸し時間が得られるように
している。
また、90は、蒸胴44の下面全体を覆い、蒸
胴44内で蒸気が水滴化したものや洗浄時の水を
排水したり、回転胴48の網目を抜け落ちた茶茎
を排出する流し板で、蒸胴内通過中の茶葉重量の
測定に誤差を与えないよう、基台71に支持され
る。
91は後述するボイラーの蒸気主管と蒸気室4
7との間に接続された可撓性の豊かな可撓蒸気管
である。
92は蒸胴44内へ一定重量の生葉を定常的に
供給する給葉機であり、この応用例においては前
記第10図に示した給葉機と同様なものが用いら
れている。そして、給葉機92の送出端たる振動
樋は蒸胴44の投入口86に臨まされており、ま
た、始端部ホツパー上方には垂直バケツトコンベ
ヤの送出端が臨まされている。
93は給葉機92の流量設定器及び現在供給量
を算出する演算回路を有し、流量設定器の設定目
標値あるいは現在の供給量の測定現在値を後述す
る蒸し装置制御盤に出力する給葉機92の制御盤
を示す。
94,94はジヨウゴ87の若干上方において
その幅方向から挟むようにして互いに対向して配
置さた葉流れセンサであり、例えばフオトスイツ
チ等のセンサが用いられ、給葉機92から蒸胴4
4に生葉が供給されているか否かを検出する。
95はボイラを示す。96はボイラ95の加熱
室に取着されたバーナ97の燃焼度を制御するバ
ーナコントローラであり、ボイラ95は、バーナ
97の燃焼度が変化すると、それによつて発生す
る蒸気の量その他の性状を変化するようになつて
いる。98はボイラ95の蒸気室から蒸胴44の
蒸気室47近くまで配管された蒸気主管であり、
蒸気主管98の先に前述の可撓蒸気管91が接続
される。99は蒸気主管98の一部に介在された
蒸気量センサであり、例えば蒸気主管98を通る
蒸気の流量に従つて移動されるフロートを備えて
おり、該フロートの移動された位置に応じた電気
的信号を出力するようにして蒸気量を検出するこ
とができるようにされている。
100は蒸胴44の回転胴48の変速を行なう
胴回転数制御モータを示し、101は回転胴48
の回転数を検出する胴回転数センサを示す。ま
た、102は撹拌軸55の変速を行なう撹拌軸回
転数制御モータを示し、103は撹拌軸55の回
転数を検出する撹拌軸回転数センサを示す。42
は前述の胴傾斜度制御モータであり、104は蒸
胴44の傾斜度を検出する胴傾斜度センサであ
る。
105は本応用例の蒸し装置の制御盤を示す。
第5図は上記制御盤105の一例を示す。図中
106は自動・手動・停止切替自在な電源スイツ
チ、107は電源表示灯であり、電源が投入され
ているか否かを表わす。108は運転開始および
停止スイツチであり、後述する制御回路による蒸
し装置に対する制御動作の開始および停止を指令
する。
109はブザーであり、例えば前記した葉流れ
をセンサ94,94によつて給葉機92から生葉
が蒸胴44内に供給されていない状態であること
を検出したときにこのブザーを作動して異常な状
態であることを報知する。
110は蒸し時間設定スイツチであり、目標と
する蒸し時間を設定する。この蒸し時間設定スイ
ツチ110により選択設定できる蒸し時間のレベ
ルは、この応用例においては、20秒から180秒の
間に限定されており、+表示された各位のノブを
1回押す毎に現在設定されている蒸し時間が100
秒、10秒、1秒の各間隔で増加され、−表示され
た各位のノブを1回押す毎に100秒、10秒、1秒
の各間隔で減少されるようになつているが、20以
下は20秒と、180以上は180秒と見做すよう構成さ
れている。111は胴回転数設定ボリユームであ
り、蒸胴44の回転胴48の回転数を設定する。
112は撹拌軸回転数設定ボリユームであり、撹
拌軸55の回転数を設定する。113は胴傾斜度
設定ボリユームであり、電源スイツチ106が手
動側に入れられたときのみ有効となり、手動で蒸
胴44の傾斜度を設定する。
