JP3377570B2 - 飲料抽出方法及び装置 - Google Patents

飲料抽出方法及び装置

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JP3377570B2 JP27196493A JP27196493A JP3377570B2 JP 3377570 B2 JP3377570 B2 JP 3377570B2 JP 27196493 A JP27196493 A JP 27196493A JP 27196493 A JP27196493 A JP 27196493A JP 3377570 B2 JP3377570 B2 JP 3377570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抽出タンクに入れた抽
出原料に供給水を加えて抽出原料のエキスを含む抽出液
を抽出する飲料抽出方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の飲料抽出装置は、1個の大型タン
クに抽出原料を入れ、これに熱水を加え、一定時間保持
して、抽出原料のエキスを含む抽出液を抽出し、次いで
抽出液(飲料液)を排出し、その後、原料滓を洗浄水と
ともに流し出すようにしている。この従来例(必要なら
ば特公昭59−6684公報を参照されたい)を図4に
より説明する。
【0003】6が抽出タンクで、抽出タンク6の天板
に、上面にコーヒー粉砕豆開閉バルブ1′付き供給ダク
ト1と、フィルター洗浄用スプレーノズル2と、タンク
洗浄用スプレーボール3及び抽出用スプレーノズル4と
を設け、抽出タンク6の下面開口部にフィルター5を設
け、これらフィルター洗浄用スプレーノズル2と、タン
ク洗浄用スプレーボール3と、抽出用スプレーノズル4
とに、開閉バルブ8、8′を介して温水供給管7を連結
している。
【0004】また抽出タンク6の下面開口部にコーヒー
豆粕排出管9を連結し、同コーヒー豆粕排出管9の先端
部に開閉バルブ10を介してコーヒー豆粕案内管11を
連結し、コーヒー豆粕排出管9の中間部にコーヒー抽出
液取出管12及びサンプル取出管13を連結し、コーヒ
ー抽出液取出管12の中途に所定の間隔をおいて一対の
開閉バルブ14、14′を介装し、開閉バルブ14、1
4′の間のコーヒー抽出液取出管12に蒸気供給管15
を連結し、蒸気供給管15の中途に操作バルブ16を設
け、操作バルブ16の両側に開閉バルブ17、17′を
設け、抽出タンク6の天板及び操作バルブ16に開閉バ
ルブ19を介して圧縮空気供給管18を連結している。
【0005】また上記フィルター5の下側に手動ハンド
ル20により上下動するシャフト21を配装し、シャフ
ト21を上昇させることにより、フィルター5を抽出タ
ンク6の底部から浮き上がらせて、抽出タンク6の下面
開口部を解放状態にし、シヤフト21を下降させること
により、フィルター5を抽出タンク6の下面開口部に嵌
着させて、コーヒーの粉砕豆の流出阻止作用と濾過作用
とを行わせるようになっている。
【0006】上記飲料抽出装置では、先ず開閉バルブ
1′を開いて、コーヒー粉砕豆を抽出タンク6内へ所定
量だけ収納し、次いで開閉バルブ17、17′、14′
を開き且つ操作バルブ16を切換えて、蒸気をコーヒー
抽出液取出管12、コーヒー豆粕排出管9及びフィルタ
ー5を介して抽出タンク6内へ導入し、抽出タンク6内
に収納したコーヒー粉砕豆を蒸して、予熱膨張させ、次
いで開閉バルブ8′を開いて、抽出用スプレーノズル4
から温水を予熱膨張したコーヒー粉砕豆の上面へ霧状に
満遍なく噴出させるとともに自然流下させる。
【0007】このときに得られるコーヒーをフィルター
5を介して抽出するとともに、この抽出液をコーヒー豆
粕排出管9と予め開いている開閉バルブ14、14′を
介してコーヒー抽出液取出管12から取り出す。そして
コーヒーの抽出作業を完了したら、手動ハンドル20を
回して、フィルター5を抽出タンク6の底部から浮き上
がらせ、次いで抽出タンク6にコーヒー豆の重量と同量
の水を投入するとともに開閉バルブ19を開き、圧縮空
気を抽出タンク6へ導入して加圧し、開閉バルブ10を
開いて、コーヒー豆粕排出管9及び案内管11を経て外
部へ一挙に廃棄し、さらに開閉バルブ8を開き、フィル