114は蒸気量設定ボリユームであり、ボイラ
95から蒸気室47へ供給される蒸気量を設定す
る。
115はゼロ点更新スイツチであり、蒸胴44
の内外部に付着した水滴や回転胴48の網目に茶
茎が目塞りすることで、蒸胴44内を通過中の茶
葉以外の、いわゆるカス等の重量もがロードセル
84に検出されて、蒸し時間の測定に誤差を生じ
ることを防ぐことを目的とする。このゼロ点更新
スイツチ115が押されることで給葉機92から
の生葉の供給を1時中断し、蒸胴44内を最も下
げた状態に傾斜させ、その状態でしばらくの時間
保持し、蒸胴44内の茶葉を全て排出したところ
で、ロードセル84の示す電圧値をRAM内に読
み込んで、次からはこの時読み込んだ値をゼロ点
(0Kg)としてから、次に供給される蒸胴44内
を通過中の茶葉重量を測定するものである。
116はゼロ点自動補正スイツチであり、その
目的とするところはゼロ点更新スイツチ115と
略同様であるが、本スイツチ116はその日の作
業の始動時や茶茎で目塞りした回転胴から洗浄し
た回転胴に取り替えられた際、いわゆるカス等の
付着し始めからある程度定常となるまでの間、始
動時あるいは取替時からの時間相当分のカス等の
重量増加を自動的に減算して仮想のゼロ点補正を
行なおうとするものである。
117は各種現在値を表示する表示器で、表示
スイツチ118a,118b,118d,118
eのいずれで指定される制御要素の現在値が表示
される。即ち、118aは蒸し時間表示スイツ
チ、118bは胴傾斜度表示スイツチ、118c
は胴回転数表示スイツチ、118dは撹拌軸回転
数表示スイツチ、118eは蒸気量表示スイツチ
である。
次に、第6図に第1図乃至第5図に示す装置を
制御するための制御回路のブロツク構成の一例を
示す。
図中CPUは中央処理装置。EPROMはリード
オンリーメモリであり、処理を行なうための制御
プログラム、演算プログラム、給葉機92の制御
盤93からの入力データおよび計測されたデータ
から蒸し時間を演算するための関係式やゼロ点自
動補正スイツチ116が押された際のゼロ点補正
のための関係式等が多数書き込まれている。
RAMはランダムアクセスメモリーである。
119は入出力ポートである。108は前述の
運転開始・停止スイツチであり、同様に110は
蒸し時間設定スイツチ、111は胴回転数設定ボ
リユーム、112は撹拌軸回転数設定ボリユー
ム、113は胴傾斜度設定ボリユーム、114は
蒸気量設定ボリユーム、115はゼロ点更新スイ
ツチ、116はゼロ点自動補正スイツチである。
そして、94は前述の葉流れセンサ、99は蒸
気量センサ、101は胴回転数センサ、103は
撹拌軸回転数センサ、104は胴傾斜度センサ、
84はロードセルである。そして、これら各スイ
ツチ、ボリユーム、検出器110,111,11
2,113,114、センサ94,99,10
1,103,104、ロードセル84はゲート・
ラツチ制御回路120によつて制御されるところ
のゲート回路121,121…を介して入出力ポ
ート119に接続されている。また、42は前述
の胴傾斜度制御モータであり、同様に96はバー
ナコントローラ、100は胴回転数制御モータ、
102は撹拌軸回転数制御モータであり、これら
はリレーRL…とゲートラツチ制御回路120に
よつて制御されるラツチ回路122,122…を
介して入出力ポート119に接続されている。
しかして、本応用例において蒸し時間を間接的
に自動制御するための各制御要素の制御は第7図
に示すようなプログラムに従つて為される。以下
このプログラムを、各ステツプに付した符号の順
を追つて説明する。
(a) 制御盤105に設けられた電源スイツチ10
6を自動側に入れ、運転開始・停止スイツチ1
08を1回押すことによつて蒸し時間を間接的
に自動制御するためのプログラムが開始され
る。
(b) 「蒸し時間(蒸し時間Tについては設定され
た蒸し時間を実際の蒸し時間と区別するため以
後t1とする。また実際の蒸し時間をt2とする。)
は設定されたか?」という判断を行なう。
これは蒸し時間設定スイツチ110による希
望する蒸し時間の設定が行なわれたか否かを判
断するためのものであり、この、蒸し時間t1が
設定されなければ、次のステツプへ進むことな
く、t1が設定されるのを待つ。t1の設定が行な
われた場合は次のステツプ(c)へ進む。
(c) 「その他の各設定ボリユームによる設定がな
されたか?」という判断を行なう。
これは胴回転数設定ボリユーム111、撹拌
軸回転数設定ボリユーム112、蒸気量設定ボ
リユーム114による希望する胴回転数、撹拌
軸回転数、蒸気量の各設定が行なわれたか否か
を判断するためのものであり、これらの各ボリ
ユームによる全て設定が行なわれたのでなけれ
ば次のステツプへ進むことなく、全ての設定が
行なわれるのを待つ。
(d) 開始時の蒸胴44内が空のときのロードセル
84の示す電圧値をゼロ点としてRAM内に読
み込む。
これは茶茎の目塞りや水滴が付着していない
状態時の蒸胴44等を支持する中枠支持枠34
の重量を読み込んでおいて、その後の茶葉重量
の測定はこのゼロ点よりの変化量で測定しよう
とするためである。
(e) 上記ステツプ(b)及び(c)において設定された蒸
し時間、胴回転数、撹拌軸回転数、蒸気量を読
み込み、それぞれに対応した制御値を読み出
す。本装置においては、蒸し時間の制御は蒸胴
44の傾斜度を調整することによつて行なうよ
うにしているので、設定された蒸し時間に対応
した蒸胴44の傾斜度の初期制御値が読み出さ
れる。また、胴回転数、撹拌軸回転数、蒸気量
の各制御要素の制御は蒸し時間の制御とは全く
独自の茶師の経験、好みで設定され、設定値が
変更されるまでそのままの制御値で行なわれ、
従来と同じく蒸葉の仕上品質を判断してさらに
好みに合うよう設定し直しが可能とされる。
(f) 各制御要素の現在値を読み込む。
これは胴傾斜度、胴回転数、撹拌軸回転数及
び蒸気量についての各現在値がそれぞれのセン
サ104,101,103及び99によつて読
み込まれる。
(g) 上記(e)のステツプで読み出された各制御値と
上記(f)のステツプで読み込まれた各現在値とを
比較する。そして、比較した結果全てが互いに
一致していればステツプ(i)へ進み、一つでも一
致していなければステツプ(h)へ進む。
(h) 上記ステツプ(g)において制御値と一致しなか
つた制御要素についてその比較した差に応じた
制御信号を操作部即ちモータ42,100,1
02またはバーナコントローラ96へ出力し、
それら操作部を駆動する。そして、ステツプ
(e)、(f)、(g)および(h)をループしながらステツプ
(g)において比較結果が一致するのを待つ。
(i) 「投入指令が出力されたか?」という判断を
行なう。
この投入指令とは給葉機92による蒸胴44
に対する生葉の供給のことであり、通常は上記
ステツプ(g)における比較結果が「一致」とされ
た時に自動的に給葉機92の駆動系つまり第2
図における駆動モータ28、変速駆動モータ2
9、および偏心駆動機構32に対して駆動信号
が出力されるようになつているが、何らかの理
由により給葉機92による生葉の供給を停止あ
るいは中断した場合は、ステツプ(g)による投入
指令以外のステツプあるいは他の独立した手段
によつても投入指令を出力してやる必要があ
り、このような特別の事情が生じた場合に蒸胴
44に対する生葉の供給が行なわれているか否
かを確認した上で次のステツプへ進むことが必
要であるので、このステツプ(i)が用意されてい
る。
(j) ステツプ(i)において投入指令が出力されてい
ない場合に、駆動モータ28、変速駆動モータ
29、偏心駆動機構32に対して駆動信号を出
力して該各コンベヤ類を駆動する。
(k) ステツプ(i)においてYESという判断結果が