ター洗浄用スプレーノズル2及びタンク洗浄用スプレー
ボール3によりフィルター5及びタンク6等を洗浄し
て、一連のコーヒー抽出を完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記図4に示す従来の
飲料抽出装置は、大型であり、この飲料抽出装置で一度
に大量の抽出を行うと、抽出原料に対する抽出条件(例
えば供給水温度、抽出時間、供給水量)に振れがあっ
て、目標とする抽出率(エキス濃度)が得られず、その
場合、抽出液濃度の修正が困難で、修正に手間がかか
り、フレーバーが飛んでしまったような場合には、修正
が不可能になる。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、排出した抽出液全量の平
均濃度を目標濃度に調整することができる。また不良品
製造の虞れを少なくできるとともに、不良品を他の抽出
タンクでバックアップできて、容易に良品にすることが
できる飲料抽出方法及び装置を提供しようとする点にあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の飲料抽出方法は、抽出タンクに入れた抽
出原料に供給水を加えて抽出原料のエキスを含む抽出液
を抽出する抽出工程を複数の抽出タンクのうち一つの抽
出タンクで終わって、抽出液を排出し、抽出液の重量と
濃度とを計測して、制御装置へ送り、抽出タンクの抽出
液濃度値と予め設定されている目標濃度値とを比較し、
次の抽出工程の抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時
間とを演算して、この演算結果を次の抽出タンクへフィ
ードバックして、目標濃度に近づけ、その後も同様の制
御を行って、排出した抽出液全量の平均濃度を目標濃度
に調整することを特徴としている。
【0011】前記飲料抽出方法において、抽出タンクの
抽出液濃度値を予め設定された目標濃度値と比較し、抽
出液の重量と濃度とより次の抽出工程の抽出タンクの供
給水温度と流量、抽出時間とを演算するときに、同供給
水温度と流量、抽出時間を予め設定された範囲内で行う
ようにしてもよい。前記飲料抽出方法において、供給水
温度、流量、抽出時間の3条件のうち2つの条件を先ず
固定し、残りの1条件を予め設定された範囲で変化さ
せ、それでも対応できないときには、上記2条件のうち
の1条件を変化させるようにしてもよい。
【0012】また本発明の飲料抽出装置は、共通の供給
水、洗浄水、抽出原料等の供給配管の分岐配管の下流側
に設けられた複数の抽出タンクと、同各抽出タンクで抽
出された抽出液を集めて送り出す共通の抽出液排出手段
とを有し、一つの抽出タンクで抽出工程が終わった後、
次の抽出タンクの抽出工程に順次移行する飲料抽出装置
において、前記各抽出タンク毎の供給水配管に設けられ
た供給水の流量制御手段及び温度制御手段と、同各抽出
タンク毎の抽出液出口部に設けられた抽出液重量検出手
段及び液濃度検出手段と、抽出工程にある任意の抽出タ
ンクの抽出液濃度値と予め設定されている目標濃度値と
を比較し次の抽出工程の抽出タンクの供給水温度と流
量、抽出時間とを演算してこの演算結果を次の抽出工程
の抽出タンクへ送って、排出した抽出液全量の平均濃度
を目標濃度に調整する制御装置とを具えている。
【0013】前記飲料抽出装置において、各抽出タンク
供給配管に流量制御手段として設けられた供給水の流量
調節計と流量調整弁と、供給水配管に供給水の温度制御
手段として設けられた熱交換機と同熱交換機出口の供給
水配管に取付けられた温度調節計と同温度調節計により
コントロールされる熱交換機の熱水配管に設けられた流
量調整弁と、各抽出タンク毎の抽出液出口部に抽出液重
量検出手段として設けられたロードセルを有するバッフ
ァタンクと、前記バッファタンクに液濃度検出手段とし
て設けられた液比重計、吸光濃度計、電気抵抗濃度計等
の濃度計と、抽出工程にある任意の抽出タンクの抽出液
濃度値を予め設定された目標濃度値と比較して抽出液の
重量と濃度より次の抽出工程の抽出タンクの供給水温度
と流量、抽出時間とを演算して供給水の流量調節計と熱
交換機出口の供給水配管に取付けられた温度調節計とに
指令を発して排出した抽出液全量の平均濃度を目標濃度