得られた時「葉は流れているか?」という判断
を行なう。
これは現実に生葉が垂直バケツトコンベヤ2
7、桟付ベルト21および振動樋30を経由し
て蒸胴44へ供給されているか否かを確認する
ステツプである。垂直バケツトコンベヤ27、
桟付ベルト21、振動樋30が駆動されていて
もホツパー内に生葉が無い場合やあるいは生葉
貯蔵室から垂直バケツトコンベヤ27へ生葉を
搬送する経路において生葉が供給されていない
場合には蒸胴44に対する生葉の供給は行なわ
れないので、その有無を検出する必要がある。
これらの検出は葉流れセンサ94,94によつ
てなされる。
(l) 上記ステツプ(k)において葉が流れていないこ
とが検出された場合はブザー109を作動して
その異常を報知する。
(m) ステツプ(k)によつてYESという判断結果が
得られた時「制御開始時点はタイムアツプ
か?」という判断を行なう。
ここにいう判断は胴傾斜度の制御のことであ
り、胴傾斜度の制御を開始する時点がタイムア
ツプされたか否かを問うものである。即ち、蒸
し時間の測定は、蒸胴44内に投入された茶葉
の重量を蒸胴44等を支持する中枠支持枠34
ごとに測定して行なうものであるから、蒸胴4
4からの蒸葉の排出が定常となるまでの間は蒸
胴44内を通過中の茶葉重量を測定してもそれ
は過渡的重量であり、この間に得られた蒸し時
間に基づいて蒸胴の傾斜度の制御を行なつても
無意味であるから、この間は蒸胴内を通過中の
茶葉重量の測定および胴傾斜度の制御を行なわ
ないようにする必要があるからである。そし
て、この間のタイムアツプされる時間は、例え
ば5分間というように一律に定めておくことも
できるし、あるいは設定された蒸し時間t1に対
して何%かの余裕を与えて個別に定めることも
できる。
(n) ロードセル84のゼロ点の電圧値からの変
化量で蒸胴44内を通過中の茶葉重量Wを読み
込み、また、給葉機92の制御盤93より出力
される単位時間当たりの供給量の設定目標値
Q1あるいは測定現在値Q2を入力端子INを介し
て読み込む。
(o) 「ゼロ点自動補正スイツチが押されている
か?」という判断を行なう。
これはカス等の付着による中枠支持枠34等
の重量増加が茶葉重量測定に与える誤差を前も
つて減算して予想される範囲で茶葉重量を自動
的に補正しようとするものである。
なお、このゼロ点自動補正スイツチ116は
後のステツプ(u)・(v)による一回目のゼロ
点更新制御が行なわれると自動的に解除され、
また、このスイツチ116を二度押しすること
によつても手動で解除される。
(p) ゼロ点自動補正スイツチ116が押されて
いれば、カス等の付着による重量増加分を減算
し、ステツプ(n)で読み込んだ茶葉重量を補
正する。
なお、カス等の付着による重量増加分ΔWは
例えば次式のように表わされる。
ΔW=k×t (0<t<60min) ΔW=K(=60k) (t≧60min) 従つて、茶葉重量の補正式はW←W−ΔWに
よつて行なわれる。
(q) W÷Q1あるいはW÷Q2の式により茶葉の蒸
胴44内通過時間即ち測定蒸し時間t2を算出す
る。
(r) 設定された蒸し時間t1と上記ステツプ(q)
で測定された蒸し時間t2とを比較する。そし
て、一致していればステツプ(t)へ進み、一
致していなければステツプ(s)へ進む。
(s) ステツプ(r)において比較した差に応じ
た信号を操作部即ち胴傾斜度制御部へ出して胴
傾斜度制御モータ42を駆動し蒸胴44の傾斜
度を調整する。蒸胴44の傾斜度が大きくなれ
ば茶葉の蒸胴内通過時間は短くなるように調整
され、逆に蒸胴44の傾斜度が小さくなれば、
通過時間は長くなるように調整される。従つて
胴傾斜度制御モータ42に対して出力する信号
は、t1とt2との差(t1−t2の式による場合の
差)がプラスの値であるときは蒸胴44の傾斜
度を小さくする回転方向の指令を出力し、ま
た、上記差がマイナスの値であるときは蒸胴4
4の傾斜度を大きくする回転方向の指令を出力
する。この指令の出力はステツプ(r)のおけ
る比較結果が一致するまで行なわれる。
(t) 「ゼロ点更新スイツチが押されたか?」と
いう判断を行なう。
これは蒸胴内を通過中の茶葉重量を更に正確
に測定するために、蒸胴等へのカスが付着が一
応定常となつた後の重量増加によるゼロ点を更
新するもので、給葉機92からの生葉の供給を
一時中断して蒸胴44内を通過中の茶葉を全て
排出した後のロードセル84の示す電圧値を読
み込み、その値を新しいゼロ点としてRAM内
の元の値を書き換える。この指令は、制御盤1
05に設けられたゼロ点更新スイツチ115が
押されることによつても入力されるし、予め定
められた所定の時間、例えば2時間といつた時
間が経過されている度に入力されるようにして
も宜い。ゼロ点更新指令が入力されなければス
テツプ(w)へ進み、ゼロ点更新指令が入力さ
れていればステツプ(u)及び(v)によるゼ
ロ点更新のための制御を実行した後にステツプ
(w)へ進む。
(u) ゼロ点更新指令が入力されたときは給葉機
92による生葉の供給を停止させ、蒸胴44内
の茶葉を全て排出する。蒸胴44内の茶葉を排
出するというのは実際には格別な排出手段によ
つて行なわれるのではなく、蒸胴44の傾斜度
を最も大きくし、かつ、排出が完了するのに必
要な時間(例えば2分間)の経過をカウントす
ることによつて行なわれる。
(v) RAM内に書き込まれているそれまでのゼロ
点として認識記憶されている電圧値をクリヤー
し、排出後に測定したロードセル84の電圧値
に書き換える。
(w) 「各設定器による設定が変更されたか?」
という判断を行なう。
これは例えば、生葉貯蔵室から供給されてく
る生葉の品質が変わつた場合や当初設定した蒸
し時間や胴回転数、撹拌軸回転数、蒸気量によ
つては期待した品質の蒸葉が得られなかつた場
合には設定スイツチ、ボリユームは茶師の好み
で直ちに変更されることがあり、それら設定値
が変更された場合はステツプ(e)乃至(h)で調整さ
れた各制御要素の制御をやり直す必要がある。
そこで、設定値のいずれかが変更された場合は
ステツプ(e)に戻つて前記した蒸し時間の測定と
胴傾斜度の制御とを続行してゆく。
このようにして、蒸し時間の制御が自動的に行
なわれるのであるが、本実施例によると、作用軸
73aの軸芯と押圧部当接箇所との間隔あるいは
分銅77の重さや係止位置の調節いかんで、ロー
ドセル84への負荷をできるので、ロードセル8
4を適正使用範囲内で使用でき、蒸機本体を各種
型式のものに変更しても互換性がとれ、従来の単
なる蒸機本体を改造し、これを載置して使用する
こともできる。さらに、蒸機本体は、ロードセル
84を歪ませはしても、実用上は全く上下しない
ようなものであるため、前後の付属機器との取り
合い上好都合な面が多く、ラインを構成する上で
支障を生じることがない。
なお、本発明の応用範囲として、アーム軸73
aは基台71に回動不可能に固着し、アーム73
aに歪ゲージを貼着して、あるいは、補助杆79
に歪ゲージを貼着して、軸に生じる捩り応力によ
る歪や杆に生ずる圧縮応力による歪等を検出し
て、蒸胴内を通過中の茶葉の重量を蒸胴を支持す
る枠ごと計量する手段とすることも考えられる。
発明の効果 以上に記載したところから明らかなように、本
発明製茶蒸し装置は、基台、計量台、平行アーム
とで四節平行リンクを構成して基台に計量台を支
持し、該四節平行リンク上の作用軸からは作用杆
を突設し、そして、計量台には蒸胴の傾斜度を変
更する操作部を有した蒸機本体を載置して作用杆
と基台に固定したロードセルとを当接させ、もつ
て蒸胴内を通過中の茶葉の重量を蒸胴を支持する
枠ごと計量する手段とし、この計量手段と、蒸し
時間の目標値を設定する手段と、蒸胴内へ生葉を
供給する給葉機の単位時間当たりの供給量の現在