に調整する制御装置とを具えるようにしてもよい。
【0014】
【作用】本発明の飲料抽出方法及び装置は前記のように
構成されており、抽出タンクに入れた抽出原料に供給水
を加えて抽出原料のエキスを含む抽出液を抽出する抽出
工程を複数の抽出タンクのうち一つの抽出タンクで終わ
って、抽出液を排出し、抽出液の重量と濃度とを計測し
て、制御装置へ送り、抽出タンクの抽出液濃度値と予め
設定されている目標濃度値とを比較し、次の抽出工程の
抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時間とを演算し
て、この演算結果を次の抽出タンクへフィードバックし
て、目標濃度に近づけ、その後も同様の制御を行って、
排出した抽出液全量の平均濃度を目標濃度に調整する。
【0015】
【実施例】次に本発明の飲料抽出方法の実施に使用する
飲料抽出装置の一実施例を図1〜図3により説明する。
図1は同飲料抽出装置を示すブロック図、図2は同飲料
抽出装置の抽出タンク及び周辺機器を示す側面図、図3
は図2の抽出タンクの洗浄時の状態を示す説明図であ
る。
【0016】図1、図2において、50は共通の純水供
給配管、54は洗浄水配管、56は抽出原料等の供給配
管、53は純水を加熱する熱交換機用の熱源となる熱水
配管である。各配管から分岐された配管の下流に抽出タ
ンク31を主体とすn個の抽出タンク装置30が連結さ
れている。n個の抽出タンク装置30において、抽出さ
れた飲料は、共通の抽出液受け樋51に集められ、送出
配管52、ポンプ45を経て貯蔵タンク(図示せず)へ
送り出される。各抽出タンク装置30は、制御装置60
により制御され、一つの抽出タンク装置30の抽出が
終わった後、次の抽出タンク装置30の抽出工程に順
次移行してゆく。
【0017】純水の流量制御手段として、各抽出タンク
31に純水を供給する配管50の分岐配管に純水の供給
停止用電磁弁46と流量調節計36と流量調整弁40と
が設けられている。また純水の温度制御手段として、純
水供給配管50の分岐配管に熱交換機38が設けられ、
熱交換機38出口の純水供給配管50に温度調節計37
が取付けられており、温度調節計37が熱水配管53に
取付けられた流量調整弁39をコントロールすることに
より、熱水の流量が調整されて、純水の温度が変わる。
熱水配管53にも、各抽出タンク装置30毎に電磁弁4
7が設けられており、無用のときには、熱水の供給が停
止される。
【0018】抽出原料粒等の供給配管56には、各抽出
タンク装置30毎に計量供給機57が設けられ、制御装
置60からの指令により、一定量の抽出原料粒等が決ま
ったタイミングで抽出原料粒等が抽出タンク31へ供給
される。洗浄水配管54にも、各抽出タンク装置30毎
に電磁弁48が設けられ、抽出タンク31内の洗浄水配
管54先端には、ノズル55が取付けられている。抽出
工程が完了し、抽出液が排出された後、制御装置60か
らの指令により、図3に示すように抽出タンク31の底
部59が出口配管、電磁弁41、原料粕排出樋70とと
もに、駆動装置(図示せず)により上方へ押し上げら
れ、電磁弁48が開き、ノズル55から洗浄水が吹き出
し、原料粕が洗い出されて、底部59に取付けられてい
るフィルタ58が洗浄される。49は底部59及び配管
に溜まった洗浄水を流し出すために洗浄時だけ開く電磁
弁である。
【0019】抽出タンク31内では、抽出タンク31に
入れた抽出原料粒に温められた純水が加えられて、抽出
原料粒のエキスを含む抽出液が抽出された後、制御装置
60からの指令により、電磁弁41が開いて、抽出液が
下部の抽出液重量検出手段であるバッファタンク32へ
流入する。抽出液の流入が完了した後、ロードセル33
がバッファタンク32を含めた全体の重さを計測し、制
御装置60においてバッファタンク32及び付属品の重
量を差引くことにより、抽出液の重量が算定、記録され
る。バッファタンク32は、抽出タンク31の抽出液排
出配管からも、下部の抽出液受け樋51からも、機械的
な結合が絶たれているので、これらの配管との接続によ
る重量計測への影響は全く無い。
【0020】バッファタンク32には、液濃度検出手段
としてのバッファタンク32内のセンサ35により、液
の特性を検出する濃度計34(液比重計、または吸光濃
度計、或いは電気抵抗濃度計等)が設けられている。制
御装置60は、各抽出タンク31に投入する純水や洗浄
水、抽出原料の投入のタイミングに応じて電磁弁46、
47、48及び計量供給機57に順番に指令を発すると
もに、前記計測調節計の信号を受けて、抽出工程にある
任意の抽出タンク31から排出される抽出液の濃度値を
予め設定された目標濃度値と比較し、同抽出液の重量と
濃度より次の抽出工程の抽出タンク31の供給水温度と
流量、抽出時間とを演算して、この演算結果を流量調節
計36と温度調節計37に伝え、電磁弁41を開くタイ
ミングを指示して、排出した抽出液全量の平均濃度を目
標濃度に調整する。
【0021】次に前記図1〜図3に示す飲料抽出装置の
作用を具体的に説明する。共通の純水、熱水、洗浄水、
抽出原料粒等の供給配管の分岐配管の下流にn個の抽出
タンク装置30が設けられ、一つの抽出タンク装置30
(例えば抽出タンク装置30)の抽出作業が完了した
後、次の抽出タンク装置30(例えば抽出タンク装置
30)の抽出工程が始まるように順次抽出作業を行い、
抽出タンク装置30において抽出された飲料が共通の抽
出液受け樋51に集められて、貯蔵タンクへ送り出され
る。
【0022】そして抽出工程の最初には、制御装置60
からの指令により計量供給機57が作動し、抽出原料の
規定量分が抽出タンク31内に堆積する。抽出タンク
31への純水供給は、制御装置60からの指令により
電磁弁46が開くことにより開始される(このとき、抽
出タンク31の底部は、下がって、抽出タンク31下
部は、気密を保持し、排出配管の電磁弁41は、閉じら
れた状態にある)。
【0023】制御装置60より抽出タンク31への純
水流量の目標濃度値が流量調節計36に伝えられ、流量
調節計36と流量調整弁40とにより、純水流量がコン
トロールされる。また制御装置60は、熱交換機38出
口の純水の温度調節計37に指示して、熱交換機38の
熱水配管53に設けられた流量調整弁39を作動させ、
熱水の流量を調節することにより、純水の温度を規定温
度に近づけるようにコントロールする。純水供給時間
は、抽出タンク31の容量と純水流量とから算出さ
れ、抽出タンク31が満杯となったとき、電磁弁46
が閉じられる。
【0024】ここで、抽出原料粒或いは抽出原料葉から
エキスを抽出するため、一定時間保持された後、制御装
置60からの指令により、電磁弁41が開き、抽出液が
下方のバッファタンク32に流下する。またバッファ
タンク32では、後述するように重量が計量され、液
濃度が検出された後、電磁弁42が開かれ、抽出液が抽
出液受け樋51に流下し、ポンプ45により貯蔵タンク
へ排出される。
【0025】一方、抽出液を送り出した抽出タンク3
1では、洗浄水配管54の電磁弁48が開き、タンク底
部59が持ち上げられ、ノズル55から洗浄水が吹出
し、原料の抽出粕が排出樋70に流れ出し、同時に抽出
タンク31の内側、フィルタ58、配管等が洗浄され
る。洗浄が完了した後、電磁弁48が閉じ、底部59が
下がり、タンク下部が密閉され、次の抽出に備える。
【0026】以上、抽出タンク装置30の抽出工程に
ついて説明したが、これは抽出タンク装置30、抽出
タンク装置30・・・抽出タンク装置n30について
も同様である。次に制御装置60の制御方式、即ち、初
めの抽出タンク装置30から排出される抽出液の濃度
を予め設定された目標濃度値と比較し、その結果を次の
抽出タンク装置30の制御にフィードバックして、供
給水温度と流量、抽出時間を算出して、抽出条件を上記
の供給水配管の温度調節計と流量調節計とに指示し、抽
出時間を決め、次々に同様のフィードバック制御をして
複数個の抽出タンク装置30から排出した抽出液全量の
平均濃度を目標濃度に調整する制御方式を説明する。
【0027】バッファタンク32を支えているロード
セル33は、抽出タンク31より排出された抽出液の
重量を計量して、計量値を制御装置60に伝える。バッ
ファタンク32に設けられている濃度計34は、液濃
度を検出し、検出値を制御装置60に伝える。制御装置
60では、バッファタンク32内の抽出液の重量、濃
度を予め設定された目標濃度値と比較演算し、同抽出液
の濃度の目標濃度値に対するバラツキを補正するよう