値を測定する手段または単位時間当たりの供給量
の現在値を測定する手段と、上記蒸胴を通過中の
茶葉重量を単位時間当たりの供給量の設定目標値
または測定現在値で除算して茶葉の蒸胴内通過時
間を算出し、この算出した値を蒸し時間の目標値
と比較して両者の差に応じた信号を前記操作部へ
出力する電気回路とからなることを特徴とする。
従つて、本発明によれば、蒸胴内を連続して通
過される茶葉の蒸し時間を、略連続してかつ、茶
葉の通過と測定との間の時間的ズレが殆どなくそ
の時その時における蒸し時間を正確に測定し、こ
の測定された蒸し時間と希望する蒸し時間とを比
較し、その比較結果に応じて蒸し時間に関与する
制御要素を自動的に制御するので、茶葉の蒸し時
間を希望する蒸し時間どおりにすることができ
る。
さらに、本発明によれば、蒸機本体だけを各種
型式のものに変更することもでき、互換性が高
く、また、ロードセルは適正使用範囲で使用する
ことができ、精度の高い蒸し時間の制御が可能と
なる。
また、実用上蒸機本体の上下動がないため、前
後の付属機器との取り合いに不都合もない。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第7図は本発明製茶蒸し装置の具体
例を示し、第1図はその正面図、第2図は蒸し装
置の前後機器を含む全体を示す概略平面図、第3
図は中枠支持枠に装着されるものを主に示す蒸機
本体の平面図、第4図は操作部の一例を示し、要
部のみを取り出して示す平面図、第5図は制御盤
の一例を示す正面図、第6図は制御回路の一例を
示すブロツク図、第7図はプログラムの一例を示
すフローチヤート、第8図は従来の製茶蒸し装置
の概略を示す側面図、第9図は蒸し時間測定の原
理を説明するための概略側面図、第10図は本発
明に有用な給葉機の供給量測定及び定重量供給の
ための制御方法および装置の原理を説明するため
の概略側面図、第11図はその制御回路の一例を
示すブロツク図である。 CPU,EPROM,RAM……演算回路、1,4
4……蒸胴、2,46……固定胴、3,48……
回転胴、8……変位量検出器、11,92……給
葉機、34……中枠支持枠、35……可動中枠、
42……胴傾斜度制御モータ、71……基台、7
3a……作用軸、74……平行アーム、75……
計量台、76……作用杆、83……押圧片、84
……ロードセル、93……給葉機の制御盤、10
4……胴傾斜度センサ、105……蒸し装置制御
盤、110……蒸し時間設定スイツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 基台、計量台、平行アームとで四節平行リン
    クを構成して基台に計量台を支持し、該四節平行
    リンク上の作用軸からは作用杆を突設し、そし
    て、計量台には蒸胴の傾斜度を変更する操作部を
    有した蒸機本体を載置して作用杆と基台に固定し
    たロードセルとを当接させ、もつて蒸胴内を通過
    中の茶葉の重量を蒸胴を支持する枠ごと計量する
    手段とし、この計量手段と、蒸し時間の目標値を
    設定する手段と、蒸胴内へ生葉を供給する給葉機
    の単位時間当たりの供給量の目標値を設定する手
    段または単位時間当たりの供給量の現在値を測定
    する手段と、上記蒸胴を通過中の茶葉重量を単位
    時間当たりの供給量の設定目標値または測定現在
    値で除算して茶葉の蒸胴内通過時間を算出し、こ
    の算出した値を蒸し時間の目標値と比較して両者
    の差に応じた信号を前記操作部へ出力する電気回
    路とからなる、製茶蒸し装置。
JP5705385A 1985-03-20 1985-03-20 製茶蒸し装置 Granted JPS61216643A (ja)

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