に、次の抽出タンク31への純水温度と流量、抽出時
間を算出して、抽出条件を抽出タンク31の純水配管
の流量調節計36と温度調節計37とに指示すると同時
に抽出タンク31の抽出保持時間を決める。
【0028】以上の条件で抽出タンク31から排出さ
れた抽出液は、バッファタンク32に溜まり、同様に
排出抽出液の重量を計量して計量値を制御装置60に伝
え、バッファタンクに設けられている濃度計34は、
液濃度を検出し、検出値を制御装置60に伝える。制御
装置60では、バッファタンク32とバッファタンク
32内の抽出液の重量と、濃度から抽出液濃度の平均
を演算し、この値を目標濃度値と比較し、タンクとタ
ンクの合計の抽出液濃度と目標濃度値との差を算出
し、この差を補正するように、次の抽出タンク31へ
の純水温度と流量、抽出時間を算出して、抽出条件を抽
出タンク31の純水配管の流量調節計36と温度調節
計375とに指示すると同時に抽出タンク31の抽出
保持時間を決める。
【0029】以下同様に、抽出タンクn31まで抽出液
全量の濃度が目標濃度となるように、各抽出タンク装置
での抽出液平均濃度の成績をフィードバックしては次の
抽出タンクの抽出条件を決めるようにして、平均の抽出
液濃度をできるだけ目標濃度に近づけるように調整す
る。抽出液濃度と抽出条件の関係とは、予め試験により
検証して置く。
【0030】また抽出液濃度を目標濃度に近づけるよう
に調整する方法として、次の抽出工程の抽出タンクの供
給水温度と、流量、抽出時間の3条件を同時に変更し、
初期抽出タンク装置30の条件からできるだけ近い値
をとりながら修正、調整する方法をとる。さらに制御装
置60に、抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時間の
3条件の上下限を設定できる機能を付加し、その範囲で
飲料の種類により、どの条件を優先するかを決め、他の
2条件を固定して、優先する条件を変化させ、それでも
たりない場合には、次の条件を変化させる方法により、
抽出液濃度と目標濃度を近づけるように調整することも
できる。
【0031】
【発明の効果】本発明の飲料抽出方法及び装置は前記の
ように構成されており、抽出タンクに入れた抽出原料粒
に供給水を加えて抽出原料粒のエキスを含む抽出液を抽
出する抽出工程を複数の抽出タンクのうち一つの抽出タ
ンクで終わって、抽出液を排出し、抽出液の重量と濃度
とを計測して、制御装置へ送り、抽出タンクの抽出液濃
度値と予め設定されている目標濃度値とを比較し、次の
抽出工程の抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時間と
を演算して、この演算結果を次の抽出タンクへフィード
バックして、目標濃度に近づけ、その後も同様の制御を
行うので、排出した抽出液全量の平均濃度を目標濃度に
容易に調整することができる。
【0032】また特定の抽出タンクにおける抽出濃度が
目標値より外れていた場合でも、複数の抽出タンクの抽
出液全量の抽出濃度に与える影響が抽出タンクの数で割
った値になるので、不良品製造の虞れを少なくできると
ともに、不良品を他の抽出タンクでバックアップでき
て、容易に良品にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料抽出方法の実施に使用する飲料抽
出装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】同飲料抽出装置の抽出タンク及び周辺機器を示
す側面図である。
【図3】図2の抽出タンクの洗浄時の状態を示す説明図
である。
【図4】従来の飲料抽出装置を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
30 抽出タンク装置 31 抽出タンク 32 バッファタンク 33 抽出液重量検出手段(ロードセル) 34 液濃度検出手段(濃度計) 36、40 流量制御手段(流量調節計) 37 温度制御手段(温度調節計) 38 温度制御手段(熱交換器) 39 温度制御手段(流量調節計) 50 純水供給配管 51 抽出液受け樋 60 制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−126934(JP,A) 実開 昭62−160878(JP,U) 特公 昭59−6684(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23F 5/26 B01D 11/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出タンクに入れた抽出原料に供給水を
    加えて抽出原料のエキスを含む抽出液を抽出する抽出工
    程を複数の抽出タンクのうち一つの抽出タンクで終わっ
    て、抽出液を排出し、抽出液の重量と濃度とを計測し
    て、制御装置へ送り、抽出タンクの抽出液濃度値と予め
    設定されている目標濃度値とを比較し、次の抽出工程の
    抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時間とを演算し
    て、この演算結果を次の抽出タンクへフィードバックし
    て、目標濃度に近づけ、その後も同様の制御を行って、
    排出した抽出液全量の平均濃度を目標濃度に調整するこ
    とを特徴とした飲料抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記抽出タンクの抽出液濃度値を予め設
    定された目標濃度値と比較し、抽出液の重量と濃度とよ
    り次の抽出工程の抽出タンクの供給水温度と流量、抽出
    時間とを演算するときに、同供給水温度と流量、抽出時
    間を予め設定された範囲内で行うことを特徴とした請求
    項1記載の飲料抽出方法。
  3. 【請求項3】 供給水温度、流量、抽出時間の3条件の
    うち2つの条件を先ず固定し、残りの1条件を予め設定
    された範囲で変化させ、それでも対応できないときに
    は、上記2条件のうちの1条件を変化させることを特徴
    とする請求項2記載の飲料抽出方法。
  4. 【請求項4】 共通の供給水、洗浄水、抽出原料等の供
    給配管の分岐配管の下流側に設けられた複数の抽出タン
    クと、同各抽出タンクで抽出された抽出液を集めて送り
    出す共通の抽出液排出手段とを有し、一つの抽出タンク
    で抽出工程が終わった後、次の抽出タンクの抽出工程に
    順次移行する飲料抽出装置において、前記各抽出タンク
    毎の供給水配管に設けられた供給水の流量制御手段及び
    温度制御手段と、同各抽出タンク毎の抽出液出口部に設
    けられた抽出液重量検出手段及び液濃度検出手段と、抽
    出工程にある任意の抽出タンクの抽出液濃度値と予め設
    定されている目標濃度値とを比較し次の抽出工程の抽出
    タンクの供給水温度と流量、抽出時間とを演算してこの
    演算結果を次の抽出工程の抽出タンクへ送って、排出し
    た抽出液全量の平均濃度を目標濃度に調整する制御装置
    とを具えていることを特徴とした飲料抽出装置。
  5. 【請求項5】 前記各抽出タンク供給配管に流量制御手
    段として設けられた供給水の流量調節計と流量調整弁
    と、供給水配管に供給水の温度制御手段として設けられ
    た熱交換機と同熱交換機出口の供給水配管に取付けられ
    た温度調節計と同温度調節計によりコントロールされる
    熱交換機の熱水配管に設けられた流量調整弁と、各抽出
    タンク毎の抽出液出口部に抽出液重量検出手段として設
    けられたロードセルを有するバッファタンクと、前記バ
    ッファタンクに液濃度検出手段として設けられた液比重
    計、吸光濃度計、電気抵抗濃度計等の濃度計と、抽出工
    程にある任意の抽出タンクの抽出液濃度値を予め設定さ
    れた目標濃度値と比較して抽出液の重量と濃度より次の
    抽出工程の抽出タンクの供給水温度と流量、抽出時間と
    を演算して供給水の流量調節計と熱交換機出口の供給水
    配管に取付けられた温度調節計とに指令を発して排出し
    た抽出液全量の平均濃度を目標濃度に調整する制御装置
    とを具えていることを特徴とした請求項4記載の飲料抽
    出装置。
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